JP2005269049A - 防犯カメラ映像管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 エレベータの乗りかご内を監視し、その映像ファイルを管理する場合であっても、容易にロケーション名を設定することのできる防犯カメラ映像保存管理システムを提供する。
【解決手段】 防犯カメラ2と、その映像信号を映像ファイルとして保存すると共に、その属性を記憶する記憶装置32を含み、動作指令に応じて映像ファイル及びその属性の書込みと読出しが可能な映像記録装置3と、映像記録装置に対する映像ファイル及びその属性をワイヤレスにて外部から受信し、映像記録装置から読出された映像ファイル及びその属性をワイヤレスにて外部に送信する送受信部7と、映像記録装置の動作指令を入力する操作スイッチ、ワイヤレスにて送受信部7と送受信する送受信部53、映像ファイルを保存する記憶装置54を含み、送受信部53を介して動作指令及びその属性を受信する携帯端末5とを備え、映像記憶装置3の映像ファイルの属性が少なくともロケーション名を含むとともに、そのロケーション名があらかじめ映像記憶装置3に記憶されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、防犯を必要とする場所に設けられた防犯カメラの映像を管理する防犯カメラ映像保存管理システムに関する。
エレベータのかご内は、夜間など乗客の少ない場合には、密室となるおそれがあるため、種々の防犯対策が施されている。このエレベータの防犯対策として、効果を発揮しているものに、テレビカメラによる監視がある。これはエレベータのかご内に防犯カメラとしてのCCDカメラを設置し、かご内の様子を常時撮影し、撮影された映像を、エレベータの運行を管理する管理室や防犯を担当する部門の監視室に設置したビデオモニタによって監視したり、その映像を録画機器によってビデオテープなどに記録したりすることである。
このような防犯カメラを設置することにより、犯罪を未然に防ぐことに効果を発揮しており、また、犯罪が発生した場合、記録されているビデオテープを再生することによって加害者の特定に威力を発揮し、さらに、保存されているビデオテープは、過去の事件の調査資料としても貴重なものになっている。
しかしながら、エレベータの運行中の映像を全て記録しようとすると、ビデオテープの量が莫大となり、保存が大変で現実的ではなくなってしまう。そこで、CCDカメラで撮影された映像を全て記録するのではなく、一定の時間間隔毎に1フィールド又は1フレーム分だけ録画する方法がとられていた。この場合でも、市販のビデオテープを用いると、1週間程度の記録しかできず、毎週ビデオテープの交換が必要となり、保守回数の増大や維持費用の増大を招いていた。逆に保守回数を減らすために、映像の記録間隔を、例えば、20秒間隔のように長くした場合には、エレベータが1運転動作を行う間全く記録が行われなくなり、防犯の目的を果たせなくなるおそれもある。
そこで、映像の監視間隔を低下させることなく、録画機器の映像記録時間を大幅に増加させて、保守回数の低減と維持費用の抑制を可能にするエレベータ防犯装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このエレベータ防犯装置は、防犯カメラで撮影された映像を所定の時間間隔で1フレーム分ずつ順次複数の映像記録部に記録し、この映像記録部のそれぞれに記録された映像を読み出して複数のフレームの映像を、1枚の画面に合成し、その合成された画像を録画機器に記録するように構成されている。
特開平10−322683号公報
上記のエレベータ防犯装置は、かご内に防犯カメラを、かご上に映像記録装置をそれぞれ設置している。従来、この映像記録装置で撮影された映像ファイルを識別して管理するものには、例えば、日付とか、撮影開始からの連続番号、映像ファイルの属性等があった。従って、複数台のエレベータの映像記録装置の映像ファイルを一括管理するには、映像記録装置などを設置したロケーション名などの管理名称を付加していないため、映像記憶装置の映像ファイルを個々に収集することで、複数台のエレベータの映像記憶装置の映像ファイルを分離管理する必要があった。
従って、複数台のエレベータの防犯映像を管理する場合には、保守員は表示機付き携帯端末を持って各々のエレベータかご内に出向き、設置条件や動作条件を撮影映像とともに表示機付き携帯に収集する際に、それらの情報を着脱可能なメモリーカードに保存する。そして、他のエレベータに出向き、同様な映像を記憶する際に、メモリカードを換えて撮影映像を収集するとともに、そのメモリーカードにエレベータかごで採取した旨のメモをメモリカードに貼り付けていた。
また、収集したメモリーカードからパソコンの保存管理をする際には、エレベータかご名称のフォルダーを設け、かつその下には収集日を表すサブフォルダを作成して、収集したメモリカード内の撮影映像を転送していた。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベータの乗りかご内を監視し、その映像ファイルを管理する場合に、その映像ファイルにロケーション名を設定することのできる防犯カメラ映像保存管理システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、設定されたロケーション名に従って、多数の映像ファイルの一括管理を容易化することのできる防犯カメラ映像保存管理システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、防犯監視対象を撮影して映像信号を出力する防犯カメラと、防犯カメラの映像信号を映像ファイルとして保存する撮影映像保存領域及び映像ファイルの属性を記録する属性記憶領域を有する第1の記憶装置を含み、動作指令に応じて第1の記憶装置に対して映像ファイル及びその属性の書込みと読出しが可能な映像記録装置と、防犯カメラに付帯的に設けられ、映像記録装置に対する動作指令をワイヤレスにて外部から受信し、映像記録装置から読出された映像ファイル及びその属性をワイヤレスにて外部に送信する第1の送受信部と、映像記録装置の動作指令を入力する操作スイッチ、ワイヤレスにて第1の送受信部から送信された映像ファイル及びその属性を送受信する第2の送受信部、第2の送受信部にて受信した映像ファイルを保存する撮影映像保存領域及び映像ファイルの属性を記憶する属性記憶領域を有する第2の記憶装置を含み、操作スイッチの動作指令に応じて第2の記憶装置に対して映像ファイル及びその属性の書き込みと読み出しが可能な携帯端末と、を備え、映像記憶装置の映像ファイルの属性が少なくともロケーション名を含むとともに、そのロケーション名があらかじめ映像記憶装置の属性記憶領域に記憶されている防犯カメラ映像保存管理システムである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の防犯カメラ映像保存管理システムにおいて、携帯端末は、映像記憶装置の属性記憶領域に記憶されているロケーション名を、第2の送受信部を介して受信するとともに、そのロケーション名を第2の記憶装置の属性記憶領域に記憶するものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の防犯カメラ映像保存管理システムにおいて、携帯端末は、表示部を含み、映像記憶装置から読み出された映像ファイルと併せてそのロケーション名を表示部に表示するものである。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の防犯カメラ映像保存管理システムにおいて、携帯端末は、パソコンに挿脱可能なメモリカードを装着してフォルダー名を作成し、このフォルダー名に対応させて映像ファイル及びその属性を記憶させるものである。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の防犯カメラ映像保存管理システムにおいて、防犯カメラ、映像記録装置及び第1の送受信部を1セットとし、それぞれエレベータの内部を防犯監視対象として複数のセットが設置され、携帯端末は、これに挿脱可能なメモリカードを装着してエレベータ毎にフォルダー名を作成し、このフォルダー名に対応させて各エレベータの映像ファイル及びその属性を記憶させるものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の防犯カメラ映像保存管理システムにおいて、携帯端末は、映像ファイル及びその属性を異なる撮影ロケーションで新たに取得したとき、該ロケーション名にてフォルダーを追加作成し、対応する映像ファイル及びその属性をメモリカードに記憶させるものである。
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載の防犯カメラ映像保存管理システムにおいて、複数の映像記録装置をネットワークで接続し、該ネットワーク上のロケーション名を映像ファイルの属性に含ませて伝送するものである。
本発明は、上記のように構成したことにより、エレベータの乗りかご内を監視し、その映像ファイルを管理する場合に、その映像ファイルにロケーション名を設定することのできる防犯カメラ映像保存管理システムを提供することにある。
以下、本発明を図面に示す好適な実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る防犯カメラ映像保存管理システムの第1実施例の概略構成図であり、図2はこの第1実施例を構成する映像記録装置の詳細な構成を示すブロック図である。この防犯映像保存管理システムは、防犯を必要とする場所、例えばエレベータの乗りかご1内の天井などに取り付けられる防犯カメラ2と、この防犯カメラ2で撮影された乗りかご1内の映像を記録するハードディスクレコーダなどの映像記録装置3と、この映像記録装置3に保存された映像情報及び後述する表示情報を表示する表示機4と、映像記録装置3に保存された映像情報を取り込んで表示したり、表示機4に表示したい表示情報を無線伝送により送信したりする携帯端末5とを備えている。
防犯カメラ2は、例えば、CCDなどの撮像素子などを用いた撮像カメラであって、例えばエレベータの場合には、乗降者の手の届き難い乗りかご1内の天井に取り付けられるが、的確な映像を撮影する観点から、比較的ドアから離れたかご内天井の比較的奥側からドア側を望むような場所に取り付けるのが望ましく、さらには正面のドアと対峙するかご内の壁面の比較的高い位置に取り付けてもよい。
この防犯カメラ2は、そのまま乗りかご1内の天井に直付けする方法もあるが、外部から直接防犯カメラ2と判断されると防犯上好ましくないので、外側から例えば撮影上支障をきたさない材料の外装体6で防犯カメラ2を覆うことにより、自然な雰囲気の状態を保つように取り付けるのが望ましい。
この防犯カメラ2に付帯させて送受信部7が設けられている。この送受信部7は、携帯端末5から映像記録装置3に対する動作指令、表示機4に表示したい掲示板情報、所要とするメッセージ情報等の表示情報をワイヤレスにて受信し、映像記録装置3に送信する機能と、携帯端末5からの要求に基づいて映像記録装置3に保存されている映像情報を携帯端末5にワイヤレスにて送信する機能とを備えている。
この送受信部7と映像記録装置3とは映像用ケーブル8a及び制御用ケーブル8bを含む通信ケーブル8で接続され、また防犯カメラ2と映像記録装置3とは映像ケーブル9で接続されている。
この映像記録装置3は、予め設定される動作条件のもとに防犯カメラ2で撮影される映像情報を記録、保存し、保存された映像情報を再生し、携帯端末5や表示機4に表示する機能を有するものである。
すなわち、映像記録装置3は、予め定められた動作条件のもとに映像情報の記録、再生の他、携帯端末5から送受信部7及び制御用ケーブル8bを介して授受される制御信号のもとに所要の処理制御を実行するCPUで構成される処理制御部31、少なくとも映像情報を保存する撮影映像保存領域32a、ロケーション名を記録する属性記憶領域としてのロケーション名記録領域32b、表示情報を記録する表示用記録領域32cを有する記憶装置32、防犯カメラ2で撮影された映像を映像ケーブル9を経由して受け取り、静止映像に変換するエンコーダ(JPEG)33、このエンコーダ33により変換された静止映像を記憶装置32の撮影映像保存領域32aに保存する画像処理部34及びデコーダ35によって構成されている。
なお、携帯端末5から映像記録装置3への制御信号としては、映像記録装置3の動作状態を停止したり、動作条件を変更したり、表示機4に対する表示情報の選択変更を含むものである。
この映像記録装置3は、自身の表示選択機能部(図示せず)により、表示用記録領域32cに保存されている静止表示情報を選択し、画像処理部34を通り、デコーダ35でデコーディングし、表示用ケーブル10を介して表示機4に送出する機能、記憶装置32のロケーション名記憶領域32bに予め保存されているロケーション名を、映像用ケーブル8a及び送受信部7を経由して携帯端末5に送信する機能、携帯端末5から送受信部7及び映像用ケーブル8aを経由してくる表示情報ファイルを取り込み、処理制御部31の保存処理に基づいて記憶装置32の表示用記録領域32cに保存する機能を備えている。
さらに、映像記録装置3と表示機4とは、表示用ケーブル10の他、メモリカード用ケーブル11(11a,11b)によって接続されている。従って、この表示機4にはメモリカードを着脱自在に装着可能なカード装填用ポート4aが設けられ、必要なときにカード装填用ポート4aにメモリカードを装填し、映像記録装置3の撮影映像保存領域32a、ロケーション名記録領域32bに保存されている表示情報を取り出すことが可能になっている。なお、カード装填用ポート4aは表示機4の近傍に別途設置する構成であってもよい。
図3は携帯端末5の詳細な構成を示すブロック図である。この携帯端末5は、各種の処理指示を出すために操作する操作スイッチ51と、この操作スイッチ51の操作による処理指示に基づいて当該携帯端末5の動作を制御するCPUで構成された演算処理部52と、防犯カメラ2側の送受信部7に対する映像情報、制御情報及び表示情報等のインタフェースとなる送受信部53と、少なくとも映像情報を保存する撮影映像保存領域54a、ロケーション名を記録する属性記憶領域としてのロケーション名記録領域54bを有する記憶装置54と、この記憶装置54に記憶される映像情報や映像記録装置3の動作条件情報等を表示部55に表示する表示制御部56と、画像メモリ57と、携帯端末5自体に着脱自在に装填され、記憶装置54に記憶されている映像情報を取り込んで記憶する他、予め格納されている表示情報ファイルを提供する保存メモリカード58とを備えている。ここで、表示情報ファイルを提供するとは、表示機4に表示させるための表示情報を防犯カメラ2側の送受信部7を介して映像記録装置3に転送することをいう。
なお、携帯端末5の送受信部53と、防犯カメラ2側の送受信部7とは例えば赤外線を用いた無線伝送が使用される。
上記のように構成された防犯カメラ映像保存管理システムの動作について以下に説明する。
保守員は、例えば、エレベータの保守点検時、携帯端末5を携行し、保守点検する現場に出向き、エレベータ管理人等の顧客と相談の上、保守員自ら携帯端末5を使用する。顧客に携帯端末5を提供し、使用してもらうことも可能である。
保守員が顧客エレベータの防犯映像を確認するとか、又は、表示機4に掲示板情報を表示しようとする場合、あるいは顧客が携帯端末5を操作する場合であっても、セキュリティの検査を実施する。保守員が携帯端末5を操作する場合には、顧客から識別(ID)情報を聞いた後、この識別情報を入力し、防犯カメラ2側の送受信部7に赤外線伝送し、映像記録装置3に送信する。この映像記録装置3は、送受信部7から受け取った識別情報と予め登録されている識別情報とを照合し、正当な権限を有する者と判断された場合に限り、携帯端末5に対して使用許可を与えるセキュリティ対策をとっている。
以下、携帯端末5の諸機能を具体的に説明する。
(1) 映像記録装置3に保存される映像情報の取り出し表示について
保守員が操作スイッチ51の中の所定の表示指示用操作スイッチを選択して押圧操作すると、演算処理部52は、映像要求であると判断し、送受信部53から防犯カメラ2側の送受信部7に向けて赤外線伝送により日時及びロケーション名を含む映像要求信号を送信する。この映像要求信号は制御用ケーブル8bを通って映像記録装置3に送られる。ここで、映像記録装置32は、映像要求信号に基づいて撮影映像保存領域32aから映像情報を、ロケーション名記録領域32bからロケーション名をそれぞれ取り出し、映像用ケーブル8a及び送受信部7を経由し、携帯端末5に赤外線伝送する。つまり、ロケーション名を含めた映像情報の伝送動作が開始される。携帯端末5は、伝送されてくる映像情報を送受信部53で受信し、画像メモリ57に順次記憶していく。
ここで、保守員は、操作スイッチ51の中の表示指示用操作スイッチに対する2回目の押圧操作を行うと、演算処理部52は、映像情報の表示であると判断し、画像メモリ57から記憶順序に従って映像情報を読み出し、そのロケーション名と併せて、表示制御部56を介して表示部55に表示してゆく。
引き続き、表示指示用操作スイッチの3回目の押圧操作が行われると、演算制御部52は、表示動作停止であると判断し、表示動作を停止する。
(2) 映像情報の記憶処理動作について
保守員が操作スイッチ51の中の所定の記憶指示用操作スイッチを選択して押圧操作すると、演算処理部52は、画像メモリ57に記憶され、あるいは表示部55に表示された映像情報の記憶指示であると判断し、当該映像情報を例えばメモリカード58に書き込み可能な形式等に変換する処理を実行し、記憶装置54に記憶させる。すなわち、映像情報を撮影映像保存領域54aに、ロケーション名をロケーション名記憶領域54bにそれぞれ記憶させる。
引き続き、記憶指示用操作スイッチに対して2回目の押圧操作を行うと、演算処理部52は、メモリカード58への書き込みと判断し、記憶装置54からロケーション名を付帯する映像情報を読み出し、メモリカード58に順次書き込んでいく。
さらに、記憶指示用操作スイッチに対して3回目の押圧操作を行うと、記憶装置54からの映像情報の読出し及びメモリカード58への書き込みを停止する。
(3) メモリカード58の表示情報ファイルの表示機4への表示について
保守員が操作スイッチ51の中の所定の表示指示用操作スイッチを操作すると、演算処理部52は、メモリカード58に保存されている例えば掲示板情報等の表示情報ファイルの表示機4への表示と判断し、メモリカード58から表示情報ファイルを読み出し送受信部53から赤外線伝送により防犯カメラ2側の送受信部7に送信する。
この送受信部7は、受信した表示情報ファイルデータを映像用ケーブル8aを通して映像記録装置3に送信する。この映像記録装置3は、映像用ケーブル8aから送られてくる表示情報ファイルデータを記憶装置32の表示用記録領域32bに記録する。この映像記録装置3は、予め設定される動作条件のもとに表示用記録領域32cに保存されている表示情報ファイルデータを読み出し、表示用ケーブル10を通して表示機4に表示する。
(4) 映像記録装置3の動作条件情報の読出し表示及び変更処理について
保守員が操作スイッチ51の中の所定の動作条件設定用操作スイッチを選択して押圧操作すると、演算処理部52は、動作条件情報読出しと判断し、送受信部53から防犯カメラ2側の送受信部7に向けて赤外線伝送により動作条件要求信号を送信する。この動作条件要求信号は制御用ケーブル8bを通って処理制御部31に送られる。ここで、処理制御部31は、動作条件要求信号に基づいて動作条件に係るデータを取り出し、映像用ケーブル8a及び送受信部7を経由し、携帯端末5に赤外線伝送する。携帯端末5は、伝送されてくる動作条件に係るデータを送受信部53で受信し、一旦画像メモリ57に記憶した後、表示部55に表示する。これによって保守員は、表示部55に表示される動作条件に係るデータを確認し、必要に応じて変更が必要であると判断したとき、操作スイッチ51又はマウスなどを用いて条件変更を行う。
しかる後、動作条件設定用操作スイッチに対する2回目の操作を行うと、演算制御部52は条件変更入力と判断し、送受信部53から防犯カメラ2側の映像送受信部7に向けて赤外線伝送により動作条件変更情報を送信する。この動作条件変更情報は制御用ケーブル8bを通って映像記録装置32に送られる。ここで、映像記録装置32は、動作条件変更情報を受け取り、所定の動作条件に係るデータの上書きを行い、動作条件を変更する。
なお、動作条件に係るデータの確認後、変更必要なし或いは動作条件変更情報の設定後、所要の操作スイッチ等の操作により、動作条件の確認を終了する。
(5) 防犯カメラで撮影するロケーション名の入力について
本発明に係る防犯カメラ映像管理システムを工場から出荷する段階、又は、該システムをエレベータに設置する段階等で、図示省略の専用機を用いてそのロケーション名を入力し、記憶装置32のロケーション名記憶領域32bに記憶させる。
この実施例によれば、防犯カメラに送受信部7を設け、携帯端末5から当該送受信部7に向けて無線にて映像要求を行うと、送受信部7はその要求を映像記録装置3に送信する。そして、送受信部7は、映像記録装置3から送信されてくる映像情報を携帯端末5に送信し、例えば、図4に示したように、表示部55を上下2つに分けた下部の領域Xにかご内の映像情報が、上部の領域Yに映像ファイルの属性としてロケーション名及びその撮影時間が表示される。
また、携帯端末5には着脱自在にメモリカード58が装填され、記憶指示用操作スイッチ51の操作のもとに表示部55に表示された映像情報をメモリカード58に保存するので、メモリカード58を他のパソコンや大型表示装置に装填し、映像情報をロケーション名と併せて詳しく調べることが可能となり、防犯上の情報の精査に大きく貢献でき、保管管理も的確に行うことができる。
なお、保存メモリカード58をパソコンに装着し、保存メモリカード58毎にフォルダー名を作成し、このフォルダー名に対応させて映像ファイル及びロケーション名を含む属性を記録させることによって、大量の撮影画像データを保存することができる。
さらに、表示機4のカード装填用ポート4aに保存メモリカード58を装填し、携帯端末5からの指令によって映像情報及びロケーション名等を記憶させるようにしても、上述したと同様な効果が得られる。
かくして、第1実施例によれば、エレベータの乗りかご内を監視し、その映像ファイルを管理する場合に、その映像ファイルにロケーション名を設定することのできる防犯カメラ映像保存管理システムを提供することができる。
第1実施例では、乗りかご内に表示機4を設置したが、例えば乗りかごに代えてエレベータホールに表示機及び人感知センサを設置し、当該エレベータホールに人が近づいたことを検出する人感知センサの検出信号を受けたとき、表示機がオン動作し、映像情報、表示情報を表示する構成としてもよい。
第1実施例では、1台の乗りかごに防犯カメラ2、映像記録装置3及び表示機4を設置する場合について説明したが、これらを1セットとして複数のエレベータにそれぞれ設置し、保守員がエレベータを巡回して表示情報の入力、並びに映像ファイル及びその属性を保存メモリカード58に記録させることによって複数のエレベータの撮影映像を保存することができる。この場合、ロケーション名にてフォルダーを追加作成し、対応する映像ファイル及びその属性を保存メモリカード58に記憶させるようにする。
これによって、設定されたロケーション名に従って、多数の映像ファイルの一括管理を容易化することができるという効果も得られる。
防犯カメラ2、映像記録装置3及び表示機4を1セットとして複数台のエレベータ又はエレベータにそれぞれ設置し、これらをLAN等のネットワークで接続することによって、ロケーション名が付加された防犯カメラの撮影映像を任意の時刻に、複数の場所にて保存管理することができる。
本発明に係る防犯カメラ映像保存管理システムの第1実施例の概略構成図。 第1実施例を構成する映像記録装置の詳細な構成を示すブロック図。 第1実施例を構成する携帯端末の詳細な構成を示すブロック図。 第1実施例による表示画面例。
符号の説明
1 乗りかご
2 防犯カメラ
3 映像記録装置
4 表示機
4a カード装填用ポート
5 携帯端末
7 送受信部
8 通信ケーブル
8a 映像用ケーブル
8b 制御用ケーブル
9 映像ケーブル
11a メモリカード用ケーブル
11b メモリカード用ケーブル
32 記憶装置
32a 撮影映像保存領域
32b ロケーション名記録領域
32c 表示用記録領域
51 操作スイッチ
53 送受信部
54 記憶装置
54a 撮影映像保存領域
54b ロケーション名記憶領域
55 表示部
56 表示制御部
57 画像メモリ
58 保存メモリカード

Claims (7)

  1. 防犯監視対象を撮影して映像信号を出力する防犯カメラと、
    前記防犯カメラの映像信号を映像ファイルとして保存する撮影映像保存領域及び前記映像ファイルの属性を記録する属性記憶領域を有する第1の記憶装置を含み、動作指令に応じて前記第1の記憶装置に対して前記映像ファイル及びその属性の書込みと読出しが可能な映像記録装置と、
    前記防犯カメラに付帯的に設けられ、前記映像記録装置に対する動作指令をワイヤレスにて外部から受信し、前記映像記録装置から読出された前記映像ファイル及びその属性をワイヤレスにて外部に送信する第1の送受信部と、
    前記映像記録装置の動作指令を入力する操作スイッチ、ワイヤレスにて前記第1の送受信部から送信された前記映像ファイル及びその属性を送受信する第2の送受信部、前記第2の送受信部にて受信した前記映像ファイルを保存する撮影映像保存領域及び前記映像ファイルの属性を記憶する属性記憶領域を有する第2の記憶装置を含み、前記操作スイッチの動作指令に応じて前記第2の記憶装置に対して前記映像ファイル及びその属性の書き込みと読み出しが可能な携帯端末と、
    を備え、前記映像記憶装置の映像ファイルの属性が少なくともロケーション名を含むとともに、そのロケーション名があらかじめ前記映像記憶装置の前記属性記憶領域に記憶されている防犯カメラ映像保存管理システム。
  2. 前記携帯端末は、前記映像記憶装置の前記属性記憶領域に記憶されているロケーション名を、第2の送受信部を介して受信するとともに、そのロケーション名を前記第2の記憶装置の前記属性記憶領域に記憶する、請求項1に記載の防犯カメラ映像保存管理システム。
  3. 前記携帯端末は、表示部を含み、前記映像記憶装置から読み出された前記映像ファイルと併せてそのロケーション名を前記表示部に表示する、請求項1又は2に記載の防犯カメラ映像保存管理システム。
  4. 前記携帯端末は、パソコンに挿脱可能なメモリカードを装着してフォルダー名を作成し、このフォルダー名に対応させて前記映像ファイル及びその属性を記憶させる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の防犯カメラ映像保存管理システム。
  5. 前記防犯カメラ、映像記録装置及び第1の送受信部を1セットとし、それぞれエレベータの内部を防犯監視対象として複数のセットが設置され、前記携帯端末は、これに挿脱可能なメモリカードを装着してエレベータ毎にフォルダー名を作成し、このフォルダー名に対応させて各エレベータの前記映像ファイル及びその属性を記憶させる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の防犯カメラ映像保存管理システム。
  6. 前記携帯端末は、前記映像ファイル及びその属性を異なる撮影ロケーションで新たに取得したとき、該ロケーション名にてフォルダーを追加作成し、対応する前記映像ファイル及びその属性を前記メモリカードに記憶させる、請求項5に記載の防犯カメラ映像保存管理システム。
  7. 複数の前記映像記録装置をネットワークで接続し、該ネットワーク上のロケーション名を映像ファイルの属性に含ませて伝送する、請求項5又は6に記載の防犯カメラ映像保存管理システム。
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