JP2005267807A - 自動等化器と波形等化器と情報再生装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】 自動等化器と波形等化器を用いて波形等化を行う上で、信号振幅の非線形性の影響を除くことができるようにする。
【構成】 自動等化器21は第1自動等化部22、第2自動等化部23および自動等化用比較器24を備えており、第1自動等化用フィルタを備える1段目の第1自動等化部22により1回目の自動等化処理を行って第1フィルタ係数C1を決定した後、自動等化用比較手段である自動等化用比較器24によって第1自動等化部22の出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較し、第1自動等化部22の出力多値データ信号がしきい値以上の場合のみ、第2自動等化用フィルタを備える2段目の第2自動等化部23において変更した第2フィルタ係数C2を出力する。第2自動等化部23におけるフィルタ係数の初期値は、第1自動等化部22で決定した第1フィルタ係数C1を利用する。
【選択図】 図1
【構成】 自動等化器21は第1自動等化部22、第2自動等化部23および自動等化用比較器24を備えており、第1自動等化用フィルタを備える1段目の第1自動等化部22により1回目の自動等化処理を行って第1フィルタ係数C1を決定した後、自動等化用比較手段である自動等化用比較器24によって第1自動等化部22の出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較し、第1自動等化部22の出力多値データ信号がしきい値以上の場合のみ、第2自動等化用フィルタを備える2段目の第2自動等化部23において変更した第2フィルタ係数C2を出力する。第2自動等化部23におけるフィルタ係数の初期値は、第1自動等化部22で決定した第1フィルタ係数C1を利用する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、光ディスク等の記録媒体に記録された多値データの再生に利用される自動等化器と波形等化器と情報再生装置に関する。
従来、記録媒体に記録された多値データ(多値情報列)を再生し、その再生信号に対して符号間干渉を低減する波形等化処理を施す場合には、ユーザ情報とは別に記録媒体の学習領域に記録された校正情報を予めサンプルホールドして波形等化処理を行う方法が利用されていた。この校正情報としては多値データの孤立波や連続データが記録されており、まずはこれらの振幅を利用して信号振幅の非線形性が補正される。次に孤立波を利用して隣接データへの干渉成分を略0にするように波形等化用のフィルタ係数が決定され、このフィルタ係数を使用してユーザデータの再生信号の波形等化が行われる(例えば、特許文献1参照)。
しかし校正信号として孤立波を使用した場合には、「0」値が多くなるため信号が直流成分を持つことになり、さらに孤立波や連続データを使用していることで信号は特殊な周波数成分も持つことにもなってしまい、これらは光ディスク装置等の再生装置におけるサーボ制御に対して悪影響を与えるといった問題がある。このことから校正信号は直流成分や特殊な周波数成分を持たないユーザデータのようなランダムデータを使用するのが望ましい。
そこで、ランダムデータで構成する校正信号でも波形等化用のフィルタ係数を決定できる自動等化器を利用する方法が提案されている。この自動等化器の原理としては、フィルタ係数を可変入力できるデジタルフィルタと、特性が未知のフィルタとを並列接続し、両者の出力の誤差を0に近づけるようフィルタ係数を変更して近似し算出するものである。ここで、上記構成における未知特性フィルタを、校正信号(多値データ)に対応する波形等化後の信号の基準値を出力するフィルタと考えた場合、波形等化用のフィルタ係数がデジタルフィルタにおいて決定されて出力できることになる(例えば、非特許文献1参照)。
特許第2988471号公報
「デジタル信号処理」、電子通信学会、P230
しかしながら、上記従来の自動等化器および波形等化器では、信号振幅の非線形性が補正されないため、多値データの一部の振幅領域においては充分な波形等化が行われず、符号間干渉を効果的に低減できないという問題があった。
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、自動等化器およびを用いて波形等化を行う上、信号振幅の非線形性の影響を除いて充分な波形等化ができるようにすることを目的とする。また、自動等化器と波形等化器を備えた情報再生装置において、再生信号に対する符号間干渉を効果的に低減できるようにすることも目的とする。
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、自動等化器およびを用いて波形等化を行う上、信号振幅の非線形性の影響を除いて充分な波形等化ができるようにすることを目的とする。また、自動等化器と波形等化器を備えた情報再生装置において、再生信号に対する符号間干渉を効果的に低減できるようにすることも目的とする。
この発明による自動等化器は、記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)の校正信号を入力し、符号間干渉を除去するためのフィルタ係数を決定して出力する自動等化器において、上記の目的を達成するため次のように構成したものである。
すなわち、フィルタ係数を可変入力できる第1自動等化用フィルタと、上記校正信号の第1信号基準値を発生する第1基準値発生手段と、上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と上記第1信号基準値との間の第1誤差を算出する第1誤差算出手段と、上記第1誤差を0に近づけるよう上記第1自動等化用フィルタの第1フィルタ係数を変更して出力する第1フィルタ係数変更手段と、上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号が入力される第2自動等化用フィルタと、上記校正信号の第2信号基準値を発生する第2基準値発生手段と、上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較する自動等化用比較手段と、その自動等化用比較手段の出力に応じて、上記第2自動等化用フィルタの出力多値データ信号と上記第2信号基準値との第2誤差を算出する第2誤差算出手段と、上記自動等化用比較手段の出力に応じて、上記第2誤差を0に近づけるように上記第2自動等化用フィルタの第2フィルタ係数を変更して出力する第2フィルタ係数変更手段とを備えたものである。
すなわち、フィルタ係数を可変入力できる第1自動等化用フィルタと、上記校正信号の第1信号基準値を発生する第1基準値発生手段と、上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と上記第1信号基準値との間の第1誤差を算出する第1誤差算出手段と、上記第1誤差を0に近づけるよう上記第1自動等化用フィルタの第1フィルタ係数を変更して出力する第1フィルタ係数変更手段と、上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号が入力される第2自動等化用フィルタと、上記校正信号の第2信号基準値を発生する第2基準値発生手段と、上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較する自動等化用比較手段と、その自動等化用比較手段の出力に応じて、上記第2自動等化用フィルタの出力多値データ信号と上記第2信号基準値との第2誤差を算出する第2誤差算出手段と、上記自動等化用比較手段の出力に応じて、上記第2誤差を0に近づけるように上記第2自動等化用フィルタの第2フィルタ係数を変更して出力する第2フィルタ係数変更手段とを備えたものである。
また、上記自動等化器において、上記校正信号の各値に対応する上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号の最大値と最小値をそれぞれ検出する最大最小検出手段と、上記最大値と上記最小値との間の差分値を算出する差分値算出手段と、上記校正信号の各値に対応する上記差分値を比較する差分値比較手段と、その差分値比較手段の出力に応じて上記しきい値を設定するしきい値設定手段とを備えるとよい。
あるいは、上記校正信号の各値に対応する上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号の標準偏差または分散を算出する標準偏差算出手段と、上記校正信号の各値に対応する上記標準偏差を比較する標準偏差比較手段と、その標準偏差比較手段の出力に応じて上記しきい値を設定するしきい値設定手段とを備えてもよい。
この発明による波形等化器は、記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)のデータ信号を、入力されたフィルタ係数により符号間干渉を除去して出力する波形等化器において、前述の目的を達成するため、次のように構成したものである。
すなわち、第1フィルタ係数が入力される第1波形等化用フィルタと、その第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と第2フィルタ係数とが入力される第2波形等化用フィルタと、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較する波形等化用比較手段と、その波形等化用比較手段の出力に応じて、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と上記第2波形等化用フィルタの出力多値データ信号とのどちらか一方を出力する選択手段とを備えたものである。
すなわち、第1フィルタ係数が入力される第1波形等化用フィルタと、その第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と第2フィルタ係数とが入力される第2波形等化用フィルタと、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較する波形等化用比較手段と、その波形等化用比較手段の出力に応じて、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と上記第2波形等化用フィルタの出力多値データ信号とのどちらか一方を出力する選択手段とを備えたものである。
この発明による情報再生装置は、前述した自動等化器と上記波形等化器とを備え、その自動等化器の第1フィルタ係数変更手段および上記第2フィルタ係数変更手段からそれぞれ出力される第1フィルタ係数および第2フィルタ係数が、上記波形等化器の第1波形等化用フィルタおよび第2波形等化用フィルタにそれぞれ入力されるようにしたものである。
この発明はまた、記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)の校正信号を入力し、符号間干渉を除去するためフィルタ係数を決定し出力する自動等化器において、フィルタ係数を可変入力できる第1自動等化用フィルタと、上記校正信号の第1信号基準値を発生する第1基準値発生手段と、上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と上記第1信号基準値との間の第1誤差を算出する第1誤差算出手段と、上記第1誤差を0に近づけるよう上記第1自動等化用フィルタの第1フィルタ係数を変更し出力する第1フィルタ係数変更手段と、上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号がそれぞれに入力されるよう並列に接続されたm個の第2i自動等化用フィルタ(mは2以上の整数、iは1以上m以下の整数)と、それぞれ上記各第2i自動等化用フィルタに設けられて上記各校正信号の第2i信号基準値を発生するm個の第2i基準値発生手段と、それぞれ上記各第2i自動等化用フィルタに設けられて上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較するm個の第2i自動等化用比較手段と、それぞれ上記各第2i自動等化用フィルタに設けられ、上記各第2i自動等化用比較手段の出力に応じて上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と上記各第2i信号基準値との第2i誤差を算出するm個の第2i誤差算出手段と、それぞれ上記各第2i自動等化用フィルタに設けられ、上記各第2i自動等化用比較手段の出力に応じて上記各第2i誤差を0に近づけるように上記各第2i自動等化用フィルタの第2iフィルタ係数を変更して出力するm個の第2iフィルタ係数変更手段とを備えた自動等化器も提供する。
また、上記自動等化器において、上記校正信号の各値に対応する上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号の最大値と最小値をそれぞれ検出する最大最小検出手段と、上記最大値と上記最小値との間の差分値を算出する差分値算出手段と、上記校正信号の各値に対応する上記差分値を比較する差分値比較手段と、その差分値比較手段の出力に応じて上記しきい値を設定するしきい値設定手段とを備えてもよい。
あるいは、上記校正信号の各値に対応する上記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号の標準偏差または分散を算出する標準偏差算出手段と、上記校正信号の各値に対応する上記標準偏差を比較する標準偏差比較手段と、その標準偏差比較手段の出力に応じて上記しきい値を設定するしきい値設定手段とを備えてもよい。
さらにこの発明は、記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)のデータ信号を、入力されたフィルタ係数により符号間干渉を除去して出力する波形等化器において、第1フィルタ係数が入力される第1波形等化用フィルタと、その第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と第2フィルタ係数とがそれぞれに入力されるよう並列に接続されたm個の第2i波形等化用フィルタ(mは2以上の整数、iは1以上m以下の整数)と、それぞれ上記各第2i波形等化用フィルタに設けられて上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較するm個の第2i波形等化用比較手段と、その各第2i波形等化用比較手段の出力に応じて、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と上記各第2i波形等化用フィルタの出力多値データ信号のいずれか1つを出力する選択手段とを備えた波形等化器も提供する。
この発明はさらに、上記自動等化器と上記波形等化器とを備え、上記自動等化器の第1フィルタ係数変更手段および第2iフィルタ係数変更手段からそれぞれ出力される第1フィルタ係数および第2フィルタ係数が、上記波形等化器の第1波形等化用フィルタおよび第2i波形等化用フィルタにそれぞれ入力されるようにした情報再生装置も提供する。
この発明はまた、記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)のデータ信号を、入力されたフィルタ係数により符号間干渉を除去して出力する波形等化器において、第1フィルタ係数が入力される第1波形等化用フィルタと、その第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と第2フィルタ係数とを入力させる第2波形等化用フィルタと、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較する波形等化用比較手段と、その波形等化用比較手段の出力に応じて、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と上記第2波形等化用フィルタの出力多値データ信号との混合比を変化させて混合して出力する混合手段とを備えた波形等化器も提供する。
この発明はさらに、前述した自動等化器と上記波形等化器とを備え、上記波形等化器の第1波形等化用フィルタに入力される第1フィルタ係数および第2波形等化用に入力される第2フィルタ係数が、それぞれ前述した自動等化器の第1フィルタ係数変更手段および第2フィルタ係数変更手段から出力されたものであり、上記波形等化器の波形等化用比較手段は、上記しきい値をa、所定の混合幅をbとしたとき、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号が(a−b)から(a+b)の混合範囲の間にある場合には、上記混合手段に上記第1波形等化用フィルタと上記第2波形等化用フィルタのそれぞれの出力多値データ信号を混合して出力させ、上記混合範囲の外にある場合には、上記混合手段に上記第1波形等化用フィルタと上記第2波形等化用フィルタのどちらか一方の出力多値データ信号を出力させるようにした情報再生装置も提供する。
この発明はまた、記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)のデータ信号を、入力されたフィルタ係数により符号間干渉を除去して出力する波形等化器において、第1フィルタ係数が入力される第1波形等化用フィルタと、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と第2フィルタ係数とがそれぞれに入力されるよう並列に接続されたm個の第2i波形等化用フィルタ(mは2以上の整数、iは1以上m以下の整数)と、それぞれ上記各第2i波形等化用フィルタに設けられて上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較するm個の第2i波形等化用比較手段と、上記各第2i波形等化用比較手段の出力に応じて、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と上記第2波形等化用フィルタの出力多値データ信号との混合比を変化させて混合して出力する混合手段とを備えた波形等化器も提供する。
この発明はさらに、前述した自動等化器と上記波形等化器を備え、上記波形等化器の第1波形等化用フィルタに入力される第1フィルタ係数および第2波形等化用に入力される第2フィルタ係数が、それぞれ上記波形等化器の第1フィルタ係数変更手段および第2フィルタ係数変更手段から出力されたものであり、上記波形等化器の波形等化用比較手段は、m個の第2i波形等化用フィルタにそれぞれ対応する上記しきい値をaj、所定の混合幅をbj(jは1以上m以下の整数)としたとき、上記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号が(aj−bj)から(aj+bj)の混合範囲の間にある場合には、上記混合手段に上記第2(j−1)波形等化用フィルタ(j−1=0の場合は第1波形等化用フィルタ)の出力多値データ信号と上記第2j波形等化用フィルタの出力多値データ信号とを混合して出力させ、上記混合範囲の外にある場合には、上記混合手段に上記第2(j−1)波形等化用フィルタ(j−1=0の場合は第1波形等化用フィルタ)の出力多値データ信号と上記第2j波形等化用フィルタの出力多値データ信号のどちらか一方を出力させるようにした情報再生装置も提供する。
この発明による自動等化器は、自動等化部を2段接続し、振幅の非線形性のために第1自動等化部では充分等化できなかった出力多値データ信号の振幅領域に対して、第2自動等化部によって等化を行っているので、非線形性の影響を除いた波形等化用のフィルタ係数を決定し出力できる。
この発明による波形等化器は、波形等化部を2段接続し、振幅の非線形性のために第1波形等化部では充分等化できなかった出力多値データ信号の振幅領域に対して、第2波形等化部によって等化を行い、第1波形等化部の出力多値データ信号としきい値とを比較して、第1と第2の波形等化部の出力多値データ信号を切換えて出力しているので、非線形性の影響を除いた波形等化が行える。
また、この発明による自動等化器および波形等化器はそれぞれ、第1自動等化部および第1波形等化部の出力多値データ信号に対して、m個のしきい値を設定して、m個の第2自動等化部および第2波形等化部で等化し、複雑な非線形性に対しても第2自動等化部および第2波形等化部で等化する振幅領域を細かく設定できるので、強い非線形性の影響を除いた波形等化用のフィルタ係数の決定および波形等化処理を行える。
さらに、この発明による波形等化器は、第1波形等化部の出力多値データ信号としきい値とを比較して、第1と第2の波形等化部の出力多値データ信号の混合比を変えて混合して出力しているので、非線形性の影響を除いた波形等化ができ、更にしきい値近辺の信号の分布の乱れを改善できる。またm個の第2波形等化器で出力の混合比を変えて混合して出力することでさらに強い非線形成の影響を除くことができる。
また、この発明による情報再生装置きは、上記自動等化器と波形等化器とを備えているので、再生信号の非線形成の影響を受けずに充分な波形等化を実現し、再生信号に対する符号間干渉を効果的に低減することができる。
また、この発明による情報再生装置きは、上記自動等化器と波形等化器とを備えているので、再生信号の非線形成の影響を受けずに充分な波形等化を実現し、再生信号に対する符号間干渉を効果的に低減することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
(1)第1実施例(請求項1,2,3,4,5に係る実施例)
図2は、この発明の第1実施例である情報再生装置の構成を示すブロック図である。
この情報再生装置100は、多値情報列で表された多値データが予め記録されたCD−ROMディスク、DVDディスク等の情報記録媒体である光ディスク1に対する情報の読み込みを行うCD−ROMドライブ、DVDドライブ等の情報再生装置である。
(1)第1実施例(請求項1,2,3,4,5に係る実施例)
図2は、この発明の第1実施例である情報再生装置の構成を示すブロック図である。
この情報再生装置100は、多値情報列で表された多値データが予め記録されたCD−ROMディスク、DVDディスク等の情報記録媒体である光ディスク1に対する情報の読み込みを行うCD−ROMドライブ、DVDドライブ等の情報再生装置である。
スピンドルモータ2は、光ディスク2をデータ再生時に所定の回転速度で回転させるモータである。回転制御部3は、スピンドルモータ2の回転制御を行う。光ピックアップ4は、光ディスク1に記録されたデータを再生するときに所定のパワーでレーザ光Lを発光させて照射しその反射光を受光する装置である。アクチュエータ制御部5は、光ピックアップ4を光ディスク1に対してフォーカシングおよびトラッキングするときに移動させる制御を行う。信号制御部6は、光ピックアップ4から出力される再生信号を制御する。
ドライブコントローラ7は、CPU7a、ROM7b及びRAM7c等からなるマイクロコンピュータによって実現され、この情報再生装置100全体の制御を行うと共に、この発明に係る各種の等化処理も実行する。すなわち、ROM7bに格納された制御プログラムに従ってCPU7aがこの発明に係る自動等化器および波形等化器として機能する。また、CPU7aは、光ディスク1上に製造時に予めランダムデータの構成で記録されている校正情報を光ピックアップ4の検出により取得し、後述する自動等化処理や波形等化処理を行うことができる。
バッファ8は、ドライブコントローラ7がデータ格納等の一時記憶領域として使用するメモリである。レーザ駆動回路9は、光ピックアップ4のレーザ光Lの発光を駆動する。外部インターフェース10は、上位装置との間でコマンド、データ等の送受信を行うために使用される。上位装置11は、この情報再生装置100を制御するパソコン等のホストコンピュータである。
上記光ディスク装置は、光ディスク1に対するデータの再生のみを行うCD−ROMドライブ、DVD−ROMドライブ等の情報再生装置の構成例を示しており、CD−R/RWドライブ、DVD−Rドライブ等のデータの記録も可能な情報記録再生装置に適用する場合、変調回路等のデータ記録に係る機能部もドライブコントローラ7内に備え、光ディスク1に対するデータの記録再生を行うようにする。
図1は、この発明による自動等化器の一実施例の構成を示す機能ブロック図である。図2に示したドライブコントローラ7は、信号制御部6から出力される光ディスク1上のマークに対応した再生信号に対してこの発明に係る信号処理を行って多値データを再生し、上位装置11へ出力する。そしてこの発明に係る信号処理は、ドライブコントローラ7内で構成される図1の自動等化器と後述する波形等化器との組合せによって行われる。
自動等化器21は、光ディスク1上から読み取ってサンプリングされた校正信号を入力して、周囲条件その他の変動に対しユーザ情報を適切に波形等化処理させるための第1フィルタ係数C1と第2フィルタ係数C2を決定して後述の波形等化器へ出力するものである。図1に示すように、自動等化器21は第1自動等化部22、第2自動等化部23および自動等化用比較器24を備えており、そのうち第1自動等化部22と第2自動等化部23は基本的に同じ構成のものである。
図3は第1自動等化部22および第2自動等化部23の構成を示すブロック図である。各自動等化部22,23はデジタルフィルタ25と信号基準値発生器26と減算器27とフィルタ係数発生器28とを備えている。デジタルフィルタ25はその内部に、複数個の遅延器29とそれより1つ多い乗算器30と加算器31とを備えており、直列に接続された遅延器29の一番最初の入力と各遅延器29の出力にそれぞれ乗算器30が接続され、各乗算器30の出力が1つの加算器31に接続されている。これにより各乗算器30にはそれぞれ1サンプル期間づつ位相を遅らせた波形の多値データが入力され、また各乗算器30はフィルタ係数発生器28からそれぞれ異なる大きさで入力された単位フィルタ係数CUを多値データに乗算して出力し、加算器31はそれら位相・振幅の異なる多値データを重畳加算して出力するようになっている。
これにより第1自動等化部22および第2自動等化部23がそれぞれ備えるデジタルフィルタ25は、フィルタ係数を可変入力できる第1自動等化用フィルタおよび第2自動等化用フィルタとして機能するものである。以下において、第1フィルタ係数C1および第2フィルタ係数C2は、各デジタルフィルタ25ごとにおける上記単位フィルタ係数CUの集合として構成される。
自動等化器21に入力される多値データは、校正信号として対応する信号値が既知のものであり、基準値発生手段としての信号基準値発生器26は多値データの各値に対応する信号基準値を発生する。デジタルフィルタ25の出力と信号基準値との誤差を誤差検出手段としての減算器27によって算出し、フィルタ係数変更手段であるフィルタ係数発生器28がその誤差を0に近づけるようにフィルタ係数を変更して出力する。校正信号を入力しながらこの処理を繰り返すことによって誤差が除々に小さくなっていき、誤差が収束した時点で多値データの各値に対応したフィルタ係数を決定して出力するようになっている。以上が自動等化処理による波形等化用のフィルタ係数の決定方法であり、これによれば孤立波ではなくランダムデータで構成された校正信号でも適切なフィルタ係数を決定することができる。
表1は、多値データを8値で記録した場合の各値に対応する信号基準値の一例を示すものであり、本来は校正信号は多値のデジタルデータであるが、ここでは説明を分かりやすくするために各信号基準値を10進数で示した。
この発明は2段階の自動等化処理を行うものであり、この実施例では、図1に示すように、1段目の第1自動等化部22により1回目の自動等化処理を行って第1フィルタ係数C1を決定した後、自動等化用比較手段である自動等化用比較器24によって第1自動等化部22の出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較し、第1自動等化部22の出力多値データ信号がしきい値以上の場合のみ、2段目の第2自動等化部23において変更した第2フィルタ係数C2を出力する。このとき第1自動等化部22はすでに決定した第1フィルタ係数C1を保持して使用し、それに基づいて再入力した校正信号を新たに等化処理した出力多値データ信号を第2自動等化部23へ出力する。あるいは、半導体メモリー等の記憶手段を用いて第1自動等化部22からの出力多値データ信号を保存してそれを第2自動等化部23に入力してもよい。第2自動等化部23におけるフィルタ係数の初期値は、第1自動等化部22で決定した第1フィルタ係数C1を利用する。
図4は校正信号の多値データの各値に対応する信号値をプロットした出力分布図の一例であって、各段階での自動等化処理の結果を比較するものである。
この例ではしきい値を0.27とした場合を示した。入力信号を示す図4(a)においては、同一多値データであっても符号間干渉のために各値の間の信号値の変動が非常に大きいことがわかる。また振幅の非線形性により、各値の間の変動の大きさ(信号値の分布幅)が大きく変化している。図4(b)に示す第1自動等化部22の出力では、多値データの4から7の値の場合は信号分布幅が狭くなっているところ、それと比較して0から3の値の場合は信号分布幅が広がっていて波形等化の効果がまだ不充分である。
そこで、しきい値0.27以上の第1自動等化部22の出力多値データ信号に対してだけ、第2自動等化部23によってさらに自動等化処理を行った結果が図4(c)に示す第2自動等化部23の出力である。
この例ではしきい値を0.27とした場合を示した。入力信号を示す図4(a)においては、同一多値データであっても符号間干渉のために各値の間の信号値の変動が非常に大きいことがわかる。また振幅の非線形性により、各値の間の変動の大きさ(信号値の分布幅)が大きく変化している。図4(b)に示す第1自動等化部22の出力では、多値データの4から7の値の場合は信号分布幅が狭くなっているところ、それと比較して0から3の値の場合は信号分布幅が広がっていて波形等化の効果がまだ不充分である。
そこで、しきい値0.27以上の第1自動等化部22の出力多値データ信号に対してだけ、第2自動等化部23によってさらに自動等化処理を行った結果が図4(c)に示す第2自動等化部23の出力である。
このように、第1自動等化部22の出力多値データ信号が3.0より大きい場合に信号値の分布幅が広がっていることから、しきい値として0.27に設定した。なお、第2自動等化部23の出力多値データ信号を示す図4(b)においては、しきい値0.27より大きい信号値では分布が狭められているが、それ未満の信号値では自動等化処理が行われていないため逆に分布が広がっている。そこで、しきい値以上の信号値では第2自動等化部23の出力多値データ信号を、しきい値未満の信号値では第1自動等化部22の出力多値データ信号を切換えて出力した結果が、図4(d)に示す第1自動等化部22と第2自動等化部23の切換出力である。このようにして多値データの全値に対する信号値の分布が概ね狭められることから、非線形性の影響を取り除くことができ、波形等化の効果が向上することになる。
次に、にしきい値の設定について説明する。まず第1例として、各値の信号値の最大値と最小値の差分値の大きさ(分布幅の大きさ)を基準としてしきい値を設定するものであり、図5はその設定構成を説明するブロック図である。
第1自動等化部22の多値データ出力のうち、信号分布が広がっている値部分に対して第2自動等化部23で自動等化を行うので、まず多値データの各値の信号分布の広がりを検出する。最大最小検出手段である最大最小検出器32が多値データの各値の信号の最大値と最小値を検出し、差分値算出手段である差分値算出器33がその最大値と最小値との間の差分値を算出する。差分値比較手段である差分値比較器34が、多値データの値順にその差分値を所定値(差分値の変化に対するしきい値)と比較し、差分値が初めて所定値以上となる多値データの値を検出する。
第1自動等化部22の多値データ出力のうち、信号分布が広がっている値部分に対して第2自動等化部23で自動等化を行うので、まず多値データの各値の信号分布の広がりを検出する。最大最小検出手段である最大最小検出器32が多値データの各値の信号の最大値と最小値を検出し、差分値算出手段である差分値算出器33がその最大値と最小値との間の差分値を算出する。差分値比較手段である差分値比較器34が、多値データの値順にその差分値を所定値(差分値の変化に対するしきい値)と比較し、差分値が初めて所定値以上となる多値データの値を検出する。
非線形性すなわち各値の信号値の分布幅変化は、図4に示すように概ね緩やかな曲線で表せるので、分布の広がり(差分値)は多値データの値の変化に対して単調減少(又は単調増加)する。従って、それ以上(又は未満)の値の多値データでは差分値が所定値以上と考えられる。そして第2自動等化部23で自動等化処理を行うかどうか判断するための具体的なしきい値の設定としては、差分値が所定値以上であると検出された多値データの値における最大値と最小値の平均値として、しきい値設定手段であるしきい値設定器35により設定される。決定したしきい値は、図1の自動等化用比較器24に入力する。分布の広がりを検出するために、信号の最大値と最小値およびそれらの間の差分値を検出しているので、簡単な比較演算で容易に分布の広がりを検出できる。
次にしきい値の設定の第2例について説明する。図6はその設定構成を説明するブロック図である。上記第1例では、各値の信号値の最大値と最小値の差分値(分布幅の大きさ)を基準として設定したが、第2例では信号値の分布の標準偏差または分散を基準として設定するものである。
まず標準偏差算出手段である標準偏差算出器36が多値データの各値の信号値の標準偏差を算出する。標準偏差比較手段である標準偏差比較器37によって多値データの値順にその標準偏差と所定値(標準偏差の変化に対するしきい値)とを比較し、標準偏差が初めて所定値となる多値データの値を検出する。なお、標準偏差は分散の正の平方根で算出されるものであり、分散は標準偏差を算出する過程で必ず得られることから、上記処理過程で標準偏差に代えて分散を用いることは容易である。
まず標準偏差算出手段である標準偏差算出器36が多値データの各値の信号値の標準偏差を算出する。標準偏差比較手段である標準偏差比較器37によって多値データの値順にその標準偏差と所定値(標準偏差の変化に対するしきい値)とを比較し、標準偏差が初めて所定値となる多値データの値を検出する。なお、標準偏差は分散の正の平方根で算出されるものであり、分散は標準偏差を算出する過程で必ず得られることから、上記処理過程で標準偏差に代えて分散を用いることは容易である。
そして、しきい値設定手段であるしきい値設定器38により、検出した多値データの値に対する分布の平均値をしきい値とする。決定したしきい値は、図1の自動等化用比較器24に入力する。等化処理または線形化処理の必要性の目安のひとつである分布の広がりを検出するために、信号の標準偏差又は分散を算出しているので、精度の良いしきい値の設定が可能となる。
次に、波形等化器について説明する。図7は、この実施例の波形等化器の構成を示す機能ブロック図である。波形等化器41は、第1フィルタ係数C1と第2フィルタ係数C2に基づいて、光ディスク1上から読み取った多値データのユーザ情報を適切に波形等化処理して出力するものである。
図7に示すように、波形等化器41は第1波形等化部42、第2波形等化部43、波形等化用比較器44およびセレクタ45を備えており、そのうち第1波形等化部42と第2波形等化部43は基本的に同じ構成であって、それら自体は上記の第1自動等化部22および第2自動等化部23がそれぞれ備えているデジタルフィルタ25(図3参照)だけで構成されているものである。
図7に示すように、波形等化器41は第1波形等化部42、第2波形等化部43、波形等化用比較器44およびセレクタ45を備えており、そのうち第1波形等化部42と第2波形等化部43は基本的に同じ構成であって、それら自体は上記の第1自動等化部22および第2自動等化部23がそれぞれ備えているデジタルフィルタ25(図3参照)だけで構成されているものである。
つまり、第1波形等化部42と第2波形等化部43は、信号基準値発生器26と減算器27とフィルタ係数発生器28が備えられておらず、またそれぞれのデジタルフィルタ25はフィルタ係数を可変入力できる第1波形等化用フィルタおよび第2波形等化用フィルタとして機能するものである。
第1波形等化部42および第2波形等化部43は、入力された多値データに対し、それと共にそれぞれに入力された第1フィルタ係数C1、第2フィルタ係数C2によって波形等化処理を行うようになっている。
第1波形等化部42および第2波形等化部43は、入力された多値データに対し、それと共にそれぞれに入力された第1フィルタ係数C1、第2フィルタ係数C2によって波形等化処理を行うようになっている。
この発明は2段階の波形等化処理を行うものであり、この実施例では、図7に示すように、光ディスク1から再生したデータ信号を1段目の第1波形等化部42において第1フィルタ係数C1による1回目の波形等化処理を行った後、2段目の第2波形等化部43において第2フィルタ係数C2による2回目の波形等化処理を行う。
波形等化用比較手段である波形等化用比較器44によって第1波形等化部42の出力多値データ信号(多値データ)と所定のしきい値とを比較し、第1波形等化部42の出力多値データ信号が所定のしきい値以上の場合は、選択手段であるセレクタ45によって第1波形等化部42の出力多値データ信号を出力し、第1波形等化部42の出力多値データ信号が所定のしきい値未満の場合は、セレクタ45によって第2波形等化部43の出力多値データ信号を出力するようになっている。
波形等化用比較手段である波形等化用比較器44によって第1波形等化部42の出力多値データ信号(多値データ)と所定のしきい値とを比較し、第1波形等化部42の出力多値データ信号が所定のしきい値以上の場合は、選択手段であるセレクタ45によって第1波形等化部42の出力多値データ信号を出力し、第1波形等化部42の出力多値データ信号が所定のしきい値未満の場合は、セレクタ45によって第2波形等化部43の出力多値データ信号を出力するようになっている。
図1に示した自動等化器21が、校正信号を使用して2段階の自動等化処理を行い、第1自動等化部22の出力多値データ信号としきい値とを比較して、第1自動等化部22と第2自動等化部23の出力多値データ信号を切換えて出力すると、図4に示したように、非線形性の影響を取除き、多値データの全値に対する信号値の分布が概ね狭められ、校正信号に対する波形等化の効果が向上した。それと同様に、事前に信号の記録特性や非線形性が分っていれば、図7に示した波形等化器41に所定の第1フィルタ係数C1および第2フィルタ係数C2としきい値を設定することで、未知のデータ信号に対して同様の効果が得られる波形等化処理を実施できる。
以上のように波形等化器41だけでも独立して用いることもできるが、この実施例の情報再生装置では上記の自動等化器21と組合せて用いらる。これによると、波形等化器41に入力する第1フィルタ係数C1と第2フィルタ係数C2(およびしきい値)を、自動等化器21によって光ディスク1等の情報記録媒体に記録されている校正信号を使用して決定することができ、多値データの信号の記録特性や非線形性が未知の場合にも効果的に波形等化を行える。
(2)第2実施例(請求項6,7,8,9,10に係る実施例)
次に、発明の第2実施例の情報再生装置について説明する。この実施例が備える自動等化器51および波形等化器61は、それぞれ自動等化処理および波形等化処理を2段階で行う上で、2段階目の等化処理を複数の等化器で場合分けして行うものである。図8は、この実施例の自動等化器51の構成を示す機能ブロック図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
次に、発明の第2実施例の情報再生装置について説明する。この実施例が備える自動等化器51および波形等化器61は、それぞれ自動等化処理および波形等化処理を2段階で行う上で、2段階目の等化処理を複数の等化器で場合分けして行うものである。図8は、この実施例の自動等化器51の構成を示す機能ブロック図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
自動等化器51は、第1自動等化部22とm個の第2i自動等化部23i(mは2以上の整数、iは1以上m以下の整数)およびm個の第2i自動等化用比較器24iを備えており、それぞれの自動等化部22,23iおよび第2i自動等化用比較器24iの構成は、図1に示した自動等化部22,23および自動等化用比較器24と同じものである。そして図示しないが、各第2i自動等化部23iはそれぞれ第2i自動等化用フィルタを備えてそれらが第1自動等化部22の出力多値データ信号が入力されるよう並列に接続されており、各第2i自動等化用比較器24iはそれぞれ第2i自動等化用フィルタの出力多値データ信号とそれぞれ異なる所定のしきい値とを比較するものである。
図1に示した第1実施例の自動等化器21では、1つのしきい値で2つの自動等化部22,23の使い分けを行っていた。すなわち出力多値データ信号の振幅を2つの領域に分割し、領域別に1つ目の第1自動等化部22のみによる1段階等化処理と、さらに2つ目の第2自動等化部23を経由する2段階等化処理とを使い分けてそれぞれフィルタ係数C1,C2を出力させていた。この実施例では、しきい値をm個使用し、出力多値データ信号の振幅を(m+1)個の領域に分割して、2つ目の自動等化部を使い分けるようにしている。
またこの場合、最も大きいしきい値を越えた振幅領域では、第1自動等化部22による1段階等化処理のみを行って第1フィルタ係数C1が用いられることになる。2段階目の自動等化処理を細分化された振幅領域別に行うため、高い精度での場合分けがなされ、それにより各振幅領域内の分布を狭める効果があり、またそのために複雑で強い非線形性に対しても効果的に影響を除くことができる。
なお第2i自動等化部23iの個数については、1つの第1自動等化部22と合わせて最大でも多値データの多値数個あればよく、つまりこの実施例のように8値データの場合であれば第2i自動等化部23iは7個(=8−1=n−1)が最大個数となる。すなわちn値データの場合には1≦m≦n−1となる。
なお第2i自動等化部23iの個数については、1つの第1自動等化部22と合わせて最大でも多値データの多値数個あればよく、つまりこの実施例のように8値データの場合であれば第2i自動等化部23iは7個(=8−1=n−1)が最大個数となる。すなわちn値データの場合には1≦m≦n−1となる。
以下に、この実施例におけるしきい値の設定方法を説明する。基本的に、図5に示した第1実施例の第1例、および図6に示した第2例とそれぞれ同様の設定構成で設定する。
すなわち、この実施例の第1例としては、多値データの各値の信号分布の広がりを差分値で検出する。最大最小検出器32により多値データの各値の信号の最大値と最小値を検出し、差分値算出器33がその最大値と最小値との間の差分値を算出する。差分値比較器34が多値データの値順にその差分値を所定値(差分値に対するしきい値)と比較し、差分値が初めて所定値以上となる多値データの値を検出する。
すなわち、この実施例の第1例としては、多値データの各値の信号分布の広がりを差分値で検出する。最大最小検出器32により多値データの各値の信号の最大値と最小値を検出し、差分値算出器33がその最大値と最小値との間の差分値を算出する。差分値比較器34が多値データの値順にその差分値を所定値(差分値に対するしきい値)と比較し、差分値が初めて所定値以上となる多値データの値を検出する。
多値データ出力は非線形性が強くても単調減少(又は単調増加)する曲線で表せるので、分布の広がり(差分値)も多値データの値の変化に対して単調減少(又は単調増加)する。従って、検出した値以上(又は未満)の多値データでは差分値が所定値以上と考えられる。まず、所定値との比較で最初に検出した多値データの値に対する最大値と最小値の平均値を、第1のしきい値としてしきい値設定器35により設定する。
そして第2〜mのしきい値は、それ以降の多値データの値数を等分割すればよい。例えば、m=2の場合で、図4の第1自動等化部22の出力多値データ信号のグラフにおいて、値が3の多値データの信号分布の最大値と最小値の平均値を第1のしきい値としたとする。第2のしきい値は、値が2又は1の多値データの信号分布の最大値と最小値の平均値となる。また、同じ第1のしきい値でm=3の場合なら、第2のしきい値は値が2の多値データの信号分布の最大値と最小値の平均値とし、第3のしきい値は、値が1の多値データの信号分布の最大値と最小値の平均値とする。
決定したm個のしきい値は、図8の各第2i自動等化用比較器24iに入力する。分布の広がりを検出するために、信号の最大値と最小値およびそれらの間の差分値を検出しているので、簡単な比較演算で容易に分布の広がりを検出できる。
決定したm個のしきい値は、図8の各第2i自動等化用比較器24iに入力する。分布の広がりを検出するために、信号の最大値と最小値およびそれらの間の差分値を検出しているので、簡単な比較演算で容易に分布の広がりを検出できる。
次に、この実施例におけるしきい値の設定の第2例について説明する。これは、第1実施例における第2例と同様に、しきい値を各値の信号値の標準偏差または分散を基準として設定するものである。基本的に図6の設定構成と同様に、標準偏差算出器36により多値データの各値の信号値の標準偏差を算出し、標準偏差比較器37によって多値データの値順に標準偏差と所定値(標準偏差の変化に対するしきい値)とを比較し、標準偏差が初めて所定値以上となる多値データの値を検出する。
なお、標準偏差は分散の正の平方根で算出されるものであり、分散は標準偏差を算出する過程で必ず得られることから、上記処理過程で標準偏差に代えて分散を用いることは容易である。まず、所定値との比較で最初に検出した多値データの値に対する最大値と最小値の平均値を、第1のしきい値としてしきい値設定器38により設定する。そして第2〜mのしきい値は、上記第1例と同様にそれ以降の多値データの値数を等分割すればよい。
決定したm個のしきい値は、図8の各第2i自動等化用比較器24iに入力する。分布の広がりを検出するために、信号の標準偏差又は分散を算出しているので、精度の良いしきい値の設定が可能となる。
決定したm個のしきい値は、図8の各第2i自動等化用比較器24iに入力する。分布の広がりを検出するために、信号の標準偏差又は分散を算出しているので、精度の良いしきい値の設定が可能となる。
次に、この実施例の情報再生装置が備える波形等化器61について説明する。図9は、この実施例の波形等化器61の構成を示す機能ブロック図である。波形等化器61は、第1波形等化部42、m個の第2i波形等化部43i(mは2以上の整数、iは1以上m以下の整数)、波形等化用比較器44およびセレクタ65とを備えており、そのうち第1波形等化部42と各第2i波形等化部43iは基本的に上記第1実施例の第1波形等化部42および第2波形等化部43と同じ構成であって、それら自体は上記のこの実施例の第1自動等化部22および第2i自動等化部23iがそれぞれ備えているデジタルフィルタ25(図3参照)だけで構成されているものである。
波形等化用比較器44は、第1波形等化部42の出力多値データ信号と所定のm個のしきい値とを比較するものであり、セレクタ65は第1波形等化部42と第2i波形等化部43iのそれぞれの出力多値データ信号を入力し、波形等化用比較器44の出力に応じていずれか1つの波形等化部の出力多値データ信号を出力するものである。
図7に示した第1実施例の波形等化器41では、1つのしきい値で2つの波形等化部42,43の使い分けを行っていた。すなわち出力多値データ信号の振幅を2つの領域に分割し、領域別に1つ目の第1波形等化部42のみによる1段階等化処理と、さらに2つ目の第2i波形等化部43iを経由する2段階等化処理とを使い分けてそれぞれ波形等化処理を行っていた。
図7に示した第1実施例の波形等化器41では、1つのしきい値で2つの波形等化部42,43の使い分けを行っていた。すなわち出力多値データ信号の振幅を2つの領域に分割し、領域別に1つ目の第1波形等化部42のみによる1段階等化処理と、さらに2つ目の第2i波形等化部43iを経由する2段階等化処理とを使い分けてそれぞれ波形等化処理を行っていた。
この実施例では、第1波形等化部42の出力多値データ信号が、m個のしきい値によって分割された(m+1)個の振幅領域のいずれに属するかを波形等化用比較器44によって判別し、2つ目の波形等化部を使い分けるようにしている。図10に、m個のしきい値によって分割された(m+1)個の振幅領域と各領域に対応する第2i波形等化部43iとの関係の一例を図示した。この関係に従って、セレクタ65から該当する第2i波形等化部43iの出力多値データ信号を選択して出力する。
こうすることにより、事前に信号の記録特性や非線形性が分っていれば、各波形等化部42,43iに所定のフィルタ係数C1,C2を設定し、波形等化用比較器44にm個のしきい値を設定する事で、信号の振幅を(m+1)個の領域に分割して波形等化部42,43iを使い分け、2段階目の自動等化処理を細分化された振幅領域別に行うため、高い精度での場合分けがなされ、それにより各振幅領域内の分布を狭める効果があり、またそのために複雑で強い非線形性に対しても効果的に影響を除くことができる。
以上のようにこの実施例による自動等化器51と波形等化器61をそれぞれ独立して用いることもできるが、それらを組合せて用いることも有効である。これによると、波形等化器61に入力する第1フィルタ係数C1と第2フィルタ係数C2(およびしきい値)を、自動等化器51によって光ディスク1等の情報記録媒体に記録されている校正信号を使用して決定することができ、多値データの信号の記録特性や非線形性が未知の場合にも効果のある波形等化を行える。
(3)第3実施例(請求項11,12,13,14に係る実施例)
次に、発明の第3実施例の情報再生装置が備える波形等化器について説明する。この波形等化器71は、出力多値データ信号としきい値との比較により複数の波形等化部で波形等化処理を場合分けして行う上で、しきい値付近のある範囲でそれら波形等化処理された出力多値データ信号を所定の比率で混合して出力するものである。図11は、この実施例の波形等化器71の構成を示す機能ブロック図であり、図7と対応する部分には同一の符号を付してある。
次に、発明の第3実施例の情報再生装置が備える波形等化器について説明する。この波形等化器71は、出力多値データ信号としきい値との比較により複数の波形等化部で波形等化処理を場合分けして行う上で、しきい値付近のある範囲でそれら波形等化処理された出力多値データ信号を所定の比率で混合して出力するものである。図11は、この実施例の波形等化器71の構成を示す機能ブロック図であり、図7と対応する部分には同一の符号を付してある。
図11に示すように、波形等化器71は第1波形等化部42、第2波形等化部43、波形等化用比較器44および混合器76を備えている。混合器76は、第1波形等化部42と第2波形等化部43のそれぞれの出力多値データ信号を入力し、波形等化用比較器44の出力に応じて両者の混合比を変えて混合して出力する混合手段として機能するものである。以下において、混合器76により第1波形等化部42と第2波形等化部43の出力多値データ信号を混合する方法について説明する。なお、以下における変数の定義としては、第1波形等化部42の出力多値データ信号の信号値をX1とし、第2波形等化部43の出力多値データ信号の信号値をX2とし、混合器76の出力多値データ信号の信号値をYとし、混合器76における混合比をrとし、しきい値をaとし、混合幅をbとする。
図12は、しきい値と混合幅の関係を示した線図である。図7に示した波形等化器41では、第1波形等化部42の出力多値データ信号としきい値とを比較して、第1波形等化部42と第2波形等化部43の出力多値データ信号を切換えて出力していたが、この実施例では、しきい値aから混合幅bだけ前後の間に混合範囲を設定し、その混合範囲内において両者の出力多値データ信号を混合して出力する。X1=aの場合は、両者の平均値を出力する。a>X1の場合は、第1波形等化部42の出力多値データ信号の混合配分が大きくなり、逆にa<X1の場合は、第2波形等化部43の出力多値データ信号の混合配分が大きくなる。
混合範囲内(a−b)≦X1≦(a+b)において、混合比rはX1に対して比例変化することになり、r={X1−(a−b)}/2bとなる。そして混合器76の出力多値データ信号の信号値Yは、混合範囲内(a−b)≦X1≦(a+b)の場合Y=(1−r)X1+rX2となる。また混合範囲外でX1<(a−b)の場合にはY=X1となり、(a+b)<X1の場合にはY=X2となる。
図13は第1波形等化部42と第2波形等化部43の各出力多値データ信号を切換えた場合と混合した場合とを比較して示す図であり、図13(a)が切換えた場合を示し、図13(b)が混合した場合を示す。これはしきい値a=0.27、混合幅b=0.01に設定した結果であるが、図13(a)で示すように切換出力の場合には、しきい値の信号値を含む値が3の多値データの分布が他に比べて広がっているのに対し、図13(b)で示す混合出力した場合は、同じ多値データの分布が広がらずしきい地近辺の分布の乱れを除去できている。このように、2段階の波形等化処理を行うことにより非線形性の影響を取除いた波形等化が行え、更に両者の出力を混合することにより、しきい値近辺の分布の乱れを除去することができる。
事前に多値データ信号の記録特性や非線形性が分かっていることを前提にして、所定の第1フィルタ係数C1、第2フィルタ係数C2およびしきい値が設定されていれば、この実施例による上記の波形等化器だけを独立して用いることもできるが、上記第1実施例の自動等化器21と組合せて用いることも有効である。これによると、波形等化器71に入力する第1フィルタ係数C1と第2フィルタ係数C2(およびしきい値)を、自動等化器21によって光ディスク1等の情報記録媒体に記録されている校正信号を使用して決定することができ、多値データの信号の記録特性や非線形性が未知の場合にも効果的に波形等化を行える。
次に、この実施例の波形等化器の変形例について説明する。この変形例は、波形等化処理を2段階で行う上で、2段階目の等化処理を複数の等化器で場合分けして行うものであって、しきい値付近のある範囲でそれら波形等化処理された出力多値データ信号を所定の比率で混合して出力するものである。図14は、この変形例の波形等化器81の構成を示す機能ブロック図であり、図9、図11と対応する部分には同一の符号を付してある。
図14に示すように、波形等化器81は第1波形等化部42、m個の第2j波形等化部43j(mは2以上の整数、jは1以上m以下の整数)、波形等化用比較器44、セレクタ85および混合器76とを備えている。波形等化用比較器44は、第1波形等化部42の出力多値データ信号と所定のm個のしきい値とを比較するものであり、セレクタ85は第1波形等化部42と第2j波形等化部43jのそれぞれの出力多値データ信号を入力し、波形等化用比較器44の出力に応じて隣り合う2つの振幅領域に対応する第2i波形等化部43jの出力多値データ信号を出力するものである。混合器76はそれらからの2つの出力多値データ信号を入力し、波形等化用比較器44の出力に応じて両者の混合比を変えて混合して出力するものである。
第1波形等化部42の出力多値データ信号が、m個のしきい値によって分割された(m+1)個の振幅領域のいずれに属するかを波形等化用比較器44によって判別し、2つ目の波形等化部を使い分けるようにしている。図15に、m個のしきい値によって分割された(m+1)個の振幅領域と各領域に対応する第2j波形等化部43jとの関係の一例を図示した。m個のしきい値から混合幅だけ前後の間に混合範囲を設定し、第1波形等化部42の出力多値データ信号が、混合範囲内にある場合は、隣り合う2個の波形等化部の出力多値データ信号を混合して出力する。
以下に隣り合う2個の波形等化部の出力多値データ信号の混合方法を説明する。しきい値aj(1≦j≦m)を挟む第2(j−1)波形等化部43(j−1)(j−1=0の場合は、第1波形等化部42)と第2j波形等化部43jのそれぞれの出力多値データ信号を混合する場合を取り上げる。なお、以下における変数の定義としては、第2(j−1)波形等化部43(j−1)の出力多値データ信号の信号値をX1とし、第2j波形等化部43jの出力多値データ信号の信号値をX2とし、混合器76の出力多値データ信号の信号値をYとし、混合器76における混合比をrとし、しきい値をajとし、混合幅をbjとする。
混合範囲内(aj−bj)≦X1≦(aj+bj)において、混合比rはX1に対して比例変化することになり、r={X1−(aj−bj)}/2bjとなる。そしてこのとき、混合器76の出力多値データ信号の信号値Yは、Y=(1−r)X1+rX2となる。また混合範囲外でX1<(aj−bj)の場合にはY=X1となり、(aj+bj)<X1の場合にはY=X2となる。ただしj−1=0の場合は、第1波形等化部42の出力多値データ信号の信号値がX1となる。
こうする事により、事前に信号の記録特性や非線形性が分っていれば、各波形等化部42,43jに所定のフィルタ係数を設定し、波形等化用比較器44にm個のしきい値を設定する事で、信号の振幅を(m+1)個の領域に分割して波形等化部を使い分け、2段階目の自動等化処理を細分化された振幅領域別に行うため、高い精度での場合分けがなされ、それにより各振幅領域内の分布を狭める効果があり、またそのために複雑で強い非線形性に対しても効果的に影響を除くことができる。更にこの変形例では、しきい値近辺において混合範囲を設け、隣接する2個の波形等化部の出力多値データ信号を混合することによりしきい値近辺の分布の乱れを除去することができる。
また以上のようにして、この変形例による上記の波形等化器81だけを独立して用いることもできるが、上記第2実施例の自動等化器51と組合せて用いることも有効である。これによると、波形等化器81に入力する第1フィルタ係数C1と第2フィルタ係数C2(およびしきい値)を、自動等化器51によって光ディスク1等の情報記録媒体に記録されている校正信号を使用して決定することができ、多値データの信号の記録特性や非線形性が未知の場合にも効果的に波形等化を行える。
この発明は、多値データ情報が記録されたCDやDVDなどの各種光ディスク等の再生装置に適用することができる。
7:ドライブコントローラ 21,51:自動等化器 22:第1自動等化部
23:第2自動等化部 23i:第2i自動等化部
24:自動等化用比較器(自動等化用比較手段)
24i:第2i自動等化用比較器(自動等化用比較手段)
25:デジタルフィルタ(自動等化用フィルタ、波形等化用フィルタ)
26:信号基準値発生器(基準値発生手段) 27:減算器(誤差算出手段)
28:フィルタ係数発生器(フィルタ係数変更手段)
29:遅延器 30:乗算器 31:加算器
32:最大最小検出器(最大最小検出手段) 33:差分値算出器(差分値算出手段)
34:差分値比較器(差分値比較手段) 35:しきい値設定器(しきい値設定手段)
36:標準偏差算出器(標準偏差算出手段)
37:標準偏差比較器(標準偏差比較手段)
38:しきい値設定器(しきい値設定手段) 41,61,71,81:波形等化器
42:第1波形等化部 43:第2波形等化部 43i:第2i波形等化部
44:波形等化用比較器(波形等化用比較手段)
45,65,85:セレクタ(選択手段) 76:混合器(混合手段)
100:情報再生装置 C1:第1フィルタ係数 C2:第2フィルタ係数
23:第2自動等化部 23i:第2i自動等化部
24:自動等化用比較器(自動等化用比較手段)
24i:第2i自動等化用比較器(自動等化用比較手段)
25:デジタルフィルタ(自動等化用フィルタ、波形等化用フィルタ)
26:信号基準値発生器(基準値発生手段) 27:減算器(誤差算出手段)
28:フィルタ係数発生器(フィルタ係数変更手段)
29:遅延器 30:乗算器 31:加算器
32:最大最小検出器(最大最小検出手段) 33:差分値算出器(差分値算出手段)
34:差分値比較器(差分値比較手段) 35:しきい値設定器(しきい値設定手段)
36:標準偏差算出器(標準偏差算出手段)
37:標準偏差比較器(標準偏差比較手段)
38:しきい値設定器(しきい値設定手段) 41,61,71,81:波形等化器
42:第1波形等化部 43:第2波形等化部 43i:第2i波形等化部
44:波形等化用比較器(波形等化用比較手段)
45,65,85:セレクタ(選択手段) 76:混合器(混合手段)
100:情報再生装置 C1:第1フィルタ係数 C2:第2フィルタ係数
Claims (14)
- 記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)の校正信号を入力し、符号間干渉を除去するためのフィルタ係数を決定して出力する自動等化器において、
フィルタ係数を可変入力できる第1自動等化用フィルタと、
前記校正信号の第1信号基準値を発生する第1基準値発生手段と、
前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と前記第1信号基準値との間の第1誤差を算出する第1誤差算出手段と、
前記第1誤差を0に近づけるよう前記第1自動等化用フィルタの第1フィルタ係数を変更して出力する第1フィルタ係数変更手段と、
前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号が入力される第2自動等化用フィルタと、
前記校正信号の第2信号基準値を発生する第2基準値発生手段と、
前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較する自動等化用比較手段と、
該自動等化用比較手段の出力に応じて、前記第2自動等化用フィルタの出力多値データ信号と前記第2信号基準値との第2誤差を算出する第2誤差算出手段と、
前記自動等化用比較手段の出力に応じて、前記第2誤差を0に近づけるように前記第2自動等化用フィルタの第2フィルタ係数を変更して出力する第2フィルタ係数変更手段とを備えたことを特徴とする自動等化器。 - 請求項1記載の自動等化器において、前記校正信号の各値に対応する前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号の最大値と最小値をそれぞれ検出する最大最小検出手段と、前記最大値と前記最小値との間の差分値を算出する差分値算出手段と、前記校正信号の各値に対応する前記差分値を比較する差分値比較手段と、該差分値比較手段の出力に応じて前記しきい値を設定するしきい値設定手段とを備えたことを特徴とする自動等化器。
- 請求項1記載の自動等化器において、前記校正信号の各値に対応する前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号の標準偏差または分散を算出する標準偏差算出手段と、前記校正信号の各値に対応する前記標準偏差を比較する標準偏差比較手段と、該標準偏差比較手段の出力に応じて前記しきい値を設定するしきい値設定手段とを備えたことを特徴とする自動等化器。
- 記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)のデータ信号を、入力されたフィルタ係数により符号間干渉を除去して出力する波形等化器において、
第1フィルタ係数が入力される第1波形等化用フィルタと、
該第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と第2フィルタ係数とが入力される第2波形等化用フィルタと、
前記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較する波形等化用比較手段と、
該波形等化用比較手段の出力に応じて、前記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と前記第2波形等化用フィルタの出力多値データ信号とのどちらか一方を出力する選択手段とを備えたことを特徴とする波形等化器。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動等化器と請求項4記載の波形等化器とを備えた情報再生装置であって、
前記自動等化器の前記第1フィルタ係数変更手段および前記第2フィルタ係数変更手段からそれぞれ出力される前記第1フィルタ係数および前記第2フィルタ係数が、前記波形等か器の前記第1波形等化用フィルタおよび前記第2波形等化用フィルタにそれぞれ入力されるようにしたことを特徴とする情報再生装置。 - 記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)の校正信号を入力し、符号間干渉を除去するためフィルタ係数を決定し出力する自動等化器において、
フィルタ係数を可変入力できる第1自動等化用フィルタと、
前記校正信号の第1信号基準値を発生する第1基準値発生手段と、
前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と前記第1信号基準値との間の第1誤差を算出する第1誤差算出手段と、
前記第1誤差を0に近づけるよう前記第1自動等化用フィルタの第1フィルタ係数を変更し出力する第1フィルタ係数変更手段と、
前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号がそれぞれに入力されるよう並列に接続されたm個の第2i自動等化用フィルタ(mは2以上の整数、iは1以上m以下の整数)と、
それぞれ前記各第2i自動等化用フィルタに設けられて前記校正信号の第2i信号基準値を発生するm個の第2i基準値発生手段と、
それぞれ前記各第2i自動等化用フィルタに設けられて前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較するm個の第2i自動等化用比較手段と、
それぞれ前記各第2i自動等化用フィルタに設けられ、前記各第2i自動等化用比較手段の出力に応じて前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号と前記各第2i信号基準値との第2i誤差を算出するm個の第2i誤差算出手段と、
それぞれ前記各第2i自動等化用フィルタに設けられ、前記各第2i自動等化用比較手段の出力に応じて前記各第2i誤差を0に近づけるように前記各第2i自動等化用フィルタの第2iフィルタ係数を変更して出力するm個の第2iフィルタ係数変更手段とを備えたことを特徴とする自動等化器。 - 請求項6記載の自動等化器において、前記校正信号の各値に対応する前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号の最大値と最小値をそれぞれ検出する最大最小検出手段と、前記最大値と前記最小値との間の差分値を算出する差分値算出手段と、前記校正信号の各値に対応する前記差分値を比較する差分値比較手段と、該差分値比較手段の出力に応じて前記しきい値を設定するしきい値設定手段とを備えたことを特徴とする自動等化器。
- 請求項6記載の自動等化器において、前記校正信号の各値に対応する前記第1自動等化用フィルタの出力多値データ信号の標準偏差または分散を算出する標準偏差算出手段と、前記校正信号の各値に対応する前記標準偏差を比較する標準偏差比較手段と、該標準偏差比較手段の出力に応じて前記しきい値を設定するしきい値設定手段とを備えたことを特徴とする自動等化器。
- 記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)のデータ信号を、入力されたフィルタ係数により符号間干渉を除去して出力する波形等化器において、
第1フィルタ係数が入力される第1波形等化用フィルタと、
該第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と第2フィルタ係数とがそれぞれに入力されるよう並列に接続されたm個の第2i波形等化用フィルタ(mは2以上の整数、iは1以上m以下の整数)と、
それぞれ前記各第2i波形等化用フィルタに設けられて前記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較するm個の第2i波形等化用比較手段と、
該各第2i波形等化用比較手段の出力に応じて、前記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と前記各第2i波形等化用フィルタの出力多値データ信号のいずれか1つを出力する選択手段とを備えたことを特徴とする波形等化器。 - 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の自動等化器と請求項9記載の波形等化器とを備えた情報再生装置であって、
前記自動等化器の前記第1フィルタ係数変更手段および前記第2iフィルタ係数変更手段からそれぞれ出力される前記第1フィルタ係数および前記第2iフィルタ係数が、前記波形等化器の前記第1波形等化用フィルタおよび第2i波形等化用フィルタにそれぞれ入力されるようにしたことを特徴とする情報再生装置。 - 記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)のデータ信号を、入力されたフィルタ係数により符号間干渉を除去して出力する波形等化器において、
第1フィルタ係数が入力される第1波形等化用フィルタと、
該第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と第2フィルタ係数とを入力させる第2波形等化用フィルタと、
前記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較する波形等化用比較手段と、
該波形等化用比較手段の出力に応じて、前記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と前記第2波形等化用フィルタの出力多値データ信号との混合比を変化させて混合して出力する混合手段とを備えたことを特徴とする波形等化器。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動等化器と請求項11記載の波形等化器を備えた情報再生装置であって、
前記波形等化器の前記第1波形等化用フィルタに入力される前記第1フィルタ係数および前記第2波形等化用に入力される前記第2フィルタ係数が、それぞれ前記自動透過器の前記第1フィルタ係数変更手段および前記第2フィルタ係数変更手段から出力されたものであり、前記波形等化器の前記波形等化用比較手段は、前記しきい値をa、所定の混合幅をbとしたとき、前記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号が(a−b)から(a+b)の混合範囲の間にある場合には、前記混合手段に前記第1波形等化用フィルタと前記第2波形等化用フィルタのそれぞれの出力多値データ信号を混合して出力させ、前記混合範囲の外にある場合には、前記混合手段に前記第1波形等化用フィルタと前記第2波形等化用フィルタのどちらか一方の出力多値データ信号を出力させるようにしたことを特徴とする情報再生装置。 - 記録媒体からサンプリングしたn値データ(nは3以上の整数)のデータ信号を、入力されたフィルタ係数により符号間干渉を除去して出力する波形等化器において、
第1フィルタ係数が入力される第1波形等化用フィルタと、
該第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と第2フィルタ係数とがそれぞれに入力されるよう並列に接続されたm個の第2i波形等化用フィルタ(mは2以上の整数、iは1以上m以下の整数)と、
それぞ前記各第2i波形等化用フィルタに設けられて前記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と所定のしきい値とを比較するm個の第2i波形等化用比較手段と、
該各第2i波形等化用比較手段の出力に応じて、前記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号と前記第2波形等化用フィルタの出力多値データ信号との混合比を変化させて混合して出力する混合手段とを備えたことを特徴とする波形等化器。 - 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の自動等化器と請求項13記載の波形等化器とを備えた情報再生装置であって、
前記波形等化器の前記第1波形等化用フィルタに入力される前記第1フィルタ係数および前記第2波形等化用に入力される前記第2フィルタ係数が、それぞれ前記自動等化器の前記第1フィルタ係数変更手段および前記第2フィルタ係数変更手段から出力されたものであり、前記波形等化器の前記第2i波形等化用比較手段は、m個の第2i波形等化用フィルタにそれぞれ対応する前記しきい値をaj、所定の混合幅をbj(jは1以上m以下の整数)としてとき、前記第1波形等化用フィルタの出力多値データ信号が(aj−bj)から(aj+bj)の混合範囲の間にある場合には、前記混合手段に前記第2(j−1)波形等化用フィルタ(j−1=0の場合は第1波形等化用フィルタ)の出力多値データ信号と前記第2j波形等化用フィルタの出力多値データ信号とを混合して出力させ、前記混合範囲の外にある場合には、前記混合手段に前記第2(j−1)波形等化用フィルタ(j−1=0の場合は第1波形等化用フィルタ)の出力多値データ信号と前記第2j波形等化用フィルタの出力多値データ信号のどちらか一方を出力させるようにしたことを特徴とする情報再生装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004081639A JP2005267807A (ja) | 2004-03-19 | 2004-03-19 | 自動等化器と波形等化器と情報再生装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010277650A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Victor Co Of Japan Ltd | 等化器、等化方法、及びプログラム |
JP2012069179A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Jvc Kenwood Corp | 等化器および等化方法 |
-
2004
- 2004-03-19 JP JP2004081639A patent/JP2005267807A/ja active Pending
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JP2010277650A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Victor Co Of Japan Ltd | 等化器、等化方法、及びプログラム |
JP2012069179A (ja) * | 2010-09-21 | 2012-04-05 | Jvc Kenwood Corp | 等化器および等化方法 |
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