JP2005274232A - 位置検出装置、被検出器および位置検出システム - Google Patents

位置検出装置、被検出器および位置検出システム Download PDF

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Abstract


【課題】 簡単な構成で対象物となる被検出器の位置を確実に検出することができる位置検出装置、被検出器およびこれらを組み合わせた位置検出システムを提供することである。
【解決手段】 制御コードを受信することによって反射状態を変更可能な位置検出用タグ12が用いられるので、輝度画像処理部14によって反射波34の強度が変更指令に対応して変化する相対方位が特定される。相対方位からの反射波34を反射した物体までの距離が、レーザ光33と相対方位からの反射波34とに基づいてCPU24によって演算される。このように輝度画像処理部14とCPU24とによって、自機に対する位置検出用タグ12の相対位置を検出することができる。このように反射状態を変更可能な位置検出用タグ12を用いることによって、位置検出用タグ12を除く残余の部位からの反射波34と、位置検出用タグ12からの反射波34とを確実に峻別することができる。したがって位置検出用タグ12の自機に対する相対位置を確実に検出することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、検出対象物となる被検出器、これを検出する位置検出装置およびこれらを組み合わせた位置検出システムに関する。
第1の従来の技術は、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されているレーザ距離測定装置は、レーザ光を対象物に照射し、対象物からのレーザ光の反射波を検出し、検出した反射波に基づいて対象物までの距離を測定する。このレーザ距離測定装置では、予め定める1つの対象物までの距離だけしか測定することができないという問題がある。
この問題を解決する第2の従来の技術が、特許文献2に記載されている。図12は、特許文献2に記載される無人車位置計測方式を用いる装置1の電気的構成を簡略化して示すブロック図である。特許文献2に記載される装置1では、レーザ光6を水平方向および垂直方向に走査するミラー2を備える。装置1は、レーザ光6を走査した領域(以下、単に「照射領域」ということがある)の各位置の距離を検出する。また照射領域からの反射波7が対象物3からの反射波7なのか、対象物3を除く残余の部位からの反射波7なのかを区別して、照射領域に配置される対象物3の位置を確実に検出するため、対象物3として円柱形の反射板が用いられる。レーザ受光部4は、照射領域からの反射波7の反射光量を検出する。CPU(中央処理装置)5は、反射光量が予め定める閾値以上の場合は、反射板であると判断する。これによってCPU5は、反射光量に基づいて対象物3の位置を演算によって求めることができる。
また対象物の位置を確実に検出する第3の従来の技術として、特殊形状の反射板を対象物として利用し、既知の位置に複数の対象物を配置する。対象物の配置位置のデータと、照射領域からの反射波とをマッチングし、対象物の位置を特定する技術がある。
特開平7−92268号公報 特開2002−188918号公報
第2の従来の技術では、レーザ光が照射される領域に複数の対象物が配置される場合、特定の対象物の位置を検出することができず、また検出された対象物がどの対象物であるかを特定することができない。また対象物の近傍に対象物に類似する物体がある場合に、この物体を対象物として誤検出してしまう場合がある。
第3の従来の技術では、各対象物を個別に特定することは可能であるが、対象物の配置を示すマップを予め登録しておき、検出した対象物をマップにマッチングさせる必要があるので、検出作業が複雑になる。
したがって本発明の目的は、簡単な構成で対象物の位置を確実に検出することができる位置検出装置、対象物となる被検出器およびこれらを組み合わせた位置検出システムを提供することである。
本発明は、被検出器の位置を検出するための検出用電磁波を放射する放射手段と、
放射手段によって放射された検出用電磁波の反射波を検出する反射波検出手段と、
被検出器に、検出用電磁波の反射状態を変更する変更指令を表す指令信号を送信する送信手段と、
反射波検出手段によって検出される反射波の強度が、送信する指令信号の変更指令に対応して変化する相対方位を特定する方位特定手段と、
放射する検出用電磁波と、方位特定手段によって特定される相対方位からの反射波とに基づいて、方位特定手段によって特定される相対方位からの反射波を反射した物体までの距離を演算して求める演算手段とを含むことを特徴とする位置検出装置である。
本発明に従えば、指令信号を受信することによって反射状態を変更可能な被検出器を用いた場合、方位特定手段によって反射波の強度が変更指令に対応して変化する相対方位が特定される。このように方位特定手段によって特定される相対方位は、自機の被検出器に対する相対方位である。また相対方位からの反射波を反射した物体までの距離が、検出用電磁波と相対方位からの反射波とに基づいて演算手段によって演算される。このように方位特定手段と演算手段とによって、自機に対する被検出器の相対位置を検出することができる。このように反射状態を変更可能な被検出器を用いることによって、被検出器を除く残余の部位からの反射波と、被検出器からの反射波とを確実に峻別することができる。したがって被検出器の自機に対する相対位置を確実に検出することができる。被検出器に対する自機の相対位置を検出することができるので、被検出器の絶対位置を把握、たとえば予め記憶しておけば、被検出器の絶対位置から自機の絶対位置を求めることができる。
また本発明は、検出用電磁波は、指令信号を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、検出用電磁波は、指令信号を含むので、送信手段を用いることなく、被検出器に指令信号を送信することができる。したがって構成を簡単にすることができ、製造コストを低減することができる。
さらに本発明は、送信手段は、被検出器毎に個別に付与されている識別コードを指定して、その識別コードを有する被検出器だけが、検出用電磁波の反射状態を変更する変更指令を表す指令信号を送信することを特徴とする。
本発明に従えば、被検出器毎に個別に付与されている識別コードを指定して、その識別コードを有する被検出器だけが、検出用電磁波の反射状態を変更する変更指令を表す指令信号が、送信手段によって送信される。したがって指令信号を受信することによって反射状態を変更可能な被検出器を用いた場合、指定された識別コードを有する被検出器の反射状態だけを変更することができる。これによって複数の被検出器が有る場合であっても、指定する被検出器の自機に対する相対位置を検出することができる。被検出器に対する自機の相対位置を検出することができるので、各識別コード毎に対応付けて各被検出器の絶対位置を把握、たとえば予め記憶しておけば、被検出器の絶対位置から自機の絶対位置を求めることができる。
さらに本発明は、位置検出装置から放射される検出用電磁波を反射する手段であり、検出用電磁波の反射状態を変更可能な反射手段と、
反射状態を変更するように反射手段を駆動する駆動手段と、
反射状態を変更する変更指令を表す指令信号を受信する受信手段と、
受信手段によって指令信号が受信されると、変更指令に応答して反射状態を変更するように、駆動手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする被検出器である。
本発明に従えば、受信手段によって反射状態を変更する変更指令を表す指令信号が受信されると、変更指令に応答して反射状態を変更するように、駆動手段が制御手段によって制御される。したがって駆動手段は、変更指令に基づいて、反射手段を駆動し、反射手段の検出用電磁波の反射状態を変更する。これによって変更指令に応答して、検出用電磁波の反射状態を変更することができる。したがって反射状態が変更した相対方位を検出する位置検出装置を用いることによって、被検出器の相対方位を検出することができる。
さらに本発明は、検出用電磁波は、指令信号を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、指令信号を含む検出用電磁波によって、反射状態を変更することができる。したがって検出用電磁波を受信することによって、反射状態を変更することができる。
さらに本発明は、反射手段は、偏光板であり、
駆動手段は、偏光板の姿勢を変化させることを特徴とする。
本発明に従えば、反射手段である偏光板の姿勢を、駆動手段によって変化させるので、偏光板の姿勢によって検出用電磁波の反射状態を変更することができる。したがって反射状態を変更する構成を実現することができる。
さらに本発明は、反射手段は、画像を表示する表示手段であり、
駆動手段は、表示内容を変更することを特徴とする。
本発明に従えば、画像を表示する表示手段の表示内容が、駆動手段によって変更されるので、その表示内容によって検出用電磁波の反射状態を変更することができる。したがって反射状態を変更する構成を実現することができる。
さらに本発明は、表示手段は、表示領域内で反射特性が異なる画像を表示することを特徴とする。
本発明に従えば、表示領域内で反射特性が異なる画像が、表示手段によって表示されるので、表示領域内で検出用電磁波の反射状態をさらに変更することができる。したがって表示領域内の検出用電磁波の反射状態の変化を検出する位置検出装置を用いた場合、表示領域内の反射状態が変化する相対方位を、方位特定手段によって高精度に特定することができる。また演算手段によって演算される距離の精度を向上することができる。
さらに本発明は、表示手段は、位置検出装置に送信すべき情報を表す画像を表示することを特徴とする。
本発明に従えば、位置検出装置に送信すべき情報を表す画像が、表示手段によって表示される。したがって被検出器に位置検出装置に情報を送信する手段がなくとも、表示手段によって位置検出装置に送信すべき情報を送信することができる。これによって被検出器の部品点数を少なくして、構成を簡単にすることができる。
さらに本発明は、前記位置検出装置と、
前記被検出器とを含むことを特徴とする。
本発明に従えば、前述の位置検出装置と前述の被検出器とを含んで位置検出システムが構成されるので、被検出器の位置検出装置に対する相対位置を検出することができる。
本発明によれば、被検出器の自機に対する相対位置を確実に検出することができる。被検出器に対する自機の相対位置を検出することができるので、被検出器の絶対位置を把握、たとえば予め記憶しておけば、被検出器の絶対位置から自機の絶対位置を求めることができる。
また本発明によれば、構成を簡単にすることができ、製造コストを低減することができる。
さらに本発明によれば、複数の被検出器が有る場合であっても、指定する被検出器の自機に対する相対位置を検出することができる。被検出器に対する自機の相対位置を検出することができるので、各識別コード毎に対応付けて各被検出器の絶対位置を把握、たとえば予め記憶しておけば、被検出器の絶対位置から自機の絶対位置を求めることができる。
さらに本発明によれば、変更指令に応答して、検出用電磁波の反射状態を変更することができる。したがって反射状態が変更した相対方位を検出する位置検出装置を用いた場合、被検出器の相対方位を検出することができる。
さらに本発明によれば、指令信号を含む検出用電磁波によって、反射状態を変更することができる。
さらに本発明によれば、偏光板の姿勢によって検出用電磁波の反射状態を変更することができる。したがって反射状態を変更する構成を実現することができる。
さらに本発明によれば、画像を表示する表示手段の表示内容が、駆動手段によって変更されるので、その表示内容によって検出用電磁波の反射状態を変更することができる。したがって反射状態を変更する構成を実現することができる。
さらに本発明によれば、表示領域内の検出用電磁波の反射状態の変化を検出する位置検出装置を用いることによって、表示領域内の反射状態が変化する相対方位を、方位特定手段によって高精度に特定することができる。また演算手段によって演算される距離の精度を向上することができる。
さらに本発明によれば、被検出器に位置検出装置に情報を送信する手段がなくとも、表示手段によって位置検出装置に送信すべき情報を送信することができる。これによって被検出器の部品点数を少なくして、構成を簡単にすることができる。
さらに本発明によれば、前述の位置検出装置と前述の被検出器とを含んで位置検出システムが構成されるので、被検出器の位置検出装置に対する相対位置を検出することができる。
図1は、本発明の実施の一形態の位置検出システム10の電気的構成を示すブロック図である。位置検出システム10は、位置検出レーザ装置11および位置検出用タグ12を含んで構成される。位置検出レーザ装置11は、位置検出装置であって、被検出器である位置検出用タグ12の相対位置を検出する。位置検出レーザ装置11は、距離演算部13、輝度画像処理部14および装置通信部15を含んで構成される。位置検出用タグ12は、被検出器であって、位置検出レーザ装置11によって相対位置が検出される。位置検出用タグ12は、タグ通信部16、タグ中央処理装置(Central Processing Unit:略称CPU)17、タグ記憶部18、反射機構制御部19および反射機構部20を含んで構成される。
先ず、位置検出レーザ装置の各構成部について説明する。距離演算部13は、基本制御部21、出力制御部22および距離計測部23を含んで構成される。基本制御部21は、出力制御部22および距離計測部23を制御するとともに、輝度画像処理部14および装置通信部15を制御する。基本制御部21は、CPU24、装置記憶部25および制御部26を含んで構成される。CPU24は、位置検出レーザ装置10全体の計測および制御を行う。装置記憶部25は、たとえばランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:略称RAM)またはリードオンリーメモリ(Read Only memory:略称ROM)によって実現され、たとえば装置全体を制御するためのプログラムおよびデータを記憶する。
出力制御部22は、レーザパルス制御部27、レーザ出力部28、垂直軸ミラー制御部29、垂直軸ミラー機構部30、水平軸ミラー制御部31および水平軸ミラー機構部32を含んで構成される。レーザパルス制御部27は、制御部26から与えられる指令に基づいて、レーザ出力部28を制御する。レーザ出力部28は、放射手段であって、位置検出用タグ12の位置を検出するための検出用電磁波を放射する。レーザ出力部は、たとえば半導体レーザ素子によって実現される。検出用電磁波は、位置検出用タグによって反射し、かつ位置検出用タグの反射状態が変更されることによって反射波の状態が変化する電磁波であればよく、本実施の形態では、レーザ光33によって実現される。レーザ出力部28は、一定の波長を有する光を強く出力することができ、直進性が良く、レーザ光33のビーム系を小さくすることができる。このようなレーザ光33を放射する半導体レーザ素子を用いることによって、たとえば発光ダイオード(Light Emitting Diode:略称LED)などの発光素子に比べ、精度の高い測定をすることができる。レーザ出力部28は、垂直軸ミラー機構部30に向けて、レーザ光33を放射する。
垂直軸ミラー制御部29は、制御部26から指令が与えられると、与えられた指令に基づいて垂直軸ミラー機構部30を駆動するように制御する。垂直軸ミラー機構部30は、垂直軸ミラー制御部29によって駆動され、レーザ光33を反射するミラーを、水平方向に略平行な回転軸線まわりに回転駆動する。これによって垂直軸ミラー機構部30は、垂直軸ミラー機構部30に導かれるレーザ光33の進行方向を、垂直方向に関して角変位させて水平軸ミラー機構部32に導く。
水平軸ミラー制御部31は、制御部26から指令が与えられると、与えられた指令に基づいて水平軸ミラー機構部32を駆動するように制御する。水平軸ミラー機構部32は、水平軸ミラー制御部31によって駆動され、レーザ光33を反射するミラーを、垂直方向に略平行な回転軸線まわりに回転駆動する。これによって水平軸ミラー機構部32は、水平軸ミラー機構部32に導かれるレーザ光33の進行方向を、水平方向に関して角変位させてレーザ光33を予め定める検出領域に導く。垂直軸ミラー機構部30と水平軸ミラー機構部32とは、各動作が同期するように制御される。垂直軸ミラー制御部29および水平軸ミラー制御部31を制御することによって、レーザ光33を所望の検出領域の全域にわたって照射するように走査することができる。
距離計測部23は、レーザ受光部35、アンプ部36、距離検出部37、距離画像生成部38および距離画像メモリ39を含んで構成される。レーザ受光部35は、反射波検出手段であって、レーザ出力部28によって放射されたレーザ光33の反射波34を検出する。レーザ受光部35は、検出領域からの反射波34を受信し、受信した反射波34に基づく受信信号をアンプ部36に与える。アンプ部36は、与えられた受信信号を増幅し、距離検出部37に増幅した受信信号を与える。距離検出部37は、演算手段であって、レーザ光33と検出領域からの反射波34に基づいて、反射波34を反射した物体までの距離を演算して求める。距離検出部37は、レーザパルス制御部27で生成された送信信号と受信信号との位相差、つまり時間差を計測し、反射波34を反射した物体までの距離を演算して求める。距離画像生成部38は、求められる各照射位置における距離データを、検出領域における各位置の対応付けて、画像情報として距離画像メモリ39に与える。
距離画像メモリ39は、与えられる画像情報を記憶するとともに、画像情報をCPU24に与える。距離画像メモリ39は、たとえば画素数が水平方向に512個設定され、垂直方向に512個設定される。1画素は、たとえば8ビットで構成される。距離画像メモリ39に記憶される画像の水平方向は、位置検出レーザ装置11のレーザ光33の光軸が水平方向に変位される方向であり、画像の垂直方向は、位置検出レーザ装置11のレーザ光33の光軸が垂直方向に変位される方向である。たとえば、1画素を0.1度と定義した場合、画像メモリ全領域に対応する位置検出レーザ装置11の水平方向および垂直方向の変位角度は、51.2度となる。1画素を8ビット構成とした場合、0〜255の値が設定できるので、距離画像メモリ39の場合、最小測定可能距離を0に設定し、最大測定可能距離を255に設定することによって、距離画像メモリ39に距離測定データを記憶することができる。
装置通信部15は、送信手段であって、位置検出用タグ12に、レーザ光33の反射状態を変更する変更指令を表す指令信号を送信する。また装置通信部15は、位置検出用タグ12毎に個別に付与されている識別コードである識別(Identification:略称ID)ナンバを指定して、そのIDナンバを有する位置検出用タグ12だけが、レーザ光33の反射状態を変更する変更指令を表す指令信号を送信する。装置通信部15は、無線受信入力部40、復調器41、シリアル通信処理部42、無線送信出力部43および変調器49を含んで構成される。シリアル通信処理部42は、CPU24から位置検出用タグ12に指令信号である制御コードを送信するように指令が与えられる。シリアル通信処理部42は、シリアル信号をパラレル信号に変換し、パラレル信号をシリアル信号に変換する。シリアル通信処理部42は、CPU24から与えられる制御コードを表すパラレル信号をシリアル信号に変換して、変調器49に与える。変調器49は、与えられるシリアル信号を送信可能な信号に変調し、無線送信出力部43に与える。無線送信出力部43は、与えられた信号を無線通信で送信する。
無線受信入力部40は、無線通信で与えられる信号を受信し、受信した信号を復調器41に与える。復調器41は、与えられる信号をデジタル変換して、復調し、復調した信号をシリアル通信処理部42に与える。シリアル通信処理部42は、復調器41から与えられた信号であるシリアル信号をパラレル信号に変換し、変換した信号をCPU24に与える。
輝度画像処理部14は、方位特定手段であって、検出される反射波34の強度が、送信する指令信号の変更指令に対応して変化する相対方位を特定する。輝度画像処理部14は、輝度画像生成部44、第1輝度画像メモリ45、第2輝度画像メモリ46、差分演算部47および差分画像メモリ48を含んで構成される。輝度画像生成部44は、アンプ部36から与えられる受信信号が示す反射波34の強度、たとえば輝度値であって、各照射位置における輝度値を、検出領域における各位置の対応付けて、画像情報を生成する。第1輝度画像メモリ45は、輝度画像生成部44から与えられる輝度値の画像情報を記憶する。第2輝度画像メモリ46、輝度画像生成部44から与えられる輝度値の画像情報であって、位置検出用タグ12のレーザ光33の反射状態が変更された場合の輝度値の画像情報を記憶する。このように輝度画像メモリが2つ存在するのは、位置検出用タグ12の反射機構部20を制御して、異なる反射状態の反射光の輝度値を個別に記憶するために用いられる。
各輝度画像メモリ45,46は、前述の距離画像メモリ39と同様に、たとえば画素数が水平方向に512個設定され、垂直方向に512個設定される。1画素は、たとえば8ビットで構成される。1画素を8ビット構成とした場合、0〜255の値が設定できるので、最小測定可能輝度値を0に設定し、最大測定可能輝度値を255に設定することによって、各輝度画像メモリ45,46に濃淡画像を記憶することができる。このように各輝度画像メモリ45,46の構成することによって、画像処理の手法を用いて計測処理を容易に実現できる。
差分演算部47は、レーザ受光部35によって検出される反射波34が示す輝度値が、送信する指令信号の変更指令に対応して変化する相対方位を特定する。差分演算部47は、第1輝度画像メモリ45と第2輝度画像メモリ46とに記憶される各輝度画像データに対して、画像間演算、たとえば差分フィルタ処理を行い、演算結果を差分画像メモリ48に与える。このように画像間演算をすることによって、相対方位が求められる。差分画像メモリ48は、与えられる画像情報を記憶するとともに、求められた相対方位である特定相対方位を示す情報をCPU24に与える。CPU24は、差分画像メモリ48から与えられる特定相対方位を示す情報と、距離画像メモリ39から与えられる画像情報とに基づいて、特定相対方位からの反射波34を反射した物体までの距離を求める。特定相対方位は、自機に対する位置検出用タグ12の相対方位であるので、その特定相対方位からの反射波34を反射した物体までの距離は、自機から位置検出用タグ12までの距離である。
次に位置検出用タグ12の各構成部について説明する。位置検出用タグ12は、本実施の形態では複数用いられる。各位置検出用タグ12は、個別に互いに異なるIDナンバが付与されている。タグ通信部16は、受信手段であって、反射状態を変更する変更指令を表す指令信号を受信する。タグ通信部16は、無線受信入力部40、復調器41、シリアル通信処理部42、無線送信出力部43および変調器49を含んで構成される。タグ通信部16は、前述の装置通信部15と同様の構成であるので、対応する構成の符号に「a」を付し、説明を省略する。タグ通信部16は、装置通信部15と無線通信を介して、制御コードを示す信号を送受信する。シリアル通信処理部42aは、受信した制御コードをタグCPU17に与える。
タグCPU17は、与えられた制御コードが、自機のIDナンバを指定しているか否かを判断する。タグCPU17は、制御コードが自機のIDナンバを指定している場合、与えられた制御コードが示す変更指令に応答して、反射状態を変更するように、反射機構制御部19を制御する。タグCPU17は、制御コードが自機のIDナンバを指定していない場合、与えられた制御コードが示す変更指令には応答しない。このように位置検出用タグ12には、IDナンバが割振られているので、位置検出用タグ12が複数存在しても、位置検出レーザ装置は特定の位置検出用タグ12の反射機構部20を制御することができる。
反射機構制御部19は、駆動手段であって、反射状態を変更するように反射機構部20を駆動する。反射機構部20は、反射手段であって、位置検出レーザ装置11から放射されるレーザ光33を反射する手段であり、レーザ光33の反射状態を変更可能に構成される。反射機構部20は、反射機構制御部19に電気的に制御されて、レーザ光33の反射状態を変更する。反射機構部20は、たとえばレーザ光33の反射角を変えるための反射板を、駆動源、たとえばモータで機構的に可動して実現される。反射機構制御部19は、反射機構部20を構成する反射板、たとえば鏡におけるレーザ光33の入射角度を変更することによって、位置検出レーザ装置11へのレーザ光33の反射状態、たとえば反射波の強度を変更することができる。このような反射板の反射面は、完全に鏡面反射するものではなく、反射板の角度を変えても、位置検出レーザ装置11に反射板からの乱反射光が照射される程度の反射面に構成される。
タグ記憶部18は、たとえば自機に割振られるIDナンバ、タグCPU17から与えられるデータおよび位置検出用タグ12を制御するためのプログラムを記憶し、たとえばRAM、ROMおよびイー・イー・ピー・ロム(Electrically Erasable Programmable
Read-Only Memory:略称EEPROM)によって実現される。
図2は、レーザ出力部28が放射するレーザ光33の強度およびレーザ受光部35が検出する反射波34の強度と、時刻との関係を示すグラフである。グラフの縦軸は、レーザ光33の強度および反射波34の強度を示し、グラフの横軸は、時刻を示す。レーザ出力部28が放射するレーザ光33の波形を実線で示し、レーザ光33を放射した方位からの反射波34の波形を破線で示す。レーザ出力部28が放射したレーザ光33の波形に対して、レーザ受光部35で検出した反射波34の波形は、時間差Tが生じる。光の速度は一定であるので、この時間差Tは、位置検出レーザ装置11から反射波34を反射した物体までの往復距離に応じて生じる。したがって時間差Tを計測することによって、反射波34を反射した物体までの距離を求めることができる。
図3は、検出領域55に位置検出用タグ12が配置されている状態を示す斜視図である。検出領域55は、レーザ光33が走査されて、レーザ光33が照射される領域である。位置検出用タグ12は、たとえば検出領域55内に配置される。レーザ光33は、水平軸ミラー機構部32が水平軸ミラー制御部31に制御されることによって、たとえば実線で示す水平方向である走査方向Xに走査される。レーザ光33は、走査方向X一端部から走査方向X他端部に走査され、照射位置が走査方向X他端部に配置されると、レーザ光33の放射を停止した状態で、走査方向X他端部から走査方向一端部にレーザ光33が照射される位置を変位させる。ここでレーザ光33は、垂直軸ミラー機構部30が垂直軸ミラー制御部29に制御されることによって、走査方向に略直交する垂直方向である変位方向Yにレーザ光33が照射される位置を変位させる。それから再び、レーザ出力部28からレーザ光33が放射され、照射位置が走査方向X一端部から走査方向X他端部に走査され、これらを繰返すことによって、検出領域55全域にわたって、レーザ光33を照射することができる。このようなレーザ光33の走査方法は、一例であって、別の走査方法であってもよい。
図4は、輝度画像メモリ45,46および差分画像メモリに記憶される画像の一例を示す図である。図4(a)、図4(b)、図4(c)では、理解を容易にするため、各画素が有する輝度値が同じ所は、同じハッチングを用いて示す。位置検出レーザ装置11は、位置検出用タグ12に対して制御コードを送信し、位置検出用タグ12の反射機構部20を制御して、反射機構部20の反射状態を第1反射状態に設定する。反射状態が第1反射状態の場合、検出領域の全域にわたってレーザ光33を走査すると、検出領域全域にわたって距離および輝度を検出することができる。この測定結果は、距離画像メモリ39に記憶される。図4(a)に示すように、測定結果である第1輝度画像45aが、第1輝度画像メモリ45に記憶される。図4(a)では、輝度が予め定める閾値よりも高い領域が3カ所あり、それぞれ第1領域45b、第2領域45cおよび第3領域45dとする。
位置検出レーザ装置11は、位置検出用タグ12に対して制御コードを送信し、位置検出用タグ12の反射機構部20を制御して、反射機構部20の反射状態を変更し、第1反射状態から、第1反射状態とは異なる第2反射状態に変更する。反射状態が第2反射状態の場合、前述と同様に、検出領域の全域にわたってレーザ光33を走査すると、検出領域全域にわたって距離および輝度を検出することができる。この測定結果は、距離画像メモリ39に記憶される。図4(b)に示すように、測定結果である第2輝度画像46aが、第2輝度画像メモリ46に記憶される。図4(b)では、輝度が予め定める閾値よりも高い領域が3カ所あり、それぞれ第4領域46b、第5領域46cおよび第6領域46dとする。
差分演算部47は、第1輝度画像45aと第2輝度画像46aの差分を演算する。差分演算部47は、第1輝度画像45aと第2輝度画像46aとで輝度が異なる部位を求める。図4(c)に示すように、第2領域45cの輝度値は、第5領域46cの輝度値と略同一であり、第3領域45dの輝度値は、第6領域46dの輝度値と略同一である。また第2領域45cの位置は、第5領域46cの位置と同一であり、第3領域45dの位置は、第6領域46dの位置と同一である。第1領域45bの輝度値だけは、第4領域46bの輝度値と異なる。また第1領域45bの位置は、第4領域46bの位置と同一である。
したがって差分演算部47は、第1輝度画像45aの各画素における輝度値と第2輝度画像46aの各画素における輝度値との差分を演算することによって、第1領域45bと第4領域46bとに対応する領域56を求めることができる。第1輝度画像45aと第2輝度画像46aとで輝度が異なる部位は、検出領域55が同じであるので、反射機構部20の反射状態を変更した領域である。したがって第1輝度画像45aと第2輝度画像46aとで輝度が異なる領域は、位置検出用タグ12の相対方向に対応する。差分演算部47は、演算結果の画像情報48aを差分画像メモリ48に与える。このように位置検出用タグ12に対応する部分56は、反射状態を変更することによって輝度値に差が生じるため、簡単に位置検出用タグ12の相対方向を特定することができる。
本実施の形態では、制御コードを受信することによって反射状態を変更可能な位置検出用タグ12を用いた場合、輝度画像処理部14によって反射波34の強度が変更指令に対応して変化する相対方位が特定される。このように輝度画像処理部14によって特定される相対方位は、自機の位置検出用タグ12に対する相対方位である。また相対方位からの反射波34を反射した物体までの距離が、レーザ光33と相対方位からの反射波34とに基づいてCPU24によって演算される。このように輝度画像処理部14とCPU24とによって、自機に対する位置検出用タグ12の相対位置を検出することができる。このように反射状態を変更可能な位置検出用タグ12を用いることによって、位置検出用タグ12を除く残余の部位からの反射波34と、位置検出用タグ12からの反射波34とを確実に峻別することができる。したがって位置検出用タグ12の自機に対する相対位置を確実に検出することができる。
また本実施の形態では、位置検出用タグ12毎に個別に付与されているIDナンバを指定して、そのIDナンバを有する位置検出用タグ12だけが、レーザ光33の反射状態を変更する変更指令を表す制御コードが、装置通信部15によって送信される。したがって制御コードを受信することによって反射状態を変更可能な位置検出用タグ12を用いた場合、指定されたIDナンバを有する位置検出用タグ12の反射状態だけを変更することができる。これによって複数の位置検出用タグ12が有る場合であっても、指定する位置検出用タグ12の自機に対する相対位置を検出することができる。位置検出用タグ12に対する自機の相対位置を検出することができるので、各IDナンバ毎に対応付けて各位置検出用タグ12の絶対位置を把握、たとえば予め記憶しておけば、位置検出用タグ12の絶対位置から自機の絶対位置を求めることができる。
また本実施の形態では、タグ通信部16によって反射状態を変更する変更指令を表す制御コードが受信されると、変更指令に応答して反射状態を変更するように、反射機構制御部19がタグCPU17によって制御される。したがって反射機構制御部19は、変更指令に基づいて、反射機構部20を駆動し、反射機構部20のレーザ光33の反射状態を変更する。これによって変更指令に応答して、レーザ光33の反射状態を変更することができる。したがって反射状態が変更した相対方位を検出する位置検出レーザ装置11を用いた場合、位置検出用タグ12の相対方位を検出することができる。
図5は、本実施の形態の位置検出レーザ装置11を備える移動体50が、移動経路51に配置されている状態を簡略化して示す正面図である。移動体50は、予め定める移動可能な移動経路51に配置される。移動可能な経路と、移動不可能な領域との境界部分には、位置検出用タグ12が複数配置される。移動体50は、たとえば自動車などの車輌である。移動可能な経路は、たとえば交通道路であり、その交通道路と移動不可能な領域との境界部分は、たとえば交通道路の両端部である。
移動体50は、位置検出レーザ装置11を備えるので、指定する位置検出用タグ12の相対方向および演算距離を検出することができる。換言すると、移動体50は、指定する位置検出用タグ12の相対位置を検出することができる。移動体50は、たとえば指定する位置検出用タグ12の絶対位置を把握、たとえば記憶しておけば、位置検出用タグ12の絶対位置と検出される相対位置から、自機の絶対位置を検出することができる。移動体50は、移動中であっても、予め定める時間間隔毎に、位置検出用タグ12の相対位置を検出することによって、随時、自機の絶対位置を検出することができる。したがって移動体50を制御する制御手段は、検出される絶対位置に基づいて。移動経路51に沿って移動するように、移動体50の移動方向を制御することができる。移動体50は、予め定める移動経路51からはずれるような場合、報知手段、たとえば音声発生手段を用いて操作者に報知することによって、操作者は移動体50が移動経路51からはずれていることを認識することができる。
図6は、本発明の実施の他の形態の位置検出用タグ60の電気的構成を示すブロック図である。本実施の形態の位置検出用タグ60は、前述の図1〜図5の位置検出システム10に用いられる位置検出用タグ12と類似しており、本実施の形態の構成には前述の位置検出用タグ12における対応する構成と同一の参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。本実施の形態の位置検出用タグ60は、偏光板制御部61および偏光板駆動部62を含んで構成される。偏光板制御部61は、前述の位置検出用タグ12を構成する反射機構制御部19に対応し、偏光板駆動部62は、前述の位置検出用タグ12を構成する反射機構部20に対応する。偏光板制御部61は、駆動手段であって、偏光板63の姿勢を変化させる。偏光板制御部61は、偏光板63の姿勢を変化させることによって、反射状態を変更するように偏光板駆動部62を駆動する。偏光板駆動部62は、偏光板63および反射板64を含んで構成される。偏光板駆動部62は、偏光板制御部61に電気的に制御されて、レーザ光33の反射状態を変更する。
図7は、第1反射状態にある偏光板駆動部62を示す斜視図である。図8は、第2反射状態にある偏光板駆動部62を示す斜視図である。レーザ出力部28は、たとえば半導体レーザ素子の発光素子によって実現される。これらの発光素子は、その構造から放射するレーザ光33の振幅を水平方向、または垂直方向に出力することができる。位置検出レーザ装置11から放射されたレーザ光33は、位置検出用タグ60の設置された偏光板63に到達する。偏光板63は、レーザ光33の水平成分と垂直成分との振幅に対して、どちらか一方の成分のみを通過させる特徴がある。図7に示すように、たとえばレーザ光33の垂直成分の振幅を透過させるよう偏光板63を配置し、レーザ光33の波形は偏光板63を通過し、反射板64に入射する。レーザ光33は、反射板64にて反射し、反射波34として再び偏光板63を通過する。
図8に示す偏光板63は、図7に示す偏光板63をその厚み方向を回転軸線方向として、この回転軸線まわりに90度角変位させている。位置検出レーザ装置11から放射されたレーザ光33は、水平方向の振幅を遮る偏光板63が配置されているので、偏光板63を通過することができない。したがってレーザ光33は、反射板64に入射することが遮られる。反射板64におけるレーザ光33の反射率と、偏光板63におけるレーザ光33の反射率とは、異なるので、偏光板63の姿勢を変化させることによって、反射状態を第1反射状態から第2反射状態に変更することができる。
このように本実施の形態では、偏光板63の姿勢を変化させて、反射状態を変更する。反射板64だけを用いた場合、レーザ光33の反射状態を変更させるためには、反射板64の姿勢を変化させる必要がある。したがって反射板64の姿勢を変化することができる空間を形成する必要がある。本実施の形態では、偏光板63の姿勢の変化は、偏光板63の厚み方向を回転軸線方向として、回転軸線まわりに角変位するだけでよい。したがって偏光板63の姿勢の変化前の配置領域と変化後の配置領域とを略同一にすることができる。したがって反射状態を変更するための空間を形成する必要がない。このように反射板64だけを用いる場合に比べて、偏光板駆動部62を小形化および薄型化することができる。したがってその他前記実施の形態と同様の効果を、達成することができる。
図9は、本発明の実施のさらに他の形態の位置検出システム70の電気的構成を示すブロック図である。本実施の形態の位置検出システム70は、前述の図1〜図8の位置検出システム10と類似しており、本実施の形態の構成には前述の位置検出システム10における対応する構成と同一の参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。本実施の形態の位置検出レーザ装置71は、前述の位置検出レーザ装置11から装置通信部15を除く残余の構成要素によって構成される。また本実施の形態の位置検出レーザ装置71を構成する距離演算部13の構成が異なる。具体的には、距離演算部13を構成する出力制御部22は、コード生成部72をさらに含んで構成される。
コード生成部72は、前述の変調器49に対応し、位置検出用タグ73とレーザ光33を用いて光通信を行うための制御コードを生成する機能を有する。コード生成部72は、制御部26から与えられる指令に基づいて、レーザパルス制御部27を制御する。したがってレーザ出力部28は、制御コードを含むレーザ光33を放射することができる。
位置検出用タグ73を構成する無線受信入力部40aは、光受光素子を用いることによって、レーザ光33を受光することができる。したがってレーザ光33に含まれる制御コードをタグCPU17に与えることができる。前述の位置検出用タグ12を構成する変調器49および無線送信出力部43は、タグ記憶部18に記憶される情報を読取る場合に必要であるが、本実施の形態では、位置検出用タグ73の反射機構部20の制御を、外部から制御すればよいので、省略することができる。これによって位置検出用タグ73の構成をさらに簡単にすることができる。
このようにレーザ光33が制御コードを含み、位置検出用タグ60は、レーザ光33に含まれる制御コードの受信機能を備えることによって、位置検出レーザ装置71内に位置検出用タグ60に制御コードを送信する回路を省略することができる。したがって位置検出レーザ装置71の部品点数を少なくすることができ、構成を簡略化することができる。したがって前述のその他実施の形態と同様の効果を、達成することができる。また位置検出レーザ装置71の製造コストを低減することができる。
図10は、本発明の実施のさらに他の形態の位置検出用タグ80の電気的構成を示すブロック図である。本実施の形態の位置検出用タグ80は、前述の図1〜図9の位置検出システム10,70に用いられる位置検出用タグ12と類似しており、本実施の形態の構成には前述の位置検出用タグ12における対応する構成と同一の参照符号を付し、異なる構成についてだけ説明し、同様の構成については説明を省略する。本実施の形態の位置検出用タグ80は、液晶制御駆動部81および液晶表示素子部82を含んで構成される。液晶制御駆動部81は、前述の位置検出用タグ12を構成する反射機構制御部19に対応し、液晶表示素子部82は、前述の位置検出用タグ12を構成する反射機構部20に対応する。
液晶表示素子部82は、反射手段であって、画像を表示する。液晶表示素子部82は、その表示内容によって、レーザ光33の反射率を変更することができる。液晶制御駆動部81は、駆動手段であって、液晶表示素子部82の表示内容を変更する。したがって反射状態を変更する構成を実現することができる。液晶表示素子部82は、たとえば液晶表示素子を用いて実現される。したがって液晶表示素子を用いることによって、位置検出用タグ80の集積回路(Integrated Circuit:略称IC)化が容易となる。また小形で薄い液晶表示素子を用いることによって、小形化および省電力化を実現することができる。したがってその他前述の他の実施の形態と同様の効果を、達成することができる。また液晶表示素子部82は、機械的に制御、たとえば姿勢を変化させることなく、電気的に制御して表示内容を変化させることによって、反射状態を変更することができる。したがって位置検出用タグ80を小形化することができる。
図11は、液晶表示素子部82が表示する画像の一例を示す図である。液晶表示素子部82は、表示領域83内で反射特性が異なる画像を表示する。図11(a)は、液晶表示素子部82が表示パターンを表示していない状態を示す。図11(b)は、液晶表示素子部82の表示領域83に水平方向および垂直方向に関して対象な画像85であって、反射特性が残余の部位と異なる画像85を表示している状態を示す。たとえば表示領域83の一部の略長方形状の領域に、画像85を表示する。このような画像85を表示することによって、この画像85を位置特定用のマークとして利用することができる。位置検出レーザ装置11は、液晶表示素子部82に表示する画像と、輝度画像および距離画像を用いることによって、液晶表示素子部82の相対位置を高精度に検出することができる。たとえば液晶表示素子部82に表示される画像の重心位置計算を行うことによって、高精度に相対位置を特定することができる。
図11(c)は、液晶表示素子部82の表示領域83の一部であって、水平方向および垂直方向に関して、非対象な画像86を表示している状態を示す。表示される画像は、反射特性が残余の部位と異なる画像86であって、たとえば液晶表示素子部82の4つ角部のうち、3つの角部に互いに等しい画像86を表示する。このように水平方向および垂直方向に関して、非対称な画像86を表示することによって、位置検出用タグ80の取付方向の検出、および特定の意味を持つ記号として使用することができる。このような表示パターンは、位置検出レーザ装置11が位置検出用タグ80に制御コードを送信して制御される。液晶表示素子は、たとえばドットマトリクス型によって実現される。
このように表示領域83内で反射特性が異なる画像が、液晶表示素子部82によって表示されるので、表示領域83内でレーザ光33の反射状態をさらに変更することができる。したがって表示領域83内のレーザ光33の反射状態の変化を検出する位置検出レーザ装置71を用いた場合、表示領域83内の反射状態が変化する相対方位を、輝度画像処理部14によって高精度に特定することができる。またCPU24によって演算される距離の精度を向上することができる。
また液晶表示素子部82は、位置検出レーザ装置11に送信すべき状態を表す画像を表示するように構成してもよい。位置検出用タグ80は、位置検出レーザ装置11から与えられる制御コード対する応答を、無線通信で行うのではなく、液晶表示素子部82に応答用のパターンコードを表示することができる。これによって位置検出用タグ80の無線通信機能を省略することができ、部品点数を少なくすることができる。また操作者が容易に視認することができる表示パターンの表示することができる。これによって位置検出用タグ80のメンテナンス性を向上することができる。
位置検出用タグ80に制御コードを送信し、位置検出用タグ80を制御することが可能な構成であれば、必ずしも制御コードに対する応答を必要としない。したがってこのようなレスポンス機能を使用しない場合は、位置検出用タグ80を構成する変調器49および無線送信出力部43を省略することができる。また液晶表示素子部82に表示パターンを表示することができるので、応答用のパターンコードに対応した表示パターンを表示することができる。これによって位置検出用タグ80を構成する変調器49および無線送信出力部43を省略しつつ、液晶表示素子部82を用いて、応答することができる。これによって位置検出用タグ80をさらに小形化および省電力化することができる。
本発明の実施の一形態の位置検出システム10の電気的構成を示すブロック図である。 レーザ出力部28が放射するレーザ光33の強度およびレーザ受光部35が検出する反射波34の強度と、時刻との関係を示すグラフである。 検出領域55に位置検出用タグ12が配置されている状態を示す斜視図である。 輝度画像メモリ45,46および差分画像メモリに記憶される画像の一例を示す図である。 本実施の形態の位置検出レーザ装置11を備える移動体50が移動経路51に配置されている状態を簡略化して示す正面図である。 本発明の実施の他の形態の位置検出用タグ60の電気的構成を示すブロック図である。 第1反射状態にある偏光板駆動部62を示す斜視図である。 第2反射状態にある偏光板駆動部62を示す斜視図である。 本発明の実施のさらに他の形態の位置検出システム70の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施のさらに他の形態の位置検出用タグ80の電気的構成を示すブロック図である。 液晶表示素子部82が表示する画像の一例を示す図である。 特許文献2に記載される無人車位置計測方式を用いる装置1の電気的構成を簡略化して示すブロック図である。
符号の説明
10,70 位置検出システム
11,71 位置検出レーザ装置
12,60,80 位置検出用タグ
13 距離演算部
14 輝度画像処理部
19 反射機構制御部
20 反射機構部
28 レーザ出力部
33 レーザ光
34 反射波
35 レーザ受光部
47 差分演算部
61 偏光板制御部
62 偏光板駆動部
63 偏光板
81 液晶制御駆動部
82 液晶表示素子部
83 表示領域

Claims (10)

  1. 被検出器の位置を検出するための検出用電磁波を放射する放射手段と、
    放射手段によって放射された検出用電磁波の反射波を検出する反射波検出手段と、
    被検出器に、検出用電磁波の反射状態を変更する変更指令を表す指令信号を送信する送信手段と、
    反射波検出手段によって検出される反射波の強度が、送信する指令信号の変更指令に対応して変化する相対方位を特定する方位特定手段と、
    放射する検出用電磁波と、方位特定手段によって特定される相対方位からの反射波とに基づいて、方位特定手段によって特定される相対方位からの反射波を反射した物体までの距離を演算して求める演算手段とを含むことを特徴とする位置検出装置。
  2. 検出用電磁波は、指令信号を含むことを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
  3. 送信手段は、被検出器毎に個別に付与されている識別コードを指定して、その識別コードを有する被検出器だけが、検出用電磁波の反射状態を変更する変更指令を表す指令信号を送信することを特徴とする請求項1または2記載の位置検出装置。
  4. 位置検出装置から放射される検出用電磁波を反射する手段であり、検出用電磁波の反射状態を変更可能な反射手段と、
    反射状態を変更するように反射手段を駆動する駆動手段と、
    反射状態を変更する変更指令を表す指令信号を受信する受信手段と、
    受信手段によって指令信号が受信されると、変更指令に応答して反射状態を変更するように、駆動手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする被検出器。
  5. 検出用電磁波は、指令信号を含むことを特徴とする請求項4記載の被検出器。
  6. 反射手段は、偏光板であり、
    駆動手段は、偏光板の姿勢を変化させることを特徴とする請求項4または5に記載の被検出器。
  7. 反射手段は、画像を表示する表示手段であり、
    駆動手段は、表示内容を変更することを特徴とする請求項4または5に記載の被検出器。
  8. 表示手段は、表示領域内で反射特性が異なる画像を表示することを特徴とする請求項7に記載の被検出器。
  9. 表示手段は、位置検出装置に送信すべき情報を表す画像を表示することを特徴とする請求項7に記載の被検出器。
  10. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の位置検出装置と、
    請求項4〜9のいずれか1つに記載の被検出器とを含むことを特徴とする位置検出システム。
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