JP2005272544A - ポリエステル樹脂の製造方法およびポリエステル樹脂よりなる中空成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性が高いポリエステル樹脂の製造方法と、その製造方法により得られるポリエステル樹脂よりなる飲料充填容器用途に適した中空成形体を提供すること。
【解決手段】芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させてポリエステル樹脂を製造する方法において、プロトン酸化合物および該プロトン酸のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満の塩基化合物、あるいは、実質的にプロトン酸化合物および該プロトン酸のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満の塩基化合物を添加することに相当する化合物(群)、を触媒として用いる。

Description

本発明は、ポリエステル樹脂の製造方法に関し、さらに詳しくは、高い生産性で芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させてポリエステル樹脂を製造する方法に関し、さらにはその製造法により得られるポリエステル樹脂よりなる高品質な中空成形体に関する。
ポリエステル樹脂、例えばポリエチレンテレフタレートは、機械的強度、耐熱性、透明性およびガスバリア性に優れており、ジュース、清涼飲料、炭酸飲料等の飲料充填容器の素材をはじめとしてフィルム、シート、繊維等の素材として好適に使用されている。
このようなポリエステル樹脂は、通常テレフタル酸等のジカルボン酸と、エチレングリコール等の脂肪族ジオールを原料として製造される。具体的には、まず、芳香族ジカルボン酸類と脂肪族ジオール類とのエステル化反応により低次縮合物(エステル低重合体)を形成し、次いで重縮合触媒の存在下にこの低次縮合物を脱グリコール反応(液相重縮合)させて、高分子量化している。また、飲料充填容器の素材として用いる場合には、通常、固相重縮合を行い、さらに分子量を高めるとともに、飲料の味に悪影響を与えるアセトアルデヒド等の低分子副生物を揮散除去している。さらにこのポリエステル樹脂は、たとえば射出成形機械等の成形機に供給して中空成形体用プリフォームを成形し、このプリフォームを所定形状の金型に挿入し延伸ブロー成形し、あるいはさらに熱処理(ヒートセット)して中空成形容器に成形される。
このようなポリエステル樹脂の製造方法では、重縮合触媒として、従来アンチモン化合物、ゲルマニウム化合物等が使用されている。
しかしながら、アンチモン化合物を触媒として製造したポリエチレンテレフタレートは、アンチモンに起因する析出物のため透明性がゲルマニウム化合物を触媒として製造したポリエチレンテレフタレートに劣っている。一方、ゲルマニウム化合物はかなり高価であるため、ポリエステル樹脂の製造コストが高くなるという問題があった。このため触媒コストを下げるため、重縮合時に飛散するゲルマニウム化合物を回収して再利用する等のプロセスが必要となる。これらのことから、アンチモン化合物やゲルマニウム化合物以外の化合物を触媒として使用するポリエステル樹脂の製造方法の開発が望まれている。
ところで、硫酸や塩酸などのプロトン酸化合物は、カルボン酸とアルコールのエステル化反応を促進する作用があることが知られており、一般にエステル化触媒としての検討は多く行われている。またポリエステルの重縮合反応への適用も検討されている。
しかしながら、これらプロトン酸化合物は、カルボン酸とアルコールのエステル化およびジカルボン酸とジアルコールから低次縮合物(エステル低重合体)の形成には効果を発揮するが、更なる重縮合にはあまり効果が見られない。すなわち、プロトン酸系の触媒では、重縮合工程が通常実施される高温(250℃以上)下でポリエステル鎖を分解する傾向が強いため、ポリエステルの分子量が上昇しにくく、また副生物による樹脂性能の低下が起こるなどの不都合が起こりやすいことが知られている(非特許文献1)。
このため、ポリエステル製造には上記のアンチモン化合物やゲルマニウム化合物などのルイス酸系触媒が適用され、プロトン酸化合物系の触媒はその本質的な高活性にもかかわらずポリエステル製造に適用されることがなかったのが現状である。
実際、硫酸のようなプロトン酸を触媒に用いてポリエステル樹脂を製造する方法も提案されている(特許文献1)ものの、本発明者らの追試実験によると、得られるポリエステル樹脂の分子量などの品質は不十分なものであった。
一方、アンチモン化合物やチタン化合物などのルイス酸系触媒とプロトン酸化合物とを併用することにより、高い生産性でポリエステル樹脂を製造する手法が提案されている(特許文献2)。しかしながら特許文献2では、プロトン酸化合物を、ルイス酸触媒の触媒活性を増進するための添加剤あるいは助触媒として使用することについては記述されているが、ルイス酸触媒を使用することなくプロトン酸化合物を使用することで高い生産性を実現する手法については何の言及もない。
F. Pilati, in ‘Comprehensive Polymer Science’, ed. G. Allen and J. C. Bevington, Pergamon Press, 1989, vol. 5, p275-315. 特開昭59−59721号公報 国際公開第WO96/19518号
本発明は上記のような状況に鑑みてなされたもので、生産性の高いポリエステル樹脂の製造方法、さらにはその製造法により得られるポリエステル樹脂よりなる高品質な中空成形体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題の解決を目指して鋭意検討した結果、特定量比のプロトン酸化合物と塩基化合物、あるいは特定組成のプロトン酸化合物と塩基化合物との反応物を触媒として用いることで、高い生産性でポリエステル樹脂を製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係るポリエステル樹脂の製造方法は、プロトン酸化合物および該プロトン酸のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満の塩基化合物を触媒として用い、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させるポリエステル樹脂の製造方法である。
また、本発明の他の態様に係るポリエステル樹脂の製造方法は、実質的にプロトン酸化合物および該プロトン酸のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満の塩基化合物を添加することに相当する化合物(群)を触媒として用い、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させるポリエステル樹脂の製造方法である。
また、本発明の他の態様に係るポリエステル樹脂の製造方法は、多塩基酸の酸性塩を触媒として用い、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させるポリエステル樹脂の製造方法である。
また、本発明の他の態様に係るポリエステル樹脂の製造方法は、アルカリ金属、アルカリ土類金属または4級オニウムの硫酸水素塩を触媒として用い、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させるポリエステル樹脂の製造方法である。
また、本発明の他の態様に係るポリエステル樹脂の製造方法は、プロトン酸化合物および塩基化合物を触媒に用い、かつ該プロトン酸化合物と該塩基化合物とをイオン交換水に溶解した際にそのpHが7より小さくなるような量比で用い、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させるポリエステル樹脂の製造方法である。
また、本発明の他の態様に係るポリエステル樹脂の製造方法は、実質的にプロトン酸化合物および塩基化合物を触媒に用いかつ該プロトン酸化合物と該塩基化合物とをイオン交換水に溶解した際にそのpHが7より小さくなるような量比で用いること、に相当する化合物(群)を触媒に用い、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させるポリエステル樹脂の製造方法である。
本発明により、生産性の高いポリエステル樹脂の製造方法、さらにはその製造法により得られるポリエステル樹脂よりなる高品質な中空成形体が提供される。
以下、本発明のポリエステル樹脂の製造方法およびポリエステル樹脂よりなる中空成形体について説明する。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法に使用するプロトン酸化合物としては、たとえば、
塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、塩素酸、次亜塩素酸などのハロゲン系プロトン酸;
硝酸、亜硝酸などの窒素系プロトン酸
硫酸、亜硫酸、p−トルエンスルオン酸、フルオロ硫酸、硫化水素などのイオウ系プロトン酸;
リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ピロリン酸、フェニルホスホン酸、メチルアシッドホスフェートなどのリン系プロトン酸;
ホウ酸、フェニルボロン酸などのホウ素系プロトン酸;
テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、ヘキサフルオロチタン酸、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウム酸などのフッ素含有プロトン酸;
リンタングステン酸、リンモリブデン酸、ケイタングステン酸、ケイモリブデン酸などのヘテロポリ酸;
ケイ酸、チタン酸、アルミン酸、テルル酸、セレン酸などその他の無機元素の酸素酸;
炭酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、サリチル酸、トリフルオロ酢酸、グルタミン酸などのカルボン酸;および
フェノール、フルオロフェノール、ピクリン酸などのフェノール類;
などが挙げられる。
これらの中では、イオウ系プロトン酸が好ましく、特に硫酸、p−トルエンスルホン酸が好ましい。
これらのプロトン酸化合物は、1種単独で用いても2種以上用いてもよい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法に使用する塩基化合物とは、プロトン性溶媒中でプロトン受容体(ブレンステッド塩基)または電子供与体(ルイス塩基)を生成する化合物を指す。
上記塩基化合物としては、たとえば、
アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピロリジン、モルホリン、1,4,7−トリアザシクロノナン、アミノエタノール、アニリン、ピリジンなどのアミン化合物;
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシドなどの4級アンモニウム化合物;
テトラメチルホスホニウムヒドロキシド、テトラエチルホスホニウムヒドロキシドなどの4級ホスホニウム化合物;
水素化マグネシウム、水素化カルシウム、水素化ストロンチウム、水素化バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム、炭酸水素マグネシウム、酢酸マグネシウム、マグネシウムエトキシド、ジメチルマグネシウムなどのアルカリ土類金属化合物;
水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、水酸化鉄など、アルカリ金属、アルカリ土類金属以外の塩基性金属水酸化物;および
下記に詳述されるアルカリ金属化合物などが挙げられる。
アルカリ金属化合物としては、たとえば、
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどのアルカリ金属単体;
水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化ルビジウム、水素化セシウムなどのアルカリ金属水素化物;
メチルリチウム、n−ブチルリチウム、シクロペンタジエニルナトリウム、シクロペンタジエニルカリウムなどのアルカリ金属有機金属化合物;
水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウムなどのアルカリ金属水酸化物;
リチウムエトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、ルビジウムエトキシド、セシウムエトキシド、ナトリウムグリコキシド、ナトリウムフェノキシドなどのアルカリ金属アルコキシドなどが挙げられる。
これらのなかでは、4級アンモニウム化合物、アルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物が好ましい。
これらの塩基化合物は、1種単独で用いても2種以上用いてもよい。
本発明において、プロトン酸化合物および該プロトン酸のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満の塩基化合物を触媒として用いる態様としては、例えば、硫酸とともに等量未満の水酸化ナトリウムを触媒として使用する態様、あるいは塩酸とともに等量未満の水酸化ナトリウムを触媒として使用する態様などが該当する。
本発明において、実質的にプロトン酸化合物と該プロトン酸のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満の塩基化合物とを添加することに相当する化合物(群)とは、該化合物(群)を形式上完全に加水分解して対応するプロトン酸と塩基化合物に分解した場合に、プロトン酸のプロトン量に対し塩基化合物量が0当量を超え1当量未満となる化合物(群)である。
例えば、硫酸水素ナトリウム等多塩基酸の酸性塩や、硫酸に等量未満の水酸化ナトリウムを添加して得られる部分中和塩(混合物)等を用いる態様、あるいは1当量の硫酸H2SO4とともに、その中性塩である硫酸ナトリウムNa2SO4を0等量を超えて用いる態様などが該当する。
これらの化合物(群)としては、たとえば、
一塩基酸と一塩基酸の塩との混合物、多塩基酸と一塩基酸の塩との混合物、多塩基酸と多塩基酸の酸性塩との混合物、多塩基酸と多塩基酸の酸性塩と多塩基酸の中性塩との混合物、多塩基酸と多塩基酸の中性塩との混合物、多塩基酸の酸性塩、多塩基酸の酸性塩と多塩基酸の中性塩との混合物、多塩基酸の酸性塩と一塩基酸の塩との混合物、多塩基酸の酸性塩と多塩基酸の中性塩との混合物、あるいはそれらの混合物、
などが挙げられる。これらの中では多塩基酸の酸性塩および多塩基酸と中性塩との混合物が好ましく、4級オニウム、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の硫酸水素塩がより好ましく、硫酸水素ナトリウムがさらに好ましい。
本発明において、プロトン酸化合物と塩基化合物とをイオン交換水に溶解した際にそのpHが7より小さくなるような量比とは、該量比で上記のプロトン酸化合物と上記の塩基化合物とを飽和溶解度以下の濃度でイオン交換水に溶解し、25℃で測定したpHが7より小さくなるような量比である。
例えば、硫酸とともに等量未満の水酸化ナトリウム(強塩基)を触媒として使用する態様、あるいは硫酸とともに1.05当量のアンモニア(弱塩基)を触媒として使用する態様などが該当する。
本発明において、実質的にプロトン酸化合物と塩基化合物とをイオン交換水に溶解した際にそのpHが7より小さくなるような量比で用いること、に相当する化合物(群)とは、該化合物(群)を飽和溶解度以下の濃度でイオン交換水に溶解し、25℃で測定したpHが7より小さくなる該化合物(群)である。
これらの化合物(群)としては、たとえば、
硫酸水素アンモニウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素マグネシウムなどの多塩基酸の酸性塩;
硫酸アンモニウム、硫酸アルミニウム、リン酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどの強酸と弱塩基との塩;
硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アンモニウムナトリウムなどの強酸と強塩基と弱塩基との塩、あるいはそれらの混合物、
などが挙げられる。これらの中では多塩基酸の酸性塩および強酸と弱塩基との塩が好ましく、硫酸水素ナトリウムおよび硫酸アンモニウムがより好ましい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、触媒として用いるプロトン酸化合物のプロトン量として、製造されるポリエステル樹脂量に対し、0.01mol/ton以上40mol/ton以下であることが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、より好ましくは、触媒として用いるプロトン酸化合物のプロトン量として、製造されるポリエステル樹脂量に対し、0.1mol/ton以上20mol/ton以下であることが望ましい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、さらに好ましくは、触媒として用いるプロトン酸化合物のプロトン量として、製造されるポリエステル樹脂量に対し、0.1mol/ton以上10mol/ton以下であることが望ましい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、特に好ましくは、触媒として用いるプロトン酸化合物のプロトン量として、製造されるポリエステル樹脂量に対し、0.1mol/ton以上5mol/ton以下であることが望ましい。
ここで、触媒として用いるプロトン酸化合物のプロトン量とは、プロトン酸化合物と塩基化合物を別々に添加する場合には該プロトン酸のプロトン量を指し、プロトン酸化合物と塩基化合物と特定量比で添加することに相当する化合物(群)を触媒に用いる場合には、該化合物(群)を形式上完全に加水分解して対応するプロトン酸と塩基化合物に分解した場合のプロトン酸のプロトン量を指す。
触媒として用いるプロトン酸化合物量が前記範囲未満であると、ポリエステルの生産性が低く、目的の分子量のポリエステル樹脂を得られないことがある。
一方、触媒として用いるプロトン酸化合物量が前記範囲を超えると、化合物由来の残存物が多くなり、ポリエステルの品質に悪影響を及ぼすことがある。また、好ましくない副反応として、脂肪族ジオールの多量化進行し、これにより生成したエーテル系化合物がポリエステルに取り込まれてしまい、目的のポリエステル組成と異なったポリエステルとなってしまうことがある。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、触媒として用いる塩基化合物量として、次の(1)(2)のいずれかを満足することが必須である。
(1)触媒として用いるプロトン酸化合物のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満である。
(2)触媒として用いるプロトン酸化合物と該塩基化合物とをイオン交換水に溶解した際にそのpHが7より小さくなる量比である。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、より好ましくは、触媒として用いる塩基化合物量として、触媒として用いるプロトン酸化合物のプロトン量に対し、0.1当量以上0.9当量以下であることが望ましい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、さらに好ましくは、触媒として用いる塩基化合物量として、触媒として用いるプロトン酸化合物のプロトン量に対し、0.3当量以上0.7当量以下であることが望ましい。
ここで、触媒として用いる塩基化合物量とは、プロトン酸化合物と塩基化合物を別々に添加する場合には該塩基化合物の量を指し、プロトン酸化合物と塩基化合物と特定量比で添加することに相当する化合物(群)を触媒に用いる場合には、該化合物(群)を形式上完全に加水分解して対応するプロトン酸と塩基化合物に分解した場合の塩基化合物の量を指す。
触媒として用いる塩基化合物量が前記範囲未満であると、ポリエステルの品質に悪影響を及ぼすことがある。また、好ましくない副反応として、脂肪族ジオールの多量化進行し、これにより生成したエーテル系化合物がポリエステルに取り込まれてしまい、目的のポリエステル組成と異なったポリエステルとなってしまうことがある。
一方、触媒として用いる塩基化合物量が前記範囲を超えると、ポリエステルの生産性が低く、目的の分子量のポリエステル樹脂を得られないことがある。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、上記の触媒以外に、従来の他の触媒、例えば、ゲルマニウム化合物、アンチモン化合物、チタン化合物、アルミニウム化合物あるいはスズ化合物などを併用して使用してもよい。
ゲルマニウム化合物の使用量は、得られるポリエステル中のゲルマニウム原子の含有量として、好ましくは80ppm以下、より好ましくは40ppm以下、さらに好ましくは10ppm以下であることが好ましい。
アンチモン化合物の使用量は、得られるポリエステル中のアンチモン原子の含有量として、好ましくは200ppm以下、より好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下であることが好ましい。
チタン化合物の使用量は、得られるポリエステル中のチタン原子の含有量として、好ましくは20ppm以下、より好ましくは10ppm以下、さらに好ましくは5ppm以下、特に好ましくは3ppm以下であることが好ましい。
アルミニウム化合物の使用量は、得られるポリエステル中のアルミニウム原子の含有量として、好ましくは100ppm以下、より好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは20ppm以下、特に好ましくは10ppm以下であることが好ましい。
スズ化合物の使用量は、得られるポリエステル中のスズ原子の含有量として、好ましくは100ppm以下、より好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは20ppm以下、特に好ましくは10ppm以下であることが好ましい。
ゲルマニウム化合物、アンチモン化合物、チタン化合物、アルミニウム化合物あるいはスズ化合物の含有量が前記範囲を超えると、触媒コストが高くなる、あるいはポリエステルの色調や透明性などの品質に悪影響を及ぼすなどの不都合が生じることがある。
本発明で使用する触媒は、脂肪族ジオール溶液として使用してもよい。
本発明で使用する触媒を溶解する脂肪族ジオールとしては、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。これらの中では、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノールが好ましく、エチレングリコールがより好ましい。これらの脂肪族ジオールは、1種単独で、または2種以上含有されていてもよい。
本発明で使用する触媒を脂肪族ジオール溶液とした場合、さらに3価以上の多価アルコールを含有していてもよい。
本発明で使用する触媒を脂肪族ジオール溶液とした場合、さらに含有される3価以上の多価アルコールとしては、たとえば、グリセリン、トリメチロールプロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、グルコース、フルクトース、プルラン、シクロデキストリンなどが挙げられる。これらの中では、グリセリンおよびトリメチロールプロパンが好ましく、グリセリンがより好ましい。これらの3価以上の多価アルコールは、1種単独で、または2種以上含有されていてもよい。
本発明で使用する触媒は、水溶液として使用してもよい。
本発明で使用する触媒を脂肪族ジオール溶液とした場合、或いは、これに3価以上の多価アルコールを含有した溶液とした場合、溶液中にさらに水を含有していてもよい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを、触媒として、(1)プロトン酸化合物および該プロトン酸のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満の塩基化合物、(2) 実質的にプロトン酸化合物および該プロトン酸のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満の塩基化合物を添加することに相当する化合物(群)、(3) プロトン酸化合物および塩基化合物を触媒に用い、かつ該プロトン酸化合物と該塩基化合物とをイオン交換水に溶解した際にそのpHが7より小さくなるような量比のプロトン酸化合物および塩基化合物、(4) 実質的にプロトン酸化合物および塩基化合物を触媒に用いかつ該プロトン酸化合物と該塩基化合物とをイオン交換水に溶解した際にそのpHが7より小さくなるような量比で用いること、に相当する化合物(群)、のいずれかの存在下に重縮合させることを特徴とする。
ここで、芳香族ジカルボン酸としては、たとえば、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などを使用することができる。
また、脂肪族ジオールとしては、たとえば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどを使用することができる。
また、本発明では、芳香族ジカルボン酸とともに、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等を原料として使用することができる。また、脂肪族ジオールとともに、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ビスフェノール、ハイドロキノン、2,2−ビス(4−β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン類等の芳香族ジオール等を原料として使用することができる。
さらに本発明では、トリメシン酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールメタン、ペンタエリスリトール等の多官能性化合物を原料として使用することができる。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、触媒として用いるプロトン酸化合物量として、製造されるポリエステル樹脂量に対し、0.01mol/ton以上20mol/ton以下であることが好ましく、0.1mol/ton以上10mol/ton以下であることがより好ましく、0.1mol/ton以上5mol/ton以下であることがさらに好ましい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法においては、必要に応じて、上述の触媒の他に、従来の触媒を併用して使用してもよい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法においては、必要に応じて、上述の触媒の他に、リン化合物を用いてもよい。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法において用いられるリン化合物としては、たとえば、
トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ-n-ブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェート等のリン酸エステル類;
トリフェニルホスファイト、トリスドデシルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイトなどの亜リン酸エステル類;
メチルアシッドホスフェート、エチルアシッドホスフェート、イソプロピルアシッドホスフェート、ブチルアシッドホスフェート、ジブチルホスフェート、モノブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート等の酸性リン酸エステル類;
メチルホスホン酸、フェニルホスホン酸などの有機ホスホン酸およびそのエステル類;および
リン酸、ピロリン酸、ポリリン酸などのリン化合物およびそれらの塩などが挙げられる。
これらの中では、トリ-n-ブチルホスフェート、メチルアシッドホスフェート、エチルアシッドホスフェート、フェニルホスホン酸、リン酸、ピロリン酸などが好ましい。
これらのリン化合物の添加量は、通常、得られるポリエステル樹脂に対して、リン原子として1〜300ppmとなる量で用いられる。
これらのリン化合物は、1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。また、これらのリン化合物は、必要に応じて、溶媒、たとえば水やアルコール類で希釈するなど、他の化合物と組み合わせて用いることができる。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法においては、さらに必要に応じてその他の化合物を用いることができる。
上述した、必要に応じて用いられるその他化合物は、
ホウ素、アルミニウム、ガリウム、マンガン、鉄、コバルト、亜鉛、ジルコニウム、ニッケル、銅、ケイ素、スズからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素の化合物である。
ホウ素、アルミニウム、ガリウム、マンガン、鉄、コバルト、亜鉛、ジルコニウム、ニッケル、銅、ケイ素、スズからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素の化合物としては、これらの元素の酢酸塩などの脂肪酸塩、これらの元素の炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、塩化物などのハロゲン化物、これらの元素のアセチルアセトナート塩、これらの元素の酸化物などが挙げられるが、酢酸塩または炭酸塩が好ましい。
本発明で必要に応じて用いられるその他化合物の好ましい具体的化合物として以下のものが挙げられる。
ホウ素化合物としては、酸化ホウ素、臭化ホウ素、フッ化ホウ素などが挙げられ、特に酸化ホウ素が好ましい。
アルミニウム化合物としては、酢酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、アルミニウムアセチルアセトネート、アルミニウムトリ-sec-ブトキシドなどが挙げられ、特にアルミン酸ナトリウムが好ましい。
ガリウム化合物としては、塩化ガリウム、硝酸ガリウム、酸化ガリウムなどが挙げられ、特に酸化ガリウムが好ましい。
マンガン化合物としては、酢酸マンガンなどの脂肪酸マンガン塩、炭酸マンガン、塩化マンガン、マンガンのアセチルアセトナート塩などが挙げられ、特に酢酸マンガンまたは炭酸マンガンが好ましい。
鉄化合物としては、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、乳酸鉄(II)、硝酸鉄(III)、ナフテン酸鉄(II)、シュウ酸鉄(II)、酸化鉄(III)、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、シュウ酸三カリウム鉄(III)、鉄(III)アセチルアセトナート、フマル酸鉄(III)、四酸化三鉄などが挙げられ、特に鉄(III)アセチルアセトナートが好ましい。
コバルト化合物としては、酢酸コバルトなどの脂肪酸コバルト塩、炭酸コバルト、塩化コバルト、コバルトのアセチルアセトナート塩などが挙げられ、特に酢酸コバルトまたは炭酸コバルトが好ましい。
亜鉛化合物としては、酢酸亜鉛などの脂肪酸亜鉛塩、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、亜鉛のアセチルアセトナート塩などが挙げられ、特に酢酸亜鉛または炭酸亜鉛が好ましい。
ジルコニウム化合物としては、ジルコニウムアセチルアセトナート、ジルコニウムブトキシド、炭酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、ナフテン酸ジルコニウム、酸化ジルコニウム、硫酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウムなどが挙げられ、特にジルコニウムブトキシドが好ましい。
ニッケル化合物としては、硫酸ニッケル、炭酸ニッケル、硝酸ニッケル、塩化ニッケル、酢酸ニッケル、ニッケルアセチルアセトナート、ギ酸ニッケル、水酸化ニッケル、硫化ニッケル、ステアリン酸ニッケルなどが挙げられ、特に酢酸ニッケルが好ましい。
銅化合物としては、酢酸銅、臭化銅、炭酸銅、塩化銅、クエン酸銅、2−エチルヘキサン銅、フッ化銅、ギ酸銅、グルコン酸銅、水酸化銅、銅メトキシド、ナフテン酸銅、硝酸銅、酸化銅、フタル酸銅、硫化銅などが挙げられ、特に酢酸銅が好ましい。
ケイ素化合物としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシランなどが挙げられ、特にテトラエトキシシランが好ましい。
スズ化合物としては、酢酸スズ、塩化スズ、酸化スズ、シュウ酸スズ、硫酸スズなどが挙げられ、特に酢酸スズが好ましい。
これらのその他化合物は、1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
重金属の含有量は10ppm以下であることが好ましく、4ppm以下であることがさらに好ましい。
ここで、重金属としては、土屋健三郎編「金属中毒学」、医歯薬出版(1983)に分類されているように、ラジウム、スカンジウムとイットリウムを除く3族元素、チタンを除く4族元素、5族から12族の全元素、ホウ素とアルミニウムを除く13族元素、炭素とケイ素を除く14族元素、窒素とリンとヒ素を除く15族元素、酸素と硫黄とセレンを除く16族元素を指す。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法により得られるポリエステル樹脂は、ポリエステル樹脂中に含有されるアセトアルデヒド量[AA]0が4ppm以下であることが好ましく、3ppm以下であることがより好ましい。[AA]0が上記範囲外であると、得られたポリエステルから成形された容器の内容物の味やにおいに悪影響を与えることがある。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法により得られるポリエステル樹脂は、所定の方法で射出成形機を用いて成形して得られる成形体に含有されるアセトアルデヒド量[AA]1と、成形前のポリエステル樹脂に含有されるアセトアルデヒド量[AA]0との差ΔAAが15ppm以下であることが好ましく、10ppm以下であることがより好ましい。ΔAAが上記範囲外であると、得られたポリエステルから成形された容器の内容物の味やにおいに悪影響を与えることがある。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法により得られるポリエステル樹脂は、ポリエステル中に含有される環状三量体量[CT]0が0.50重量%以下であることが好ましく、0.40重量%以下であることがより好ましい。[CT]0が上記範囲外であると、中空成形体等の成形時に金型汚れが起こりやすくなる。
また、本発明のポリエステル樹脂の製造方法により得られるポリエステル樹脂は、所定の方法で射出成形機を用いて成形して得られる成形体に含有される環状三量体量[CT]1と、成形前のポリエステル樹脂に含有される環状三量体量[CT]0との差ΔCTが0.1重量%以下であることが好ましく、0.05重量%以下であることがより好ましい。ΔCTが上記範囲外であると、中空成形体等の成形時に金型汚れが起こりやすくなる。
ここで、射出成形機を用いてポリエステル樹脂を成形して成形体を得る方法、および、環状三量体含有量の測定方法は以下のとおりとする。
成形時の成形温度は290±10℃、成形サイクルは約65±10秒とする。
さらに具体的には、粒状ポリエステル樹脂2kgを温度140℃、圧力10torrの条件で16時間以上棚段式の乾燥機を用いて乾燥して、粒状ポリエステル樹脂の水分を50ppm以下にする。
次に、乾燥された粒状ポリエステル樹脂を名機製作所(株)製M−70B射出成形機により、成形時には露点が−70℃の窒素をホッパー上部、スクリューフィーダーシュート部に各5ノルマル立方メートル/時間の割合でフィードし、バレル設定温度290℃、また成形機のC/C/C/ノズル先の温度を260℃/290℃/290℃/300℃の各温度にして、金型冷却温度15℃の条件下で射出成形して、段付角板状の成形物を得る。
段付角板状成形物の射出成形は、計量15秒、射出3秒前後となるようにして、乾燥された粒状ポリエステル樹脂をホッパーより射出成形機に供給して行う。また成形サイクルは約65秒前後とする。なお段付角板状成形物1個あたりの重量は72グラムであり、環状三量体量測定用資料は、射出成形開始後11個〜15個目のいずれか1個を用いて行う。
段付角板状成形物は、図1に示すような形状を有しており、7mmから2mmまで段差1mmの6段階の厚みを有する。この段付角板状成形物の4mm部分を切り取り、チップ状に切断し、環状三量体量測定用試料として用いる。
所定量の環状三量体量測定用試料をo−クロロフェノールに加熱溶解した後、テトラヒドロフランで再析出してろ過して線状ポリエステルを除いた後、得られたろ液を液体クロマトグラフィー(島津製作所製LC7A)に供給してポリエステル樹脂中に含まれる環状三量体の量を求め、この値を測定に用いたポリエステル樹脂の量で割って、ポリエステル樹脂中に含まれる環状三量体含有量(重量%)とする。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法により得られるポリエステル樹脂は、カラーb値が10以下であることが好ましく、5以下であることがより好ましく、3以下であることがさらに好ましい。ポリエステル樹脂のカラーb値が上記範囲外であると、ボトル等の中空成形体の黄色味が強くなる傾向がある。
また、本発明のポリエステル樹脂の製造方法により得られるポリエステル樹脂は、所定の方法で射出成形機を用いて成形して得られる成形体のカラーb値と、成形前のポリエステル樹脂のカラーb値との差Δbが10以下であることが好ましく、8%以下であることがより好ましく、6以下であることがさらに好ましい。Δbが上記範囲外であると、ボトル等の中空成形体の黄色味が強くなる傾向がある。
本発明のポリエステル樹脂は、カラーL値が75以上であることが好ましく、80以上であることがより好ましく、85以上であることがさらに好ましい。ポリエステル樹脂のカラーL値が上記範囲外であると、ボトル等の中空成形体の色調が暗くなる傾向がある。
なお、カラーL値はポリエステル樹脂を加熱結晶化させた後、45°拡散方式色差計(日本電色工業(株)製SQ−300H)などを用いて測定される。
本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させてポリエステル樹脂を製造する。以下その一例について説明する。
(エステル化工程)
まず、ポリエステル樹脂を製造するに際して、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とをエステル化させる。
具体的には、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを含むスラリーを調製する。
このようなスラリーには芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体1モルに対して、通常1.005〜1.5モル、好ましくは1.01〜1.2モルの脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体が含まれる。このスラリーは、エステル化反応工程に連続的に供給される。
エステル化反応は好ましくは2個以上のエステル化反応基を直列に連結した装置を用いて脂肪族ジオールが還流する条件下で、反応によって生成した水を精留塔で系外に除去しながら行う。
エステル化反応工程は通常多段で実施され、第1段目のエステル化反応は、通常、反応温度が240〜270℃、好ましくは245〜265℃であり、圧力が0.02〜0.3MPaG(0.2〜3kg/cm2 G)、好ましくは0.05〜0.2MPaG(0.5〜2kg/cm2G)の条件下で行われ、また最終段目のエステル化反応は、通常、反応温度が250〜280℃、好ましくは255〜275℃であり、圧力が0〜0.15MPaG(0〜1.5kg/cm2G)、好ましくは0〜0.13MPaG(0〜1.3kg/cm2 G)の条件下で行われる。
エステル化反応を2段階で実施する場合には、第1段目および第2段目のエステル化反応条件がそれぞれ上記の範囲であり、3段階以上で実施する場合には、第2段目から最終段の1段前までエステル化反応条件は、上記第1段目の反応条件と最終段目の反応条件の間の条件であればよい。
例えば、エステル化反応が3段階で実施される場合には、第2段目のエステル化反応の反応温度は通常245〜275℃、好ましくは250〜270℃であり、圧力は通常0〜0.2MPaG(0〜2kg/cm2 G)、好ましくは0.02〜0.15MPaG(0.2〜1.5kg/cm2G)であればよい。
これらの各段におけるエステル化反応率は、特に制限はされないが、各段階におけるエステル化反応率の上昇の度合いが滑らかに分配されることが好ましく、さらに最終段目のエステル化反応生成物においては通常90%以上、好ましくは93%以上に達することが望ましい。
このエステル化工程により、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジオールとのエステル化反応物である低次縮合物(エステル低重合体)が得られ、この低次縮合物の数平均分子量が500〜5,000程度である。
上記のようなエステル化工程で得られた低次縮合物は、次いで重縮合(液相重縮合)工程に供給される。
(液相重縮合工程)
液相重縮合工程においては、エステル化工程で得られた低次縮合物を、減圧下で、かつポリエステル樹脂の融点以上の温度(通常250〜280℃)に加熱することにより重縮合させる。この重縮合反応では、未反応の脂肪族ジオールを反応系外に留去させながら行われることが望ましい。
重縮合反応は、1段階で行ってもよく、複数段階に分けて行ってもよい。例えば、重縮合反応が複数段階で行われる場合には、第1段目の重縮合反応は、反応温度が250〜290℃、好ましくは260〜280℃、圧力が0.07〜0.003MPaG(500〜20Torr)、好ましくは0.03〜0.004MPaG(200〜30Torr)の条件下で行われ、最終段の重縮合反応は、反応温度が265〜300℃、好ましくは270〜295℃、圧力が1〜0.01kPaG(10〜0.1Torr)、好ましくは0.7〜0.07kPaG(5〜0.5Torr)の条件下で行われる。
重縮合反応を3段階以上で実施する場合には、第2段目から最終段目の1段前間での重縮合反応は、上記1段目の反応条件と最終段目の反応条件との間の条件で行われる。例えば、重縮合工程が3段階で行われる場合には、第2段目の重縮合反応は通常、反応温度が260〜295℃、好ましくは270〜285℃で、圧力が7〜0.3kPaG(50〜2Torr)、好ましくは5〜0.7kPaG(40〜5Torr)の条件下で行われる。
触媒として、上述の触媒、および必要に応じて、リン化合物およびその他の化合物は、重縮合反応時に存在していればよい。このためこれらの化合物の添加は、原料スラリー調製工程、エステル化工程、液相重縮合工程等のいずれの工程で行ってもよい。また、触媒全量を一括添加しても、複数回に分けて添加してもよい。
以上のような液相重縮合工程で得られる液相重縮合ポリエステル樹脂の固有粘度[IV]は0.40〜1.0dl/g、好ましくは0.50〜0.90dl/gであることが望ましい。なお、この液相重縮合工程の最終段目を除く各段階において達成される固有粘度は特に制限されないが、各段階における固有粘度の上昇の度合いが滑らかに分配されることが好ましい。
この重縮合工程で得られる液相重縮合ポリエステル樹脂は、通常、溶融押し出し成形されて粒状(チップ状)に成形される。
この液相重縮合工程においては、得られる液相重縮合ポリエステル樹脂のCOOH基濃度を好ましくは60当量/トン以下、より好ましくは55〜10当量/トン、さらに好ましくは50〜15当量/トンとする。液相重縮合ポリエステル樹脂中のCOOH基濃度を上記範囲にすると、固相重合後のポリエステル樹脂の透明性が高くなる。
液相重縮合工程において、例えば脂肪族ジオールと芳香族ジカルボン酸のモル比を0.98〜1.3、好ましくは1.0〜1.2とすることにより、液相重合温度を275〜295℃としたときに液相重縮合ポリエステル樹脂中のCOOH基濃度を60当量/トン以下とすることができる。
(固相重縮合工程)
この液相重縮合工程で得られるポリエステル樹脂は、所望によりさらに固相重縮合することができる。
固相重縮合工程に供給される粒状ポリエステル樹脂は、予め、固相重縮合を行う場合の温度より低い温度に加熱して予備結晶化を行った後、固相重縮合工程に供給してもよい。
このような予備結晶化工程は、粒状ポリエステル樹脂を乾燥状態で通常、120〜200℃、好ましくは130〜180℃の温度に1分から4時間加熱することによって行うことができる。またこのような予備結晶化は、粒状ポリエステル樹脂を水蒸気雰囲気、水蒸気含有不活性ガス雰囲気下、または水蒸気含有空気雰囲気下で、120〜200℃の温度で1分間以上加熱することによって行うこともできる。
予備結晶化されたポリエステル樹脂は、結晶化度が20〜50%であることが望ましい。
なお、この予備結晶化処理によっては、いわゆるポリエステル樹脂の固相重縮合反応は進行せず、予備結晶化されたポリエステル樹脂の固有粘度は、液相重縮合後のポリエステル樹脂の固有粘度とほぼ同じであり、予備結晶化されたポリエステル樹脂の固有粘度と予備結晶化される前のポリエステル樹脂の固有粘度との差は、通常0.06dl/g以下である。
固相重縮合工程は、少なくとも1段からなり、温度が190〜230℃、好ましくは195〜225℃であり、圧力が120〜0.001kPa、好ましくは98から0.01kPaの条件下で、窒素、アルゴン、炭酸ガスなどの不活性ガス雰囲気下で行われる。使用する不活性ガスとしては窒素ガスが望ましい。
ポリエステル樹脂と不活性ガスの流量はバッチ式の場合、ポリエステル樹脂1kgに対し、0.1〜50Nm3/hrであり、連続式の場合、ポリエステル樹脂1kg/hrに対し、0.01〜2Nm3/hrである。
固相重合の雰囲気として使用される不活性ガスは常に純粋な不活性ガスを使用してもよく、また固相重合工程から排出される不活性ガスを循環再使用してもよい。固相重合工程から排出された不活性ガスには、水、エチレングリコール、アセトアルデヒドなどの縮合物、分解物が含有されている。循環再使用の際には縮合物、分解物を含んだ不活性ガスでもよく、また縮合物、分解物を除去、精製した不活性ガスでもよい。
このような固相重縮合工程を経て得られた粒状ポリエステル樹脂には、例えば特公平7-64920号公報記載の方法で水処理を行ってもよく、この水処理は、粒状ポリエステル樹脂を水、水蒸気、水蒸気含有不活性ガス、水蒸気含有空気などと接触させることにより行われる。
このようにして得られたポリエステル樹脂の固有粘度は、通常0.70dl/g以上、好ましくは0.75〜1.0dl/gであることが望ましい。
このようにして得られたポリエステル樹脂のCOOH基濃度は好ましくは10〜35当量/トン、より好ましくは12〜30当量/トンである。
このようにして得られたポリエステル樹脂を275℃で成形して得られる段付き角板状成形体の5mm厚のヘイズは好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下である。
このようにして得られたポリエステル樹脂を275℃で成形して得られる段付き角板状成形体の4mm厚のヘイズは好ましくは3%以下、より好ましくは2%以下である。
上記のようなエステル化工程と重縮合工程とを含むポリエステル樹脂の製造工程はバッチ式、半連続式、連続式のいずれでも行うことができる。
このようなポリエステル樹脂は、特に色相に優れ、透明性に優れ、ボトル用途に用いることが特に好ましい。
このようにして製造されたポリエステル樹脂は、従来から公知の添加剤、例えば、安定剤、離型剤、帯電防止剤、分散剤、核剤、染顔料等の着色剤などが添加されていてもよく、これらの添加剤はポリエステル樹脂製造時のいずれかの段階で添加してもよく、成形加工前、マスターバッチにより添加したものであってもよい。
これに伴い、上記の添加剤は、粒状ポリエステル樹脂の粒子内部に一様の濃度で含有されていてもよいし、粒状ポリエステル樹脂の粒子表面近傍に濃縮されて含有されていてもよいし、また粒状ポリエステル樹脂の一部の粒子に他の粒子より高濃度で含有されていてもよい。
本発明によって得られるポリエステル樹脂は各種成形体の素材として使用することができ、例えば、溶融成形してボトルなどの中空成形体、シート、フィルム、繊維等に使用されるが、ボトルに使用することが好ましい。
本発明によって得られるポリエステル樹脂からボトル、シート、フィルム、繊維などを成型する方法としては、従来公知の方法を採用することができる。
例えば、ボトルを成形する場合には、上記ポリエステル樹脂を溶融状態でダイより押出してチューブ状パリソンを形成し、次いでパリソンを所望形状の金型中に保持した後空気を吹き込み、金型に着装することにより中空成形体を製造する方法、上記ポリエステル樹脂から射出成形によりプリフォームを製造し、該プリフォームを延伸適性温度まで加熱し、次いでプリフォームを所望形状の金型中に保持した後空気を吹き込み、金型に着装することにより中空成形体を製造する方法などがある。
本発明のポリエステル樹脂よりなるボトルは、特に色相に優れ、透明性に優れ、アセトアルデヒド含有量が少なく、高品質である。
[実施例]
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
また、本明細書において、ポリエステル樹脂の固有粘度は、ポリエステル樹脂0.1gをテトラクロロエタン/フェノール混合液(混合比:1/1(重量比))20cc中に加熱溶解した後、冷却して25℃で測定された溶液粘度から算出される。
(調製例1)
硫酸のエチレングリコール溶液(濃度0.64mol/kg)を調製し、この溶液100gに水酸化ナトリウム2.56g(0.064mol)を添加し反応させた。得られた溶液は無色透明の均一溶液であった。
以下のようにしてテレフタル酸とエチレングリコールのとの低次縮合物を製造した。
高純度テレフタル酸 13kg、エチレングリコール 4.93kgをオートクレーブに仕込み、圧力1.7kg/cm2、260℃の窒素雰囲気下にて6時間、撹拌しながら反応させた。この反応により生成した水は常時系外に留去した。
こうして得られた低次縮合物の固有粘度は0.28dl/gであった。
こうして得られた低次縮合物に、調製例1で得られた触媒を添加し、液相重縮合反応を行なった。
その際触媒の添加量としては、硫酸のモル数で、生成ポリエチレンテレフタレートに対し1.35mol/ton(プロトンとして2.70当量/ton)となるように調製例1の溶液を添加し、280℃、0.1kPa(1Torr)の条件下で重縮合を行なった。固有粘度が0.55dl/gの液重品ポリエチレンテレフタレートが得られる時間を測定し、それより液相重合速度を算出した。結果を表1に示した。
次に得られた液重品ポリエチレンテレフタレートを170℃で2時間予備結晶化を行った後、215℃で16時間窒素ガス雰囲気下で加熱した。得られた固重品ポリエチレンテレフタレートの固有粘度は0.95dl/gであり、これより固相重縮合速度を算出した。結果を表1に示した。
また、得られたポリエチレンテレフタレートのチップの色調を45°拡散方式色差計(日本電色工業(株)製SQ−300H)で測定した。結果を表1に示した。
また、得られたポリエチレンテレフタレートをo−クレゾールに加熱溶解し、クロロホルムを加え電位差滴定装置を用いてNaOH水溶液を標準溶液として滴定し、COOH基濃度を測定した。結果を表1に示した。
実施例1において、触媒として硫酸水素ナトリウム一水和物を使用した以外は実施例1と同様に行なった。固重品の固有粘度は0.97であった。結果を表1に示した。
実施例2において、硫酸水素ナトリウム一水和物の添加量を、硫酸イオンのモル数で1.35mol/tonから、0.9mol/tonに変更した以外は実施例2と同様に行なった。固重品の固有粘度は0.81であった。結果を表1に示した。
実施例2において、硫酸水素ナトリウム一水和物を硫酸水素カリウムに変更した以外は実施例2と同様に行なった。固重品の固有粘度は0.85であった。結果を表1に示した。
実施例2において、触媒である硫酸水素ナトリウム一水和物に変えて、硫酸のエチレングリコール溶液、水酸化ナトリウムのエチレングリコール溶液を別々に添加して触媒として使用するように変更した以外は実施例2と同様に行なった。この際の添加量は、硫酸、水酸化ナトリウム、それぞれ生成ポリエチレンテレフタレートに対し1.35mol/tonとなるように添加した。固重品の固有粘度は0.95であった。結果を表1に示した。
(比較例1)
実施例2において、硫酸水素ナトリウム一水和物を硫酸に変更した以外は実施例2と同様に行なったが、重縮合は進行せず、固有粘度は0.54dl/gにまで至らなかった。
(比較例2)
実施例2において、硫酸水素ナトリウム一水和物を硫酸ナトリウムに変更した以外は実施例2と同様に行なったが、重縮合は進行せず、固有粘度は0.54dl/gにまで至らなかった。
Figure 2005272544
本発明の環状三量体量測定用試料に用いる段付角板状成形物の図である。

Claims (7)

  1. 芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させてポリエステル樹脂を製造する方法において、プロトン酸化合物および該プロトン酸のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満の塩基化合物を触媒として用いることを特徴とするポリエステル樹脂の製造方法。
  2. 芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させてポリエステル樹脂を製造する方法において、実質的にプロトン酸化合物および該プロトン酸のプロトン量に対し0当量を超え1当量未満の塩基化合物を添加することに相当する化合物(群)を触媒として用いることを特徴とするポリエステル樹脂の製造方法。
  3. 触媒が多塩基酸の酸性塩であることを特徴とする請求項2に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
  4. 触媒がアルカリ金属、アルカリ土類金属または4級オニウムの硫酸水素塩であることを特徴とする請求項3に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
  5. 芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させてポリエステル樹脂を製造する方法において、プロトン酸化合物および塩基化合物を触媒に用い、かつ該プロトン酸化合物と該塩基化合物とをイオン交換水に溶解した際にそのpHが7より小さくなるような量比で用いることを特徴とするポリエステル樹脂の製造方法。
  6. 芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを重縮合させてポリエステル樹脂を製造する方法において、実質的にプロトン酸化合物および塩基化合物を触媒に用いかつ該プロトン酸化合物と該塩基化合物とをイオン交換水に溶解した際にそのpHが7より小さくなるような量比で用いること、に相当する化合物(群)を触媒として用いることを特徴とするポリエステル樹脂の製造方法。
  7. 請求項1ないし請求項6に記載のポリエステル製造方法により重縮合させて得られたポリエステル樹脂からなることを特徴とする中空成形体。



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