JP2005273706A - バルブ用ハンドルカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】 配管系において効果的で確実かつ容易にバルブを識別可能にでき、装着作業も簡単であり、大幅なコスト削減が可能であると共に管理や運搬なども容易なバルブ用ハンドルカバーを提供すること。
【解決手段】 配管系30に装着した手動ハンドル2付きのバルブ1であって、ハンドル2に略同様の形態を呈するカバー体11を装着し、このカバー体11は、配管系30の識別表示色に対応した識別色を施したバルブ用ハンドルカバーである。
【選択図】 図7
【解決手段】 配管系30に装着した手動ハンドル2付きのバルブ1であって、ハンドル2に略同様の形態を呈するカバー体11を装着し、このカバー体11は、配管系30の識別表示色に対応した識別色を施したバルブ用ハンドルカバーである。
【選択図】 図7
Description
本発明は、例えば、工場・鉱山・学校・劇場・船舶・車両・航空保安施設や、病院、製薬会社などの配管系に設けられたバルブ用手動ハンドルであって、この手動ハンドルに着脱自在に装着できるバルブ用ハンドルカバーに関する。
従来より、JIS Z 9102「配管系の識別表示」に規定されているように、施設等における配管系では、バルブの誤操作を防止するなどの安全を図ること、配管系の取扱いの適正化を図ることなどを目的として、配管系のバルブ・管継手などに近接した位置・部分に塗装やステッカーなどにより識別表示色を施したり、管内の物質の名称を表示してこの配管の識別表示を行うようにしている。
配管の識別表示は、バルブの誤操作を目的とするため、バルブ自体に識別表示を施した場合に最も効果的であるから、バルブ自体に識別表示が要求されることは多い。
特に、バルブのハンドル操作部は、バルブに保温材を装着した場合でも保温材から露出している部位であるため、ハンドル操作部に識別表示を設けるのが一般的である。ハンドル操作部に識別表示を施す場合には、例えば、塗装を施したり、ディッピングカバーと呼ばれる被覆膜によって被覆したりして適宜の識別表示色を施すようにしている。
特に、バルブのハンドル操作部は、バルブに保温材を装着した場合でも保温材から露出している部位であるため、ハンドル操作部に識別表示を設けるのが一般的である。ハンドル操作部に識別表示を施す場合には、例えば、塗装を施したり、ディッピングカバーと呼ばれる被覆膜によって被覆したりして適宜の識別表示色を施すようにしている。
一方、バルブのハンドルに対して目的に応じて材質、形状、色彩を変えて取り付けるために、バルブのハンドルに対応したカバーに関するバルブのハンドル用カバーについて開示された例がある(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭58−127277号公報
上記のように、ハンドル操作部はバルブに保温工事を施した場合でもバルブ外部に露出している部位であるため、このハンドル操作部に製造者特有の既製の色が施されたハンドルを用いると、配管系のバルブの識別を誤認するおそれがある。
これに対応するためにハンドルに識別表示色による塗装を施したり、ディッピングカバーを被覆することもあるが、これらのバルブは大量生産型の製造工程で製造されているため、識別表示色が多色指定されることにより生産ロットが分割されるとコストに著しい悪影響を及ぼす。また、バルブの商品点数が識別表示色に応じて倍増するので、在庫の管理、物流面での工数が増える等の問題もある。
さらに、特注で限定数生産した後の少量補充は対応が難しいという問題があるばかりでなく、配管設計者によっては特注によるコスト高を嫌い、多数の製造業者からハンドル色の異なる標準製品を集めるなどの必要があった。
これに対応するためにハンドルに識別表示色による塗装を施したり、ディッピングカバーを被覆することもあるが、これらのバルブは大量生産型の製造工程で製造されているため、識別表示色が多色指定されることにより生産ロットが分割されるとコストに著しい悪影響を及ぼす。また、バルブの商品点数が識別表示色に応じて倍増するので、在庫の管理、物流面での工数が増える等の問題もある。
さらに、特注で限定数生産した後の少量補充は対応が難しいという問題があるばかりでなく、配管設計者によっては特注によるコスト高を嫌い、多数の製造業者からハンドル色の異なる標準製品を集めるなどの必要があった。
また、バルブのハンドルを被覆する手段としては、特許文献1のバルブのハンドル用カバーが提案されているが、このハンドル用カバーは、バルブのハンドルが古くなった場合のサビや汚れ、配管の温度が直接手に伝わること、色彩や形状が単調でインテリアに合わないことなどの欠点をなくすことにあり、配管系の識別表示に対応することにより、上述の課題点を解決するものではない。
本発明は、従来の課題点を解決するため開発したものであり、その目的とするところは、配管系において効果的で確実かつ容易にバルブを識別可能にでき、装着作業も簡単であり、大幅なコスト削減が可能であると共に管理や運搬なども容易なバルブ用ハンドルカバーを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、配管系に装着した手動ハンドル付きのバルブであって、ハンドルに略同様の形態を呈するカバー体を装着し、このカバー体は、配管系の識別表示色に対応した識別色を施したバルブ用ハンドルカバーである。
請求項2記載の発明は、前記カバー体の外周面には、開閉操作方向、流体名、流れ方向等の表示部を設けたバルブ用ハンドルカバーである。
請求項3記載の発明は、前記手動ハンドルはレバーハンドルであり、このレバーハンドルの外周面に被覆層を包囲し、この被覆層に断面コ字形状のレバー形態を有するカバー体を着脱自在に装着したバルブ用ハンドルカバーである。
請求項4記載の発明は、レバー形態を有するカバー体に折曲部を形成し、この折曲部を前記レバーハンドルの屈曲部位に装着したバルブ用ハンドルカバーである。
請求項5記載の発明は、カバー体の内周部位に係止突部を形成し、この係止突部でハンドルの外周囲にワンタッチで装着可能に設けたバルブ用ハンドルカバーである。
請求項6記載の発明は、前記ハンドルにカバー体を両面テープを介して装着したバルブ用ハンドルカバーである。
請求項1に係る発明によると、配管系のバルブ用ハンドルに装着することで効果的にバルブを識別することができ、識別色を視認することで容易に識別することができる。また、配管系の識別表示色に対応した識別色であるため、誤認することなく確実に識別することができる装着作業が簡単なバルブ用ハンドルカバーである。また、大幅なコスト削減が可能であり、在庫管理や運搬なども容易なバルブ用ハンドルカバーである。
更に、バルブに対して特注指示をする必要がないため、少ロット生産によるコスト高を回避することができ、また、必要に応じて少量を容易に補充することができるためコストを上昇させることなく配管系の識別表示色に対応させることができる。
更に、バルブに対して特注指示をする必要がないため、少ロット生産によるコスト高を回避することができ、また、必要に応じて少量を容易に補充することができるためコストを上昇させることなく配管系の識別表示色に対応させることができる。
請求項2に係る発明によると、配管系におけるバルブの操作方向、バルブ内を流れる流体の種類及びこの流体が流れる方向を表示することにより、配管への識別表示の手間を軽減できる。また、容易にこれらを識別してバルブの誤操作を防止することが可能なバルブ用ハンドルカバーである。
請求項3に係る発明によると、ワンタッチで簡単にバルブ用ハンドルに着脱することのできるバルブ用ハンドルカバーであり、配管工事後の仕上げ工事などでも容易にハンドル色を変更することができる。装着後にはバルブに対してあらゆる方向から視認可能であり、流体種別等を正しく認識することができ、また、弾性力及び摩擦力によってハンドルに確実に装着しているため、ハンドルから脱落するおそれのないバルブ用ハンドルカバーである。
請求項4に係る発明によると、装着後にバルブ用ハンドルからずれたり脱落したりすることを防止できるバルブ用ハンドルカバーであり、また、ハンドルから簡単に取外すことができ、狭い空間に設置されたバルブに装着されている場合でも着脱が容易なバルブ用ハンドルカバーである。
請求項5に係る発明によると、ハンドルへの装着状態を確実に維持できると共に、取付工具などを必要とすることなく簡単な着脱により繰り返し使用可能なバルブ用ハンドルカバーである。また、本体のみで着脱可能であることから着脱作業時の携帯性にも優れている。
請求項6に係る発明によると、ハンドルに対して強固に装着して第三者による悪戯などを防止できるバルブ用ハンドルカバーである。また、カバー本体の着脱部位を省略できるため製造時のコストも削減可能なバルブ用ハンドルカバーである。
本発明におけるバルブ用ハンドルカバーの好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、2及び7において、配管系30は施設等に設けられ内部には回転弁であるバルブ1や図示しない管継手等の配管を備えている。配管系30への識別表示は、塗装又はステッカー、或は必要事項を表示した札を管に取付けるなどの表示が可能であるが、本実施形態においては、配管系30の外周囲に識別表示色を施したステッカー31a、31b、31cを貼着して識別表示を行っている。識別表示色としては、例えば、図7(a)を緑色、図7(b)を青色、図7(c)をオレンジ色として、この場合、それぞれがドレン用、冷水用、温水用となる。なお、図7においてこの識別表示色をドット、斜線によって示している。また、流体の種類等及び流れ方向に応じてステッカー31a、31b、31cの表面に文字32a、32b、32cと、矢印33を施すようにしてもよく、この場合、文字32a、32b、32c及び矢印33はともに白又は黒を用いて識別色の上に記載するようにするのがよい。
回転弁1は、本実施形態においては最も汎用性が高いといわれているボールバルブとし、このボールバルブ1には、必要に応じて図示しない保温処理を施している。このボールバルブ1には、ステム取付側において取付穴2cを介してボルト・ナット3による固着手段によって手動ハンドル2が取り付けられている。手動ハンドル2は、金属材料を素材として板材をプレス加工によって屈曲部2aを有する略J字形状に形成し、このレバー状のレバーハンドル2の手動操作部位であるグリップ位置の外周面2bにディッピング加工により塩ビ(塩化ビニール樹脂)のコーティングからなる被覆層4によって包囲するように被覆している。被覆層4は、バルブの製造業者特有の既成の色(例えば、赤色)により形成されており、この被覆層4を有する手動ハンドル2にて、金属材料からなる板材の部位に触れることなく、ボールバルブ1を手動操作可能としている。
図1、2及び7において、配管系30は施設等に設けられ内部には回転弁であるバルブ1や図示しない管継手等の配管を備えている。配管系30への識別表示は、塗装又はステッカー、或は必要事項を表示した札を管に取付けるなどの表示が可能であるが、本実施形態においては、配管系30の外周囲に識別表示色を施したステッカー31a、31b、31cを貼着して識別表示を行っている。識別表示色としては、例えば、図7(a)を緑色、図7(b)を青色、図7(c)をオレンジ色として、この場合、それぞれがドレン用、冷水用、温水用となる。なお、図7においてこの識別表示色をドット、斜線によって示している。また、流体の種類等及び流れ方向に応じてステッカー31a、31b、31cの表面に文字32a、32b、32cと、矢印33を施すようにしてもよく、この場合、文字32a、32b、32c及び矢印33はともに白又は黒を用いて識別色の上に記載するようにするのがよい。
回転弁1は、本実施形態においては最も汎用性が高いといわれているボールバルブとし、このボールバルブ1には、必要に応じて図示しない保温処理を施している。このボールバルブ1には、ステム取付側において取付穴2cを介してボルト・ナット3による固着手段によって手動ハンドル2が取り付けられている。手動ハンドル2は、金属材料を素材として板材をプレス加工によって屈曲部2aを有する略J字形状に形成し、このレバー状のレバーハンドル2の手動操作部位であるグリップ位置の外周面2bにディッピング加工により塩ビ(塩化ビニール樹脂)のコーティングからなる被覆層4によって包囲するように被覆している。被覆層4は、バルブの製造業者特有の既成の色(例えば、赤色)により形成されており、この被覆層4を有する手動ハンドル2にて、金属材料からなる板材の部位に触れることなく、ボールバルブ1を手動操作可能としている。
カバー体11は、図3に示すようにレバーハンドル2と略同様の略J字形状のレバー形態を呈し、かつ、図4のような断面略コ字形状を呈している。このカバー体11は、レバーハンドル2の被覆層4の上から着脱自在に装着可能に設けており、配管系30の識別表示色に対応して識別表示色と同色の成形材料で形成して、各カバー体11ごとに識別表示色に対応した異なる色を施している。このカバー体11は、配管工事の終了時などにレバーハンドル2の上から覆い被せるように装着して、既製の被覆層4を覆い隠せるようにしている。このとき、カバー体11は、少なくともレバーハンドル2の上面及び側面を覆うように屈曲形成した両側部14、14の長さを被覆層4を設けたレバーハンドル2の厚みより厚く形成している。これにより、既製の被覆層4がレバーハンドル2により確実に覆われて視認できなくなり、あらたにカバー体11に施された識別色をボールバルブ1の上側、両側からの3方向から正しく認識することが可能となる。
このカバー体11を形成する材質としては耐熱ABS樹脂が好ましい。
このカバー体11を形成する材質としては耐熱ABS樹脂が好ましい。
折曲部12はレバーハンドル2の屈曲部2aの形状に対応するように折曲形成し、この折曲部12を屈曲部2aに装着可能に設けている。
また、係止突部13は、図4、5に示すようにカバー体11の側部14の内周部位の適宜位置に突設形成するようにし、本実施形態においては、各側部14、14の各2箇所の計4箇所に形成している。カバー体11のレバーハンドル2への装着時には、この係止突部13によってレバーハンドル2の側面側から被覆層4の外周を掛止するようにしてワンタッチで装着可能となる。このカバー体11は、レバーハンドル2に対して両面テープ25を介して装着するようにしてもよく、両面テープ25を用いて貼着する場合、この両面テープ25を単体で用いるか、或は係止突部13を設けた場合の補強として用いるかの何れであってもよい。両面テープ25は、カバー体11の裏面側に貼付けておき、使用時に図示しない剥離紙を剥すようにすればよい。
また、係止突部13は、図4、5に示すようにカバー体11の側部14の内周部位の適宜位置に突設形成するようにし、本実施形態においては、各側部14、14の各2箇所の計4箇所に形成している。カバー体11のレバーハンドル2への装着時には、この係止突部13によってレバーハンドル2の側面側から被覆層4の外周を掛止するようにしてワンタッチで装着可能となる。このカバー体11は、レバーハンドル2に対して両面テープ25を介して装着するようにしてもよく、両面テープ25を用いて貼着する場合、この両面テープ25を単体で用いるか、或は係止突部13を設けた場合の補強として用いるかの何れであってもよい。両面テープ25は、カバー体11の裏面側に貼付けておき、使用時に図示しない剥離紙を剥すようにすればよい。
カバー体11の装着後においては、カバー体11内面側の上部当接面15が当接した状態で両側部14、14でこのレバーハンドル2を挟持しながら係止突部13を掛止することでレバーハンドル2に装着し、レバーハンドル2の上下方向に対するカバー体11の脱落を確実に防止し、更に、側部14、14が有する弾性力によっても脱落を防止している。
また、レバーハンドル2の前後左右方向に対しては、カバー体11の折曲部12をレバーハンドル2の屈曲部2aに装着していることで、カバー体11がずれることを防止している。更に、カバー体11のステム取付側と反対の端部側にはレバーハンドル2の端部側を覆うような端部屈曲部17を形成しており、この端部屈曲部17の内面にレバーハンドル2の端部側が当接することでカバー体11のずれや脱落を防止している。
端部屈曲部17には、図6に示すように切欠部18を切り欠いて設けており、この切欠部18を設けることで側部14、14を分割した状態で左右にそれぞれ独立させてレバーハンドル2の挟持方向への弾力性を確保している。これにより、カバー体11の装着時にレバーハンドル2の被覆層4が係止突部13に当接して更にカバー体11を装着方向に押圧したときに側部14、14が左右側に容易に広がり、カバー体11を簡単に装着することが可能となる。また、カバー体11を取外す場合も同様に、側部14、14が弾性力によって左右に広がるため容易に取外し可能となる。
レバーハンドル2の端部側の被覆層4は、図8に示すように、ワイヤー34等に係止したレバーハンドル2を、塩化ビニル層からなるディッピング液35に順次浸漬する大量生産型の製造工程で形成している。レバーハンドル2は、その取付孔2cをワイヤー34に係止され、垂下された状態でディッピング液35に浸漬された後、引き上げられ、乾燥により固化した被覆層4を得る。従って、ディッピング液35からレバーハンドル2を引き上げた際に、レバーハンドル2の端部側の末端4aが、ディッピング液35の液ダレを生じやすく、形状が不安定な部位となるため、カバー体11を末端4aの形状に対応させるのが難しい。そこで、レバーハンドル2の端部側の被覆層4に切欠部18を設けることで、この不安定な部位である末端4aと端部屈曲部17の干渉を可能な限り回避して、被覆層4がずれたり剥がれたりするのを防止しつつ、カバー体11をレバーハンドル2に確実に装着できるようにしている。
カバー体11を装着する際には、端部屈曲部17をレバーハンドル2の端部側に当接させるような状態にしながら折曲部12を押圧するようにすれば装着が容易となる。
端部屈曲部17には、図6に示すように切欠部18を切り欠いて設けており、この切欠部18を設けることで側部14、14を分割した状態で左右にそれぞれ独立させてレバーハンドル2の挟持方向への弾力性を確保している。これにより、カバー体11の装着時にレバーハンドル2の被覆層4が係止突部13に当接して更にカバー体11を装着方向に押圧したときに側部14、14が左右側に容易に広がり、カバー体11を簡単に装着することが可能となる。また、カバー体11を取外す場合も同様に、側部14、14が弾性力によって左右に広がるため容易に取外し可能となる。
レバーハンドル2の端部側の被覆層4は、図8に示すように、ワイヤー34等に係止したレバーハンドル2を、塩化ビニル層からなるディッピング液35に順次浸漬する大量生産型の製造工程で形成している。レバーハンドル2は、その取付孔2cをワイヤー34に係止され、垂下された状態でディッピング液35に浸漬された後、引き上げられ、乾燥により固化した被覆層4を得る。従って、ディッピング液35からレバーハンドル2を引き上げた際に、レバーハンドル2の端部側の末端4aが、ディッピング液35の液ダレを生じやすく、形状が不安定な部位となるため、カバー体11を末端4aの形状に対応させるのが難しい。そこで、レバーハンドル2の端部側の被覆層4に切欠部18を設けることで、この不安定な部位である末端4aと端部屈曲部17の干渉を可能な限り回避して、被覆層4がずれたり剥がれたりするのを防止しつつ、カバー体11をレバーハンドル2に確実に装着できるようにしている。
カバー体11を装着する際には、端部屈曲部17をレバーハンドル2の端部側に当接させるような状態にしながら折曲部12を押圧するようにすれば装着が容易となる。
なお、レバーハンドル2の把持部位を、図5に示すようにステム取付側方向に広がる平面テーパ状とし、この形状に沿うようにカバー体11のテーパ側部14a、14aを形成している。カバー体11の端部屈曲部17に形成した切欠部18を大きく形成した場合や、レバーハンドル2に対するカバー体11の着脱を容易にする場合などでは、前記端部屈曲部17とレバーハンドル2の端部との当接が不十分となるが、テーパ端部14a、14aとレバーハンドル2の対応部分とが当接してカバー体11がステム取付側に移動するのを阻止することができる。
また、前後左右、上下方向の何れの方向に対しても、カバー体11とレバーハンドル2の被覆層4との間に生じる弾性力及び摩擦力によってカバー体11をレバーハンドル2に挟持した状態で維持することが可能となる。
また、前後左右、上下方向の何れの方向に対しても、カバー体11とレバーハンドル2の被覆層4との間に生じる弾性力及び摩擦力によってカバー体11をレバーハンドル2に挟持した状態で維持することが可能となる。
カバー体11を取外す場合には、カバー体11の折曲部12よりもステム取付側を把持しながら上方向に持ち上げるようにすれば、端部屈曲部17側においてレバーハンドル2の被覆層4との当接部位を支点としててこの原理が働き、カバー体11を小さい力で容易に取外すことが可能となる。
カバー体11の外周面側には、開閉操作方向、流体名、流れ方向等を記した表示文字21と表示シール22とからなる表示部20を設けている。この表示部20は、配管系30に表示される識別表示色と、流体の表示及び矢印方向に対応して施されており、表示部20の識別色は配管系30のステッカーの識別表示色と同色である。表示文字21はカバー体11の表面に凸又は凹状に施され、開閉操作方向を示すS(SHUT)、O(OPEN)の文字と、開閉方向の矢印を記している。この開閉操作方向の表示はSとOの組合せ以外であってもよく、例えば、開と閉の組合せとしてもよい。更に、これら以外の適宜の表示を施してもよい。
図3、図4における凹座19は、カバー体11表面を凹状に刻設して設けたものであり、この凹座19に流体名、流れ方向等を印刷した表示シール22を背面側に設けた貼着面23によって貼着している。表示シール22には図のような流体名及び流れ方向以外の表示を施してもよいが、表示面側の色についてはカバー体11の識別色に応じた色に設けるのが好ましい。
図3、図4における凹座19は、カバー体11表面を凹状に刻設して設けたものであり、この凹座19に流体名、流れ方向等を印刷した表示シール22を背面側に設けた貼着面23によって貼着している。表示シール22には図のような流体名及び流れ方向以外の表示を施してもよいが、表示面側の色についてはカバー体11の識別色に応じた色に設けるのが好ましい。
なお、本実施形態においては、ハンドルをボールバルブ用のレバーハンドルとしたが、これ以外にも、例えば、ゲートバルブやグローブバルブ、或はバタフライバルブのギア操作機などの円形ハンドルや、それ以外のバルブ用ハンドルの形状に対応した形状に形成することもできる。また、本実施形態においては、被覆層4を有する手動操作ハンドル2にカバー体11を装着しているが、被覆層4を有することなく金属製や樹脂製のハンドルにカバー体11を直接装着するようにしてもよい。
次に、本発明におけるバルブ用ハンドルカバーの上記実施形態の作用を説明する。
本発明のバルブ用ハンドルカバーは、レバーハンドル2に略同様の形態を呈するカバー体11を装着し、このカバー体11は、配管系30の識別表示色に対応した識別色を施しているので、バルブ1を手動操作するハンドルで直接、確実に識別することができバルブ1を誤認することがない。また、カバー体11には配管系30の識別表示色に対応して多色の色を容易に施すことができるため低コストにでき、多色の識別色のカバー体11を用意しておくことで在庫管理が容易になり、運搬などの工数を削減することができる。また、補充が必要な場合でも容易に対応することができる。このカバー体11は、容易に配管系30に対応して着脱してバルブ1の識別表示色を変えることができる。
また、配管の設計者は、異なる製造者から識別色の異なるバルブを収集する必要がないため手間がかかることがなく、1つの製造者から一括して複数の識別色を施したカバー体11を得ることができ、量が増えることでコストダウン効果も期待できる。
本発明のバルブ用ハンドルカバーは、レバーハンドル2に略同様の形態を呈するカバー体11を装着し、このカバー体11は、配管系30の識別表示色に対応した識別色を施しているので、バルブ1を手動操作するハンドルで直接、確実に識別することができバルブ1を誤認することがない。また、カバー体11には配管系30の識別表示色に対応して多色の色を容易に施すことができるため低コストにでき、多色の識別色のカバー体11を用意しておくことで在庫管理が容易になり、運搬などの工数を削減することができる。また、補充が必要な場合でも容易に対応することができる。このカバー体11は、容易に配管系30に対応して着脱してバルブ1の識別表示色を変えることができる。
また、配管の設計者は、異なる製造者から識別色の異なるバルブを収集する必要がないため手間がかかることがなく、1つの製造者から一括して複数の識別色を施したカバー体11を得ることができ、量が増えることでコストダウン効果も期待できる。
本発明は、工場・鉱山・学校・劇場・船舶・車両・航空保安施設や、病院、製薬会社などの配管系において使用されるバルブを識別するために用いるのが好適であるが、上記以外の配管系に用いたり、或は、単に装飾用としてバルブのハンドルに装着することもできる。また、これらの場合、古くなったり劣化したりしたバルブに新たに装着することによって開閉操作が容易になる等のあらたな効果も期待でき、このような識別機能以外を目的としたハンドル用カバーとしても使用できる。
また、各種のバルブ用ハンドルカバーの形状に対応させることにより、ボールバルブ以外の回転弁や、或はそれ以外の各種のバルブに応用することもできる。
また、各種のバルブ用ハンドルカバーの形状に対応させることにより、ボールバルブ以外の回転弁や、或はそれ以外の各種のバルブに応用することもできる。
1 バルブ
2 レバーハンドル(手動ハンドル)
2a 屈曲部
2b 外周面
4 被覆層
11 カバー体
12 折曲部
13 係止突部
20 表示部
25 両面テープ
30 配管系
2 レバーハンドル(手動ハンドル)
2a 屈曲部
2b 外周面
4 被覆層
11 カバー体
12 折曲部
13 係止突部
20 表示部
25 両面テープ
30 配管系
Claims (6)
- 配管系に装着した手動ハンドル付きのバルブであって、前記ハンドルに略同様の形態を呈するカバー体を装着し、このカバー体は、前記配管系の識別表示色に対応した識別色を施したことを特徴とするバルブ用ハンドルカバー。
- 前記カバー体の外周面には、開閉操作方向、流体名、流れ方向等の表示部を設けた請求項1に記載のバルブ用ハンドルカバー。
- 前記手動ハンドルはレバーハンドルであり、このレバーハンドルの外周面に被覆層を包囲し、この被覆層に断面コ字形状のレバー形態を有するカバー体を着脱自在に装着した請求項1又は2に記載のバルブ用ハンドルカバー。
- レバー形態を有するカバー体に折曲部を形成し、この折曲部を前記レバーハンドルの屈曲部位に装着した請求項1乃至3の何れか1項に記載のバルブ用ハンドルカバー。
- カバー体の内周部位に係止突部を形成し、この係止突部でハンドルの外周囲にワンタッチで装着可能に設けた請求項1乃至4の何れか1項に記載のバルブ用ハンドルカバー。
- 前記ハンドルにカバー体を両面テープを介して装着した請求項1乃至4の何れか1項に記載のバルブ用ハンドルカバー。
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---|---|---|---|
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JP2004084766A JP2005273706A (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | バルブ用ハンドルカバー |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007130162A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Shinano:Kk | ウォーキングステッキ |
JP2013007431A (ja) * | 2011-06-24 | 2013-01-10 | Annway Japan:Kk | バルブのハンドルカバー |
JP2017109503A (ja) * | 2015-12-14 | 2017-06-22 | 北海道旅客鉄道株式会社 | コック復位失念防止治具 |
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2004
- 2004-03-23 JP JP2004084766A patent/JP2005273706A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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