JP5406458B2 - 管内清掃方法 - Google Patents

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Description

本発明は、管内を清掃する方法であって、特に、上水道配水管内を清掃する方法に関するものである。
上水道配水管内には、堆積物などが溜まることで、水質が悪化するおそれがある。
そこで、近年、管内の堆積物を除去する目的で、ピグによる管内の清掃が行われている。ピグは、伸縮可能な部材であり、離間した一方の縦管部から管内へ送り込まれ、水圧などにより管内を走行して他方の縦管部から堆積物を外部へ排出する。
このように、管内に溜まった堆積物が外部へ排出されることで水質の悪化が防止される。
しかしながら、ピグには多種多様な形状や大きさがあり、どのピグを使用して清掃を行うかは、作業者の経験に基づくしかなかった。また、ピグの走行回数についても経験に基づくしかなかった。そのため、管内を走行させるのに適切でないピグを使用する場合もあり、十分に清掃が行われたとは言えないおそれがある。
また、従来のピグによる清掃の場合、清掃終了後に、管内の堆積物が完全に回収されたかどうかを確認することが行われておらず、清掃が充分であるかどうかの判断が視認できなかった。
さらに、ピグによる清掃の場合、堆積物を外部へ排出する縦管部の下方位置に堆積物が残ってしまうことがあり、この堆積物は回収されず、管内へ流れてしまっていた。
本発明が解決しようとする課題は、管内の清掃前後における状況を視認可能とすると共に、ピグによる清掃を的確に行い、縦管部の下方位置に残った堆積物も回収可能な方法を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、管網を構成する管の内、ピグの走行経路とする管内に、前記走行経路の一端部の縦管部、前記走行経路の他端部の縦管部および前記走行経路の中途に設けられた縦管部から、不断水で内視鏡を挿入して、管内を調査する第一工程と、管網に配された弁を操作して、管網の一部を断水してピグの走行経路とする第二工程と、この走行経路の一端部の縦管部を構成する補修弁または消火栓に取り付けたランチャーから、前記走行経路の他端部の縦管部を構成する補修弁または消火栓に取り付けたキャッチャーへ向けてピグを走行させる第三工程と、ピグの出口側の縦管部の下方に溜まった堆積物を、この縦管部から管外へ回収する第四工程と、前記走行経路を構成する管内を内視鏡で調査する第五工程とを順次に含み、前記第一工程の後、前記第一工程において前記走行経路の中途に設けられた縦管部から管内に挿入された前記内視鏡を、その縦管部内に配置した状態としておき、前記第三工程の直後に、前記走行経路の中途に設けられた縦管部内に配置された前記内視鏡により管内の清掃状況を確認して、第三工程を繰り返すか、第四工程へ移行することを特徴とする配水管内清掃方法である。


請求項2に記載の発明は、前記第二工程後、第三工程前に、前記走行経路の中途に設けられた縦管部から管内に挿入された内視鏡により、前記断水を確認する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の配水管内清掃方法である。
請求項3に記載の発明は、前記第二工程後、第三工程前に、前記走行経路の中途に設けられた縦管部から管内に流量センサまたは水圧センサを挿入して、前記断水を確認する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の配水管内清掃方法である。
請求項4に記載の発明は、第一工程の直前または直後に、前記走行経路上の縦管部内に付着した錆こぶを不断水で除去する工程をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の配水管内清掃方法である。
本発明の管内清掃方法によれば、管内の清掃前後における状況を視認可能とすると共に、ピグによる清掃を的確に行い、縦管部の下方位置に残った堆積物も回収可能となる。
以下、本発明の管内清掃方法について、図面に基づき詳細に説明する。
本実施例の管内清掃方法は、各家庭や工場などに水を供給する上水道配水管の内部を清掃するのに使用される。
図1は、本発明の管内清掃方法が使用される管網を示す平面図である。また、図2は、図1の管網に設けられる縦管部を示す正面図であり、一部を断面にして示している。
各家庭や工場などに水を供給するために、図1に示すように、多数の管(横管)1,1,…が接続されて管網が構成され、地中に埋設されている。この管網には、仕切弁やバタフライ弁などの各種弁V(V1,V2,…)が適宜設けられており、管網の一部を断水(区間断水)することができる。また、管網には、適宜、上方へ分岐して縦管部T(T1,T2,…)が設けられている。具体的には、図2に示すように、管網を構成する横管1,1,…には、適宜、上方へ分岐して縦管3が設けられており、この縦管3には、たとえば補修弁11などを介して消火栓Hが接続されて縦管部Tが構成されている。なお、図示例では、縦管部Tを構成する消火栓Hや補修弁11などは、地下に形成されたボックス内に収容されている。
本実施例では、この縦管部Tから管内の清掃を行う。
本実施例の管内清掃方法は、内視鏡による管内の調査、ピグによる管内の堆積物の回収、および回収装置による管内の堆積物の回収を含み、各工程が順次連続して行われる。
また、本実施例の管内清掃方法が使用される場合、予め、ピグの走行経路が想定されている。以下においては、図1において点線で示す走行経路が想定されている場合について説明する。また、この場合、縦管部T1からピグを入れて、縦管部T6からピグを出すことが想定されている。なお、この図1における点線の走行経路は、弁V1,V3,V4,V7,V9を閉じて区間断水を行うことで他と隔離される。
本実施例では、まず、この区間断水が行われる前に、不断水でその走行経路上の縦管部Tから管内調査が行われる。この縦管部Tから管内の状況を不断水で調査(モニタリング)する方法には、図3に示すような内視鏡挿入器9が使用される。
図3は、本実施例の内視鏡挿入器が縦管部に取り付けられた状態を示す正面視縦断面図である。
また、図4は、内視鏡ホルダーが設けられた案内部材が本体に取り付けられた状態を示す正面視縦断面図である。
なお、以下の説明においては、図3に示す状態において上下左右を定義し、紙面に垂直な方向を前後方向とする。
本実施例では、図1において、ピグPの入口側となる縦管部T1、ピグPの出口側となる縦管部T6に、それぞれ内視鏡挿入器9が取り付けられて管内の調査が行われる。また、本実施例では、この縦管部T1,T6間で、かつ、ピグPの走行経路上の縦管部にも内視鏡挿入器9が取り付けられて管内の調査が行われる。たとえば、図1における縦管部T4に内視鏡挿入器9が取り付けられる。このように、本実施例では、ピグPの走行経路上の3箇所に内視鏡挿入器9が取り付けられる。
本実施例では、図3に示すように、補修弁11から消火栓Hが取り外され、この補修弁11に内視鏡挿入器9が取り付けられる。補修弁11は、スライド式補修弁などでもよいが、図示例では、ボール式補修弁11とされている。
ボール式補修弁11は、弁箱13と、この弁箱13に回転可能に収容されるボール15とを有する。弁箱13には、上下両端部にフランジ17,19が形成されており、下側のフランジ19は、縦管3の上端部のフランジ5に接続される。
一方、弁箱13の上側のフランジ17は、本実施例の内視鏡挿入器9の設置前には、図2に示すように、通常、消火栓Hが接続されている。また、弁箱13には、図3に示すように、上下方向に貫通して管路21が設けられており、この管路21の中途にボール15が回転可能に配置されている。ボール15には、直径方向に貫通穴23が形成されており、この貫通穴23の直径は、前記管路21の直径と対応している。このような構成であるから、ボール15を開閉操作するレバー25によりボール15の貫通穴23の向きを弁箱13の管路21に沿って上下方向に配置するか(図7)、あるいは管路21と垂直な横方向に配置するかにより(図3)、補修弁11の開閉が可能とされる。
内視鏡挿入器9は、消火栓Hに代えて、図3に示すように、消火栓Hが取り外されたボール式補修弁11の上側フランジ17に取り付けられる。
本実施例の内視鏡挿入器9は、補修弁11の上部に着脱可能に取り付けられる筒状の本体27と、この本体27に水密状態で上下動可能に差し込まれる筒状の案内部材29と、この案内部材29の下端部に着脱可能に設けられる内視鏡ホルダー31とを主要部に備える。
本体27は、円筒状とされ、軸線を上下に配置して補修弁11に取り付けられる。
具体的には、本体27の上下両端部には、それぞれ径方向外側へ延出してフランジ33,35が形成されている。また、本体27の軸方向中途部には、水平に延出して開閉弁37付き排水管39が接続されている。
そして、本実施例では、この本体27に、案内部材29が止水部41を介して水密状態で差し込まれる。
図5は、止水部を示す概略図である。
止水部41は、本体27の上端部に載せ置かれる蓋体43と、この蓋体43に設けられるパッキン45と、このパッキン45を固定するパッキン押え47とを有する。蓋体43は、略円板形状とされ、本体27の上端部に載せ置かれて本体27のフランジ33にボルト(不図示)で固定される。また、蓋体43の中央部には、軸方向に沿って段付き穴49が貫通して形成されている。この段付き穴49の内、上側の大径穴49aにパッキン45が収容される。
本実施例のパッキン45は、複数のシール材51により構成される。各シール材51は、同一形状とされ、それぞれ合成樹脂により形成されている。また、各シール材51は、V字形状断面で円環状に形成されており、その中央の穴に案内部材29が通される。
各シール材51には周方向の一部に、斜めに切込みが入れられて切断されており、この切込みを利用して、案内部材29の外周面から各シール材51の着脱が可能とされる。
各シール材51は、そのV字形状の開口を下方へ向けて重ね合わされる。なお、上下に隣接する各シール材51は、前記斜めの切込みの向きが逆方向とされている。
具体的には、図5において、上下両端部と中央部の三つのシール材51Aは、右下へ向けて切込み51aが入れられており、それらの間の二つのシール材51Bは、右上へ向けて切込みが入れられている。なお、図示例では、上下両端部と中央部の三つのシール材51Aの切込み51aと、それらの間の二つのシール材51Bの切込みとは直径方向に対向して配置されており、シール材51Bの切込みは図5において図示されていない。
そして、そのように重ね合わされたシール材51の上下両端部には、アダプタ53,55が重ね合わされる。下部のアダプタ55は、シール材51と略同径の円環状であり、下端面が水平面に形成され上端部が山形に上方へ突出した断面形状の円環状である。
この上方への突出部に一番下側のシール材51のV字形状溝が配置される。
一方、上部のアダプタ53は、シール材51と略同径の円環状であり、上端面が水平面に形成され、下端部は、山形に上方へ凹んで形成された断面形状の円環状である。この上方への凹部に、一番上側のシール材51のV字形状の凸部が配置される。
このようにして、上下にアダプタ53,55を配置された重合状態のシール材51,51,…は、全体として円筒形状とされ、蓋体43の大径穴49aに保持される。
そして、上下にアダプタ53,55を配置された重合状態のシール材51,51,…の上方から段付き円筒状のパッキン押え47が載せ置かれて、図4に示すように、蓋体43にパッキン押え47がネジ57で固定される。
これにより、シール材51が蓋体43に対して位置決めされて保持される。
案内部材29は、円筒状とされ、蓋体43の段付き穴49の内、下側の小径穴49bに対応した外径とされる。また、案内部材29の上端部には、水平に延出して開閉弁59付き排水管61が接続されている。案内部材29は、止水部41を介して水密状態で本体27に上下に進退可能に差し込まれる。つまり、案内部材29は、パッキン押え47の中央穴、およびシール材51の中央穴に差し込まれて本体27内へ導入される。この状態では、蓋体43の内周面と、案内部材29の外周面との間が水密状態に維持され、しかも案内部材29は、蓋体43および本体27に対して上下に進退可能である。
このように、案内部材29は、止水部41の蓋体43の段付き穴49に差し込まれ、本体27に対して水密状態で上下動可能とされる。
また、案内部材29の下端部の周側壁には、図4に示すように、前後方向に貫通してピン穴63が形成されている。本実施例では、案内部材29の周側壁に、ピン穴63が4個形成されており、2個のピン穴63,63同士がそれぞれ同軸上に配置されている。また、一方の同軸上に配置された一対のピン穴63Aと、他方の同軸上に配置された一対のピン穴63Bとは左右方向にズレていると共に、上下方向にもズレて形成されている。
図6は、本実施例の内視鏡ホルダー31を示す斜視図である。
本実施例の内視鏡ホルダー31は、案内部材29の下端部に着脱可能に連結される取付部67と、この取付部67に回転可能に保持されるガイド材69と、このガイド材69に回転可能に保持される誘導材71とを主要部に備える。
取付部67は、上下方向に開口する円筒状とされ、前記案内部材29の下端部が内側にはめ込まれる内径とされる。また、取付部67の前後外面は切り欠かれて、それぞれ四角形の平坦面73に形成されている。
さらに、取付部67の中央穴67aは、上側が大径な段付き穴とされている。これにより、取付部67に案内部材29が差し込まれる際、取付部67内側の段部に案内部材29の下端部が当接することで、取付部67の上下方向の位置決めがなされる。そして、この位置決めされた状態において、後述するように、取付部67と案内部材29にピン75を差し込めばよい。
また、この筒状の取付部67には、下方へ延出する脚部77が一体に設けられている。本実施例では、取付部67の左側に、棒状の脚部77が前後に離間して二本設けられている。この脚部77の内外面は、取付部67の内外面と連続している。
さらに、取付部67には、前後方向に沿って貫通してピン穴79が4個形成されている。この各ピン穴79は、取付部67に案内部材29の下端部がはめ込まれた際に、案内部材29の前記各ピン穴63と対応する位置に形成されている。
ガイド材69は、断面略半円形状で細長く、換言すれば、断面半円形状の溝形に形成されている。そして、ガイド材69の先端部81は、略四分の一の球面状に形成されており、先端側へ行くに従って幅が細くなるよう形成されている。具体的には、ガイド材69の先端部81は、スプーンの先端形状に形成されている。
また、ガイド材69の開口両端辺の長手方向中央部は、緩やかな円弧状に凹んで形成されている。この凹み83は、ガイド材69が縦管部Tから横管(配水管)1へ進入する際に、縦管3と横管1の屈曲部にガイド材69が当接しないように形成されている。特に、管径が小さな配水管1に有効である。
さらに、ガイド材69の長手方向中央部には、その幅方向中央部に細長い貫通穴85が長手方向に沿って形成されている。この貫通穴85は、図4において、後述するように、誘導材71の筒部103を回転可能に配置すると共に、誘導材71の一部がガイド材69に当たらないように形成されている。また、配水管1の水が、この貫通穴85を通過することで、ガイド材69にかかる水圧を軽減するために形成されている。
ガイド材69の基端部は、三股状に形成されている。この三股部のうち、中央片87は、この中央片87を挟む各側片89,89より基端側へ長く形成されており、その端部には軸線が前後方向に沿う筒部91が形成されている。また、中央片87の幅寸法(前後寸法)は、前記取付部67の脚部77,77間の寸法より若干小さい寸法とされる。
そして、各側片89,89の端部89a,89aは、右側から左側へ行くに従って上方へ向かうよう傾斜して形成されている。また、各側片89,89の外面は、曲面が削られて平坦面に形成されている。なお、三股部の根元部分の外周面には、幅方向に沿って湾曲した帯状の補強材(不図示)が溶接で固定されている。
ガイド材69は、その長手方向がほぼ上下方向に沿うように配置された状態で、その溝状開口面が右側へ向くように取付部67に回転可能に取り付けられる。本実施例では、取付部67の脚部77,77の上端部に、ピン93が脚部77,77間を架け渡すように前後方向に沿って設けられている。そして、図4に示すように、このピン93がガイド材69の前記筒部91に通されることで、ガイド材69は、その基端部まわりに、つまりピン93まわりに取付部67に回転可能に保持される。ここで、ガイド材69は、取付部67に保持されて宙に浮いてぶら下った状態が、垂下した状態となり、その長手方向がほぼ上下方向に沿うと共に、その溝状開口面が右側へ向いている。また、ガイド材69は垂下した状態では、その外周面が脚部77に当接している。これにより、ガイド材69は、垂下した状態から左側への回転はできない。
ガイド材69の基端部の各側片89,89と、取付部67とを連結するように細長い板状の連結材95が設けられる。連結材95の一端部は、取付部67の前記平坦面73にネジ97で回転可能に取り付けられている。また、連結材95の他端部には、その長手方向に沿う長穴99が貫通して形成されている。
そして、連結材95の他端部は、ガイド材69の各側片89,89の平坦面とされた外面に重ね合わされて、その長穴99を介してガイド材69の各側片89,89にネジ101がねじ込まれる。この側片89にねじ込まれたネジ101は、長穴99に沿って移動可能とされる。このように、連結材95は、取付部67の径方向両端部にそれぞれ配置され、ガイド材69を挟み込むように設けられる。ガイド材69が垂下した状態では、前記ネジ101は、長穴99の下端部に配置され、ガイド材69が基端部まわりに回転した状態(図6)では、前記ネジ101は、長穴99の上端部に配置される。
本実施例の誘導材71は、丸棒が弓状に湾曲した形状とされる。誘導材71の基端部には、前後方向に開口する筒部103が一体に設けられている。この筒部103の前後寸法(厚さ)は、ガイド材69の貫通穴85の幅より若干小さい。そして、この筒部103に丸棒105が通され、筒部103がガイド材69の貫通穴85に配置された状態で、この丸棒105が、ガイド材69の外周面側に前記貫通穴85を幅方向(前後方向)に横断するように溶接で固定される。これにより、誘導材71は、ガイド材69に対して基端部まわりに回転可能にガイド材69に保持される。この際、誘導材71は、垂下した状態で先端部71aが左側へ向くようにガイド材69に取り付けられ、誘導材71の先端部71aは、ガイド材69の先端部81と逆方向に向けられている。また、ガイド材69の貫通穴85に筒部103が配置されることで、丸棒105に対して筒部103は前後の移動が規制され、ひいては誘導材71の前後の移動が規制される。
誘導材71は、垂下した状態では、その先端部71aは、脚部77および垂下した状態のガイド材69の先端より下方へ延出している。また、誘導材71は、基端部まわりに回転した際、その先端部71aは、取付部67の脚部77,77間を通過するよう構成されている。
本実施例の内視鏡ホルダー31は、その取付部67に案内部材29の下端部がはめ込まれてピン75により案内部材29に固定される。具体的には、取付部67に案内部材29の下端部をはめ込み、取付部67のピン穴79と案内部材29のピン穴63が前後方向に一致するように周方向にまわして位置決めして、丸棒状のピン75を前後方向に沿って各ピン穴79,63にそれぞれ差し込む。
このピン75の一端部には、周方向に沿って環状溝107が形成されており、他端部には、径方向外側へ突出してツバ部109が形成されている。ピン75が取付部67および案内部材29にはめ込まれた状態では、ピン75の環状溝107が、取付部67の外周面より若干外側に配置される。そして、取付部67の外周面に沿ってピン75の環状溝107に係止材111がはめ込まれることで、ツバ部109と係止材111によりピン75の軸方向の移動が規制され、ひいては取付部67に案内部材29が固定される。本実施例では、係止材111として、Eリングが使用される。
このように、案内部材29に設けられた内視鏡ホルダー31は、図3に示すように、本体27内に収容され、本体27の上端部まで引き上げられた状態において、内視鏡ホルダー31は本体27から下方へ延出しない。
ところで、案内部材29に取り付けられた内視鏡ホルダー31のガイド材69には、カメラが搭載された内視鏡本体Sが予めそのヘッドを下方へ向けて配置される。本実施例では、内視鏡本体Sは、ガイド材69の長手方向中央部に配置され、貫通穴85を隠す位置に配置されている。
なお、本実施例では、内視鏡本体Sが、ガイド材69の長手方向中央部に配置された状態において、それ以上内視鏡本体Sがガイド材69に対して上方へ引き上げられないように、略U字形の係止具113がガイド材69に固定されている。
内視鏡のケーブルCは、案内部材29の上端部に設けられる止水部115を介して案内部材29内に導入されている。
本実施例では、案内部材29の上端部に径方向外側へ延出してフランジ117が形成されており、この案内部材29の上端部に止水部115が載せ置かれて固定される。
止水部115は、案内部材29の上端部に載せ置かれる蓋体119と、この蓋体119に設けられるパッキン121と、このパッキン121を位置決め固定するパッキン押え123とを有し、本体27の上端部に設けられた止水部41と同様の構成であるので、詳細は省略する。
内視鏡のケーブルCは、パッキン押え123の中央穴およびパッキンを構成するシール材125の中央穴に差し込まれて、案内部材29内へ導入される。この状態では、蓋体119の内周面と、内視鏡のケーブルCの外周面との間が水密状態に維持され、しかも蓋体119および案内部材29に対してケーブルCが上下に進退可能とされる。
なお、内視鏡のケーブルCは、案内部材29の外部においてドラムに巻かれており、その端部には、内視鏡本体Sからの映像を映し出すモニターや録画機器が設けられている。
また、案内部材29の上端部に形成されたフランジ117には、棒状のハンドル126の一端部が固定されて、ハンドル126が水平に保持されている。図示例では、フランジ117に二本のハンドル126が設けられている。
次に、本実施例の内視鏡挿入器9により、不断水で内視鏡を配水管1内に送り、管内を調査する方法について説明する。
本実施例では、縦管部T1に取り付けられた内視鏡挿入器9により内視鏡本体Sを縦管部T6側へ送り込み、縦管部T6に取り付けられた内視鏡挿入器9により内視鏡本体Sを縦管部T1側へ送り込んで管内をそれぞれ調査する。また、縦管部T4に取り付けられた内視鏡挿入器9では、内視鏡本体Sを縦管部T1側と縦管部T6側の両方に送り込む。
まず、図2の状態において、補修弁11を閉じて縦管3を止水し、消火栓Hを取り外す。そして、図3に示すように、この補修弁11に本実施例の内視鏡挿入器9を取り付ける。
具体的には、本体27に案内部材29および内視鏡がセットされた内視鏡挿入器9は、その本体27の下側のフランジ35が補修弁11の上側のフランジ17に重ね合わされて、ボルト・ナット(不図示)により補修弁11に本体27が固定される。この際、補修弁11のフランジ17と本体27のフランジ35の間にはシール材が配置され、水密に固定される。また、本体27の排水管39の開閉弁37および案内部材29の排水管61の開閉弁59は、共に閉鎖状態とされる。
本体27を補修弁11に固定した後、補修弁11を開ける。これにより、補修弁11を介して本体27内および案内部材29内に横管1から水が進入して、本体27内および案内部材29内は水で満たされる。本実施例では、本体27の上端部および案内部材29の上端部に、それぞれ止水部41,115が設けられていることで、外部に対する水密性が維持され、水が外部に漏れ出ることはない。
そして、補修弁11を開けた状態で、案内部材29を本体27に対して下方へ押し込んでいく。この際、図3において、内視鏡を配水管1の右側へ送り込みたい場合には、ガイド材69の先端部81を右側へ向けた状態で案内部材29を本体27に対してまっすぐ押し込んでいけばよい。
なお、ガイド材69の向きが把握可能な印を案内部材29などに付けておくことで、案内部材29の押し込み動作中に、案内部材29が周方向に回転した場合でも周方向の位置決めを容易に行うことができる。案内部材29を押し込んでいくことで、案内部材29の下端部に設けられた内視鏡ホルダー31および内視鏡本体Sも配水管1側へ送り込まれていく。また、案内部材29を押し込んでいく際には、内視鏡のケーブルCも本体27内に送り込んでいく。
図7は、誘導材71が配水管1の管底に接触した状態を示す図である。
案内部材29を下方へ押し込んでいくと、やがて内視鏡ホルダー31の誘導材71の先端部71aが、配水管1の管底に接触する。この際、誘導材71は、湾曲していることで、その先端部71aが配水管1の管底に接触したのち、さらに下方(管底側)へ押し込まれると、先端部71aは管底に沿って図7において左側へ移動すると共に、誘導材71は基端部まわりに回転する。
誘導材71が基端部まわりに回転することで、ガイド材69は、配水管1の軸方向へ押し出されていく。つまり、ガイド材69も基端部まわりに回転して、ガイド材69の先端部81は図7において右側へ移動する。このように、ガイド材69の先端部81と誘導材71の先端部71aとは、互いに離間する方向に移動し、ガイド材69と誘導材71とは「人」の字状に展開する。
図8は、内視鏡ホルダー31の脚部77が管底に到達し、内視鏡本体Sを配水管1内に送り込んでいる状態を示す図である。
図7の状態から案内部材29をさらに下方へ押し込んでいくと、取付部67の脚部77の下端部が管底に接触する。取付部67の脚部77が管底に接触した状態では、案内部材29をそれ以上押し込むことができない。この状態では、ガイド材69の先端部81外面も管底に接触しており、ガイド材69の先端は、管底とほぼ平行に水平状態に配置される。また、ガイド材69の基端部の各側片89,89は、その傾斜した端部89aが取付部67の下端面に当接している。さらに、誘導材71の先端部71aは、取付部67の脚部77,77間を通って左側へ延出している。このように、取付部67の脚部77が管底に到達した状態で、案内部材29の上動を規制する。
本実施例では、案内部材29が本体27に挿入される際に、予め、止水部41の蓋体43に二本の棒材127,127が立設されて、この棒材127に板材129が略水平に取り付けられる。この板材129には、案内部材29が通される穴129aが形成されており、案内部材29は、板材129の穴129aに通された状態で本体27内に挿入される。
そして、内視鏡ホルダー31の脚部77が管底に当接した状態において、案内部材29に二割可能な環状のリング131が装着されて案内部材29に固定される。この際、リング131は、板材129の直下に配置されるように案内部材29に固定される。
このような構成により、案内部材29が水圧により上昇しようとしても、リング131が板材129に当接することで、案内部材29の上動が規制される。
このようにして、案内部材29が、本体27に対して上下動が規制された状態において、内視鏡ホルダー31は、図8の状態、つまり脚部77が管底に接触した状態で保持される。
そして、本体27に対して案内部材29が上下動を規制された状態で、内視鏡本体Sの映像を見ながらケーブルCをさらに送り込み、配水管1の管路に沿って内視鏡本体Sを進行させていけばよい。内視鏡本体Sからの映像は、モニターに映し出され、配水管1内の状況を確認することができる。また、録画機器により、映像を保存することも可能となる。なお、内視鏡本体Sは、その中央部にカメラヘッドが搭載されており、このカメラヘッドを囲うように複数の照明用のLEDが設けられた構成とされる。
管1内の調査が終了したなら、本体27に対する案内部材29の規制を解除する。つまり、案内部材29からリング131を取り外し、内視鏡ホルダー31を本体27内まで引き上げて補修弁11を閉じる。これにより、縦管部T1および縦管部T6からの管内調査は終了する。また、縦管部T4に取り付けられた内視鏡挿入器9の案内部材29を180度回転させて、同様に逆側の調査を行う。なお、縦管部T1や縦管部T6においても、案内部材29を180度回転させて管1の逆側の調査を行っても良い。つまり、縦管部T1に取り付けられた内視鏡挿入器9により、縦管部T6側とは逆側に内視鏡を送り込んだり、縦管部T6に取り付けられた内視鏡挿入器9により、縦管部T1側とは逆側に内視鏡を送り込んだりしてもよい。
調査終了後、本実施例では、ピグの入口側となる縦管部T1、ピグの出口側となる縦管部T6に取り付けられた各内視鏡挿入器9が補修弁11から取り外され、縦管部T1,T6間に設けられた縦管部T4に取り付けられた内視鏡挿入器9は取り付けられた状態とされる。
ところで、内視鏡挿入器9により管内を調査する前後において、不断水で縦管部の錆こぶの除去を行ってもよい。
特に、配水管1内の状況を内視鏡により調査しようとする場合、前記内視鏡ホルダー31が縦管3を通過する必要がある。しかし、縦管3内に錆こぶが付着して縦管3内部の開口が小さい場合には、内視鏡ホルダー31は縦管3を通過することができず、ひいては内視鏡本体Sを配水管1内に挿入することができない。このような場合、まず、縦管3内の錆こぶを除去しておく必要がある。
以下、縦管3内の錆こぶRを除去する方法について説明する。
図9は、錆こぶ除去装置で縦管3内の錆こぶRを削り取っている状態を示す断面図である。また、図10は、錆こぶ除去具の斜視図である。
本実施例では、縦管部の錆こぶ除去に、錆こぶ除去装置141が使用される。
本実施例の錆こぶ除去装置141は、基本的には、前記内視鏡挿入器9と同様の構成であり、内視鏡ホルダー31の代わりに、案内部材29に錆こぶ除去具143が取り付けられる。従って、以下においては、錆こぶ除去具143を中心に説明し、内視鏡挿入器9と同じ部材には同じ符号を付して説明する。
錆こぶ除去具143は、前記内視鏡ホルダー31と同様に、案内部材29の下端部がはめ込み可能な筒状の取付部145を備える。この取付部145は、その内部に内視鏡本体Sを収容可能とされる。また、取付部145の内側上端部は、若干大径に形成されており、取付部145の中央穴は段付き穴とされている。これにより、取付部145に案内部材29がはめ込まれる際、取付部145内側の段部(不図示)に案内部材29の下端部が当接することで、取付部145の上下方向の位置決めがなされる。なお、取付部145には、前記内視鏡ホルダー31の取付部67と同様に、4個のピン穴147が形成されている。
また、取付部145には、周方向等間隔に4本の棒状の脚部149が垂直下方へ延出して設けられている。各脚部149の長さは同じ長さとされ、各脚部149の内外周面は、取付部145の内外周面と連続的に形成されている。この脚部149の下端部は、下方へ行くに従って取付部145の径方向外側へ傾斜する傾斜面に形成されており、錆こぶを削り取るための刃部151とされる。さらに、取付部145には、軸方向(上下方向)中央部から下端部に向けて、内外を貫通する細長い切欠き(スリット)153が軸方向に沿って形成されている。本実施例では、隣接する脚部149,149間に一箇所、切欠き153が形成されている。この切欠き153は、削り落とされた錆こぶを排出する際の通路の役割を果たす。
この錆こぶ除去装置141を使用して縦管3内の錆こぶRを除去する場合、内視鏡挿入器9の場合と同様に、錆こぶ除去具143の取付部145に案内部材29の下端部をはめ込み、取付部145と案内部材29とをピン75により固定する。
錆こぶ除去具143の取付部145内には、予め内視鏡本体Sがそのヘッドを下方へ向けて収容されており、内視鏡のケーブルCは、内視鏡挿入器9の場合と同様に、案内部材29に設けられた止水部115を介して案内部材29内に導入される。
そして、本実施例の錆こぶ除去装置141により錆こぶRを除去する場合、錆こぶ除去具143が取り付けられた案内部材29をセットした本体27を、内視鏡挿入器9の場合と同様に消火栓Hを取り外した補修弁11に取り付ける。また、本体27の排水管39の開閉弁37および案内部材29の排水管61の開閉弁59を開けておく。この際、各排水管39,61にそれぞれホース155,157の一端部を接続して、ホース155,157の他端部を排水溝などに向けておくのが好ましい。
このように、本体27を補修弁11に装着後、補修弁11を開ける。そして、内視鏡で縦管3内部の状況を確認しながら、錆こぶ除去具143を上下動させたり、回転させたりして、刃部151で縦管3内の錆こぶRを削り取っていく。削り取られた錆こぶRは、取付部145の外側および取付部145の内側を介して、本体27内や案内部材29内へ進入して、各排水管39,61から外部に排出される。本実施例では、本体27や案内部材29の各排水管39,61の開閉弁37,59の開度を調整しながら、作業を行うことができる。
錆こぶの除去が終了した後は、錆こぶ除去具143を本体27内まで引き上げ、補修弁11を閉じればよい。そして、縦管部の錆こぶ除去が終了した後、上述したように、錆こぶ除去具143に代えて、内視鏡ホルダー31を案内部材29に取り付けて、内視鏡を配水管1内に送り込み、管内の調査を行えばよい。本実施例では、案内部材29の下端部に、内視鏡ホルダー31または錆こぶ除去具143を交換可能に取り付けることが可能とされるため作業性がよい。
このように、本実施例では、ピグによる清掃前に、横管1を断水することなく、縦管部の錆こぶ等の除去や、内視鏡による管内の調査を不断水で行うことができ、内視鏡により管内の状況を把握し、記録に残すことができる。
縦管部の錆こぶ除去や内視鏡による管内の調査の次に、ピグによる管内清掃が行われる。
ピグによる管内清掃の際、まず、管網に設けられた弁や各家庭に設けられたメータボックス内の止水栓を適宜閉じて管網の区間断水を行い、ピグの走行経路を形成する。
本実施例では、図1において、弁V1,V3,V4,V7,V9を閉じることで、点線で示すピグの走行経路を形成している。
また、本実施例では、ピグの入口側の縦管部T1と出口側の縦管部T6との間に設けられる縦管部T4に設けられた内視鏡挿入器9により管内へ内視鏡本体Sを送り込み、水の流れの有無をモニターにより確認することで断水が行われたか否かを判断することができる。
なお、ピグPの走行経路上の縦管部T(T1,T2,…)から流量センサや水圧センサを管内に挿入して、断水が行われていることを確認してもよい。この際、前記内視鏡挿入器9における内視鏡ホルダー31の代わりに、案内部材29の下端部に流量センサや水圧センサを取り付けて、縦管部Tから管1内へ挿入することができる。そして、センサからの数値により、完全に断水が行われたかどうかを判断すればよい。
図11は、縦管部にランチャーおよびキャッチャーがそれぞれ取り付けられた状態を示す正面視縦断面図である。また、図12は、ランチャーを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面視縦断面図である。
断水が行われたことを確認後、ピグの入口側の縦管部T1にランチャー161を取り付け、ピグの出口側の縦管部T6にキャッチャー163を取り付ける。
また、縦管部T4に取り付けられた内視鏡挿入器9の内視鏡本体Sを縦管3と横管1との境界付近に配置しておく。
ランチャー161は、縦管部に接続される筒状のランチャー本体165と、このランチャー本体165の上端部を塞ぐ蓋167とを有する。
本実施例では、ランチャー本体165は円筒状とされ、その軸線を上下に配置して補修弁11に取り付けられる。また、ランチャー本体165の下端部は、下方へ行くに従って縮径する円錐状に形成されており、下端には径方向外側へ拡径してフランジ169が形成されている。さらに、ランチャー本体165の下端の内径は、補修弁11の管路21の外径に対応している。
蓋167は、円板状とされ、その下端部は若干縮径して段付きに形成されている。蓋167は、ランチャー本体165の上部開口を塞ぐようにランチャー本体165に載せ置かれて、ランチャー本体165にボルト(不図示)により固定される。なお、蓋167がランチャー本体165に取り付けられる際には、蓋167の下端部外周面にOリングがはめ込まれる。
蓋167には、ネジ穴171が貫通して形成されており、送水パイプ173の一端部が接続可能とされる。また、ランチャー本体165の外周面には、周方向4箇所に、略コ字形の取手174が取り付けられている。
ランチャー161は、そのランチャー本体165が補修弁11に載せ置かれて、ランチャー本体165のフランジ169および補修弁11の上側のフランジ17同士がボルト・ナットにより固定されて補修弁11に取り付けられる。
図13は、キャッチャーを示す図であり、(a)は蓋を外した状態の平面図、(b)は正面視縦断面図である。
キャッチャー163は、縦管部に接続される筒状のキャッチャー本体175と、キャッチャー本体175の上端部を塞ぐ蓋177とを有する。
本実施例では、キャッチャー本体175は、有底の円筒状とされ、その開口部を上方へ向けて補修弁11に取り付けられる。キャッチャー本体175の底壁179の中央部には、軸方向に沿って円形の貫通穴179aが形成されている。また、キャッチャー本体175の内部には、パイプ181が底壁179に立設されている。
具体的には、パイプ181は、その内径がキャッチャー本体175の貫通穴179aの径と対応しており、この貫通穴179aと連通するように、キャッチャー本体175の底壁179中央部に立設されている。本実施例では、パイプ181の軸方向の寸法は、キャッチャー本体175の軸方向の寸法の約半分程度とされる。
また、本実施例では、キャッチャー本体175の底壁179の貫通穴179aおよびパイプ181の内径は、補修弁11の管路21の外径に対応している。
このパイプ181の上端部には、複数本の線材や棒材によりピグ収容部183が形成されている。本実施例では、パイプ181の上端部に、複数本の線材185の下端部がそれぞれ固定され、各線材185の上端部が、キャッチャー本体175の上端部内周面に固定されてピグ収容部183が形成されている。
具体的には、本実施例では、6本の金属線材185によりピグ収容部183が形成されており、各線材185は、その下端部がパイプ181の上端部に周方向等間隔に配置されて固定され、上方へ放射状に広がってキャッチャー本体175の内周面に上端部が固定されて、ピグ収容部183が形成されている。
また、キャッチャー本体175の下端部には、水平に延出して排水管187が接続されている。さらに、キャッチャー本体175の底壁179には、下方へ突出して棒材189が設けられている。本実施例では、キャッチャー本体175の底壁179の周方向等間隔4箇所に、下方へ突出して棒材189が設けられており、各棒材189の下端部外周面にはネジ189aが形成されている。また、キャッチャー本体175の外周面には、上下に離間して周方向等間隔4箇所に略コ字形の取手190が設けられている。
このような構成のキャッチャー163は、そのキャッチャー本体175の棒材189が、補修弁11のフランジ17の貫通穴に差し込まれて、キャッチャー本体175が補修弁11に載せ置かれ、棒材189の下端部189aにナットがねじ込まれて補修弁11に固定される。
キャッチャー163の蓋177は、キャッチャー本体175の上部開口を塞ぐ円板状とされ、その下端部は若干縮径して段付きに形成されている。
また、蓋177の中央部には、貫通穴177aが形成されており、この貫通穴177aには、耐圧ガラスが固定されて窓191が形成されている。蓋177は、キャッチャー本体175に載せ置かれて、ボルト(不図示)で固定される。なお、蓋177がキャッチャー本体175に取り付けられる際には、蓋177の下端部外周面にOリングがはめ込まれる。
各縦管部の補修弁11に、ランチャー161またはキャッチャー163を取り付けた後、ランチャー本体165内にピグPを収容して、ランチャー161の蓋167を閉じる。
本実施例のピグは、弾性変形可能なウレタン製の略球状とされる。
ところで、ピグPは、球状や円柱形状など様々な形状があり、また、大きさや材質も様々である。そして、ピグPによる清掃を行う場合、管に適合した形状や大きさを選定する必要があるが、本実施例では、予め内視鏡により管内を調査していることで適切な形状および大きさのピグを選定することが可能である。
図11に示すように、ランチャー161内にピグPを収容後、ランチャー161の蓋167のネジ穴171に送水パイプ173の一端部を接続する。この送水パイプ173の他端部には、ポンプが接続されている。ポンプに供給される水は、別の消火栓からの水を使用することができ、この場合、バルブや減圧弁等を介してポンプへ水が供給される。なお、ポンプに供給される水は、予めタンクに溜めた水であってもよい。図示例では、ランチャー161の蓋167に、水圧計Gが取り付けられている。
また、キャッチャー本体175の排水管187に排水パイプ193の一端部を接続し、他端部を側溝などに配置する。なお、この排水パイプ193による排水の際には、ストレーナーなどを介して側溝に排水するのが好ましい。
そして、縦管部T1と縦管部T6の各補修弁11を開け、ポンプを作動させて水をランチャー161内へ送り込む。これにより、ピグPは、水圧によってランチャー本体165の下端部開口から縦管部T1へ押し出され、縦管部T1を下方へ移動し、さらに横管1内へ進行する。
ピグPは、ランチャー本体165の下端部を通過する際に収縮して縦管部T1を通過し、さらに横管1を走行する際も収縮して横管1の内周面に当接しながら走行する。
なお、本実施例では、予め管網の弁を閉じて、区間断水していることで、ピグPは、縦管部を通過後、図11において右側へ移動し、図1において点線で示す走行経路に沿って進行する。
ピグPが管1内を進行することで、管内に溜まった堆積物などが水と共に押し出されていき、ピグPにより押し出される水や堆積物は、ピグPの出口側の縦管部T6を介してキャッチャー163内に進入し、キャッチャー163の排水管187から外部へ排水される。
ピグPは、横管1内を走行した後、出口側の縦管部T6を上り、キャッチャー163内に進入する。具体的には、出口側の縦管部T6を通過したピグは、キャッチャー本体175の底壁179の貫通穴179aからパイプ181へ進入し、パイプ181を通過してピグ収容部183内へ押し出される。
ピグPは、パイプ181を通過するまで収縮しているが、ピグ収容部183へ到達すると元の大きさに復元する。これにより、ピグPが、パイプ181や、パイプ181を介して管1内へ戻ることがない。
また、ピグ収容部183内にピグPが留まることで、排水管187内へのピグの進入も防止できる。さらに、本実施例では、パイプ181の上端部がキャッチャー本体175の底より上方に配置されていることで、ポンプの圧力により送られた水は、パイプ181の上端部からキャッチャー本体175の底へ落ちて、排水管187から外部へ排出される。
これにより、ピグPが回収してきた堆積物は、キャッチャー本体175の底に溜まるか、排水管187から外部へ排出されるので、再びパイプ181を介して管内へ戻ることがない。
ピグPがキャッチャー163内に収容されたことを蓋177のガラス窓191から確認後、ポンプを止めて送水を停止し、各補修弁11を閉じる。
そして、ピグPの入口側の縦管部T1と出口側の縦管部T6との間に配置された縦管部T4に取り付けられた内視鏡挿入器9により、管内の堆積物が除去されたかどうかを確認する。
堆積物が管内に残っている場合には、再度ピグPにより管内を清掃する。ピグPによる清掃と、内視鏡による管1内の確認とを繰り返し、管1内に堆積物が無くなれば各補修弁11を閉じ、各補修弁11からランチャー161とキャッチャー163を取り外す。また、縦管部T4に取り付けられた内視鏡挿入器9も取り外す。
このように、本実施例では、ピグPの走行後に内視鏡により管内を観察することで、ピグの走行回数を適切に判断することができる。また、ランチャー161やキャッチャー163を取り外さずに管1内を調査することができ、作業時間を短くすることが出来ると共に、断水時間を短くすることができる。さらに、ピグPが何らかの理由で、管1内に留まってしまった場合にでも、内視鏡挿入器9により早期に発見することが可能である。
ところで、ピグPにより清掃を行った場合、ピグPが堆積物をキャッチャー163へ押し上げきれず、出口側の縦管部T6の下方位置に溜まってしまうことがある。具体的には、縦管部T6の真下や、縦管部T6よりピグPの進行方向前方へ堆積物が溜まってしまうことがある。
そこで、次に、ピグPの出口側の縦管部T6、つまりキャッチャー163が取り付けられた縦管部T6の下方位置に溜まった堆積物などを、回収装置201により回収する。
図14は、本実施例の回収装置が縦管部に取り付けられた状態を示す正面視縦断面図である。なお、図14、図19および図20では、ピグPが右側の横管1から縦管部T6を上がった後に、主として左側の横管1内にたまる堆積物を管外へ回収する例を示している。
本実施例の回収装置201は、縦管部Tに着脱可能に取り付けられる筒状の本体27と、この本体27に水密状態で進退可能に挿入される案内部材29と、案内部材29の先端部に着脱可能に取り付けられる吸込み部材203とを有し、本体27や案内部材29の構成は前記内視鏡挿入器9と同様の構成である。つまり、本実施例の回収装置201は、前記内視鏡挿入器9において、内視鏡ホルダー31の代わりに、案内部材29の下端部に吸込み部材203が取り付けられる構成とされる。よって、以下においては、吸込み部材203を中心に説明し、内視鏡挿入器9と同じ部材には同じ符号を付して説明する。
なお、本実施例では、回収装置201の本体27は、複数本の筒状の単管205を介して補修弁11に取り付けられる。図示例では、補修弁11に載せ置かれて固定された2本の単管205の上部に本体27が固定されている。
図15は、吸込み部材を示す図であり、湾曲した状態を示している。
図16は、図15の吸込み部材を先端側から見た図であり、図17は、図15の吸込み部材の先端部の平面図であり、一部を断面にして示している。
また、図18は、案内部材に取り付けられた吸込み部材を示す断面図である。
吸込み部材203は、案内部材29に着脱可能に取り付けられる取付部207と、この取付部207に一端部が接続されるホース209と、このホース209の他端部に接続される吸込部211とを主要部に備える。
図18に示すように、取付部207は、円筒状とされ、案内部材29が内側にはめ込まれる内径とされており、軸線を上下に配して、案内部材29に取り付けられる。また、取付部207は、その下端部が若干縮径した段付き円筒状とされる。
さらに、本実施例では、図18に示すように、取付部207の内穴208は段付き穴とされ、上側の大径穴208aに、案内部材29の下端部が差し込まれる。この際、取付部207の内穴208の段部208bに案内部材29の下端部が当接することで、取付部207の上下方向の位置決めがなされる。
また、本実施例では、図15に示すように、取付部207の前後の上端部外面は、それぞれ四角形の平面213に切り欠かれて形成されている。
さらに、取付部207には、前後方向に沿って貫通してピン穴215が4個形成されている。この各ピン穴215は、取付部207に案内部材29の下端部がはめ込まれた際に、案内部材29の前記各ピン穴63と対応する位置に形成されている。
ホース209は、可撓性を有するプラスチック製の蛇腹状とされ、湾曲可能な構成とされている。ホース209は、その一端部が取付部207の下端部にはめ込まれて取付部207に固定されている。本実施例では、取付部207にホース209の一端部がはめ込まれた状態で、ホース209の外周面に締付リング217がはめ込まれて、取付部207にホース209が締め付け固定される。
吸込部211は、堆積物などを吸い込んでホース209へ送る吸込口229を有する筒体とされる。
具体的には、吸込部211は、先端部が矩形状の筒部219とされ、その基端部は、基端側へ行くに従って縮径する円錐状に形成された後、さらに基端側へ円筒状に延出している。つまり、吸込部211は、先端側の矩形状の筒部219と、基端側の円筒状部221とが、基端側へ行くに従って縮径する円錐状部223により一体化されて構成される。
また、本実施例では、図16に示す状態において、吸込部211の先端側筒部219は、その上面219aが上方へ突出する円弧面に形成されており、下面219bおよび両側面219cが平坦面に形成されている。
また、吸込部211の筒部219の内穴225は、図16に示す状態において、上側が略円形状の穴227とされ、下側が略矩形状の穴229とされており、各穴227,229は一部が重なって連続して形成されている。これら吸込部211の筒部219の各穴227,229は、吸込部211の基端側円筒状部221の内穴231と連通している。そして、本実施例では、吸込部211の先端側筒部219の下側の矩形状穴229が、吸込口とされる。吸込部211は、その基端側円筒状部221にホース209の他端部がはめ込まれてホース209に固定される。
本実施例では、吸込部211に、内視鏡本体Sが収容可能とされる。
具体的には、本実施例の吸込部211は、図16に示す状態において、左右に二割可能な構成とされる。そして、筒部219の上側の丸穴227に内視鏡本体Sが収容されるように、二分割された吸込部構成材233,233同士がネジ235により互いに固定される。
また、本実施例では、吸込部構成材233,233同士が重ね合わされて固定される際、吸込部構成材233,233間の上下にそれぞれ細長い矩形状の板片237,239が配置される。
つまり、一対の吸込部構成材233,233は、図16に示す状態において、上下にそれぞれ板片237,239を挟み込んだ状態で、ネジ235により互いに固定される。
この各板片237,239の内、上側の板片237は、吸込部211から基端側へ突出しており、下側の板片239は、吸込部211と同じ寸法とされる。
また、吸込部211の先端側筒部219には、図16および図18に示すように、その上側の丸穴227に、径方向内側へ若干突出して円弧状の係止部241が形成されており、内部に収容された内視鏡本体Sの先端部外周面に当接している。
この係止部241により内視鏡本体Sは、吸込部211に対して先端側への移動が規制される。また、図18に示すように、内視鏡本体Sは、その基端部が、吸込部211の前記円錐状部223の基端側へ行くに従って縮径する内穴223aに当接して基端側への移動が規制される。つまり、内視鏡本体Sは、吸込部211に対して前後動が規制された状態で、吸込部211に収容されている。なお、内視鏡のケーブルCは、ホース209内に通されている。
また、本実施例では、ホース209の内部に細長い矩形状の板バネ243が設けられており、一端部が取付部207に固定され、他端部が吸込部211に固定されている。
この板バネ243は、ホース209とほぼ同じ長さとされ、内視鏡本体Sが配置される側に沿って配置されるように、取付部207および吸込部211に固定される。
具体的には、図18に示すように、取付部207の下端部には、略U字形の引掛け部245の両端部が固定されており、この引掛け部245に板バネ243の一端部が折り返されて取り付けられている。
また、板バネ243の他端部は、吸込部構成材233,233間に挟み込まれた上側の板片237の基端部に固定されている。
本実施例では、板片237の基端部にピン247が固定されており、このピン247に板バネ243の他端部が巻着されて固定されている。
このように取り付けられた板バネ243は、ホース209の内周面に近接または当接して、ホース209の長手方向に沿って配置される。
また、本実施例では、板バネ243は、ホース209内において、内視鏡本体Sと同じ周方向位置に配置されている。換言すれば、ホース209の周方向一部の内面に当接または近接してホース209の軸線方向に沿って設けられた板バネ243と対応した位置に、内視鏡本体Sが配置されている。
図18においては、板バネ243は、ホース209内の左側にホース209の軸線方向に沿って配置されており、この板バネ243とほぼ同一直線上に内視鏡本体Sが配置されている。
このような構成により、本実施例の吸込み部材203のホース209は、図15に示すように、内視鏡本体Sが内側へ配置されるように湾曲し易くなっている。
つまり、本実施例では、板バネ243がホース209の中心軸からずれた位置に配置され、かつ、板バネ243が伸縮不能であるのに対して、板バネ243の外側に配置される蛇腹状のホース209は伸縮可能である。
このような構成の場合、板バネ243を湾曲方向内側へ配置するように、ホース209を湾曲させることは容易であるのに対して、板バネ243を湾曲方向外側へ配置するようにホース209を湾曲させることは容易ではない。
このように、本実施例のホース209は、板バネ243により、板バネ243が内側に配置されるように湾曲するよう規定されており、これに伴って内視鏡本体Sが内側へ配置されるように湾曲し易くなっている。
本実施例の吸込み部材203は、その取付部207に案内部材29の下端部がはめ込まれて、内視鏡挿入器9の場合と同様に、ピン75により案内部材29に固定される。
案内部材29に取り付けられた吸込み部材203は、図14に示すように、本体27および単管205内に収容され、本体27の上端部まで引き上げられてホース209が垂下した状態において、下側の単管205から下方へ延出しない。
また、内視鏡のケーブルCは、案内部材29の上端部に設けられる止水部115を介してホース209内に導入されている。
このような構成の回収装置201は、その本体27が補修弁11に固定されて使用される。また、案内部材29の排水管61に排水ホース249を接続して開閉弁59を開け、本体27の開閉弁37は閉じておく。
回収装置201を補修弁11に設置後、補修弁11を開けて、案内部材29を下方へ押し込んでいく。この際、図14において、吸込部211を配水管1の左側へ送り込みたい場合には、内視鏡本体Sおよび板バネ243を左側へ配置した状態で、案内部材29を本体27に対してまっすぐ押し込んでいけばよい。また、内視鏡本体Sや板バネ243の位置を把握可能な印を案内部材29などに付けておくことで、案内部材29の押し込み動作中に、案内部材29が周方向に回転した場合でも周方向の位置決めを容易に行うことができる。案内部材29を押し込んでいくことで、案内部材29の下端部に設けられた吸込み部材203が配水管1側へ送り込まれていく。案内部材29を押し込んでいく際には、内視鏡のケーブルCも本体27内に送り込んでいく。
そして、案内部材29が下方へ押し込まれることで、吸込み部材203の吸込部211が、縦管部T6のほぼ真下の管底に近づき、溜まった堆積物を吸込口229から吸い込んで回収する。回収された堆積物は、水と共にホース209を介して案内部材29へ送られ、排水管61から外部へ排出される。
なお、本実施例では、この吸い込みは、外部の大気圧と管内の圧力の差圧により行われるが、ポンプにより回収するようにしてもよい。
図19は、図14の状態から、案内部材を押し込んで吸込部が管底に近づいた状態を示す図であり、図20は、図19の状態からさらに案内部材を押し込んで吸込部を管底に沿って移動させている状態を示す図である。
そして、吸込部211が管底に近づいた状態で、案内部材29に対してケーブルCを押し込むと、ケーブルCがホース209の内周面に当接してホース209を押圧する。本実施例では、このケーブルCによる押圧により、図19に示すように、ホース209は板バネ243側が内側となるように湾曲し、吸込部211が左側へ向く。この状態では、内視鏡本体Sが上側に配置され、吸込口229が下側に配置される。
このようにホース209を湾曲させた状態で、案内部材29およびケーブルCをさらに押し込んでいくと、図20に示すように、吸込部211の下面219bが管底に当接し、吸込部211は、管底に沿って左側へ移動する。そして、吸込部211の吸込口229から堆積物が回収される。本実施例では、ホース209の湾曲方向が規定されており、かつ、吸込部211の下面219bが平坦面に形成されていることで、内視鏡本体Sは傾倒することなく、安定して管内を移動する。
堆積物が回収されたことを内視鏡により調査し記録したなら、案内部材29を引き上げて補修弁11を閉じて図14の状態とする。そして、案内部材29を180度回転させて、図14において吸込部211を管1の右側へ送り込んで清掃を同様に行い、堆積物を回収し終えたら、吸込み部材203に取り付けられた内視鏡により管内を調査し、管内の状況をモニターで調査すると共に記録する。
堆積物の回収および管内の調査や記録が終了したなら、補修弁11から回収装置201を取り外し、各縦管部T1,T4,T6の補修弁11に再び消火栓Hを取り付ける。そして、管網の各弁を開けて配水を再開して、清掃が終了となる。
本実施例の回収装置201によれば、内視鏡により管内を調査しながら清掃を行うことができ、堆積物の取り残しを無くすことができる。
また、板バネ243によりホース209の湾曲方向を規定しているので、所望の方向へ進行させることができる。この際、ホース209より若干短い板バネ243を、ホース209に取り付けて、ホース209を予め若干湾曲させておくことで、より確実にホース209の湾曲方向を規定することができる。
本実施例の管内清掃方法によれば、不断水で、縦管部の錆こぶ除去および管内調査を行うので断水時間を短くすることができる。
また、本実施例では、清掃前後において、内視鏡で管内を調査および記録することで、清掃の前後における管内の状況が視認でき、報告書の作成もし易くなる。
さらに、ピグの出口側となる縦管部の下方位置に溜まる堆積物も回収装置により外部へ排出することで、管内に流れてしまう堆積物を無くすことが可能となる。
また、本実施例では、縦管部の錆こぶ除去、管内の清掃前の調査、ピグによる管内清掃、および回収装置による管内清掃を一連で行うことができ、短時間で効率良く清掃することが可能である。
本発明の管内清掃方法は、上記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。
たとえば、上記実施例において使用した内視鏡挿入器、錆こぶ除去装置、ランチャーやキャッチャー、回収装置などは、他の構造であってもよい。
また、上記実施例では、回収装置のホース内に板バネを配置して、湾曲方向を規定したが、ワイヤや紐など長さが変化しない線材などでもよい。
また、上記実施例では、回収装置201の本体27が、複数本の単管205を介して補修弁11に取り付けられたが、本体27自体を軸方向に長く形成して、補修弁に直接固定するようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、内視鏡挿入器、ランチャーやキャッチャー、および回収装置を補修弁に取り付けたが、消火栓に取り付けても構わない。つまり、各部材の下端部を口金として、消火栓に取り付けられる構造とすればよい。
本発明の管内清掃方法が使用される管網の一例を示す平面視概略説明図である。 図1の管網に設けられた縦管部を示す正面図であり、一部を断面にして示している。 本発明の管内清掃方法に使用される内視鏡挿入器の一例を示す図であり、それが縦管部に取り付けられた状態を示す正面視概略縦断面図である。 図3の内視鏡挿入器の下部構造を示す正面視縦断面図である。 図3の内視鏡挿入器の本体の上端部に設けられる止水部を示す概略縦断面図である。 図3の内視鏡挿入器の内視鏡ホルダーを示す斜視図である。 図3の状態から案内部材が押し込まれて、誘導材が管底に接触した状態を示す図である。 図7の状態からさらに案内部材が押し込まれて、内視鏡ホルダーの脚部が管底に到達し、内視鏡本体を管内に送り込んでいる状態を示す図である。 本発明の管内清掃方法に使用される錆こぶ除去装置の一例を示しており、それにより縦管内の錆こぶを削り取っている状態を示す断面図である。 図9の錆こぶ除去装置の錆こぶ除去具の斜視図である。 縦管部にランチャーおよびキャッチャーがそれぞれ取り付けられた状態を示す正面視縦断面図である。 ランチャーの一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面視縦断面図である。 キャッチャーの一例を示す図であり、(a)は蓋を外した状態の平面図、(b)は正面視縦断面図である。 本発明の管内清掃に使用される回収装置の一例を示しており、それが縦管部に取り付けられた状態を示す正面視縦断面図である。 図14の回収装置の吸込み部材の一例を示す図であり、湾曲した状態を示している。 図15の吸込み部材を先端側から見た図である。 図15の吸込み部材の先端部を示す図であり、一部を断面にして示している。 図14の回収装置の吸込み部材を示す図であり、案内部材に取り付けられた状態を示す断面図である。 図14の状態から、案内部材を押し込んで吸込部が管底に近づいた状態を示す図である。 図19の状態からさらに案内部材を押し込んで吸込部を管底に沿って移動させている状態を示す図である。
符号の説明
1 管
3 縦管
9 内視鏡挿入器
11 補修弁
161 ランチャー
163 キャッチャー
201 回収装置
203 吸込み部材
243 板バネ

Claims (4)

  1. 管網を構成する管の内、ピグの走行経路とする管内に、前記走行経路の一端部の縦管部、前記走行経路の他端部の縦管部および前記走行経路の中途に設けられた縦管部から、不断水で内視鏡を挿入して、管内を調査する第一工程と、
    管網に配された弁を操作して、管網の一部を断水してピグの走行経路とする第二工程と、
    この走行経路の一端部の縦管部を構成する補修弁または消火栓に取り付けたランチャーから、前記走行経路の他端部の縦管部を構成する補修弁または消火栓に取り付けたキャッチャーへ向けてピグを走行させる第三工程と、
    ピグの出口側の縦管部の下方に溜まった堆積物を、この縦管部から管外へ回収する第四工程と、
    前記走行経路を構成する管内を内視鏡で調査する第五工程とを順次に含み、
    前記第一工程の後、前記第一工程において前記走行経路の中途に設けられた縦管部から管内に挿入された前記内視鏡を、その縦管部内に配置した状態としておき、
    前記第三工程の直後に、前記走行経路の中途に設けられた縦管部内に配置された前記内視鏡により管内の清掃状況を確認して、第三工程を繰り返すか、第四工程へ移行する
    ことを特徴とする配水管内清掃方法。
  2. 前記第二工程後、第三工程前に、前記走行経路の中途に設けられた縦管部から管内に挿入された内視鏡により、前記断水を確認する工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配水管内清掃方法。
  3. 前記第二工程後、第三工程前に、前記走行経路の中途に設けられた縦管部から管内に流量センサまたは水圧センサを挿入して、前記断水を確認する工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配水管内清掃方法。
  4. 第一工程の直前または直後に、前記走行経路上の縦管部内に付着した錆こぶを不断水で除去する工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の配水管内清掃方法。
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