JP2005276568A - 燃料電池システム及び燃料電池スタックの内部温度把握方法。 - Google Patents

燃料電池システム及び燃料電池スタックの内部温度把握方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】氷点下環境で燃料電池スタックを起動する際に、過剰な昇温を抑制して、発電に伴う発熱により燃料電池スタック内を加熱することができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システムのコントローラに備えられた冷却制御手段は、STEP1で冷媒通路の燃料電池スタックの入口付近の冷媒の温度Twinが0℃以下であったときは、STEP8でTwinが0℃を超えるまで、STEP9で冷却ポンプを停止させて冷媒通路内の冷媒の循環を停止する「冷却停止サイクル」と、STEP10で所定時間が経過したときにSTEP11で冷却ポンプを作動させて冷媒通路内に冷媒を循環させる「冷却実行サイクル」とを交互に繰り返し実行する「冷媒間欠循環処理」を実行する。「冷却実行サイクル」のSTEP7で、燃料電池スタックの内部温度Tseが燃料電池スタックの保証温度を超えたときに、冷却制御手段は、STEP30に進んで「冷媒間欠循環処理」を中止して冷媒を連続的に循環させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、氷点下環境における発電に対応した燃料電池システム、及び氷点下環境における燃料電池スタックの内部温度把握方法に関する。
図4に示したように、固体高分子型の燃料電池セル100には、固体高分子電解質膜101と、その両側に設けられた触媒作用をもった水素電極102及び酸素電極103と、各電極102,103との間で反応ガスである水素と酸素(空気中に含まれる)の供給路を形成するセパレータ104及び105とが備えられている。
そして、セパレータ104により形成された供給路106に供給された水素ガスH2は、水素電極102で電子e-を放出して水素イオンH+となり、該水素イオンH+が固体高分子電解質膜101中を伝導する。一方、酸素電極103においては、セパレータ105により形成された供給路107に供給された空気中の酸素ガスO2と酸素電極103から供給される電子e-と水素イオンH+とにより、以下の式(1)の反応が生じて水H2Oが生成される。
1/2O2+2H++2e- → H2O ・・・・・(1)
ここで、氷点下環境で燃料電池セル100を起動するときは、上記式(1)で生成された水が酸素電極103で凍結して、高分子電解質膜101における水素イオンH+の伝導率が低下し、燃料電池セル100の発電能力が低下するという不都合がある。
かかる不都合を解消するべく、氷点下環境で燃料電池スタックを起動する際に、燃料電セルを冷却するために設けられた冷媒通路中の冷媒の循環を停止して、冷媒通路から冷媒を抜き取るようにした方法が提案されている(特許文献1,2参照)。この方法によれば、燃料電池スタック100の加熱が促進される。
特表2000−512068号公報(第10−11頁) 特開2003−257460号公報(第7−8頁)
冷媒通路中の冷媒を抜き取って燃料電池スタックを起動させた場合、燃料電池スタックの発電に伴う発熱により、燃料電池スタックの内部温度が急速に上昇する。そして、冷媒の循環による冷却を開始するタイミングが遅れると、燃料電池スタックの内部温度が燃料電池スタックの保証温度を超えて膜電極構造体等が過剰に上昇し、燃料電池スタックを劣化させる原因となるという不都合があった。
そこで、本発明は、上記不都合を解消し、氷点下環境で燃料電池スタックを起動する際に、過剰な昇温を抑制して、発電に伴う発熱により燃料電池スタック内を加熱することができる燃料電池システム、及び氷点下環境で燃料電池スタックを起動する際に、燃料電池スタックの内部温度を把握するための方法を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためのなされたものであり、固体高分子型の燃料電池セルを複数個接続して構成された燃料電池スタックと、該燃料電池スタック内に設けられた冷媒通路の入口から冷媒を供給すると共に該冷媒通路の出口から冷媒を回収して、該冷媒通路内に冷媒を循環させる冷媒循環手段とを備えた燃料電池システムの改良に関する。
そして、該冷媒温度検出手段の検出温度が0℃以下である状態で前記燃料電池スタックが起動されたときに、前記冷媒循環手段により前記冷媒通路内に冷媒を循環させる冷却実行サイクルと、前記冷媒循環手段による前記冷媒通路内の冷媒の循環を停止する冷却停止サイクルとを、交互に繰り返す冷媒間欠循環処理を実行する冷却制御手段と、前記冷却実行サイクルにおける前記冷媒温度検出手段の検出温度に基づいて、前記燃料電池スタックの内部温度を把握するスタック内部温度把握手段と、該スタック内部温度把握手段により把握された前記燃料電池スタックの内部温度が、前記燃料電池スタックの保証温度を超えているか否かを監視するスタック内部温度監視手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記冷媒温度検出手段の検出温度が0℃以下であって、前記燃料電池スタックを起動させたときに、燃料電池セルで生成される水が凍結し得る状況であるときには、前記冷却制御手段により前記冷媒間欠循環処理が実行される。そして、前記冷媒間欠循環処理の冷却停止サイクルにおいては、冷媒の循環が停止されるため、冷媒が循環される前記冷却実行サイクルよりも、前記燃料電池スタックからの吸熱が減少して前記燃料電池スタックの加熱を促進させることができる。
また、前記冷却実行サイクルにおいては、前記冷媒通路内を循環する冷媒により前記燃料電池スタックから吸熱されて冷媒の温度が上がるため、前記燃料電池スタックの内部温度の変化に応じて前記冷媒温度検出手段により検出される冷媒の温度が変化する。そのため、前記スタック内部温度把握手段は、前記冷却実行サイクルにおける前記冷媒温度検出手段の検出温度に基づいて、前記燃料電池スタックの内部温度を把握することができる。そして、前記スタック内部温度監視手段により、前記スタック内部温度把握手段により把握された前記燃料電池スタックの内部温度が前記燃料電池スタックの保証温度を超えているか否かが監視されるため、燃料電池スタックの内部温度が該保証温度を超えたことを検知することができる。
また、前記冷却制御手段は、前記スタック内部温度監視手段により、前記燃料電池スタックの内部温度が前記燃料電池スタックの保証温度を超えていることが検知されたときに、前記冷媒間欠循環処理の実行を中止して、前記冷媒循環手段により前記冷媒通路内に冷媒を連続的に循環させることを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記燃料電池スタックの内部温度が前記保証温度を越えたときに、前記冷却制御手段は、前記冷媒間欠循環処理の実行を中止して、前記冷媒循環手段により前記冷媒通路内に冷媒を連続的に循環させる。これにより、前記冷媒通路内を循環する冷媒による前記燃料電池スタックからの吸熱量が増加して、前記燃料電池スタックの冷却が促進され、前記燃料電池スタックの内部温度を速やかに低下させて前記燃料電池スタックを保護することができる。
また、前記冷媒間欠循環処理の実行が中止されて、前記冷媒循環手段により前記冷媒通路内の冷媒の連続的な循環が開始されたときに、前記燃料電池スタックの発電を停止する発電禁止手段を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記発電禁止手段により前記燃料電池スタックの発電を停止することで、発電に伴う発熱がなくなるため、前記燃料電池スタックの内部温度の低下をさらに促進することができる。
また、本発明の燃料電池スタックの内部温度把握方法は、固体高分子型の燃料電池セルを複数個接続して構成された燃料電池スタックと、該燃料電池スタック内に設けられた冷媒通路の入口から冷媒を供給すると共に該冷媒通路の出口から冷媒を回収して、該冷媒通路内に冷媒を循環させる冷媒循環手段とを備えた燃料電池システムにおいて、前記燃料電池スタックの内部温度を把握する方法であって、前記冷媒通路中の冷媒の温度が0℃以下である状態で前記燃料電池スタックが起動されたときに、前記冷媒循環手段により前記冷媒通路内に冷媒を循環させる冷却実行サイクルと、前記冷媒循環手段による前記冷媒通路内の冷媒の循環を停止する冷却停止サイクルとを、交互に繰り返す冷媒間欠循環処理を実行し、前記冷却実行サイクルにおける前記冷媒通路内の冷媒の温度に基づいて、前記燃料電池スタックの内部温度を把握することを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記冷媒通路中の冷媒の温度が0℃以下である状態で前記燃料電池スタックが起動されたときに、前記冷媒通路内に冷媒を間欠的に循環させる前記冷媒間欠循環処理が実行される。そして、前記冷却実行サイクルにおいては、前記冷媒通路を介して前記燃料電池スタック内を冷媒が循環するため、前記冷媒通路内の冷媒の温度は前記燃料電池スタックの内部温度の変化に応じて変化する。したがって、前記冷媒通路内の冷媒の温度に基づいて前記燃料電池のスタック温度を把握することができる、
本発明の実施の形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1は燃料電池システムの全体構成図、図2は燃料電池スタックの起動時の制御フローチャート、図3は燃料電池スタックの起動時に冷媒を間欠的に循環させたときの冷媒温度の推移を示したグラフである。
図1に示したように、燃料電池スタック1には、水素タンク2から水素供給管3を介して水素が供給されると共に、エアコンプレッサ4から空気供給管5を介して空気が供給される。また、水素供給管3には、水素の供給量を調節する可変バルブ6と水素に加湿する加湿器8が設けられ、空気供給管5には、空気の供給量を調節する可変バルブ7と空気に加湿する加湿器9が設けられている。
さらに、燃料電池1の出力電圧Vfcを検出する電圧検出器10、燃料電池1の出力電流Ifcを検出する電流検出器11、燃料電池1と接続された冷媒通路12内に冷媒を循環させて燃料電池1を冷却する冷却ポンプ15(本発明の冷媒循環手段に相当する)、冷媒通路12の途中に設けられた放熱器16、燃料電池スタック1の周囲温度Tsを検出するスタック周囲温度センサ17、冷媒通路12の燃料電池スタック1の入口付近における冷媒の温度Twinを検出する冷媒入口温度センサ18(本発明の冷媒温度検出手段に相当する)、冷媒通路12の燃料電池スタック1の出口付近における冷媒の温度Twoutを検出する冷媒出口温度センサ19、燃料電池スタック1の出力電流Ifcを制御するための可変抵抗21、及び燃料電池スタック1の作動を制御するコントローラ30が備えられている。
そして、電圧検出器10の電圧検出信号、電流検出器11の電流検出信号、スタック温度センサ17の温度検出信号、冷媒入口温度センサ18の温度検出信号、及び冷媒出口温度センサ19の温度検出信号がコントローラ30に入力され、コントローラ30から出力される制御信号によって、エアコンプレッサ4、可変バルブ6,7、加湿器8,9、冷却ポンプ15、及び可変抵抗21の設定、作動が制御される。
次に、燃料電池スタック1は、固体高分子電解質膜とその両側に設けられた触媒作用を持った水素電極及び酸素電極からなる膜電極構造体40と、セパレータ41とを複数積層して構成される。なお、膜電極構造体40とその両側のセパレータ41により、燃料電池セルの1単位が構成される。
また、コントローラ30には、燃料電池スタック1の出力電流Ifcが電気負荷の要求電力等に応じて設定される目標電流と一致するように、燃料電池スタック1の発電量を制御する電流制御手段31、冷却ポンプ15による冷媒通路12への冷媒の循環を制御する冷却制御手段32、燃料電池スタック1の内部温度を把握するスタック内部温度把握手段33、燃料電池スタック1の内部温度が燃料電池スタック1の保証温度を越えているか否かを監視するスタック内部温度把握手段34、及び燃料電池スタック1の内部温度が燃料電池スタック1の保証温度を越えたときに燃料電池スタック1の発電を禁止する発電禁止手段35が備えられている。
ここで、燃料電池スタック1の発電時には、反応ガスである水素と酸素(空気中に含まれる)との間で化学反応が生じて、可変抵抗21及び他の電気負荷(図示しない)に電流が供給される。また、該化学反応に伴って水が生成される。そして、氷点下環境で燃料電池スタック1を起動するときに、該化学反応により生成された水が膜電極構造体40の表面等で凍結すると、膜電極構造体40における水素イオンの透過率が低下して、燃料電池スタック1の起動が不能となる。或いは燃料電池スタック1の発電能力が低下する。
そこで、コントローラ30に備えられた冷却制御手段32とスタック内部温度監視手段34と発電禁止手段35は、氷点下環境での燃料電池スタック1の起動に対処するための処理を実行する。以下、図2に示したフローチャートに従って、該処理について説明する。
燃料電池スタック1の起動指示がなされると、コントローラ30はSTEP1で冷媒入口温度センサ18による冷媒通路12内の冷媒の検出温度Twinが0℃を越えているか否かを判断する。そして、Twinが0℃を越えていたときは、生成水が凍結するおそれがないため、STEP20に分岐して電流制御手段31により「通常電流出力制御」を実行する。「通常電流出力制御」において、電流制御手段31は、電気負荷からの要求電流に応じた出力電流Ifcが得られるように、燃料電池スタック1への水素と空気の供給流量を制御する。
一方、STEP1で、冷媒入口温度センサ18の検出温度Twinが0℃以下であったときはSTEP2に進み、コントローラ30は燃料電池スタック1への反応ガス(水素及び空気)の投入を開始する。また、次のSTEP3で、冷却制御手段32は冷却ポンプ15を作動させて冷媒通路12内の冷媒の循環を開始し、STEP4で、電流制御手段31は燃料電池スタック1からの電流出力を開始する。
ここで、冷媒通路12内に冷媒が循環している状態では、燃料電池スタック1内部の冷媒通路12を通過する際に、冷媒が燃料電池スタック1の内部から吸熱するため、冷媒の温度は燃料電池スタック1の内部温度に応じて変化する。
そこで、スタック内部温度把握手段33は、STEP5で冷媒入口温度センサ18により冷媒通路12の燃料電池スタック1の入口付近の冷媒の温度Twinを測定し、STEP6でTwinに実験やシミュレーションにより予め設定された補正値xを加算して、燃料電池スタック1の内部温度Tse(Tse=Twin+x)を把握する。
そして、次のSTEP7で、燃料電池スタック1の内部温度Tseが燃料電池スタック1の保証温度を越えていないときはSTEP8に進む。STEP8〜STEP11は冷媒制御手段32による処理であり、冷媒制御手段32は、STEP8で冷媒の温度Twinが0℃以下であるときはSTEP9に進み、冷媒ポンプ15を停止して冷媒通路12内の冷媒の循環を停止する。
そして、続くSTEP10で所定時間の経過を待って、STEP11で冷媒制御手段32は冷却ポンプ15を作動させて冷媒通路12内の冷媒の循環を再開し、STEP5に戻る。一方、STEP8で冷媒の温度Twinが0℃を越えたときは、STEP40に分岐して「通常電流出力制御」が実行される。
これにより、STEP5〜STEP11の処理が、STEP8で冷媒の温度Twinが0℃を越えるまで繰り返し実行されて、冷媒通路12内に冷媒を循環させる「冷却実行サイクル」と冷媒通路内の冷媒の循環を停止する「冷却停止サイクル」とを、交互に繰り返し実行する「冷媒間欠循環処理」が実行される。
図3は、STEP5〜STEP11の処理が繰り返されたときの冷媒の温度Twinの推移を示したグラフであり、縦軸が冷媒温度Twinに設定され、横軸が時間軸tに設定されている。そして、t10,t12,t14が図2のSTEP11で冷媒通路12内の冷媒の循環を開始した時点であり、t11,t13,t15が図2のSTEP9で冷媒通路12内の冷媒の循環を停止した時点である。また、Tcoは燃料電池スタック1の保証温度である。
「冷却停止サイクル」であるβ1(t11〜t12),β2(t13〜t14)においては、冷媒通路12内の冷媒の循環が停止して燃料電池スタック1内における冷媒の吸熱量が減少するため、発電に伴う発熱による燃料電池スタック1の加熱が促進される。そして、これにより、燃料電池セルの膜電極構造体41付近で生成水の凍結が生じ、燃料電池スタック1の発電能力の低下等が生じることを防止することができる。
また、「冷却実行サイクル」であるα1(t10〜t11),α2(t12〜t13),α3(t14〜t15)においては、冷媒の温度Twinは燃料電池スタック1の内部温度に応じて変化するため、図2のSTEP5,STEP6で、スタック内部温度把握手段33は、Twinに基づいて燃料電池スタック1の内部温度Tseを推定することができる。
そして、図2のSTEP7で燃料電池スタック1の内部温度Tseが燃料電池スタック1の保証温度を超えたときは、STEP30に分岐する。このとき、STEP11の処理により冷媒通路12内には冷媒が循環した状態であるので、「冷媒間欠循環処理」の実行が中止されて冷媒が連続的に循環する状態となり、これにより冷媒による燃料電池スタック1の内部の冷却が促進される。また、STEP30で、発電禁止手段35が燃料電池スタック1からの電流の出力を停止し、これにより発電に伴う発熱もなくなるため、燃料電池1内の温度を速やかに低下させることができる。
そして、続くSTEP31で所定時間の経過を待ってSTEP32に進み、冷媒入口温度センサ18により冷媒の温度Twinを測定して、STEP8に進む。なお、STEP31における所定時間は、燃料電池スタック1の発電を停止して冷媒通路12内に冷媒を循環させたときに、燃料電池スタック1の内部温度がスタック保証温度以下まで下がるために必要な時間を想定して決定される。
なお、本実施の形態では、本発明の冷媒温度検出手段として冷媒入口温度センサ18を用いて、冷媒通路12内の冷媒の温度を冷媒入口温度センサ18の検出温度Twinにより測定したが、冷媒出口温度センサ19を用いて、冷媒通路12内の冷媒の温度を冷媒出口温度センサ19の検出温度Twoutにより測定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、図2のSTEP7で燃料電池スタック1の内部温度Tseが燃料電池スタック1の保証温度を超えたときに、STEP30に分岐して燃料電池スタック1の電流出力を停止したが、燃料電池スタック1の電流出力を継続する場合であっても、本発明の効果を得ることができる。
また、図1のSTEP7で燃料電池スタック1の内部温度Tseが燃料電池スタック1の保証温度を超えたときに、異常報知を行うようにしてもよい。
燃料電池システムの全体構成図。 燃料電池スタックの起動時の制御フローチャート。 燃料電池スタックの起動時に冷媒を間欠的に循環させたときの冷媒温度の推移を示したグラフ。 燃料電池セルの構造図。
符号の説明
1…燃料電池スタック、2…水素タンク、3…水素供給管、4…エアコンプレッサ、5…空気供給管、6,7…可変バルブ、8,9…加湿器、10…電圧検出器、11…電流検出器、12…冷媒通路、15…冷却ポンプ、17…スタック温度センサ、18…冷媒入口温度センサ、19…冷媒出口温度センサ、21…可変抵抗、30…コントローラ、31…電流制御手段、32…冷却制御手段、33…スタック内部温度把握手段、34…スタック内部温度監視手段、35…発電禁止手段

Claims (4)

  1. 固体高分子型の燃料電池セルを複数個接続して構成された燃料電池スタックと、該燃料電池スタック内に設けられた冷媒通路の入口から冷媒を供給すると共に該冷媒通路の出口から冷媒を回収して、該冷媒通路内に冷媒を循環させる冷媒循環手段とを備えた燃料電池システムであって、
    前記冷媒通路中の冷媒の温度を検出する冷媒温度検出手段と、
    該冷媒温度検出手段の検出温度が0℃以下である状態で前記燃料電池スタックが起動されたときに、前記冷媒循環手段により前記冷媒通路内に冷媒を循環させる冷却実行サイクルと、前記冷媒循環手段による前記冷媒通路内の冷媒の循環を停止する冷却停止サイクルとを、交互に繰り返す冷媒間欠循環処理を実行する冷却制御手段と、
    前記冷却実行サイクルにおける前記冷媒温度検出手段の検出温度に基づいて、前記燃料電池スタックの内部温度を把握するスタック内部温度把握手段と、
    該スタック内部温度把握手段により把握された前記燃料電池スタックの内部温度が、前記燃料電池スタックの保証温度を超えているか否かを監視するスタック内部温度監視手段とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記冷却制御手段は、前記スタック内部温度監視手段により、前記燃料電池スタックの内部温度が前記燃料電池スタックの保証温度を超えていることが検知されたときに、前記冷媒間欠循環処理の実行を中止して、前記冷媒循環手段により前記冷媒通路内に冷媒を連続的に循環させることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記冷媒間欠循環処理の実行が中止されて、前記冷媒循環手段による前記冷媒通路内への冷媒の連続的な循環が開始されたときに、前記燃料電池スタックの発電を停止する発電禁止手段を備えことを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 固体高分子型の燃料電池セルを複数個接続して構成された燃料電池スタックと、該燃料電池スタック内に設けられた冷媒通路の入口から冷媒を供給すると共に該冷媒通路の出口から冷媒を回収して、該冷媒通路内に冷媒を循環させる冷媒循環手段とを備えた燃料電池システムにおいて、前記燃料電池スタックの内部温度を把握する方法であって、
    前記冷媒通路中の冷媒の温度が0℃以下である状態で前記燃料電池スタックが起動されたときに、前記冷媒循環手段により前記冷媒通路内に冷媒を循環させる冷却実行サイクルと、前記冷媒循環手段による前記冷媒通路内の冷媒の循環を停止する冷却停止サイクルとを、交互に繰り返す冷媒間欠循環処理を実行し、
    前記冷却実行サイクルにおける前記冷媒通路内の冷媒の温度に基づいて、前記燃料電池スタックの内部温度を把握することを特徴とする燃料電池スタックの内部温度把握方法。
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