JP2005269749A - 管路用止水栓の除去装置 - Google Patents

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Kenichi Yamamoto
憲一 山本
Shinobu Nakada
忍 中田
Satoru Kamegafuchi
悟 亀ヶ渕
Minoru Takahashi
實 高橋
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Abstract

【課題】 簡単かつ効率よく止水栓を除去できるようにした管路用止水栓の除去装置を提供する。
【解決手段】 除去装置100は、マンホール1の壁面1aに露出している止水栓3にねじ込み可能な係合手段5bを有する複数本のねじ込み部材5と引き抜き具10とからなり、この引き抜き具10は、ケーブル4が挿通できかつ外周に一対のラック部13を形成した筒部12を有しその一端部に前記ねじ込み部材5を挿通しかつ前記係合手段5bが係合できる係合孔部17を設けた係合部材11と、マンホール1の壁面1aに対しフランジ部16の外方で当接する複数の脚部を備えた反力受板20とを有し、前記反力受板20の背部において、前記筒部12を両側から挟みかつ前記ラック部13の歯14に遊合する爪を備えた一対のラチエット37を備えた引抜操作部30を設けてなる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、通信線や電力線等の各種地下ケーブルを地中に布設するケーブル用管路の点検や新ケーブルの通線作業などのために、マンホール内のケーブル用管路の開口部に取着され閉塞する管路用止水栓を除去する除去装置に関するものである。
ケーブル用管路は所定間隔をおいて設けられたマンホール間を連絡するように地中に埋設されている。マンホール間には複数のケーブル用管路が設けられており、各管路はマンホール内に、通常縦横複数列に並列して開口している。使用中の管路はケーブルが挿通されるとともに、開口部がケーブル周囲の詰め物である管路用止水栓が取り付けられ開口が閉塞されている。また、不使用の空の管路についても、マンホール内に侵入した雨水が管路内に流入して滞留するのを防ぐため、管路の開口部は止水栓が挿着されて閉塞されている。
従来より、マンホール内に開口するケーブル用管路の開口部の止水栓は、図12,13に示すように、ゴム材等の弾性体よりなる環状体の一部を切り開いた割環状をなし、必要に応じて管路の開口部に内嵌する部分の外周部に吸水マットが設けられており、ケーブルの周囲に割れ目部分から嵌合しかつ前記管路開口部の内周に嵌着されており、前記吸水マットが水分を吸収して膨潤し、開口部に対して極めて強固に固着された状態になっている。
このため、前記の管路用止水栓を除去するのは容易でなく、例えばナイフ、ドライバー、引っ掻き棒等の工具を使って作業者が止水栓を破砕しながら取り除くようにしている。この作業は既設のケーブルを破損させる危険性があり、困難で時間のかかる効率の悪い作業となっている。
そこで、本出願人は、油圧あるいはねじ送り操作による機械的な力を利用して、安全で、簡単な操作で効率よくこの管路用止水栓を除去できるようにした管路用止水栓の除去方法と除去装置を提案している(特許文献1)。
特開2004−23855号公報
ところが、上記文献に記載の技術において、油圧による除去装置では、油圧ユニットやこのユニットと除去装置とを接続する油圧ホースなどの付属装置、部品を要することから、マンホール内に油圧ホースを配置したり、油圧ユニットなどを操作する作業スペースを確保する必要があり、また装置の費用が嵩むものとなっている。また、ねじ送り操作による機械的な力を利用するものは、引き抜き具のねじ筒部に螺合する操作用の環状部材を回動することにより、反力受板をベースにして係合部材を軸方向に移動させるものであり、環状部材を手動で回動させるのにかなりの力を要し、また狭いマンホール内で環状部材を回動操作する作業がしづらく、いずれの場合も未だ改善の余地が残されている。
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、上記油圧あるいはねじ送り操作により止水栓を引き抜き除去するよりも、付属装置や作業スペースの確保を要さずに、安全でより簡単かつ効率よく止水栓を除去できるようにした管路用止水栓の除去装置を提供するものである。
本発明の管路用止水栓の除去装置は、マンホールや洞道内においてケーブル用管路の開口部に取着されている管路用止水栓を除去するための除去装置であって、マンホール等の壁面に露出している前記止水栓に対しねじ込み可能で、かつ後端部に係合手段を有するねじ釘状の複数本の引き抜き用のねじ込み部材と、該ねじ込み部材と共に前記止水栓を引き抜くためのケーブル挿通部を内側に備えた引き抜き具とよりなり、前記引き抜き具は、ケーブルが挿通できかつ外周の軸方向に一対のラック部を形成した筒部と、前記複数本のねじ込み部材を挿通できかつ前記係合手段が係合できる係合孔部を有する該筒部のマンホール等の壁面側端部に設けられたフランジ部からなる係合部材と、前記筒部に軸方向移動を自在に遊嵌してマンホール等の壁面に対し前記フランジ部の外方で当接する複数の脚部を備えた反力受板とを有し、前記反力受板の背部において、前記筒部を両側から挟みかつ前記ラック部の歯に遊合する爪を備えて前記反力受板をベースにして前記係合部材をマンホール等の壁面から軸方向に移動させる引抜操作部を設けてなることを特徴とするものである。
この発明の除去装置によれば、前記引き抜き具の係合部材を切欠開口部からケーブル周りにセットし、該係合部材の係合孔部を通してねじ釘状のねじ込み部材を管路の開口部に露出する止水栓に対してねじ込んで、該ねじ込み部材の係合手段を係合孔部に係合させておく。こうして前記係合部材の筒部の外周に前記反力受板を挿入しながら前記引抜操作部が前記一対のラック部を両側から挟みかつ前記ラック部の歯に爪を遊合させ、反力受板の脚部をマンホール等の壁面に当接させる。そして、引抜操作部の爪をラック部の歯に対してラック部後方からフランジ側に向かって順次噛み合わせ操作してフランジ側に送り、前記筒部すなわち係合部材を反力受板をベースにしてマンホール等の壁面から引き離す方向に牽引移動させることにより、前記ねじ込み部材と共に管路開口部の止水栓を容易に、安全に引き抜くことができる。
前記管路用止水栓の除去装置において、前記係合部材における前記筒部とフランジ部とが別体からなり、係合手段により着脱可能に形成されていることにより、フランジ部のみをねじ込み部材を用いて止水栓に係合できるようになり、該係合部材の止水栓への係合操作が容易となり、安全性、作業効率をより向上するものとなる。
この場合、前記引抜操作部は、前記爪とラック部の歯とが噛み合うラチエット機構を形成するものであると、該操作部の構造を簡単なものとして、止水栓の牽引移動操作を確実で容易なものとする。
本発明の管路用止水栓の除去装置によると、管路の開口部に取着された止水栓をラックと爪による機械的な送り手段により、既設のケーブルを損傷させることなく安全に、かつ簡単な操作で短時間に効率良く除去することができる。
以下に、本発明に係る管路用止水栓の除去装置100の実施の形態を図1〜図9に示す実施例に基づいて説明する。
マンホール等のケーブル用管路の開口部に取着される管路用止水栓3は、従来技術で説明した図12,13に示す通りであり、一部に割れ目部分3bを有する割環状をなし、割れ目部分3bからケーブル4の外周に嵌着した状態でマンホール1内に開口する管路2の開口部2aに嵌着されている。
本発明に係る管路用止水栓の除去装置100は、図に示すように、マンホール1等の壁面1aにおいて管路端より露出している前記止水栓3に対しねじ込み可能なねじ込み部材5と、該ねじ込み部材5に係合して該ねじ込み部材5と共に止水栓3を引き抜くための引き抜き具10とを有している。
前記ねじ込み部材5は、図1中に示されるように、先端5aが尖鋭状をなすとともに、先端から所要長さ部分の外周に螺条6が形成され、さらに後端部には通常のねじ釘等と同様に拡径形成された係合手段としての皿状もしくは半球状の頭部5bが形成されており、電動ドライバー等のねじ込み工具を用いて止水栓3に対してねじ込み可能に形成され、後述する係合部材11の係合孔部17にその頭部5bを係合することにより止水栓3に対する引き抜き作用を発現するように設けられている。
ねじ込み部材5の全長は、引き抜き具10による引き抜き作用を考慮して任意に設定できるが、通常、該ねじ込み部材5の先端側の螺条部6の長さは、引き抜き対象の止水栓3の軸方向寸法に応じて、例えば止水栓3の軸寸法と同程度かもしくはやや長く形成しておくとよい。
引き抜き具10は、図2〜図8に示すように、前記複数本のねじ込み部材5を係合するフランジ部16と筒部12とからなる係合部材11と、該係合部材11と軸方向に遊嵌しマンホール1の壁面1aに対して当接させて引き抜き操作持の反力を受ける反力受板20と、前記反力受板20の背部において前記係合部材11の軸方向の移動手段である引抜操作部30とを有している。
前記係合部材11は、図2〜図4に示すように、筒部12とフランジ部16とが、係合手段120,130により着脱可能である別体から構成されている。
図2に示す筒部12の係合手段120は、筒部12の一端部(下端部)に設けられた径大部121を有する筒部12の延長部材として形成され、前記径大部121と筒部12本体との間に径大部121をフランジ部16の係合部130に係合し脱落を防止する径小部122が設けられ、ケーブルを挿通する開口部18を切り欠き開口している。
また、フランジ部16は、前記筒部12の係合手段120に着脱自在にする係合部130をフランジ部16の内部に形成している。係合部130は、図3に示すように、前記径大部121と係合し筒部12をフランジ部16に固定一体化する略U字状の係合凹部131が、ケーブルを挿通するための開口部18aを含めて連続して形成される。
前記係合凹部131は、前記筒部12の径大部121が容易に挿入でき、凹部131内部で径大部121が回転自在とし、かつ筒部12の装着後は径大部121と凹部131との間に大きな遊びが生じない程度の内径と幅寸法で形成されることが好ましく、両者の係合状態を安定させることで引抜き操作や引抜き性能を向上し、作業効率を向上するとともに作業者の安全性確保や装置の破損を防止するものとなる。
そして、筒部12には、一対のラック部13とその歯14およびガイド溝15が設けられ、フランジ部16には複数の係合孔部17が設けられている。
この係合部材11を止水栓3に対して係合する場合は、図4に示すように、フランジ部16を開口部18aからケーブル4の周りにセットし、フランジ部16の係合孔部17を通してねじ釘状のねじ込み部材5を止水栓3に対して電動ドライバー等のねじ込み工具によりねじ込み、該ねじ込み部材を係合孔部17の凹部に係合させ、フランジ部16を止水栓3に係合固定する(図4(a))。
次ぎに、筒部12の開口部18にケーブル4を挿通させながら、筒部12の係合手段120の径大部121をフランジ部16の径合凹部131に上方から挿入し(図4(b))、筒部12とフランジ部16の開口部18,18aが同一方向になるように、筒部12を略180°回転させる(図4(c))。これにより、ケーブル4を筒部12の開口部18とフランジ部16の開口部18aに挿通した状態にし、筒部12とフランジ部16とが両者の係合力を最大にして安定した係合状態をなす一体化された係合部材11となる。
前記ラック部13は、その歯14がマンホール1の壁面1aに対する向きに傾斜して形成されている。これにより、引抜操作部30の爪31をラック部の歯14に対してラック部13の後方からフランジ部16に向かって順次噛み合わせてフランジ部16側に送ることで、前記筒部12をマンホール1の壁面1aから引き離す軸方向に移動させることになる。
また、前記ラック部13の基部両側部には、筒部12の軸方向に沿うガイド溝15を設けている。このガイド溝15は、後述する引抜操作部30の支持カバー32の両端部に設けた突出部48をガイド溝15の両側から挟み挿通することで、係合部材11の筒部12の外周に前記反力受板20を挿入しながら引抜操作部30をラック部13の両側から挟みかつ前記ラック部13の歯14に爪31を遊合させるガイド作用と、引抜操作部30が係合部材11から脱落するのを防ぐ脱落防止作用をなし、爪操作部30の挿入操作を容易かつ正確なものとする。
このラック部13は、ガイド溝15に引抜操作部30を挿入する挿入側端部において、図10に示すように、ガイド溝15を先端部に向けて除々に幅広の略鋭角状の溝15aにするとともにラック部13先端の両端部13aの角をカットし形成することで、引抜操作部30のラック部13への挿入操作をより容易なものとすることができる。
フランジ部16には、前記複数本のねじ込み部材5を挿通し係合できる係合孔部17が、複数個所、例えば、引き抜き時の安定性の点から周方向略等間隔の3個所以上に形成されている。係合孔部17には、前記ねじ込み部材5の係合手段である頭部5bが係合する時の座部となる凹部17aが形成されている。
反力受板20は、図5〜図7に示すように、板体の中央に前記筒部12の外径より大きい切欠開口部21を有し、前記筒部12を開口部21に挿通して軸方向の移動を自在に遊嵌し、かつ前記フランジ部16の外方でマンホール1の壁面1aに対して当接して引き抜き操作時の反力を受けるようにしたものである。そのため、前記フランジ部16より外方になる反力受板20の周縁部の複数個所、好ましくは3個所以上に前記壁面1aに当接する脚部22としてのボルトが螺合手段により取り付けられている。
図の場合、反力受板20は、前記フランジ部16の直径より縦横寸法が大きくかつ中央に切欠開口部21を有する四角形の板体よりなり、その四隅部に前記脚部22としてのボルトが取り付けられ、マンホールの壁面1aの凹凸に応じて反力受板20が壁面1aにほぼ平行になるようにボルトの螺合位置を調整し、ロック用ナット23で脚部22の突出長さを調整し固定できるようになっている。
前記脚部22としては、上記のボルトを利用するものに限らず、壁面1aとの間に係合部材11の移動および止水栓3の引き抜きに要する所定のスペースを確保して当接保持できるものであればよい。
この反力受板20も、上記の係合部材11と同様に、中央の切欠開口部21が周方向の一側部でケーブル4が通過できるように外側方に切欠開口され、ケーブル4を開口部21に挿通した状態にセットすることができる。
引抜操作部30は、図5〜図7に示すように、前記係合部材11のラック部13の歯14を両側部から挟み遊合する爪31と、前記爪31を回動可能に支持する略コ字状の支持カバー32と、前記支持カバー32を装着する装着部33と、装着部33に接続される操作レバー34、およびラック部13の歯14と爪31との操作時の離反を防ぐストッパー用爪36とからなり、この引抜操作部30は反力受板20の背面にブロック35により取り付け固定されている。また、支持カバー32には、略コ字形の両端部に前記ガイド溝15を両側から挟み挿通するための突出部48がそれぞれ設けられている。
前記の爪31は、支持カバー32に対してボルト38を用いてバネ39を備えて回動可能に支持され、図8に示すようにラック部13との組合せによりラチエット37を構成している。
そして、一対のラチエット37が装着部33に開けた取り付け孔49にボルト41により装着された後、操作部33は反力受板20に固定されたブロック35の取り付け孔42と操作部33の取り付け孔44とにボルト43を挿通して装着され、引抜操作部30が反力受板20の背面に固定される。
この引抜操作部30は、一対のラチエット37の爪31が前記反力受板20の後続において前記筒部12に設けた一対のラック部13の歯14にそれぞれ遊合し、この状態で一対の爪31を上下に繰り返し回動動作させることにより、ラック部13の歯14に対してラック部13の後方からフランジ16側に向かって順次噛み合わせを繰り返すことで、筒部12を含む係合部材11の全体をマンホールの壁面1aから引き離す方向に移動させる強い力が作用するようになる。
すなわち、前記ラック部13を備えた筒部12からなる係合部材11と、反力受板20と、引抜操作部30との組合せによって、係合部材11を軸方向に移動させる爪送り機構、すなわちラチエット機構による軸方向移動手段を構成し、係合部材11のフランジ部16に係合される止水栓3を反力受板20をベースにしてマンホール1の壁面1aから引き離す方向に牽引移動させ引き抜き除去するものである。
この引抜操作部30には、ラチエット37の回動操作を容易にする操作レバー34が突設されて引き抜き操作時の労力を軽減させ、除去作業の負担を低減することができ、さらに労力負担を低減する延長レバー部34aを内蔵することもできる。また、操作レバー34は、操作部33に対して着脱自在とする、例えば差込タイプ等とすることもできる。
また、前記引抜操作部30には、前記ラック部13の歯14に対して離合可能なストッパー用爪36が設けられている。このストッパー用爪36は、固定板45内においてブロック35に挿通されたL字形状の解除レバー46先端部とコイルバネ47を介して連結された状態で、爪36がラック部13の歯14に噛み合うように反力受板20に装着されている。このストッパー用爪36は、係合部材11をマンホール1の壁面1aから引き離し移動させる際にロックされ、壁面1aからの反力によりラチエット37の爪31がラック部13の歯14から離反したり、またそれにより係合部材11が壁面1a方向に逆行することを防ぐ安全装置であり、ストッパーを解除する時はレバー46を手前に引っ張り爪36をラック部13の歯14から離脱させ、レバー46のL字形後部をブロック35の外側に係止させることでロックを解除することができる。
また、ストッパー用爪36に連結される解除レバーは、上記L字形状の解除レバー46に代えて、L字形の端部を指を挿入し引っ張れるように環状に形成したり、また、図11に示すように、ブロック35に設けた凹状切り込みを有する係止部50に、回動可能にしてストッパー用爪36に連結する指挿入孔52を有する把持部51とすることで、この把持部51に指を入れて引っ張り回転固定することにより容易にストッパーの解除とロックの操作を行うことができる。
この除去装置100を用いて管路2の開口部2aに取着されている止水栓3を除去する場合は、図9に示すように、まず、図4で説明した手順に従い係合部材11のフランジ部16を切欠開口部18aからケーブル4の周りにセットし、該フランジ部16の係合孔部17を通してねじ釘状のねじ込み部材5を管路2の開口2aに露出する止水栓3に対して電動ドライバー等のねじ込み工具によりねじ込み、該ねじ込み部材5頭部の皿状の係合手段5bを係合孔部17の凹部17aに係合させ、係合部材11のフランジ部16に止水栓3を係合固定した後、筒部12をケーブル4の周りにセットし係合手段120と130とを嵌め合わせて筒部12を180°回転しフランジ部16に係合する。
次ぎに、前記係合部材11のケーブル4を含む筒部12の外周に、引抜操作部30のストッパー用爪36を解除レバー46を引っ張りストッパー爪36を解除した状態で反力受板20を切欠開口部21から挿入し、前記引抜操作部30の一対のラチエット37,37が筒部12両側部の一対のラック部13を両側から挟みかつ前記ラック部13の歯14にラチエット37の爪31を遊合させた状態で、反力受板20の各脚部22をマンホール1の壁面1aに当接させ、マンホール1の表面と反力受板20とが略平行になるようにフランジ部16の外方でマンホール1の表面凹凸に応じて脚部22の長さを調整固定し、係合部材11に反力受板20および引抜操作部30を装着する。解除レバー46を戻してストッパー用爪36をラック部13の歯14に噛み合わせロックしておく。
そして、引抜操作部30の操作レバー34を繰り返し上下に操作することでブロック35のボルト43を支点とするてこ作用によりラチエット37が上下に繰り返し回動され、ラチエット37の爪31をラック部13の歯14に対してラック部13後方から順次噛み合わせてラック部13を押し上げることで、係合部材11を反力受板20をベースにしてマンホール1の壁面1aから引き離す方向に牽引移動させ、前記フランジ部16に係合するねじ込み部材5と共に管路開口部2aに強固に取着された止水栓3を引き抜くことができる(図の鎖線)。
こうして止水栓3の開口部2aへの密着が緩くなれば、手で抜き取ることもできる。この引き抜き作業後は、ストッパー用爪36のストッパーを解除して、ラチエット37の爪解除レバー40引きながら爪31と歯14とを離反させた状態で反力受板20と共に引抜操作部30を係合部材11から外して分解し、ねじ込み部材5を止水栓3から抜き取り、止水栓3からケーブル4を取り外せば除去作業が完了する。
以上の通り、本発明の管路用止水栓の除去装置は、マンホールや洞道内において、ケーブル用管路の開口部に取着されている止水栓を、比較的強い力でケーブルを損傷させることなく、簡単にして容易に管路から水栓路を除去する作業に使用することができる。もちろん、この除去装置は、ケーブルが通っていない空管路の止水栓の除去にも使用することができる。
また、係合部材11は、筒部12とフランジ部16とが別体からなるので、止水栓の除去作業の準備作業としての係合部材11と止水栓3の係合作業が、フランジ部16のみをねじ込み部材5を用いて止水栓3に対して係合固定し、その後に筒部12を装着できるようになり、係合部材11の止水栓3への係合操作がより容易となり、作業スペースに余裕が生じて安全性、作業効率をより向上するものとなる。
実施例の除去装置を示す側面図である。 係合部材の筒部を示す正面及び底面図である。 係合部材のフランジ部を示す平面及び断面図である。 係合部材の係合状態を説明する斜視図である。 反力受板およびネジ操作部を示す平面図である。 同上の一部を切り欠いた背面図である。 引抜操作部の分解斜視図である。 ラチエットを示す側面図である。 実施例の除去装置による止水栓引き抜き操作時の断面説明図である。 ラック部の改良例を示す斜視図である。 ストッパー用爪の解除レバーの改良例を示す斜視図である。 管路用止水栓の取着状態の概略を示す断面図である。 管路用止水栓の正面図である。
符号の説明
100……管路用止水栓の除去装置
1……マンホール
1a……マンホールの壁面
2……管路
3……止水栓
4……ケーブル
5……ねじ込み部材
5b……係合手段
6……螺条
10……引き抜き具
11……係合部材
12……筒部
13……ラック部
14……歯
15……ガイド溝
16……フランジ部
17……係合孔部
18,18a……切欠開口部
20……反力受板
21……切欠開口部
22……脚部
23……ロック用ナット
30……引抜操作部
31……爪
32……支持カバー
33……装着部
34……操作レバー
35……ブロック
36……ストッパー用爪
37……ラチエット
46……解除用レバー
48……突出部

Claims (3)

  1. マンホールや洞道内においてケーブル用管路の開口部に取着されている管路用止水栓を除去するための除去装置であって、
    マンホール等の壁面に露出している前記止水栓に対しねじ込み可能で、かつ後端部に係合手段を有するねじ釘状の複数本の引き抜き用のねじ込み部材と、該ねじ込み部材と共に前記止水栓を引き抜くためのケーブル挿通部を内側に備えた引き抜き具とよりなり、
    前記引き抜き具は、ケーブルが挿通できかつ外周の軸方向に一対のラック部を形成した筒部と、前記複数本のねじ込み部材を挿通できかつ前記係合手段が係合できる係合孔部を有する該筒部のマンホール等の壁面側端部に設けられたフランジ部からなる係合部材と、前記筒部に軸方向移動を自在に遊嵌してマンホール等の壁面に対し前記フランジ部の外方で当接する複数の脚部を備えた反力受板とを有し、
    前記反力受板の背部において、前記筒部を両側から挟みかつ前記ラック部の歯に遊合する爪を備えて前記反力受板をベースにして前記係合部材をマンホール等の壁面から軸方向に移動させる引抜操作部を設けてなる
    ことを特徴とする管路用止水栓の除去装置。
  2. 前記係合部材における前記筒部とフランジ部とが別体からなり、係合手段により着脱可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管路用止水栓の除去装置。
  3. 前記引抜操作部は、前記爪とラック部の歯とが噛み合うラチエット機構を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の管路用止水栓の除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2309587A3 (en) * 2009-09-25 2012-03-28 Microelectronics Technology Inc. Assembly of clamping mechanism and LNB and dish antenna using the same
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