JP2005270285A - 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージングデータ処理方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージングデータ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄シム等のハードウェアを大幅に改修することなく、B0シフトによる断層画像位置のシフトや脂肪抑制不良等の影響を低減させることが可能な磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージングデータ処理方法である。
【解決手段】磁気共鳴イメージング装置20は、ダイナミックスキャンにより収集され、核磁気共鳴信号を検波してA/D変換した複素データから位相エンコードされない前記複素データを取出して1次元フーリエ変換を実行し、さらに前記位相エンコードされない複素データを1次元フーリエ変換して得られるデータの時間的な位相差を求める位相差計算手段44と、前記位相差に基づいて得られる値から周波数シフト量を求めて前記複素データの位相をシフトする画像位置シフト手段50とを有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、傾斜磁場コイルユニットの温度上昇に伴って静磁場強度が変動するB0シフトによる断層画像位置のシフトや脂肪抑制不良等の影響を低減させる磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージングデータ処理方法に関する。
従来、医療現場におけるモニタリング装置として、図13に示すような磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置1が利用される(例えば特許文献1参照)。
MRI装置1は、静磁場を形成する筒状の静磁場用磁石2内部にセットされた被検体Pの撮像領域に傾斜磁場コイルユニット3の各傾斜磁場コイル3x、3y、3zでX軸、Y軸、Z軸方向の傾斜磁場を形成するとともにRF(Radio Frequency)コイル4から高周波(RF)信号を送信することにより被検体P内の原子核スピンを磁気的に共鳴させ、励起により生じた核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)信号を利用して被検体Pの画像を再構成する装置である。
すなわち、予め静磁場電源5により静磁場用磁石2内部に静磁場が形成される。さらに、入力装置6からの指令によりシーケンスコントローラ制御手段7は、信号の制御情報であるシーケンスをシーケンスコントローラ8に与え、シーケンスコントローラ8はシーケンスに従って各傾斜磁場コイル3x、3y、3zに接続された傾斜磁場電源9およびRFコイル4に高周波信号を与える送信器10を制御する。このため、撮像領域に傾斜磁場が形成され、被検体Pには高周波信号が送信される。
この際、傾斜磁場コイル3x、3y、3zにより形成されたX軸傾斜磁場、Y軸傾斜磁場,Z軸傾斜磁場は主として、位相エンコード(PE:phase encoding)用傾斜磁場、読出し(RO:readout)用傾斜磁場、スライス(SL:slice)用傾斜磁場としてそれぞれ使用される。このため、原子核の位置情報であるX座標、Y座標、Z座標はそれぞれ原子核スピンの位相、周波数、スライスの位置に変換される。
そして、被検体P内の原子核スピンの励起に伴って発生したNMR信号は、RFコイル4で受信されるとともに受信器11に与えられてデジタル化された生データ(raw data)に変換される。さらに、生データは、シーケンスコントローラ8を介してシーケンスコントローラ制御手段7に取り込まれ、シーケンスコントローラ制御手段7は生データデータベース12に形成されたk空間(フーリエ空間)に生データを配置する。そして、画像再構成手段13が、k空間に配置された生データに対してフーリエ変換を実行するとともに表示装置14に与えて表示させることにより、被検体Pの画像が再構成される。
このようなMRI装置1では、近年、高強度の傾斜磁場を高速で形成させることによる撮像の高速化が図られる。MRI装置1による高速撮像の代表的な方法としては、1回の励起で複数のエコーを取得するEPI(Echo Planer Imaging)法が知られる。EPI法による撮像では、EPI法に基いて設定されたEPIシーケンスに従ってシーケンスコントローラ8により傾斜磁場電源9および送信器10が制御される。
EPIシーケンスによる撮像の場合には、PE用傾斜磁場方向の周波数分解能を向上させるために、傾斜磁場コイルユニット3に大きな電力が与えられて高強度のPE用傾斜傾斜磁場が形成される。
しかし、通常EPI法による撮像の場合には、磁場不均一の影響を受けやすく、画質が劣化するという問題がある。そこで、静磁場を形成する磁石の内側に同軸上に設けられた筒状のシムコイル15にシムコイル電源16から電流が供給されて、静磁場が均一化される。
特開2002−85369号公報(第4頁−第6頁、図1参照)
従来、MRI装置1の傾斜磁場コイル3x、3y、3zには、静磁場の不均一性を補正するために、鉄シムが挿入される。しかし、被検体P内部における経時的な変化を撮像するダイナミックスキャンを行うために、シーケンスが連続実行されると、撮像時間が増加し傾斜磁場コイル3x、3y、3zが発熱し温度が上昇する。このため傾斜磁場コイル3x、3y、3zの熱が鉄シムに熱伝道し、鉄シム温度が上昇するとともに傾斜磁場コイル3x、3y、3zの透磁率が低下する。これにより、鉄シムを通る磁束密度が減少し、撮像領域の磁束密度である静磁場強度が空間的に不均一になるといういわゆるB0シフトが生じる。このB0シフトは0次成分が支配的であるが高次成分も発生する。
さらにラーモアの式によれば、NMR信号の共鳴周波数は磁場強度に比例するため、B0シフトにより共鳴周波数が変化し、再構成されて得られる断層画像の位置がシフトしたり、断層画像が歪んで画質が低下するという問題がある。特に強制負荷試験においては、共鳴周波数が100Hz以上変化するケースも発生する。
一方、従来より脂肪分子からのNMR信号の抑圧(脂肪抑制)が十分に行われないという問題が指摘される場合がある。
このようなB0シフトによる断層画像位置のシフトや脂肪抑制の不良は、特にEPIシーケンスによる画像撮像のように長時間(10分以上)連続して大きな電力を消費するダイナミックスキャンを実行するような場合に顕著に表れる。さらに、近年、MRI装置1の性能向上に伴い、傾斜磁場を反転させることによりNMR信号を発生させるFE(field echo)法とEPI法とを併用したFE_EPI法による長時間撮影が実行されるため、B0シフトに関する問題は顕著化する傾向にある。
また、近年複数のコイルで構成された多チャンネルのフェーズドアレイコイルが普及している。このフェーズドアレイコイルがRFコイル4として用いられた場合には、B0シフトの空間分布に応じてRFコイル4の感度がチャンネルごとにばらつく。このため、RFコイル4の感度分布に対応させるために、RFコイル4の各チャンネルにおける感度補正の際の補正値もばらつくという問題が発生する。
一方、傾斜磁場コイルユニット3は、MRI装置1における主要な騒音の発生源であるため、傾斜磁場コイルユニット3の傾斜磁場コイル3x、3y、3zに、真空技術を利用した静音化機構を備えたMRI装置1が利用される。この静音化機構の真空度が変化した際においても、鉄シムの温度が上昇した場合と同様な現象が発生する。
そこで、傾斜磁場コイル3x、3y、3zから鉄シムを取り外す方法や、鉄シムが温度上昇しないように冷却機能を備える方法等の対策が検討されるが、コスト増加に繋がるという問題がある。
また、このような鉄シムの温度上昇による画像への影響は、MRI装置1ごとに鉄シムの使用量やレイアウトによりそれぞれ異なるため、対策がより困難なものとなっている。
本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、鉄シム等のハードウェアを大幅に改修することなく、B0シフトによる断層画像位置のシフトや脂肪抑制不良等の影響を低減させることが可能な磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージングデータ処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、ダイナミックスキャンにより収集され、核磁気共鳴信号を検波してA/D変換した複素データから位相エンコードされない前記複素データを取出して1次元フーリエ変換を実行し、さらに前記位相エンコードされない複素データを1次元フーリエ変換して得られるデータの時間的な位相差を求める位相差計算手段と、前記位相差に基づいて得られる値から周波数シフト量を求めて前記複素データの位相をシフトする画像位置シフト手段とを有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、ダイナミックスキャンにより収集され、核磁気共鳴信号を検波してA/D変換した複素データから位相エンコードされない前記複素データを取出して1次元フーリエ変換を実行し、さらに前記位相エンコードされない複素データを1次元フーリエ変換して得られるデータの時間的な位相差を求める位相差計算手段と、前記位相差に基づいて得られる値から周波数シフト量を求めてRFコイルから送信される高周波信号の周波数をシフトさせる共鳴周波数補正手段とを有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る磁気共鳴イメージングデータ処理方法は、上述の目的を達成するために、請求項12に記載したように、ダイナミックスキャンにより核磁気共鳴信号を検波してA/D変換することにより収集された複素データから位相エンコードされない前記複素データを取出して1次元フーリエ変換を実行するステップと、前記位相エンコードされない複素データを1次元フーリエ変換して得られるデータの時間的な位相差を求めるステップと、前記位相差に基づいて得られる値から周波数シフト量を求めて前記複素データの位相をシフトするステップとを有することを特徴とする方法である。
また、本発明に係る磁気共鳴イメージングデータ処理方法は、上述の目的を達成するために、請求項13に記載したように、ダイナミックスキャンにより核磁気共鳴信号を検波してA/D変換することにより収集された複素データから位相エンコードされない前記複素データを取出して1次元フーリエ変換を実行するステップと、前記位相エンコードされない複素データを1次元フーリエ変換して得られるデータの時間的な位相差を求めるステップと、前記位相差に基づいて得られる値から周波数シフト量を求めるステップと、求めた周波数シフト量に応じてRFコイルから送信すべき高周波信号の周波数の補正量を求めるステップと、求めた高周波信号の周波数の補正量に基いてシーケンス情報を補正させるステップとを有することを特徴とする方法である。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージングデータ処理方法においては、鉄シム等のハードウェアを大幅に改修することなく、B0シフトによる断層画像位置のシフトや脂肪抑制不良等の影響を低減させることができる。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージングデータ処理方法の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の実施の形態を示す構成図である。
磁気共鳴イメージング装置20は、静磁場を形成する筒状の静磁場用磁石21と、この静磁場用磁石21の内部に設けられたシムコイル22、傾斜磁場コイルユニット23およびRFコイル24とを図示しないガントリに内蔵した構成である。
また、磁気共鳴イメージング装置20には、制御系25が備えられる。制御系25は、静磁場電源26、傾斜磁場電源27、シムコイル電源28、送信器29、受信器30、シーケンスコントローラ31およびコンピュータ32を具備している。制御系25の傾斜磁場電源27は、X軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27yおよびZ軸傾斜磁場電源27zで構成される。また、コンピュータ32には、入力装置33、表示装置34、演算装置35および記憶装置36が備えられる。
静磁場用磁石21は静磁場電源26と接続され、静磁場電源26から供給された電流により撮像領域に静磁場を形成させる機能を有する。尚、静磁場用磁石21は超伝導コイルで構成される場合が多く、励磁の際に静磁場電源26と接続されて電流が供給されるが、一旦励磁された後は非接続状態とされるのが一般的である。また、静磁場用磁石21を永久磁石で構成し、静磁場電源26が設けられない場合もある。
また、静磁場用磁石21の内側には、同軸上に筒状のシムコイル22が設けられる。シムコイル22はシムコイル電源28と接続され、シムコイル電源28からシムコイル22に電流が供給されて静磁場が均一化されるように構成される。
傾斜磁場コイルユニット23は、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zで構成され、静磁場用磁石21の内部において筒状に形成される。傾斜磁場コイルユニット23の内側には寝台37が設けられて撮像領域とされ、寝台37には被検体Pがセットされる。RFコイル24はガントリに内蔵されず、寝台37や被検体P近傍に設けられる場合もある。
また、傾斜磁場コイルユニット23は、傾斜磁場電源27と接続される。傾斜磁場コイルユニット23のX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zはそれぞれ、傾斜磁場電源27のX軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27yおよびZ軸傾斜磁場電源27zと接続される。
そして、X軸傾斜磁場電源27x、Y軸傾斜磁場電源27yおよびZ軸傾斜磁場電源27zからそれぞれX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zに供給された電流により、撮像領域にそれぞれX軸方向の傾斜磁場Gx、Y軸方向の傾斜磁場Gy、Z軸方向の傾斜磁場Gzを形成することができるように構成される。
RFコイル24は、送信器29および受信器30と接続される。RFコイル24は、送信器29から高周波信号を受けて被検体Pに送信する機能と、被検体P内部の原子核スピンの高周波信号による励起に伴って発生したNMR信号を受信して受信器30に与える機能を有する。
図2は図1に示すRFコイル24の詳細構成の一例を示す図であり、図3は図2に示すWBコイル24aとフェーズドアレイコイル24bの配置例を示す断面模式図である。
RFコイル24は、例えば送信用のRFコイル24と受信用のRFコイル24とから構成される。送信用のRFコイル24には、全身用(WB:whole-body)24aコイルが用いられる一方、受信用のRFコイル24には、フェーズドアレイコイル24bが用いられる。フェーズドアレイコイル24bは、複数の表面コイル24cを備え、各表面コイル24cは、それぞれ個別に受信系回路30aと接続される。
また、フェーズドアレイコイル24bの各表面コイル24cは、例えば被検体Pの特定関心部位を含む断面Lの周囲となるZ軸周りに対称に配置される。さらにフェーズドアレイコイル24bの外側には、WBコイル24aが設けられる。そして、WBコイル24aにより被検体Pに高周波信号を送信する一方、WBコイル24aまたはフェーズドアレイコイル24bの各表面コイル24cにより多チャンネルで特定関心部位を含む断面LからのNMR信号を受信して各受信器30の各受信系回路30aに与えることができるように構成される。
ただし、RFコイル24を各種用途に応じた任意のコイルで構成してもよく、また単一のコイルで構成してもよい。
一方、制御系25のシーケンスコントローラ31は、傾斜磁場電源27、送信器29および受信器30と接続される。シーケンスコントローラ31は傾斜磁場電源27、送信器29および受信器30を駆動させるために必要な制御情報、例えば傾斜磁場電源27に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報を記憶する機能と、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源27、送信器29および受信器30を駆動させることによりX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gzおよび高周波信号を発生させる機能を有する。
また、シーケンスコントローラ31は、受信器30におけるNMR信号の検波およびA/D変換により得られた複素データである生データ(raw data)を受けてコンピュータ32に与えるように構成される。
このため、送信器29には、シーケンスコントローラ31から受けた制御情報に基づいて高周波信号をRFコイル24に与える機能が備えられる一方、受信器30には、RFコイル24から受けたNMR信号を検波して所要の信号処理を実行するとともにA/D変換することにより、デジタル化された複素データである生データを生成する機能と生成した生データをシーケンスコントローラ31に与える機能とが備えられる。
また、コンピュータ32の記憶装置36に保存されたプログラムを演算装置35で実行することにより、コンピュータ32には各種機能が備えられるとともに磁気共鳴イメージングデータ処理システム43が構成される。ただし、プログラムによらず、特定の回路を設けてコンピュータ32を構成してもよい。
図4は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20の機能ブロック図である。
コンピュータ32は、プログラムによりシーケンスコントローラ制御手段40、画像再構成手段41、生データデータベース42として機能する。
シーケンスコントローラ制御手段40は、入力装置33またはその他の構成要素からの情報に基づいてシーケンスコントローラ31に所要のシーケンス情報を与えることにより駆動制御させる機能を有する。特に、シーケンスコントローラ制御手段40は、シーケンスコントローラ31にEPIシーケンス等のシーケンスを与えてダイナミックスキャンを実行させることができるようにされる。
また、シーケンスコントローラ制御手段40は、シーケンスコントローラ31から生データを受けて生データデータベース42に形成されたk空間(フーリエ空間)に配置する機能を有する。このため、生データデータベース42には、受信器30において生成された各生データが保存され、生データデータベース42に形成されたk空間に生データが配置される。
画像再構成手段41は、生データデータベース42から生データを取り込んで所定の信号処理を施すことにより、被検体Pの断層画像を再構成して表示装置34に表示させる機能を有する。すなわち、画像再構成手段41は、生データデータベース42のk空間に配置された生データに対して2次元または3次元のフーリエ変換処理等の各種処理を行うとともに表示装置34に与えることにより生データから実空間画像を再構成することができるように構成される。
さらに磁気共鳴イメージングデータ処理プログラムがコンピュータ32の演算装置35に読み込まれて実行されることにより、磁気共鳴イメージングデータ処理システム43が構成される。磁気共鳴イメージングデータ処理システム43は、位相差計算手段44、代表位相差計算手段45、位相差補正値計算手段46、スライス共通位相差計算手段47、位相差平滑化手段48、スライス方向エラー処理手段49、画像位置シフト手段50、共鳴周波数補正手段51、代表位相差データベース52、位相差補正値データベース53、周波数シフト警告手段54を有する。磁気共鳴イメージングデータ処理システム43は、ダイナミックスキャンの際に生じるB0シフトによる断層画像のシフトの補正および高周波信号の共鳴周波数を補正することにより、脂肪抑制の改善を実行するシステムである。
B0シフトが生じると、FE系のシーケンスのようにRefocusパルスにより原子核スピンの位相がキャンセルされないシーケンスに従って撮像する場合には、静磁場強度および共鳴周波数がシフトすると被検体P内部の原子核スピンの位相が回転する。すなわち、被検体P内部の原子核スピンの位相はB0シフトの影響により時間的に変化する。このため、FE系のシーケンスではB0シフトにより時間的に共鳴周波数が増加すると、生データの複素位相シフトとして検出される。
さらに、式(1−1)に示すように生データF(iω)のフーリエ変換(正確にはフーリエ逆変換)により実空間のデータf(t)が得られて画像が再構成されるが、生データに複素位相シフトが存在すると、式(1−2)に示すように、フーリエ変換により生データの複素位相差exp(−iωt)は実空間のデータにおける位置シフトtに変換される。
[数1]
F(iω) → f(t) ……(1−1)
f(t−t) → exp(−iωt)・F(iω)……(1−2)
そこで、磁気共鳴イメージングデータ処理システム43は、B0シフトによる生データの複素位相の時間的なシフト量に基づいて断層画像のシフトの補正および高周波信号の共鳴周波数を補正することにより、脂肪抑制の改善を実行することができるように構成される。
磁気共鳴イメージングデータ処理システム43の位相差計算手段44は、生データデータベース42から位相エンコードされない生データであるInlineデータを取出して1DFTを実行することによりInlineFTデータを求める機能と、求めたInlineFTデータのB0シフトによる位相の時間的な変化量である位相差を求める機能とを有する。
ここで、Inlineデータの具体例についてEPIシーケンスと関連させて説明する。磁気共鳴イメージング装置20では、EPIシーケンス等のシーケンスによりダイナミックスキャンを実行させることができる。
図5は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20による撮影で使用されるEPIシーケンスの一例を示す図である。
一般にEPIシーケンスは、位相補正用の生データを収集するための位相補正用シーケンス60とイメージング用の生データを収集するためのイメージング用シーケンス61とから構成される。そして、位相補正用シーケンス60により収集された位相補正用の生データにより、被検体Pの体動、血液の流れあるいは化学シフト等の原因で生じる偽像、すなわちアーチファクト(artifact)が軽減される。
EPIシーケンスにおいて主にアーチファクトの軽減のために実行される位相補正の方式には、テンプレート方式とインライン方式とがある。図5(a)は、テンプレート方式により4つのスライスに対してEPIシーケンスによる撮影を実行する際のダイナミック撮影タイムチャートを示し、図5(b)は、インライン方式により4つのスライスに対してEPIシーケンスによる撮影を実行する際のダイナミック撮影タイムチャートを示す。
また、図5(a)(b)における各軸は、ダイナミックスキャンにおける撮影単位であるダイナミック時相jを示す。つまり、ダイナミックスキャンでは、ダイナミック時相jを撮影単位としてダイナミック時相jごとに連続的あるいは断続的にスキャンが実行される。
テンプレート方式では、位相補正用シーケンス60による生データ収集がプレスキャンとしてイメージング用シーケンス61による生データ収集に先立って実行される。すなわち、プレスキャンとして1度位相補正用の生データが収集され、ダイナミックスキャンの実行によりイメージング用の生データを各ダイナミック時相jにおいて収集する際には、プレスキャンで収集した位相補正用の生データが利用される。このため、ダイナミックスキャンの実行中に磁気共鳴イメージング装置20の状態が変動した場合には、補正誤差が大きくなりアーチファクトが大きくなる。
インライン方式では、位相補正用シーケンス60による生データ収集がイメージング用シーケンス61による生データ収集とともに各ダイナミック時相jにおいて実行され、画像補正に必要な位相補正用の生データが画像1枚ごとに収集される。インライン方式では、1回の励起で位相補正用の生データとイメージング用の生データとが収集されるため、1回の励起で収集可能なデータ数が少ないほど位相補正用の生データの収集が画質に与える影響が大きくなり画像のボケがより大きくなる。ただし、ダイナミックスキャンの実行中に磁気共鳴イメージング装置20の状態が変動した場合でも、テンプレート方式に比べて補正誤差が小さくアーチファクトも小さい。
図6は、図5に示すEPIシーケンスにより収集されてk空間に配置された生データのイメージを示す概念図である。
図6(a)は、テンプレート方式のEPIシーケンスにより収集されてk空間に配置された生データのイメージを示す概念図であり、図6(b)は、インライン方式のEPIシーケンスにより収集されてk空間に配置された生データのイメージを示す概念図である。
テンプレート方式で収集された生データは、全てイメージング用の生データ70で構成される一方、インライン方式で収集された生データは、イメージング用の生データ70と位相補正用の生データ71とで構成される。
ここで、k空間中心を含むイメージング用の生データ70aと位相補正用の生データ71は位相エンコードされない。そこで、テンプレート方式のEPIシーケンスで生データを収集する場合には、k空間中心を含むイメージング用の生データ70aを、インライン方式のEPIシーケンスで生データを収集する場合には、k空間中心を含むイメージング用の生データ70aおよび位相補正用の生データ71の一方または双方をそれぞれInlineデータとすることができる。
代表位相差計算手段45は、位相差計算手段44から各ダイナミック時相におけるInlineFTデータの位相差を受けて、RO方向の各ピクセル(Pixel)における信号強度に応じて基準となるダイナミック時相から着目するダイナミック時相まで重み付け加算することによりInlineFTデータの位相差に基づいて得られる値である位相差変換量の一例として代表位相差を計算する機能を有する。
位相差補正値計算手段46は、受信用のRFコイル24としてフェーズドアレイコイル24bが用いられた場合に、フェーズドアレイコイル24bの各表面コイル24cにおけるチャンネルごとの感度のばらつきによる代表位相差等の位相差変換量の誤差を補正することにより位相差変換量の一例である位相差補正値を計算する機能を有する。
スライス共通位相差計算手段47は、スライスごとに共鳴周波数のシフト量を計算してRFコイル24から被検体Pに送信される高周波信号の周波数の補正するように設定されているか否かを判定する機能と、各スライス間で共通の共鳴周波数のシフト量を計算する場合には、各スライスの代表位相差または位相差補正値等の位相差変換量を各スライスにおける信号強度に応じて重み付け加算することにより位相差変換量の一例であるスライス共通位相差を求める機能を有する。
位相差平滑化手段48は、予め設定された閾値外となる代表位相差、位相差補正値またはスライス共通位相差等の位相差変換量を計算から除外することによりのエラー処理を実行する機能と、移動平均を用いて代表位相差、位相差補正値またはスライス共通位相差等の位相差変換量の平滑化処理を実行する機能とを有する。すなわち、位相差平滑化手段48は、代表位相差、位相差補正値またはスライス共通位相差等の位相差変換量のエラー処理および平滑化処理を実行することにより位相差変換量の一例である平滑化位相差を求める機能を有する。
スライス方向エラー処理手段49は、位相差変換量の異常値を検出し、異常値となるスライスにおける位相差変換量を異常値とならないスライスにおける位相差変換量とすることによりエラー処理を実行する機能を有する。
画像位置シフト手段50は、平滑化位相差等の位相差変換量に基いて生データの位相をシフトする機能を有する。
共鳴周波数補正手段51は、平滑化位相差等の位相差変換量に基づいてRFコイル24から被検体Pに送信される高周波信号の周波数の補正量を求める機能と、求めた高周波信号の周波数の補正量をシーケンスコントローラ制御手段40に与えることによりシーケンス情報を補正させて高周波信号の周波数をシフトさせる機能とを有する。
周波数シフト警告手段54は、位相差計算手段44により得られたInlineFTデータの位相差に基いて得られた位相差変換量を予め設定された閾値と比較する機能と、位相差変換量が閾値を超えた場合には表示装置34やその他の図示しない出力手段に警告情報を与える機能とを有する。
次に磁気共鳴イメージング装置20の作用を説明する。
図7は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20により被検体Pの断層画像を撮像する際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まずステップS1において、入力装置33からシーケンスコントローラ制御手段40に動作指令が与えられて、被検体Pに高周波信号を送信するとともに、被検体P内からの生データがダイナミック収集される。例えば、磁気共鳴イメージング装置20により30時相/分程度の速度で生データが順次ダイナミック収集される。このため、1時相当たり17スライスの生データを収集する場合には510枚/分となり、1分当たり510枚のスライスから生データが収集される。
寝台37には被検体Pがセットされる。予め静磁場電源26により励磁された静磁場用磁石21(超伝導磁石)の撮像領域に静磁場が形成される。また、シムコイル電源28からシムコイル22に電流が供給されて撮像領域に形成された静磁場が均一化される。
次に、入力装置33からシーケンスコントローラ制御手段40にシーケンスの選択情報とともに動作指令が与えられる。このため、シーケンスコントローラ制御手段40は入力装置33により選択されたシーケンス、例えばFE_EPIシーケンスをシーケンスコントローラ31に与える。シーケンスコントローラ31は、シーケンスコントローラ制御手段40から受けたFE_EPIシーケンス等のシーケンスに従って傾斜磁場電源27、送信器29および受信器30を駆動させることにより被検体Pがセットされた撮像領域にX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gzを形成させるとともに、高周波信号を発生させる。
この際、傾斜磁場コイルにより形成されたX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gzは主として、位相エンコード(PE)用傾斜磁場、読出し(RO)用傾斜磁場、スライス(SL)用傾斜磁場としてそれぞれ使用される。このため、被検体P内部における原子核のスピンの回転方向に規則性が現れ、SL用傾斜磁場によりZ軸方向に形成されたスライスにおける二次元的な位置情報であるX座標およびY座標は、PE用傾斜磁場およびRO用傾斜磁場によりそれぞれ被検体P内部における原子核のスピンの位相変化量および周波数変化量に変換される。
EPIシーケンスによる撮像の場合には、傾斜磁場電源27から傾斜磁場コイルユニット23に大きな電力が与えられて高強度のRO用傾斜傾斜磁場が形成される。
そして、送信器29からシーケンスに応じてRFコイル24に順次高周波信号が与えられ、RFコイル24から被検体Pに高周波信号が送信される。WBコイル24aが備えられる場合には、WBコイル24aから被検体Pに高周波信号が送信される。
さらに、被検体Pの内部において高周波信号の周波数に応じたスライスに含まれる原子核の核磁気共鳴により生じたNMR信号が、RFコイル24により受信されて順次受信器30に与えられる。
受信器30は、RFコイル24からNMR信号を受けて、前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波増幅、フィルタリング等の各種信号処理を実行する。さらに受信器30は、NMR信号をA/D変換することにより、デジタルデータのNMR信号である生データを生成する。受信器30は、生成した生データをシーケンスコントローラ31に与える。
シーケンスコントローラ31は、受信器30から受けた生データをシーケンスコントローラ制御手段40に与え、シーケンスコントローラ制御手段40は生データデータベース42に形成されたk空間に生データを配置する。この結果、経時的に変化する生データがダイナミック収集され、被検体Pの各スライスにおける各時相の生データが生データデータベース42に蓄積される。
ところで、FE_EPIシーケンスによる撮像のように傾斜磁場系に大電力を要する撮像の撮像時間が増加すると傾斜磁場コイルユニット23が発熱し、次第に温度が上昇する。このため傾斜磁場コイルユニット23の傾斜磁場コイルに挿入される鉄シムの温度が上昇して、撮像領域の磁束密度である静磁場の強度が経時的に増加するといういわゆるB0シフトが生じる。
さらに、真空技術を用いた静音化機構を備えている磁気共鳴イメージング装置20の場合には、静音化機構の真空度が変化した際、鉄シムの温度が上昇した場合と同様にB0シフトが生じる。
尚、真空技術を用いた静音化機構の詳細については、特開2002−200055号公報に記載されている。
B0シフトが生じると、静磁場強度とともにNMR信号の共鳴周波数が経時的に変化、すなわちダイナミック変動する。このため、共鳴周波数がシフトした状態で生データに基いて断層画像を再構成すると、断層画像の位置がシフトする恐れがある。そこで、磁気共鳴イメージングデータ処理システム43により共鳴周波数のダイナミック変動量が計算されて断層画像の位置シフトが補正される。
FE_EPIシーケンスのように原子核スピンの位相がキャンセルされないシーケンスに従って生データを収集する場合には、B0シフトにより共鳴周波数がダイナミック変動すると被検体P内部の原子核スピンの位相が回転する。すなわち、被検体P内部の原子核スピンの位相はB0シフトの影響により時間的に変化する。このため、B0シフトに伴う生データの位相のダイナミック変動量から共鳴周波数のシフト量を計算することができる。
そこで、ステップS2において、位相差計算手段44は、共鳴周波数のシフト量を計算するために、まず位相エンコードされない生データであるInlineデータのB0シフトに伴う位相の時間的な変化量である位相差を各スライスについてRO方向のPixelごとに計算する。さらに、代表位相差計算手段45が、RO方向の各PixelにおけるInlineデータの位相差からRO方向のPixelに依らない代表位相差を計算する。
図8は、図4に示す磁気共鳴イメージングデータ処理システム43の位相差計算手段44および代表位相差計算手段45により生データの時間的な位相の変化量を計算する際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まず、ステップS20において、位相差計算手段44は、生データデータベース42から各スライスの各ダイナミック時相における位相エンコードされない生データであるInlineデータを取出す。つまり、B0シフトの影響によるエンコードの位相変化のみを計算するために、位相エンコードによる位相変化のない生データであるInlineデータが位相差計算手段44により抽出される。
次に、ステップS21において、位相差計算手段44は、取出した各スライスのInlineデータに対して1次元フーリエ変換(1D−FT:1 dimension−Fourier transformation)を実行することによりInlineFTデータを得る。
次に、ステップS22において、位相差計算手段44は、各スライスにおけるInlineFTデータの位相の時間的な変化量を計算する。すなわち、各スライスについて、RO方向の各Pixelにおけるダイナミック時相のInlineFTデータの位相と次のダイナミック時相のInlineFTデータの位相との位相差が、公知のAhnの方法(4)式で位相差計算手段44により求められる。
図9は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20により収集されたInlineFTデータを単一のスライスについてダイナミック時相方向に配置した例を示す概念図である。
図9に示すように、ダイナミック時相をj、RO方向の各PixelのIDをiとすると、RO方向の各Pixel iにおけるダイナミック時相jおよびj+1のInlineFTデータ並びにダイナミック時相jにおけるInlineFTデータの共役複素数は、それぞれ式(2−1)、式(2−2)および式(2−3)で示される。
[数2]
S(j) =|Sj|exp(θj)
=|Sj|{cos(θj)+isin(θj)} ……(2−1)
S(j+1)=|Sj+1|exp(θj+1)
=|Sj+1|{cos(θj+1)+isin(θj+1)}
……(2−2)
(j)=|Sj|{cos(θj)−isin(θj)}
=|Sj|exp(−θj) ……(2−3)
但し、
j:ダイナミック時相のID(j=0,1,…)
θj:ダイナミック時相jにおけるInlineFTデータの位相
S(j):ダイナミック時相jにおけるInlineFTデータ
(j):ダイナミック時相jにおけるInlineFTデータの共役複素数
Sj:ダイナミック時相jにおけるInlineFTデータの信号強度絶対値
である。
このため、ダイナミック時相jにおけるInlineFTデータの共役複素数S(j)とダイナミック時相j+1におけるInlineFTデータS(j+1)との積は式(3)で示される。
[数3]
(j)・S(j+1)=|Sj||Sj+1|exp{(θj+1)−(θj)}
……(3)
ここで、式(3)の位相角は、ダイナミック時相j+1とダイナミック時相jとの間のInlineFTデータの複素位相差を意味する。この結果、RO方向のPixel iにおいて着目するダイナミック時相J+1のInlineFTデータと1つ前のダイナミック時相JのInlineFTデータとの間の複素位相差は、式(4)で与えられる。
[数4]
Δφ(i,J+1)=arg{S(i,J)・S(i,J+1)} ……(4)
但し、
i:RO方向の各PixelのID(i=0,1,…,I)
j:ダイナミック時相のID(j=0,1,… ,J−1,J,J+1,…)
S(i,J+1):RO方向のPixel iにおけるダイナミック時相J+1のInlineFTデータ
(i,J):InlineFTデータS(i,J)の共役複素数
Δφ(i,J+1):RO方向のPixel iにおけるダイナミック時相JのInlineFTデータとダイナミック時相J+1のInlineFTデータとの間の複素位相差
である。
また、InlineFTデータの複素位相差Δφ(i,J+1)の初期値は、Δφ(i,0)=0であり、argは複素位相を計算する演算子を示す。さらに、InlineFTデータの複素位相差Δφ(i,J+1)は、−180度以上、+180度未満とする。
位相差計算手段44は、式(4)によりRO方向のPixel iにおけるダイナミック時相JのInlineFTデータとダイナミック時相J+1のInlineFTデータとの間の複素位相差Δφ(i,J+1)を求めて代表位相差計算手段45に与える。
次に、ステップS23において、代表位相差計算手段45は、スライスごとに基準となるダイナミック時相である基準時相におけるInlineFTデータとダイナミック時相J+1のInlineFTデータとの間の代表位相差Φn(J+1)を式(5)により求める。すなわち、代表位相差計算手段45は、スライスnのRO方向の各Pixel(0〜I)における複素位相差Δφ(i,J+1)をInlineFTデータS(i,J+1)の信号強度絶対値により重み付けを行って加算するとともに重み付けしたInlineFTデータの加算値を基準時相jから着目するダイナミック時相J+1まで順次加算することにより代表位相差Φn(J+1)を計算する。
Figure 2005270285
ただし、
Φn(J+1):スライスnにおいて、基準時相とダイナミック時相J+1におけるInlineFTデータの間の代表位相差
Sign(J+1):スライスnにおいて、ダイナミック時相J+1におけるRO方向の各Pixel上のInlineFTデータの信号強度絶対値の総和(信号強度代表値)
である。
尚、基準時相としては、T1緩和や渦電流によるInlineFTデータへの影響を考慮して、例えば3時相以降のダイナミック時相とすることが望ましい。
代表位相差計算手段45は、各スライスnにおけるInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)を信号強度代表値Sign(J+1)とともに代表位相差データベース52に書き込む。ここで、RFコイル24としてフェーズドアレイコイル24bが使用される場合には、フェーズドアレイコイル24bの各表面コイル24cからそれぞれ生データが独立して得られるため、各表面コイル24cそれぞれについて、各スライスnのダイナミック時相J+1におけるInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)が代表位相差計算手段45により計算されて、ダイナミック時相J+1におけるInlineFTデータの信号強度代表値Sign(J+1)とともに代表位相差データベース52に書き込まれる。
一方、B0シフトによる共鳴周波数の変化により、RFコイル24として用いられたフェーズドアレイコイル24bの感度にチャンネルごとのばらつきが生じる。
そこで、図7のステップS3において、位相差補正値計算手段46は、フェーズドアレイコイル24bの各表面コイル24cにおけるチャンネルごとの感度のばらつきに伴って生じる生データの誤差を補正するために、スライスnごとに位相差補正値を計算する。
図10は、図4に示す磁気共鳴イメージングデータ処理システム43の位相差補正値計算手段46により生データの代表位相補正値を計算する際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まずステップS30において、位相差補正値計算手段46は、フェーズドアレイコイル24bを構成するCH個の表面コイル24cから各チャンネルCh1、Ch2、…、Ch CHを経由して得られた各スライスnの生データに基くダイナミック時相J+1におけるInlineFTデータの代表位相差Φn(ch、J+1)(1≦ch≦CH)およびInlineFTデータの信号強度代表値Sign(ch、J+1)を代表位相差データベース52から読込む。
次に、ステップS31において、位相差補正値計算手段46は、フェーズドアレイコイル24bの各チャンネルCh1、Ch2、…、Chとし、各チャンネルにおけるそれぞれのInlineFTデータの信号強度代表値Sign(ch、J+1)が予め設定された閾値内にあるチャンネルのInlineFTデータの代表位相差Φn(ch、J+1)および信号強度代表値Sign(ch、J+1)をスライスnごとに抽出する。この際の閾値は、例えば、InlineFTデータの信号強度代表値Sign(ch、J+1)のうち最大値を基準とする一定範囲とすることができる。
すなわち、ノイズにより断層画像の再構成に寄与しないチャンネルからの生データを計算から除外するために、予め設定された閾値外のInlineFTデータの代表位相差Φn(ch、J+1)および信号強度代表値Sign(ch、J+1)が位相差補正値計算手段46により除かれる。
尚、ノイズの影響が無視できる場合には、必ずしもInlineFTデータの代表位相差Φn(ch、J+1)および信号強度代表値Sign(ch、J+1)の抽出処理を実行しなくてもよい。
次に、ステップS32において、位相差補正値計算手段46は、式(6)により抽出したInlineFTデータの代表位相差Φn(ch、J+1)を信号強度代表値Sign(ch、J+1)で重み付け加算することにより、フェーズドアレイコイル24bの各チャンネル間における感度のばらつきを考慮して補正した位相差補正値Φpacn(J+1)をスライスnごとに計算する。
Figure 2005270285
ただし、
Φpacn(J+1):スライスnのダイナミック時相J+1におけるInlineFTデータの位相差補正値
Sign(ch、J+1):スライスn、チャンネルch、ダイナミック時相J+1におけるInlineFTデータの信号強度代表値
Sigpacn(J+1):スライスnのダイナミック時相J+1における各チャンネルのInlineFTデータの信号強度代表値の総和
Φn(ch、J+1):スライスn、チャンネルch、ダイナミック時相J+1におけるInlineFTデータの代表位相差
である。
尚、式(6)において、ステップS31で計算から除外されたチャンネルchからのInlineFTデータの代表位相差Φn(ch、J+1)および信号強度代表値Sign(ch、J+1)は計算に含めない。
さらに、位相差補正値計算手段46は、InlineFTデータの位相差補正値Φpacn(J+1)とチャンネル1からCHまでの信号強度代表値の総和Sigpacn(J+1)とを位相差補正値データベース53に書き込む。
この結果、RFコイル24がフェーズドアレイコイル24bである場合には、位相差補正値データベース53に各スライスnにおけるInlineFTデータの位相差補正値Φpacn(J+1)および各チャンネルからの信号強度代表値の総和Sigpacn(J+1)が保存される一方、RFコイル24がフェーズドアレイコイル24bでない場合には、代表位相差データベース52に各スライスnにおけるInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)および信号強度代表値Sign(J+1)が保存される。
次に、図7のステップS4において、スライス共通位相差計算手段47がスライスnごとに共鳴周波数のシフト量を計算してRFコイル24から被検体Pに送信される高周波信号の周波数の補正するように設定されているか否かを判定し、スライスnごとに共鳴周波数のシフト量を計算するように設定されていると判定した場合には、位相差平滑化手段48に処理の開始指令を与える。
ここで、特定のInlineFTデータにノイズが重畳するとInlineFTデータの信号強度代表値Sign(J+1)は時間的に大きく変化して異常な値となる。また、被検体Pが動いた場合には、B0シフトのシフト量の推定値は変動することが知られる。このため、被検体Pの移動によりInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)も変動する恐れがある。
そこで、図7のステップS5において、位相差平滑化手段48は、被検体Pの移動によるInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)の変動による影響を低減させるために、位相差補正値データベース53に保存されたInlineFTデータの位相差補正値Φpacn(J+1)または代表位相差データベース52に保存されたInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)の平滑化処理をスライスnごとに移動平均を用いて実行する。ただし、被検体Pが単位時間あたりに一定距離以上移動するとInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)または位相差補正値Φpacn(J+1)の移動平均による平滑化処理を実行しても被検体Pの移動に追従することができない。
このため、位相差平滑化手段48は、被検体Pの移動量が一定以上である場合には、対応するダイナミック時相J+1におけるInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)または位相差補正値Φpacn(J+1)を移動平均の計算から除外する。
また、位相差平滑化手段48は、平滑化処理と併せてノイズの影響によるInlineFTデータの信号強度代表値Sign(J+1)の異常を検出してエラー処理することにより、計算から除外する。
尚、InlineFTデータの位相差補正値Φpacn(J+1)の平滑化処理およびエラー処理とInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)の平滑化処理およびエラー処理の方法は同様であるため、ここではInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)の平滑化処理およびエラー処理について説明する。
図11は、図4に示す磁気共鳴イメージングデータ処理システム43の位相差平滑化手段48によりInlineFTデータの代表位相差の平滑化処理およびエラー処理を実行する際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まず、ステップS40において、位相差平滑化手段48は、信号強度代表値Sign(J+1)の時間的な変化量が著しく大きく異常であるか否か、すなわち予め基準として設定された閾値Thresh_popよりも大きいか否かを判定する。すなわち、位相差平滑化手段48は、ダイナミック時相Jと次のダイナミック時相J+1における信号強度代表値Sign(J)、Sign(J+1)の変化量が閾値Thresh_popよりも大きいか否かを式(7)により判定する。
[数7]
|Sign(J+1)−Sign(J)|/Sign(J)>Thresh_pop ……(7)
ただし、
Thresh_pop:InlineFTデータの信号強度代表値の時間的な変化量に対する閾値
である。
次に、式(7)を満たす場合には、ステップS41において、位相差平滑化手段48は、式(8−1)、式(8−2)のように平滑化処理またはエラー処理を各スライスnについて実行する。
[数8]
Φ’n(J+1)=Φ’n(J) ……(8−1)
Sign(J+1)=Sign(J) ……(8−2)
ただし、
Φ’n(J):スライスnのダイナミック時相Jにおける平滑化処理およびエラー処理後のInlineFTデータの代表位相差(平滑化位相差)
である。
すなわち、位相差平滑化手段48は、ダイナミック時相Jとダイナミック時相J+1との間における信号強度代表値Sign(J)、Sign(J+1)の時間的な変化量が閾値を超えて異常であると判定した場合には、式(8−2)に示すように1つ前のダイナミック時相Jにおける信号強度代表値Sign(J)をダイナミック時相J+1における信号強度代表値Sign(J+1)とする。
このため、ダイナミック時相J+1における平滑化処理およびエラー処理後のInlineFTデータの代表位相差である平滑化位相差Φ’n(J+1)は、式(8−1)に示すように1つ前のダイナミック時相Jにおける平滑化位相差Φ’n(J)とされる。
一方、式(7)を満たさない場合には、ステップS42において、位相差平滑化手段48は、被検体Pの移動等の要因によりInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)が時間的に大きく変化していないか否かを判定する。すなわち、位相差平滑化手段48はダイナミック時相J+1におけるInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)の補正後の値の、ダイナミック時相JにおけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J)からの変化量が予め基準として設定された閾値Thresh_motionよりも大きいか否かを式(9)により判定する。
[数9]
|Φn(J+1)・coef−Φ’n(J)|> Thresh_motion ……(9)
ただし、
Thresh_motion:InlineFTデータの代表位相差の時間的な変化量に対する閾値
coef:補正係数
である。
尚、補正係数coefは、ダイナミック時相J+1におけるInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)を求める際に用いた各データ含まれる誤差に起因して代表位相差Φn(J+1)に一定の割合で誤差が生じた場合に、代表位相差Φn(J+1)の誤差を補正するために必要に応じて適宜設定することができる。従って、代表位相差Φn(J+1)に一定の割合で誤差が生じていない場合には、補正係数coefの値は1としてよい。
次に、式(9)を満たす場合には、ステップS43において、位相差平滑化手段48は、式(10)のように平滑化処理またはエラー処理を実行する。
[数10]
Φ’n(J+1)=Φn(J+1)・coef ……(10)
すなわち、位相差平滑化手段48は、InlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)の時間的な変化量が閾値を超えて移動平均の計算から除外する必要があると判定した場合には、式(10)に示すようにInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)に補正係数を乗じた値を平滑化位相差Φ’n(J+1)とする。
尚、補正係数coefは、式(9)の補正係数coefと同様に適宜設定することができる。式(10)の補正係数coefは、式(9)の補正係数coefと一致させても、別途異なる値に設定してもよい。
一方、式(9)を満たさない場合には、ステップS44において、位相差平滑化手段48は、式(11)に示すように1つ前のダイナミック時相Jにおける平滑化位相差Φ’n(J)からの移動平均を用いて平滑化位相差Φ’n(J+1)を計算する。
[数11]
Φ’n(J+1)=a・Φn(J+1)*coef+b・Φ’n(J) ……(11)
ただし、
a,b(>0):移動平均の係数
a+b=1.0
である。
尚、補正係数coefは、式(9)、式(10)の補正係数coefと同様に適宜設定することができる。式(11)の補正係数coefは、式(9)または式(10)の補正係数coefと一致させても、別途異なる値に設定してもよい。
また、移動平均の係数a,bは、公知の移動平均の考え方に基づいてダイナミック時相Jにおける平滑化位相差Φ’n(J)とダイナミック時相J+1における代表位相差Φn(J+1)との重みを調整するために適切な値に設定することができる。すなわち、平滑化位相差Φ’n(J)を代表位相差Φn(J+1)より大きく平滑化位相差Φ’n(J+1)に反映させる場合には、bの値をaの値よりも大きく設定し、平滑化位相差Φ’n(J)を代表位相差Φn(J+1)より小さく平滑化位相差Φ’n(J+1)に反映させる場合には、bの値をaの値よりも小さく設定すればよい。
尚、InlineFTデータの位相差補正値Φpacn(J+1)の平滑化処理およびエラー処理を実行する場合には、式(7)から(11)においてInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)がInlineFTデータの位相差補正値Φpacn(J+1)に、InlineFTデータの信号強度代表値Sign(J+1)が各チャンネルからの信号強度代表値の総和Sigpacn(J+1)にそれぞれ置き換えられて計算される。
このようにして、代表位相差計算手段45、位相差補正値計算手段46、位相差平滑化手段48により、各スライスnについて、それぞれInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)、信号強度代表値Sign(J+1)、位相差補正値Φpacn(J+1)、各チャンネルからの信号強度代表値の総和Sigpacn(J+1)、平滑化位相差Φ’n(J+1)の計算が実行される。
ここで、特定のスライスnにおいてノイズ等の影響により異常な値の平滑化位相差Φ’n(J+1)が計算される恐れがある。
そこで、図7のステップS6において、スライス方向エラー処理手段49は、各スライスnにおけるダイナミック時相J+1ごとのInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)を位相差平滑化手段48から受けて、平滑化位相差Φ’n(J+1)の異常値を補正することによりエラー処理を実行する。
図12は、図4に示す磁気共鳴イメージングデータ処理システム43のスライス方向エラー処理手段49により各スライスnにおけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)のエラー処理を実行する際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まずステップS50において、スライス方向エラー処理手段49は、スライス番号nが0からNS−1までのNS個のスライスn(n=0、1、…、NS−1)から特定のスライスnを選択するために初期条件としてnに1を代入する。ただし、スライス番号nは、スライス位置の座標値とともに増加あるいは減少するものとする。
次に、ステップS51において、スライス方向エラー処理手段49は、隣り合うスライスnとスライスn−1におけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)、Φ’n−1(J+1)を比較する。そして、スライス方向エラー処理手段49は、隣接するスライスにおけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)、Φ’n−1(J+1)が大きく異なるか否かを判定する。
すなわち、スライス方向エラー処理手段49は、式(12)によりスライスnにおけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)とスライスn−1におけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n−1(J+1)との差が予め設定された閾値Thresh_sliceよりも大きいか否かを判定する。
[数12]
|Φ’n(J+1)−Φ’n−1(J+1)| > Thresh_slice×distance …(12)
ただし、
Thresh_slice:スライスnとスライスn−1間における平滑化位相差の差に対する閾値
distance:スライスnとスライスn−1との間の距離
である。
そして、式(12)を満たしていない場合には、ステップS52において、スライス方向エラー処理手段49は、スライスnにおけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)はノイズ等の影響を受けた異常値ではないと判定し、式(13)に示すように補正を行わずにそのまま平滑化位相差Φ’n(J+1)を用いる。
[数13]
Φ’n(J+1)=Φ’n(J+1) ……(13)
一方、式(12)を満たしている場合には、ステップS53において、スライスnが基準となるスライスn、例えば中心のスライスNS/2(ただし、NSが奇数の場合にはNS/2の整数部分)であるか否かが式(14)により判定される。
[数14]
n=NS/2 ……(14)
そして、式(14)を満たしている場合には、着目するスライスnは基準となるスライスであるため、ステップS52において、平滑化位相差Φ’n(J+1)は式(13)に示すように補正を行わずにそのまま平滑化位相差Φ’n(J+1)を用いる。
一方、式(14)を満たしていない場合には、ステップS54において、スライス方向エラー処理手段49は、平滑化位相差Φ’n(J+1)の値が異常であり、かつ着目するスライスnが基準となるスライスでもないと判定する。このため、スライス方向エラー処理手段49は、スライスnにおけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)を基準となるスライス、例えば中心のスライスNS/2(ただし、NSが奇数の場合にはNS/2の整数部分)側に隣接するスライスn+1またはn−1におけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n+1(J+1)またはΦ’n−1(J+1)とおくことによりエラー処理を実行する。
そこで、スライス方向エラー処理手段49は、選択されたスライスnが中心のスライスNS/2よりも正側のスライスであるのか否かを判定する。すなわち、スライス方向エラー処理手段49は、選択されたスライスのスライス番号nが中心のスライスにおけるスライス番号NS/2よりも大きいか否かを式(15)により判定する。
[数15]
n > NS/2 ……(15)
そして、式(15)を満たしていない場合には、ステップS55において、スライス方向エラー処理手段49は、選択されたスライスnが中心のスライスNS/2よりも正側でないと判定し、式(16)によりスライスnにおけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)を、スライスnの正側に隣接するスライスn+1におけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n+1(J+1)とおくことによりエラー処理を実行する。
[数16]
Φ’n(J+1)=Φ’n+1(J+1) ……(16)
一方、式(15)を満たしていない場合には、ステップS56において、スライス方向エラー処理手段49は、選択されたスライスnが中心のスライスNS/2よりも正側である判定し、式(17)によりスライスnにおけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)を、スライスnの負側に隣接するスライスn−1におけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n−1(J+1)とおくことによりエラー処理を実行する。
[数17]
Φ’n(J+1)=Φ’n−1(J+1) ……(17)
次に、ステップS57において、スライス方向エラー処理手段49は、全てのNS個のスライスn(0≦n≦NS−1)について平滑化位相差Φ’n(J+1)のエラー処理が完了したか否かを判定する。
そして、全てのスライスnについて平滑化位相差Φ’n(J+1)のエラー処理が完了していない場合には、ステップS58において、スライス方向エラー処理手段49は、nにn+1を代入することにより次のスライスn+1を選択する。
このため、全てのスライスn(0≦n≦NS−1)について平滑化位相差Φ’n(J+1)のエラー処理が完了するまでステップS51からステップS56までの処理が繰り返し実行される。そして、全てのスライスn(0≦n≦NS−1)について平滑化位相差Φ’n(J+1)のエラー処理が完了するとスライス方向エラー処理手段49は、InlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)のエラー処理を完了させる。
尚、スライス方向エラー処理手段49は、異常であると判定したスライスnにおけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)を、中心スライス側ではなくInlineFTデータの信号強度代表値Sign(J+1)が最大値となるスライス側に隣接するスライスにおけるInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n+1(J+1)、Φ’n−1(J+1)とおく方法や、各スライスn、n−1におけるInlineFTデータの信号強度代表値Sign(J+1)、Sign−1(J+1)を比較して大きい方の平滑化位相差Φ’n+1(J+1)、Φ’n−1(J+1)とおく方法によりエラー処理を実行してもよい。
そして、スライス方向エラー処理手段49は、エラー処理後における各スライスnのInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)を周波数シフト警告手段54、画像位置シフト手段50および共鳴周波数補正手段51に与える。
次に、図7のステップS7において、周波数シフト警告手段54は、位相差計算手段44により得られたInlineFTデータの位相差Δφ(i,J+1)、代表位相差計算手段45により得られたInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)、位相差補正値計算手段46により得られた位相差補正値Φpacn(J+1)、位相差平滑化手段48により得られた平滑化位相差Φ’n(J+1)あるいはスライス方向エラー処理手段49により得られたエラー処理後の平滑化位相差Φ’n(J+1)等の位相差変換量のうち任意の位相差変換量、例えばエラー処理後の平滑化位相差Φ’n(J+1)について、式(18)により予め設定された閾値より大きいか否かを判定する。
[数18]
Φ’n(J+1)>閾値 ……(18)
そして、平滑化位相差Φ’n(J+1)が閾値より大きいと判定した場合には、周波数シフト警告手段54は、表示装置34やその他の図示しない出力手段にエラーメッセージ等の警告情報を与えて表示あるいは出力させる。警告情報は、画像情報に限らす音声情報であってもよく、出力手段はスピーカやプリンタ等の出力手段であってもよい。
すなわち、周波数シフト警告手段54は、InlineFTデータの周波数シフト量が一定量を超えて脂肪抑制やその他の撮影への影響が無視できないような場合には、警告情報を出力させる。閾値としては、例えば100[Hz]程度として脂肪抑制への影響の可否を判定できるように設定することができる。
一方、ステップS8において、画像位置シフト手段50は、スライス方向エラー処理手段49から受けた各スライスnのInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)に基いて、生データデータベース42から生データを読込んで生データの位相をスライスnごとにシフトする。
ここで、一般にシーケンスに応じてRO方向、PE方向、SL方向の周波数分解能は互いに異なる。特にEPIシーケンスによりEPI画像を撮像する場合には、PE方向の周波数分解能が最も高い。例えば、生データのエコー間隔etsを0.8ms、PE方向のマトリックスサイズを64として撮影した場合、PE方向の周波数分解能は式(19)に示すように20[Hz/Pixel]となる。
[数19]
1/(0.008×64)=20[Hz/Pixel] ……(19)
また、一般にRO方向の周波数分解能は、PE方向の周波数分解能よりも1桁低く、周波数シフトによる画像位置のシフト量は1桁小さい。さらに、SL方向への周波数シフトの影響は、スライス励起断面のシフトとなるが、180°パルスからエコーまでのτ長が0.8msの場合、周波数幅は1250[Hz/スライス]となり画像位置シフトの影響は最も小さい。このため、B0シフトに起因する画像位置のシフト量は、PE方向のシフト量の方がRO方向やSL方向の画像位置のシフト量よりも支配的である場合が多い。
そこで、画像位置シフト手段50は、生データの位相を例えばPE方向にスライスnごとにシフトする。そのために、画像位置シフト手段50は、まず式(20)に示すように被検体Pに送信された高周波信号の中心からInlineFTデータのピークまでの時間であるエコー時間te(echo time)を用いてInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)を各スライスにおけるInlineFTデータの周波数シフト量ΔFに変換する。
[数20]
ΔF=Φ’n(J+1)/(360×te) [Hz] ……(20)
ただし、
ΔF:周波数シフト量
Te:InlineFTデータのエコー時間[s]
である。
次に、画像位置シフト手段50は、求めたInlineFTデータの周波数シフト量ΔFから生データの位相のPE方向シフト量Φcorrを式(21)によりスライスnごとに計算する。
[数21]
Φcorr[degree]=(360×ΔF×ets)/Shot ……(21)
ただし、
ets:生データのエコー間隔
Shot:EPI1画像当たりの高周波信号の励起パルス数
である。
そして、画像位置シフト手段50は、PE方向シフト量Φcorrだけ各スライスnにおける生データの位相をPE方向にシフトして生データデータベース42に書き込むことによりk空間に再配置する。
尚、画像位置のRO方向のシフト量が大きい場合には、RO方向にも式(22)によりRO方向シフト量を求めてシフトさせることもできる。
[数22]
Φcorr[degree]=360×ΔF×(A/Dサンプリングタイム)…(22)
このため、ステップS9において、画像再構成手段41により、生データデータベース42のk空間に再配置された位相補正後の生データがフーリエ変換により再構成されるとともに表示装置34に与えられ、PE方向あるいはRO方向にシフトして位置補正された被検体Pの画像が表示装置34に表示される。
一方、脂肪抑制法の1つとして静磁場の空間的な不均一を補正するための調整操作であるシミング(shimming)によりスライスnごとにpre-pulseの周波数を変化させるMSOFT(multi off-resonance fat suppression technique)がある。MSOFTでは、スライスnごとに異なる周波数の高周波信号が調整されて脂肪抑制が行われる。
しかし、B0シフトによりNMR信号の共鳴周波数が変化するため、脂肪抑制の制御不良が生じる。
そこで、ステップS10において、共鳴周波数補正手段51は、スライス方向エラー処理手段49から受けた各スライスnのInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)に基づいて高周波信号の周波数の補正量をスライスnごとに求め、求めた高周波信号の周波数の補正量をシーケンスコントローラ制御手段40に与えることにより高周波信号の周波数をスライスnごとにシフトさせる。
すなわち、共鳴周波数補正手段51は、式(20)によりスライス方向エラー処理手段49から受けたInlineFTデータの平滑化位相差Φ’n(J+1)をInlineFTデータの周波数シフト量ΔFにスライスnごとに換算し、得られた周波数シフト量ΔFを高周波信号の周波数の補正量としてシーケンスコントローラ制御手段40に与える。
このため、シーケンスコントローラ制御手段40は、シーケンス実行を制御するリアルタイムマネージャ(RM)として機能し、ダイナミックスキャン実行に伴って、高周波信号の周波数の補正量がシーケンスに含まれる高周波信号の中心周波数(CF:center frequency)に反映されるようにシーケンス情報を補正する。
すなわち、シーケンスコントローラ制御手段40は、シーケンスコントローラ31を制御することによりRFコイル24から被検体Pに送信される高周波信号の周波数を周波数シフト量ΔFに応じてスライスnごとにシフトさせる。
このため、B0シフトによりNMR信号の共鳴周波数が変化しても、共鳴周波数の変化量に応じて高周波信号の周波数がシフトされるため、脂肪抑制の制御不良が改善される。
尚、B0シフトにおける鉄シムの温度上昇に起因する共鳴周波数のシフトは、実際には空間的に不均一であるが、最も周波数分解能が高いPE方向の共鳴周波数シフト量でも数10Hz程度と絶対値が比較的小さい。また、スライス面内において数10%程度の共鳴周波数分布があるものの絶対量としては、ほぼ同じ値で共鳴周波数がシフトしていると近似することができる程度の値である場合が多いため、各スライスn間で共通の周波数補正量を計算して補正させるように設定することができる。
そこで、ステップS4において、スライス共通位相差計算手段47がスライスn間で共通の共鳴周波数のシフト量を計算するように設定されていると判定した場合には、ステップS11において、各スライスnにおける代表位相差Φn(J+1)または位相差補正値Φpacn(J+1)を信号強度代表値Sign(J+1)または信号強度代表値の総和Sigpacn(J+1)に応じて重み付け加算することによりスライス共通位相差Φ(J+1)を求める。
すなわち、スライス共通位相差計算手段47は、式(23−1)または式(23−2)により全てのスライスn(0≦n≦NS−1)における代表位相差Φn(J+1)または位相差補正値Φpacn(J+1)を信号強度代表値Sign(J+1)または信号強度代表値の総和Sigpacn(J+1)により重み付け加算してスライス共通位相差Φ(J+1)を求める。
Figure 2005270285
次に、ステップS12において、ステップS5と同様に位相差平滑化手段48によりスライス共通位相差Φ(J+1)のエラー処理および平滑化処理が実行されて平滑化位相差Φ’(J+1)が計算される。
次に、ステップS13において、ステップS7と同様に周波数シフト警告手段54が位相差計算手段44により得られたInlineFTデータの位相差Δφ(i,J+1)、代表位相差計算手段45により得られたInlineFTデータの代表位相差Φn(J+1)、位相差補正値計算手段46により得られた位相差補正値Φpacn(J+1)、スライス共通位相差計算手段47により得られたスライス共通位相差Φ(J+1)あるいは位相差平滑化手段48により得られた平滑化位相差Φ’(J+1)等の位相差変換量のうち任意の位相差変換量、例えば平滑化位相差Φ’(J+1)について式(18)により予め設定された閾値より大きいか否かを判定する。
そして、平滑化位相差Φ’(J+1)が閾値より大きいと判定した場合には、周波数シフト警告手段54は、表示装置34やその他の図示しない出力手段にエラーメッセージ等の警告情報を与えて表示あるいは出力させる。
一方、ステップS14において、ステップS8と同様に、画像位置シフト手段50は、スライス共通の平滑化位相差Φ’(J+1)を周波数シフト量ΔFに変換して、生データデータベース42から生データを読込んで生データの位相をシフトさせる。
次に、ステップS15において、ステップS9と同様に、画像再構成手段41により、生データデータベース42のk空間に再配置された位相補正後の生データがフーリエ変換により再構成されるとともに表示装置34に与えられ、PE方向あるいはRO方向にシフトして位置補正された被検体Pの画像が表示装置34に表示される。
一方、ステップS16において、ステップS10と同様に、共鳴周波数補正手段51は、スライス共通の平滑化位相差Φ’(J+1)を周波数シフト量ΔFに変換して高周波信号の周波数の補正量を求め、求めた高周波信号の周波数の補正量をシーケンスコントローラ制御手段40に与えることにより全スライスnにおける高周波信号の周波数をシフトさせる。
このため、B0シフトによりNMR信号の共鳴周波数が変化しても、共鳴周波数の変化量に応じて高周波信号の周波数がシフトされるため、脂肪抑制の制御不良が改善される。
以上のような磁気共鳴イメージング装置20によれば、鉄シム等のハードウェアを大幅に改修することなく、B0シフトによる断層画像位置シフトを補正するとともに、脂肪抑制不良を改善させることができる。
すなわち、磁気共鳴イメージング装置20によれば、被検体Pの断層画像再構成の前処理として磁気共鳴イメージングデータ処理システム43により生データのダイナミック位相変化を求め、画像の位置シフト量を計算することができるため、画像の位置の補正を行うことができる。さらに、磁気共鳴イメージング装置20によれば、B0シフトによる共鳴周波数のシフトを計算し、共鳴周波数を補正することができるため脂肪抑制不良を改善させることができる。
この際、B0シフトによる共鳴周波数のシフト量は、本来必要とされるイメージング用の生データ70や位相補正用の生データ71から求められるため、新たな生データを収集する必要がない。この結果、撮影時間やデータサイズを増加させることなく、B0シフトによる断層画像位置シフトを補正するとともに、脂肪抑制不良を改善させることができる。
また、磁気共鳴イメージング装置20によれば、代表位相差計算手段45やスライス共通位相差計算手段47により、RO方向あるいはスライスn方向に共通の位相差が計算できるため、RO方向あるいはスライスn方向によらず一定の補正値で生データの位相や共鳴周波数をシフトさせることができる。
さらに、位相差補正値計算手段46によりフェーズドアレイコイル24bの表面コイル24cごとの感度のばらつきによる代表位相差等の位相差変換量の誤差が補正されるのみならず、位相差平滑化手段48によるダイナミック方向のエラー処理および平滑化処理並びにスライス方向エラー処理手段49によるスライス方向のエラー処理が実行されるため、位相差変換量に異常値が存在しても、より精度よく共鳴周波数の周波数シフト量ΔFを求めることができる。
また、位相差変換量が一定の値を超えた場合には、周波数シフト警告手段54により警告情報が出力されるため、B0シフトによる脂肪抑制不良等の影響の有無を容易に確認することができる。
尚、磁気共鳴イメージング装置20において、RFコイル24としてフェーズドアレイコイル24b以外のコイルを用いてもよい。また、磁気共鳴イメージング装置20に各データベースを設けずに、直接データを各構成要素間で転送するように構成してもよい。さらに、磁気共鳴イメージング装置20において、磁気共鳴イメージングデータ処理システム43の構成要素の一部を省略した構成としてもよく、情報処理や計算の順序を変更してもよい。
また、位相差計算手段44により得られたInlineFTデータの位相差Δφ(i,J+1)から直接RO方向の各Pixel iにおける基準時相から着目する時相J+1までの位相差Φn(i,J+1)を位相差変換量として計算し、代表位相差Φn(J+1)と同様な処理手順でRO方向のPixel iごとに周波数シフト量ΔFに変換して生データの位相や高周波信号の周波数をシフトさせるように構成することもできる。
このため、磁気共鳴イメージング装置20の各構成要素の処理における入力側データは、InlineFTデータの位相差Δφ(i,J+1)に基づいて得られた量である基準時相から着目する時相J+1までの位相差Φn(i,J+1)、代表位相差Φn(J+1)、チャンネルchごとの代表位相差Φn(ch、J+1)、位相差補正値Φpacn(J+1)、平滑化位相差Φ’n(J+1)またはΦ’(J+1)、エラー処理後の平滑化位相差Φ’n(J+1)、スライス共通位相差Φ(J+1)等の位相差変換量うちいずれかの位相差変換量であればよい。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の実施の形態を示す構成図。 図1に示すRFコイルの詳細構成の一例を示す図。 図2に示すWBコイルとフェーズドアレイコイルの配置例を示す断面模式図。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置の機能ブロック図。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置による撮影で使用されるEPIシーケンスの一例を示す図。 図5に示すEPIシーケンスにより収集されてk空間に配置された生データのイメージを示す概念図。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置により被検体の断層画像を撮像する際の手順を示すフローチャート。 図4に示す磁気共鳴イメージングデータ処理システムの位相差計算手段および代表位相差計算手段により生データの時間的な位相の変化量を計算する際の手順を示すフローチャート。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置により収集されたInlineFTデータを単一のスライスについてダイナミック時相方向に配置した例を示す概念図。 図4に示す磁気共鳴イメージングデータ処理システムの位相差補正値計算手段により生データの代表位相補正値を計算する際の手順を示すフローチャート。 図4に示す磁気共鳴イメージングデータ処理システムの位相差平滑化手段によりInlineFTデータの代表位相差の平滑化処理およびエラー処理を実行する際の手順を示すフローチャート。 図4に示す磁気共鳴イメージングデータ処理システムのスライス方向エラー処理手段により各スライスnにおけるInlineFTデータの平滑化位相差のエラー処理を実行する際の手順を示すフローチャート。 従来のMRI装置の構成図。
符号の説明
20 磁気共鳴イメージング装置
21 静磁場用磁石
23 傾斜磁場コイルユニット
24 RFコイル
24a WBコイル
24b フェーズドアレイコイル
24c 表面コイル
26 静磁場電源
27 傾斜磁場電源
29 送信器
30 受信器
31 シーケンスコントローラ
33 入力装置
34 表示装置
35 演算装置
36 記憶装置
40 シーケンスコントローラ制御手段
41 画像再構成手段
42 生データデータベース
43 磁気共鳴イメージングデータ処理システム
44 位相差計算手段
45 代表位相差計算手段
46 位相差補正値計算手段
47 スライス共通位相差計算手段
48 位相差平滑化手段
49 スライス方向エラー処理手段
50 画像位置シフト手段
51 共鳴周波数補正手段
54 周波数シフト警告手段
60 位相補正用シーケンス
61 イメージング用シーケンス
70 イメージング用の生データ
70a k空間中心を含むイメージング用の生データ
71 位相補正用の生データ
P 被検体

Claims (13)

  1. ダイナミックスキャンにより収集され、核磁気共鳴信号を検波してA/D変換した複素データから位相エンコードされない前記複素データを取出して1次元フーリエ変換を実行し、さらに前記位相エンコードされない複素データを1次元フーリエ変換して得られるデータの時間的な位相差を求める位相差計算手段と、前記位相差に基づいて得られる値から周波数シフト量を求めて前記複素データの位相をシフトする画像位置シフト手段とを有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. ダイナミックスキャンにより収集され、核磁気共鳴信号を検波してA/D変換した複素データから位相エンコードされない前記複素データを取出して1次元フーリエ変換を実行し、さらに前記位相エンコードされない複素データを1次元フーリエ変換して得られるデータの時間的な位相差を求める位相差計算手段と、前記位相差に基づいて得られる値から周波数シフト量を求めてRFコイルから送信される高周波信号の周波数をシフトさせる共鳴周波数補正手段とを有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記位相差の読出し方向の各ピクセルにおける信号強度に応じて重み付け加算を実行する代表位相差計算手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. RFコイルとして用いられたフェーズドアレイコイルの各表面コイルの感度のばらつきにより生じた前記位相差に基づいて得られる値の誤差の補正処理を実行する位相差補正値計算手段を有することを特徴とする請求項1または2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 移動平均を用いて前記位相差に基づいて得られる値の平滑化処理を実行する位相差平滑化手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記位相差に基づいて得られる値から予め設定された閾値外となる前記位相差に基づいて得られる値を除外することによりエラー処理を実行する機能と、移動平均を用いて前記位相差に基づいて得られる値の平滑化処理を実行する機能とを有する位相差平滑化手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 各スライスにおける前記位相差に基づいて得られる値の異常値を検出し、異常値となるスライスにおける前記位相差に基づいて得られる値を異常値とならないスライスにおける前記位相差に基づいて得られる値とすることによりエラー処理を実行するスライス方向エラー処理手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 各スライスにおける前記位相差に基づいて得られる値を各スライスにおける信号強度に応じて重み付け加算するスライス共通位相差計算手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記位相差に基づいて得られる値が予め設定された閾値を超えた場合に出力手段に警告情報を与える周波数シフト警告手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記位相エンコードされない複素データを、k空間中心を含むイメージング用の複素データとしたことを特徴とする請求項1または2記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記位相差に基づいて得られる値から周波数シフト量を求めてRFコイルから送信される高周波信号の周波数をシフトさせる共鳴周波数補正手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. ダイナミックスキャンにより核磁気共鳴信号を検波してA/D変換することにより収集された複素データから位相エンコードされない前記複素データを取出して1次元フーリエ変換を実行するステップと、前記位相エンコードされない複素データを1次元フーリエ変換して得られるデータの時間的な位相差を求めるステップと、前記位相差に基づいて得られる値から周波数シフト量を求めて前記複素データの位相をシフトするステップとを有することを特徴とする磁気共鳴イメージングデータ処理方法。
  13. ダイナミックスキャンにより核磁気共鳴信号を検波してA/D変換することにより収集された複素データから位相エンコードされない前記複素データを取出して1次元フーリエ変換を実行するステップと、前記位相エンコードされない複素データを1次元フーリエ変換して得られるデータの時間的な位相差を求めるステップと、前記位相差に基づいて得られる値から周波数シフト量を求めるステップと、求めた周波数シフト量に応じてRFコイルから送信すべき高周波信号の周波数の補正量を求めるステップと、求めた高周波信号の周波数の補正量に基いてシーケンス情報を補正させるステップとを有することを特徴とする磁気共鳴イメージングデータ処理方法。
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