JP3058674U - 小口径配管用識別装置 - Google Patents

小口径配管用識別装置

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JP3058674U
JP3058674U JP1998008883U JP888398U JP3058674U JP 3058674 U JP3058674 U JP 3058674U JP 1998008883 U JP1998008883 U JP 1998008883U JP 888398 U JP888398 U JP 888398U JP 3058674 U JP3058674 U JP 3058674U
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尚武 水田
典彦 清水
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Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種施設における小口径配管に内部を流れる
液体の種類やバルブの位置などを表示するための取り扱
い簡易な小口径配管用識別装置にある。 【解決課題】 小口径配管用識別装置1は、長手方向に
沿う開口部14を有する円筒状に巻いた鋼板からなる本
体11の表面を識別表示部16とし、さらに、本体11
の内壁に弾性力を有する挟持部材12を取り付けてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、小口径配管用識別装置に係り、詳しくは、各種施設において小口径 の配管に内部を流れる液体の種類やバルブの位置などを表示するための識別装置 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、火力・原子力発電、石油精製、石油化学のようなプラント施設などに おいて、各種配管に内部を流れる流体の種類やバルブの位置などを示すための表 示が必要とされている。
【0003】 この場合、大口径配管や保温構造が施された配管においては、外形が大きく表 示面積が広いため、配管に直接所定の文字や注意事項が表示してあるラベルを貼 り付けることができ、その目的は達成される。
【0004】 他方、小口径配管においては、その外形が小さく表示面積が狭いため、表示す るラベルの文字が小さくなり、表示目的が達成できない。 このため、図4に図示するような識別装置1が採用されている。この識別装置 1は、配管2にバンド3,3を介してプラスチックなどの表示板4を吊り下げ、 これに目的のラベル5を貼り付けている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
各種施設の2次系の配管設備は、小口径配管が複雑に敷設されており、また、 損傷が多いために、頻繁に点検や修理を行うことが必要とされている。 このため、配管の損傷箇所の修理や点検時に、上記する吊り下げ構成の識別装 置1には、次のような解決課題がある。 小口径配管が複雑に敷設されていると、吊り下げられている識別装置が作業 の妨げとなり、邪魔な存在となっている。 配管が込み入っていると、識別装置が見にくくなる。 配管の真下からでは、識別装置の内容を見ることができない。 作業者の身体が触れると、表示板が外れたり、損傷したりすることがある。 作業者が識別装置に触れると、身体に擦り傷や切り傷を負うことがある。 垂直方向に延長した配管には、簡単に取り付けることが難しい。 構造が複雑であり、その取り付けの施工性も悪い。
【0006】 本考案は、このような課題を解決したものであり、その目的は、修理時は勿論 のこと、点検時にも邪魔になることがなく、狭い空間であっても取り付けること ができ、また、広い角度から表示内容を確認でき、さらに、その取り付け・取り 外しの作業が楽であり、また、丈夫な構造で再利用できる小口径配管用識別装置 を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記する目的を達成するため、本考案の第1の考案は、長手方向に沿う開口部 を有する円筒状に巻いた鋼板の本体表面を識別表示部とし、前記本体内壁に弾性 力を有する挟持部材が取り付けられ、前記挟持部材の弾性力によって、前記本体 内部に小口径配管を挟持することを特徴としている。
【0008】 第2の考案は、長手方向に沿う開口部を有する円筒状に巻いたステンレス鋼板 の本体表面を識別表示部とし、前記本体内壁に弾性力と開口部とを有するリング 状の挟持部材を本体と挟持部材の開口部とが互いに一致するよう取り付け、前記 本体の両端縁部に締結用のバックルを設けたことを特徴とし、第3の考案は、本 体の識別表示部に配管名などの表示事項を表示したラベルを貼り付けることを特 徴としている。
【0009】
【作用】
本考案の第1の考案によれば、識別装置は、本体の内壁に取り付けた挟持部材 の弾性力によって配管に挟持させることにより、配管と同心形状に装着できる。
【0010】 第2の考案によれば、識別装置の取り付け時には、本体の開口部を拡げて挟持 部材を配管に嵌めた後、バックルの回動片を作動して止め金を係止具に係止する ことにより本体の開口部を閉じ、バックルを締結して識別装置を配管と同心形状 に装着でき、作業者の邪魔にならない。また、取り外すには、バックルの止め金 を係止具から開放させ、本体の開口部を拡げれば、容易に識別装置が取り外せる 。
【0011】 第3の考案によれば、円形形状の識別表示部となり、広い角度から表示が識別 でき、また、ラベル表示であるので、その変更表示が容易となる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施形態を説明する。図1は、本考案を背面側から見た斜視 図、図2は、本考案の使用状態を示す斜視図、図3は、同縦断面図である。
【0013】 図示するように、本考案の識別装置10は、ステンレス鋼板からなる本体11 と、この本体11の内壁に取り付けた弾性力を有する挟持部材12と、本体11 の両端縁部に設けた締結用のバックル13,13とで構成されている。本体11 としては、アルミ材料などを用いてもよい。
【0014】 つまり、この本体11は、長手方向に沿う開口部14を有する開いた円筒状に 巻いたステンレス鋼板で構成されており、その表面は、配管15の内部を流れる 流体の種類などを表示する識別表示部16としてある。また、挟持部材12は、 弾性力と開口部17を有するリング状に形成され、この開口部17を本体11の 開口部14と一致させて本体11の内壁に複数の挟持部材12を貼設させるなど で取り付けてある。
【0015】 このバックル13は、公知のものを採用するとよく、図示の場合、一方の端縁 両端部18には、バックル13を構成する回動片19により作動する止め金20 がそれぞれ設けられ、他方の端縁両端部21には、止め金20を係止させる係止 具22がそれぞれ設けられている。
【0016】 上記本体11の表面には、開口部14近傍を除き、耐久性及び耐候性を有する ラベル23が貼着させてあり、これに所定の文字や注意事項などの識別表示、例 えば、『燃料弁冷却水(冷却弁より)』の文字を表示したラベル24をさらに貼 り付けたり、このラベル24に沿わせて矢印記号を表示したラベル25を貼り付 けることなどにより、所定の配管15の識別表示を本体11の識別表示部16に 施すことができる。なお、ラベル23は必ずしも必要な構成ではなく、本体11 の表面に直接ラベル24,25を貼り付けたり、表面に文字を直接記載してもよ い。
【0017】 また、上記挟持部材12は、装着する配管15の保護及びクッション性を考慮 して弾性力に富む性質のものが望ましく、例えば、発泡ポリエチレンフォームが 好適である。なお、この挟持部材12は、上記のように本体11の内壁に複数取 り付ける例に限定されず、内壁の全面に挟持部材を取り付けてもよい。
【0018】 このような構成の識別装置1は、目的の配管15にこの径より大きく本体11 の開口部14を拡げながら、配管15の外周に挟持部材12,12,…を嵌め込 み、バックル13の回動片19を係止具22側に作動させて、その止め金20を 係止具22に係止させ、本体11の開口部14を閉じることで、配管15を挟持 部材12で挟持させ、識別装置1を配管15に装着できる。
【0019】
【考案の効果】
本考案の識別装置によれば、次の効果がある。 識別装置は、装着させる配管と同心形状の円筒形状であるので、修理や点検 時の邪魔になることがない。 同様に、配管と同心形状であるので、複雑に配管が敷設されている狭い空間 での識別装置の取り付け及び取り外しもバックル操作で簡単に行える。 配管と一体となった同心形状であるので、広い範囲から容易に表示を識別で き、従来のように身体が識別装置に当たることがなく、作業者の怪我が防げる。 同様に、識別装置の損傷が防げる。 挟持部材は、弾性力で配管を挟持できるので、垂直に配設された配管にも識 別装置が使用でき、その装着位置からずれることがない。 識別装置は、配管に複数箇所の装着が可能となり、より広い角度から表示を 識別できる。 識別装置は、損傷がないので、再利用でき、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を背面側から見た斜視図。
【図2】本考案の使用状態を示す斜視図。
【図3】同縦断面図。
【図4】従来例の使用状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 小口径配管用識別装置 11 本体 12 挟持部材 14 開口部 16 識別表示部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿う開口部を有する円筒状に
    巻いた鋼板の本体表面を識別表示部とし、前記本体内壁
    に弾性力を有する挟持部材が取り付けられ、前記挟持部
    材の弾性力によって、前記本体内部に小口径配管を挟持
    することを特徴とする小口径配管用識別装置。
  2. 【請求項2】 長手方向に沿う開口部を有する円筒状に
    巻いたステンレス鋼板の本体表面を識別表示部とし、前
    記本体内壁に弾性力と開口部とを有するリング状の挟持
    部材を本体と挟持部材の開口部とが互いに一致するよう
    取り付け、前記本体の両端縁部に締結用のバックルを設
    けたことを特徴とする請求項1記載の小口径配管用識別
    装置。
  3. 【請求項3】 本体の識別表示部に配管名などの表示事
    項を表示したラベルを貼り付けることを特徴とする請求
    項1又は2記載の小口径配管用識別装置。
JP1998008883U 1998-10-23 1998-10-23 小口径配管用識別装置 Expired - Lifetime JP3058674U (ja)

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