JP2005273736A - プーリユニットおよび乾式無段変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】転がり軸受とリングギヤと送りねじ装置とを組み合わせたアクチュエータという組品のままで可動シーブに取り付けることを可能にし、その取り付け作業を簡略化する。
【解決手段】送りねじ装置13の雄ねじ部材52の内径寸法が転がり軸受12の内輪12bの内径寸法より小さく設定されている。雄ねじ部材52の内周部分に、内輪12bを可動シーブ4bの円筒ボス部4dの外周に圧入嵌合するときに用いる押圧工具70の工具挿通部52eが設けられている。
【選択図】図6
【解決手段】送りねじ装置13の雄ねじ部材52の内径寸法が転がり軸受12の内輪12bの内径寸法より小さく設定されている。雄ねじ部材52の内周部分に、内輪12bを可動シーブ4bの円筒ボス部4dの外周に圧入嵌合するときに用いる押圧工具70の工具挿通部52eが設けられている。
【選択図】図6
Description
本発明は、ベルトが巻き掛けられるベルト巻掛用V溝を備えたプーリと、このベルト巻掛用V溝の幅を変えるアクチュエータとを備えるプーリユニットに関する。また、本発明は、ドライブプーリとドリブンプーリとの間にベルトを巻き掛け、両プーリのV溝の幅を変えて両プーリに対するベルト巻き掛け径を変えることにより、無段階の変速を行う乾式無段変速機に関する。
乾式無段変速機のドライブプーリおよびドリブンプーリは、共に、軸方向に不動の固定シーブと軸方向に変位可能な可動シーブとを互いの円錐内面を向き合わせ、これら両シーブの円錐内面間でベルト巻掛用のV溝を形成して構成されている。ドライブプーリおよびドリブンプーリは、可動シーブを固定シーブに対して軸方向に変位させてV溝の幅を調節することにより、ベルト巻き掛け径を変えられるようになっている。可動シーブを軸方向に変位させるためにボールねじ装置を用いている。ボールねじ装置は、雌ねじ部材の一端側に延長円筒部を設けるとともに、この延長円筒部を、転がり軸受を介して、可動シーブの円筒ボス部の外周面に相対回転のみ可能に支持する一方、延長円筒部の外周面に雌ねじ部材を回転させるためのリングギヤを設けた構成となっている(例えば特許文献1参照。)。転がり軸受の内輪を可動シーブの円筒ボス部の外周に圧入により嵌合しているが、内輪の内径寸法よりもボールねじ装置の雄ねじ部材の内径寸法が小さいために、組立時には、まず、転がり軸受を可動シーブの円筒ボス部に取り付け、この後、転がり軸受にリングギヤを取り付けたボールねじ装置の組品を取り付けるようにしなければならず、取り付け作業が面倒になる。
特開2001−330093号公報
本発明は、転がり軸受とリングギヤと送りねじ装置とを組み合わせた組品のままで可動シーブに取り付けることを可能にし、その取り付け作業を簡略化することを課題とする。
本発明は、固定シーブと、固定シーブとの対向面間にベルト巻掛用のV溝を形成しかつ当該対向面とは反対の面側に円筒ボス部が形成された可動シーブと、可動シーブの円筒ボス部の外周に配設されて該可動シーブを軸方向に変位させるためのアクチュエータとを備え、上記アクチュエータは、可動シーブの円筒ボス部の付け根側外周に配置した転がり軸受と、転がり軸受に対して当該付け根側と反対側に並設した送りねじ装置と、転がり軸受に支持され回転動力を送りねじ装置に伝達するリングギヤとを備えた組品構成とされ、上記送りねじ装置の内径寸法は、転がり軸受の内径寸法よりも小さく設定され、当該送りねじ装置の内周部分に、上記転がり軸受を上記円筒ボス部の外周に圧入嵌合するときに用いる押圧工具が挿通し得る工具挿通部が設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、上記アクチュエータを転がり軸受とリングギヤと送りねじ装置とを組み合わせた組品構成としても、工具挿通部から押圧工具により、アクチュエータを可動シーブに取り付けることが可能となるから、その取り付け作業が簡略化する。
好ましくは、上記送りねじ装置は、上記リングギヤの内周面に嵌合固定される雌ねじ部材と、上記回転軸において可動シーブの円筒ボス部から突出する突出端部の外周面に転がり軸受を介して支持される雄ねじ部材とを備え、この雄ねじ部材は、非回転かつ軸方向不動の状態とされる。
好ましくは、ドライブプーリとドリブンプーリとの間にベルトを巻き掛け、両プーリのV溝の幅を変えて両プーリに対するベルト巻き掛け径を変えることにより、無段階の変速を行う乾式無段変速機において、当該両プーリを上記プーリユニットとすることができる。こうした場合、乾式無段変速機の生産性を向上するうえで有利となる。
本発明によれば、転がり軸受とリングギヤと送りねじ装置とを組み合わせたアクチュエータという組品のままで可動シーブに取り付けることができ、その取り付け作業を簡略化できる。これにより、乾式無段変速機の生産性向上に貢献できる。
本発明の実施上の最良の形態を図面に示して説明すると、図1は、乾式無段変速機の低速状態を示す断面図、図2は、乾式無段変速機の高速状態を示す断面図である。
これらの図に示す乾式無段変速機は、入力軸2に設けられるドライブプーリ4と出力軸3に設けられるドリブンプーリ5とにベルト6を巻き掛け、アクチュエータ7,8により両プーリ4,5のV溝4c,5cの幅を変えて両プーリ4,5に対するベルト巻き掛け径を調節することにより、変速比を変えるようにしている。
なお、ドライブプーリ4とアクチュエータ7とで、また、ドリブンプーリ5とアクチュエータ8とでそれぞれプーリユニットを構成している。
ドライブプーリ4は、入力軸(回転軸)2の外周面に一体に形成された固定シーブ4aと、入力軸2の外周面に軸方向のみ変位可能にスプライン嵌合された可動シーブ4bとからなる。ドリブンプーリ5は、出力軸(回転軸)3の外周面に一体に形成された固定シーブ5aと、出力軸3の外周面に軸方向のみ変位可能にスプライン嵌合された可動シーブ5bとからなる。固定シーブ4a,5aと可動シーブ4b,5bとの両円錐内面間にベルト巻掛用V溝4c,5cが形成される。
アクチュエータ7,8は、可動シーブ4b,5bを軸方向に変位させることによってV溝4c,5cの幅つまり固定シーブ4a,5aと可動シーブ4b,5bとの両円錐内面間の離隔間隔を調節するものである。
このアクチュエータ7,8は、いずれも、図3に示すように、外周面にギヤ32,42を有するリングギヤ11,21と、リングギヤ11,21を可動シーブ4b,5bの外面側に設けられた円筒ボス部4d,5dの付け根側外周面に相対回転のみ可能に支持する第1転がり軸受12,22と、リングギヤ11,21の内周面に第1転がり軸受12,22と軸方向隣り合わせに取り付けられかつリングギヤ11,21に入力される回転動力を可動シーブ4b,5bに対する軸方向推進力に変換するボールねじ装置13,23とを備えている。入力軸2と出力軸3それぞれは、上記円筒ボス部4d,5dとスプライン嵌合し、それぞれの端部は円筒ボス部4d,5dから突出している。なお、図3では、説明の都合上、リングギヤ11(21)に対する雄ねじ部材52(62)の位相を、図1の状態から90度ずらして記載している。
リングギヤ11,21は、図4に示すように、薄肉鋼板のプレス成形品からなる支持環31,41の外周面に樹脂製のギヤ32,42を設けたものである。支持環31,41は、同心配置される小径円筒部31a,41aと大径円筒部31b,41bとの一端側を環状壁部41c,51cで連接して上半分の断面が略コ字形に形成されている。小径円筒部31a,41aの内周面に第1転がり軸受12,22およびボールねじ装置13,33が軸方向隣り合わせに嵌合固定され、大径円筒部31b,41bの外周面に樹脂製のギヤ32,42が射出成形により一体に設けられている。
ドライブ側のリングギヤ11のギヤ32は、入力歯車9とアイドラギヤ10とに噛合されており、ドリブン側のリングギヤ21のギヤ42は、アイドラギヤ10に噛合されている。なお、入力歯車9およびアイドラギヤ10は、不図示の変速機ケースに転がり軸受(符号略)を介して回転自在に支持されている。この入力歯車9およびアイドラギヤ10の歯面は、ギヤ32,42の軸方向変位量を考慮して長くなっている。
ボールねじ装置13,23は、いずれも、円筒形の雌ねじ部材51,61と、雌ねじ部材51,61の内周面に挿入される円筒形の雄ねじ部材52,62と、雌ねじ部材51,61の外周面の軸方向全長に形成される一条のねじ溝51a,61aと雄ねじ部材52,62の外周面の所定領域に形成される二条の独立したねじ溝52a,62a,52b,62bとの間に介装された複数個のボール53,63とを含む。なお、雄ねじ部材52,62の各ねじ溝52a,62a,52b,62bは、それぞれ、上流側と下流側とが略S字形のボール循環溝で接続されることによって閉ループとされており、この閉ループのねじ溝52a,62a,52b,62bによってボール53,63が雌ねじ部材51,61と雄ねじ部材52,62との対向間から飛び出さずに循環するようになっている。
雌ねじ部材51,61は、支持環31,41の小径円筒部31a,41aの内周面に第1転がり軸受12,22と軸方向隣り合わせに圧入により嵌合されることにより、可動シーブ4b,5bの円筒ボス部4d,5dの外周面に相対回転可能かつ軸方向不動に配置されている。
雄ねじ部材52,62は、第2転がり軸受14,24を介して入力軸2、出力軸3それぞれの端部(円筒ボス部4d,5dからの突出端部)の外周面に軸方向不動に取り付けられており、かつ、不図示の変速機ケースに回転不可能に取り付けられている。
なお、第1転がり軸受12,22および第2転がり軸受14,24は、いずれも、例えばアンギュラ玉軸受等とされており、第1転がり軸受12,22の作用線と第2転がり軸受14,24の作用線とを外径側で交差させるように配置されている。この実施形態では第1転がり軸受12,22は第2転がり軸受14,24よりも外径寸法および内径寸法が大きく設定されている。第2転がり軸受14,24の外輪14a,24aは、その反カウンタボア側が雄ねじ部材52,62の鍔部52d,62dの外端面に当接されている。
第1転がり軸受12,22は、高速回転での使用によるフレッチング摩耗を抑制するために、外輪12a,22aをリングギヤ11,21の支持環31,41の小径円筒部31a,41aの内周面に圧入により嵌合固定し、また、内輪12b,22bを可動シーブ4b,5bの円筒ボス部4d,5dの外周面に圧入により嵌合固定している。
このような乾式無段変速機の変速比を変更する場合、入力歯車9を回転させることにより行う。つまり、図示していない適宜のモータなどにより入力歯車9を回転させると、ドライブ側のリングギヤ11が回転し、アイドラギヤ10を経てドリブン側のリングギヤ21が回転される。
そして、ドライブ側のリングギヤ11が回転すると、ドライブ側の可動シーブ4b上で第1転がり軸受12の外輪12aおよび雌ねじ部材51が回転し、入力軸2上に軸方向不動に支持されかつ変速機ケース(不図示)に回転不可能に取り付けられる雄ねじ部材52によって雌ねじ部材51が軸方向に変位する。この雌ねじ部材51の螺旋回転によって、第1転がり軸受12、雌ねじ部材51および可動シーブ4bが入力軸2上を軸方向に変位することになり、可動シーブ4bが固定シーブ4aに対して遠近変位される。
一方、ドリブン側のリングギヤ21が回転すると、ドリブン側の可動シーブ5b上で第1転がり軸受22の外輪22aおよび雌ねじ部材61が回転し、出力軸3上に軸方向不動に支持されかつ変速機ケース(不図示)に回転不可能に取り付けられる雄ねじ部材62によって雌ねじ部材61が軸方向に変位する。この雌ねじ部材61の螺旋回転によって、第1転がり軸受22、雌ねじ部材61および可動シーブ5bが出力軸3上を軸方向に変位することになり、可動シーブ5bが固定シーブ5aに対して遠近変位される。
このようにして、例えば図1に示すように、ドライブ側の可動シーブ4bを固定シーブ4aから引き離し、ドリブン側の可動シーブ5bを固定シーブ5aに近づけた場合には、ドライブプーリ4に対するベルト巻き掛け径が小さくなって、ドリブンプーリ5に対するベルト巻き掛け径が大きくなるので、低速状態となる。一方、例えば図2に示すように、ドライブ側の可動シーブ4bを固定シーブ4aに近づけて、ドリブン側の可動シーブ5bを固定シーブ5aから引き離した場合には、ドライブプーリ4に対するベルト巻き掛け径が大きくなって、ドリブンプーリ5に対するベルト巻き掛け径が小さくなるので、高速状態となる。
なお、リングギヤ11,21の支持環31,41を雌ねじ部材51,61に回り止めさせるために、図3に示すように、支持環31,41の小径円筒部31a,41aの円周数箇所(図示例では4箇所)に径方向内向きに屈曲された切り起こし片31d,41dを、また、雌ねじ部材51,61に切り起こし片31d,41dが係合される切り欠き51c,61cをそれぞれ設けている。
また、V溝4c,5cの幅を大きくする方向に雌ねじ部材51,61を軸方向変位させるときに雌ねじ部材51,61を停止させるストッパとして、切り起こし片31d,41dのうちの一つの内径側にさらに90度屈曲された屈曲部31e,41eを、また、雄ねじ部材52,62に屈曲部31e,41eが入り込む受け溝52c,62cをそれぞれ設けている。つまり、V溝4c,5cの幅を最大とする方向に雌ねじ部材51,61を軸方向に変位させると、支持環31,41の屈曲部31e,41eが、雄ねじ部材52,62の受け溝52c,62c内に入り込んで、受け溝52c,62cの円周方向一方の内壁面に当たり、これによって、雌ねじ部材51,61の軸方向変位が停止される。
ところで、ドライブプーリ4やドリブンプーリ5の各固定シーブ4a,5aおよび各可動シーブ4b,5bそれぞれの外面に、冷却フィン4e,5e,4f,5fを設け、各シーブ4a,5a,4b,5bの回転に伴う冷却フィン4e,5e,4f,5fの空気攪拌作用により、その周辺を冷却するようにしている。
この実施形態では、可動シーブ4b,5bに対するアクチュエータ7,8の取り付け作業を簡略化できるように工夫しているので、説明する。
そもそも、アクチュエータ7,8を可動シーブ4b,5bの円筒ボス部4d,5dに取り付けるには、アクチュエータ7,8の第1転がり軸受12,22の内輪12b,22bを不図示の押圧工具を用いて軸方向に押圧することで円筒ボス部4d,5dの外周に圧入嵌合させる必要がある。これは、第1転がり軸受12,22の圧入時に第1転がり軸受12,22の姿勢を安定にするためである。
しかし、アクチュエータ7,8は、リングギヤ11,21の支持環31,41における小径円筒部31a,41aの内周に第1転がり軸受12,22とボールねじ装置13,23とを軸方向隣り合わせに取り付けることで一つの組品としており、第1転がり軸受12,22の内輪12b,22bの内径寸法よりも、ボールねじ装置13,23の雄ねじ部材52,62の内径寸法を小さく設定している。この理由を説明すると、そもそも、雄ねじ部材52,62を軸方向不動とするために第2転がり軸受14,24の外輪14a,24aの反カウンタボア側を雄ねじ部材52,62の内周に設けてある径方向内向きの鍔部52d,62dを軸方向から当接させており、そのために、雄ねじ部材52,62の内径寸法が第1転がり軸受12,22の内輪12b,22bの内径寸法よりも小さくなっていたのである。この寸法関係は設計上、変更不可能とされている。
このような場合、第1転がり軸受12,22とリングギヤ11,21とボールねじ装置13,23とを組み合わせてアクチュエータ7,8という組品にしていると、第1転がり軸受12,22を押圧するための上記押圧工具(不図示)を雄ねじ部材52,62の内周へ差し入れることができないので、この押圧工具(不図示)で第1転がり軸受12,22の内輪12b,22bを押圧することができない。したがって、アクチュエータ7,8という組品のままで可動シーブ4b,5bの円筒ボス部4d,5dに取り付けることが物理的に不可能になる。
そのため、まず、第1転がり軸受12,22にリングギヤ11,21を取り付けた段階で、この組品を可動シーブ4b,5bの円筒ボス部4d,5dに取り付け、その後、このリングギヤ11,21の支持環31,41における小径円筒部31a,41aの内周に、ボールねじ装置13,23を単体で組み付けるようにしなければならず、アクチュエータ7,8の取り付け作業が面倒であった。
このような点を考慮し、この実施形態では、図5に示すように、雄ねじ部材52,62の内周の鍔部52d,62dの円周数箇所(例えば四箇所)に、第1転がり軸受12,22を押圧するための押圧工具70の工具挿通部52e,62eを設け、図6に示すように、押圧工具70を雄ねじ部材52,62の内周へ差し入れることを可能にした。なお、図6では、説明の都合上、リングギヤ11(21)の切り起こし片31d(41d)の位相と雄ねじ部材52(62)の工具挿通部52e(62e)の位相とを一致させるように、図1の状態からずらして記載している。
工具挿通部52e,62eは、雄ねじ部材52,62の鍔部52d,62dの円周数箇所に径方向外向きに凹むように設けられる溝からなる。つまり、押圧工具70の複数個(例えば四個)の凸部71を溝状の工具挿通部52e,62eに通すようになっており、この凸部71が第1転がり軸受12,22の内輪12b,22bの一端面に当接する。
このようにすれば、アクチュエータ7,8という組品のままで可動シーブ4b,5bの円筒ボス部4d,5dに取り付けることができ、その取り付け作業を簡略化できる。これにより、乾式無段変速機の生産性向上に貢献できる。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。
工具挿通部52e,62eの数は、少なくとも二個以上とすればよいが、円周等間隔に設けるのが好ましい。
第1転がり軸受12,22は、深溝型玉軸受等の各種の玉軸受や、ころ軸受とすることができる。リングギヤ11,21は、支持環31,41とギヤ32,42とを一体物としたものでもよい。ギヤ32,42は、金属製とすることができる。なお、各シーブ4a,5a,4b,5bの外面は、径方向に沿う平坦平面のみならず、曲面、凹面、凸面等の場合を含む。ボールねじ装置13,23は、ボール53,63を用いない送りねじとしてもよい。
4…ドライブプーリ、5…ドリブンプーリ、4a,5a…固定シーブ、4b,5b…可動シーブ、4d,5d…可動シーブの円筒ボス部、7,8…アクチュエータ、11,21…リングギヤ、12,22…第1転がり軸受、12b,22b…内輪、13,23…ボールねじ装置、51,61…雌ねじ部材、52,62…雄ねじ部材、52d,62d…鍔部、52e,62e…工具挿通部、70…押圧工具。
Claims (3)
- 固定シーブと、固定シーブとの対向面間にベルト巻掛用のV溝を形成しかつ当該対向面とは反対の面側に円筒ボス部が形成された可動シーブと、可動シーブの円筒ボス部の外周に配設されて該可動シーブを軸方向に変位させるためのアクチュエータとを備え、
上記アクチュエータは、可動シーブの円筒ボス部の付け根側外周に配置した転がり軸受と、転がり軸受に対して当該付け根側と反対側に並設した送りねじ装置と、転がり軸受に支持され回転動力を送りねじ装置に伝達するリングギヤとを備えた組品構成とされ、
上記送りねじ装置の内径寸法は、転がり軸受の内径寸法よりも小さく設定され、当該送りねじ装置の内周部分に、上記転がり軸受を上記円筒ボス部の外周に圧入嵌合するときに用いる押圧工具が挿通し得る工具挿通部が設けられていることを特徴とするプーリユニット。 - 上記送りねじ装置は、上記リングギヤの内周面に嵌合固定される雌ねじ部材と、上記回転軸において可動シーブの円筒ボス部から突出する突出端部の外周面に転がり軸受を介して支持される雄ねじ部材とを備え、この雄ねじ部材は、非回転かつ軸方向不動の状態とされることを特徴とする請求項1に記載のプーリユニット。
- ドライブプーリとドリブンプーリとの間にベルトを巻き掛け、両プーリのベルト巻掛用V溝の幅を変えて両プーリに対するベルト巻き掛け径を変えることにより、無段階の変速を行う乾式無段変速機であって、
上記両プーリを請求項1または2に記載のプーリユニット構成とした、ことを特徴とする乾式無段変速機。
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