JP2005271227A - インクリボンカセット、印字装置および画像形成装置 - Google Patents

インクリボンカセット、印字装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】速乾性に優れたインクリボンを内蔵するインクリボンカセット、またはそのインクリボンカセットを備える印字装置を提供すること、搬送ローラ対へのインクの付着を防止して、画像形成媒体の裏面全域に付帯情報の形成が可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】インクリボン4を内蔵する筐体31に形成されたリボン出口33およびリボン入口34を介して、インクリボン4の一部を開放し、印字ヘッド15の叩打による被印字面へのインクの転写を許すように構成されたインクリボンカセット30において、インクリボン4が担持するインクが揮発性インクであるとともに、リボン出口33およびリボン入口34に、インクリボン4の通行を許容しつつ、筐体31内の気体の通過を抑制するブレード対42が各々備えられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクリボンを内蔵するインクリボンカセットと、そのインクリボンカセットを備える印字装置と、その印字装置を用いて画像形成媒体の裏面に付帯情報を形成する画像形成装置とに関する。
一般に、写真プリントは、写真感光材料(ペーパー、画像形成媒体の一例)の表面に形成された乳剤面に対して、画像を焼付露光することで作成される。画像の焼付露光は、現像済み写真フィルムのコマ画像を投影露光する方法や、現像済み写真フィルムのコマ画像をスキャナーで読み取り、取得したデジタル画像データに基づいて走査露光を行う方法で行われている。また、写真感光材料の裏面(ベース面)には、種々の情報が付帯情報として印字される。付帯情報としては、例えば、コマ番号、写真フィルムの撮影日、写真店で行った色・濃度の補正データ等が挙げられる。これらは裏面に印字するためバックプリントとも呼ばれ、印字装置として、例えばドットインパクト式印字装置が使用される(例えば、下記特許文献1)。
図8は、従来のドットインパクト式印字装置が備えるインクリボンカセットおよび印字ヘッドの平面図であり、インクリボンカセットの蓋板を除去するとともに、印字ヘッドの一部を破断させた状態で示したものである。インクリボンカセット29は、インクを染み込ませたリボン(インクリボン)28を内蔵する筐体31を備える。インクリボン28は、搬送ローラ対32によって搬送経路に沿って搬送され、開口状に形成されたリボン出口33から一時的に搬出された後、同じく開口状に形成されたリボン入口34から再度筐体31内に搬入される。インクリボン28は、その一部を開放された際に、印字ヘッド15が有するニードルピン16(叩打部材)によって叩打される。そして、その叩打されたインクリボン28が被印字面に圧接されることで印字が行われる(例えば、下記特許文献2)。
上記の画像露光や現像処理部への搬送などの各種処理を行うために、写真感光材料は所定の搬送経路に沿って搬送されるが、その搬送機構として搬送ローラ対が一般的に使用されている。搬送ローラ対は、駆動ローラと圧着ローラにより写真感光材料を挟持した状態で搬送する。一方、ドットインパクト式印字装置によって写真感光材料の裏面に印字された付帯情報は、直ちには乾燥されないため、写真感光材料を搬送する搬送ローラ対には特別な工夫が施されている。即ち、搬送ローラ対の所定の箇所に凹部を形成し、付帯情報が形成されている領域が搬送ローラ対に接触しないように構成している。これにより、印字インクが搬送ローラ対に付着することを防止し、インクの付着した搬送ローラ対により後続の写真感光材料が汚されることを防止している。
しかしながら、上記の搬送ローラ対に凹部を設ける構成では、裏面に形成する付帯情報の情報量が制限されてしまうという問題がある。例えば、写真感光材料の裏面全域に付帯情報を印字しようとすると、それに対応して搬送ローラ対に形成する凹部の領域も大きくしなければならないが、凹部の領域を大きくすると写真感光材料に対する搬送力の低下が生じるか、または搬送不能な状態となる。従って、裏面に形成される付帯情報の量を多くしたいという要望に対して応えることができず、写真感光材料の裏面を有効に活用しているとは言えなかった。
特開2002−40568号公報 特開2002−36686号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、速乾性に優れたインクリボンを内蔵するインクリボンカセット、またはそのインクリボンカセットを備える印字装置を提供することであり、更に、搬送ローラ対へのインクの付着を防止して、画像形成媒体の裏面全域に付帯情報の形成が可能な画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係るインクリボンカセットは、インクリボンを内蔵する筐体に形成されたリボン出口およびリボン入口を介して、前記インクリボンの一部を開放し、印字ヘッドの叩打による被印字面へのインクの転写を許すように構成されたインクリボンカセットにおいて、前記インクリボンが担持するインクが揮発性インクであるとともに、前記リボン出口および前記リボン入口に、前記インクリボンの通行を許容しつつ、前記筐体内の気体の通過を抑制する遮断部が各々備えられている。
本発明のインクリボンカセットによれば、インクリボンが担持するインクが揮発性インクであるため、印字後の速乾性に優れている。しかも、そのインクリボンが通行するリボン出口およびリボン入口には、インクリボンの通行を許容しつつ、筐体内の気体の通過を抑制する遮断部が各々備えられているため、筐体の気密性を確保することができ、印字前のインクの揮発を抑制することができる。その結果、速乾性に優れたインクリボンを内蔵するインクリボンカセットを提供することができる。
上記において、前記遮断部が、前記インクリボンを挟むように配置されたブレード対からなるものが好ましい。
リボン出口およびリボン入口に備えられる遮断部として上記ブレード対を採用することにより、インクリボンの通行を妨げることなく、そのインクリボンを内蔵する筐体内の気体の通過を効果的に抑制することができる。その結果、速乾性に優れたインクリボンを内蔵するインクリボンカセットをより好適に提供することができる。
上記において、前記インクリボンがループ状を呈するとともに、前記揮発性インクを貯蔵しつつ、その揮発性インクを前記インクリボンに供給可能に構成されている揮発性インク貯蔵体を備えるものが好ましい。
インクリボンをループ状とすることにより、インクリボンをエンドレスに搬送することができるため、インクリボンを効率的に使用することができる。更に、上記揮発性インク貯蔵体を備えることにより、インク担持量が減少したインクリボンに揮発性インクを供給することができるため、インクリボンカセットの長寿命化を図ることができる。
上記において、前記インクリボンがループ状を呈するとともに、インクを貯蔵しつつ、そのインクを前記インクリボンに供給可能に構成されているインク貯蔵体と、溶剤を貯蔵しつつ、その溶剤を前記インクリボンに供給可能に構成されている溶剤貯蔵体とを備えるものが好ましい。
インクリボンをループ状とすることにより、インクリボンをエンドレスに搬送することができるため、インクリボンを効率的に使用することができる。更に、上記インク貯蔵体と上記溶剤貯蔵体とを備えることにより、インク担持量が減少したインクリボンにインクを供給するとともに、溶剤を供給して揮発性を付加することができるため、インクの速乾性を確保しつつ、インクリボンカセットの長寿命化を図ることができる。なお、上記インク貯蔵体が貯蔵するインクは、揮発性インクに限られない。
また、本発明に係る印字装置は、上記のいずれかに記載のインクリボンカセットと、そのインクリボンカセットが有する前記インクリボンを叩打して、被印字面への印字を行う印字ヘッドとを備える。上記構成により、上述した作用効果を奏する印字装置を提供することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、画像形成媒体の表面に画像情報を形成し、裏面に付帯情報を形成する画像形成装置であって、前記付帯情報の形成を上記印字装置によって行うものである。
上記構成により、上述した作用効果を奏する画像形成装置を提供することができる。即ち、印字後のインクの速乾性に優れていることにより、付帯情報の形成直後に画像形成媒体を搬送ローラ対により挟持した場合であっても、搬送ローラへの印字インクの付着が好適に防止される。その結果、画像形成媒体の裏面全域に付帯情報の形成が可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る画像形成装置が設けられる画像形成システムの構成について図面を用いて説明する。図1は、画像形成システムの構成を示す模式図である。
<画像形成システムの構成>
画像形成システムは、現像済み写真フィルム(ネガフィルムやポジフィルム)のコマ画像をスキャナーで読み取り、この読み取ったコマ画像のデジタル画像データに基づいてペーパー(前記画像形成媒体に相当する。)に画像を焼付露光し、写真プリントを作成する機能を有する。スキャナー20(フィルムスキャナー)は、現像済み写真フィルムに形成されているコマ画像を読み取るために設けられている。なお、画像データは、不図示の画像入力装置によってデジタルカメラの記録メディアやCD−R等からも取得することができる。スキャナー20や画像入力装置を介して取得された画像データは、一旦画像データ記憶部21に記憶される。画像処理部22は、画像データに対して画像処理を施す機能を有する。取得された画像データは、そのまま露光用に用いるのではなく、予め色・濃度のチェックを行い、適切な色・濃度の写真プリントが作成されるように、必要に応じて色・濃度の補正データがオペレータにより入力される。これらの補正データは付帯情報に含まれるものであり、後述するようにペーパーの裏面(ベース面)に付帯情報として印字される。画像処理部22の機能として、上記の色・濃度の補正だけではなく、写真プリントのサイズにあわせた画像の拡大処理や、赤目補正等の特殊補正等も行われる。画像処理部22において画像処理された画像データは、画像送信部23に送られ、さらに露光エンジン7に設けられている各レーザー光源に対する制御を行うレーザー制御部24へと転送される。
付帯情報入力部25は、前述した補正データを含む付帯情報が入力される。写真フィルムがAPSフィルムである場合は、フィルムに磁気情報が記録されている。この磁気情報には、撮影年月日、撮影コマのシャッター速度、絞り値、撮影場所等の種々の情報が磁気データとして記録されており、これらのデータも付帯情報として取り込むことができ、ペーパーの裏面に付帯情報として印字することができる。また、付帯情報保存部27(ハードディスク等により構成される。)が設けられており、例えば、写真店の情報や宣伝広告やキャラクターデータ、はがきフォーマットのように、どの写真プリントにも共通に使用できるものは、付帯情報保存部27に保存しておき、適宜使用することができる。付帯情報入力部25を介して入力された付帯情報は、付帯情報送信部26を介して裏面印字制御部14に転送される。
ペーパーは、ペーパーマガジン1にロールRの形態で収容されている。写真プリントの作成を行う場合は、いずれか一方のペーパーマガジン1が使用される。ペーパーマガジン1から引き出されたペーパーは、アドバンスローラ2により下流側の搬送経路へと送り出される。ペーパーカッター3は、ペーパーマガジン1から引き出された長尺状のペーパーをプリントサイズに切断する。切断されたペーパーの裏面には、印字装置5によって付帯情報が印字される。印字装置5は、付帯情報送信部26から送信される付帯情報に基づいて、裏面印字制御部14によって制御される。
レーザー露光装置6は、露光エンジン7を備えており、画像送信部23から送信されてくる画像データに基づいて露光光を走査し、ペーパーの表面(乳剤面)に画像を焼付露光する。レーザー露光装置6は、搬送ローラ対8、9を備えており、露光対象となっているペーパーを搬送経路(副走査方向)に沿って搬送させる。レーザー露光装置6の下流側には多数の搬送ローラ対10が設けられており、現像処理部11へ潜像が形成されたペーパーを送り込む。現像処理部11は複数の処理タンクを備えており、ペーパーの表面に露光済みの画像情報を顕在化させる。乾燥処理部12は、現像済みのペーパーを乾燥処理する。ペーパー排出部13からは、乾燥された仕上がりの写真プリントが装置外部に排出される。
<インクリボンカセットの構成例>
次に、印字装置5が備えるインクリボンカセットの構成例について説明する。図2は、本発明に係る印字装置5が備えるインクリボンカセットおよび印字ヘッドの平面図であり、インクリボンカセットの蓋板を除去するとともに、印字ヘッドの一部を破断させた状態で示したものである。図3は、そのインクリボンカセットに形成されたリボン出口の斜視図である。
印字装置5は、インクリボン4を内蔵するインクリボンカセット30と、そのインクリボン4を叩打する印字ヘッド15とを備えるドットインパクト式印字装置であり、上述のようにペーパーの搬送経路に沿って配置され、ペーパーの裏面に対して付帯情報の印字を行う機能を有する。
インクリボンカセット30は、筐体31にインクリボン4を内蔵しており、インクリボン4は印字に用いられるインクを担持する。本発明では、インクリボン4が担持するインクが速乾性に優れた揮発性インクであるため、搬送ローラ対への印字インクの付着が防止される。揮発性インクとして、例えば、アルコール系、グリコールエーテル系またはケトン系などの揮発性が比較的強い溶剤を用いたインクを使用することができる。
インクリボン4は、筐体31に形成されたリボン収納部35に折り畳まれて収納されており、リボン収納部35の出口付近には、搬送ローラ対32が設けられている。筐体31の略半部には、印字ヘッド15を配置可能な空間36が形成されているとともに、その空間36の両側外周に沿って、それぞれ突出部37、38が形成されている。突出部37、38の先端には、それぞれリボン出口33およびリボン入口34が形成され、インクリボン4が通行可能に構成されている。
本実施形態では、インクリボン4はループ状を呈し、筐体31内の搬送経路に沿って図2において右回り(時計回り)に搬送される。即ち、リボン収納部35を出たインクリボン4は、搬送ローラ対32に挟持されて搬送され、突出部37を通り、リボン出口33から一時的に搬出された後、リボン入口34から突出部38に搬入され、再度リボン収納部35に収納される。また、インクリボン4は、搬送経路の途中(例えば、矩形17で囲まれた部分)において反転されており、いわゆるメビウスの輪とされている。これにより、インクリボン4の裏表を均等に使用することができる。
揮発性インク貯蔵体39は、揮発性インクを貯蔵しつつ、その揮発性インクをインクリボン4に供給可能に構成されている。揮発性インク貯蔵体39の構成としては特に限定されないが、例えば図2に示すように、揮発性インクが充填された高気孔率スポンジ40を内蔵したケース体41をインクリボン付近に配置し、供給部材49によってインクを供給するものが挙げられる。供給部材49は、インクの伝達が可能な状態にインクリボン4およびスポンジ40に接触する。なお、本発明のインクリボンカセットには、溶剤を貯蔵しつつ、その溶剤をインクリボンに供給可能に構成された溶剤貯蔵体を適宜設けてもよい。揮発性インク貯蔵体39または溶剤貯蔵体の配置箇所は特に限定されるものではない。
本発明では、リボン出口33およびリボン入口34に、インクリボン4の通行を許容しつつ、筐体31内の気体の通過を抑制する遮断部が各々備えられている。これにより、筐体31の気密性を確保することができ、印字前のインクの揮発を抑制することができる。
遮断部の構成として、例えば図3に示すようなブレード対42からなるものが挙げられる。ブレード対42は、リボン出口33およびリボン入口34に、それぞれ通行するインクリボン4を挟むように配置されている。各ブレードの先端は、インクリボン4に対して僅かな隙間を有するように配置されるものでもよく、またはインクリボン4に当接するものでもよい。また、ブレード対42は、図3に示すように、インクリボン4の搬送方向Cに向かって湾曲したものが好ましい。これにより、インクリボン4の円滑な通行を阻害することなく好適に搬送することができる。ブレード対42の素材は、特に限定されないが、例えばエラストマー樹脂等からなるものが挙げられる。
印字ヘッド15は、2列に配列された複数のニードルピン16を備え、ニードルピン16はその軸方向に往復動可能に構成されている。印字ヘッド15は、インクリボンカセット30の筐体31に形成された空間36に配置され、リボン出口33およびリボン入口34を介して開放されているインクリボン4の一部をニードルピン16で叩打する。ニードルピン16で叩打されたインクリボン4は、ペーパーの裏面(前記被印字面に相当する。)に圧接され、その担持するインクが転写することで印字が行われる。
インクリボンカセット30および印字ヘッド15は、付図示の搬送機構によってペーパーの幅方向に搬送されるとともに、ペーパーが上述の搬送経路に沿って搬送されることで、ペーパーの裏面全域に印字を行うことができる。インクリボンカセット30および印字ヘッド15の搬送、ニードルピン16の往復動およびインクリボン4の搬送に関する動作は、付帯情報送信部26から送信される付帯情報に基づいて、裏面印字制御部14によって制御される。
図4は、作成された写真プリントの裏面に印字された付帯情報の構成例を示す図である。付帯情報としては、コマ番号、写真フィルムの撮影日、写真店で行った色・濃度の補正データ等が例示される。なお、写真店の名称やサービスマーク、宣伝広告のデータ、はがきフォーマット、キャラクター等の全コマに共通する付帯情報のデータは、予めテンプレートとしてフォーマット化することが好ましい。このテンプレートに対して、色・濃度の補正データ、コマ番号、シャッター速度や絞り値等の各コマに特有のデータをはめ込み合成すれば、裏面に印字すべき付帯情報の全体を簡易に作成することができる。
本発明では、裏面に形成された付帯情報が揮発性インクで印字されたものであることにより、搬送ローラ対8、9、10への印字インクの付着が抑制されるため、ペーパーを搬送させる際、搬送ローラに凹部を形成して付帯情報が形成された箇所に触れないようにするなどの対策を行う必要がない。従って、図4に示すように、付帯情報をペーパーの裏面全域を使用して形成することができ、裏面の有効活用が可能になる。
<写真プリント作成手順>
次に、写真プリントの作成手順を図5のフローチャートにより説明する。まず、スキャナー20に現像済みの写真フィルムをセットし、コマ画像の読み取り(スキャニング)を行う(#1)。写真フィルムがAPSフィルムである場合は、磁気情報も読み取る(#2)。この磁気情報は付帯情報として利用でき、必要に応じてペーパーの裏面に印字される。コマ画像を読み取りデジタルデータ化された画像データを取得する(#3)。取得した画像データは、まず、モニター画面に表示させ、色・濃度の判定を行う。オペレータは、適切な画質のプリントが得られるように、必要に応じて色・濃度の補正データ(これらは付帯情報に含まれる)を入力する。また、その他の画像処理作業を行う(#4)。以上の作業について1オーダー分(写真フィルム1本分)終了すると(#5)、画像データがレーザー制御部24に送信されるとともに、付帯情報が裏面印字制御部14に送信される(#6)。
送信されてきたデータに基づいて、ペーパーの表面には画像情報(写真フィルムのコマ画像)が露光形成され、ペーパーの裏面には付帯情報が印字される(#7)。焼付露光および裏面印字がなされたペーパーは、現像処理部11に送り込まれ現像処理が施された後、引き続いて乾燥処理が施される(#8)。最後にプリント排出部13から写真プリントが排出される(#9)。
[他の実施形態]
(1)本発明に係るインクリボンカセットの構成は、前述の実施形態で示したものに限られず、例えば、図6に示すようなものでもよい。インクリボンカセット46は、図2に示したインクリボンカセット30とは異なり、リボン収納部35を備えておらず、また、インクリボン4の搬送をローラ45のみで行う。更に、図2で示した揮発性インク貯蔵体39に代えて、インク貯蔵体50および溶剤貯蔵体44が設けられている。
インクリボン4をローラ45のみで搬送することにより、インクリボン4の使用ピッチが速くなるとともに、インクおよび溶剤の供給ピッチも速くなるため、揮発性インクをより効率的に使用することができる。更に、インク貯蔵体50および溶剤貯蔵体44を備えることにより、インク担持量が減少したインクリボン4にインクを供給するとともに、溶剤を供給して揮発性を付加することができるため、インクの速乾性を確保しつつ、インクリボンカセット46の長寿命化を図ることができる。なお、インク貯蔵体50が貯蔵するインクは揮発性インクに限られず、インクまたは溶剤の供給は、前述の実施形態で示した機構を使用することができる。
(2)前述の実施形態では、遮断部がブレード対42から構成される例を示したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、図7(a)に示すように、従動ローラ対43から構成されるものでもよく、図7(b)に示すように、スリット47が形成された板材48から構成されるものでもよい。また、リボン出口33とリボン入口34とで遮断部の構成が異なるものでもよい。
(3)前述の実施形態では、揮発性インク貯蔵体39、インク貯蔵体50または溶剤貯蔵体44がインクリボン4の搬送経路に沿って配置される例を示したが、本発明はこれに限られず、例えば、インクリボンカセットの蓋体等に設けられるものでもよい。また、供給部材49は、常にインクリボンに接触するものに限られず、必要に応じて外部操作により作動されて供給が行われるものでもよい。
(4)前述の実施形態では、印字装置5がレーザー露光装置6の上流側に配置される例を示したが、本発明ではレーザー露光装置6の下流側に設けられるものでもよい。なお、露光エンジンは特に限定されるものではなく、レーザーエンジンやその他の露光装置を用いても良い。また、本発明の画像形成装置は、デジタル式の走査露光によるものに限られず、アナログ式の投影露光により画像情報の形成を行うものでもよい。
(5)前述の実施形態では、写真感光材料であるペーパーに画像露光して写真プリントを作成する画像形成システムの例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像露光を行わない(写真現像処理を行わない)タイプの画像形成システム、例えば、インクジェットプリンタの場合にも応用できる。この場合、インクジェットによる画像形成が採用され、その近傍に印字装置が配置される。画像は、インクジェット用ペーパーまたは一般紙(いずれも前記画像形成媒体に相当する。)に形成される。
画像形成システムの構成を示す模式図 本発明におけるインクリボンカセットおよび印字ヘッドの平面図 図2のインクリボンカセットに形成されたリボン出口の斜視図 ペーパーの裏面に印字された付帯情報の作成例を示す平面図 写真プリントの作成手順を示すフローチャート 本発明の別形態に係るインクリボンカセットの構成例 本発明の別形態に係る遮断部の構成例 従来のインクリボンカセットの構成例
符号の説明
4 インクリボン
5 印字装置
7 露光エンジン
14 裏面印字制御部
15 印字ヘッド
16 ニードルピン
25 付帯情報入力部
26 付帯情報送信部
27 付帯情報保存部
30 インクリボンカセット
31 筐体
32 搬送ローラ対
33 リボン出口
34 リボン入口
35 リボン収納部
39 揮発性インク貯蔵体
42 ブレード対
44 溶剤貯蔵体
50 インク貯蔵体
C インクリボンの搬送方向

Claims (6)

  1. インクリボンを内蔵する筐体に形成されたリボン出口およびリボン入口を介して、前記インクリボンの一部を開放し、印字ヘッドの叩打による被印字面へのインクの転写を許すように構成されたインクリボンカセットにおいて、
    前記インクリボンが担持するインクが揮発性インクであるとともに、前記リボン出口および前記リボン入口に、前記インクリボンの通行を許容しつつ、前記筐体内の気体の通過を抑制する遮断部が各々備えられたことを特徴とするインクリボンカセット。
  2. 前記遮断部が、前記インクリボンを挟むように配置されたブレード対からなる請求項1記載のインクリボンカセット。
  3. 前記インクリボンがループ状を呈するとともに、前記揮発性インクを貯蔵しつつ、その揮発性インクを前記インクリボンに供給可能に構成されている揮発性インク貯蔵体を備える請求項1または2記載のインクリボンカセット。
  4. 前記インクリボンがループ状を呈するとともに、インクを貯蔵しつつ、そのインクを前記インクリボンに供給可能に構成されているインク貯蔵体と、溶剤を貯蔵しつつ、その溶剤を前記インクリボンに供給可能に構成されている溶剤貯蔵体と、を備える請求項1または2記載のインクリボンカセット。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のインクリボンカセットと、そのインクリボンカセットが有する前記インクリボンを叩打して、被印字面への印字を行う印字ヘッドと、を備える印字装置。
  6. 画像形成媒体の表面に画像情報を形成し、裏面に付帯情報を形成する画像形成装置であって、前記付帯情報の形成を請求項5記載の印字装置によって行うことを特徴とする画像形成装置。
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