JP2007026851A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像表示装置の動作時に生じる放電を抑制し、長寿命の画像表示を可能とした画像表示装置を提供する。
【解決手段】 前面基板2と背面基板1との表示領域内に配置された複数のスペーサ12が絶縁性材料で形成され、このスペーサ12の側壁に導電性金属膜13を有し、この導電性金属膜13は、前面基板2側に突出する凸部13aを一体的に有することにより、メタルバック膜17と電子放出素子10との間の放電が抑制される。
【選択図】 図4
【解決手段】 前面基板2と背面基板1との表示領域内に配置された複数のスペーサ12が絶縁性材料で形成され、このスペーサ12の側壁に導電性金属膜13を有し、この導電性金属膜13は、前面基板2側に突出する凸部13aを一体的に有することにより、メタルバック膜17と電子放出素子10との間の放電が抑制される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、画像表示装置に係わり、特に蛍光面が形成された前面基板と電子放出素子が形成された背面基板との対向面間に複数の間隔保持部材を備えた画像表示装置に関し、詳細には間隔保持部材の放電対策構造に関するものである。
電子を蛍光面に衝突させて発光させて画像を表示する表示装置は、例えば、電界放出型電子源を備えた電界放出型表示装置(Field Emission Display)や表面伝導型電子源を備えた表面伝導型表示装置に代表される冷陰極を備えた薄型CRT(Thin Cathode Ray Tube)や熱陰極を備えたブラウン管などがある。
薄型CRTは、複数の電子放出素子を備えた背面基板と、蛍光面を備えた前面基板と背面基板と前面基板とを封止する支持体(支持枠またはパネル枠体とも称する)とで薄型CRTの外囲器(容器とも称する)を構成している。外囲器内部は、電子放出素子から放出された電子の移動を容易にするために高真空度に保持されている。電子放出素子から放出された電子が電子放出素子に対向して配置した蛍光面に衝突して画像が表示される。
この外囲器は、大気圧に十分に耐えられるように設計されているが、特に画面サイズが大きい画像表示装置は、前面基板または背面基板が外囲器の内側方向に凹むことから、その画像表示領域内に間隔保持部材(以下、スペーサと称する)を配置し、前面基板及び背面基板の内側方向への凹みを抑制している。
スペーサは、前面基板と背面基板との導通を防ぐため、通常、絶縁性材料で形成される。背面基板には電子放出素子に電圧を印加するための配線が形成され、前面基板には陽極が形成されているため、前面基板と背面基板との導通を防止する必要がある。
ここで、スペーサを絶縁性材料で形成すると、スペーサが帯電し、新たな課題が発生する。スペーサが帯電することにより、スペーサ近傍の電界が歪み、電子放出素子から放出された電子が所定の蛍光面に到達できず、結果として画像が歪むことになる。
下記特許文献1,特許文献2及び特許文献3には、このような問題を解決する手段が開示されている。特許文献1には、スペーサの母体の表面に高抵抗膜を形成し、この高抵抗膜の上層に低抵抗部材で電極を形成する技術が開示している。さらに、特許文献1では、電極を前面板側と背面板側との2箇所に形成することにより、電子放出素子から放出された電子の到達位置を制御している。
特許文献2には、絶縁性材料で形成されたスペーサの表面に高抵抗膜を形成し、このスペーサの下部表面に帯電を防止するための低抵抗膜を形成する技術が開示されている。この構成により、スペーサの帯電により乱れる電子軌道を補正することができ、蛍光面の適正な位置に電子ビームを照射できる。
特許文献3には、半導電性のスペーサが複数の配線と接触しないように1つの配線上に配置することにより、電子放出素子から放出される電子の軌道を安定化させる技術が開示されている。
外囲器の内部を真空とし、陰極から放出された電子を蛍光面に衝突させて画像を表示する画像表示装置は、画像表示時に陽極と他の電極との間で放電現象が発生する可能性がある。放電が発生すると、パネル寿命を短縮させたり、また、所定の個所以外の場所が発光するなどの問題がある。また、パネルが大気圧に耐え得るパネル構造及びスペーサの帯電を抑制する構造などについては検討されているものの、画像表示装置を長寿命化させる構造については検討されていなかった。
また、陽極と他の電極との間に生じる放電を抑制するために画像表示装置の製造工程でノッキングを行なっている。しかしながら、放電は、スペーサと電極との接触が不完全な個所で発生するので、その放電個所を特定することが困難であるなどの課題があった。
したがって、本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、画像表示装置の動作時に生じる放電を抑制し、長寿命の画像表示を実現可能とする画像表示装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明による画像表示装置は、前面基板と背面基板との表示領域内に配置された複数の間隔保持部材の表面がセラミックス材料(高抵抗または絶縁性材料)で形成された間隔保持部材基部の側壁に導電性金属膜を有し、この導電性金属膜の前面基板側に突出する凸部を一体的に有することにより、陽極電極と導電性金属膜との間で放電が生じ易くなり、陽極電極と電子放出素子との間の放電が抑制されるので、背景技術の課題を解決することができる。
また、本発明による他の画像表示装置は、間隔保持部材の表面がセラミックス材料で形成された間隔保持部材基部の側壁に導電性金属膜を有し、この導電性金属膜の膜厚が前面基板から背面基板側に向かって厚くなる領域を一体的に有することにより、陽極電極と導電性金属膜との間で放電が生じ易くなり、陽極電極と電子放出素子との間の放電が抑制されるので、背景技術の課題を解決することができる。
なお、本発明は、上記の構成及び後述する実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく、種々の変更が可能である。
本発明による画像表示装置によれば、陽極電極と導電性金属膜との間において放電し易い構造としたので、通常の動作時における電子放出素子と陽極電極との間で放電が発生し難くなり、電子放出素子の破壊を抑制できる。また、電子放出素子の破壊に起因するガスの発生を防止できるので、輝度の劣化を抑制できる。したがって、画像表示装置の寿命が大幅に向上し、品質及び信頼性の高い画像表示装置が実現可能となるという極めて優れた効果が得られる。
また、本発明による画像表示装置によれば、陽極電極と導電性金属膜との間を製造工程中にノッキング処理を実施し、強制的に放電させるので、通常の動作時の放電を制御できる。また、ノッキングにより動作中に放電し易い個所を減らすことができるので、画像表示装置の長寿命化が実現可能となるなどの極めて優れた効果が得られる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、実施例の図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2は、本発明による画像表示装置の実施例1の構成を説明する画像表示装置の図であり、図1(a)は前面基板側から見た平面図、図1(b)は図1(a)の矢印A方向から見た側面図、図2は図1の前面基板を取り去って示す背面基板の模式平面図、図3は図2のB−B線に沿って切断した背面基板とこの背面基板と対応する部分の前面基板の模式拡大断面図である。
図1乃至図3において、参照符号1は背面基板、2は前面基板であり、これらの背面基板1及び前面基板2は、厚さ数mm、例えば約3mm程度のガラス板から構成されている。3は枠(フレーム)であり、この枠体3は、厚さ数mm、例えば約3mm程度のガラス板またはフリットガラスの焼結体から構成されている。4は排気管であり、この排気管4は背面基板1の背面に固着されている。枠体3は背面基板1と前面基板2との間に配置される。また、枠体3は画像表示領域の周縁部に画像表示領域を囲んで配置される。背面基板1および前面基板2と枠体3とを例えばフリットガラス等の封着部材5を介して気密封着して外囲器が構成される。
背面基板1と前面基板2と支持体3と封着部材5とで囲まれた空間は、排気管4を介して排気され、例えば10-3〜10-5Pa程度の真空に保持されている。また、排気管4は、背面基板1の外面に取り付けられてこの背面基板1を貫通して穿設された貫通孔7に連通している。排気管4を外囲器内部のガス排気完了後にチップオフして外囲器を封止する。
また、参照符号8は画像信号配線であり、この画像信号配線8は、背面基板1の内面に一方向(Y方向)に延在し、他方向(X方向)に並設されている。9は走査信号配線であり、この走査信号配線9は、画像信号配線8と交差する他方向(X方向)に延在し、一方向(Y方向)に並設されている。走査信号配線9は画像信号配線8よりも蛍光面側に形成される。10は電子放出素子であり、この電子放出素子10は、走査信号配線9と画像信号配線8との各交差部近傍に設けられ、走査信号配線9と電子放出素子10とは接続電極11で接続されている。また、画像信号配線8と、電子放出素子10及び走査信号配線9との間には層間絶縁膜INSが配置されている。
なお、画像信号配線8は例えばAl/Nd膜などの2層膜が用いられ、走査信号配線9は例えばIr/Pt/Au膜などの3層膜が用いられる。
また、参照符号12は背面基板1及び前面基板2が外囲器内部方向への凹みを防止するスペーサである。このスペーサ12は例えばセラミックス材(ガラス材を含む)などから構成されており、長方形の薄板形状に整形されている。このスペーサ基部の側壁には後述する導電性金属膜13が形成されている。また、このスペーサ12は、通常では複数の画素毎に画素の動作を妨げない位置に配置されている。この実施例ではスペーサ12は走査信号配線9上に1本おきに直立に設置されている。
また、このスペーサ12の寸法は、背面基板1及び前面基板2の基板寸法,枠体3の高さ,スペーサ12の配置間隔,スペーサ素材などにより設定される。一般的には高さ寸法は支持体3と略同一寸法、厚さは数十μm〜数mm以下、長さは50mm〜400mm程度、好ましくは80mm〜250mmの範囲が実用的な値となる。
また、参照符号14は接着部材である。この接着部材14は、例えば接着用フリットガラスまたはガラス化成分と例えば銀とを含有した導電性の接着材などからなり、スペーサ12を背面基板1と前面基板2とを接着固定している。この接着部材14は、その組成にもよるが、厚さは接着固定の確保の点から数μm以上、望ましくは10〜40μm程度の厚さに設定される。
一方、前面基板2の内面には、赤色,緑色,青色用の蛍光体層15が遮光用のBM(ブラックマトリクス)膜16で区画されて配置され、これらを覆うようにアルミニウムの蒸着膜からなる反射膜としてのメタルバック膜(陽極電極)17が成膜されて蛍光面を形成している。この蛍光面構成により電子放出素子10から放射される電子を加速し、対応する画素を構成する蛍光体層15に射突させる。これによって蛍光体層15が所定の色光で発色し、他の画素の蛍光体に発光色と混合されて所定の色のカラー画素を構成する。また、メタルバック膜17は面電極として示してあるが、走査信号配線9と交差して画素列毎に分割されたストライプ状電極とすることもできる。
図4乃至図6は、図1に示す本発明に係わる画像表示装置の実施例1によるスペーサの構成を詳細に説明する図であり、図4は図1のY方向に沿って切断た要部模式断面図、図5はスペーサの側面から見た平面図、図6は図5のI−I線に沿って切断した断面図である。これらの図においては、前述した図と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略してある。
画像表示装置に使用するスペーサ12は、例えばセラミックス材などの絶縁性材料により薄板状に形成されている。そのスペーサ基部の両側壁には例えばAl,Cr,Ni,Mo,TaまたはCuなどの金属材料を例えばスパッタリング法または蒸着法などにより導電性金属膜13が被着形成されている。なお、この導電性金属膜13は、上記金属材料の酸化防止層付きの金属膜または多層膜でも良い。
なお、このスペーサ12の基部の比抵抗は108〜109Ω・cm程度である。この導電性金属膜13は、背面基板1の側端部から前面基板2側の方向に向かって高さを有し、スペーサ12に長辺方向に沿って幅を有して形成されている。また、この導電性金属膜13の表面抵抗は106Ω/□以下である。
このスペーサ12の背面基板1側に形成された導電性金属膜13は、図5に示すようにスペーサ12の長辺方向の全域に形成され、さらに、前面基板2側に突出する凸部13aが一体的に形成されている。この凸部13aのピッチPは、スペーサ12の高さHSの1〜10倍の範囲である。また、この導電性金属膜13の高さHCは、スペーサ12の高さHSの1/5〜1/100の範囲であるが、より好ましくは、スペーサ12の高さHSの1/10〜1/50の範囲である。
このように構成された画像表示装置は、スペーサ12の基部の両側面に凸部13aを有する導電性金属膜13が形成されることにより、管内部(パネル内部)での放電は、メタルバック膜(陽極電極)17と導電性金属膜13の凸部13aとの間で発生することになるので、放電が生ずる個所を制御することができる。これによってメタルバック膜17と電子放出素子との間の放電を制御することができ、電子放出素子の絶縁層または他の電極の破壊を防止できる。また、電子放出素子に破壊に起因するガスの発生を防止でき、画像表示装置の輝度劣化を制御できる。
図7及び図8は、本発明に係わる画像表示装置の実施例2のスペーサの構成を詳細に説明する図であり、図7はスペーサの側面から見た平面図、図8は図7のII−II線に沿って
切断した断面図である。これらの図においては、前述した図と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略してある。
切断した断面図である。これらの図においては、前述した図と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略してある。
この画像表示装置に使用するスペーサ12は、例えばセラミックス材などの絶縁性材料により薄板状に形成されている。そのスペーサ基部の両側壁には例えばAl,Cr,Ni,Mo,TaまたはCuなどの金属材料を例えばスパッタリング法または蒸着法などにより導電性金属膜13が被着形成されている。なお、このスペーサ12の基部の比抵抗は108〜109Ω・cm程度である。
この導電性金属膜13は、背面基板の側端部から前面基板側の方向に向かって一定の高さを有し、スペーサ12の長辺方向に沿って一定の幅を有して全域に形成されている。この導電性金属膜13の表面抵抗はスペーサ12の基部側では106Ω/□以下である。また、この導電性金属膜13の高さHCは、スペーサ12の高さHSの1/5〜1/100であるが、より好ましくは、スペーサ12の高さHSの1/10〜1/50である。さらに導電性金属膜13は前面基板側よりも背面基板側に近い位置に形成されている。
また、この導電性金属膜13の前面基板側は膜厚が徐々に薄くなる薄肉部13bが一体的に形成されている。この薄肉部13aの厚さは、導電性金属膜13の前面基板側端部から背面基板側の方向に沿って徐々に厚くなって形成されている。この導電性金属膜13の前面基板側端部の一部に薄肉部13bを形成する場合には、ノッキング法を用いて形成する。ノッキング工程では、陽極電極に通常動作時の2〜3倍の電圧を瞬間的に印加して強制的に管内に放電を発生させることにより、薄肉部13bを形成することができる。
このような構成において、導電性金属膜13に薄肉部13bが形成されるので、導電性金属膜13とスペーサ12の基部との遷移領域で電界の変化が緩やかになり、電界に歪みが小さくなる。よって電子放出素子から放出された電子の軌道を適正化できる。また、導電性金属膜13は、前面基板側端部から背面基板側の方向に沿って徐々に厚くして薄肉部13bが形成されるので、熱応力などにより導電性金属膜13がスペーサ12から剥がれることを抑制できる。
なお、導電性金属膜13の薄肉部13bは、前面基板側の端部の全域に形成されても良く、また、前面基板側の端部の一部に形成されても良い。
このように構成された画像表示装置は、スペーサ12の両側面側に導電性金属膜13が形成されるので、メタルバック膜とスペーサ12の導電性金属膜13との間に放電が発生する。放電した個所の導電性金属膜13は、図8に示すように前面基板側に先端部が鋭角となる薄肉部13bが形成される断面形状となる。ノッキング処理を行なうことにより、導電性金属膜13の放電の起き易い個所が放電の起き難い形状に変形させることができる。
よって、導電性金属膜13の前面基板側の先端部が鋭角に尖って形成される薄肉状の断面形状とすることにより、通常動作時に放電を抑制できる。また、譬え、放電が発生したとしても、スペーサ12の背面基板側に導電性金属膜13が形成されているので、陽極電極と導電性金属膜13との間で放電が発生し、電子放出素子を破壊することがない。なお、スペーサ12は配線上に設置されており、走査信号配線と電気的に接続されている。
図9は、背面基板とスペーサとの固定部の構造を説明する要部拡大断面図であり、前述した図と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図9において、スペーサ12は導電性接着材14により背面基板1に固定されている。また、スペーサ12は走査信号配線9上に配置されている。導電性金属膜13は導電性接着材14と接触されている。
また、スペーサ12と背面基板1との対向面には、スペーサ12の基部121が露出している。そして、対向面のスペーサ12の基部が導電性接着剤14により背面基板1に固定されている。
つまり、スペーサ12の背面基板1との対向面には導電性金属膜13が形成されていない。このため、導電性金属膜13を介さずにスペーサ12の基部121に導電性接着剤14が直接接触するので、導電性金属膜13が剥がれることによるスペーサ12の離脱を防止できる。なお、導電性接着材14は、例えば接着用フリットガラスまたはガラス化成分と例えば銀とを含有した導電性フリットガラスが使用される。
この導電性接着材14の高さは、約30μm程度が良い。この導電性接着材14が導電性を有しているために電子放出素子から放出される電子の軌道に影響を与えるために約30μm以下が良い。また、導電性接着材14の高さが低すぎると、スペーサ12の保持能力が弱くなるので、少なくとも約20μm以上が望ましい。
図10は、背面基板とスペーサとの固定部の構造を説明する要部拡大断面図であり、前述した図と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図10において、スペーサ12は、導電性接着材14により背面基板1に固定されている。また、スペーサ12は走査信号配線9上に配置されている。導電性金属膜13と導電性接着材14とは約0.1mm以下の隙間Gを有している。また、スペーサ12と導電性接着材14との間には、導電性金属膜13が存在しない大きなフリット高さHFが確保できるので、スペーサ12を強固に固定することができる。隙間Gが大きい場合は、導電性金属膜13と導電性接着材14とを導通させる導通手段が必要となる。また、導電性金属膜13と導電性接着材14とを接触させてもよい。即ち、スペーサ12の端部から離れた位置に導電性金属膜13を形成することでスペーサ12を導電性接着材14で強固に固定できる。
図11は、本発明に係わる画像表示装置の実施例3のスペーサの構成を詳細に説明するスペーサの側面から見た平面図であり、前述した図と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略してある。
この画像表示装置に使用するスペーサ12は、例えばセラミックス材などの絶縁性材料により薄板状に形成されている。そのスペーサ基部の両側壁には例えばAl,Cr,Ni,Ta,MoまたはCuなどの金属材料を例えばスパッタリング法または蒸着法などにより導電性金属膜13が長辺方向の全域にわたって被着形成されている。さらに、この導電性金属膜13の前面基板側には、凹凸部13cが一体的に形成されている。
この導電性金属膜13の表面抵抗はスペーサ12の基部側では106Ω/□以下である。また、この導電性金属膜13の高さHCは、スペーサ12の高さHSの1/5〜1/100であるが、より好ましくは、スペーサ12の高さHSの1/10〜1/50である。さらに導電性金属膜13は前面基板側よりも背面基板側に近い位置に形成されている。
このような構成においては、スペーサ12の基部の両側壁に凹凸部13cを有する導電性金属膜13を形成して導電性金属膜13が陽極電極と放電し易い形状にとした。そして、画像表示装置の製造工程にノッキング工程を追加して強制的に放電を発生させた。ノッキング工程では、導電性金属膜13を電界が集中し易い形状に形成してあるので、導電性金属膜13と陽極電極とで放電し、電子放出素子が破壊されることはない。また、ノッキング工程では、通常動作時の2〜3倍に電圧を印加して放電させるので、通常動作時は放電する可能性が低くなる。
図12は、本発明に係わる画像表示装置を構成する背面基板の内面側から見た要部平面図である。図12において、セラミックス材(ガラスを含む)などを好適とする背面基板1の主面(前面)には、第1の方向(y方向)に延在して第1の方向と交差する第2の方向(x方向)に並設された複数のデータ線(または陰極ラインとも称する)8と、第2の方向(x方向)に延在して第2の方向と交差する第1の方向(y方向)に並設された複数の走査線9とを有している。マトリクス状に配置されたこれらのデータ線8及び走査線9の交差部または交差部近傍には冷陰極による電子放出素子が形成されている。
走査線9は、その一端が走査ドライバSDに接続されている。一方、データ線8はその一端がデータドライバDDに接続されている。前面基板は、図中、破線部分に沿って対向して配置される。前面基板2と背面基板1とはその対向領域の外周に沿って接着され、内部ガスを排気して封止される。前述したスペーサは走査線9上に配置される。
図13は、本発明に係わる画像表示装置を構成する前面基板の内面側から見た要部平面図である。図13において、透光性ガラス材からなる前面基板2の内面には、図12に示す複数のデータ線8の長手方向に沿って赤色蛍光体層PHR,緑色蛍光体層PHG及び青色蛍光体層PHBを有する蛍光面PHが形成され、さらにこの蛍光面PHには各赤色蛍光体層PHR,緑色蛍光体層PHG及び青色蛍光体層PHBを区画するブラックマトリクス膜BMが形成されている。
図14は、前面基板2の内面に形成された蛍光面PHの拡大断面図である。図14において、蛍光面PHを構成する各赤色蛍光体層PHR,緑色蛍光体層PHG及び青色蛍光体層PHBはブラックマトリクス膜BMの一部を覆って形成されている。また、この蛍光面PH上には各赤色蛍光体層PHR,緑色蛍光体層PHG及び青色蛍光体層PHBの発光光を効率的に反射させるメタルバック膜MTが形成されている。このメタルバック膜MTには陽極電圧が印加され、陽極電極として機能する。前述したスペーサはブラックマトリクス膜BM上に配置される。
このように構成された画像表示装置は、スペーサに導電性金属膜を形成して陽極と導電性金属膜との間で放電し易くしたので、電子放出素子と陽極電極との間で放電が発生し難くなった。このために電子放出素子の破壊を抑制できる。また、画像表示装置の製造工程中にノッキング工程で陽極電極と導電性金属膜との間で強制的に放電させるので、通常の動作時に放電し難くなり、動作時の放電を制御できるので、放電に起因するガスの発生を抑制でき、電子放出素子を良好な状態に長時間にわたって動作できる。
また、前述した実施例においては、画像表示装置として内面に蛍光体層及びブラックマトリクス膜を有し、蛍光体層及びブラックマトリクス膜の背面にメタルバック膜(陽極電極)を有する前面基板を用いたFEDに適用した場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、プラズマディスプレイ(PDP)やメタル−インシュレータ−メタル型電子放出素子を有するパネル型ディスプレイに適用しても前述と全く同様の効果が得られることは勿論である。
1・・・背面基板、2・・・前面基板、通孔、3・・・枠体、4・・・排気管、5・・・封着部材、6・・・表示領域、7・・・貫通孔、8・・・画像信号配線、9・・・走査信号配線、10・・・電子放出素子、11・・・接続電極、12・・・スペーサ(間隔保持部材)、121・・・基部、13・・・導電性金属膜、13a・・・凸部、13b・・・薄肉部、13c・・・凹凸部、14・・・接着部材、15・・・蛍光体層、16・・・BM(ブラックマトリクス)膜、17・・・メタルバック膜(陽極電極)、INS・・・層間絶縁膜。
Claims (7)
- 蛍光体層及び陽極電極を有する前面基板と、電子放出素子を有して前記前面基板と対向する背面基板と、前記前面基板と前記背面基板との間に配置される枠体とを含む外囲器と、
前記外囲器内に配置された複数の間隔保持部材と、
を備えた画像表示装置であって、
前記間隔保持部材は、表面がセラミックス材料で形成された間隔保持部材基部の側壁に導電性金属膜を有し、当該導電性金属膜は、前記前面基板側に突出する凸部を有することを特徴とする画像表示装置。 - 蛍光体層及び陽極電極を有する前面基板と、電子放出素子を有して前記前面基板と対向する背面基板と、前記前面基板と前記背面基板との間に配置される枠体とを含む外囲器と、
前記外囲器内に配置された複数の間隔保持部材と、
を備えた画像表示装置であって、
前記間隔保持部材は、表面がセラミックス材料で形成された間隔保持部材基部の側壁に導電性金属膜を有し、当該導電性金属膜は、前記前面基板から前記背面基板側に向かって膜厚が厚くなる領域を有することを特徴とする画像表示装置。 - 前記導電性金属膜の高さが前記間隔保持部材の高さの1/5乃至1/100の範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
- 前記導電性金属膜の高さが前記間隔保持部材の高さの1/10乃至1/50の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
- 前記導電性金属膜は、前記前面基板よりも前記背面基板に近い位置に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
- 前記間隔保持部材は、導電性接着部材により前記背面基板に固定され、前記導電性金属膜が当該導電性接着部材と接触または0.1mm以下の間隔を有することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
- 前記間隔保持部材の基部側壁の端部に前記導電性金属膜が形成されない露出部を有し、当該露出部が前記導電性接着部材により前記背面基板に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
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