JP2005276488A - 光電子増倍管信号処理装置及びそれを用いたイメージングプレート信号処理装置 - Google Patents

光電子増倍管信号処理装置及びそれを用いたイメージングプレート信号処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】構成の複雑化を回避しつつ光電子増倍管装置のダイナミックレンジの拡大を実現し光電子増倍管信号処理装置を提供すること。
【解決手段】アノードA近傍のダイノードD9の出力を増幅するダイノードアンプ17と、アノードアンプ19の出力が飽和する領域にてアノードアンプ19の出力に代えてダイノードアンプ17の出力を装置出力として選択出力する。これにより、極めて簡単に光電子増倍管3のダイナミックレンジを拡大することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電子増倍管及びイメージングプレート信号処理装置の信号増幅方法に関する。本発明はたとえば、イメージングプレート信号処理装置に適用される。
X線回折光検出装置やイメージングプレート信号処理装置などに用いられる光電子増倍管のダイナミックレンジの拡大が要望されており、この問題の解決法として特許文献1は、感度が異なる複数の光電子増倍管を用いて信号出力が大きい方の出力を選択することを提案している。
また、従来の光電子増倍管では、光電子増倍管のアノード電位をアンプにより信号処理して光電子増倍管出力とするために、光電子増倍管のアノード電位をアンプ作動電位近傍電位(略接地電位)とするのが通常である。このため、光電子増倍管のカソードにたとえば1000Vを超えるような負の高電圧を電源の内部抵抗や電流制限抵抗を通じて印加する必要があった。
特開2001−188099号公報
特許文献1の方法によれば、確かにダイナミックレンジの拡大が可能となるが、光電子増倍管を二つ必要となって装置構成が大型複雑となり、それにつれて保守管理も煩雑となる。更に、信号光を二つの光電子増倍管に分割入射する必要があり、信号光を一本の光電子増倍管に集中する従来技術に比較して小光量時のSN比の低下や光学系の複雑化を問題となる。
また、上記したアノードをオペアンプを用いて仮想接地し、カソードに負の高電圧を印加する方式では、カソード電位の変動により最初に光電子増倍を行う初段ダイノードとカソード間の電圧が変動しやすくリニアリティが悪化しやすいという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、構成の複雑化を回避し小光量時のSN比の低下を防止しつつ光電子増倍管装置のダイナミックレンジの拡大を実現した光電子増倍管信号処理装置及びそれを用いたイメージングプレート信号処理装置を提供することその目的としている。
上記課題を解決する第1発明の光電子増倍管信号処理装置は、アノード、多数のダイノード及びカソードを有してアノード、各ダイノード及びカソード間に所定の電圧が印加される光電子増倍管と、前記アノードの電流出力を電圧出力に変換するアノードアンプとを有し、前記アノードアンプの出力を装置出力として出力する光電子増倍管信号処理装置において、前記アノード近傍の前記ダイノードの出力を増幅するダイノードアンプと、前記アノードアンプの出力が飽和する領域にて前記アノードアンプの出力に代えて前記ダイノードアンプの出力を装置出力として選択出力する選択回路とを有することを特徴としている。
すなわち、この発明は、アノード出力を処理するアノードアンプに加えてアノード近傍のダイノードの出力を処理するダイノードアンプを追加し、アノードアンプの飽和領域においてこのダイノードアンプの出力を用いる。これにより、光電子増倍管への入射光量がアノードアンプが飽和するレベルに達した場合でも、ダイノードアンプの出力を用いて光電子増倍管に入射する光量に応じて変化する出力をリニアリティ良く得ることができ、簡単な回路によりダイナミックレンジを増大することができる。
好適な態様において、前記選択回路は、前記ダイノードアンプの出力と前記アノードアンプの出力とのうち大きい方の出力を選択し、前記ダイノードアンプは、前記光電子増倍管への等しい入射光量において前記アノードアンプの出力に等しい出力をもつことを特徴としている。このようにすれば、アンプ出力を比較するだけでアンプ出力を切り替えることができるため、出力の選択回路を簡素化することができる。
好適な態様において、前記ダイノードアンプは、前記アノードから数えて2番目以降の前記ダイノードの出力を処理することを特徴としている。これにより、飽和し易いアノードに隣接する一番目のダイノードを出力を用いないため、ダイナミックレンジの増大を大きくすることができる。
好適な態様において、前記ダイノードをコンデンサを介して前記ダイノードアンプの入力端に接続するコンデンサと、前記コンデンサの前記ダイノードアンプ側の電極を所定電位に定期的に固定するスイッチとを有することを特徴としている。これにより、ダイノードの直流電位がダイノードアンプへ入力されるのを遮断することができるため、たとえばダイノードアンプをアノードアンプと同じ電圧系で駆動するなどしてダイノードアンプの回路構成を簡素化することができる。
好適な態様において、前記光電子増倍管は、前記スイッチのオン期間に同期してオフされるレーザー光により輝尽発光するイメージングプレートからの信号光を光電子増倍することを特徴とする。上記したコンデンサの充電をスイッチにより定期的に消滅させる場合には、スイッチオン期間にはダイノードアンプは正常に光電子増倍管の信号を増幅することができないが、この期間にレーザー光を遮断してイメージングプレートの輝尽発光を禁止するため、この期間の輝尽発光によりイメージングプレートの励起状態の消失がなく、信号出力の減少を防止することができる。
第2発明の光電子増倍管信号処理装置は、アノード、多数のダイノード及びカソードを有してアノード、各ダイノード及びカソード間に所定の電圧が印加される光電子増倍管と、前記アノードの電流出力を電圧出力に変換するアノードアンプとを有し、前記アノードアンプの出力を装置出力として出力する光電子増倍管信号処理装置において、前記アノードをコンデンサを介して前記アノードの入力端に接続するコンデンサと、前記コンデンサの前記アノードアンプ側の電極を所定電位に定期的に固定するスイッチとを有し、前記カソードは接地され、前記アノードは、抵抗を通じて高圧電源電圧を印加されることを特徴としている。
すなわち、この発明では、アノードに正の直流電圧を印加し、カソードにたとえば接地電位のような低電位を小さいインピーダンスを通じて与えることができ、更にアノードアンプを接地電位に近い通常の電圧系で運転することができるため、カソード電位の変動によるSN比の低下を防止することができる。
好適な態様において、前記光電子増倍管は、前記スイッチのオン期間に同期してオフされるレーザー光により輝尽発光するイメージングプレートからの信号光を光電子増倍することを特徴としている。これにより、上述と同様の効果を奏することができる。
第3発明の光電子増倍管信号処理装置をもつイメージングプレート信号処理装置は、レーザー光により輝尽発光するイメージングプレートと、前記イメージングプレートからの信号光を光電子増倍する光電子増倍管と、前記光電子増倍管の電流出力を電圧出力に変換するアンプと、前記アンプの出力を所定期間ごとにサンプリングしてデジタル信号にA/D変換するA/Dコンバータとを備える光電子増倍管信号処理装置をもつイメージングプレート信号処理装置において、
前記アンプの出力を積分する積分回路と、前記A/Dコンバータのサンプリング直後に前記積分回路をリセットする積分リセットスイッチとを有することを特徴としている。
すなわち、この発明では、光電子増倍管の光電流を信号電圧に変換するアンプの出力は、積分回路により1ピクセル分積分され、この積分された1ピクセル分の光電流積分値がA/Dコンバータによりサンプリングされてデジタル信号に変換されるので、SN比を向上することができる。
好適な態様において、前記レーザー光は、所定タイミングにてオフされ、前記レーザー光オフ期間を前記積分リセットスイッチのオン期間と同期させる。このようにすれば、積分リセットスイッチのオン期間に無駄にイメージングプレートを輝尽発光させてイメージ情報を失うことがなく、SN比を更に向上することができる。
好適な態様において、第1発明又は第2発明において採用したコンデンサの電極を所定電位に定期的に固定するスイッチが、前記レーザー光オフ期間及び前記積分リセットスイッチのオン期間と同期してオンさせるため、請求項4又は6に記載した
第1発明又は第2発明を良好に実施することができる。
本発明の光電子増倍管の出力処理法を実施態様を参照して具体的に説明する。もちろん、本発明は下記の実施態様に限定されるものではなく、本発明の技術思想を公知の他の技術要素の組み合わせで実施しても良い。
(回路構成)
実施例1の光電子増倍管信号処理装置を用いたイメージングプレート信号処理装置を図1に示すその回路を参照して説明する。
1は、放射線が照射されて放射線画像に対応する電荷を高位順位にトラップに蓄積するイメージングプレート、2は、イメージングプレート1の蓄積電荷を順次読み出すためにイメージングプレート1にスポット光を二次元走査するレーザ装置、3はカソードC、アノードA及び10個のダイノードD1〜D10を有する光電子増倍管、4は光電子増倍管から信号を取り出すための光電子増倍管増幅回路、5は抵抗R0を通じてカソードCに負の高電圧を印加する直流電源である。
光電子増倍管増幅回路4について以下に詳しく説明する。
抵抗R0〜R7が直列接続されて構成されている抵抗分圧回路(ディバイダ)6により、各ダイノード電圧がカソードCに近い6つのダイノードD1〜D6に個別に印加されている。抵抗R0の低電位端に上記負の高電圧が印加され、抵抗R7の高電位端は接地されているため、これら6つのダイノードD1〜D6には抵抗分割された分割電圧が印加されている。カソードCは抵抗R0の高電位端に接続されている。各ダイノードD1〜D6から抵抗分圧回路6に流入する光電子増倍電流の変化により、抵抗分圧回路6の電位は変動するが、この電流は小さいため、実質的に無視することができる。
同じく、アクティブディバイダ7により、各ダイノード電圧がアノードAに近い4つのダイノードD7〜D10に印加されている。アクティブディバイダ7を以下に説明する。
抵抗R8〜R12は、抵抗R0とともに順番に直列接続してなる抵抗分圧回路8を構成しており、抵抗R0の低電位端に上記負の高電圧が印加され、抵抗R12の高電位端は接地されているため、4つの分圧が発生する。各分圧のうち最も負の分圧はダイノードD7に印加され、他の3つの分圧は、NMOSトランジスタT1〜T3のゲート電極に印加される。ツェナダイオードZD1、NMOSトランジスタT1、ツェナダイオードZD2、NMOSトランジスタT2、ツェナダイオードZD抵抗3、NMOSトランジスタT3、抵抗R13が順番に直列接続されて分圧回路を構成しており、この分圧回路は、抵抗分圧回路8と直列に接続されている。すなわち、ツェナーダイオードZD1のカソードは接地され、抵抗R13の低電位端は抵抗R8の高電位端に接続されている。
ダイノードD10はNMOSトランジスタT1とツェナダイオードZD2との接続点に、ダイノードD9はNMOSトランジスタT2とツェナダイオードZD3との接続点に抵抗Rxを通じて、ダイノードD8はNMOSトランジスタT3と抵抗R13との接続点に、ダイノードD7は抵抗R13の低電位端にそれぞれ接続されている。C1〜C3は高周波電位変動低減用のコンデンサである。Diはゲート保護用のダイオードである。ツェナダイオードの代わりに抵抗を用いてもよい。
ダイノードD9はコンデンサCxを通じてオペアンプ回路17の+入力端に接続され、オペアンプ回路17の出力端はボルテージフォロワ回路18及び図示省略した積分回路を順次通じて図示しない第1のADコンバータに出力される。なお、この積分回路は1ピクセルに相当する期間ごとにリセットされるものとする。
コンデンサCxのオペアンプ回路17側の端子はリセットスイッチをなすトランジスタT4を通じて接地されている。
また、アノードAは、オペアンプ回路19の−入力端に接続され、オペアンプ回路19の出力端はボルテージフォロワ回路20及び図示省略した積分回路を順次を通じて図示しない第2のADコンバータに出力される。オペアンプ回路19の+入力端は接地されているために、アノードAは接地電位とみなすことができる。これらデジタル信号はマイコン21により処理され、また、マイコン21は後述するトランジスタT4のゲート電圧を制御し、レーザー装置2の発光を制御する。
(動作説明)
この装置の動作を以下に説明する。
レーザー装置2は、所定周波数で断続するレーザー光を用いてイメージングプレート1を二次元走査し、輝尽発光するイメージングプレート1の光がカソードCに入射し、ディバイダ回路6及びアクティブディバイダ回路7から分圧が与えられる光電子増倍管3の各ダイノードD1〜D10が光電子増倍を行って光電子電流が最終的にアノードAに達する。
光電子増倍管3に光電子増倍が生じると、アノードAからダイノードD10へ流れる。この電流はツェナダイオードZD2、NMOSトランジスタT2、ツェナダイオードZD3、NMOSトランジスタT3、抵抗R13、R8、R0を通じて負の直流電源に流れる。このアクティブディバイダ7により、NMOSトランジスタT1とツェナダイオードZD2との接続点の電位すなわちダイノードD10の電位は安定に保持される。同様に、NMOSトランジスタT2とツェナダイオードZD3との接続点の電位も安定に保持される。ダイノードD8の電流増加により抵抗R13の電圧降下が増大しようとすると、ゲート接地されたNMOSトランジスタT3のソース電位上昇によりNMOSトランジスタT3の電流が減少して、抵抗R13の電圧降下の変化を抑止する。
なお、ダイノードD7〜D10に、ダイノードD1〜D6と同じく単純な抵抗分圧回路の分圧を個別に印加することや、ツェナダイオードZD2、ZD3を抵抗に変換することも可能である。
電流検出抵抗Rxの抵抗値は小さく設定されている。ダイノードD9に流れ込む電流に比例する電圧降下が電流検出抵抗Rxに生じてダイノードD9の電位が僅かに変動し、この変動がコンデンサCxを通じてオペアンプ回路17に伝送され、オペアンプ回路17、18はそれを実質的に電流増幅して出力する。ここで重要な点は、ダイノードD9の直流電位がコンデンサCxにより遮断されるため、オペアンプ回路17、18は、通常のオペアンプ回路19、20と同一の電源電圧で作動可能であり、回路構成の複雑化は生じないことである。
コンデンサCxのオペアンプ側の端子は、リセットスイッチをなすトランジスタT4を定期的にオンすることにより定期的に接地電位に設定され、これによりフローティグ状態であるコンデンサCxの+入力端の電位が変動するのが防止される。結局、トランジスタT4をオフすると、接地電位を基準として変動する電流検出抵抗Rxの電圧上昇がオペアンプ回路17に入力され、オペアンプ回路17の+入力端の電位は正側に変化し、この電位変化は、オペアンプ回路17により所定増幅率で電圧増幅され、ボルテージフォロワ回路18により電流増幅され、積分回路で積分された後、図示しない第1のADコンバータにてデジタル信号に変換される。
また、アノードAの電位を接地電位に保つためにオペアンプ回路19がアノードAに電流(アノード電流)を供給し、オペアンプ回路19がこのアノード電流に比例する電圧をボルテージフォロワ回路20を通じて図示しない第2のADコンバータに出力し、この第2のADコンバータはアノード電流に相当するデジタル信号を出力する。
これら二つのADコンバータが出力する二つのデジタル信号すなわちアノード電流とダイノードD9の電流とに相当する二つのデジタル信号は、マイコン21によりそれらの増幅率を光電子増倍管を含む全体の増幅率が等しくなるように等価調整され、比較されて、大きい方の信号が装置出力として出力される。なお、オペアンプ回路17の平均信号電圧はアノード電圧よりも減少するため、この分を加味して等価調整を行う必要がある。この種の回路は専用のデジタル回路で構成されても構成されることができる他、アナログ回路にて構成してもよい。オペアンプ回路17、19の電圧増幅率を調整して上記増幅率の等価調整を行っても良い。
この実施例にて重要なことは、リセットスイッチをなすトランジスタT4のオンが、定期的に発光するレーザー装置2の発光中止期間と同期して行われることである。このようにすれば、トランジスタT4のオン期間にイメージングプレート1の輝尽発光がほとんど発生しないため、トランジスタT4のオンにより装置出力を取り出せないリセット期間にイメージングプレート1の蓄積電荷潜像がレーザー光による輝尽発光により消滅するのを防止することができる。なお、図1の回路において、回路安定化などの目的のために種々の回路素子を追加することも可能であることは言うまでもない。たとえば、各分圧抵抗と並列にコンデンサを接続しても良い。
(実施例効果)
上記実施例によれば、ダイノードD9から出力される電流をアノード電流に等しくなるように等価し、ダイノードD9の電流とアノード電流のうち大きい方を装置出力とするため、簡素な回路を追加するだけで光電子増倍管3のダイナミックレンジの増大が可能となる。もちろん、ダイノードD9の電流は上記等価のために外部増幅回路を用いるためノイズレベルの増加が問題となるが、ダイノードD9の電流を装置出力として用いるのは、上記したように大電流時のみであるので実用上問題は生じない。また、コンデンサCxによりダイノードD9の直流電位を遮断するためにダイノードD9の電流増幅回路の電源系が簡素となり、このコンデンサCxをリセットスイッチにより定期リセットするため、コンデンサCxの充電の影響も防止することができる。更に、リセットスイッチのオン時にレーザ光をオフするためイメージングプレート1の無駄な輝尽発光も防止することができる。
図1の装置の入出力特性の試験結果を図2に示す。
本発明の他の実施例を図3を参照して説明する。
この実施例は、実施例1において光電子増倍管3のカソードCを接地し、そのアノードAを抵抗R0を通じて正の高電圧を出力する電源5’に接続したものである。更にこの実施例では、アノードAはコンデンサCx’を通じてオペアンプ回路17’の+入力端に接続され、コンデンサCx’のオペアンプ回路17’側の端子はリセットスイッチであるトランジスタT4’により定期的に接地電位にリセットされる。このようにすれば、カソードCの電位の安定化によりカソードCとダイノードD1との間の電界強度を安定化することができるとともに、各オペアンプ回路を接地電位基準で駆動できるため回路構成を簡素化することができる。
(変形態様)
本発明は上述したイメージングプレート信号処理装置の他、種々の光電子増倍管応用装置に適用できることは当然である。また、ダイノードD9以外のダイノードたとえばダイノードD8に同様にダイノード電流検出用の抵抗素子を追加し、それを等価増幅してデジタル信号とし、すべてのデジタル信号のうち最も大きなデジタル信号を選択するように構成すれば更なるダイナミックレンジの拡大が期待される。
(変形態様)なお、アノード出力をダイノード出力への切り替えは所定のアノード電流値にて実行してもよい。
本発明の他の実施例を図4を参照して説明する。
この実施例は、実施例1又は2において、アンプ20又は18とA/Dコンバータ100との間に、アンプ20又は18の出力電圧を積分する積分回路200とこの積分回路200の積分電圧を定期的にリセットする積分リセットスイッチ300とを設けたものである。積分回路200は通常のRC積分回路であるが、その他、種々のアナログ積分回路を採用できることはもちろんである。A/Dコンバータ100は、外部からのサンプリングパルス信号Ssの入力タイミングにて積分回路200サンプリングした入力電圧をデジタル信号に変換し、A/Dコンバータ100がサンプリングを終了した直後に積分リセットスイッチ300が積分回路200のコンデンサCの蓄電電荷を消去する。積分リセットスイッチ300へ入力されるリセットパルス電圧Vgは、図1又は図3にてリセットスイッチT4に印加されるリセットパルス電圧であって、コンデンサCx又はcX’とコンデンサCは同じタイミングにてリセットされる。
これにより、イメージングプレート1の無駄な輝尽発光を防止するとともに、信号電流に対するダークカレントや高周波数ノイズ成分やサンプリングノイズの実質的な低減を図ることができるため、従来に比較して格段に優れたSN比を得ることができる。
実施例1の回路を示す回路図である。 実施例1の回路の試験結果を示す特性図である。 実施例2の回路を示す回路図である。 実施例3の回路を示す回路図である。
符号の説明
A アノード
C カソード
Cx コンデンサ
D1〜D10 ダイノード
R0〜R13 抵抗
Rx 電流検出抵抗
T1〜T3 NMOSトランジスタ
T4 トランジスタ(リセット用のスイッチ)
ZD1〜ZD3 ツェナーダイオード
1 イメージングプレート
2 レーザー装置
3 光電子増倍管
4 光電子増倍管増幅回路
5 直流電源
6 抵抗分圧回路
7 アクティブディバイダ
8 抵抗分圧回路
17 オペアンプ回路(ダイノードアンプ)
18 ボルテージフォロワ回路
19 オペアンプ回路(アノードアンプ)
20 ボルテージフォロワ回路
21 マイコン(選択回路)

Claims (10)

  1. アノード、多数のダイノード及びカソードを有してアノード、各ダイノード及びカソード間に所定の電圧が印加される光電子増倍管と、前記アノードの電流出力を電圧出力に変換するアノードアンプとを有し、前記アノードアンプの出力を装置出力として出力する光電子増倍管信号処理装置において、
    前記アノード近傍の前記ダイノードの出力を増幅するダイノードアンプと、
    前記アノードアンプの出力が飽和する領域にて前記アノードアンプの出力に代えて前記ダイノードアンプの出力を装置出力として選択出力する選択回路と、
    を有することを特徴とする光電子増倍管信号処理装置。
  2. 請求項1記載の光電子増倍管信号処理装置において、
    前記選択回路は、前記ダイノードアンプの出力と前記アノードアンプの出力とのうち大きい方の出力を選択し、
    前記ダイノードアンプは、前記光電子増倍管への等しい入射光量において前記アノードアンプの出力に等しい出力をもつことを特徴とする光電子増倍管信号処理装置。
  3. 請求項2記載の光電子増倍管信号処理装置において、
    前記ダイノードアンプは、前記アノードから数えて2番目以降の前記ダイノードの出力を増幅することを特徴とする光電子増倍管信号処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか記載の光電子増倍管信号処理装置において、
    前記ダイノードをコンデンサを介して前記ダイノードアンプの入力端に接続するコンデンサと、
    前記コンデンサの前記ダイノードアンプ側の電極を所定電位に定期的に固定するスイッチと、
    を有することを特徴とする光電子増倍管信号処理装置。
  5. 請求項4記載の前記光電子増倍管を有するイメージングプレート信号処理装置であって、
    前記光電子増倍管は、前記スイッチのオン期間に同期してオフされるレーザー光により輝尽発光するイメージングプレートからの信号光を光電子増倍することを特徴とする請求項5記載の光電子増倍管信号処理装置をもつイメージングプレート信号処理装置。
  6. アノード、多数のダイノード及びカソードを有してアノード、各ダイノード及びカソード間に所定の電圧が印加される光電子増倍管と、前記アノードの電流出力を電圧出力に変換するアノードアンプとを有し、前記アノードアンプの出力を装置出力として出力する光電子増倍管信号処理装置において、
    前記アノードをコンデンサを介して前記アノードの入力端に接続するコンデンサと、前記コンデンサの前記アノードアンプ側の電極を所定電位に定期的に固定するスイッチとを有し、前記カソードは接地され、前記アノードは抵抗を通じて高圧電源電圧を印加されることを特徴とする光電子増倍管信号処理装置。
  7. 請求項6記載の前記光電子増倍管を有するイメージングプレート信号処理装置であって、
    前記光電子増倍管は、前記スイッチのオン期間に同期してオフされるレーザー光により輝尽発光するイメージングプレートからの信号光を光電子増倍することを特徴とする請求項5記載の光電子増倍管信号処理装置をもつイメージングプレート信号処理装置。
  8. レーザー光により輝尽発光するイメージングプレートと、
    前記イメージングプレートからの信号光を光電子増倍する光電子増倍管と、
    前記光電子増倍管の電流出力を電圧出力に変換するアンプと、
    前記アンプの出力を所定期間ごとにサンプリングしてデジタル信号にA/D変換するA/Dコンバータと、
    を備える光電子増倍管信号処理装置をもつイメージングプレート信号処理装置において、
    前記アンプの出力を積分する積分回路と、
    前記A/Dコンバータのサンプリング直後に前記積分回路をリセットする積分リセットスイッチと、
    を有することを特徴とする光電子増倍管信号処理装置をもつイメージングプレート信号処理装置。
  9. 請求項8記載の光電子増倍管信号処理装置をもつイメージングプレート信号処理装置において、
    前記レーザー光は、所定タイミングにてオフされ、
    前記レーザー光オフ期間は、前記積分リセットスイッチのオン期間と同期することを特徴とする光電子増倍管信号処理装置をもつイメージングプレート信号処理装置。
  10. 請求項4又は6と請求項9とに記載する光電子増倍管信号処理装置をもつイメージングプレート信号処理装置において、
    前記コンデンサの電極を所定電位に定期的に固定するスイッチは、前記レーザー光オフ期間及び前記積分リセットスイッチのオン期間と同期してオンすることを特徴とする光電子増倍管信号処理装置をもつイメージングプレート信号処理装置。
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