JP3292550B2 - Mri装置 - Google Patents

Mri装置

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JP3292550B2
JP3292550B2 JP17834893A JP17834893A JP3292550B2 JP 3292550 B2 JP3292550 B2 JP 3292550B2 JP 17834893 A JP17834893 A JP 17834893A JP 17834893 A JP17834893 A JP 17834893A JP 3292550 B2 JP3292550 B2 JP 3292550B2
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crosstalk
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waveform
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基尚 横井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMRI装置に係り、特に
各コイル間でのクロストークを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、MRI装置(磁気共鳴イメージ
ング装置)では、傾斜磁場電源からx,y,zの各方向
の傾斜磁場コイルに電流を供給して各方向の傾斜磁場を
発生させ、これによって所定のパルスシーケンスを実行
している。このようなMRI装置では、通常各傾斜磁場
コイルに供給される電流は150〜200[A]にも及
ぶので各方向の傾斜磁場コイルの間でストローク(干
渉)が発生する。以下、これを詳しく説明する。
【0003】図10では従来より使用されている傾斜磁
場発生装置の構成を示す図である。図示のように、傾斜
磁場電源101はX軸方向の傾斜磁場コイル107に電
流を出力するXアンプ102と、Y軸方向の傾斜磁場コ
イル108に電流を出力するYアンプ103と、Z軸方
向の傾斜磁場コイル109に電流を供給するZアンプ1
04と、各アンプ102,103,104に電力を供給
する電力供給部105から構成されいる。
【0004】そして、パルスシーケンスを決めるコント
ローラ106からの指令により各アンプ102〜104
は所定の電流を出力し、各傾斜磁場コイル107〜10
9は傾斜磁場を発生する。この際、例えば図10に示す
点P1,P2,P3にて各コイル107〜109に電流
を供給するケーブルが接近するので各コイル107〜1
09間でクロストークが発生してしまう。
【0005】即ち、Xチャンネルに図11に示すGx
波形の電流を供給し、Y,Zチャンネルには電流を供給
しなかった場合、このXチャンネルに供給された電流の
影響でY,Zチャンネルには図11に示すGy ,Gz
様な波形の電流が流れる。この現象はクロストークと呼
ばれる。尚、図には示さないが、同様のクロストーク
が、Y又はZチャンネルのみに供給した電流についても
発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来にお
ける傾斜磁場電源においては各傾斜磁場コイル間でクロ
ストークが発生してしまい。特にMRアンギオ等精密さ
が要求されるシーケンスについてはエンコード制御や位
相制御に大きな影響を及ぼしてしまう。
【0007】尚、クロストークの発生原因としてはケー
ブル間のカップリングやコイル間のカップリングがあげ
られる。この内、ケーブル間のカップリングによるクロ
ストークについては、ケーブルをシールドしたり、ケー
ブル間の距離を大きくしたりしてある程度抑制すること
も可能であるが、このような措置はコイル間のカップリ
ングによるクロストークの抑制には適用出来ない。
【0008】又、このようなクロストークの問題は上述
した傾斜磁場コイルについてのみでなく、シムコイルや
静磁場コイル、或いは、これら各種コイル間相互におい
ても同様に存在するものである。
【0009】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、容
易に各コイル間のクロストークを防止し得るMRI装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、複数のチャンネルからなり、磁場を発生する磁場発
生手段と、前記磁場発生手段を駆動するための電流を供
給する電流供給手段と、前記複数チャンネル間のクロス
トークの特性に基いてクロストーク補償成分を求める手
段と、前記クロストーク補償成分を前記磁場発生手段に
供給する電流に加える手段と、を有することを特徴とす
るMRI装置を提供する。
【0011】
【作用】このようなMRI装置においては、予め実測さ
れた複数チャンネル間のクロストーク特性に基づいてク
ロストーク補償成分を求め、磁場発生手段に供給される
電流にその求めたクロストーク補償成分を加えるように
したので、磁場発生手段の複数チャンネル間のクロスト
ークを完全に、容易に除去することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明によるMRI装置の第1実施例
を、図1〜図7を参照しながら、傾斜磁場発生の場合を
例にとって説明する。
【0013】この第1実施例は、図1に示すように、装
置はX,Y,Z方向の傾斜磁場コイル7,8,9を含む
傾斜磁場コイル系6と、これらに電流を供給するX,
Y,Zチャンネル・アンプ4X,4Y,4Zとこれらア
ンプに電力供給する電力供給部5を含む電源部3と、傾
斜磁場コイル7,8,9間にクロストークが不在の時に
電源部3から傾斜磁場コイル系6に供給すべき所望の電
流を示す制御信号GX CO NT,GY CONT,GZ CONTを発生
するコントローラ1と、電源部3とコントローラ1の間
に設けられXチャンネル・アンプ4XにXチャンネル・
クロストーク補償入力信号GX INを供給するXチャンネ
ル・クロストーク補償部2XとYチャンネルアンプ4Y
にYチャンネル・クロストーク補償入力信号GY INを供
給するYチャンネル・クロストーク補償部2YとZチャ
ンネル・アンプ4ZにZチャンネル・クロストーク補償
入力信号GZ INを供給するZチャンネル・クロストーク
補償部2Zとを含んだクロストーク補償部2と、から構
成されている。
【0014】図1に示す通り、Xチャンネル・クロスト
ーク補償部2XはYチャンネル制御信号GY CONTに基づ
いてYチャンネルによるXチャンネルのクロストークを
キャンセルするYチャンネル分補償成分を発生するY−
X補償回路10X(Y)と、Zチャンネル制御信号GZ
CONTに基づいてZチャンネルによるXチャンネルのクロ
ストークをキャンセルするZチャンネル分補償成分を発
生するZ−X補償回路10X(Z)と、Yチャンネル分
補償成分、Zチャンネル分補償成分、及びXチャンネル
制御信号GX CONTを加算してXチャンネル・アンプ4X
に供給するXチャンネル・クロストーク補償入力信号G
X INを求める加算回路20Xと、から構成されている。
【0015】同様に、Yチャンネル・クロストーク補償
部2YはXチャンネル制御信号GX CONTに基づいてXチ
ャンネルによるYチャンネルのクロストークをキャンセ
ルするXチャンネル分補償成分を発生するX−Y補償回
路10Y(X)と、Zチャンネル制御信号GZ CONTに基
づいてZチャンネルによるYチャンネルのクロストーク
をキャンセルするZチャンネル分補償成分を発生するZ
−Y補償回路10Y(Z)と、Xチャンネル分補償成
分、Zチャンネル分補償成分、及びYチャンネル制御信
号GY CONTを加算してYチャンネル・アンプ4Yに供給
するYチャンネル・クロストーク補償入力信号GY IN
求める加算回路20Yと、から構成されている。
【0016】又、同様に、Zチャンネル・クロストーク
補償部2ZはXチャンネル制御信号GX CONTに基づいて
XチャンネルによるZチャンネルのクロストークをキャ
ンセルするXチャンネル分補償成分を発生するX−Z補
償回路10Z(X)と、Yチャンネル制御信号GY CONT
に基づいてYチャンネルによるZチャンネルのクロスト
ークをキャンセルするYチャンネル分補償成分を発生す
るY−Z補償回路10Z(Y)と、Xチャンネル分補償
成分、Yチャンネル分補償成分、及びZチャンネル制御
信号GZ CONTを加算してZチャンネル・アンプ4Zに供
給するZチャンネル・クロストーク補償入力信号GZ IN
を求める加算回路20Zと、から構成されている。
【0017】より詳細には図2に示す通り、Xチャンネ
ル・クロストーク補償部2XのY−X補償回路10X
(Y)は、Yチャンネル制御信号GY CONTにゲイン調整
処理を施す第1ゲイン回路11と、この第1ゲイン回路
11の出力に指数演算を施す指数回路12と、この指数
回路12の出力を微分する微分回路13と、この微分回
路13の出力に減衰演算を施すディケイ回路14と、こ
のディケイ回路14の出力を反転する反転回路15と、
第1ゲイン回路11の出力にゲイン調整処理を施す第2
ゲイン回路16と、から構成されている。
【0018】又、図2に示すように、Xチャンネル・ク
ロストーク補償部2XのZ−X補償回路10X(Z)
は、上述のY−X補償回路10X(Y)と同様の構成を
持ち(図中、対応する回路と同じ符号に傍点を付けたも
ので表す)、加算回路20XはYチャンネル分補償成分
を成すY−X補償回路10X(Y)の反転回路15と第
2ゲイン回路16の出力と、Zチャンネル分補償成分を
成すZ−X補償回路10X(Z)の反転回路15′と第
2ゲイン回路16′の出力と、Xチャンネル制御信号G
X CONTとを加算して、Xチャンネル・クロストーク補償
入力信号GX INを求める。
【0019】又、図示しないが、Yチャンネル・クロス
トーク補償回路2YのX−Y補償回路10Y(X)と、
Z−Y補償過回路10Y(Z)と、Zチャンネル・クロ
ストーク補償回路2ZのX−Z補償回路10Z(X)と
Y−Z補償回路10Z(Y)は、上述のY−X補償回路
10X(Y)と同様の構成を持っている。
【0020】次に、この第1実施例の動作について説明
する。
【0021】まず、コントローラ1によりXチャンネル
制御信号GX CONTを図11のGX の波形に設定し、Yチ
ャンネル制御信号GY CONTとZチャンネル制御信号GZ
CONTは零に設定し、これら制御信号をそのままX,Y,
Zチャンネル・アンプ4X,4Y,4Zにクロストーク
補償部2によるクロストーク補償処理を併わずに供給し
て、図11のGY ,GZ の波形のXチャンネルによる
Y,Zチャンネルのクロストークを実測する。
【0022】次に、Y,Zチャンネルの各々について、
実測された波形を図3に示すように解析して、初期ピー
ク振幅A,クロストークの大きさを表す係数である他チ
ャンネル依存度B,減衰時定数C,オフセットDを補償
回路パラメータとして得る。
【0023】次にYチャンネル・クロストーク補償部2
Y内のX−Y補償回路10Y(X)の各回路のパラメー
タ設定を、実測したYチャンネル波形から求めた補償回
路パラメータに基づいて以下の様に調整する。即ち、第
1ゲイン回路11によるゲイン調整のゲインを初期ピー
ク振幅Aに基づいて設定し、第2ゲイン回路16による
ゲイン調整のゲインをオフセットDに基づいて設定す
る。又、指数回路12による指数演算の指数係数を他チ
ャンネル依存度Bに基づいて設定し、ディケイ回路14
による減衰演算の減衰係数を減衰時定数Cに基づいて設
定する。
【0024】更に、反転回路15による反転を行うかど
うかを測定波形に基づいて決定する。即ち、ポジティブ
なクロストークを示す図11のGy のような波形の場合
には反転回路15による反転を行い、ネガティブなクロ
ストークを示す図11のGzのような波形の場合には反
転回路15による反転を行わないようにする。今の例に
おいては、Yチャンネル・クロストーク補償部2YのX
−Y補償回路10Y(X)では反転を行うことになる。
【0025】同様に、Zチャンネル・クロストーク補償
部2Z内のX−Y補償回路10Z(X)の各回路のパラ
メータ設定を、実測したZチャンネル3波形から求めた
補償回路パラメータに基づいて調整する。今の例におい
ては、Zチャンネル・クロストーク補償部2ZのX−Z
補償回路10Z(X)では反転は行わないことになる。
【0026】以上と同じ要領で、コントローラ1により
Yチャンネル制御信号GY CONTを図11のGX の波形に
設定し、Xチャンネル制御信号GX CONTとZチャンネル
制御信号GZ CONTは零に設定し、これら制御信号をその
ままX,Y,Zチャンネル・アンプ4X,4Y,4Zに
クロストーク補償部2によクロストーク補償処理を併わ
ずに供給して、図11のGY ,GZ と同様な波形のYチ
ャンネルによるX,Zチャンネルのクロストークを実測
する。
【0027】そして、X,Zチャンネルの各々につい
て、実測された波形を図3に示すように解析して、初期
ピーク振幅A,他チャンネル依存度B,減衰時定数C,
オフセットDを補償回路パラメータとして得る。
【0028】その後、Xチャンネル・クロストーク補償
部2X内のY−X補償回路10X(Y)の各回路のパラ
メータ設定を、実測したXチャンネル波形から求めた補
償回路パラメータに基づいて調整し、Zチャンネル・ク
ロストーク補償部2Z内のY−Z補償回路10Z(Y)
の各回路パラメータ設定を、実測したZチャンネル波形
から求めた補償回路パラメータに基づいて調整する。
【0029】又、以上と同じ要領で、コントローラ1に
よりZチャンネル制御信号GZ CONTを図11のGX の波
形に設定し、Xチャンネル制御信号GX CONTとYチャン
ネル制御信号GY CONTは零に設定し、これら制御信号を
そのままX,Y,Zチャンネル・アンプ4X,4Y,4
Zに、クロストーク補償部2によクロストーク補償処を
併わずに供給して、図11のGY ,GZ と同様な波形の
ZチャンネルによるX,Yチャンネルのクロストークを
実測する。
【0030】そして、X,Yチャンネルの各々につい
て、実測された波形を図3に示すように解析して、初期
ピーク振幅A,他チャンネル依存度B,減衰時定数C,
オフセットDを補償回路パラメータとして得る。
【0031】その後、Xチャンネル・クロストーク補償
部2X内のZ−X補償回路10X(Z)の各回路のパラ
メータ設定を、実測したXチャンネル波形から求めた補
償回路パラメータに基づいて調整し、Yチャンネル・ク
ロストーク補償部2Y内のZ−Y補償回路10Y(Z)
の各回路のパラメータ設定を、実測したYチャンネル波
形から求めた補償回路パラメータに基づいて調整する。
【0032】以上のクロストーク補償部調整処理によ
り、Xチャンネル・クロストーク補償部2XはXチャン
ネル・アンプ4XにXチャンネル・クロストーク補償入
力信号GX INを供給し、Yチャンネル・クロストーク補
償部2YはYチャンネル・アンプ4YにYチャンネル・
クロストーク補償入力信号GY INを供給し、Zチャンネ
ル・クロストーク補償部2ZはZチャンネル・アンプ4
ZにZチャンネル・クロストーク補償入力信号GZ IN
供給するように、X,Y,Zチャンネル・クロストーク
補償部2X,2Y,2Zが以下の動作を行う。
【0033】即ち、例えばYチャンネル・クロストーク
補償部2YのX−Y補償回路10Y(X)では、図4の
(GX CONT)に示す波形の制御信号が入力されると、第
1ゲイン回路11において実測初期ピーク振幅Aに等し
いゲインでゲイン調整が入力された制御信号に施され図
4の(11)に示す波形の出力信号を得る。次に指数回
路12において実測他チャンネル依存度Bに等しい指数
係数で指数演算が第1ゲイン回路11の出力信号に施さ
れ図4の(12)の波形の出力信号を得る。そして、微
分回路13により指数回路12の出力信号を微分して図
4の(13)の波形の出力信号を得て、ディケイ回路1
4において実測減衰時定数Cに等しい減衰係数で減衰演
算が微分回路13の出力信号に施され、図4の(14)
の波形の出力信号を得る。次いで、反転回路15により
ディケイ回路14の出力信号を反転して図4の(15)
の波形の出力信号を得る。一方、第2ゲイン回路12に
おいて実測オフセットDに等しいゲインでゲイン調整が
第1ゲイン回路11の出力信号に施され図4の(16)
の波形の出力信号を得る。
【0034】この結果、反転回路15と第2ゲイン回路
16の出力信号が加算回路20Yで加算されることによ
り、図3に示す波形のYチャンネル・クロストーク成分
を完全にキャンセル可能な図4の(Yチャンネル分補償
成分)に示す波形のYチャンネル分補償成分が得られ
る。
【0035】X,Y,Zチャンネル・クロストーク補償
部2X,2Y,2Zの他の補償回路も同様に動作して、
適当な補償成分を得る。
【0036】従って、図2のXチャンネル・クロストー
ク補償部2X内の加算回路20XがYチャンネル分補償
成分となるY−X補償回路10X(Y)の反転回路15
と第2ゲイン回路16の出力と、Zチャンネル分補償成
分となるZ−X補償回路10X(Z)の反転回路15′
と第2ゲイン回路16′の出力と、Xチャンネル制御信
号GX CONTを加算すると、Y,Zチャンネルのク
ロストーク成分が除去されたXチャンネル・クロストー
ク補償入力信号GX INがXチャンネル・アンプ4X
にXチャンネル・クロストーク補償部2Xの加算回路2
0Xから供給されて、Xチャンネル・アンプ4Xは元の
Xチャンネル制御信号GX CONTに基づき且つクロ
ストークの無い所望の増幅出力信号GX OUTをX軸
傾斜磁場コイル7に供給出来るようになる。
【0037】Y,Zチャンネル・クロストーク補償部2
Y,2Zも同様に動作し、Y,Zチャンネル・アンプ4
Y,4Zは元のY,Zチャンネル制御信号GY CONT,G
Z CO NTに基づき且つクロストークの無い所望の増幅出力
信号GY OUT ,GZ OUT をX,Z軸傾斜磁場コイル8,
9に供給出来るようになる。
【0038】この後、実際のMRI装置の動作中には、
コントローラ1は所望のパルス・シーケンスに応じた所
望のX,Y,Zチャンネル制御信号GX CONT
Y CONT,GZ CONTを発生し、上記クロストーク補償部
2の動作によりX,Y,Zチャンネル・アンプ4X,4
Y,4Zはこれら所望の制御信号に基づき且つクロスト
ークの無い所望の増幅出力信号GX OUT ,GY OUT ,G
Z OUT をX,Y,Z軸傾斜磁場コイル7,8,9に各々
供給するようになる。
【0039】尚、各補償回路における指数回路12は具
体的には図5に示す構成の公知の指数演算回路で実現可
能であり、これにより次の(1)式の指数演算を実施出
来る。
【0040】 eOUT =10exp(−eIN) …… (1) 又、各補償回路における微分回路13は具体的には図6
に示す構成の公知の微分演算回路で実現可能であり、更
に、これに抵抗R1を設けることにより、微分回路13
とディケイ回路14を組合わせた回路17として実現可
能である。
【0041】更に、各補償回路における第2ゲイン回路
16は図4に示した様に第1ゲイン回路11の出力側に
接続するのに代えて図9に示す様に第1ゲイン回路11
の入力側に接続しても良い。
【0042】また、この第1実施例において、クロスト
ーク補償の効果をクロストーク補償部調整処理後に確認
するようにし、この調整処理と確認の動作を繰返し行う
ようにして、所望のクロストーク補償結果が得られるま
で微調整するようにしても良い。
【0043】更に、クロストーク補償部2の補償回路は
X,Y,Zチャンネル・アンプ4X,4Y,4Zの各出
力が、制御信号GX CONT,GY CONT,GZ CONTの代わり
に入力されるものとしても良い。この場合各アンプ4
X,4Y,4Zによる増幅ゲインは各補償回路の第1ゲ
イン回路11でのゲイン調整によって適宜吸収すれば良
い。
【0044】以上のように、この第1実施例によると、
容易に各コイル間のクロストークを防止し得るMRI装
置が提供可能となり、クロストークの影響を受けない高
精度なエンコード制御、位相制御が高い精度を要求され
るMRアンギオ等のパルス・シーケンスにおいて行える
ようになる。
【0045】次に、本発明によるMRI装置の第2実施
例を図8を参照しながら説明する。
【0046】この第2実施例では、上記第1実施例の各
補償回路10を図8に示す補償回路10′に置き換え
る。この補償回路10′は入力された制御信号GCONT
ゲイン調整処理を施す第1ゲイン回路21と、入力され
た制御信号GCONTを微分してトリガー信号を得る微分回
路22と、予め実測され、サンプリング後A/D変換さ
れたクロストーク成分波形を格納するメモリ23と、メ
モリ23からトリガー信号のタイミングで読出されたク
ロストーク成分波形をD/A変換するD/Aコンバータ
24と、第1ゲイン回路21の出力とD/A変換された
クロストーク成分波形を乗算する乗算回路25と、乗算
回路25の出力を反転する反転回路26と、入力された
制御信号GCONTにゲイン調整処理を施す第2ゲイン回路
27と、反転回路26と第2ゲイン回路27の出力を加
算する加算器28とから構成されている。
【0047】この第2実施例では、上記第1実施例の様
に実際のクロストークの測定から補償回路パラメータを
求める代わりに、実際のクロストークの測定波形を予め
サンプリングし、A/D変換して、ディジタル信号とし
てメモリ23に格納する。この段階で、第1ゲイン回路
21と第2ゲイン回路27でのゲイン調整のゲインも測
定波形に基づいて求め、これに応じて第1ゲイン回路2
1と第2ゲイン回路27のキャリブレーションを行う。
【0048】そして、例えばYチャンネル・クロストー
ク補償回路2YのX−Y補償回路10Y(X)では、図
4の(GX CONT)に示す波形の制御信号が入力される
と、第1ゲイン回路においてキャリブレーションで設定
された第1のゲインでゲイン調整が入力された制御信号
に施され図4の(11)同様の波形の出力信号を得て、
一方微分回路22により入力された制御信号を微分して
図4の(13)同様の波形の出力信号を得て、この初期
ピークをメモリ23からのクロストーク成分波形の読出
し用のトリガー信号として用いる。次にメモリ23から
トリガー信号のタイミングでクロストーク成分波形を読
出して、D/Aコンバータ24でD/A変換して図3同
様のアナログ波形を復元し、乗算回路25において第1
ゲイン回路21の出力と乗算して、図4の(14)同様
の波形の出力信号を得る。そして、反転回路26により
乗算回路25の出力信号を反転して図4の(15)同様
の波形の出力信号を得る。一方、第2ゲイン回路27に
おいてキャリブレーションで設定された第2のゲインで
ゲイン調整が入力された制御信号に施され図4の(1
6)同様の波形の出力信号を得て、加算器28により反
転回路26と第2ゲイン回路27の出力を加算して、図
3の示す波形のYチャンネル・クロストーク成分を完全
にキャンセル可能な図4の(Yチャンネル分補償成分)
に示す波形のYチャンネル分補償成分が得られる。
【0049】X,Y,Zチャンネル・クロストーク補償
部2X,2Y,2Zの他の補償回路も同様に動作して、
適当な補償成分を得る。
【0050】この後、実際のMRI装置の動作中には、
コントローラ1は所望のパルス・シーケンスに応じた所
望のX,Y,Zチャンネル制御信号GX CONT
Y CONT,GZ CONTを発生し、図8の補償回路を使った
上記クロストーク補償部2の動作によりX,Y,Zチャ
ンネル・アンプ4X,4Y,4Zはこれら所望の制御信
号に基づき且つクロストークの無い所望の増幅出力信号
X OUT ,GY OUT ,GZ OUTをX,Y,Z軸傾斜磁場
コイル7,8,9に各々供給するようになる。
【0051】尚、この第2実施例において、図8に示す
ように第1ゲイン回路21と乗算回路15を一体構成の
回路29としても良い。
【0052】又、この第2実施例において図8に示すよ
うにメモリ23にクロストーク成分波形の反転形を予め
格納することにより、反転回路26での反転を不要とし
このことを示す信号をメモリ23から反転回路26に出
力するようにしても良い。
【0053】以上のように、この第2実施例において
も、容易に各コイル間のクロストークを防止し得るMR
I装置が提供可能となり、クロストークの影響を受けな
い高精度なエンコード制御、位相制御が高い精度を要求
されるMRアンギオ等のパルス・シーケンスにおいて行
えるようになる。
【0054】次に、本発明によるMRI装置の第3実施
例を図9を参照しながら説明する。
【0055】この第3実施例では、上記第2実施例の各
補償回路10′を図9に示すメモリ30に置き換える。
このメモリ30は第2実施例の補償回路10′によって
得られるようなクロストーク補償成分をディジタル信号
として格納するものである。
【0056】この第3実施例では、実際のMRI装置の
動作中には、コントローラ1″は所望のパルス・シーケ
ンスに応じた所望のX,Y,Zチャンネル制御信号GX
CONT,GY CONT,GZ CONTをディジタル信号として発生
し、クロストーク補償部2″のメモリ30に格納された
各チャンネル毎のクロストーク補償成分を入力された制
御信号を加算してから、このクロストーク補償部2″の
X,Y,Zチャンネル出力をD/Aコンバータ40X,
40Y,40Zで各々D/A変換して電源部に供給する
ことにより、X,Y,Zチャンネル・アンプ4X,4
Y,4Zはこれら所望の制御信号に基づき且つクロスト
ークの無い所望の増幅出力信号GX OUT ,GY OUT ,G
Z OUT をX,Y,Z軸傾斜磁場コイル7,8,9に各々
供給するようになる。
【0057】尚、この第3実施例において、クロストー
ク補償回路2″全体をメモリ機能を有するマイクロプロ
セッサとして実現可能である。
【0058】以上のように、この第3実施例において
も、容易に各コイル間のクロストークを防止し得るMR
I装置が提供可能となり、クロストークの影響を受けな
い高精度なエンコード制御、位相制御が高い精度を要求
されるMRアンギオ等のパルス・シーケンスにおいて行
えるようになる。
【0059】尚、上記各実施例では傾斜磁場コイル系に
ついて説明したが、同様の構成をシムコイル系や静磁場
コイル系、或いはこれら相互間にも適用可能である。
【0060】更に、上記各実施例では、第1実施例に関
する図2や図7のものや第2実施例に関する図8に示す
もの等の各補償回路の詳細構成は、図11のGy やGz
の様な典型的なカップリング波形のクロストーク成分波
形に対応したものとなっているが、クロストーク成分波
形がこの様な典型的なカップリング波形とは大きく異な
るような場合には、各補償回路の詳細構成をこれに合わ
せて変形して、クロストーク成分をキャンセル可能な補
償成分が得られるようにすることも可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容易に各コイル間のクロストークを防止し得るMRI装
置が提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMRI装置の第1実施例の構成を示す
ブロック図。
【図2】図1における各チャンネルのクロストーク補償
部の詳細構成を示すブロック図。
【図3】上記第1実施例における実測クロストーク成分
波形と補償回路パラメータを示す波形図。
【図4】上記第1実施例における各補償回路内での処理
結果を示す一連の波形図。
【図5】図2における各補償回路の指数回路の具体的構
成の一例を示す回路図。
【図6】図2における各補償回路の微分回路とディケイ
回路の具体的構成の一例を示す回路図。
【図7】図2における各補償回路の内部構成の変形例を
示すブロック図。
【図8】本発明のMRI装置の第2実施例の構成を示す
ブロック図。
【図9】本発明のMRI装置の第3実施例の構成を示す
ブロック図。
【図10】従来のMRI装置用傾斜磁場発生装置の構成
を示すブロック図。
【図11】クロストークを説明する波形図。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 クロストーク補償部 2X,2Y,2Z X,Y,Zチャンネル・クロストー
ク補償部 3 電源部 4X,4Y,4Z X,Y,Zチャンネル・アンプ 5 電力供給部 6 コイル系

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチャンネルからなり、磁場を発生
    する磁場発生手段と、前記磁場発生手段を駆動するため
    の電流を供給する電流供給手段と、 前記複数チャンネル間のクロストークの特性に基いてク
    ロストーク補償成分を求める手段と、 前記クロストーク補償成分を前記磁場発生手段に供給す
    る電流に加える手段と、を有することを特徴とするMR
    I装置。
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