JP2005273340A - 部品搬送レール接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】台車の部品搬送レールどうしを正確に位置決めして接続することができる部品搬送レール接続装置を提供する。
【解決手段】一方の部品搬送レールの端部に部品搬送レール接続装置1を固定する固定部材5bと、部材支持フレーム2に回転可能に枢着された回転部材7と、部品搬送レール5aの進退により開および閉する進入レール当接用ローラ10、およびこのローラ10の開および閉により回転部材7の回転により逆に閉および開の動作をするレール挟持用ローラ9と、ローラ10を軸支するローラ軸12に同軸に軸支されたガイドローラ13をガイドするガイド溝15が設けられ、ガイドローラ13の移動により支持フレーム2の上面をスライドするスライド部材14と、部品搬送レール5a,5bの接続中にスライドしたスライド部材14を接続解除により元の待機位置に復帰させるバネ18を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】一方の部品搬送レールの端部に部品搬送レール接続装置1を固定する固定部材5bと、部材支持フレーム2に回転可能に枢着された回転部材7と、部品搬送レール5aの進退により開および閉する進入レール当接用ローラ10、およびこのローラ10の開および閉により回転部材7の回転により逆に閉および開の動作をするレール挟持用ローラ9と、ローラ10を軸支するローラ軸12に同軸に軸支されたガイドローラ13をガイドするガイド溝15が設けられ、ガイドローラ13の移動により支持フレーム2の上面をスライドするスライド部材14と、部品搬送レール5a,5bの接続中にスライドしたスライド部材14を接続解除により元の待機位置に復帰させるバネ18を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車などの組立ラインに部品を供給するための台車に設けられた、トロリが走行する部品搬送レールどうしを正確に位置決めして接続することができる部品搬送レール接続装置に関する。
自動車の組立ラインでは、ラインの側に組み立てに必要な部品が台車などで搬送されて供給される(特許文献1、2参照)。
図3は従来の台車を利用した部品の搬送方式の一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図3において、部品置き場と組立ライン近くに配置された固定台車4bとの間を移動する移動台車4aには部品を吊るすハンガーを備えたトロリ3が移動する部品搬送レール5a、5bが設けられている。部品を組立ラインへ搬送するトロリ3の往路となる部品搬送レール5a、5bは、組立ラインに向かって下向きに傾斜し、部品供給後のトロリ3の復路側の部品搬送レール5a、5bは往路と逆に傾斜し、各台車4の往路と復路の部品搬送レール5a、5bの端部は連結レール5cで連結されている。
図4は固定台車と移動台車のレールを連結する連結レールを示し、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A断面図である。移動台車4aには回転する接続用レール5dが可動フレーム5fにより固定フレーム5eに軸支されている。
移動台車4aは部品置き場から部品をトロリ3のハンガーに受け取ると固定台車側へ移動し、移動台車4aと固定台車4bの部品搬送レール5a、5bの端部を接続用レール5dを回転させることにより接続した後、トロリ3を移動台車4aから固定台車4bへ移動させ、組立ラインへ部品が供給される。部品が供給されて空になったトロリ3は連結レール5cにより復路を通って移動台車4aに移動させる。空のトロリ3を載せた移動台車4aは固定台車4bから分離して部品置き場へ戻し、ハンガーに部品を吊した後、再度、固定台車4bへ移動させて部品を供給する動作を繰り返す。
特開2002−36035号公報
特開2001−247064号公報
前述の部品搬送レールを備えた台車による部品搬送では、移動台車と固定台車を接続レールで接続した際に、台車や接続レールがレールの幅方向に移動して各台車の部品搬送レールの軸線が一致せずにずれたりして正確に位置決めされないために、トロリが部品搬送レールの接続部で引っかかって台車間を移動できずに組立ラインへの部品供給に支障をきたす場合があった。
そこで、本発明は、台車の部品搬送レールどうしを正確に位置決めして接続することができる部品搬送レール接続装置を提供するものである。
本発明は、部品を搬送するトロリが走行する部品搬送レールを備えた台車間で台車の移動により部品搬送レールの端部どうしを接続する部品搬送レール接続装置において、部品搬送レール接続装置が、部品搬送レール接続装置を構成する部材を支持する部材支持フレームと、前記部材支持フレームに設けられ、一方の部品搬送レールの端部に部品搬送レール接続装置を固定する固定部材と、前記部材支持フレームの左右にそれぞれ水平に回転可能に枢着された回転部材と、前記回転部材のそれぞれに対向して配置され、部品搬送レールの進退により当接して開方向あるいは閉方向に移動するレール当接用ローラ、および前記レール当接用ローラの開方向あるいは閉方向の移動により前記回転部材の回転により逆に閉方向あるいは開方向に移動するレール挟持用ローラと、前記レール当接用ローラを軸支するローラ軸に同軸に軸支されたガイドローラをガイドする、部品搬送レールの軸線方向と直交するガイド溝が設けられとともに、前記ガイドローラの移動により支持フレームの上面を部品搬送レールの軸線方向に沿ってスライドするスライド部材と、部品搬送レールの接続中にスライドした前記スライド部材を、接続解除により元の待機位置に復帰させるバネとを備えていることを特徴とする。
前記構成において、トロリの走行を停止させるとともに、部品搬送レール接続装置が固定された部品搬送レール端部と対向する部品搬送レール端部に固定されたストッパー解除部材によりトロリの停止を解除するストッパーを部材支持フレームに設けてもよい。
本発明の部品搬送レール接続装置により部品搬送レールどうしを自動的に正確に位置決めして接続できるため、部品搬送レールの接続部をトロリが円滑に移動できるので、組立ラインへの部品供給を安定して行うことができる。
図1(a)は本発明の部品搬送レール接続装置の平面図、(b)は部品搬送レール接続装置とストッパー解除部材を示す正面図、(c)は側面図である。
部品搬送レール接続装置(以下「レール接続装置」という。)1は装置を構成する部材を支持するためのT字形の部材支持フレーム2を備えている。部材支持フレーム2の下面には、部品を搬送するためのトロリ3が走行する、移動台車4aおよび固定台車4b(図3)に設けられた部品搬送レール5a、5bの上側に設けられた固定溝の開口部に挿入して部品搬送レールの端部にレール接続装置1を固定する固定部材6が設けられる。トロリ3は部品搬送レール5a、5bの下側の走行溝に沿って走行する。
部材支持フレーム2には、台車の移動により部品搬送レール5aが進入する側の左右にそれぞれ部品搬送レール5aを挟んで位置する間隔で、回転部材7が、例えば「く」の字状のアーム7が曲点部分の回転軸8を中心に水平に回転可能に設けられる。
左右の各アーム7は、台車の移動により進入する部品搬送レール5aの進入側にレール挟持用ローラ9、その奥にレール当接用ローラ10がそれぞれ設けられる。レール挟持用ローラ9、レール当接用ローラ10、回転部材7は、これらの各回転軸8、11、12を結ぶ線が「く」の字状となるように配置される。各アーム7の対向するレール挟持用ローラ9の間隔は待機時には進入してきた部品搬送レール5aが通過できる距離とし、各アーム7の対向するレール当接用ローラ10の間隔は進入した部品搬送レール5aの先端が当接する距離とする。この配置により、台車の移動でレール挟持用ローラ9の間を通過して進入した部品搬送レール5aの端部がレール当接用ローラ10に当接して対向するレール当接用ローラ10が押されて開く方向に動くと、アーム7が回転してレール挟持用ローラ9が閉まる方向へ動く。逆に台車の後退により対向するレール当接用ローラ10の間から部品搬送レール5aが抜けて閉まる方向に動くと、アーム7が回転してレール挟持用ローラ9が開く方向へ動く。
レール当接用ローラ10を軸支する回転軸12の上にはガイドローラ13が同軸に軸支される。このガイドローラ13は部材支持フレーム2の上面をスライドするスライド部材14の左右に設けられた、部品搬送レールの軸線方向に直交するガイド溝15に沿ってガイドされる。さらに、スライド部材14には、部品搬送レール5bの軸線方向に沿ってガイド溝16が形成される。このガイド溝16が部材支持フレーム2に設けられたガイドローラ17によりガイドされてスライド部材14が部品搬送レール5bの軸線方向にスライドする。このようにスライド部材14に設けられた、ガイドローラ13を介してレール当接用ローラ10をガイドするガイド溝15と、スライド部材14をガイドするガイド溝16とにより、レール当接用ローラ10およびこれとアーム7により連動するレール挟持用ローラ9がそれぞれ等距離で開閉方向に動く。
また、スライド部材14には、部品搬送レール5a、5bの接続によりスライドしていたスライド部材14を接続解除の際に元の待機位置に復帰させるため、バネ18で待機位置側に強制的に移動させるように付勢されている。
レール接続装置1の支持フレーム2には、部品搬送レール5bを移動するトロリ3を停止させるためのストッパー19が回転自在に設けられ、下降しているストッパー19がトロリ3の停止用ピン20に当たってトロリ3を停止させている。レール接続装置1へ進入する部品搬送レール5aにはストッパー解除部材21が固定される。この構成により、部品搬送レール5aの進入とともにストッパー解除部材21がレール接続装置1へ移動してストッパー19を上方に回転させることにより、ストッパー19が停止用ピン20から外れて、トロリ3は移動が可能となる。
次に、本発明のレール接続装置の動作について説明する。図2(a)〜(e)はレール接続装置の動作を示す図である。
レール接続装置は、固定台車と移動台車とが接続されていない状態では、トロリが傾斜した部品搬送レールを走行しないようにストッパーでトロリを停止させておく必要があるため、トロリの往路では移動台車側に固定され、復路では固定台車側に固定されるとともに、レール接続装置が固定された部品搬送レールに対向する部品搬送レールにストッパー解除部材が固定されるが、レール接続装置の動作は同じなので、本例では復路の部品搬送レールについて説明する。
図2(a)に示すように、レール接続装置1の固定部材を固定台車の部品搬送レール5bの上側に設けられた固定用溝の開口部に挿入してレール接続装置1を部品搬送レール5bに固定する。一方、固定されたレール接続装置1に対向する移動台車側の部品搬送レール5aには、固定台車側のトロリを停止させているストッパーを解除させるためのストッパー解除部材19が固定される。
図2(b)に示すように、移動台車を固定台車側に移動させると、移動台車の部品搬送レール5aがアーム7に設けられたレール挟持用ローラ9の間を通過して進入し、レール当接用ローラ10に当たる。
図2(c)に示すように、さらに移動台車を固定台車側に移動させると部品搬送レール5aが押し込まれてレール当接用ローラ10が押されるとともに、アーム7が矢印方向に回転して対向するレール挟持用ローラ9が閉まる方向に移動する。その際、移動台車側の部品搬送レール5aが固定台車側の部品搬送レール5bに対して図2(b)に示すように軸線が幅方向にずれている場合、レール挟持用ローラ9がアーム7の回転により部品搬送レール5aを押す方向に力が作用し、その結果、移動台車が幅方向に動かされる。レール当接用ローラ10とレール挟持用ローラ9は、移動台車側の部品搬送レール5aの軸線が固定台車側の部品搬送レール5bの軸線と一致する方向にスライド部材14のガイド溝15、16のガイド作用により等距離で動く。
図2(d)、(e)に示すように、さらに、移動台車を固定台車側に移動させ、両台車の部品搬送レール5a、5bを突き合わせると、レール挟持用ローラ9が閉まる方向に移動して部品搬送レール5aが両側から挟持され、固定台車側の部品搬送レール5bに突き合わされて正確に位置決めされる。
その際、移動台車側の部品搬送レール5aに固定したストッパー解除部材21が固定台車側に移動して押し込まれることによりストッパー19が上側に回転して固定台車側のトロリ3の停止用ピン20から外れ、接続後、トロリ3が固定台車側から移動台車側へ移動可能となる。
トロリ3の移動後に、移動台車を固定台車から引き離すと、移動台車の部品搬送レール5aがアーム7のレール挟持用ローラ9とレール当接用ローラ10から外れ、スライド部材14はバネ18の圧縮により移動台車側に移動してガイド溝15によりレール当接用ローラ10が閉まる方向に移動し、レール当接用ローラ10の移動によりアーム7が回転してレール挟持用ローラ9が開く方向に移動して元の待機位置に復帰する。
以上の動作から明らかなとおり、本発明のレール接続装置により、固定台車と移動台車を合わせることにより、各台車の部品搬送レールが自動的に正確に位置決めされて接続されてトロリを台車間でスムーズに移動させることができる。
1:レール接続装置 2:部材支持フレーム
3:トロリ 4:台車
5a、5b:部品搬送レール 5c:連結レール
5d:接続用レール 5e:固定フレーム
5e:固定フレーム 6:固定部材
7:回転部材(アーム) 8:回転軸
9:レール挟持用ローラ 10:レール当接用ローラ
11:回転軸 12:回転軸
13:ガイドローラ 14:スライド部材
15:ガイド溝 16:ガイド溝
17:ガイドローラ 18:バネ
19:ストッパー 20:停止用ピン
21:ストッパー解除部材
3:トロリ 4:台車
5a、5b:部品搬送レール 5c:連結レール
5d:接続用レール 5e:固定フレーム
5e:固定フレーム 6:固定部材
7:回転部材(アーム) 8:回転軸
9:レール挟持用ローラ 10:レール当接用ローラ
11:回転軸 12:回転軸
13:ガイドローラ 14:スライド部材
15:ガイド溝 16:ガイド溝
17:ガイドローラ 18:バネ
19:ストッパー 20:停止用ピン
21:ストッパー解除部材
Claims (2)
- 部品を搬送するトロリが走行する部品搬送レールを備えた台車間で台車の移動により部品搬送レールの端部どうしを接続する部品搬送レール接続装置において、
部品搬送レール接続装置が、
部品搬送レール接続装置を構成する部材を支持する部材支持フレームと、
前記部材支持フレームに設けられ、一方の部品搬送レールの端部に部品搬送レール接続装置を固定する固定部材と、
前記部材支持フレームの左右にそれぞれ水平に回転可能に枢着された回転部材と、
前記回転部材のそれぞれに対向して配置され、部品搬送レールの進退により当接して開方向あるいは閉方向に移動するレール当接用ローラ、および前記レール当接用ローラの開方向あるいは閉方向の移動により前記回転部材の回転により逆に閉方向あるいは開方向に移動するレール挟持用ローラと、
前記レール当接用ローラを軸支するローラ軸に同軸に軸支されたガイドローラをガイドする、部品搬送レールの軸線方向と直交するガイド溝が設けられとともに、前記ガイドローラの移動により支持フレームの上面を部品搬送レールの軸線方向に沿ってスライドするスライド部材と、
部品搬送レールの接続によりスライドした前記スライド部材を、部品搬送レールの接続解除により元の待機位置に復帰させるバネとを備えていることを特徴とする部品搬送レール接続装置。 - トロリの走行を停止させるとともに、部品搬送レール接続装置が固定された部品搬送レール端部と対向する部品搬送レール端部に固定されたストッパー解除部材によりトロリの停止を解除するストッパーを部材支持フレームに設けたことを特徴とする請求項1記載の部品搬送レール接続装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004090376A JP2005273340A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | 部品搬送レール接続装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004090376A JP2005273340A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | 部品搬送レール接続装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005273340A true JP2005273340A (ja) | 2005-10-06 |
Family
ID=35173302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004090376A Pending JP2005273340A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | 部品搬送レール接続装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005273340A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102613101B1 (ko) * | 2022-07-08 | 2023-12-15 | 비앤에스(주) | 레일 모듈, 캐리어 및 레일 모듈-캐리어 조립체 |
JP7452371B2 (ja) | 2020-10-16 | 2024-03-19 | 株式会社Ihi | 搬送装置 |
-
2004
- 2004-03-25 JP JP2004090376A patent/JP2005273340A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7452371B2 (ja) | 2020-10-16 | 2024-03-19 | 株式会社Ihi | 搬送装置 |
KR102613101B1 (ko) * | 2022-07-08 | 2023-12-15 | 비앤에스(주) | 레일 모듈, 캐리어 및 레일 모듈-캐리어 조립체 |
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