JP2005273351A - 融雪機の炉体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 炉体の上面に赤熱板を設け、その外周部に排気用開口を備えた炉体構造の融雪機において、融雪室全体へ散水しても炉体内へ散水した融雪水が流入することを防止し、排気用開口が閉ざされないよう確実な排気誘導を行い、バーナー排気を完全燃焼させる融雪機の炉体構造を提供する。
【解決手段】 排気誘導部41は内部に排気を流通可能に下方開口の略箱状に形成し、表面には多数の貫通孔を設け、排気誘導部41の排気用開口27の位置には遮水部42、43、44、45を設け、遮水部42、43、44、45は排気用開口27上方全体を蓋状に覆うとともに排気用開口27平面外周を横方向に取り囲むように隔壁43、44、45を備え、排気誘導部41は遮水部42、43、44、45から排気が流通可能に少なくとも一部が水平方向に延出するようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、積雪地の雪処理のための融雪機で、特にバーナー火炎を用いて氷雪を溶かす炉体の構造に関する。
融雪にバーナー火炎を用いる融雪機の炉体構造としては、特開2003−41546号において、炉体の内壁面の1/2以上を平面略円弧状に成形し、炉体の上面に略円筒形の赤熱板を垂直方向に設けるとともに、赤熱板の外周に排気用開口を設け、赤熱板には多数の小孔を設けたものが示されている。また、上記の構成に加えて赤熱板の上端に、排気用開口の径寸以上の径寸をもった遮蔽板を水平方向に配したものも示され、公知となっている。
上記のような炉体構造では、炉体内部へ放出されたバーナー火炎を平面略円形の赤熱板と円弧を呈する炉体内壁面によって案内し、炉体内部を周回させることにより燃焼ガスの滞留時間を延長し、完全燃焼に要する時間を稼いでいる。そして、燃焼ガスは赤熱板の周囲に設けた排気用開口から外気に逃げようとするが、赤熱板は高温加熱されており、接触する等によってほとんどが完全燃焼してしまう。したがって煙突を不要とし、コンパクトな装置によってバーナー排気の完全燃焼が実現できるものである。
このような炉体が提案された背景には、炉体内にバーナー火炎を放出する融雪機は、いかに燃料の不完全燃焼を防ぎ、熱量を効率的に融雪に利用するかが重要であるからと言える。一般に鋼板で構成した炉体は、未着火のバーナー排気を高温の炉体内壁に接触させることによって完全燃焼に近づける助燃作用も利用している。しかし、次々に投雪されることによって炉体壁面は冷却され、バーナーで放出された噴霧状燃料は空気との混合・着火が不完全(不完全燃焼)になりやすく、溶かした融雪水に不燃の燃料成分が混ざったり、炉体から煙が生じるなどの様々な問題がある。また、同様の理由で炉体内に燃焼に必要な酸素量を維持するために炉体に排気口を設ける必要があるが、投雪による埋没を避けて煙突を設けるなど様々な炉体構造が提案されている。
一方、融雪室に炉体が浸るように規定水位を定めて融雪水を貯留し、炉体と熱交換して暖まった融雪水をポンプやノズル等といった散水手段を備えて融雪室に散水し、融雪の促進を図る融雪機も一般的である。一例として本発明者が提案した特開平10−292336号で示すように、融雪室内の周囲に上向き開口の吐出口を備えた散水パイプを設け、吐出口の上方にお碗のような曲面状の散水反射板を斜めに設け、融雪室全体に均一に散水するものが知られている。
特開2003−41546号公報 特開平10−292336号公報
特許文献1に示されるような炉体構造では、赤熱板の上端に遮蔽板を水平方向に配しても、排気用開口と遮蔽板の間に横方向への開口を形成することになる。したがって、特許文献2で示すような融雪室全体に散水しようとする融雪機に上記のような炉体を適用する場合、散水は散水パイプ吐出口から散水反射板を経て横方向へも散水するので、炉体内に水が入ってしまう。
上記のような炉体では排気用開口以外は密閉されるので、炉体内に大量の水が入ると炉体の底に溜まって燃焼に必要な空間容積を減少させ、結果的に酸素不足で不完全燃焼となってしまう。また、炉体の内壁も水で冷却されることになるので、同様に着火が不十分で不完全燃焼の要因となってしまう。
さらに、炉体の上面に排気用開口を設けたものでは、作業者が一度に大量の投雪を行って埋没させる危険がある。作業者は雪を処理するためにスノーダンプ等を用いて融雪室に大量に投雪するのが通常であり、よく溶ける排気用開口付近への投雪が規制されるのは煩わしく、非効率的である。
そこで本発明は、炉体の上面に赤熱板を設け、その外周部に排気用開口を備えた炉体構造の融雪機において、融雪室全体へ散水しても炉体内へ散水した融雪水が流入することを防止し、排気用開口が閉ざされないよう確実な排気誘導を行い、バーナー排気を完全燃焼させる融雪機の炉体構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る融雪機の炉体構造は、融雪室3内に炉体22を設け、炉体22の内壁面は1/2以上を平面略円弧状に成形し、炉体22の上面に略円筒形の赤熱板25を垂直方向に設け、赤熱板25の外周部に排気用開口27を設け、赤熱板25には多数の小孔を設け、炉体22内にバーナー火炎を放出するとともに、融雪室3内に散水手段を備え、融雪室3へ散水して融雪室3に投入された雪を融雪する融雪機において、遮水部42、43、44、45と排気誘導部41からなり、排気用開口27の上方に隙間をもって覆う排気ガイド40を設け、排気誘導部41は内部に排気を流通可能に下方開口の略箱状に形成し、表面には多数の貫通孔を設け、排気誘導部41の排気用開口27の位置には遮水部42、43、44、45を設け、遮水部42、43、44、45は排気用開口27上方全体を蓋状に覆うとともに排気用開口27平面外周を横方向に取り囲むように隔壁43、44、45を備え、排気誘導部41は遮水部42、43、44、45から排気が流通可能に少なくとも一部が水平方向に延出するようにしたものである。
また、請求項2に係る融雪機の炉体構造は、前記排気ガイド40の上面をヘの字状に形成したものである。
請求項1に係る融雪機の炉体構造によれば、遮水部と排気誘導部からなり、排気用開口の上方に隙間をもって覆う排気ガイドを設け、排気誘導部の排気用開口の位置には遮水部を設け、遮水部は排気用開口上方全体を蓋状に覆うとともに排気用開口平面外周を横方向に取り囲むように隔壁を備え、上方からや横方向からの散水が炉体内へ流入することを防止したから、バーナー排気が不完全燃焼とならない。
また、排気ガイドの排気誘導部は、その内部に排気を流通可能に下方開口の略箱状に形成し、表面には多数の貫通孔を設け、遮水部から排気が流通可能に少なくとも一部が水平方向に延出するようにし、排気用開口からのバーナー排気が遮水部の隔壁によって阻害されず、排気誘導部へ水平方向に誘導されて表面の貫通孔や排気誘導部の下方へ回り込んで排気される。そして、排気誘導部を水平方向へ配することによって、雪への伝熱面積を多くして、排気熱を有効に利用し、排気ガイドの周囲に大量に投雪されても直ちに溶かして排気の流路を確保するから、バーナー排気が不完全燃焼とならない。
また、請求項2に係る融雪機の炉体構造によれば、排気ガイドの上面をヘの字状に形成し、上面が傾斜するとともに表面積が増大し、排気ガイド上面の雪は直ちに熱交換して斜め下方へ落下する。したがって、排気ガイドの上面に雪が堆積し難く、直ちに溶かして排気の流路を確保するから、バーナー排気が不完全燃焼とならない。
請求項1に係る融雪機の炉体構造によれば、遮水部42、43、44、45と排気誘導部41からなり、排気用開口27の上方に隙間をもって覆う排気ガイド40を設け、排気ガイド40の排気用開口27の位置には遮水部42、43、44、45を設け、遮水部42、43、44、45は排気用開口27上方全体を蓋状に覆うとともに排気用開口27平面外周を横方向に取り囲むように隔壁43、44、45を備えたから、上方からや横方向からの散水が炉体内へ流入することを防止できる。
また、排気ガイド40の排気誘導部41は、その内部に排気を流通可能に下方開口の略箱状に形成し、表面には複数の貫通孔を設け、遮水部42、43、44、45から排気が流通可能に少なくとも一部が水平方向に延出するようにし、排気用開口27からのバーナー排気が遮水部42、43、44、45の隔壁43、44、45よって阻害されず、排気誘導部41へ水平方向に誘導されて表面の貫通孔や排気誘導部41の下方へ回り込んで排気される。そして、排気誘導部41を水平方向へ配することによって、雪への伝熱面積を多くして排気熱を有効に利用したから、排気ガイド40の周囲に大量に投雪されても直ちに溶かして排気の流路を確保できる。
また、請求項2に係る融雪機の炉体構造によれば、排気ガイド40の上面をヘの字状に形成したから、上面が傾斜するとともに表面積が増大し、排気ガイド40上面の雪は直ちに熱交換して斜め下方へ落下するから、排気ガイド40上面に雪が堆積し難く、排気ガイド40の上面に大量に投雪されても直ちに溶かして排気の流路を確保できる。
以下に、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。ただし、以下の説明は、あくまでも本発明の例示にすぎず、以下の記載によって発明の技術的範囲が限定されるものではない。
図1に示す融雪機は埋設型のもので、地面E下に埋設される上面開口の箱状の本体槽1と、本体槽1に隔壁5,6で区画されたバーナー室2と融雪室3およびポンプ室4を設ける。本実施例で示す本体槽1は幅約850mm、長さ約1930mm、地面下へ約600mmのものである。
バーナー室2上面の地面Eに開口する部分に螺子止された方形のバーナー室蓋11を設け、バーナー室蓋11はメンテナンス時以外は開閉できないようにする。バーナー室蓋11の一隅に開閉自在な操作ボックス蓋12を設け、操作ボックス蓋12は閉めるとバーナー室蓋11とほぼ一体になるよう形成され、開けると操作ボックス13と吸気筒14が出現する。
操作ボックス13には、バーナー21とポンプ52のスイッチが設けられ、そのスイッチによりバーナー21の点火および消火の操作と、ポンプ52の作動の運転停止の操作を行う。
融雪室3上面の地面Eに開口する部分に開閉自在な左右一対の方形の融雪室蓋15、16を設け、一対の融雪室蓋15、16の間に融雪室蓋15、16が不用意に閉じたり作業者が足を踏み外さないための近接防止枠17を設ける。
ポンプ室4上面の地面Eに開口する部分に開閉自在な方形のポンプ室蓋18を設け、ポンプ室蓋18はポンプ室4内に設けたゴミ受けネット51を掃除するときなどに開けられるようになっているが、融雪作業時には閉めておく。
これら開閉自在な操作ボックス蓋12と融雪室蓋15、16およびポンプ室蓋18は、非使用時には無用の危険を防ぐため施錠して開閉できないようにする。
バーナー室2内の隔壁5にバーナー21を設け、バーナー21には本体槽1外から灯油を送油する送油管が連結され、吸気筒14から供給される空気により燃焼させ、燃焼ガスは隔壁5に設けた孔から融雪室3方向に放出される。なお、隔壁5は融雪室3の雪や融雪水がバーナー室2に侵入しないよう他の部分は密閉される。
融雪室3内には隔壁5側に鋼板で構成する炉体22を設ける。炉体22は上下を軸とする平面視で角に丸みをつけた四角形筒状で、上下の端部には略水平な蓋を設ける。また、底方の蓋の下面には炉体22が融雪室3底に隙間をもって載置されるよう脚を4つ設ける。本実施例においては、炉体22内壁面を平面視で約3/4を円弧状に成形し、その対辺寸法はそれぞれ約650mmとし、炉体22の高さ寸法は約320mmとした。
炉体22の一隅には隔壁5の孔を通じてバーナー21と連通するよう開口とバーナーパイプ23を炉体22内に突出して設け、バーナーパイプ23の隔壁5側の端部にバーナーフランジ24を設け、隔壁5を挟んでバーナー21と連結し、バーナー21の燃焼ガスを炉体22内部に導くようにする。
炉体22上面と間隔を空けて四辺を上方に折り曲げた受け皿箱状の受雪板28を設ける。受雪板28は本体槽1と略等しい幅で炉体22上を覆い、雪を溶かすための台座となるものである。その底面略中心付近には平面視で炉体22外径よりもやや小さな円形の開口も設け、その円形開口外周から炉体22上面までを上下を中心軸とするリング状に形成し、その下端は炉体22上面に載置されるようにする。また、受け皿箱状底面の円形開口以外のスペースには、パンチングメタル等により大きなゴミ等が通過しない程度の取水口29を設ける。
受雪板28のポンプ室4側の端部付近から下方へと融雪室3内を仕切る仕切板30を設ける。仕切板30によって融雪室3は受雪板28の高さで融雪室炉体側3aとポンプ室側3bとに隔てられ、融雪室炉体側3aに貯留された融雪水が受雪板28の高さを越えたときに融雪室ポンプ室側3bに流入するようにする。また、受雪板28の取水口29によって受雪板28上の融雪水は融雪室炉体側3aの底方へ流入するが、大きなゴミ等は受雪板28上に堆積するか、融雪室ポンプ室側3bへ流入するようにする。
仕切板30の融雪室3底部付近にはシーズン終了時に融雪室炉体側3aの融雪水を排出したいときに使用する排水口31を設けるが、普段は閉じておく。
炉体22内の底面略中心には受雪板28のやや上方まで突出する赤熱板25を設ける。赤熱板25はパンチングメタル等を用いた多数の小孔を有するもので、上下を軸とする円筒形状で炉体22内底面に載置され、炉体22上面を貫通し、受雪板28の円形開口を通って上方へ突出させる。また、その上下の端部外周からは中心軸へ向かって径を狭めるように縁を形成しておく。
赤熱板25の外周には同一中心軸とするより大径な円筒形の排気筒26を設ける。排気筒26の下端は炉体22上面のやや下方に位置するようにし、炉体22上面を貫通して上端が赤熱板25の上端よりもやや上方に位置するようにする。また、赤熱板25の外径と排気筒26の内径との間には一定の隙間を設け、炉体22内部と外気とはその隙間を通して連通するようにする。バーナー21によって炉体22内に燃焼ガスが放出されたときには、この排気筒26と赤熱板25の隙間が排気用開口27となり、バーナー排気が上方へ流れる。本実施例においては、赤熱板25の直径を約190mmとし、排気筒26の内径を約240mmとした。
排気筒26の上方には排気用開口27全体を隙間を設けて覆う排気ガイド40を設ける。排気ガイド40は主に水平方向に長い排気誘導部としての排気ボックス41と、排気ボックス41の略下方で排気用開口27の上方に位置する遮水部とから構成する。
まず排気誘導部としての排気ボックス41を、排気筒26と略等しい幅で本体槽1の長手方向に長く排気筒26上端を覆うように設ける。排気ボックス41は上面がへの字状に形成した下面開口の略箱状であり、その側面下端は排気筒26の上端よりやや下方まで位置するようにする。長手方向の寸法については、隔壁6側の端部は炉体22よりやや延出させ、逆に隔壁5側の端部は隔壁5から離して炉体22上に位置するようにする。また、長手方向の隔壁6側の上端は大きく面取りして傾斜させ、全ての面において多数の貫通孔を設けておく。本実施例に示す排気ボックス41は折り曲げた鋼板で構成し、幅約250mm、その長手寸法は約700mmとした。
排気ガイド40の排気筒26の位置には図12に示すように、各方向に対する隔壁で構成した遮水部として、上蓋42と隔壁としての遮水板43、44と、遮水カバー45を設ける。排気筒26の直上には排気用開口27全体を覆う略水平な上蓋42を設け、その上蓋42の排気ボックス41長手方向両端には、排気筒26上端よりもやや下方まで垂直方向へ仕切る遮水板43、44をそれぞれ設ける。また、排気ボックス41両長手側面の排気筒26の位置には、排気ボックス41から突出する一対の遮水カバー45を設ける。
上蓋42の隔壁6側の遮水板43は、その下部を大きく切り欠いておき、隔壁5側の遮水板44には排気ボックス41の隔壁5側の面に設けた貫通孔と重ならないよう千鳥状に位置をずらして貫通孔を設けておく。遮水カバー45は下方のみ開口しておき、その開口は排気ボックス41側面の貫通孔を通して排気ボックス41内と連通するようにする。
排気ガイド40の上蓋42の下面には、下方が小径となっているテーパー筒状の助燃内筒46を垂直方向に脱着可能に設ける。助燃内筒46は赤熱板25と同様にパンチングメタル等で構成し、多数の小孔を設けるようにする。
排気ガイド40を排気筒26上方に固定するには、一端は排気ボックス41長手側面のL字形のブラケットにより受雪板28上に固定し、上蓋42の下面には五徳のような係止片を設けて、排気筒26上端に係止するようにする。また、助燃内筒46の下端が赤熱板25の上端内方に設けた縁内に挿入されることにより、赤熱板25上方が横方向に位置決めされるようにする。このように排気ガイド40は炉体22上方に脱着可能に取り付けることが望ましく、排気ガイド40と助燃内筒46と赤熱板25を取り外せば炉体22内のメンテナンスが容易に行うことができる。
一方、主としてポンプ52と散水パイプ53、散水反射板54から構成される散水手段を設ける。ポンプ室4にはポンプ52を設け、融雪室3とポンプ室4の隔壁6の下側の一隅に連通孔を設け、融雪室3の融雪水がゴミ受けネット51を通ってポンプ52に供給される。
ポンプ52は電動の水中ポンプであり、融雪水を散水装置に供給したり、シーズンが終わった非使用時期に本体槽1から排水するときに使用する。
融雪室3内上部の周囲に炉体22をとりまく形で平面視略U字状の散水パイプ53を設け、散水パイプ53には複数の吐出口が設けられポンプ52に連結される。散水パイプ53の吐出口にはそれぞれ上方に、上に凸のお椀形状の散水反射板54を設ける。散水反射板54によって散水パイプ53から吐出される融雪水は融雪室3の中央方向に向けて略横方向に案内して散水される。
融雪室ポンプ室側3bの一方の壁面に受雪板28よりも低い位置に排水口7を設ける。排水口7によって融雪室ポンプ室側3bおよびポンプ室4の融雪水の水位は規定され、超えたものは排水口7から自然流出して下水道などに排水される。
次に使用方法とともに作動を説明する。
まず、操作ボックス蓋12と融雪室蓋15、16を開け、シーズンの初めの時のみ融雪室3に所定量の水を注水し、ポンプ52を作動させてからバーナー21を点火する。
融雪室3に雪を投入すると、炉体22からの放熱と排気ガイド40からの排気熱、散水パイプ53の吐出口からの散水により融雪される。溶かされて融雪室3に流入した融雪水は、融雪室炉体側3aは仕切板30によって受雪板28付近まで貯留し、溢れたものは融雪室ポンプ室側3bに流入させ、融雪室ポンプ室側3bとポンプ室4は排水口7によって規定水位を定められ、一部はポンプ室4のポンプ52によって散水に利用され、規定水位を超えた余剰な融雪水は排水口7から順次自然流出する。
融雪室炉体側3aの規定水位を高くするのは、炉体22全体を融雪水に浸して常に周囲から冷却することによって炉体22の部分過熱を防止し、耐久性を向上させるためである。一方融雪室ポンプ室側3bは投雪スペースとするため、排水口7によって水位を低く規定する。
バーナー21に点火すると、炉体22内に放出されたバーナー火炎は平面略円形の赤熱板25と円弧状の炉体22内壁面に案内され、炉体22内部空間を周回する。そして、赤熱板25は絶えず高温のバーナー火炎に晒され、その多数の小孔から内部へバーナー火炎が出入りし、赤熱板25自体が燃焼ガスと同程度まで高温加熱される。したがって、炉体22の一端から炉体22の内部空間に放出されたバーナー火炎は、周回する間に赤熱板25に接触する等によって大半が完全燃焼する。
炉体22内で燃焼した燃焼ガスは、炉体22内外の気圧差によって赤熱板25と排気筒26との間の排気用開口27から外気に逃げようとする。このとき、排気用開口27は排気筒26の内径と赤熱板25の外径との隙間に規制されるので、通過する未燃の燃焼ガスも半ば強制的に赤熱板25付近を通過することになり、確実に完全燃焼される。また、赤熱板25上端には排気用開口27を塞ぐようにテーパー筒状の助燃内筒46を設けているが、これも同様の効果が得られる。
排気用開口27から排出された排気の流れは、排気ガイド40内の上蓋42によって水平方向へ方向変換を余儀なくされ、排気ボックス41内に沿って流れる。排気ボックス41はその長手に比べて短手は排気筒26の外径と略等しい寸法としているため、排気ボックス41の短手方向への排気の流れは邪魔され、より流れやすい両長手方向へと流れるようになる。また、排気ボックス41を仕切る2つの遮水板43、44は排気の流れを遮断しないよう開口や孔が設けられており、排気は排気ボックス41長手両端まで達するようになる。
排気の一部は排気ボックス41に各面に設けた多数の貫通孔から外部へ拡散して放出され、その他は排気ボックス41各側面の下方を回り込んで外部へ放出される。このとき、排気ガイド40の隔壁5側の面付近からも排気が放出されるが、隔壁5が過熱状態となる危険があるため、上記のように両面は少し離して構成することが望ましい。
このように排気ガイド40はそれ自体常に排気に晒されて高温となり、上面に投雪された雪は直ちに溶かされ、融雪水となって下方へ流入する。また、高温のバーナー排気を導く排気ボックス41を水平方向へ配することによって、雪への伝熱面積を多くすることができ、排気熱を有効に利用することができる。さらに、排気ガイド40上面はへの字状に形成することによって、その表面積が増大して熱交換が促進され、上面にある程度雪が堆積しても家屋の屋根雪が落ちるように斜め下方へ落下しようとするので、排気ガイド40全体を雪で埋没させても、直ちに溶かして排気の外気への逃げ道を確保できる。
また、排気ガイド40の排気用開口27の位置で融雪されて、融雪水が流入しても、排気用開口27を取り囲む隔壁によって構成される遮水部によって炉体22内に融雪水が入るのを防止できる。また、融雪室3周囲に設けた散水パイプ53から吐出される排気用開口27への横方向からの散水に対しても同様に、炉体22内に入るのを防止できる。
融雪作業が終われば、バーナー21を消火しポンプ52の作動を停止し、操作ボックス蓋12と融雪室蓋15、16を閉じ施錠する。なお、シーズンが終わったときのみ融雪室3とポンプ室4の水を抜くため、ポンプ52と散水パイプ53の間のバルブを切り替えポンプ52を作動させて排水する。
以上の実施例では、融雪室3が地面E下に埋設される埋設型の例を示したが、地上設置型や移動式のものに適用してもよい。
融雪機の炉体構造の一実施例を示す一部を切り欠いた正面図である。 その蓋を取り除いた平面図である。 融雪水の流れを示す一部を切り欠いた斜視図である。 炉体構造を示す正面図である。 図4の右側面図である。 図4の平面図である。 図5のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 バーナー火炎の流れを示す図4のC−C断面図である。 図5のA−A端面図である。 図4のB−B端面図である。 排気ガイドを取り外した斜視図である。
符号の説明
3 融雪室
22 炉体
25 赤熱板
27 排気用開口
40 排気ガイド
41 排気誘導部としての排気ボックス
42 遮水部としての上蓋
43 遮水部としての遮水板
44 遮水部としての遮水板
45 遮水部としての遮水カバー

Claims (2)

  1. 融雪室内に炉体を設け、炉体の内壁面は1/2以上を平面略円弧状に成形し、炉体の上面に略円筒形の赤熱板を垂直方向に設け、赤熱板の外周部に排気用開口を設け、赤熱板には多数の小孔を設け、炉体内にバーナー火炎を放出するとともに、融雪室内に散水手段を備え、融雪室へ散水して融雪室に投入された雪を融雪する融雪機において、
    遮水部と排気誘導部からなり、排気用開口の上方に隙間をもって覆う排気ガイドを設け、排気誘導部は内部に排気を流通可能に下方開口の略箱状に形成し、表面には多数の貫通孔を設け、排気誘導部の排気用開口の位置には遮水部を設け、遮水部は排気用開口上方全体を蓋状に覆うとともに排気用開口平面外周を横方向に取り囲むように隔壁を備え、排気誘導部は遮水部から排気が流通可能に少なくとも一部が水平方向に延出するようにした融雪機の炉体構造。
  2. 排気ガイドの上面をヘの字状に形成した請求項1記載の融雪機の炉体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101923223B1 (ko) * 2011-12-28 2018-11-29 두산인프라코어 주식회사 열효율이 향상된 용해 제설장비
KR101923224B1 (ko) * 2011-12-28 2018-11-29 두산인프라코어 주식회사 열효율이 향상된 용해 제설장비

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KR101923223B1 (ko) * 2011-12-28 2018-11-29 두산인프라코어 주식회사 열효율이 향상된 용해 제설장비
KR101923224B1 (ko) * 2011-12-28 2018-11-29 두산인프라코어 주식회사 열효율이 향상된 용해 제설장비

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