JP2005273362A - 内壁材施工方法及びそれに用いる内壁材固定部材 - Google Patents

内壁材施工方法及びそれに用いる内壁材固定部材 Download PDF

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Abstract

【解決手段】
弾性接着剤Cを用いて躯体壁Aに内壁材固定部材Dを取り付ける。この内壁材固定部材Dの他の面に、弾性接着剤Cを用いて内壁材Bを圧着・固定する。この方法で、躯体壁Aの壁面から所定間隔を隔てた位置に、内壁材Bを張設する。
【効果】
石膏系の接着剤を用いないから、結露やカビの発生がなく、接着剤を乾燥させるのに長時間を要しない。従って、それだけ工期を短縮できる。接着剤の成分がシックハウス症候群の原因物質と考えられている揮発性有機化合物の1つであるホルムアルデヒドなどを発生させないため、人体への影響が無く、環境面においても極めて優れている。弾性接着剤Cを用いて躯体壁Aに内壁材固定部材Dを介して内壁材Bが張設されているため、躯体壁Aから伝わる地震の揺れを弾性接着剤Cで無理なく緩和・吸収して内壁材Bに伝える。従って、内壁材Bの崩壊を防止できるのみならず、各種の振動を伝播させにくい。
【選択図】 図5

Description

本発明は、石膏系の接着剤を用いて建築物の躯体壁に内壁材を圧着・固定させる方法に代わる新規な施工方法とそれに用いる部材に関するものである。
躯体壁の壁面から所定間隔を隔てた位置に、内壁材を張設する内装仕上げ工事として、GL工法と称される湿式工法がよく知られている(例えば、特許文献1参照)。この工法は、石膏系の接着剤を用いて建築物の躯体壁に内壁材を圧着・固定させる方法であり、比較的簡易な施工を行うことができるため、広く利用されている。
特開2000−226921号公報
しかしながら、この湿式工法は水分を含ませたGLボンドと称する石膏系の接着剤を用いる工法であるから、結露やカビの発生を誘発し、内壁材からアクが染み出てこないように完全に乾燥させるのに長時間を要するという欠点がある。
また、石膏系の接着剤の成分がシックハウス症候群の原因物質と考えられている揮発性有機化合物(VOC)の1つであるホルムアルデヒドなどを発生させるため、人体への影響が大いに懸念され、環境問題を無視せざるを得ない今の時代には極めて重大な問題を抱えている。
さらに、この工法により躯体壁に張設された内壁は耐震性に弱く、また、耐久性がないのみならず、各種の振動を伝播させやすいという欠点を有している。
これらの欠点を解消するために、本発明では、躯体壁の壁面から所定間隔を隔てた位置に、内壁材を張設する内装仕上げ工事において、弾性接着剤を用いて前記躯体壁に内壁材固定部材を取り付け、この内壁材固定部材の他の面に弾性接着剤を用いて内壁材を圧着・固定する。
この工法を用いた場合には、石膏系の接着剤を用いないから、結露やカビの発生がなく、接着剤を乾燥させるのに長時間を要することがない(養生期間が短くて済む)。従って、それだけ工期を短縮できる。また、接着剤の成分がシックハウス症候群の原因物質と考えられている揮発性有機化合物(VOC)の1つであるホルムアルデヒドなどを発生させることがないため、人体への影響を心配する必要もなく、環境面においても極めて優れている。
さらに、弾性接着剤を用いて躯体壁に内壁材固定部材を介して内壁材が張設されているため、躯体壁から伝わる地震の揺れを弾性接着剤で無理なく緩和・吸収して内壁材に伝えるので、内壁材の崩壊を防止することができるのみならず、各種の振動を伝播させにくいという利点を有している。
1枚の内壁材に対して複数個の内壁材固定部材を所定の間隔をおいて配置し、躯体壁からの各内壁材固定部材の端面位置を躯体壁の不陸に応じて調整することが望ましい。このようにすると、躯体壁からの各内壁材固定部材の端面位置が全て同じ位置に来るように調整できるため、弾性接着剤を用いて内壁材を安定よく圧着・固定できる。
本発明でいう弾性接着剤とは、例えば、変性シリコン樹脂系接着剤のように、接着剤硬化後において弾性体の特性を発揮する接着剤であり、その接着層は各種の振動あるいは応力をその弾性により緩和・吸収する特性を有するため、上述したように内壁材Bの崩壊を防止することができるのみならず、各種の振動を伝播させにくいものとすることができる。
1つの内壁材固定部材から水糸を延び出させ、その水糸を基準として他の内壁材固定部材の端面位置を調整することが望ましい。このようにすると、1つの内壁材固定部材から延び出させた水糸によりレベル出しを実施することができ、その水糸を基準として他の内壁材固定部材の端面位置が全て同じ位置に来るように調整できるから、フロアラインに対して内壁材をぴったりと垂直状態に維持させやすい。
内壁材固定部材に仮止め部材を取り付けておき、この仮止め部材により弾性接着剤が硬化するまでの間、内壁材を仮止めすることが望ましい。この仮止め部材を用いることによって、内壁材を仮止めすることができるから、弾性接着剤が硬化するまでの間においても、次々と内壁材を躯体壁に圧着・固定することができる。なお、仮止め部材は施工後においても取り除く必要はない。
また、本発明においては、躯体壁に内壁材を張設する内装仕上げ工事において特殊な部材を用いる。すなわち、躯体壁と内壁材との間に位置し、弾性接着剤を用いて前記躯体壁に片面が取り付けられ、他の面に弾性接着剤を用いて内壁材を圧着・固定するための部材を用いる。この内壁材固定部材を用いることによって、躯体壁の壁面から所定間隔を隔てた位置に内壁材を固定するための高価な弾性接着剤を多量に必要としないから、それだけ工費を節減できる。
躯体壁の壁面に当接させ得る平板部材と、内壁材の壁面に当接させ得る平板部材とを備えていることが望ましい。この場合には、躯体壁と内壁材との間に内壁材固定部材を安定して位置させることができ、しかも、躯体壁及び内壁材の壁面に対する内壁材固定部材の接触面積が大きいので、そこに用いられる弾性接着剤の接着力を有効利用でき、内壁材を強固に圧着・固定できる。
内壁材固定部材を結合させ得る2つの部材で構成し、結合後の一方の部材に対する他方の部材の端面位置を調整可能としておくのが望ましい。このようにした場合には、結合後の一方の部材に対して他方の部材の端面位置を容易に調整できるため、躯体壁の壁面から所定間隔を隔てた位置に内壁材を固定するための作業を迅速に行うことができるだけでなく、フロアラインに対して内壁材をぴったりと垂直状態に維持させやすい。なお、2つの部材の結合手段としては、凹凸嵌合方式、雄ネジと雌ネジによる螺合方式などを挙げることができる。
躯体壁に対峙する部分に、孔を形成しておくことが望ましい。この孔が形成されていると、躯体壁に内壁材固定部材を取り付けるための弾性接着剤が空気と接触する表面積が増えることになり、それだけ弾性接着剤の早期乾燥を望める。なお、孔が多いほど弾性接着剤が空気と接触する表面積が増えるので、より有利である。
内壁材に対峙する部分に、レベル出し用の水糸を引掛ける切欠部を形成しておくことが望ましい。この場合には、弾性接着剤を用いて前記躯体壁に取り付けた内壁材固定部材の切欠部にレベル出し用の水糸を引掛けることができるから、水糸を用いて垂直方向ないし水平方向のレベル出しを容易に行うことができる。
請求項1記載の工法を用いた場合には、結露やカビの発生がなく、また、接着剤を乾燥させるのに長時間を要することがないから、それだけ工期を短縮できるという利点がある。また、接着剤の成分がシックハウス症候群の原因物質と考えられている揮発性有機化合物(VOC)の1つであるホルムアルデヒドなどを発生させることがないため、人体への影響を心配する必要もなく、環境面においても極めて優れている。
また、請求項1記載の工法を用いて内壁材を張設した場合には、躯体壁から伝わる地震の揺れを弾性接着剤で無理なく緩和・吸収して内壁材に伝えるので、内壁材の崩壊を防止することができるのみならず、各種の振動を伝播させにくいという利点を有している。
請求項2記載の工法を用いた場合には、躯体壁からの各内壁材固定部材の端面位置が全て同じ位置に来るように調整できるため、弾性接着剤を用いて内壁材を安定よく圧着・固定できるという利点を有する。
請求項3記載の工法を用いた場合には、1つの内壁材固定部材から延び出させた水糸によりレベル出しを実施することができ、その水糸を基準として他の内壁材固定部材の端面位置が全て同じ位置に来るように調整できるから、フロアラインに対して内壁材をぴったりと垂直状態に維持させやすいという利点を有する。
請求項4記載の工法を用いた場合には、内壁材固定部材に取り付けられている仮止め部材を用いることによって、内壁材を仮止めすることができるから、弾性接着剤が硬化するまでの間においても、次々と内壁材を躯体壁に圧着・固定することができるという利点を有する。
請求項5記載の内壁材固定部材を用いた場合には、躯体壁の壁面から所定間隔を隔てた位置に内壁材を固定するための高価な弾性接着剤を多量に必要としないから、それだけ工費を節減できる。
請求項6記載の内壁材固定部材を用いた場合には、躯体壁と内壁材との間に内壁材固定部材を安定して位置させることができ、しかも、躯体壁及び内壁材の壁面に対する内壁材固定部材の接触面積が大きいので、そこに用いられる弾性接着材の接着力を有効利用でき、内壁材を強固に圧着・固定できる。
請求項7記載の内壁材固定部材を用いた場合には、躯体壁の壁面から所定間隔を隔てた位置に内壁材を固定するための作業を迅速に行うことができるだけでなく、フロアラインに対して内壁材をぴったりと垂直状態に維持させやすい。
請求項8記載の内壁材固定部材を用いた場合には、躯体壁に内壁材固定部材を取り付けるための弾性接着剤が空気と接触する表面積が増えるため、それだけ弾性接着剤の早期乾燥を望めるという利点がある。
請求項9記載の内壁材固定部材を用いた場合には、弾性接着剤を用いて前記躯体壁に取り付けられている内壁材固定部材の切欠部に引掛けたレベル出し用の水糸を用いて、垂直方向ないし水平方向のレベル出しを容易に行うことができる。
本発明の最も好ましい実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の内壁材施工方法は、従来、石膏系の接着剤を用いて建築物の躯体壁に内壁材を圧着・固定させる方法に代わる新規な施工方式であり、石膏系の接着剤を一切用いないで、これとは異なる弾性接着剤Cと特殊な部材(内壁材固定部材D)とを用いることを特徴とするものである。すなわち、躯体壁Aの壁面から所定間隔を隔てた位置に、内壁材Bを張設する内装仕上げ工事において、図1及び図5に示すように、弾性接着剤Cを用いて前記躯体壁Aに内壁材固定部材Dを取り付け、この内壁材固定部材Dの他の面に弾性接着剤Cを用いて内壁材Bを圧着・固定する施工方式である。
このように、石膏系の接着剤を一切用いないで、これとは異なる弾性接着剤Cと特殊な部材(内壁材固定部材D)とを用いる方式であるから、水分を含有する従来の接着剤に起因する結露やカビの発生がなく、また、接着剤を乾燥させるのに長時間を要することがないから、それだけ工期を短縮できる。また、従来のように、接着剤の成分がシックハウス症候群の原因物質と考えられている揮発性有機化合物(VOC)の1つであるホルムアルデヒドなどを発生させることがないため、人体への影響を心配する必要もなく、環境面においても極めて優れている。
この弾性接着剤Cとは、変性シリコン樹脂系接着剤に代表されるように、接着剤硬化後において弾性体の特性を発揮する接着剤であり、その接着層は各種の振動あるいは応力をその弾性により緩和・吸収する特性を有するため、上述したように内壁材Bの崩壊を防止することができるのみならず、各種の振動を伝播させにくいものとすることができる。
変性シリコン樹脂系接着剤以外の弾性接着剤を使用してもよい。例えば、天然ゴム系、アクリル樹脂系その他の弾性接着剤などを挙げることができる。また、弾性接着剤に発泡剤または(および)可塑剤を添加したものを挙げることができる。なお、弾性接着剤の形式として、エマルジョン型、溶剤型が挙げられるが、そのいずれの形式のものでもよい。
なお、建築物の壁体である前記躯体壁Aはインターロッキング工法によるALC(免振構造)、コンクリート、PCパネルなどで構築されている場合が多く、この躯体壁Aの壁面から所定間隔を隔てた位置に張着される内壁材Bとしては、プラスターボード、ケイカル板、ベニヤ板、金属パネルなどが用いられる。
本発明においては、1枚の内壁材Bに対して複数個の内壁材固定部材D,Dを所定の間隔をおいて配置する。図2に、その割り付けの一例を示す。図2においては、1枚の内壁材Bの長手方向における両辺での間隔を狭くし、中央部分ではそれよりも広い間隔で割り付けてある。そして、互いに隣接する内壁材B,Bの付き合わせ部分においては、その接合線の真裏側に各内壁材固定部材D,Dを配置し、いずれもその半分の面によって両内壁材B,Bをそれぞれ固定している。
そして、躯体壁Aからの各内壁材固定部材D,Dの端面位置を躯体壁Aの不陸に応じて調整する。例えば、図4(a)を例に挙げて説明すると、最も上方に取り付けられている内壁材固定部材Dの右端面と同じ位置に来るように、他の内壁材固定部材D,Dの右端面の位置を全て調整し、全ての部分で面を合わせ、面一の状態とする。この状態で、弾性接着剤Cを用いて内壁材Bを圧着・固定する。
このように、躯体壁Aからの各内壁材固定部材D,Dの端面位置が全て同じ位置に来るように調整できるため、弾性接着剤Cを用いて内壁材Bを安定よく圧着・固定できる。なお、垂直方向に並んでいる各内壁材固定部材の端面位置の調整と同じ要領で、水平方向に並んでいる各内壁材固定部材の端面位置も調整することができる。
1つの内壁材固定部材Dから水糸Eを延び出させ、その水糸Eを基準として他の内壁材固定部材D,Dの端面位置を調整することができる。
例えば、垂直方向に並んでいる内壁材固定部材D,Dについては、図4(a)に示すように、上方に位置する内壁材固定部材Dから水糸Eを垂下させ、その水糸Eを基準としてそれより下方に位置する各内壁材固定部材D,Dの端面位置を容易に調整することができる。このようにした場合には、フロアラインFLに対して内壁材Bをぴったりと垂直状態に維持させることができる。
また、水平方向に並んでいる内壁材固定部材D,Dについては、左端あるいは右端に位置する内壁材固定部材Dから水糸Eを延び出させ、その水糸Eを基準としてそれより右側あるいは左側に位置する各内壁材固定部材D,Dの端面位置を容易に調整することができる。このようにした場合には、フロアラインFLに対して内壁材Bをぴったりと垂直状態に維持させやすい。
垂直方向に並んでいる内壁材固定部材と水平方向に並んでいる内壁材固定部材の双方において、それぞれ上記調整を行うのが最適である。このようにした場合には、フロアラインFLに対して内壁材Bをぴったりと垂直状態に、しかも、躯体壁Aに対して内壁材Bを平行に維持できる。
内壁材固定部材Dに仮止め部材Fを取り付けておき、この仮止め部材Fにより弾性接着剤Cが硬化するまでの間、内壁材Bを仮止めしておくのがよい。このようにした場合には、内壁材固定部材Dに取り付けられている仮止め部材Fを用いることによって、内壁材Bを仮止めすることができるから、弾性接着剤Cが硬化するまでの間においても、次々と内壁材Bを躯体壁Aに圧着・固定することができる。
仮止め部材Fとは、例えば、両面粘着テープあるいは面ファスナーなどのように、弾性接着剤Cが硬化するまでの間内壁材Bを仮止めしておくことができるものをいう。なお、弾性接着剤Cの硬化後においても、この仮止め部材Fを取り除く必要は無い。
一方、本発明の内壁材施工方法に用いられる部材、すなわち、内壁材固定部材は、図5に拡大して示すように、弾性接着剤Cを用いて前記躯体壁Aに取り付けられ、また、この内壁材固定部材の他の面に弾性接着剤Cを用いて内壁材Bを圧着・固定するためのものである。この内壁材固定部材Dを用いることによって、躯体壁Aの壁面から所定間隔を隔てた位置に内壁材Bを固定するための高価な弾性接着剤Cを多量に必要としないから、それだけ工費を節減できる。
図3に、この内壁材固定部材の一例を示す。ここに例示する内壁材固定部材Dは、図3(a)に示すように、結合させ得る2つの部材(図3において、D1で示す部材とD2で示す部材)からなっており、それらを例えば合成樹脂製とすることができる。他の材質としてもよいが、製造面、コスト面、重量その他の面で合成樹脂とするのが最適である。
そして、ここでは、雄ネジと雌ネジによる螺合方式による結合方式が採られている。すなわち、2つの部材のうち、図3(a)の左側に現れる部材D1には雌ネジ筒1が形成され、図3(a)の右側に現れる部材D2には、前記雌ネジ筒1の雌ネジ1aに螺合させ得る雄ネジ2が形成されている。部材D1の雌ネジ筒1に部材D2の雄ネジ2を螺着することにより、両者を結合することができる。なお、両者の結合方式はこの方式に限定されるものではなく、例えば、凹凸嵌合方式を採用してもよい。
また、ここに例示する内壁材固定部材Dでは、結合後の一方の部材D1に対する他方の部材D2の端面位置を調整することができるようになっている。すなわち、一方の部材D1の雌ネジ筒1に他方の部材D2の雄ネジ2をねじ込む量を調整することにより、部材D1に対する部材D2の端面位置(図3(a)、図4、図5における右端面の位置)を容易に調整できる。
このように、複数の内壁材固定部材D,Dを用いて躯体壁Aの壁面から所定間隔を隔てた位置に内壁材Bを固定するに当って、各部材D2の端面位置が各部材D1に対して全て同じ位置に来るように容易に調整できるから、躯体壁Aの壁面から所定間隔を隔てた位置に内壁材Bを固定するための作業を迅速に行うことができるだけでなく、図5に示すように、フロアラインFLに対して内壁材Bをぴったりと垂直状態に維持することができる。
また、ここに例示する内壁材固定部材Dでは、躯体壁Aの壁面に当接させ得る円形の平板部材3と、内壁材Bの壁面に当接させ得る円形の平板部材4とを備えている。すなわち、図3(a)の左側に現れる部材D1の左端側に、円形の平板部材3を、また、図3(a)の右側に現れる部材D2の右端側に、円形の平板部材4を備えている。
このような平板部材3,4を備えている場合には、両平板部材3,4により躯体壁Aと内壁材Bとの間に内壁材固定部材Dを安定して位置させることができ、しかも、躯体壁A及び内壁材Bの壁面に対する両平板部材3,4の接触面積が大きいので、そこに用いられる弾性接着材Cの接着力を有効利用でき、内壁材Bを強固に圧着・固定できる。
また、ここに例示する内壁材固定部材Dでは、図3(b)に示すように、躯体壁Aに対峙する部分、すなわち、部材D1側の平板部材3の外周側に、略扇面形で、外側に行くに従って大きくなる孔3aが多数同心円状に形成されている。このような孔3a,3aが多数形成されていると、弾性接着剤Cを用いて躯体壁Aの壁面に内壁材固定部材Dを取り付けたとき、多数の孔3a,3aから露出している弾性接着剤Cが空気と接触する表面積が増えることになり、それだけ弾性接着剤Cの早期乾燥を望める。
また、ここに例示する内壁材固定部材Dでは、図4(b)に示すように、内壁材Bに対峙する部分、すなわち、部材D2側の平板部材4の外周縁に、レベル出し用の水糸Eを引掛ける切欠部4aが45度の間隔を隔てて形成されている。このような切欠部4aが形成されていると、弾性接着剤Cを用いて前記躯体壁Aに取り付けた内壁材固定部材Dの切欠部4aにレベル出し用の水糸Eを引掛けることができるから、その水糸Eを用いて垂直方向ないし水平方向のレベル出しを容易に行うことができる。
例えば、垂直方向に並んでいる内壁材固定部材D,Dの垂直方向のレベル出しを行う場合には、図4(a)に示すように、上方に位置する内壁材固定部材Dから水糸Eを垂下させる。この時の水糸Eは垂直状態を維持しているから、その水糸Eを基準としてそれより下方に位置する各内壁材固定部材D,Dの端面位置を調整する。この調整を行うことにより、フロアラインFLに対して内壁材Bをぴったりと垂直状態に維持させることができる。
また、水平方向に並んでいる内壁材固定部材D,Dの水平方向のレベル出しを行う場合には、左端あるいは右端に位置する内壁材固定部材Dから水糸Eを延び出させ、その水糸Eを基準としてそれより右側あるいは左側に位置する各内壁材固定部材D,Dの端面位置を調整する。この調整を行うことにより、フロアラインFLに対して内壁材Bをぴったりと垂直状態に維持させやすい。
また、ここに例示する内壁材固定部材Dでは、図3に示すように、円形の前記平板部材3,4の中心部分に円形状の仮止め部材Fが取り付けられている。平板部材3側にある仮止め部材Fは、弾性接着剤Cが硬化するまでの間、前記躯体壁Aに取り付けた内壁材固定部材Dを仮止めしておくために用いられる。また、平板部材4側にある仮止め部材Fは、弾性接着剤Cが硬化するまでの間、内壁材Bを仮止めしておくために用いられる。
このように、前記平板部材3,4に仮止め部材F,Fがそれぞれ取り付けられていると、弾性接着剤Cが硬化するまでの間、前記躯体壁Aに取り付けた内壁材固定部材D及び内壁材Bをいずれも仮止めすることができる。
特に、前記平板部材4に仮止め部材Fが取り付けられている場合には、この仮止め部材Fを用いることによって内壁材Bを仮止めすることができるから、弾性接着剤Cが硬化するまでの間においても、次々と内壁材Bを躯体壁Aに圧着・固定することができる。
ここには、両面粘着テープからなる仮止め部材Fが例示されているが、面ファスナーを利用することもできる。要するに、弾性接着剤Cが硬化するまでの間内壁材Bを仮止めしておくことができるものであればよい。なお、弾性接着剤Cの硬化後においても、この仮止め部材Fを取り除く必要は無い。
本発明の内壁材施工方法の基本原理を示す縦断側面図である。 本発明の内壁材施工方法に用いる内壁材の割り付けの一例を示す正面図で、内壁材の一部を省略した状態で示す。 本発明の内壁材施工方法に用いる内壁材固定部材の一例を示す図で、(a)は結合させ得る2つの部材を分離させた状態で、一部を切り欠いて示す側面図、(b)は結合させ得る2つの部材のうちの一方の部材の左側面図、(c)は結合させ得る2つの部材のうちの他方の部材の右側面図である。 本発明の内壁材施工方法に用いる内壁材固定部材を利用してレベル出しを行う様子を例示する図で、(a)は一部縦断の側面図、(b)はレベル出し用の水糸を引掛ける切欠部の形成状態を示す右側面図である。 本発明の内壁材施工方法の一例を拡大して示す一部縦断の側面図である。
符号の説明
A…躯体壁、B…内壁材、C…弾性接着剤、D…内壁材固定部材、E…水糸、F…仮止め部材、FL…フロアライン、1…雌ネジ筒、1a…雌ネジ、2…雄ネジ、3、4…平板部材、3a…孔、4a…切欠部。

Claims (9)

  1. 躯体壁の壁面から所定間隔を隔てた位置に、内壁材を張設する内装仕上げ工事において、弾性接着剤を用いて前記躯体壁に内壁材固定部材を取り付け、この内壁材固定部材の他の面に弾性接着剤を用いて内壁材を圧着・固定することを特徴とする内壁材施工方法。
  2. 1枚の内壁材に対して複数個の内壁材固定部材を所定の間隔をおいて配置し、躯体壁からの各内壁材固定部材の端面位置を躯体壁の不陸に応じて調整することを特徴とする請求項1記載の内壁材施工方法。
  3. 1つの内壁材固定部材から水糸を延び出させ、その水糸を基準として他の内壁材固定部材の端面位置を調整することを特徴とする請求項2記載の内壁材施工方法。
  4. 内壁材固定部材に仮止め部材を取り付けておき、この仮止め部材により弾性接着剤が硬化するまでの間、内壁材を仮止めすることを特徴とする請求項1記載の内壁材施工方法。
  5. 躯体壁に内壁材を張設する内装仕上げ工事に用いるものであって、躯体壁と内壁材との間に位置し、弾性接着剤を用いて前記躯体壁に片面が取り付けられ、他の面に弾性接着剤を用いて内壁材を圧着・固定することによって、躯体壁の壁面から所定間隔を隔てた位置に内壁材を固定するために用いる内壁材固定部材。
  6. 躯体壁の壁面に当接させ得る平板部材と、内壁材の壁面に当接させ得る平板部材とを備えていることを特徴とする請求項5記載の内壁材固定部材。
  7. 内壁材固定部材を結合させ得る2つの部材で構成し、結合後の一方の部材に対する他方の部材の端面位置を調整可能としたことを特徴とする請求項5又は6記載の内壁材固定部材。
  8. 躯体壁に対峙する部分に、孔が形成されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の内壁材固定部材。
  9. 内壁材に対峙する部分に、レベル出し用の水糸を引掛ける切欠部を形成したことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の内壁材固定部材。
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