JP2005268124A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐圧特性を改善できるとともに表示性能を向上することが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 蛍光体層16及び黒色遮光層17を含む蛍光体スクリーン15と、蛍光体スクリーン15に重ねて設けられているとともに短冊状に分割された複数の分割電極30によって構成されたメタルバック層20と、メタルバック層20に重ねて設けられたゲッタ層22と、黒色遮光層17上においてゲッタ層22を電気的に分断する分断層50と、を有する前面基板11を備え、分断層50は、導電性を有していることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

この発明は、画像表示装置に係り、さらに詳しくは、真空外囲器内に、電子源と、この電子源から放出される電子線の照射により画像を形成する蛍光体スクリーンとを備えた画像表示装置に関する。
一般に、電子源から放出される電子線を蛍光体に照射し、蛍光体を発光させて画像を表示する画像表示装置においては、真空外囲器が電子源と蛍光体とを内包している。真空外囲器内で発生したガスは、外囲器内部の圧力の上昇をもたらす。これにより、電子源からの電子放出量が低下し、高輝度の画像表示ができなくなる。そのため、真空外囲器の内部を高真空に保持しなければならない。
また、真空外囲器内で発生したガスが、電子線により電離されてイオンとなり、これが電界により加速されて電子源に衝突することで、電子源に損傷を与えることもある。
従来のカラー陰極線管(CRT)などでは、真空外囲器内に設けたゲッタ材を封止後に活性化させ、動作時に内壁などから放出されるガスをゲッタ材に吸着させることにより、所望の真空度を維持している。そして、このようなゲッタ材による高真空度化および真空度の維持を、平面型画像表示装置にも適用することが試みられている。
平面型画像表示装置では、多数の電子放出素子を平面基板上に配置した電子源が用いられており、真空外囲器内の容積が通常のCRTに比べて大幅に減少するのに対して、ガスを放出する壁面の面積は減少しない。そのため、CRTと同程度のガスの放出があった場合、真空外囲器内の圧力上昇が極めて大きくなる。したがって、平面型画像表示装置ではゲッタ材の役割が非常に重要となる。
近年、画像表示領域内にゲッタ材の層を形成することが検討されている。例えば、特許文献1には、平面型画像表示装置において、蛍光体層上に形成された金属層すなわちメタルバック層の上に、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)などの導電性を有するゲッタ材の薄膜を重ねて形成するか、あるいはメタルバック層自体を前記した導電性を有するゲッタ材で構成する構造が開示されている。
なお、メタルバック層は、電子源から放出された電子により蛍光体から発せられた光のうちで、電子源側に進む光をフェースプレート(前面基板)側へ反射して輝度を高めること、蛍光体層に導電性を付与しアノード電極の役割を果たすこと、および真空外囲器内に残留するガスが電離して生じるイオンにより、蛍光体層が損傷するのを防ぐことなどを目的としたものである。
従来から、フィールドエミッションディスプレイ(FED)では、蛍光体スクリーンを有するフェースプレート(前面基板)と電子放出素子を有するリアプレート(背面基板)との間のギャップ(間隙)が、1〜数mm程度と極めて狭く、この狭い間隙に10kV前後の高電圧が印加され、強電界が形成されるため、長時間画像形成させると放電(真空アーク放電)が生じやすいという問題があった。そして、このような異常放電が発生すると、数Aから数100Aに及ぶ大きな放電電流が瞬時に流れるため、カソード部の電子放出素子やアノード部の蛍光体スクリーンあるいは駆動回路等が破壊されるあるいは損傷を受ける(以下放電によるダメージと称する)おそれがあった。
最近、このような放電によるダメージを緩和するために、アノード電極として使用しているメタルバック層に間隙を設けることが提案されているが、放電によるダメージをよりいっそう抑制するために、メタルバック層上に被覆される導電性薄膜であるゲッタ層においても、所定のパターンに形成するなど、間隙を設けることが要求されている。
特開平9−82245号公報
所定のパターンを有するゲッタ層を形成する方法としては、従来から、適当な開孔パターンを有するマスクをメタルバック層上に載せ、真空蒸着法またはスパッタリング法などによって成膜する方法が考えられている。しかしながら、このような方法では、パターニングの精度やパターンの精細性などに限界が有り、放電によるダメージを抑制する効果が十分でないという問題がある。
一方で、蛍光体スクリーン上に予めゲッタ層を電気的に分断する特性を有した分断層を配置しておき、ゲッタ層を形成すると同時に分断する方法がある。この分断層は、メタルバック層を構成する複数の分割電極が導電性薄膜であるゲッタ層によって電気的に接続されないように、ゲッタ層を多数の独立した島状に分断するものである。このようなゲッタ層分断作用を考慮すると、分断層は電気的に絶縁性であることが好適と考えられていた。
しかし、画像を表示する際には分断層が絶縁性であることが耐圧特性に悪影響をおよぼすことがわかってきた。電子放出素子からの電子は、蛍光体スクリーンに向かって放出される。電子放出素子から放出された電子は蛍光体層に入射するものであり、分断層への直接入射はないが、蛍光体層からの散乱電子が分断層に入射する。分断層が電気的に絶縁であると、散乱電子によって分断層は帯電し、基板間での放電へとつながる微小な部分放電が発生するおそれがある。この部分放電は、画像表示の際に頻発する可能性があり、耐圧特性の悪化することによって画像品位の劣化につながるおそれがある。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、放電によるダメージを抑制するとともに、耐圧特性の改善および表示性能を向上することが可能な画像表示装置を提供することにある。
この発明の様態による画像表示装置は、
蛍光体層及び遮光層を含む蛍光体スクリーンと、前記蛍光体スクリーンに重ねて設けられているとともに短冊状に分割された複数の分割電極によって構成されたメタルバック層と、前記メタルバック層に重ねて設けられた導電性薄膜と、前記遮光層上において前記導電性薄膜を電気的に分断する分断層と、を有する前面基板と、
前記前面基板に対向して配置されているとともに、前記蛍光体スクリーンに向けて電子を放出する電子放出素子が配置された背面基板と、を備えた画像表示装置であって、
前記分断層は、導電性を有していることを特徴とする。
この画像表示装置によれば、導電性薄膜を電気的に分断する分断層を備えている。この分断層に導電性を付与したことで、散乱電子が分断層に入射しても分断層自体の帯電を防止することが可能となる。
分断層の帯電による放電の発生を抑制することができ、耐圧特性を改善することが可能となる。したがって、この発明によれば、放電によるダメージを抑制するとともに、耐圧特性の改善および表示性能を向上することが可能な画像表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る画像表示装置について図面を参照して説明する。なお、ここでは、画像表示装置として、表面伝導型の電子放出素子を備えたFEDを例にとって説明する。
図1及び図2に示すように、FEDは、1〜2mmの隙間を置いて対向配置された前面基板11及び背面基板12を備えている。これら前面基板11及び背面基板12は、絶縁基板としてそれぞれ板厚が1〜3mm程度の矩形状のガラス板を用いて構成されている。これらの前面基板11及び背面基板12は、矩形枠状の側壁13を介して周縁部同士が接合され、内部が10−4Pa程度の高真空に維持された扁平な矩形状の真空外囲器10を構成している。
真空外囲器10は、その内部に設けられ、前面基板11及び背面基板12に加わる大気圧荷重を支えるための複数のスペーサ14を備えている。このスペーサ14としては、板状あるいは柱状等の形状を採用可能である。
前面基板11は、その内面に画像表示面を備えている。すなわち、画像表示面は、蛍光体スクリーン15、蛍光体スクリーン15上に配置されたメタルバック層20、メタルバック層20上に配置された導電性薄膜すなわちゲッタ層22などで構成されている。
蛍光体スクリーン15は、赤、緑、青にそれぞれ発光する蛍光体層16と、マトリクス状に配置された黒色遮光層17とを有している。メタルバック層20は、アルミニウム膜等で形成され、アノード電極として機能する。ゲッタ層22は、ガス吸着特性を持った金属膜、例えばTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,W,Baから選ばれる金属、またはこれらのうちの少なくとも一種の金属を主成分とする合金の層によって形成され、真空外囲器10の内部に残留したガス及び各基板からの放出ガスを吸着する。
背面基板12は、その内面に表面伝導型の電子放出素子18を備えている。この電子放出素子18は、蛍光体スクリーン15の蛍光体層16を励起する電子ビームを放出し、電子源として機能する。すなわち、複数の電子放出素子18は、背面基板12上において、画素毎に対応して複数列及び複数行に配列され、それぞれ蛍光体層16に向けて電子ビームを放出する。各電子放出素子18は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、電子放出素子18に電位を供給するための多数本の配線21は、背面基板12の内面にマトリクス状に設けられ、その端部は真空外囲器10の外部に引出されている。
このようなFEDでは、画像を表示する動作時においては、蛍光体スクリーン15及びメタルバック層20を含む画像表示面にアノード電圧を印加する。そして、電子放出素子18から放出された電子ビームをアノード電圧により加速して蛍光体スクリーン15へ衝突させる。これにより、蛍光体スクリーン15の蛍光体層16が励起され、それぞれ対応する色に発光する。このようにして、画像表示面にカラー画像が表示される。
次に、上述したような構成のFEDにおけるメタルバック層20の詳細な構造について説明する。なお、ここではメタルバック層という用語を用いているが、この層は、金属(メタル)に限定されるものではなく、種々の材料を使うことが可能であるが、便宜上、メタルバック層という用語を用いる。
図3及び図4に示すように、蛍光体スクリーン15は、実質的に画像を表示する有効部40において、それぞれ赤、青、緑に発光する多数のストライプ状の蛍光体層16を有している。これら蛍光体層16は、所定の隙間を置いて平行に並んで配列されている。また、蛍光体スクリーン15は、有効部40において、多数のストライプ状の黒色遮光層17を有している。これらの黒色遮光層17は、それぞれ蛍光体層16の間に配置されている。
蛍光体スクリーン15に重ねて設けられたメタルバック層20は、島状に分割された複数の分割電極30によって構成されている。これらの分割電極30は、主に蛍光体層16上に配置され、蛍光体層16に対応して細長い短冊状に形成されている。このように配置することで、メタルバック層20は、蛍光体層16上には必ず形成され、蛍光体の輝度特性及び劣化に対して影響を与えない構造となっている。
メタルバック層20を分割するためには、種々の手法がある。例えば、蛍光体スクリーン15上に真空蒸着法などの薄膜形成法でメタルバック層20を形成する際、予め黒色遮光層17上に薄膜を電気的に分割する特性を有した分割部材を配置しておくことで、メタルバック層20を形成すると同時に分割する手法がある。また、メタルバック層20を分割する他の手法としては、分割されていないメタルバック層20を形成した後に、レーザなどの熱処理や、物理的な圧力の印加などにより分割しても良い。さらに、メタルバック層20を分割する他の手法としては、蛍光体スクリーン15上にアルミニウムなどの金属膜を成膜した後、黒色遮光層17上の金属膜を焼成して金属化合物(例えば金属酸化物)とすることにより絶縁化する化学的な処理による手法もある。
このように分割されたメタルバック層20は、図3に示すように、蛍光体層16が延出する方向と平行な一方向に細長い短冊状の分割電極30となって配置されることになる。また、化学的な処理により分割されたメタルバック層20は、分割電極30の間に絶縁化した金属化合物層31を備えた構造となる。すなわち、金属化合物層31は、黒色遮光層17上に配置されることになる。
このような構成とすることで、分割されたメタルバック層20により、画像形成面のコンデンサ容量の分割が可能となり、前面基板11と背面基板12との放電時に流れる電流を小さくすることができる。これにより、蛍光体スクリーン15を含む画像形成面、電子放出素子18、駆動回路などへの放電ダメージを軽減することができる。
分割電極30は、島状に独立していることから、そのままでは外部からアノード電圧を供給することができない。そのため、すべての分割電極30にアノード電圧を供給するための共通電極41が設けられている。また、共通電極41の一部には、高圧供給部42が形成され、適当な手段により電圧が印加できるように構成されている。たとえば、背面基板12に設けられた高圧端子から延びた金属ピンが接触するようにするなどの方法がある。なお、高圧供給部42を別途設けるのではなく、共通電極41の一部を高圧供給部とすることも可能である。
この共通電極41は、有効部40の外側に配置され、各分割電極30の延出方向に対して直交する方向に延出されている。すなわち、共通電極41は、ストライプ状の分割電極30の一端部30A側に、各分割電極30と所定の間隔をおいてストライプ状に形成されている。
共通電極41は、高い導電性を有する材料によって構成されている。この共通電極41は、例えば、Ag(銀)ペーストをスクリーン印刷することにより形成することが望ましい。共通電極41の比抵抗は、概ね0.1E−4Ωcm以下となることが望ましい。
この共通電極41と分割電極30とを直接接続してしまうと、隣接する分割電極30が共通電極41を介して電気的に接続された状態となってしまうため、放電規模の抑制効果が無効になってしまう。そのため、各分割電極30は、接続抵抗43を介して共通電極41と電気的に接続されている。
この接続抵抗43の抵抗値R2は、放電電流と輝度低下との許容量を総合的に考慮した上で、接続抵抗43の材料特性を考慮して決定される。
このような構造にすることで、分割電極30によるコンデンサ容量を分割した状態を保つ構成となっている。このため、前面基板11と背面基板12との間で発生する放電によるダメージは抑制される。
ところで、図4に示すように、メタルバック層20に重ねて設けられたゲッタ層22は、導電性薄膜であるため、複数の分割電極30を電気的に接続してしまう。このため、この画像表示装置によれば、ゲッタ層22を電気的に分断する分断層50を備えている。すなわち、分断層50は、メタルバック層20を構成する複数の分割電極30がゲッタ層22によって電気的に接続されないように、黒色遮光層17上(あるいは金属化合物層31上)において、ゲッタ層22を独立した島状に分断するものである。
このような分断層50は、電子の入射によって帯電が生じないように、適度な導電性を有している。すなわち、画像を表示する際には、電子放出素子18から放出された電子は、分断層50に直接入射することはないが、蛍光体層16に入射した電子からの散乱電子が分断層50に入射する。分断層50が実質的に導電性を持たない絶縁材料で構成されていると、散乱電子によって分断層50は帯電し、基板間での異常放電へとつながる微小な部分放電を発生するおそれがある。
そこで、この画像表示装置のように、分断層50に導電性を付与したことにより、散乱電子が入射しても分断層50自体の帯電を防止することが可能となる。ここで、分断層50が有するべき適度な導電性とは、散乱電子の量、帯電によって微小な部分放電が発生する電圧しきい値などによって決定される。
ここでは、分断層50は、1E12Ω/□以下のシート抵抗を有する材料によって形成されることが望ましい。分断層50が1E12Ω/□を超えるシート抵抗を有している場合、分断層50自体の帯電を抑制することが困難であり、十分な放電防止効果が得られない。つまり、耐圧特性を十分に改善することは困難である。
一方、分断層50は、1E5Ω/□以上のシート抵抗を有する材料によって形成されることが望ましい。分断層50が1E5Ω/□未満のシート抵抗を有している場合、分断層50を介して隣接する分割電極30が電気的に導通してしまい、メタルバック層20を分割したことによる画像形成面のコンデンサ容量の分割効果が十分に得られない。つまり、放電ダメージの軽減効果が十分に得られなくなってしまう。
このような適度な導電性を有した分断層50を備えたことにより、分断層50の帯電による放電の発生を抑制することができるとともに、耐圧特性を改善することが可能となる。したがって、放電による電子放出素子や蛍光体スクリーンの破壊及び劣化を防止することが可能となる。また、高輝度かつ高品位の表示が可能となる。
このような分断層50は、例えば、メタルバック層20上に、分断層材料をスクリーン印刷法などにより所定のパターンで成膜することにより形成可能である。分断層材料のパターンを形成する領域は、例えば、黒色遮光層17の上に位置する領域に設定される。分断層50を、蛍光体層16上を避けてこのようなパターンで形成した場合には、分断層50が電子線を吸収することによる輝度低下が少ないという利点がある。
これらの分断層材料を構成する微粒子の平均粒径は、5nm〜30μmとすることが望ましく、より好ましくは10nm〜10μmの範囲とする。微粒子の平均粒径が5nm未満では、分断層表面の凹凸がほとんどなくなる(平滑性が高い)ため、その上に真空成膜されたゲッタ材(ゲッタ層)が分断されることなく一様に成膜される。したがって、島状に多数独立したゲッタ層を形成することができない。また、微粒子の平均粒径が30μmを超える場合には、分断層50の形成自体が不可能になる。
このような分断層50を備えた前面基板11と、背面基板12とを、フリットガラス等により真空封着し、真空外囲器10を形成した後、真空外囲器10内で分断層50のパターン上へゲッタ材を真空成膜すると、分断層50上で分断されたゲッタ層22が形成可能である。すなわち、ゲッタ材は、分断層50のパターンが形成されていないメタルバック層20の領域すなわち分割電極30上に連続膜として成膜され、ゲッタ層22が形成される。一方で、分断層50上においては、図5に示すように、ゲッタ材が連続膜として成膜されず、分割電極30上のゲッタ層22と電気的に分断される。これにより、島状に分断されたゲッタ層22を形成することができる。
以上説明したように、この実施の形態に係る画像表示装置によれば、分断層が適度な導電性を有しているため、分断層自体の帯電を防止することができ、耐圧特性を改善することが可能となる。したがって、放電による電子放出素子や蛍光体スクリーンの破壊及び劣化を防止することが可能となる。また、高輝度かつ高品位の表示が可能となる。
また、別の実施の形態として、導電性薄膜であるゲッタ層22を分断する分断層50の上面、あるいは、分断層50と絶縁化された金属化合物層31との間に導電層(以下、分断部導電層と称する)を配置しても良い。つまり、分断層50に重ねて設けられた分断部導電層を配置しても良い。
図6に示すように、分断部導電層60が分断層50の上面に配置される場合(すなわち、分断部導電層60が分断層50とゲッタ層との間に配置される場合)、分断部導電層60は、分断層50によるゲッタ層22を多数の独立した島状に分断する作用が失われないように形成する必要がある。例えば、分断部導電層60は分断層50の凹凸状態に影響を与えないような薄膜層で形成されることが望ましい。
また、図7に示すように、分断部導電層60が分断層50と金属化合物層31との間に配置される場合、分断層50への電子入射によって帯電が生じないように、電子入射領域と分断部導電層60との距離を近接させる必要がある。この距離は、電子入射量及び電子入射角度によって決定される。
分断部導電層60は、適度な導電性を有する導電性材料によって形成される。すなわち、分断部導電層60のシート抵抗値は、分断層50で帯電が生じない値と、隣接する分割電極間の導通によって放電抑制効果が失われない値との範囲で決定されるものである。つまり、分断部導電層は、上述した実施の形態で述べたように、1E5Ω/□以上1E12Ω/□以下の範囲のシート抵抗を有することが望ましい。
このように、適度な導電性を有する分断部導電層60を分断層50に接触するように設けたことにより、分断層50が導電性を有していなくても、分断部導電層60により分断層50の帯電を抑制することができる。また、分断層50は、電気的に絶縁体として形成することができるため、良好なゲッタ層分断特性を有する(つまりゲッタ層22を確実に電気的に分断することができる)ような構成が可能となる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
図1は、この発明の実施の形態に係る製造方法及び製造装置により製造されるFEDの一例を概略的に示す斜視図である。 図2は、図1に示したFEDのA−A線に沿った断面構造を概略的に示す図である。 図3は、この発明の実施の形態に係る画像表示装置の前面基板の構造を概略的に示す平面図である。 図4は、図3に示した前面基板の構造を概略的に示す断面図である。 図5は、図4に示した前面基板における分断層付近の断面構造を模式的に示す図である。 図6は、図3に示した前面基板の他の構造を概略的に示す断面図である。 図7は、図3に示した前面基板の他の構造を概略的に示す断面図である。
符号の説明
10…真空外囲器、11…前面基板、12…背面基板、15…蛍光体スクリーン、16…蛍光体層、17…黒色遮光層、18…電子放出素子、20…メタルバック層、22…ゲッタ層、30…分割電極、40…有効部、41…共通電極、43…接続抵抗、44…電極間抵抗、50…分断層

Claims (7)

  1. 蛍光体層及び遮光層を含む蛍光体スクリーンと、前記蛍光体スクリーンに重ねて設けられているとともに短冊状に分割された複数の分割電極によって構成されたメタルバック層と、前記メタルバック層に重ねて設けられた導電性薄膜と、前記遮光層上において前記導電性薄膜を電気的に分断する分断層と、を有する前面基板と、
    前記前面基板に対向して配置されているとともに、前記蛍光体スクリーンに向けて電子を放出する電子放出素子が配置された背面基板と、を備えた画像表示装置であって、
    前記分断層は、導電性を有していることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記分断層は、1E12Ω/□以下のシート抵抗を有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記分断層は、1E5Ω/□以上のシート抵抗を有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記導電性薄膜は、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,W,Baから選ばれる金属、またはこれらのうちの少なくとも一種の金属を主成分とする合金の層であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 蛍光体層及び遮光層を含む蛍光体スクリーンと、前記蛍光体スクリーンに重ねて設けられているとともに短冊状に分割された複数の分割電極によって構成されたメタルバック層と、前記メタルバック層に重ねて設けられた導電性薄膜と、前記遮光層上において前記導電性薄膜を電気的に分断する分断層と、この分断層に重ねて設けられた分断部導電層を有する前面基板と、
    前記前面基板に対向して配置されているとともに、前記蛍光体スクリーンに向けて電子を放出する電子放出素子が配置された背面基板と、を備えた画像表示装置であって、
    前記分断部導電層は、導電性を有していることを特徴とする画像表示装置。
  6. 前記分断部導電層は、1E12Ω/□以下のシート抵抗を有することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記分断部導電層は、1E5Ω/□以上のシート抵抗を有することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
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