JP2005270681A - バッキング材を積層一体化した樹脂発泡成形品の成形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
樹脂発泡成形品にバッキング材を積層一体化する際に、成形型に対してバッキング材がずれることなく、バッキング材を成形型に簡単にセットできる成形方法の提供である。
【解決手段】
成形型Aの成形面にシート状のバッキング材Pを予めセットした状態で、内部の成形空間に注入された発泡性成形原料Dを発泡成形させてクッション体(樹脂発泡成形品)Cを形成すると共に、クッション体(樹脂発泡成形品)Cの表面の少なくとも一部に前記バッキング材Pを積層一体化させる成形方法であって、前記成形型Aの成形面に固定される前記バッキング材Pの固定部位に磁性材料から成る固定ワイヤー(固定部材)Wを係止させて、成形型Aに設けられた磁石Mの磁気吸着力により前記固定ワイヤー(固定部材)Wを前記成形面に吸着固定した状態で、前記発泡成形を行う。
【選択図】 図10
樹脂発泡成形品にバッキング材を積層一体化する際に、成形型に対してバッキング材がずれることなく、バッキング材を成形型に簡単にセットできる成形方法の提供である。
【解決手段】
成形型Aの成形面にシート状のバッキング材Pを予めセットした状態で、内部の成形空間に注入された発泡性成形原料Dを発泡成形させてクッション体(樹脂発泡成形品)Cを形成すると共に、クッション体(樹脂発泡成形品)Cの表面の少なくとも一部に前記バッキング材Pを積層一体化させる成形方法であって、前記成形型Aの成形面に固定される前記バッキング材Pの固定部位に磁性材料から成る固定ワイヤー(固定部材)Wを係止させて、成形型Aに設けられた磁石Mの磁気吸着力により前記固定ワイヤー(固定部材)Wを前記成形面に吸着固定した状態で、前記発泡成形を行う。
【選択図】 図10
Description
本発明は、剛性材料からなる支持部材が配設される側の少なくとも一部にバッキング材を積層一体化した樹脂発泡成形品、特に車両、航空機、船舶、或いは家具のシートに好適なクッション体としての樹脂発泡成形品の成形方法に関するものである。
上記した樹脂発泡成形品は、クッション体として使用する場合には、金属、木材、硬質樹脂等の硬質材料から成る支持部材(フレーム)に載せて(支持させて)使用される。しかしながら、支持部材にクッション体を直接に載せたのでは、支持部材に対して発泡成形品が点接触状態で接するために、使用中において、発泡成形品が接触部分で磨耗し易くなる。これを防止するために、フェルト等の布状(シート状)のバッキング材(補材、補強材とも称される)を少なくとも支持部材との接触部分に積層一体化させることは、知られている。
上記発泡成形品の成形において、成形型の成形面にバッキング材を固定するには、図13に示されるように、成形型A’の成形面に突設されたセットピン41を、バッキング材Pに設けられたセット孔42に挿入してセットし、このバッキング材Pのセット状態で、成形型A’の内部の成形空間43に発泡樹脂原料D’を流し込んで、該成形空間43を樹脂原料D’で発泡充填することにより、成形していた。
よって、従来のバッキング材のセット方法は、以下の不具合があった。(1)セットピン41が成形品の端縁部に位置している場合には、成形品の脱型時にバッキング材Pが破れ易い。(2)セットピン41の数が多い場合には、バッキング材Pのセットに時間を要する。(3)成形型A’のセットピン41の部分の清掃がしにくいので、当該部分に樹脂原料D’のカスが溜り易い。(4)隣接するセットピン41の間から樹脂原料D’が流入して、バッキング材が位置ずれすることがある。
特に、樹脂原料D’の流入によるバッキング材Pのずれに関しては、その端縁部において、特に著しい。
本発明の課題は、樹脂発泡成形品にバッキング材を積層一体化する際に、成形型に対してバッキング材がずれることなく、バッキング材を成形型に簡単にセットできる成形方法の提供である。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、成形型の成形面にシート状のバッキング材を予めセットした状態で、内部の成形空間に注入された発泡性樹脂原料を発泡成形させて樹脂発泡成形品を形成すると共に、その樹脂発泡成形品の表面の少なくとも一部に前記バッキング材を積層一体化させる成形方法であって、前記成形型の成形面に固定される前記バッキング材の固定部位に磁性材料から成る固定部材を係止させて、成形型に設けられた磁石の磁気吸着力により前記固定部材を前記成形面に吸着固定した状態で、前記発泡成形を行うことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、成形型に設けられた磁石の磁気吸着力により、バッキング材に一体に係止された固定部材を吸着して、成形型の成形面に前記バッキング材をセットしているために、前記固定部材の全長にわたってバッキング材を成形型の成形面にしっかりと正確に固定できる。このため、成形時において、成形型内で樹脂原料が流動しても、バッキング材が位置ずれすることがなく、正確な位置を保ってバッキング材を成形品に一体化できる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記バッキング材の一部に筒状をした挿入係止部を形成しておいて、該挿入係止部に針金状をした固定部材を挿入係止させることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の作用効果に加えて、バッキング材に設けられた筒状の挿入係止部に針金状の固定部材を容易に挿入でき、該固定部材の少なくとも2箇所を磁石で吸着固定すれば、固定部材の実質的に全長にわたる長い範囲において成形型の成形面に対してバッキング材が固定可能となって、成形型に対するバッキング材の安定した固定構造が得られる。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記挿入係止部に挿入係止された針金状の固定部材は、成形後においては、樹脂発泡成形品を、支持部材に連結するための連結材として使用可能とすることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の作用効果に加えて、成形時にバッキング材を成形型に固定する機能を果たしていた固定部材は、成形後においては、そのままバッキング材に挿入係止されているために、支持部材に対して発泡成形品を連結する連結材として使用可能となり、針金状の固定部材は、成形時及び成形後のいずれにおいても、独自の機能を果たす。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3の発明において、針金状をした前記固定部材の両端部には、該両端部を丸く折り返した釣針状の折返し部が形成されていることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、請求項2又は3の発明の作用効果に加えて、筒状の挿入係止部に針金状の固定部材を挿入する際に、先端部がバッキング材に対して引っ掛からないので、バッキング材を破損することなく、その挿入作業を容易かつ確実に行える。
本発明に係る樹脂発泡成形品の成形方法は、バッキング材の固定部位に磁性材料から成る固定部材を係止させて、成形型に設けられた磁石の磁気吸引力により前記固定部材を吸着する構成であるので、成形型に簡単にセットすることが可能となる。また、成形時において、成形型内で樹脂原料が流動するときに、バッキング材が位置ずれすることがなく、正確な位置を保ってバッキング材を成形品に一体化できる。
以下、実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明に係る成形方法により形成したシートバック(背当て)Bを備えた後部座席シートの斜視図であり、図2は、シートバックBのクッション体CとシートフレームFとの分離状態の斜視図であり、図3は、シートバックBの背面斜視図であり、図4は、バッキング材Pに挿入係止(インサート)された固定ワイヤーWと、シートフレームFの連結フレームワイヤー部13との連結状態を示す斜視図であり、図5は、シートフレームFを取り外したクッション体Cの背面斜視図であり、図6は、シートフレームFの背面斜視図であり、図7は、シートバックBの平面断面図である。最初に、前記クッション体Cの簡単な構成について説明し、その後に、その成形方法を説明しながら、併せて、その構成に関して、更に詳細に説明する。なお、図1ないし図7における以下の説明において、「上下方向」、「垂直方向」等は、シートのクッション体Cの使用状態を基準にしている。
図2ないし図6に示されるように、前記クッション体Cは、車両における着座者のシートバック(背当て)に使用されるものであって、ポリウレタン樹脂発泡成形品であって、その背面側に形成された凹部1及び挿入溝2に前記シートフレームFが挿入されることにより、該シートフレームFに支持されている。前記凹部1は、クッション体Cの背面にその周縁のほぼ全長に亘って逆U字状に形成された部分であり、前記挿入溝2は、前記凹部1の左側方に、該凹部1の略垂直部とほぼ平行となって略垂直方向(略上下方向)に沿って形成された部分である。このクッション体Cの背面側の周縁部を除くほぼ全部分には、前記シートフレームFが組付けられ、このシートフレームFが接触する背面部分は、該シートフレームFとの直接接触を防止し、クッション体Cの損傷防止、異音発生防止等のために、バッキング材Pが一体となって積層成形されている。このバッキング材Pの材質としては、繊維を固めた布状のフェルトや不織布等が挙げられるが、成形時におけるクッション体Cとの一体成形性を考慮すると、前者のフェルトのように、表裏面に対して貫通する微小な隙間が形成された素材を選択することが好ましい。そして、前記バッキング材Pにおけるクッション体Cの挿入溝2の側方に配置される部分には、縫着Sによって筒状の挿入係止部10が形成されて、連結部4を形成しており、該連結部4に、金属製の固定ワイヤーWが挿入係止されていて、その両端の丸く折り返されて釣針状になった折返し部Waは、前記連結部4の両端から露出している。この固定ワイヤーWは、後述の成形型Aに埋設した磁石Mにより吸着可能なようにスチール等の金属磁性材料から成る。なお、挿入係止部10は、固定ワイヤーWを挿入可能で、かつ固定ワイヤーWが抜け落ちにくい大きさの筒状に形成されていることが好ましい。これにより、バッキング材Pの運搬時や成形型Aへの取付け時等に不用意に抜け落ちる心配がなくなり、作業性が向上する。
また、図2に示されるように、クッション体Cの前面は、人体の背部をリラックス姿勢で保持可能なように、中央背当部5の幅方向(水平方向)の両端部が前方に膨出して、それぞれ膨出部6が形成されて、前記中央背当部5と前記各膨出部6との接続部、及び前記中央背当部5の幅方向の中央部には、それぞれ上下方向に沿ってカバー挿入用の浅い凹部7が形成され、各凹部7は、クッション体Cの上面8にまで延長されている。なお、図2において、17は、ヘッドレストのロッドを挿入するロッド挿入孔を示す。
また、図2及び図6に示されるように、シートフレームFは、クッション体Cの前記凹部1に挿入される逆U字状をしたフレーム本体11の左側方に、前記クッション体Cの挿入溝2に挿入される挿入フレーム部12が、前方に向けて一体に固着され、該挿入フレーム部12には、クッション体Cを支持した状態において、その周縁部と略同一高さに配置される連結フレームワイヤー部13が一体に取付けられている。この連結フレームワイヤー部13は両端部を除く中央部が最も背面側に配置されて、前記両端部はクッション体Cの挿入溝2に挿入されるように屈曲成形されている。なお、図2、図3及び図6においては、図示の関係から表示されていないが、図7に示されるように、シートフレームFのフレーム本体11の部分には、その背面側に覆板14が一体に取付けられている。
次に、前記クッション体Cの成形方法について説明する。図8ないし図11に示されるように、該クッション体Cは、成形型Aを用いてポリウレタン樹脂を発泡成形して成形される。この成形型Aは、クッション体Cの前面側を成形する固定型A1 と、背面側を成形する開閉型A2 とから成る構造であって、各型A1,A2 の内周面には、成形品であるクッション体Cの前面側及び背面側の形状に対応した成形面31,32が形成されている。また、固定型A1 の成形面31には、前記クッション体Cの前面に形成された各凹部7を成形するための3本の突条33がそれぞれ設けられ、開閉型A2 の成形面32には、前記クッション体Cの背面に形成された逆U字状の凹部1及び直線状の挿入溝2を成形するための逆U字状及び直線状の各突出部34,35がそれぞれ形成されている。
また、図8ないし図10に詳細に示されているように、成形前においては、開閉型A2 の成形面32の周縁部を除く部分には、前記バッキング材Pが固定され、前記成形面32に突設された前記各突出部34,35は、いずれもバッキング材Pで覆われている。このバッキング材Pの左側縁部の挿入係止部10(連結部4)は、前記突出部35の基端部の外側に配置される。また、開閉型A2 におけるバッキング材Pの前記挿入係止部10(連結部4)が配置される部分には、所定間隔をおいて複数個の磁石Mが埋設されている。このため、開閉型A2 の成形面32に配置される前記バッキング材Pの左側縁部の挿入係止部10(連結部4)の部分は、内部に挿入係止した固定ワイヤーWが前記各磁石Mに吸着されて、前記成形面32において全長にわたって密着状態で固定される。また、該バッキング材Pの残りの部分は、従来構造と同様にして、複数のセットピン36を介して成形面32に固定される。なお、バッキング材Pの左側縁部の筒状をした挿入係止部10(連結部4)に固定ワイヤーWを挿入する際には、該固定ワイヤーWの両端に釣針状の折返し部Waが設けられているために、バッキング材Pに引っ掛かったり損傷させたりすることなく、固定ワイヤーWをスムーズに挿入でき、挿入後には、固定ワイヤーWの抜け落ちを防止することもできる。
そして、上記のように開閉型A2 の成形面32にバッキング材Pを固定しておいて、注入機37から固定型A1 にポリウレタン発泡性成形原料(樹脂原料)Dを注入した(図8)後に、成形面32にバッキング材Pが固定された開閉型A2 を閉じて(図9)、成形原料Dを成形空間39に充満させて加熱による硬化が完了するまで保持する。ここで、バッキング材Pの左端縁部の挿入係止部10(連結部4)に固定ワイヤーWが挿入係止されて、該固定ワイヤーWは、開閉型A2 に埋設した複数の磁石Mにより成形面32の側に吸着されているために、バッキング材Pの左端縁部は、固定ワイヤーWの全長にわたって、前記成形面32に密着した状態で固定される。これにより、成形中に成形原料Dが流動するときもバッキング材Pは位置ずれしない。このため、クッション体Cに正確な位置を保って、バッキング材Pを一体化できる。
そして、発泡終了後に前記開閉型A2 を開いて(図11)、固定型A1 の内部から成形品であるクッション体Cを取り出す。このクッション体Cは、図12に示されるように、クッション体単体C’の背面側の周縁部を除く部分に前記バッキング材Pが積層一体化されて、その背面側には、逆U字状をした凹部1と、その左側に配置される挿入溝2とが形成されると共に、クッション体Cの前面側には、3本の凹部7が形成される。また、バッキング材Pの素材として、表裏面を貫通する微小な隙間が形成されたフェルト等を使用すると、成形時に前記隙間に成形原料Dが浸入し、バッキング材Pとクッション体単体C’とがしっかりと固着して一体化される。なお、成形原料Dは、バッキング材PのシートフレームFに当接する面にまでは染み出ない程度に前記隙間に浸入させることが好ましい。この結果、バッキング材Pによってクッション体単体C’とシートフレームFとが隔離されて直接接触が防止されるので、こすれ音(異音)が発生しない。
次に、上記のようにして成形されたクッション体Cの背面側の凹部1及び挿入溝2に、シートフレームFのフレーム本体11及び挿入フレーム部12がそれぞれ挿入される。そして、図3及び図4に示されるように、該挿入フレーム部12に一体に設けられた連結フレームワイヤー部13は、バッキング材Pの挿入係止部10(連結部4)に挿入係止された前記固定ワイヤーWとほぼ同一高さ位置において平行に配置される。この連結フレームワイヤー部13と固定ワイヤーWとは、長手方向に沿った複数箇所においてCリング38を介して互いに連結される。これにより、クッション体CとシートフレームFとは、それらの連結フレームワイヤー部13及び固定ワイヤーWを介して部分的に連結一体化される。このように、固定ワイヤーWは、成形時においては、バッキング材Pを開閉型A2 の成形面32に固定する機能を果たし、成形後においては、クッション体CとシートフレームFとを連結する機能を果たす。
このように、剛性を有する固定ワイヤーWが存在する部分においては、バッキング材Pを介してクッション体単体C’を前記シートフレームFに前記固定ワイヤーWの全長にわたって連結できる。従って、クッション体単体C’及びバッキング材Pの双方の端縁部において、これらにシートフレームFが連結された状態でも、バッキング材Pの部分的な剥がれ、めくれ、或いはクッション体単体C’の破損等が生じることなく、クッション体単体C’或いはバッキング材PとシートフレームFとの安定した連結構造が得られる。
そして、上記のようにして、クッション体Cの背面側にシートフレームFが配置されて、両者が一体化された状態で、図7に示されるように、クッション体Cの背面を除く全面は、布等のカバー22によって覆われて、そのカバー22の周縁部は、シートバックBを構成する前記覆板14に止着される。
特に、本実施形態のようにシートバックBの後傾角度を調整する調整装置21(図1参照)を備えたシートバックBでは、該調整装置21を構成する部材が前記クッション体Cの内部に入り込むために、該クッション体Cの一部(左側の凹部7の下端部)に切欠き9を設ける場合がある。しかし、このような場合でも、本発明においては、クッション体Cの側に設けた固定ワイヤーWが前記切欠き9の側方部まで配置されていて、該固定ワイヤーWと、シートフレームFの連結フレームワイヤー部13とが複数のCリング38を介して連結しているために、クッション体Cの端縁部をバッキング材PとともにシートフレームFにしっかりと、しかも安定して固定できて、シートフレームの傾動操作に対するクッション体C全体の追従性が良好となる。なお、図1において、23,24は、それぞれ後部座席シート、ヘッドレストを示す。
また、上記実施形態は、本発明を車両のシートバックに対して適用した例であるが、本発明は、支持部材が配設される側の少なくとも一部にバッキング材を積層一体化した樹脂発泡成形品であれば、いかなる成形品に対しても適用可能であり、上記シートバック以外の成形品としては、車両用のヘッドレスト及びアームレスト、航空機及び船舶のシート、或いは家具のシート等のクッション体Cに対しても適用可能である。
また、上記実施形態では、樹脂発泡成形品として、ポリウレタン発泡成形品を例に挙げ、これは、主材料として通常のポリオール原料にイソシアネート原料を混合した液状の発泡原料を発泡させたものであるが、上記以外の樹脂発泡成形品、例えば、ポリ塩化ビニール、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の各種樹脂の発泡成形品に対しても適用可能である。
更に、上記実施形態では、開閉型A2 にバッキング材Pを固定するための固定部材として、磁性体である金属製の固定ワイヤーWを例に挙げたが、この固定部材としては、磁性体で構成され、しかもバッキング材やクッション体よりも高い剛性を有するものであればよく、一般的には、金属ワイヤーが望ましいが、クッション体としての使用用途、使用部位の形状などによっては、金属板を折り曲げたり、プレス成形したものであってもよい。
A:成形型
A1 :固定型
A2 :開閉型
C:クッション体(樹脂発泡成形品)
D:ポリウレタン発泡性成形原料(樹脂原料)
F:シートフレーム(支持部材)
M:磁石
P:バッキング材
W:固定ワイヤー(固定部材)
4:バッキング材の連結部
10:バッキング材の挿入係止部
38:Cリング(連結具)
A1 :固定型
A2 :開閉型
C:クッション体(樹脂発泡成形品)
D:ポリウレタン発泡性成形原料(樹脂原料)
F:シートフレーム(支持部材)
M:磁石
P:バッキング材
W:固定ワイヤー(固定部材)
4:バッキング材の連結部
10:バッキング材の挿入係止部
38:Cリング(連結具)
Claims (4)
- 成形型の成形面にシート状のバッキング材を予めセットした状態で、内部の成形空間に注入された発泡性樹脂原料を発泡成形させて樹脂発泡成形品を形成すると共に、その樹脂発泡成形品の表面の少なくとも一部に前記バッキング材を積層一体化させる成形方法であって、
前記成形型の成形面に固定される前記バッキング材の固定部位に磁性材料から成る固定部材を係止させて、成形型に設けられた磁石の磁気吸着力により前記固定部材を前記成形面に吸着固定した状態で、前記発泡成形を行うことを特徴とするバッキング材を積層一体化した樹脂発泡成形品の成形方法。 - 前記バッキング材の一部に筒状をした挿入係止部を形成しておいて、該係止部に針金状をした固定部材を挿入係止させることを特徴とする請求項1に記載のバッキング材を積層一体化した樹脂発泡成形品の成形方法。
- 前記挿入係止部に挿入係止された針金状の固定部材は、成形後においては、樹脂発泡成形品を、支持部材に連結するための連結材として使用可能とすることを特徴とする請求項2に記載のバッキング材を積層一体化した樹脂発泡成形品の成形方法。
- 針金状をした前記固定部材の両端部には、該両端部を丸く折り返した釣針状の折返し部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のバッキング材を積層一体化した樹脂発泡成形品の成形方法。
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JP2008194957A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | シート用パッド及びその製造方法 |
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2005
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