JP2005269076A - ゲートウェイ装置及び車内ネットワークシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ゲートウェイが異常を検出・判断し、復旧処理を行うため、システム的に影響を与えるユニットが少なくて済むゲートウェイ装置を提供すること。
【解決手段】 操作入力がされるスイッチ機器A1は、入力データをネットワークを介して対象となるECU B1に送信するものであり、ゲートウェイ装置のCPU2は、スイッチ機器A1の故障をIDデータの一定期間の未受信から判断し、故障を起こしたスイッチ機器A1のスイッチ割り当て配置を別のスイッチ機器C3に割り当てる処理を行い、スイッチ割り当ての変更内容を表示する指示を表示器C2に出力した。
【選択図】 図2
【解決手段】 操作入力がされるスイッチ機器A1は、入力データをネットワークを介して対象となるECU B1に送信するものであり、ゲートウェイ装置のCPU2は、スイッチ機器A1の故障をIDデータの一定期間の未受信から判断し、故障を起こしたスイッチ機器A1のスイッチ割り当て配置を別のスイッチ機器C3に割り当てる処理を行い、スイッチ割り当ての変更内容を表示する指示を表示器C2に出力した。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車両における異なるネットワークを接続するゲートウェイ装置及び車内ネットワークシステムの技術分野に属する。
周期的もしくは周期+イベントにて送受信を行うECUを含む複数のネットワークと、そのネットワークを相互に接続しそれぞれ別のネットワークとの信号の転送を可能とするゲートウェイ装置において、ネットワークAに接続されスイッチ入力を受け送信するユニットA、そのユニットAより送信された信号をネットワークAからネットワークBへ転送するゲートウェイ装置、ネットワークBに接続されネットワークからの信号を受信し負荷に対し出力を行うユニットBにより、ゲートウェイ装置による通信システムを構成すると、スイッチ入力を信号化しネットワークに送信するユニットAが何らかの原因で故障した場合、入力信号が送信されなくなってしまうので、ゲートウェイ装置を解してネットワークBに接続されたユニットは負荷に対し出力が出来なくなってしまう。
これに対して従来においては、スイッチデバイス自体に異常検出手段を設けている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−100271号公報(第2−8頁、全図) また、従来においては、モータを制御するノードが故障した際に、ゲートウェイノードがモータを制御するものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平8−172677号公報(第2−5頁、全図)
これに対して従来においては、スイッチデバイス自体に異常検出手段を設けている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、従来のゲートウェイ装置にあっては、ゲートウェイを経由するネットワークでの通信の他に、スイッチ信号を直接負荷の制御を行うユニットに繋ぐか、ゲートウェイ自体が変わりの手段で信号入力を受け付け制御することになり、ハーネス回路の追加や、ゲートウェイへの物理的なインターフェイスの追加が必要になってしまう。また、スイッチデバイス自体に異常検出手段を設けることは、各デバイス毎に手段が必要となり効率がよくないことや、デバイス自体が故障した場合に対処が困難となる。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ゲートウェイが異常を検出・判断し、復旧処理を行うため、システム的に影響を与えるユニットが少なくて済むゲートウェイ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、車内に構成される異なる車載機器ネットワーク間を接続するものであり、車載機器からの入力データを一時的に保存・変換して別のネットワークに接続している車載機器に送信するゲートウェイ装置において、操作入力がされるスイッチ機器は、入力データをネットワークを介して対象となる車載機器に送信し、前記スイッチ機器の故障を検出するスイッチ故障検出手段と、故障を起こしたスイッチ機器のスイッチ割り当て配置を別のスイッチ機器に割り当てる処理を行う割り当て変更処理手段と、スイッチ割り当ての変更内容を表示する指示を表示器に出力する表示指示手段とを備えることを特徴とする。
よって、本発明にあっては、車内ネットワークシステムに与える影響を小さくして、スイッチ機器の故障に対応できる。
また、その対応が表示により使用者にわかりやすくできる。
また、その対応が表示により使用者にわかりやすくできる。
以下、本発明のゲートウェイ装置を実現する実施の形態を、実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のゲートウェイ装置のブロック図である。図2は実施例1のゲートウェイ装置で実行される異常判断処理の流れを示すフローチャートである。図3は実施例1のゲートウェイ装置で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。図4は実施例1における車内ネットワークに接続したオーディオ装置で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。図5は実施例1における車内ネットワークに接続した表示器で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。図6は実施例1の車内ネットワークの通常の状態とリカバリモードの状態を示す説明図である。図7は実施例1の車内ネットワークに接続したスイッチ機器のスイッチ配置と表示器の表示内容を示す説明図である。
図1は実施例1のゲートウェイ装置のブロック図である。図2は実施例1のゲートウェイ装置で実行される異常判断処理の流れを示すフローチャートである。図3は実施例1のゲートウェイ装置で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。図4は実施例1における車内ネットワークに接続したオーディオ装置で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。図5は実施例1における車内ネットワークに接続した表示器で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。図6は実施例1の車内ネットワークの通常の状態とリカバリモードの状態を示す説明図である。図7は実施例1の車内ネットワークに接続したスイッチ機器のスイッチ配置と表示器の表示内容を示す説明図である。
実施例1のゲートウェイ装置1は、スイッチ機器A1を通信線で接続したネットワークAと、ECUB1を通信線に接続したネットワークBと、オーディオ装置C1と表示器C2及びスイッチ機器C3とを通信線に接続したネットワークCとを接続する(図6参照)。
ゲートウェイ装置1は、図1に示すように、CPU2(スイッチ故障検出手段、割り当て変更処理手段、表示指示手段、復帰検知手段に相当する)、トランシーバ3a,3b,3c、電源回路4、発振子5、EEPROM6、終端抵抗7a,7b,7cを主要な構成としている。
トランシーバ3a,3b,3cは、終端抵抗7a,7b,7cを介してネットワークA,B,Cの2本線である通信線に接続し、ネットワークA,B,Cからの信号をCPU2で処理できる信号に変換し、CPU2が出力した信号をネットワークA,B,Cで送信できる信号(それぞれのネットワークのプロトコルに従った通信信号)に変換して通信線に送信する。
電源回路4は、CPU2及び周辺回路に電源を供給する。
トランシーバ3a,3b,3cは、終端抵抗7a,7b,7cを介してネットワークA,B,Cの2本線である通信線に接続し、ネットワークA,B,Cからの信号をCPU2で処理できる信号に変換し、CPU2が出力した信号をネットワークA,B,Cで送信できる信号(それぞれのネットワークのプロトコルに従った通信信号)に変換して通信線に送信する。
電源回路4は、CPU2及び周辺回路に電源を供給する。
発振子5は、CPU2での通信への同期処理、信号生成に使用する発振信号をCPU2に出力する。
EEPROM6は、ネットワークA,B,Cに出力するメッセージIDを登録保存し、CPU2からの指令に応じて、CPU2にメッセージデータを出力する。また、CPU2からの指令に応じて保存した内容を消去する。
CPU2には、トランシーバ3a,3b,3cとCAN通信用の送受信を行う通信部21a,21b,21c、ROM23、RAM24、ウォッチドッグタイマ部22を設けている。
EEPROM6は、ネットワークA,B,Cに出力するメッセージIDを登録保存し、CPU2からの指令に応じて、CPU2にメッセージデータを出力する。また、CPU2からの指令に応じて保存した内容を消去する。
CPU2には、トランシーバ3a,3b,3cとCAN通信用の送受信を行う通信部21a,21b,21c、ROM23、RAM24、ウォッチドッグタイマ部22を設けている。
ROM23は、CPU2で行う処理の内容やデータを保存する。
RAM24は、通信部21a,21b,21cにより受信したデータを必要に応じてプロトコル変換して送信用データにしたものを一時的に保存しておく。
なお、実施例1の車内ネットワークでは、各車載機器(ノード)は、識別のためのIDデータを必ず送信データに含むようにする。
RAM24は、通信部21a,21b,21cにより受信したデータを必要に応じてプロトコル変換して送信用データにしたものを一時的に保存しておく。
なお、実施例1の車内ネットワークでは、各車載機器(ノード)は、識別のためのIDデータを必ず送信データに含むようにする。
次に、作用を説明する。
[異常判断]
図2は実施例1のゲートウェイ装置で実行される異常判断処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
[異常判断]
図2は実施例1のゲートウェイ装置で実行される異常判断処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS11では、ネットワークAに接続されているスイッチ機器A1(ECU A)からIDデータを受信していないかどうかを判断し、受信しない場合にはステップS12に移行し、受信した場合には本処理を終了する。
ステップS12では、スイッチ機器A1からIDデータを受信できなくなって一定時間が経過したかどうかを判断し、経過したならばステップS13へ移行し、経過しない場合にはステップS11に戻る。
ステップS13では、スイッチ機器A1からIDデータを受信できなくなって一定時間が経過したことから異常と判断する。
ステップS14では、受信できなくなったIDデータ(対象ID)から故障した機器を特定する。但し、この場合には、スイッチ機器A1となる。
ステップS15では、リカバリ信号の送信として、オーディオ装置C1へマスク信号を送信し、表示器C2へ表示信号を送信し、本処理を終了する。
[ゲートウェイ装置におけるリカバリモード]
図3は実施例1のゲートウェイ装置で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。
[ゲートウェイ装置におけるリカバリモード]
図3は実施例1のゲートウェイ装置で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS21では、スイッチ機器C3から、リカバリ処理を行うスイッチ機器のIDデータを受信したかどうかを判断し、受信したならばステップS22へ移行し、受信しないならばステップS23へ移行する。
ステップS22では、リカバリ処理としてスイッチ機器C3のIDデータを故障したスイッチ機器A1のIDデータに変換してデータを再構成する。
ステップS23では、通常のデータ転送処理を行う。
ステップS24では、ネットワークBへデータを送信する。
[オーディオ装置におけるリカバリモード]
図4は実施例1におけるネットワークCに接続したオーディオ装置C1で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。
図4は実施例1におけるネットワークCに接続したオーディオ装置C1で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS31では、マスク信号を受信したかどうかを判断し、受信したならばステップS32へ移行し、受信していないならばステップS34へ移行する。
ステップS32では、受信メッセージマスク(詳細は後述する)をONにする。
ステップS33では、受信メッセージマスクの対象となるIDデータを受信したかどうかを判断し、受信したならば本処理を終了し、受信しないならばステップS35へ移行する。
ステップS34では、受信メッセージマスクをOFFにする。
ステップS35では、通常の動作を行う。
[表示装置におけるリカバリモード]
図5は実施例1におけるネットワークCに接続した表示器C2で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。
図5は実施例1におけるネットワークCに接続した表示器C2で実行されるリカバリモードの処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS41では、表示変更の指示する信号を受信したかどうかを判断し、受信したならばステップS42へ移行し、受信しないならばステップS43へ移行する。
ステップS42では、スイッチ割り付け行う(詳細は後述する)。
ステップS43では、通常の処理を行う。
[スイッチ機器が故障した際の操作作用]
(a)通常状態
図6(a)に示すように、通常状態では、ネットワークAに接続しているスイッチ機器A1へ使用者が入力操作を行うことにより、その操作入力が周期的に割り振られるネットワークA内の信号送信となってネットワークAに接続している1つのノードであるゲートウェイ装置1に送られる。
ゲートウェイ装置1は、ネットワークAでの送受信可能な信号をネットワークBでの送受信可能な信号に変換して送信し、その信号をネットワークBに接続しているECU B1は受け取ることにより、入力操作に対する制御を行っている。
(a)通常状態
図6(a)に示すように、通常状態では、ネットワークAに接続しているスイッチ機器A1へ使用者が入力操作を行うことにより、その操作入力が周期的に割り振られるネットワークA内の信号送信となってネットワークAに接続している1つのノードであるゲートウェイ装置1に送られる。
ゲートウェイ装置1は、ネットワークAでの送受信可能な信号をネットワークBでの送受信可能な信号に変換して送信し、その信号をネットワークBに接続しているECU B1は受け取ることにより、入力操作に対する制御を行っている。
(b)異常状態
図6(a)の通常状態から図6(b)に移るように、ネットワークAに接続しているスイッチ機器A1が故障した異常状態になった場合、ゲートウェイ装置1は、スイッチ機器A1からのIDデータを含むデータが一定時間以上、受信できないことで、スイッチ機器A1の故障をステップS11〜S13の処理で検知する。
すると、ゲートウェイ装置1は、ステップS14の処理で、操作の相手がECUB1であることを特定し、リカバリ信号として、オーディオ装置C1へマスク信号を送信し、表示器C2へ表示信号を送信する。
図6(a)の通常状態から図6(b)に移るように、ネットワークAに接続しているスイッチ機器A1が故障した異常状態になった場合、ゲートウェイ装置1は、スイッチ機器A1からのIDデータを含むデータが一定時間以上、受信できないことで、スイッチ機器A1の故障をステップS11〜S13の処理で検知する。
すると、ゲートウェイ装置1は、ステップS14の処理で、操作の相手がECUB1であることを特定し、リカバリ信号として、オーディオ装置C1へマスク信号を送信し、表示器C2へ表示信号を送信する。
(c)異常状態における受信メッセージマスク
異常状態となり、マスク信号をオーディオ装置C1が受け取ると、ステップS32の処理により受信メッセージマスクがONとなる。
ここでオーディオ装置C1における受信メッセージマスクについて説明する。
ステップS34→S35で示される通常動作においては、ネットワークCに接続されているスイッチ機器C3からの操作信号を同じネットワークに接続しているオーディオ機器C1が受信して制御する。これにより操作→制御が成立する。
受信メッセージマスクがONとなると、スイッチ機器C3からの停止、スタート、交通情報などに割り付けられた必要最低限の操作信号を除いて無視し、受信メッセージマスクONとなる直前の状態を保持する。
つまり、オーディオ装置C1は、車両の運行もしくは、使用者に優先度の高い操作に、緊急度の低いオーディオ制御のためのスイッチ機器機能を渡し、自らは制限された操作となるのである。
異常状態となり、マスク信号をオーディオ装置C1が受け取ると、ステップS32の処理により受信メッセージマスクがONとなる。
ここでオーディオ装置C1における受信メッセージマスクについて説明する。
ステップS34→S35で示される通常動作においては、ネットワークCに接続されているスイッチ機器C3からの操作信号を同じネットワークに接続しているオーディオ機器C1が受信して制御する。これにより操作→制御が成立する。
受信メッセージマスクがONとなると、スイッチ機器C3からの停止、スタート、交通情報などに割り付けられた必要最低限の操作信号を除いて無視し、受信メッセージマスクONとなる直前の状態を保持する。
つまり、オーディオ装置C1は、車両の運行もしくは、使用者に優先度の高い操作に、緊急度の低いオーディオ制御のためのスイッチ機器機能を渡し、自らは制限された操作となるのである。
(d)異常状態における表示
異常状態となり、表示変更信号を表示器C2が受け取ると、ステップS42の処理により、図7(a)上段に示すようにオーディオ装置C1やエアコンに関する表示を行っていたのを終了し、図7(a)下段に示すように、スイッチに故障が発生したことを示す表示内容と、スイッチ機器C3のスイッチ配置に対し、変更したスイッチ配置を表示する。
これにより、使用者は故障が発生したことを認識するとともに、本来と異なるスイッチ配置であることを認識する。この表示を続けることにより、故障したスイッチ機器に代わるどの操作を行えばよいかが一目でわかる。
異常状態となり、表示変更信号を表示器C2が受け取ると、ステップS42の処理により、図7(a)上段に示すようにオーディオ装置C1やエアコンに関する表示を行っていたのを終了し、図7(a)下段に示すように、スイッチに故障が発生したことを示す表示内容と、スイッチ機器C3のスイッチ配置に対し、変更したスイッチ配置を表示する。
これにより、使用者は故障が発生したことを認識するとともに、本来と異なるスイッチ配置であることを認識する。この表示を続けることにより、故障したスイッチ機器に代わるどの操作を行えばよいかが一目でわかる。
(e)リカバリ処理
変更された表示に従って、操作入力が行われた場合には、その操作信号は、本来のオーディオ装置C1への操作信号としてネットワークC内を送信されることになる。オーディオ装置C1は、この操作信号を受信するが、上述のように受信メッセージマスクがONとなっているので、この操作信号を無視する。さらに、操作信号は、ネットワークCに接続しているゲートウェイ装置1に受信される。ゲートウェイ装置1では、リカバリ処理において対象としているスイッチ機器C3からの操作信号であることをその信号データに含まれるIDデータから判断し、そのIDデータを故障したスイッチ機器A1のものに変換する処理を行い、スイッチ機器A1からのメッセージデータであることを示すIDデータを含むメッセージデータをネットワークBに送信する。
変更された表示に従って、操作入力が行われた場合には、その操作信号は、本来のオーディオ装置C1への操作信号としてネットワークC内を送信されることになる。オーディオ装置C1は、この操作信号を受信するが、上述のように受信メッセージマスクがONとなっているので、この操作信号を無視する。さらに、操作信号は、ネットワークCに接続しているゲートウェイ装置1に受信される。ゲートウェイ装置1では、リカバリ処理において対象としているスイッチ機器C3からの操作信号であることをその信号データに含まれるIDデータから判断し、そのIDデータを故障したスイッチ機器A1のものに変換する処理を行い、スイッチ機器A1からのメッセージデータであることを示すIDデータを含むメッセージデータをネットワークBに送信する。
ネットワークBに接続しているECUB1は通常と同じ処理を行えばよい。
これにより、優先度もしくは使用頻度の高い機器の操作入力を行うスイッチ機器が故障しても、優先度もしくは使用頻度の低いスイッチ機器に割り当て操作入力を可能にすることが、そのスイッチ機器の対象となる機器の接続しているネットワークに影響を与えない。また、スイッチ割り当てを変更するスイッチ機器及びその対象となっていた機器、表示器もゲートウェイ装置1からの指令信号でアクションを起こせばよく、複雑な通信処理を伴わない。
また、割り当て変更がされるスイッチ機器も何ら出力信号等に変更を伴わない。
これにより、優先度もしくは使用頻度の高い機器の操作入力を行うスイッチ機器が故障しても、優先度もしくは使用頻度の低いスイッチ機器に割り当て操作入力を可能にすることが、そのスイッチ機器の対象となる機器の接続しているネットワークに影響を与えない。また、スイッチ割り当てを変更するスイッチ機器及びその対象となっていた機器、表示器もゲートウェイ装置1からの指令信号でアクションを起こせばよく、複雑な通信処理を伴わない。
また、割り当て変更がされるスイッチ機器も何ら出力信号等に変更を伴わない。
(f)正常状態への復旧処理
実施例1では、ステップS15で送信されるリカバリ信号は周期的に送信されるものとし、ステップS11〜S15の処理が周期的に繰り返されるようにしている。
このため、ネットワークAに接続しているスイッチ機器A1の故障が、正常な状態に戻った際には、自動的に正常状態に復旧する。
実施例1では、ステップS15で送信されるリカバリ信号は周期的に送信されるものとし、ステップS11〜S15の処理が周期的に繰り返されるようにしている。
このため、ネットワークAに接続しているスイッチ機器A1の故障が、正常な状態に戻った際には、自動的に正常状態に復旧する。
次に効果を説明する。
実施例1のゲートウェイ装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例1のゲートウェイ装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)車内のネットワークA,B,C間を接続し、スイッチ機器A1からの入力データを一時的に保存・変換して別のネットワークに接続しているECU B1に送信するゲートウェイ装置1において、操作入力がされるスイッチ機器A1は、入力データをネットワークを介して対象となるECU B1に送信するものであり、ゲートウェイ装置のCPU2は、スイッチ機器A1の故障をIDデータの一定期間の未受信から判断し、故障を起こしたスイッチ機器A1のスイッチ割り当て配置を別のスイッチ機器C3に割り当てる処理を行い、スイッチ割り当ての変更内容を表示する指示を表示器C2に出力するため、システムに与える影響を少なくして、操作入力を行う機器が故障した場合にも、操作入力ができる。
(2)データは、各車載機器の識別のためにIDデータを含むものであり、変更処理手段は、別のスイッチ機器のIDデータを故障したスイッチ機器のIDに変換するため、リカバリを行うスイッチ機器は、通常のデータを出力すればよく、また、リカバリされる対象の車載機器も通常の処理を行えばよいため、非常にシステムへの影響を少なくすることができる。
システムへの影響を小さくすることは、通信負荷による輻輳状態の発生を防止し、かつシステムのコスト抑制にもつながり、重要な情報を車内ネットワークでやり取りするシステムにおいては、特にシステム安定に大きな効果を有することになる。
システムへの影響を小さくすることは、通信負荷による輻輳状態の発生を防止し、かつシステムのコスト抑制にもつながり、重要な情報を車内ネットワークでやり取りするシステムにおいては、特にシステム安定に大きな効果を有することになる。
(3)ゲートウェイ装置1のCPU2は、故障と判断したスイッチ機器の正常動作への復帰を検知し、復帰を検知した際にスイッチ割り当てを故障前の割り当てに戻すため、システムの復旧に伴って、速やかに正常な状態に復旧させることができる。
(4)車内の異なるネットワークを上記(1)〜(3)のゲートウェイ装置1で接続した車内ネットワークにおいて、車内ネットワークに、表示器C2を接続し、表示器C2は、ゲートウェイ装置1のCPU2からの指示に応じて、スイッチ機器C3へのスイッチ割り当て配置の変更、及び故障を示す表示内容を表示するため、リカバリの際の操作をより容易にすることができ、不具合による不都合を最小限にとどめることができる。
以上、本発明のゲートウェイ装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、故障したスイッチ機器が別のネットワークに接続した車載機器を制御するものであったが、同じネットワークに接続されているものでも、よい。また、そのリカバリを行うスイッチ機器も別のネットワークに接続されているものであっても、同じネットワークに接続されているものであってもよい。
1 ゲートウェイ装置
2 CPU
21a〜21c 通信部
22 ウォッチドッグタイマ部
23 ROM
24 RAM
3a〜3c トランシーバ
4 電源回路
5 発振子
6 EEPROM
7a〜7c 終端抵抗
A〜C ネットワーク
A1 スイッチ機器
B1 ECU
C1 オーディオ装置
C2 表示器
C3 スイッチ機器
2 CPU
21a〜21c 通信部
22 ウォッチドッグタイマ部
23 ROM
24 RAM
3a〜3c トランシーバ
4 電源回路
5 発振子
6 EEPROM
7a〜7c 終端抵抗
A〜C ネットワーク
A1 スイッチ機器
B1 ECU
C1 オーディオ装置
C2 表示器
C3 スイッチ機器
Claims (4)
- 車内に構成される異なる車載機器ネットワーク間を接続し、
車載機器からの入力データを一時的に保存・変換して別のネットワークに接続している車載機器に送信する、
ゲートウェイ装置において、
操作入力がされるスイッチ機器は、入力データをネットワークを介して対象となる車載機器に送信するものであり、
前記スイッチ機器の故障を検出するスイッチ故障検出手段と、
故障を起こしたスイッチ機器のスイッチ割り当て配置を別のスイッチ機器に割り当てる処理を行う割り当て変更処理手段と、
スイッチ割り当ての変更内容を表示する指示を表示器に出力する表示指示手段とを備える、
ことを特徴とするゲートウェイ装置。 - 請求項1に記載されたゲートウェイ装置において、
データは、各車載機器の識別のためにIDデータを含むものであり、
前記変更処理手段は、
別のスイッチ機器のIDデータを前記故障したスイッチ機器のIDに変換する、
ことを特徴とするゲートウェイ装置。 - 請求項1又は請求項2に記載されたゲートウェイ装置において、
故障と判断したスイッチ機器の正常動作への復帰を検知する復帰検知手段を設け、
前記変更処理手段は、
前記復帰検知手段により復帰を検知した際にスイッチ割り当てを故障前の割り当てに戻す、
ことを特徴とするゲートウェイ装置。 - 車内の異なるネットワークを請求項1〜請求項3に記載のゲートウェイ装置で接続した車内ネットワークにおいて、
同車内ネットワークに、表示器を接続し、
同表示器は、
前記表示指示手段からの指示に応じて、スイッチ機器へのスイッチ割り当て配置の変更、及び故障を示す表示内容を表示する、
ことを特徴とする車内ネットワークシステム。
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---|---|---|---|
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