JP5121773B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
磁気共鳴イメージング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5121773B2 JP5121773B2 JP2009114363A JP2009114363A JP5121773B2 JP 5121773 B2 JP5121773 B2 JP 5121773B2 JP 2009114363 A JP2009114363 A JP 2009114363A JP 2009114363 A JP2009114363 A JP 2009114363A JP 5121773 B2 JP5121773 B2 JP 5121773B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic field
- eddy
- signal
- time constant
- channel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Description
図1は第1実施形態が適用されるMRI装置全体の概略構成を示すブロック図である。ガントリ20内には、静磁場磁石1、x軸、y軸、z軸傾斜磁場コイル2、及び送受信コイル3が設けられる。静磁場発生装置としての静磁場磁石1は、例えば、超電導コイル、常伝導コイル、または永久磁石を用いて構成される。x軸、y軸、z軸傾斜磁場コイル2は、x軸傾斜磁場Gx、y軸傾斜磁場Gy、z軸傾斜磁場Gzを発生するためのコイルである。送受信コイル3は、高周波(RF)パルスを発生し、かつ磁気共鳴により発生したエコー信号を検出するために使用される。寝台13上の被検体Pはガントリ20内のイメージング可能領域(イメージング用磁場が形成される球状の領域であり、この領域内でのみ診断が可能となる)に挿入される。なお、RFパルスの送信とエコー信号の受信は別々の送信コイル、受信コイルによって行ってもよい。
=γατLGpre・r(Exp(ta/τL)−Exp(tb/τL))
*Exp(−tn/τL)(1−Exp(−(tn,k−tn)/τL))
ここで、τLとαは渦の時定数と強度、Gpreはプリパルス強度(ベクトル)、taとtbはプリパルスの印加開始時刻及び終了時刻、tnはn番目のFIDを生成するためのRFパルス印加時刻、γは磁気回転比であり、プリパルスは矩形パルスであると仮定する。
第2実施形態のブロック図は第1実施形態のブロック図と同一であるので、図示は省略する。本実施形態の第1ステップに関するパルスシーケンスを図3に示す。第1実施形態と異なるのは、NMR信号を出すサンプルとして、磁場中心を含むほぼ均一で大きな容積のファントムを使用する点と、FID信号を収集するためにファントムを励起する際に、RFパルスの印加と同時にスライス選択傾斜磁場Gsも印加するという点である。通常、傾斜磁場プリパルスGeddyとスライス選択傾斜磁場Gsは同一方向の傾斜磁場となるように設定する。そのため、この場合、プリパルスはスライス方向に印加する。なお、第1実施形態では、プリパルスの印加方向に制限はない。FID信号を連続して収集する第1ステップでは、常に同一のスライスの信号を収集する。本実施形態は、第1実施形態と比べて、NMRサンプルを移動させる手間が必要ないので、その分時間短縮が可能であるという利点がある。第1実施形態と異なり、励起の際にスライス傾斜磁場を印加するのは、大きなファントムを使用するため、励起断面位置を特定するためである。
本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態は、ファントム、ないし被検者そのものを計測したい渦磁場領域を含むように配置した上で、傾斜磁場プリパルスGeddyを印加する第1ステップと、ファントム、ないし被検者の一部を励起し、位相エンコードパルスGeを印加する第2ステップと、NMR信号を収集する第3ステップと、前記位相エンコードパルスGe1、Ge2の強度を変化させながら第1ステップから第3ステップまでを複数回(ここでは、2回)繰り返す第4ステップと、それらのNMR信号から複数の画像(2枚の画像)を再構成する第5ステップと、その複数の画像の位相変化曲線を求める第6ステップと、その位相変化曲線から渦磁場の時定数と強度とを求める第7ステップとから構成される。本実施形態をFID信号を使って空間2次元分布を計測するように構成した場合の第1〜第4ステップのパルスシーケンスを図6に示す。本実施形態を空間1次元、あるいは空間的3次元の計測用に変形することは容易に類推可能である。
次に、渦磁場計測・補償における第2の問題であるカップリング渦を高精度に計測し、補償する実施形態について説明する。本発明の第4実施形態は、カップリング渦を計測する第1ステップ、カップリング渦の強度・時定数を反映したカップリング波形を生成する第2ステップ、通常の渦磁場補償波形を生成する第3ステップ、カップリング波形と渦補償波形とを加算し出力する第4ステップとから構成される。図7は第1ステップと第2ステップにおける処理の流れを示した流れ図である。図7において、本発明の第1、第2、第3実施形態や公知の渦磁場計測法を用いて、第1の軸(ここでは、x軸とする)方向のプリパルスを印加し(ステップS2)、x軸方向の渦磁場を計測する(ステップS4)。渦磁場の時定数と強度を求めてから、傾斜磁場コイルの伝達関数を考慮してxコイルの渦補償器Exのパラメータを設定することで、xコイルの渦補償が行われる(ステップS6)。パラメータは傾斜磁場波形入力に対する磁場のインパルス応答(以下、H(s)と称する)を次のように修正する。つまり、渦磁場補償前のインパルス応答がf(s)であった場合、渦補償器ExのパラメータはH(s)=f(s)・(1/f(s))=1となるように決定される。具体的な実現方法は前述の特公平3−49453号に記載されている方法を使うことができる。続いて、第1の軸方向(x軸方向)に直交する第2の軸(ここでは、y軸とする)方向のプリパルスを印加し(ステップS8)、同様にx軸方向の渦磁場を計測する(ステップS10)。この渦磁場がカップリング渦であり、この時定数と強度を反映したパラメータをカップリング渦補償器Eyxに設定する(ステップS12)。最後に、補償器Ex、Eyxの波形出力を加算し、傾斜磁場アンプの入力とすることで、渦補償された所望の磁場波形(x方向)が実現される。
Claims (8)
- 複数のチャンネルを有するコイル装置と、
各チャンネルの駆動信号を発生するコントローラと、
計測箇所に配置された物質に静磁場を印加するとともに、パルス状の傾斜磁場の1回の印加に対して物質を複数回励起し、傾斜磁場を実質的に印加することなく各励起による信号を収集する収集手段と、
前記パルス状の傾斜磁場の強度を変えて前記収集手段を少なくとも2回動作させ、2つの収集信号セットの位相の時間変化曲線の差分から渦磁場の時定数と強度を求める渦磁場計測手段と、
前記渦磁場計測手段により求められた時定数と強度とに応じて、各チャンネルの駆動信号を渦磁場による波形の歪を補償するように整形する第1の補償手段と、
第1の補償手段の出力信号を各チャンネルのコイル装置に供給する駆動手段と、
を具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 複数のチャンネルを有するコイル装置と、
各チャンネルの駆動信号を発生するコントローラと、
計測箇所に配置された物質に静磁場を印加するとともに、パルス状の傾斜磁場の1回の印加に対して物質を複数回励起し、傾斜磁場を実質的に印加することなく各励起による信号を収集する収集手段と、
前記パルス状の傾斜磁場の強度と物質の励起に使われる高周波パルスの搬送波周波数は変えずに、スライス傾斜磁場の強度を変えて前記収集手段を少なくとも2回動作させ、2つの収集信号セットの位相の時間変化曲線の差分から渦磁場の時定数と強度を求める渦磁場計測手段と、
前記渦磁場計測手段により求められた時定数と強度とに応じて、各チャンネルの駆動信号を渦磁場による波形の歪を補償するように整形する第1の補償手段と、
第1の補償手段の出力信号を各チャンネルのコイル装置に供給する駆動手段と、
を具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 複数のチャンネルを有するコイル装置と、
各チャンネルの駆動信号を発生するコントローラと、
計測箇所に配置された物質に静磁場を印加するとともに、パルス状の傾斜磁場の1回の印加に対して物質を複数回励起し、傾斜磁場を実質的に印加することなく各励起による信号を収集する収集手段と、
前記パルス状の傾斜磁場の強度とスライス傾斜磁場の強度は変えずに、物質の励起に使われる高周波パルスの搬送波周波数を変えて上記の計測を少なくとも2回行い、2つの収集信号セットの位相の時間変化曲線の差分から渦磁場の時定数と強度を求める渦磁場計測手段と、
前記渦磁場計測手段により求められた時定数と強度とに応じて、各チャンネルの駆動信号を渦磁場による波形の歪を補償するように整形する第1の補償手段と、
第1の補償手段の出力信号を各チャンネルのコイル装置に供給する駆動手段と、
を具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 複数のチャンネルを有するコイル装置と、
各チャンネルの駆動信号を発生するコントローラと、
計測箇所に配置された物質に静磁場を印加するとともに、パルス状の傾斜磁場の1回の印加に対して物質を複数回励起し、傾斜磁場を実質的に印加することなく各励起による信号を収集する収集手段と、
撮影空間にファントムを配置し、励起後、位相エンコード傾斜磁場を印加して各励起による前記収集手段による信号収集を、位相エンコード量を変えて繰返し、収集した信号の位相の時間変化曲線の差分から渦磁場の時定数と強度を求める渦磁場計測手段と、
前記渦磁場計測手段により求められた時定数と強度とに応じて、各チャンネルの駆動信号を渦磁場による波形の歪を補償するように整形する第1の補償手段と、
第1の補償手段の出力信号を各チャンネルのコイル装置に供給する駆動手段と、
を具備することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 前記渦磁場計測手段は、渦磁場を計測したい箇所のみにサンプルを配置し、サンプルの配置を少なくとも2箇所に変化させて前記収集手段を動作させ、収集した信号の位相の時間変化曲線から渦磁場の時定数と強度を求めることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記渦磁場計測手段は、撮影空間にファントムを配置し、スライス傾斜磁場を印加してスライスを選択して前記収集手段を動作させ、収集した信号の位相の時間変化曲線から渦磁場の時定数と強度を求めることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 前記渦磁場計測手段は、少なくとも2つのスライスに対して前記収集手段を動作させ、収集した信号の位相の時間変化曲線から渦磁場の時定数と強度を求めることを特徴とする請求項6記載の磁気共鳴イメージング装置。
- 各チャンネルの駆動信号を他のチャンネルの渦磁場による波形の歪を補償するように整形する第2の補償手段をさらに具備し、
前記駆動手段は前記第1の補償手段の出力信号と前記第2の補償手段の出力信号との合成信号を各チャンネルのコイル装置に供給することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一項記載の磁気共鳴イメージング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009114363A JP5121773B2 (ja) | 2009-05-11 | 2009-05-11 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009114363A JP5121773B2 (ja) | 2009-05-11 | 2009-05-11 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006002693A Division JP4388019B2 (ja) | 2006-01-10 | 2006-01-10 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009172415A JP2009172415A (ja) | 2009-08-06 |
JP5121773B2 true JP5121773B2 (ja) | 2013-01-16 |
Family
ID=41028167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009114363A Expired - Fee Related JP5121773B2 (ja) | 2009-05-11 | 2009-05-11 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5121773B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5595759B2 (ja) * | 2010-03-08 | 2014-09-24 | 株式会社東芝 | 磁気共鳴イメージング装置 |
JP5971689B2 (ja) * | 2012-03-27 | 2016-08-17 | 東芝メディカルシステムズ株式会社 | 磁気共鳴撮像装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4698591A (en) * | 1986-01-03 | 1987-10-06 | General Electric Company | Method for magnetic field gradient eddy current compensation |
JPS63135146A (ja) * | 1986-11-28 | 1988-06-07 | 横河メディカルシステム株式会社 | 勾配磁場応答測定方法 |
JP2813980B2 (ja) * | 1988-12-29 | 1998-10-22 | ジーイー横河メディカルシステム株式会社 | 核磁気共鳴装置 |
JP2926427B2 (ja) * | 1990-05-09 | 1999-07-28 | ジーイー横河メディカルシステム株式会社 | Mriの渦電流補正方法 |
JP3112930B2 (ja) * | 1990-09-28 | 2000-11-27 | 株式会社東芝 | 磁気共鳴装置 |
JP3292550B2 (ja) * | 1992-07-20 | 2002-06-17 | 株式会社東芝 | Mri装置 |
JPH09192116A (ja) * | 1996-01-22 | 1997-07-29 | Shimadzu Corp | 核磁気共鳴検査装置 |
US5770943A (en) * | 1996-12-30 | 1998-06-23 | General Electric Company | Method for measuring and compensating for spatially and temporally varying magnetic fields induced by eddy currents |
-
2009
- 2009-05-11 JP JP2009114363A patent/JP5121773B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009172415A (ja) | 2009-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2992351B1 (en) | Dixon-type water/fat separation mri using high-snr in-phase image and lower-snr at least partially out-of-phase image | |
US9377517B2 (en) | Method of dynamically compensating for magnetic field heterogeneity in magnetic resonance imaging | |
JP4619674B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP4114989B2 (ja) | 磁気共鳴システムの磁場を補償する方法 | |
CN102866371B (zh) | 磁场不敏感的化学交换饱和转移成像 | |
EP1460446A2 (en) | Nuclear magnetic resonance imaging method for removing wraparound artifacts | |
US9846210B2 (en) | Gradient coils for correcting higher order B0 field inhomogeneities in MR imaging | |
JP5666779B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
US6906515B2 (en) | Magnetic resonance imaging device and method | |
CN107810425B (zh) | 消除非t2加权信号贡献的t2加权mr成像 | |
JP4388019B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
US10895619B2 (en) | MR imaging with Dixon-type water/fat separation | |
US20160018500A1 (en) | Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method | |
KR20000047701A (ko) | 엠알아이 시스템에 대한 잔류 자화 보상 방법 및 시스템 | |
JP2014008173A (ja) | 磁気共鳴イメージング装置及び分離画像撮像方法 | |
JP7023954B2 (ja) | プロペラmrイメージング | |
JP3731135B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP3848005B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP5121773B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP5177379B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
EP2581756A1 (en) | MR imaging using parallel signal acquisition | |
JP4319035B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP2005288026A (ja) | 磁気共鳴イメージング装置、渦磁場分布推定方法、及び静磁場補正方法 | |
EP3702800A1 (en) | Epi mr imaging with distortion correction | |
EP3480617A1 (en) | Diffusion weighted turbo spin echo mr imaging with motion compensation |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090511 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120925 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121023 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |