JP4927374B2 - 内視鏡挿入器 - Google Patents

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Description

本発明は、主として上水道配水管内の状況を不断水で観察するのに用いられる内視鏡の挿入器に関するものである。
本件発明者は、先に下記特許文献1に記載の内視鏡挿入器を提案している。この従来の内視鏡挿入器は、上筒(38)および下筒(39)からなり下端部を消火栓(70)の口金(13)に装着されて設置される外筒(30)と、この外筒(30)内に差し込まれる送り棒(32)と、送り棒(32)の先端に取り付けられ、内視鏡(33)の進行方向を誘導するカメラガイド(31)と、外筒(30)の上端部に設けられ、前記内視鏡(33)のケーブル(34)および送り棒(32)を水密状態で導出するパッキン(35)とを備えている。なお、上記において括弧書きの符号は、特許文献1中における符号である。
特開2003−42817号公報
しかしながら、前記送り棒が一本の棒材から構成される場合には、配水管から上方へ分岐する縦管部の長さ以上の送り棒が必要となる。しかも、その送り棒は、初期状態においては外筒から上方へ延出して配置される。そのため、内視鏡挿入器全体の上下寸法が比較的長くなり、たとえば図14に示されるような弁室またはピットPと呼ばれる小部屋内に設置された消火栓Hなどからの内視鏡挿入作業が困難または不可能な場合もあった。このような場合に、前記送り棒を単に複数本に分割して、互いに着脱可能とするだけでは、順次に縦管3内へ挿入される各棒材は縦管部の長さよりも短いので、管内へ脱落させるおそれが出てくる。また、送り棒を複数本に分割して着脱可能とした場合、その連結箇所や連結に使用する部材が送り棒の外面から突出すると、その突出部分がパッキンを通過する際に外部との水密性を損なうおそれもある。
また、縦管3から横管(配水管)1へ内視鏡本体を送り込む際には、カメラガイドのガイド板の動きが重要であり、より簡易で確実に内視鏡本体を誘導可能な構成が望まれる。さらに、縦管内に錆こぶが生じている場合には、水質を悪化させたり、内視鏡挿入作業に支障を来したりするため、その対策も必要である。
本発明が解決しようとする課題は、よりコンパクトで、好ましくは弁室(ピット)内での作業も容易な内視鏡挿入器を提供することにある。また、内視鏡本体の誘導が容易な内視鏡挿入器と、縦管内の錆こぶを除去可能な錆こぶ除去具を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、配水管から上方へ分岐する縦管部の上部に水密状態で設置される本体と、この本体との間に水密状態を維持して、前記本体に対し上下動可能に設けられ、前記本体から上端部を露出した状態で、前記本体に対する下方への移動が解除可能に規制される挿入棒と、この挿入棒の下端部に設けられ、内視鏡本体を配置可能な内視鏡ホルダーと、前記挿入棒の上端部に着脱可能に連結され、前記本体との間に水密状態を維持して前記本体へ挿入可能な継足し棒とを備えることを特徴とする内視鏡挿入器である。
請求項1に記載の発明によれば、配水管に設けられた縦管部を介して、管内の状況を観察するための内視鏡を水密状態に挿入することができる。しかも、内視鏡ホルダーを配水管へ押し込むための棒材は、挿入棒と、一または複数の継足し棒とから構成される。従って、挿入棒や継足し棒を縦管部へ順次に押し込みつつ連結することで、弁室のような狭い空間での作業も容易に可能となる。しかも、継足し棒を連結するまでは挿入棒を本体に対し所定以上下方へ落下しないよう規制しておくことで、挿入棒の縦管内への脱落を防止しつつ作業できる。
請求項2に記載の発明は、前記継足し棒は、前記挿入棒への連結部を前記本体の上端部よりも下方へ配置すると共に、前記本体から上端部を露出した状態で、前記本体に対する下方への移動が解除可能に規制され、この継足し棒の上端部に、他の継足し棒が着脱可能に連結されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡挿入器である。
請求項2に記載の発明によれば、挿入棒に対する継足し棒の連結作業と同様に、継足し棒同士も連結することができる。従って、継足し棒の縦管内への脱落を防止しつつ、内視鏡の挿入作業を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、前記挿入棒または前記継足し棒の前記本体に対する下方への移動規制は、前記挿入棒または前記継足し棒の上端部外周面に貫通穴または凹穴からなる止め穴を形成し、この止め穴に挿入される部材が前記本体に係止されることでなされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡挿入器である。
請求項3に記載の発明によれば、挿入棒または継足し棒には、外周面に凸部が形成されないので、本体に対する水密性を容易に確保しつつ、これら棒材の本体に対する所定以上下方への落下を一時的に規制することができる。
請求項4に記載の発明は、前記内視鏡ホルダーは、垂直下方へ延出して脚部を有すると共に、前記挿入棒の下端部に一体または着脱可能に設けられる取付部と、この取付部に基端部が回転可能に保持され、前記内視鏡本体の前記配水管内への導出を案内するガイド材と、このガイド材に基端部が回転可能に保持され、垂下した状態では、前記ガイド材および前記脚部より下方へ延出すると共に、先端部が前記配水管の管底に押し付けられることで、前記ガイド材をその基端部まわりに回転させる誘導材とを備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の内視鏡挿入器である。
請求項4に記載の発明によれば、内視鏡ホルダーを下方へ押し込んでいくと、まず誘導材の先端部が管底へ接地することになる。そして、この誘導材がガイド材をその基端部まわりに回転させることで、内視鏡本体の配水管への誘導が可能となる。
請求項5に記載の発明は、前記脚部の下端部が前記配水管の管底に接地するまで押し込み可能とされ、その状態において前記ガイド材の先端部は管底に接地することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡挿入器である。
請求項5に記載の発明によれば、ガイド材が基端部まわりに回転して展開した状態では、ガイド材の先端部と脚部の下端部とが設置するので、安定した状態で内視鏡本体を配水管へ導出することができる。また、誘導材が取付部ではなくガイド材の側に設けられていることで、脚部の下端部とガイド材の先端部の設置が簡易に達成される。
請求項6に記載の発明は、前記内視鏡ホルダーは、前記挿入棒の下端部に一体または着脱可能に設けられる取付部を備え、この取付部の下端部には、管内に付着した錆こぶを削ぎ落とす刃部が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の内視鏡挿入器である。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の作用効果を奏する錆こぶ除去具を提供することができる。
請求項7に記載の発明は、前記本体は、前記内視鏡ホルダーを収容可能な大きさの上下へ延出する筒状部を備え、この筒状部の周側面から斜め上方へ向けて分岐する分岐筒の上端部から、内視鏡のケーブルが水密状態で且つ進退可能に挿入されることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の内視鏡挿入器である。
請求項7に記載の発明によれば、縦管部の補修弁、消火栓またはサドル分水栓などにて、縦管部の上部開口への配水を止水した状態で、内視鏡ホルダーを収容した筒状本体を設置した後、前記止水を解除して作業することができる。これにより、不断水での作業が一層容易で確実に行える。また、内視鏡のケーブルは、挿入棒や継足し棒とは別途の分岐筒から水密状態に挿入される。従って、それぞれの封止部を簡易なものとすることができる。
請求項8に記載の発明は、配水管から上方へ分岐する縦管部の上部に水密状態で設置される本体と、この本体との間に水密状態を維持して、前記本体に対し上下動可能に設けられる挿入棒と、この挿入棒の下端部に設けられ、内視鏡本体を配置可能な内視鏡ホルダーと、前記挿入棒の上端部に着脱可能に連結され、前記本体との間に水密状態を維持して前記本体へ挿入可能な継足し棒とを備え、前記挿入棒の上端部には、凹部または凸部が形成されており、前記継足し棒の下端部には、前記凹部または凸部への差込部が形成されており、この差込部に前記挿入棒の凹部または凸部がはめ込まれた状態で、前記挿入棒または前記継足し棒の外面からネジがねじ込まれて、前記挿入棒と前記継足し棒とが連結され、この連結状態において、前記ネジは、前記挿入棒または前記継足し棒の外面から突出しないことを特徴とする内視鏡挿入器である。
請求項8に記載の発明によれば、挿入棒と継足し棒との連結箇所において、ネジが挿入棒の外面から突出しないことで、水密状態を維持した状態で、挿入棒および継足し棒を上下動することが可能である。
請求項9に記載の発明は、複数の継足し棒を備え、各継足し棒の下端部には、差込部が形成されており、上端部には、前記差込部がはめ込み可能な凹部または凸部が形成されており、上下に隣接する継足し棒同士は、下側に配置される継足し棒の前記凹部または凸部に、上側に配置される継足し棒の前記差込部がはめ込まれた状態で、一方の継足し棒の外面からネジがねじ込まれて連結され、この連結状態において、前記ネジは、一方の継足し棒の外面から突出しないことを特徴とする請求項8に記載の内視鏡挿入器である。
請求項9に記載の発明によれば、継足し棒同士の連結箇所において、ネジが継足し棒の外面から突出しないことで、水密状態を維持した状態で、継足し棒を上下動することが可能である。
請求項10に記載の発明は、前記ガイド材は、横断面略半円形状で上下に細長く形成され、その先端部は略球面状に形成されており、前記誘導材は、基端部が前記ガイド材の外周面側の中途部に回転可能に保持され、先端部が前記ガイド材の先端部とは逆方向へ向くよう屈曲または湾曲された棒材からなることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の内視鏡挿入器である。
請求項10に記載の発明によれば、ガイド材の中途部に基端部が保持された誘導材は、その先端部がガイド材の先端部とは逆方向へ向いている。この構成により、誘導材が押し込まれると、必然的にガイド材を逆方向へ回転させて展開させることができる。また、略円柱状の内視鏡本体は、横断面略半円形状のガイド材への保持と、ガイド材から配水管内への導出が一層円滑になされる。
ところで、前記内視鏡挿入器は、次のような構成とすることができる。
管部の補修弁、消火栓またはサドル分水栓などのフランジに、前記本体の下端部に設けたフランジを重ね合わせてボルトにて着脱可能に固定される構成とされ、異なる直径の縦管部に対応可能に、前記本体のフランジには、前記ボルトの挿通穴が径方向への長穴として形成されている内視鏡挿入器でもよい。
また、前記挿入棒および前記継足し棒は、同一直径の丸棒から形成されており、複数種の長さの前記継足し棒が複数本、互いに連結可能とされたことを特徴とする前記内視鏡挿入器でもよい。
また、最上部の継足し棒または挿入棒の上部には、横棒が着脱可能に設けられ、この横棒と前記本体との間にターンバックルが設置されることで、前記本体に対する前記挿入棒の位置決めがなされることを特徴とする前記内視鏡挿入器でもよい。
また、前記本体は、外周部に排水管を備え、この排水管の中途部には、開閉弁が設けられていることを特徴とする前記内視鏡挿入器でもよい。この場合、この開閉弁を開いて外部へ排水しつつ錆こぶ除去作業をすることで、剥離された錆こぶを外部へ排出することができる。また、この排水管から管内の水を採取して、水質検査を行うこともできる。
また、錆こぶ除去用の前記内視鏡ホルダー(錆こぶ除去具)は、前記挿入棒の下端部に一体または着脱可能に設けられる円筒状の取付部と、この取付部の下部に設けられる除去材とを備えることを特徴とする錆こぶ除去具とすることもできる。
ここで、錆こぶ除去具の取付部と、配水管への内視鏡挿入用の内視鏡ホルダーの取付部とは、それぞれ挿入棒の先端部に着脱可能に構成し、しかも両取付部を共通の構成とするのが好ましい。これにより、挿入棒の先端部に取り付ける部材のみを取り替えることで、前記本体、挿入棒および継足し棒などを共通化することができる。
前記除去材として、たとえば次の三種類を挙げることができる。
第一の除去材は、前記円筒状の取付部の周方向複数箇所から、それぞれ垂直下方へ延出して設けられる脚部から構成される。各脚部の下端面は、下方へ行くに従って径方向外側へ傾斜する傾斜面とされ、錆こぶを削ぎ落とすための刃部として機能する。さらに、典型的には脚部は、次のような構成とされている。すなわち、錆こぶ除去具の脚部は、円筒状の取付部に周方向等間隔に設けられ、各脚部の内外周面は、取付部の内外周面と連続的に形成される。さらに、各脚部は、同じ大きさおよび形状に形成される。この除去材の場合、縦管内で上下運動および回転させることで、錆こぶを除去することができる。
第二の除去材は、前記円筒状の取付部の周方向複数箇所から、それぞれ垂直下方へ延出して設けられる脚部の下端部に、円板が水平に保持されて構成される。この円板の外周面は、上方へ行くに従って径方向外側へ傾斜する傾斜面とされ、錆こぶを削ぎ落とすための刃部として機能する。なお、脚部は、典型的には円筒状の取付部に周方向等間隔に設けられ、その内外周面は取付部の内外周面と連続的に形成される。さらに、前記円板は、取付部の外径よりも大径とされ、また所望により取付部とは偏心して設けることもできる。この除去材の場合、縦管内で上下運動させることで、錆こぶを除去することができる。
第三の除去材は、前記円筒状の取付部の下端部外周壁が、略半周分だけ帯状に外方へ円弧状に延出して形成されている。そして、特に、この帯状延出部の先端部が、錆こぶを削ぎ落とすための刃部として機能する。なお、取付部の下端部の内周面は、前記帯状延出部をも含めて、下方へ行くに従って径方向外側へ延出する傾斜面に形成されている。また、前記帯状延出部の先端側内周面は、先端側へ行くに従って外方へ傾斜する傾斜面に形成されている。この除去材の場合、錆こぶの付いた縦管内で、前記帯状延出部の延出方向へ回転させればよい。これにより、縦管内の錆こぶを除去することができ、しかも取付部よりも大径穴を確保することができる。
いずれの除去材の場合も、錆こぶ除去具の円筒状の取付部内に、内視鏡本体をそのヘッドを下方へ向けた状態で収容して使用することができる。そして、内視鏡本体からのケーブルは、水密状態に外部へ導出され、モニターに接続されている。これにより、モニターで確認しながら、錆こぶ除去具を縦管内へ挿入して、錆こぶ除去作業を行うことができる。また、錆こぶ除去作業中には、前記排水管の開閉弁を開いて、縦管の上部から排水することで、剥離された錆こぶを外部へ除去することができる。この作業中にも、モニターで状況確認しながら、前記開閉弁の開度調整することができる。
なお、前記錆こぶ除去具の円筒状の取付部は、上下へ開口すると共に、下端部から上方へ向けてスリット、または径方向外側への突出部を形成することができる。これにより、剥離された錆こぶの上方への誘導を容易に行うことができる。
本発明の内視鏡挿入器によれば、よりコンパクトで、弁室(ピット)内での作業も容易となる。また、内視鏡本体の誘導が容易な内視鏡挿入器や、縦管内の錆こぶを除去可能な錆こぶ除去具を提供することができる。
以下、本発明の内視鏡挿入器の一実施例について、図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は、本発明の内視鏡挿入器の一実施例を示す正面視縦断面図である。また、図2は、図1の内視鏡挿入器が縦管に装着された状態を示す正面図である。さらに、図3は、図1の内視鏡挿入器が縦管に装着された状態を示す斜視図である。
本実施例の内視鏡挿入器は、上水道配水管1内の状況を不断水で観察するために、配水管1内へ内視鏡を導入するものである。横管からなる配水管1の中途には、適宜、上方へ分岐して縦管3が設けられている。この縦管3には、たとえば補修弁5などを介して消火栓H(図14参照)が接続されている。本実施例の内視鏡挿入器は、この補修弁5や消火栓Hなどを介して縦管3に装着されて使用される。
ところで、縦管部(補修弁5などを備えた縦管3)は、図2や図14に示すように、地下に設けられた狭隘な弁室(ピット)Pに収容されている場合がある。この弁室Pは、高さが約2mとされ、縦管3の上端部から天井までの高さは、たとえば約50cm程度しかない。本実施例の内視鏡挿入器は、このような弁室Pなどの狭隘な場所でも使用可能に構成されている。
図2に示すように、本実施例の内視鏡挿入器は、補修弁5を介して縦管3に装着される。この補修弁5は、スライド式仕切弁などでもよいが、図示例では、ボール式補修弁5とされている。
このボール式補修弁5は、図6および図7に示すように、弁箱7に上下方向に貫通して管路9が設けられ、その管路9の中途にボール11が回転可能に配置されてなる。このボール11には、直径方向に貫通穴13が形成されている。この貫通穴13の直径は、前記管路9の直径と対応している。このような構成であるから、ボール11を開閉操作するレバー15によりボール11の貫通穴13の向きを前記弁箱7の管路9に沿って上下方向に配置するか(図7)、あるいは管路9と垂直な横方向に配置するかにより(図6)、補修弁5の開閉が可能とされる。
ボール式補修弁5の弁箱7には、その上下両端部にそれぞれ、フランジ19,17が形成されている。下側のフランジ17は、縦管3の上端部のフランジ4に接続される。一方、上側のフランジ19は、本実施例の内視鏡挿入器の設置前には、図14に示すように、通常、消火栓Hに接続されている。本実施例の内視鏡挿入器は、前記消火栓Hに代えて、前記消火栓Hが取り外されたボール式補修弁5の上側フランジ19に取り付けられる。
図1に示すように、本実施例の内視鏡挿入器は、縦管部の上部に着脱可能に取り付けられる本体21と、この本体21に水密状態で上下動可能に差し込まれる挿入棒47と、この挿入棒47の下端部に設けられる内視鏡ホルダー61と、前記挿入棒47に着脱可能に連結される継足し棒137,137,…とを主要部に備える。
前記本体21は、下方へ開口する筒状とされ、本実施例では、円筒状とされる。また、筒状本体21の下端部には、フランジ23が設けられている。このフランジ23には、貫通穴25が周方向等間隔に、且つ同心円上に4個形成されている。本実施例では、各貫通穴25はフランジ23の径方向に沿う長穴とされている(図3参照)。
筒状本体21の上端部は、上壁27にて閉塞されている。この上壁27の中央部には、ボス状に上方へ突出して、円柱状の支持部29が形成されている。この支持部29には、図3に示すように、上方へ開口する係止溝31が径方向に沿って切り欠かれて形成されている。この係止溝31の両端部は、支持部29の外周面において開口している。
筒状本体21の上壁27の中央には、前記支持部29をも貫通して、上下方向に沿って円形の貫通穴33が形成されている。そして、この貫通穴33の周面には、図1に示すように、環状溝34が形成され、この環状溝34にはOリング35が配置されている。本実施例では、上下に離間して2個のOリング35,35が水平に設けられている。
また、筒状本体21の上壁27には、図3に示すように、支持部29に隣接して、逆U字状の係止具37が2個設けられている。具体的には、支持部29の係止溝31の両端部と係止具37の環状内部とが連続するように、支持部29の径方向両端部に係止具37,37がそれぞれ設けられている。
さらに、筒状本体21の上端部には、周側面から斜め上方へ分岐して分岐筒39が設けられている。この分岐筒39と本体21との開き角度、つまり分岐筒39の軸線と本体21の軸線の交角は、任意に設定できるが、本実施例では45度とされる。分岐筒39の先端部(上端部)には、フランジ41が設けられている。
また、本体21には、分岐筒39と径方向に対向する位置に、水平に延出する排水管43が設けられている。この排水管43の中途には、その管路を開閉するレバー式の開閉弁45が設けられている。本実施例の開閉弁45は、開度調整が可能な構成とされる。
図1に示すように、挿入棒47は、本体21の上壁27の貫通穴33から差し込まれる。本実施例では、挿入棒47は細長い丸棒状とされ、前記Oリング35により、挿入棒47は、本体21に対して水密状態を維持した状態で上下動可能とされる。つまり、挿入棒47は、本体21との隙間から外部への水漏れを防止された状態で、本体21に対し上下に進退可能に設けられる。
挿入棒47の上端面中央には、上方へ開口する丸穴状の凹部49が形成されている。また、この凹部49内に開口するように、挿入棒47の外周面から半径方向に沿って取付穴51が一ヶ所形成されている。さらに、挿入棒47には、前記凹部49の底面より若干下方位置に、径方向に貫通する円形の止め穴53が形成されている。この止め穴53は、前記取付穴51と周方向に90度離隔した位置に形成されている。
挿入棒47の下端部には、内視鏡ホルダー61が接続される保持部55が設けられている。この保持部55は、下方へ開口する円筒状とされ、その軸線が挿入棒47の軸線に沿うように、つまり軸線が上下方向に沿うように配置されて挿入棒47の下端部に固定されている。なお、場合によっては、挿入棒47と保持部55とを偏心して固定してもよく、たとえば、上下に開口した円筒状の保持部55の周側壁上端部に、挿入棒47の下端部を固定するようにしても構わない。
保持部55の周側壁には、前後方向(径方向)に沿って貫通してピン穴57が形成されている。本実施例では、保持部55の周側壁に、ピン穴57が4個形成されており、2個のピン穴57,57同士がそれぞれ同軸上に配置されている。また、一方の同軸上に配置された一対のピン穴57Aと、他方の同軸上に配置された一対のピン穴57Bとは左右方向にズレていると共に、上下方向にもズレて形成されている。
また、保持部55の周側壁上端部には、内外を連通するように上下方向に細長い切欠き59が形成されている。この切欠き59を介して内視鏡のケーブルCが保持部55内に導入される。本実施例では、この挿入棒47の保持部55に内視鏡ホルダー61が着脱可能に取り付けられる。
図4は、本実施例の内視鏡ホルダー61を示す斜視図である。
本実施例の内視鏡ホルダー61は、挿入棒47の下端部に着脱可能に連結される取付部63と、この取付部63に回転可能に保持されるガイド材71と、このガイド材71に回転可能に保持される誘導材95とを主要部に備える。
取付部63は、上下方向に開口する円筒状とされ、前記保持部55が内側にはめ込まれる内径とされる。また、取付部63の前後の下端部外面は、それぞれ四角形の平坦な垂直面65に切り欠かれて形成されている。
さらに、取付部63の中央穴は、上側が大径な段付き穴とされている。これにより、取付部63に保持部55が差し込まれる際、取付部63内側の段部(不図示)に保持部55の下端部が当接することで、取付部63の上下方向の位置決めがなされる。そして、この位置決めされた状態において、後述するように、取付部63と保持部55にピン101を差し込めばよい。
また、この筒状の取付部63には、下方へ延出する脚部67が一体に設けられている。本実施例では、取付部63の右側に、棒状の脚部67が前後に離間して二本設けられている。この脚部67の内外面は、取付部63の内外面と連続している。
さらに、取付部63には、前後方向(径方向)に沿って貫通してピン穴69が4個形成されている。この各ピン穴69は、取付部63に挿入棒47の保持部55がはめ込まれた際に、保持部55の前記各ピン穴57と対応する位置に形成されている。
ガイド材71は、断面略半円形状で細長く、換言すれば、断面半円形状の溝形に形成されている。そして、ガイド材71の先端部73は、略四分の一の球面状に形成されており、先端側へ行くに従って幅が細くなるよう形成されている。具体的には、ガイド材71の先端部73は、スプーンの先端形状に形成されている。
また、ガイド材71の開口両端辺の長手方向中央部は、緩やかな円弧状に凹んで形成されている。この凹み75は、ガイド材71が縦管部から横管(配水管)1へ進入する際に、縦管3と横管1の屈曲部にガイド材71が当接しないように形成されている。特に、管径が小さな配水管1に有効である。
さらに、ガイド材71の長手方向中央部には、その幅方向中央部に細長い貫通穴77が長手方向に沿って形成されている。この貫通穴77は、後述するように、誘導材95の筒部97を回転可能に配置すると共に、誘導材95の一部がガイド材71に当たらないように形成されている。また、配水管1の水が、この貫通穴77を通過することで、ガイド材71にかかる水圧を軽減するために形成されている。
ガイド材71の基端部は、三股状に形成されている。この三股部のうち、中央片79は、この中央片79を挟む各側片83,83より基端側へ長く形成されており、その端部には軸線が前後方向に沿う筒部81が形成されている。また、中央片79の幅寸法(前後寸法)は、前記取付部63の脚部67,67間の寸法より若干小さい寸法とされる。
そして、各側片83,83の端部83a,83aは、左側から右側へ行くに従って上方へ向かうよう傾斜して形成されている。また、各側片83,83の外面は、曲面が削られて平坦な垂直面に形成されている。なお、三股部の根元部分の外周面には、幅方向に沿って湾曲した帯状の補強材(不図示)が溶接で固定されている。
ガイド材71は、その長手方向がほぼ上下方向に沿うように配置された状態で、その溝状開口面が左側へ向くように取付部63に回転可能に取り付けられる。本実施例では、取付部63の脚部67,67の上端部に、ピン85が脚部67,67間を架け渡すように前後方向に沿って設けられている。そして、このピン85がガイド材71の前記筒部81に通されることで、ガイド材71は、その基端部まわりに、つまりピン85まわりに取付部63に回転可能に保持される。ここで、ガイド材71は、取付部63に保持されて宙に浮いてぶら下った状態が、垂下した状態となり、その長手方向がほぼ上下方向に沿うと共に、その溝状開口面が左側へ向いている。また、ガイド材71は垂下した状態では、その外周面が脚部67に当接している。これにより、ガイド材71は、垂下した状態から右側への回転はできない。
ガイド材71の基端部の各側片83,83と、取付部63とを連結するように細長い板状の連結材87が設けられる。連結材87の一端部は、取付部63の前記垂直面65にネジ89で回転可能に取り付けられている。また、連結材87の他端部には、その長手方向に沿う長穴91が貫通して形成されている。
そして、連結材87の他端部は、ガイド材71の各側片83,83の垂直面とされた外面に重ね合わされて、その長穴91を介してガイド材71の各側片83,83にネジ93がねじ込まれる。この側片83にねじ込まれたネジ93は、長穴91に沿って移動可能とされる。このように、連結材87は、取付部63の径方向両端部にそれぞれ配置され、ガイド材71を挟み込むように設けられる。ガイド材71が垂下した状態では、前記ネジ93は、長穴91の下端部に配置され、ガイド材71が基端部まわりに回転した状態(図4)では、前記ネジ93は、長穴91の上端部に配置される。
本実施例の誘導材95は、丸棒が弓状に湾曲した形状とされる。誘導材95の基端部には、前後方向に開口する筒部97が一体に設けられている。この筒部97の前後寸法(厚さ)は、ガイド材71の貫通穴77の幅より若干小さい。そして、この筒部97に丸棒99が通され、筒部97がガイド材71の貫通穴77に配置された状態で、この丸棒99が、ガイド材71の外周面側に前記貫通穴77を幅方向(前後方向)に横断するように溶接で固定される。これにより、誘導材95は、ガイド材71に対して基端部まわりに回転可能にガイド材71に保持される。この際、誘導材95は、垂下した状態で先端部95aが右側へ向くようにガイド材71に取り付けられ、誘導材95の先端部95aは、ガイド材71の先端部73と逆方向に向けられている。また、ガイド材71の貫通穴77に筒部97が配置されることで、丸棒99に対して筒部97は前後の移動が規制され、ひいては誘導材95の前後の移動が規制される。
誘導材95は、垂下した状態では、その先端部95aは、脚部67および垂下した状態のガイド材71の先端より下方へ延出している。また、誘導材95は、基端部まわりに回転した際、その先端部95aは、取付部63の脚部67,67間を通過するよう構成されている。
本実施例の内視鏡ホルダー61は、その取付部63に挿入棒47の保持部55がはめ込まれてピン101により挿入棒47に固定される。具体的には、取付部63に保持部55をはめ込み、取付部63のピン穴69と保持部55のピン穴57が前後方向に一致するように周方向にまわして位置決めして、丸棒状のピン101を前後方向に沿って各ピン穴69,57にそれぞれ差し込む。
このピン101の両端部には、周方向に沿って環状溝103が形成されている。ピン101が取付部63および保持部55にはめ込まれた状態では、ピン101の両端部は、取付部63の外周面より若干外側に前記環状溝103が配置されるように取付部63の外側へ延出している。そして、取付部63の外周面に沿ってピン101の両端部の環状溝103に係止材105がはめ込まれることで、ピン101の軸方向の移動が規制され、ひいては取付部63に保持部55が固定される。本実施例では、係止材105として、Eリングが使用される。また、取付部63に保持部55が固定された状態では、保持部55の前記切欠き59の一部が取付部63から上方に延出しており、後述するようにこの切欠き59を介して内視鏡のケーブルCが導入される。
このように、挿入棒47に設けられた内視鏡ホルダー61は、図1に示すように、本体21内に収容され、本体21の上端部まで引き上げられた状態において、内視鏡ホルダー61は本体21から下方へ延出しない。
ところで、挿入棒47に取り付けられた内視鏡ホルダー61のガイド材71には、カメラが搭載された内視鏡本体Sが予めそのヘッドを下方へ向けて配置される。本実施例では、内視鏡本体Sは、ガイド材71の長手方向中央部に配置され、貫通穴77を隠す位置に配置されている。また、内視鏡のケーブルCは、分岐筒39の先端部に設けられる取付板107を介して本体21内に導入されている。
分岐筒39のフランジ41には、周方向等間隔に4本のボルト109がフランジ41の上面に垂直に立設される。そして、ボルト109が設けられた分岐筒39のフランジ41に、円板状の取付板107が重ね合わされ、ボルト109にナット110がねじ込まれて取付板107が分岐筒39に固定される。なお、分岐筒39のフランジ41と取付板107との間にはシール材111が配置されている。
図5は、取付板107の中央部を示す縦断面図である。
取付板107の中央には、厚さ方向に貫通して段付き穴が形成されている。下側の小径穴113は、本体21内に差し込まれる内視鏡のケーブルCの外径より若干大径である。また、上側の大径穴115には、パッキン116が収容されており、内視鏡のケーブルCは、このパッキン116に通されて本体21内に導入される。
本実施例のパッキン116は、複数のシール材117により構成される。各シール材117は、同一形状とされ、それぞれ合成樹脂により形成されている。また、各シール材117は、V字形状断面で円環状に形成されており、その中央の穴に内視鏡のケーブルCが通される。各シール材117には周方向の一部に、斜めに切込みが入れられて切断されており、この切込みを利用して、ケーブルCの外周面から各シール材117の着脱が可能とされる。
各シール材117は、そのV字形状の開口を下方へ向けて、重ね合わされる。なお、上下に隣接する各シール材117は、前記斜めの切込みの向きが逆方向とされている。
具体的には、図5において、上下両端部と中央部の三つのシール材117Aは、右下へ向けて切込み117aが入れられているが、それらの間の二つのシール材117Bは、右上へ向けて切込みが入れられている。なお、図示例では、上下両端部と中央部の三つのシール材117Aの切込み117aと、それらの間の二つのシール材117Bの切込みとは直径方向に対向して配置されており、シール材117Bの切込みは図5において図示されていない。
そして、そのように重ね合わされたシール材117の上下両端部には、アダプター119,121が重ね合わされる。下部のアダプター119は、シール材117の略同径の円環状であり、下端面が水平面に形成され上端部が山形に上方へ突出した断面形状の円環状である。この上方への突出部に一番下方のシール材117のV字形状溝が配置される。一方、上部のアダプター121は、シール材117と略同径の円環状であり、上端面が水平面に形成され下端部は山形に上方へ凹んで形成された断面形状の円環状である。この上方への凹部に、一番上方のシール材117のV字形状の凸部が配置される。
このようにして、上下にアダプター119,121を配置された重合状態のシール材117,117,…は、全体として円筒形状とされ、取付板107の大径穴115に保持される。そして、そのシール材117の中央穴にケーブルCが差し込まれ、取付板107に配置される段付き円筒状のパッキン押え123にて、シール材117が位置決めされ保持される。その状態では、取付板107の内周面とケーブルCの外周面との間が水密状態に維持され、しかも取付板107に対してケーブルCが上下に進退可能である。なお、パッキン押え123は、取付板107にネジ124により固定される。
本体21内に導入されたケーブルCは、保持部55の前記切欠き59から保持部55および取付部63の各中央穴に通される。この際、ピン101と保持部55の内周面との間にケーブルCが通されることで、ケーブルCの位置決めがなされる。後述するように、内視鏡本体を配水管1内に進行させる際、ケーブルCも配水管1内に送り込まれる。この際、縦管3から横管(配水管)1にケーブルCを挿入するために、ケーブルCを湾曲させる必要があり、できるだけ大きい径つまり緩やかな円弧状にケーブルCを湾曲させて進退させるのが好ましい。本実施例では、たとえば内視鏡本体Sを左側へ送り込む際、できるだけ保持部55の右側をケーブルCが通過するように位置決めされているので、ケーブルCの進退が好適に行われる。
なお、内視鏡のケーブルCは、本体21外部においてドラム125に巻かれており、その端部には、内視鏡本体Sからの映像を映し出す液晶画面127が設けられている(図2)。
次に、本実施例の内視鏡挿入器により、不断水で内視鏡を配水管1内に送る手順について説明する。図6は、本実施例の内視鏡挿入器が縦管3に取り付けられた状態を示す正面視縦断面図である。
まず、図14の状態において、補修弁5を閉じて縦管3を止水して消火栓Hを取り外す。そして、図6に示すように、この補修弁5に本実施例の内視鏡挿入器を取り付ける。
具体的には、本体21に内視鏡がセットされた内視鏡挿入器は、その本体21のフランジ23が補修弁5の上側のフランジ19に重ね合わされて、ボルト129とナット131により補修弁5に本体21が固定される。この際、補修弁5のフランジ19と本体21のフランジ23の間にはシール材133が配置され、水密に固定される。また、本体21の排水管43の開閉弁45は、閉鎖状態とされる。
ところで、縦管3の外径が異なることで、補修弁5の上側のフランジ19の径も異なることがあり、たとえば、縦管3には、直径φ75mmやφ100mmなどの種類がある。しかし、本実施例では、本体21のフランジ23に、長穴状の貫通穴25が形成されていることで、補修弁5の上側のフランジ19の径が、たとえば、φ75〜φ100など一定の範囲で対応することができる。
本体21を補修弁5に固定した後、補修弁5を開ける。これにより、補修弁5を介して本体21内に配水管1から水が進入して、本体21内は水で満たされる。なお、本体21の上壁27には、挿入棒47との間にOリング35が設けられており、分岐筒39にはケーブルCとの間にパッキン116が設けられていることで、外部に対する水密性が維持され、水が外部に漏れ出ることはない。
そして、補修弁5を開けた状態で、挿入棒47を本体21に対して下方へ押し込んでいく。たとえば、内視鏡を配水管1の上流側(図6において左側)へ送り込みたい場合には、ガイド材71の先端部73を左側へ向けた状態で挿入棒47を本体21に対してまっすぐ押し込んでいけばよい。この際、ガイド材71の向きが把握可能な印を挿入棒47などに付けておくことで、挿入棒47の押し込み動作中に、挿入棒47が周方向に回転した場合でも周方向の位置決めを容易に行うことができる。挿入棒47を押し込んでいくことで、挿入棒47の下端部に設けられた内視鏡ホルダー61および内視鏡本体Sも配水管1側へ送り込まれていく。また、挿入棒47を押し込んでいく際には、内視鏡のケーブルCも本体21内に送り込んでいく。
挿入棒47を押し込んでいき、挿入棒47の上端部が本体21の上端部に到達したら、図3に示すように、本体21の係止具37からピン135を差し込み、挿入棒47の止め穴53に通す。挿入棒47の止め穴53にピン135が差し込まれることで、挿入棒47は、本体21に対して上下動が規制され、本体21内への脱落が防止される。このように挿入棒47が本体21に係止された状態では、挿入棒47の凹部49および取付穴51は、本体21の支持部29より上方に配置される。そして、このように挿入棒47を本体21に係止した状態で、挿入棒47の上端部に継足し棒137を連結する。
継足し棒137は、挿入棒47と同径の丸棒状であり、その下端部には、小径な差込部139が形成されている。この差込部139は、挿入棒47の凹部49にはめ込み可能な外径とされると共に、凹部49の深さと同じ若しくは若干短い軸寸法とされる。また、この差込部139には、径方向に貫通してネジ穴141が形成されている。さらに、継足し棒137の上端部には、挿入棒47の上端部と同様に、凹部およびこの凹部に開口する取付穴、そしてピン135が通される止め穴が形成されている。
挿入棒47に継足し棒137が連結される場合には、継足し棒137の差込部139が、挿入棒47の凹部49にはめ込まれる。そして、挿入棒47の取付穴51からネジ143が差込部139のネジ穴141にねじ込まれる。本実施例では、頭部の無い六角穴付き止めネジ143が使用され、ネジ143がねじ込まれた状態では、ネジ143の基端部は、挿入棒47の外周面から突出しないと共に、凹部49から径方向外側へ突出して取付穴51内に配置される。
これにより、挿入棒47に継足し棒137を連結した際、挿入棒47の外周面からネジ143の頭部が突出することが無い。よって、挿入棒47および継足し棒137を押し込む際に、挿入棒47および継足し棒137の連結箇所が、本体21の上壁27のOリング35などに引っかかることがなく、スムーズに上下動させることができる。
挿入棒47と継足し棒137とを連結した後、ピン135を引き抜き、本体21と挿入棒47の係止を解除する。そして、継足し棒137を介して挿入棒47を下方へさらに押し込んでいく。挿入棒47に連結された継足し棒137の上端部が、本体21の上端部に到達したなら、前記と同様に、ピン135を本体21の係止具37を介して、継足し棒137の止め穴に差し込み、継足し棒137を本体21に係止する。そして、この継足し棒137に、別の継足し棒137を連結する。
このように、順次、挿入棒47に継足し棒137を連結しながら、挿入棒47を下方へ押し込んで行く。なお、縦管部は場所によって長さが異なるため、また、弁室Pも場所によって高さが異なるため、継足し棒137は、長さの異なるものを用意するのが好ましい。本実施例では、長さの異なる2種類の継足し棒137を使用し、それぞれ複数本使用されることで、縦管部の長さが異なっても対応することが可能である。
図7は、誘導材95が配水管1の管底に接触した状態を示す図である。
挿入棒47に継足し棒137を連結しながら下方へ押し込んでいくと、やがて内視鏡ホルダー61の誘導材95の先端部95aが、配水管1の管底に接触する。この際、誘導材95は、湾曲していることで、その先端部95aが配水管1の管底に接触したのち、さらに下方(管底側)へ押し込まれると、先端部95aは管底に沿って右側へ移動すると共に、誘導材95は基端部まわりに回転する。
誘導材95が基端部まわりに回転することで、ガイド材71は、配水管1の軸方向へ押し出されていく。つまり、ガイド材71も基端部まわりに回転して、ガイド材71の先端部73は左側へ移動する。このように、ガイド材71の先端部73と誘導材95の先端部95aとは、互いに離間する方向に移動し、ガイド材71と誘導材95とは「人」の字状に展開する。
図8は、内視鏡ホルダー61の脚部67が管底到達し、内視鏡本体Sを配水管1内に送り込んでいる状態を示す図である。
図7の状態から挿入棒47をさらに下方へ押し込んでいくと、取付部63の脚部67の下端部が管底に接触する。取付部63の脚部67が管底に接触した状態では、挿入棒47をそれ以上押し込むことができない。この状態では、ガイド材71の先端部73外面も管底に接触しており、ガイド材71の先端は、管底とほぼ平行に水平状態に配置される。また、ガイド材71の基端部の各側片83,83は、その傾斜した端部83aが取付部63の下端面に当接している。さらに、誘導材95の先端部95aは、取付部63の脚部67,67間を通って右側へ延出している。このように、取付部63の脚部67が管底に到達した状態で、挿入棒47(継足し棒137)の上下動を規制する。
図9は、挿入棒(継足し棒)の上下動を規制した状態を示す斜視図である。
本実施例では、挿入棒47に接続された最上部の継足し棒137の上端部に、断面半円形状の棒状のハンドル145が水平に固定される。ハンドル145の両端部には、その下部に環状の止め輪147が固定されている。止め輪147は、その軸線方向がハンドル145の長手方向と直交するようにハンドル145に固定されている。
また、ハンドル145の長手方向中央部には、継足し棒137の下端部と同様に、下方へ突出して挿入棒47の凹部49および継足し棒137の凹部にはめ込み可能な差込部146が形成されている。また、この差込部146には、径方向に沿ってネジ穴が形成されている。これにより、ハンドル145は、挿入棒47と継足し棒137との連結、および継足し棒137,137同士の連結と同様に、最上部の継足し棒137にネジ(図3におけるネジ143と同等)により固定される。
そして、ハンドル145は、ターンバックル149により本体21に係止される。ターンバックル149は、両端部にフック151,153が設けられており、一方のフック151は、挿入棒47または継足し棒137を本体21に係止する際に使用された本体21の係止具37に引っ掛けられる。また、他方のフック153は、ハンドル145の止め輪147に引っ掛けられ、両端部のフック151,153が互いに近づく方向にターンバックル149本体が回転させられる。これにより、挿入棒47および継足し棒137が本体21に係止され、挿入棒47は、本体21に対して上下動が規制される。この規制された状態において、内視鏡ホルダー61は、図8の状態、つまり脚部67が管底に接触した状態で保持される。
このように、本体21と挿入棒47(継足し棒137)を係止した状態で、内視鏡本体Sの映像を見ながらケーブルCを操作して本体21にさらに送り込み、配水管1の管路に沿って内視鏡本体Sを進行させていけばよい。内視鏡本体Sからの映像は、液晶画面127に映し出され、配水管1内の状況を確認することができる。また録画機器155を接続することで、映像を保存することも可能となる。なお、内視鏡本体Sは、その中央部にカメラヘッドが搭載されており、このカメラヘッドを囲うように複数の照明用のLEDが設けられた構成とされる。
配水管1の上流側の観察が終了したなら、ターンバックル149を外して本体21と挿入棒47(継足し棒137)の係止を解除し、内視鏡ホルダー61を本体21内まで引き上げて補修弁5を閉じればよい。また、配水管1の上流側の観察終了後、挿入棒47を180度回転させて、続けて下流側の観察を行っても良い。内視鏡ホルダー61を引き上げる際には、組立時(挿入時)とは逆に、継足し棒137および挿入棒47を本体21に係止しながら上方へ引き上げつつ順に分解していけばよい。
本実施例では、本体21に差し込まれる棒材、つまり挿入棒47および継足し棒137が複数本から構成される。これにより、本体21から上方へ延出する部分が少なくてすみ、弁室Pなどの狭い室内においても内視鏡挿入器を使用して、配水管1内の状況を確認することが可能とされる。よって、本実施例の内視鏡挿入器は、弁室Pでの使用の他、水管橋などでも使用が可能とされる。
また、挿入棒47および継足し棒137は、細長い中実の棒材なので押し込む際に、水の抵抗を受け難く、大きな力を必要としない。さらに、挿入棒47と継足し棒137の連結時、および継足し棒137同士の連結時には、一旦挿入棒47または継足し棒137を本体21に係止するので、本体21や配水管1内への脱落が防止されると共に、確実な連結を行うことが可能である。
なお、挿入棒47や継足し棒137を本体21に対して押し込む際に、各棒47,137の各凹部49に前記ハンドル145を一旦、装着して押し込むようにしてもよい。
ところで、本実施例における内視鏡挿入器を使用して、縦管部の錆こぶを除去することが可能である。特に、配水管1内の状況を内視鏡により観察しようとする場合、前記内視鏡ホルダー61が縦管3を通過する必要がある。しかし、縦管3内に錆こぶが付着して縦管3内部の開口が小さい場合には、内視鏡ホルダー61は縦管3を通過することができず、ひいては内視鏡本体Sを配水管1内に挿入することができない。このような場合、まず、縦管3内の錆こぶを除去しておく必要がある。そこで、前記実施例の内視鏡ホルダー61に代えて、錆こぶ除去用内視鏡ホルダー(錆こぶ除去具)を使用することで、縦管3内の錆こぶを除去することが可能となる。なお、本実施例の錆こぶ除去具は、前記内視鏡ホルダー61の挿入の有無によらず、広く縦管部の錆こぶ除去に使用できる。
以下、縦管3内の錆こぶRを除去する方法について説明する。
本実施例の内視鏡挿入器は、基本的に前記内視鏡挿入器と同様の構成であり、内視鏡ホルダーの構成が異なるだけである。
図10は、第1の錆こぶ除去用内視鏡ホルダー(錆こぶ除去具)の斜視図である。
第1の錆こぶ除去具161は、前記内視鏡ホルダー61と同様に、挿入棒47の保持部55がはめ込み可能な筒状の取付部163を備える。この取付部163は、その内部に内視鏡本体Sを収容可能とされる。また、取付部163の内側上端部は、若干大径に形成されており、取付部163の中央穴は段付き穴とされている。これにより、取付部163に保持部55がはめ込まれる際、取付部163内側の段部(不図示)に保持部55の下端部が当接することで、取付部163の上下方向の位置決めがなされる。なお、取付部163には、前記内視鏡ホルダー61の取付部63と同様に、4個のピン穴165が形成されている。
また、取付部163には、周方向等間隔に4本の棒状の脚部167が垂直下方へ延出して設けられている。各脚部167の長さは同じ長さとされ、各脚部167の内外周面は、取付部163の内外周面と連続的に形成されている。この脚部167の下端部は、下方へ行くに従って取付部163の径方向外側へ傾斜する傾斜面に形成されており、錆こぶを削り取るための刃部169とされる。さらに、取付部163には、軸方向(上下方向)中央部から下端部に向けて、内外を貫通する細長い切欠き(スリット)171が軸方向に沿って形成されている。本実施例では、隣接する脚部167,167間に一箇所、切欠き171が形成されている。この切欠き171は、削り落とされた錆こぶを排出する際の通路の役割を果たす。
図11は、第1錆こぶ除去具161で縦管3内の錆こぶRを削り取っている状態を示す断面図である。
この第1錆こぶ除去具161を使用して縦管3内の錆こぶRを除去する場合、前記実施例と同様に、取付部163に挿入棒47の保持部55をはめ込み、取付部163と保持部55とをピン101により固定する。
第1錆こぶ除去具161の取付部163内には、予め内視鏡本体Sがそのヘッドを下方へ向けて収容されており、内視鏡のケーブルCは、前記実施例と同様に、本体21の分岐筒39から本体21内に導入される。そして、本実施例の内視鏡挿入器により錆こぶRを除去する場合、第1錆こぶ除去具161をセットした本体21を前記実施例と同様に、消火栓を取り外した補修弁5に取り付ける。また、本体21の排水管43の開閉弁45は開けておく。この際、排水管43にホース173の一端部を接続して、ホース173の他端部を排水溝などに向けておくのが好ましい。
このように、本体21を補修弁5に装着後、補修弁5の弁を開ける。そして、内視鏡で縦管3内部の状況を確認しながら、第1錆こぶ除去具161を上下動させたり、回転させたりして、刃部169で縦管3内の錆こぶRを削り取っていく。削り取られた錆こぶRは、取付部163の外側および取付部163の内側を介して保持部55の上部開口を通って、本体21の排水管43から外部に排出される。本実施例では、排水管43の開閉弁45の開度を調整しながら、作業を行うことができる。また、前記実施例と同様に、挿入棒47に継足し棒137を接続していくことで、縦管3下部の錆こぶRも除去することができる。
錆こぶの除去が終了した後は、第1錆こぶ除去具161を本体21内まで引き上げ、補修弁5を閉じればよい。そして、さらに配水管1内の状況を確認したい場合には、第1錆こぶ除去具161に代えて、前記内視鏡ホルダー61を挿入棒47に取り付けて、内視鏡を配水管1内に送り込めばよい。このように、本実施例では、挿入棒47の下端部に、内視鏡ホルダー61または錆こぶ除去具161を交換可能に取り付けることが可能とされるため作業性がよい。なお、この第1錆こぶ除去具161は、縦管3内の中心部分の錆こぶ除去に有効である。
次に、錆こぶ除去具の変形例について説明する。
図12は、第2錆こぶ除去具を示す斜視図である。
第2錆こぶ除去具175は、前記第1錆こぶ除去具161と同様に、挿入棒47の保持部55がはめ込み可能な筒状の取付部177を備える。この取付部177は、第一錆こぶ除去具161と同様に、その内部に内視鏡本体Sが収容可能とされると共に、取付部177の内面には段部が形成されている。また、取付部177には、前記内視鏡ホルダー61の取付部63と同様に、4個のピン穴179が形成されている。
この取付部177には、周方向等間隔に4本の脚部181が垂直下方へ延出して設けられている。この脚部181の長さは、同じ長さとされ、脚部181の内外周面は、取付部177の内外周面に連続している。この脚部181の下端部には、円板183が水平に固定されている。この円板183の外周面は、上方へ行くに従って径方向外側へ傾斜する傾斜面に形成されており、外周部が錆こぶ除去の刃部185とされる。また、円板183の外径は、取付部177の外径より若干大径であり、取付部177に対して偏心して脚部181に固定されている。さらに、本実施例では、取付部177には、軸方向中途から下端部に向けて、周側壁の一部が径方向外側に半円形に突出して突出部187が軸方向に沿って形成されている。この突出部187は、隣接する脚部間に一箇所、軸方向に沿って形成されている。
この第2錆こぶ除去具175は、第1錆こぶ除去具161と同様に、挿入棒47に取り付けられ、挿入棒47を本体21に対して押し込んで上下動させることで、円板183の刃部185により縦管3内の錆こぶRが削り取られる。
図13は、第3錆こぶ除去具を示す斜視図である。
第3錆こぶ除去具189は、前記第1錆こぶ除去具161と同様に、挿入棒47の保持部55がはめ込み可能な筒状の取付部191を備える。取付部191は、第1錆こぶ除去具161と同様に、その内部に内視鏡本体Sが収容可能とされると共に、取付部191の内面には段部が形成されている。また、取付部191には、前記内視鏡ホルダー61の取付部63と同様に、4個のピン穴193が形成されている。
取付部191の下端部の一部は、僅かな螺旋状に、取付部191より外方へ帯状に延出して形成されている。本実施例では、取付部191の略半周分が帯状に延出して形成されている。この延出部195の先端部は、先端側へ行くに従って外方へ傾斜する傾斜面に形成されており、錆こぶ除去のための刃部197とされている。さらに、取付部191の下端部内周面は、前記延出部195を含めて下方へ行くに従って径方向外側へ延出する傾斜面に形成されている。また、取付部191には、軸方向中途から下端部に向けて、周側壁の一部が径方向外側に半円形に突出して突出部199が軸方向に沿って形成されている。本実施例では、突出部199は、前記延出部195の上方に一箇所、上下方向に沿って形成されている。
この第3錆こぶ除去具189も第1錆こぶ除去具161と同様に、挿入棒47の下端部に取り付けられて、縦管3内に送り込まれる。そして、挿入棒47または継足し棒137を周方向に回転させることで、刃部197が取付部191より広い範囲の錆こぶRを削り落としていく。
第2錆こぶ除去具175、および第3錆こぶ除去具189を使用する場合、第1錆こぶ除去具161を使用する場合と同様に、本体21の排水管43から削り落とされた錆こぶが排出される。また、第2錆こぶ除去具175および第3錆こぶ除去具189は、第1錆こぶ除去具161により予め縦管3の中心付近の錆こぶを除去した後に好適に使用される。
本発明の内視鏡挿入器は、前記実施例に限らず、適宜変更可能である。
上記実施例では、本体21を補修弁5に取り付けたが、配水管に取り付けられるサドル分水栓により構成された縦管に取り付けるようにしても構わない。
また、上記実施例では、本体21の下端部にフランジ23を設けて補修弁5に取り付ける構成としたが、フランジ23の代わりに、本体21の下端部に町野式等の継手を設けて消火栓に取り付けるようにすることも可能である。
また、上記実施例では、内視鏡ホルダー61および錆こぶ除去用内視鏡ホルダー161,175,189を挿入棒47の下端部に着脱可能に取り付ける構成としたが、挿入棒47の下端部に固定された構成としても構わない。
また、誘導材95は、丸棒が湾曲した形状とされたが、「く」の字状に屈曲した形状であっても構わない。
さらに、前記実施例では、隣接する挿入棒47と継足し棒137との間、または隣接する上下の継足し棒137,137の間は、下側の部材の上端部に凹部49を設ける一方、上側の部材の下端部に差込部139を設けたが、これと逆でもよい。すなわち、上側の部材の下端部に上方への凹部49を設ける一方、下側の部材の上端部に凸状の差込部139を設けてもよい。
ところで、本発明の内視鏡挿入器を弁室のような狭隘でない場所で使用する場合には、挿入棒と一または複数の継足し棒とは、予め連結された1本の棒材から構成されていてもよい。このような場合、挿入棒と継足し棒とを一体の1本の棒材から構成することができる。すなわち、挿入棒の長さが比較的長い場合には、継足し棒は不要である。
本発明の内視鏡挿入器の一実施例を示す正面視縦断面図である。 図1の内視鏡挿入器が縦管に装着された状態を示す正面図である。 図1の内視鏡挿入器が縦管に装着された状態を示す斜視図である。 内視鏡ホルダーの一実施例を示す分解斜視図である。 実施例の取付板の中央部を示す縦断面図である。 実施例の内視鏡挿入器が縦管に取り付けられた状態を示す正面視縦断面図である。 図6の状態から挿入棒を押し込んで、誘導材が配水管の管底に接触した状態を示す図である。 図7の状態から挿入棒およびケーブルを押し込んで、内視鏡ホルダーの脚部が管底到達し、内視鏡本体を配水管内に送り込んでいる状態を示す図である。 図8の状態における内視鏡挿入器の上部を示し、挿入棒の上下動を規制した状態を示す斜視図である。 本発明の第1の錆こぶ除去具の斜視図である。 図10の第1錆こぶ除去具で縦管内の錆こぶを削り取っている状態を示す断面図である。 本発明の第2錆こぶ除去具を示す斜視図である。 本発明の第3錆こぶ除去具を示す斜視図である。 弁室内に縦管部が設けられている状態を示す正面図である。
符号の説明
21 本体
39 分岐筒
43 排水管
45 開閉弁
47 挿入棒
55 保持部
61 内視鏡ホルダー
63 取付部
67 脚部
71 ガイド材
95 誘導材
137 継足し棒
145 ハンドル
149 ターンバックル
161 第1錆こぶ除去具
175 第2錆こぶ除去具
189 第3錆こぶ除去具

Claims (10)

  1. 配水管から上方へ分岐する縦管部の上部に水密状態で設置される本体と、
    この本体との間に水密状態を維持して、前記本体に対し上下動可能に設けられ、前記本体から上端部を露出した状態で、前記本体に対する下方への移動が解除可能に規制される挿入棒と、
    この挿入棒の下端部に設けられ、内視鏡本体を配置可能な内視鏡ホルダーと、
    前記挿入棒の上端部に着脱可能に連結され、前記本体との間に水密状態を維持して前記本体へ挿入可能な継足し棒と
    を備えることを特徴とする内視鏡挿入器。
  2. 前記継足し棒は、前記挿入棒への連結部を前記本体の上端部よりも下方へ配置すると共に、前記本体から上端部を露出した状態で、前記本体に対する下方への移動が解除可能に規制され、
    この継足し棒の上端部に、他の継足し棒が着脱可能に連結される
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡挿入器。
  3. 前記挿入棒または前記継足し棒の前記本体に対する下方への移動規制は、前記挿入棒または前記継足し棒の上端部外周面に貫通穴または凹穴からなる止め穴を形成し、この止め穴に挿入される部材が前記本体に係止されることでなされる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内視鏡挿入器。
  4. 前記内視鏡ホルダーは、
    垂直下方へ延出して脚部を有すると共に、前記挿入棒の下端部に一体または着脱可能に設けられる取付部と、
    この取付部に基端部が回転可能に保持され、前記内視鏡本体の前記配水管内への導出を案内するガイド材と、
    このガイド材に基端部が回転可能に保持され、垂下した状態では、前記ガイド材および前記脚部より下方へ延出すると共に、先端部が前記配水管の管底に押し付けられることで、前記ガイド材をその基端部まわりに回転させる誘導材と
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の内視鏡挿入器。
  5. 前記脚部の下端部が前記配水管の管底に接地するまで押し込み可能とされ、その状態において前記ガイド材の先端部は管底に接地する
    ことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡挿入器。
  6. 前記内視鏡ホルダーは、前記挿入棒の下端部に一体または着脱可能に設けられる取付部を備え、
    この取付部の下端部には、管内に付着した錆こぶを削ぎ落とす刃部が設けられた
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の内視鏡挿入器。
  7. 前記本体は、前記内視鏡ホルダーを収容可能な大きさの上下へ延出する筒状部を備え、
    この筒状部の周側面から斜め上方へ向けて分岐する分岐筒の上端部から、内視鏡のケーブルが水密状態で且つ進退可能に挿入される
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の内視鏡挿入器。
  8. 配水管から上方へ分岐する縦管部の上部に水密状態で設置される本体と、
    この本体との間に水密状態を維持して、前記本体に対し上下動可能に設けられる挿入棒と、
    この挿入棒の下端部に設けられ、内視鏡本体を配置可能な内視鏡ホルダーと、
    前記挿入棒の上端部に着脱可能に連結され、前記本体との間に水密状態を維持して前記本体へ挿入可能な継足し棒とを備え、
    前記挿入棒の上端部には、凹部または凸部が形成されており、
    前記継足し棒の下端部には、前記凹部または凸部への差込部が形成されており、
    この差込部に前記挿入棒の凹部または凸部がはめ込まれた状態で、前記挿入棒または前記継足し棒の外面からネジがねじ込まれて、前記挿入棒と前記継足し棒とが連結され、
    この連結状態において、前記ネジは、前記挿入棒または前記継足し棒の外面から突出しない
    ことを特徴とする内視鏡挿入器。
  9. 複数の継足し棒を備え、各継足し棒の下端部には、差込部が形成されており、上端部には、前記差込部がはめ込み可能な凹部または凸部が形成されており、
    上下に隣接する継足し棒同士は、下側に配置される継足し棒の前記凹部または凸部に、上側に配置される継足し棒の前記差込部がはめ込まれた状態で、一方の継足し棒の外面からネジがねじ込まれて連結され、
    この連結状態において、前記ネジは、一方の継足し棒の外面から突出しない
    ことを特徴とする請求項8に記載の内視鏡挿入器。
  10. 前記ガイド材は、横断面略半円形状で上下に細長く形成され、その先端部は略球面状に形成されており、
    前記誘導材は、基端部が前記ガイド材の外周面側の中途部に回転可能に保持され、先端部が前記ガイド材の先端部とは逆方向へ向くよう屈曲または湾曲された棒材からなる
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の内視鏡挿入器。
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