JP2005266976A - プログラム保存装置、プログラム保存方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

プログラム保存装置、プログラム保存方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract


【課題】 修正の影響を受ける可能性のあるプログラムの確認状況を把握することができるプログラム保存装置、プログラム保存方法、プログラムおよび記録媒体を提供する。
【解決手段】 更新管理サーバ101の依存関係抽出部308は、修正されたプログラムに基づいて動作が変化する可能性のあるプログラムを抽出する。影響データ作成部309は、依存関係抽出部308が抽出した関数依存関係の抽出結果に基づいて、影響データを作成し、作成した影響データを影響クライアント503に送信する。影響データ更新部311は、影響クライアント503から確認結果を含む確認データを受信すると、確認結果に従い影響データを更新する。連携データ作成部312は、確認結果が審議要を示している場合、連携データを作成し、修正クライアント502などに送信する。管理クライアント505は、進捗データ作成部313が作成した進捗データを受信し、表示する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、プログラムが修正されたことにより影響を受ける可能性のあるプログラムの確認状況を把握することができるプログラム保存装置、プログラム保存方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
大規模なソフトウエアシステムを開発する開発プロジェクトにおいては、複数の開発者が並行してプログラム開発を行なえるようにするために、サーバとクライアントをネットワークで接続したサーバクライアント型のソフトウエア開発支援システムを導入することが多い。サーバは、開発プロジェクトのマスタプログラムの更新管理を行なうためのコンピュータであり、複数のクライアントからの更新要求を処理する必要があり、高性能なコンピュータが用いられる。また、クライアントは、各開発者に割り当てられるコンピュータ、たとえば、ディスクトップ型やノート型のパーソナルコンピュータであり、プログラムの開発や修正作業が行なわれる。
マスタプログラムの管理は、たとえば、複数の開発者が同時に同じファイルを編集することができるCVS(Concurrent Versions System)に代表される履歴管理システムを用いて行なわれるが、このような履歴管理システムでは、プログラムの修正に伴い影響を受ける他のプログラムを把握することができず、これを改善した装置が提案されている。
たとえば、ソースプログラムが編集されたことにより影響を受ける関数を検索し、検索した関数から修正が必要となる箇所を抽出し、抽出した箇所を関数の修正担当者に通知するプログラム作成編集装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、要素情報に変更が生じた場合、影響を受ける資産(要素から構成される資産)を特定し、該当する資産を使用中の利用者を特定し、要素情報が変更された旨のメッセージを送信する編集装置がある(たとえば、特許文献2参照)。
特開平8−95775号公報 特開平10−269071号公報
上述した従来技術の装置は、プログラムの修正(編集あるいは変更)の影響を受ける他のプログラム(要素)の開発者(修正担当者または利用者)にプログラムが修正された旨を通知するが、通知された開発者が、必要な確認作業を行なったのかどうか、あるいは、作業を行なったが作業の結果はうまくいったのかどうかといった作業の進捗状況や作業結果を把握することができないという課題があった。
また、通知された開発者の確認作業において不具合が発生し、不具合の発生したことがプログラムを修正した開発者や影響を受ける可能性のある他のプログラムの開発者に通知されないという課題があった。
また、影響を受ける可能性のあるプログラムの確認作業の進捗状況全体を把握することができないという課題があった。
また、修正したプログラムをマスタプログラムに反映する前に、どのプログラムが影響を受ける可能性があるかを把握することができないという課題があった。
本発明の目的は、修正の影響を受ける可能性のあるプログラムの確認状況を把握することができるプログラム保存装置、プログラム保存方法、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
また本発明の目的は、マスタプログラムを更新する前に、プログラムの修正の影響範囲を把握することができるプログラム保存装置、プログラム保存方法、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
本発明は、プログラムと、そのプログラムを保存する保存者を特定する情報とを関連付けて保存し、他のプログラムを前記保存されたプログラムの修正版のプログラムとしてさらに保存することができる保存手段を有するプログラム保存装置において、
他のプログラムを修正版のプログラムとして保存するときに、前記他のプログラムにより影響を受ける可能性のあるプログラムの部分を前記保存された修正前のプログラムから抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出されたプログラムの部分が影響を受ける可能性のあることを前記プログラムの部分を保存した保存者に通知する表示を行なう表示手段とを有し、
前記表示手段は、前記保存した保存者に通知する表示を行なう際に、前記他のプログラムによる影響の確認を要求する旨、および/または、影響の確認結果の通知を要求する旨を表示することを特徴とするプログラム保存装置である。
また本発明は、前記表示手段は、通知された確認結果が審議を要求するものであるときに、前記通知された確認結果を表示することを特徴とする。
また本発明は、前記プログラム保存装置は、前記影響を受ける可能性のあるプログラムの部分を特定する情報と、前記通知された確認結果の情報とを保存する進捗保存手段と、前記進捗保存手段が保存している情報を表示する進捗表示手段とを有することを特徴とする。
また本発明は、前記プログラム保存装置は、他のプログラムを修正版のプログラムとして保存する前に、他のプログラムにより影響を受ける可能性のあるプログラムの部分を抽出する事前抽出手段と、前記事前抽出手段により抽出された影響を受ける可能性のあるプログラムの部分を特定する情報を表示する影響表示手段とを有することを特徴とする。
また本発明は、前記抽出手段は、前記他のプログラムと前記保存された修正前のプログラムとを比較して相違する部分を抽出し、抽出した相違部分に基づいて、プログラムの相違により動作が変化する可能性のあるプログラムの部分を、影響を受ける可能性のあるプログラムの部分として抽出することを特徴とする。
また本発明は、プログラムと、そのプログラムを保存する保存者を特定する情報とを関連付けて保存し、他のプログラムを前記保存されたプログラムの修正版のプログラムとしてさらに保存することができる保存工程を有するプログラム保存方法において、
他のプログラムを修正版のプログラムとして保存するときに、前記他のプログラムにより影響を受ける可能性のあるプログラムの部分を前記保存された修正前のプログラムから抽出する抽出工程と、
前記抽出工程により抽出されたプログラムの部分が影響を受ける可能性のあることを前記プログラムの部分を保存した保存者に通知する表示を行なう表示工程とを有し、
前記表示工程は、前記保存した保存者に通知する表示を行なう際に、前記他のプログラムによる影響の確認を要求する旨、および/または、影響の確認結果の通知を要求する旨を表示することを特徴とするプログラム保存方法である。
また本発明は、コンピュータに前記記載の工程を実行させるためのプログラムである。
また本発明は、前記プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、他のプログラムに修正があったことを、影響を受ける可能性のあるプログラムの開発者に表示する際に、修正されたプログラムによる影響を確認するように要求し、また、影響の確認結果を通知するように要求することにより、修正の影響を受ける可能性のあるプログラムの確認状況を把握することができる。
また本発明によれば、通知された確認の結果が、審議を要求するものであるときに、修正されたプログラムの開発者と影響を受ける可能性のあるプログラムの開発者とに、通知された確認結果を表示することにより、影響を受ける可能性のあるプログラムの確認状況を把握することができる。
また本発明によれば、影響を受ける可能性のあるプログラムを特定する情報と、通知された確認結果の情報とを保存して、保存した情報を表示することにより、修正の影響を受ける可能性のあるプログラムの確認状況全体を把握することができる。
また本発明によれば、修正されたプログラムをマスタプログラムに反映する前に、プログラムが修正されたことにより影響を受ける可能性のあるプログラムを抽出するので、マスタプログラムを更新する前に、プログラムの修正の影響範囲を把握することができる。
また本発明によれば、修正前後のプログラムを比較して相違を抽出するので、影響範囲に漏れがなくなり、より正確に影響を受ける可能性のあるプログラムの確認状況を把握することができる。
また本発明によれば、影響を受ける可能性のあるプログラムの開発者に、他のプログラムに修正があったことを表示する際に、修正されたプログラムによる影響を確認するように要求し、また、影響の確認の結果を通知するように要求することにより、修正の影響を受ける可能性のあるプログラムの確認状況を把握することができる。
また本発明によれば、修正の影響を受ける可能性のあるプログラムの確認状況を把握することができる機能を、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。
また本発明によれば、修正の影響を受ける可能性のあるプログラムの確認状況を把握することができる機能を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として実現することができる。
図1は、本発明の実施の一形態であるプログラム保存装置10の構成を示す図である。プログラム保存装置10は、サーバクライアント型のソフトウエア開発支援システムであり、たとえば、更新管理サーバ101と開発クライアント102〜105を含んで構成される。
更新管理サーバ101は、システム全体を制御するコンピュータであり、主に開発プロジェクトのマスタプログラムの更新管理を行なうため、高性能なコンピュータが用いられる。開発クライアント102〜105は、プログラムの開発を行なう開発者に割り当てられるコンピュータであり、たとえば、ディスクトップ型やノート型のパーソナルコンピュータが用いられ、ネットワーク110を介して、更新管理サーバ101に接続されている。図1では、4台の開発クライアント102〜105を記載しているが、開発者の数に見合った数の開発クライアントがネットワーク110に接続される。
開発クライアント102〜105では、各開発者が、プログラムの作成や修正、プログラムのコンパイル、テストデータの作成、プログラムの実行確認、種々の仕様書作成、電子メールの送受信といった作業が行なわれる。開発者は、作成したプログラムや修正したプログラムを、更新管理サーバ101で管理されるマスタプログラムに登録する。
ネットワーク110は、たとえば、秘密保持のために、企業内で閉じたLAN(Local
Area Network)が用いられるが、ソフトウエア開発支援システムの負荷が高い場合は、ソフトウエア開発支援システム専用のLANが用いられる。
図2は、本発明の実施の一形態で用いられる更新管理サーバ101または開発クライアント102のハードウエアの構成を示す図である。更新管理サーバ101と開発クライアント102のハードウエアは、たとえば、コンピュータにより構成され、そのハードウエアの基本的な構成は、同じである。また、他の開発クライアント103〜105は、開発クライアント102と同じ構成である。
しかし、性能面では、管理更新サーバ101の方が、高い処理能力を要求されるので、開発クライアント102と比べると、たとえば、CPU(Central Processing Unit)の処理能力が高い、HDD(Hard Disk Drive)の容量が大きく、かつ、アクセス速度が速い、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)の容量が大きい、外付けHDDなどの外部デバイスを多く接続できるなどの差がある。
以下、管理更新サーバ101を代表例にして、ハードウエアの構成を説明する。更新管理サーバ101は、更新管理サーバ101全体を制御および管理するCPU201、基本的な制御のためのプログラムと管理更新サーバとしての機能を有するアプリケーションプログラムと制御に必要なデータが格納されるROM202、処理のために必要なデータを格納するRAM203、外部から各種情報を入力するための、たとえば、キーボードやマウスといった入力部204、外部に対して情報を出力するための、たとえば、ディスプレイといった出力部205、入力部204と出力部205とをCPU201に接続するためのI/O(Input/Output)デバイス206、プログラムや各種データなどを保存するためのHDD207、ネットワーク110を介して開発クライアント102〜105などの他の装置とCPU201とを通信のために接続する通信デバイス208を含んで構成される。
開発クライアント102の場合は、管理更新サーバとしての機能を有するアプリケーションプログラムの代わりに、開発クライアントとしての機能を有するアプリケーションプログラムがROM202に格納される。開発クライアント103〜105についても同様に、開発クライアントとしての機能を有するアプリケーションプログラムがROM202に格納される。
図3は、本発明の実施の一形態である更新管理サーバ101の機能の構成を示す図である。更新管理サーバ101全体を制御および管理する制御部301は、ネットワーク110を介して開発クライアント102〜105や他の装置とCPU201とを通信のために接続する通信部302、外部から各種情報を入力するための入力部303、外部に対して情報を出力するための出力部304、開発クライアント102〜105などから送信されたプログラムと修正履歴データとを含む更新データをプログラム保存部306に保存して管理するプログラム更新管理部305、プログラムの修正に関係する開発者とその連絡先を対応付けた修正者リストを予め修正者データ保存部315に保存し、また、入力部303から入力される指示に従い保存した修正者リストの追加、削除、編集を行なう修正者データ管理部314、および影響データ、連携データ、進捗データなどを作成し、管理する影響データ制御部307を直接制御する。
なお、修正履歴データ、影響データ、連携データ、進捗データ、確認データなどのデータの詳細については、後述する。
影響データ制御部307は、修正されたプログラムに基づいて動作が変化する可能性のあるプログラムを抽出する依存関係抽出部308、抽出された依存関係に基づいて影響データを作成し、作成した影響データを影響データ保存部310に保存する影響データ作成部309、確認が行なわれた開発クライアントから確認結果を含む確認データを受信した後、確認結果に従い影響データを更新する影響データ更新部311、確認結果が審議要を示している場合、解決方法を検討するために、連携データを作成する連携データ作成部312、および進捗表示を行なう開発クライアントから要求があったときに、進捗データを作成する進捗データ作成部313を制御する。
なお、プログラム保存部306、影響データ保存部310、修正者データ保存部315は、HDD207内に割り当てられた記憶領域である。
図4は、本発明の実施の一形態である開発クライアント102の機能の構成を示す図である。開発クライアント103〜105も開発クライアント102と同じ構成であり、開発クライアント102を代表例として、機能の構成を説明する。
開発クライアント102全体を制御および管理する制御部401は、ネットワーク110を介して更新管理サーバ101、開発クライアント103〜105や他の装置とCPU201とを通信のために接続する通信部402、外部から各種情報を入力するための入力部403、外部に対して情報を出力するための出力部404、作成したプログラムや修正したプログラムをプログラム保存部406に保存して管理するプログラム更新管理部405、プログラムの依存関係の抽出と影響データの作成と修正履歴データの作成などを行なう影響データ制御部407、および進捗状況を表示する進捗データ管理部412を直接制御する。
影響データ制御部407は、修正されたプログラムに基づいて動作が変化する可能性のあるプログラムを抽出する依存関係抽出部409、抽出された依存関係に基づいて影響データを作成し、作成した影響データを影響データ保存部408に保存する影響データ作成部410、および修正されたプログラムに関する修正履歴データを作成する修正履歴データ作成部411を制御する。
なお、プログラム保存部406と影響データ保存部408は、HDD207内に割り当てられた記憶領域である。
図5は、本発明の実施の一形態であるプログラム保存装置10におけるプログラム修正時の開発クライアントの作業分担を説明するための図である。更新管理サーバ101は、図1の更新管理サーバ101と同じものであり、修正クライアント502は、プログラムの修正を行なう開発者が操作する開発クライアントであり、たとえば、図1における開発クライアント102である。
影響クライアント503と504は、修正クライアント502において修正されたプログラムの影響を受ける可能性のあるプログラムの開発者が操作する開発クライアントであり、たとえば、それぞれ図1における開発クライアント103と104である。管理クライアント505は、各開発クライアント、たとえば、修正クライアント502、影響クライアント503や504での作業の進捗状況を確認したい開発者が操作する開発クライアントであり、たとえば、図1における開発クライアント105である。
たとえば、関数Func1を修正したときに、関数Func2、Func3、およびFunc4が影響を受ける場合を例にすると、修正クライアント502では、関数Func1の修正が行なわれ、影響クライアント503では、関数Func1の修正の影響を受ける関数Func2、影響クライアント504では、関数Func2の修正の影響を受ける関数Func3およびFunc4の確認作業が行なわれる。管理クライアント505では、関数Func1、Func2、Func3、およびFunc4に対する作業の進捗状況を表示する。
図6は、本発明の実施の一形態における修正に関係する関数の依存関係の一例を示す図である。関数の依存関係をツリー構造にて管理することにより、依存の段数を検索することが可能になることを示すためのもので、図5における関数Func1、Func2、Func3、およびFunc4の依存関係を示している。このツリー構造を検索することにより、関数Func2は、関数Func1に対して1段の依存関係にあり、関数Func3およびFunc4は、関数Func2を介して、関数Func1と2段の依存関係にあることがわかる。
図7は、本発明の実施の一形態における更新管理サーバ101の動作を示すフローチャートである。更新管理サーバ101の電源が投入され、動作可能状態になると、このフローチャートの処理が開始される。
ステップS1では、修正クライアント502などの開発クライアントから送信されてくる、たとえば、修正されたプログラムと修正履歴データとを含む更新データ、あるいは、更新された確認データや進捗データといったデータを受信したかどうかの監視が行なわれ、データを受信したときは、ステップS2に進み、データを受信しなかったときは、ステップS1に戻る。
ステップS2では、受信したデータが、修正されたプログラムと修正履歴データとから構成される更新データでないときは、ステップS8に進み、更新データのときは、ステップS3に進む。ステップS3では、プログラム更新管理部305は、更新データをプログラム保存部306に登録する(保存する)。
このとき、プログラム更新管理部305は、修正されたプログラムを保存されているプログラム(マスタプログラム)に最新のプログラムとして反映し、また、受信した修正履歴データに、影響データとの関係を識別するための識別子を付加して、プログラム保存部306に保存する。修正履歴データは、プログラムの修正に関する情報を含むデータであり、修正クライアント502によって作成される。なお、修正前のプログラムは、差分データとして、プログラム保存部306に保存される。
ステップS4では、依存関係抽出部308は、プログラムが修正されたことにより影響を受ける可能性のあるプログラムを抽出する。プログラム保存部306に保存されたプログラムに含まれる修正された関数(修正前のプログラムと相違する関数)を抽出し、抽出した関数により動作が変化する可能性のあるプログラム、すなわち、修正された関数に依存する関数を抽出する。抽出方法は、関数呼び出しの関係に着目する静的解析の方法を用いる。たとえば、図5に示した例では、図6に示した関数の依存関係を表したツリー構造を検索することにより、依存関係の有無や依存の段数といった依存関係を把握することができる。
ステップS5では、影響データ作成部309は、依存関係抽出部308が抽出した関数依存関係の抽出結果に基づいて、影響データを作成する。影響データは、更新データに含まれる修正されたプログラムの修正箇所(修正関数)に対する依存の程度を表すデータであり、修正されたプログラムに対応する修正履歴データを特定する修正履歴データ識別子、依存関係抽出部308が抽出した関数のリスト、関数の呼び出しの段数(依存の段数)、更新管理サーバ101が確認データを特定するための情報である確認データ識別子、およびその確認データ識別子により特定される確認データを備えている。
確認データは、修正されたプログラムの影響を受ける可能性のあるプログラムの開発者が、開発クライアント、たとえば、影響クライアント503や504において、修正されたプログラムによる影響の有無を確認したかどうかや確認した結果を示すためのデータであり、確認データを特定するための確認データ識別子、修正されたプログラムによる影響の有無を確認したかどうかを示す確認フラグ、確認をした結果が審議を必要としているかどうかを示す結果フラグ、別途管理するテストシートを用いて動作確認を行なったテスト番号を示すテストNo、別途管理するバグD/B(Database)におけるバグレポート番号を示すバグNoなどを備えている。
確認データ作成部309は、影響関数リストの呼び出しの段数が1の関数、すなわち、修正クライアント502で修正されたプログラムにおける修正された関数(修正関数)を直接呼び出す関数に対して、確認データ識別子を設定し、その確認データ識別子に対応する確認データを作成する。たとえば、図5に示した例では、修正関数である関数Func1に対して、関数Func2が修正関数を直接呼び出す関数であり、この関数Func2に対応する確認データを作成する。
ステップS6では、確認データ作成部309は、作成された影響データを影響データ保存部310に保存し、ステップS7では、確認データが付加された関数の開発者に対して、影響データを送信した後、ステップS1に戻り、データ受信を監視する。修正履歴データが複数存在し、同一関数を複数の開発者で修正している場合は、その関数を修正したすべての開発者に対して、影響データを送信する。修正履歴データに記載されている開発者や確認データが付加された関数の開発者の連絡先は、修正者リストを検索することにより特定し、特定した連絡先に影響データを送信する。
なお、本実施例では、確認データが付加された関数の開発者に対して、影響データを送信し、確認データが付加されていない関数の開発者に対しては、影響データを送信していないが、確認データが付加されていない関数についても確認を要求する場合は、これらの開発者、たとえば、図5に示した例では、関数Func3とFunc4の開発者、つまり、影響クライアント504の開発者にも影響データを送信すればよい。
影響データの作成は、受信した修正されたプログラムをプログラム保存部306に保存されているマスタプログラムに反映するとき、すなわち、更新管理サーバ101が修正クライアント502から修正されたプログラムを受信したときに作成してもよいし、更新管理サーバ101を操作する開発者が、入力部303を介して指定したタイミングで一括して作成してもよい。
ステップS8では、受信したデータが、確認データかどうか判断する。確認データでないときは、ステップS13に進み、確認データのときは、ステップS9に進む。ステップS9では、影響データ更新部311は、影響データ保存部310に保存されている影響データが備える確認データのうち、受信した確認データと同じ識別子を有する確認データを、受信した確認データに更新し、影響データ保存部310に保存する。
ステップS10では、影響データ更新部311は、受信した確認データの結果フラグを確認する。結果フラグが、審議不要の状態のときは、修正クライアントにおける修正されたプログラムを用いた確認に不具合がなかったことを示しており、ステップS1に戻る。結果フラグが、審議要の状態のときは、修正クライアントにおける修正されたプログラムを用いた確認に不具合があったことを示しており、つまり、他の開発者との連携が必要であることを示しており、ステップS11に進む。
ステップS11では、連携データ作成部312は、修正関数に依存する関数の開発者間で、連携して問題に対処する解決方法を検討するための連携データを作成する。連携データは、影響データが備える影響関数リスト、影響する関数の開発者に通知するための通知先リスト(開発者名、あるいは、開発者を特定する情報とメールアドレスなどの連絡先を対応付けたリスト)、結果フラグが審議要であった対応する確認データが有するテストNoとバグNo、コメントなどを備えている。
ステップS12では、連携データ作成部312は、作成した連携データを連携データの元データである影響データと関連付けて影響データ保存部310に保存した後、連携が必要であることを通知するために、連携データの通知先リストに記載されている通知先に作成した連携データを送信した後、ステップS1に戻る。
ステップS13では、受信したデータが、管理クライアント505から要求された進捗データ要求かどうかを判断する。進捗データ要求でないときは、ステップS16に進み、進捗データ要求のときは、ステップS14に進む。
ステップS14では、進捗データ作成部313は、影響データ保存部310に保存されている影響データに基づいて進捗データを作成する。進捗データは、確認フラグが確認済である確認データのみを有する影響データと確認データを備えていない影響データのリストである確認済み影響データリスト、確認中の影響データのリストである確認中影響データリスト、結果フラグが審議要の状態であり、連携して問題に対処するための処理中である影響データのリストである連携処理中影響データリストのうち、少なくとも1つを含んで構成される。確認中の影響データとは、確認済み影響データリストおよび連携処理中影響データリストのどちらにも含まれない影響データのことである。
ステップS15では、進捗データ作成部313は、通信部302を介して、作成した進捗データを進捗データの要求元である管理クライアント505に送信した後、ステップS1に戻る。
ステップS16では、受信したデータが、修正クライアント502から要求されたプログラム送信要求かどうかを判断する。プログラム送信要求でないときは、ステップS1に戻り、プログラム送信要求のときは、ステップS17に進む。ステップS17では、プログラム更新管理部305は、要求されたプログラムを修正クライアント502に送信した後、ステップS1に戻る。
図8は、本発明の実施の一形態における修正クライアント502の動作を示すフローチャートである。開発クライアントの一端末である修正クライアント502には、ローカルなプログラム開発環境が構築されており、電源が投入され、動作可能状態になると、このフローチャートの処理が開始される。なお、ローカルなプログラム開発環境とは、開発者が、修正クライアント502内で、プログラムの作成、修正、保存等の開発のために必要な作業を行なうことができる開発環境のことであり、この場合、修正クライアント502で作成や修正が行なわれたプログラムは、管理更新サーバ101で保存されているプログラムとは独立に、プログラム保存部406に保存することができる。
ステップS20では、修正クライアント502を操作する開発者からの指示が、プログラムの修正であるかどうかを判断する。プログラムの修正でないときは、データ受信を監視するために、ステップS26へ進み、プログラムの修正の場合は、ステップS21に進む。
ステップS21では、プログラム更新管理部405は、入力部403を介した開発者からの修正指示に基づいて、プログラム保存部406に保存されたプログラムを修正する。ステップS22では、修正履歴データ作成部411は、修正されたプログラムを更新管理サーバ101に登録するために必要な修正履歴データを作成する。
修正履歴データは、プログラムの修正に関する情報を含むデータであり、修正を行なった開発者を特定する情報、たとえば、開発者名や開発者を特定する番号などの情報、修正した時刻、今回の修正を特定するバージョンや番号などの情報、修正に関する説明や事由等を記したコメント、修正を施したファイル名などを特定する情報などを備えている。
修正を行なった開発者を特定する情報としては、プログラム保存装置10が機能するソフトウエア開発支援システムにおいて、開発者が修正クライアント502などの開発クライアントから担当するプログラムにアクセスするためのユーザ認証に用いられるユーザID(Identification)を用いてもよいし、修正クライアント502でプログラムの修正が行なわれる場合は、修正クライアント502を特定する情報を、開発者を特定する情報として用いてもよいし、また、開発者が修正クライアント502の入力部403を介して入力してもよい。
修正した時刻としては、ソフトウエア開発支援システムであるプログラム保存装置10において、更新管理サーバ101や修正クライアント502などが共通に用いるタイマが示す時刻によって、プログラムを修正した時刻(修正クライアント502で修正が完了した時刻)、または、プログラムを登録した時刻(更新管理サーバ101が管理するプログラム保存部306に保存した時刻)を修正した時刻としてもよい。
修正履歴データは、プログラム更新管理部405が自動的に作成してもよいし、入力部403を介して開発者に入力させてもよい。
ステップS23では、更新管理サーバ101にプログラムを登録する前に、修正したプログラムが他のプログラムに影響するかどうかを確認する指示が開発者からあったかどうかを確認する。影響確認の指示があったときは、ステップS30に進み、影響確認の指示がなかったときは、ステップS24に進む。
ステップS24では、修正されたプログラムを更新管理サーバ101に登録する指示が開発者からあったかどうかを確認する。なお、更新管理サーバ101にプログラムを登録する前に、修正したプログラムが他のプログラムに影響するかどうかを、開発者が指示した場合は、開発者は、作成された影響データを考慮して、登録するかしないかを修正クライアント502に指示する。登録する指示がなかったときは、ステップS20に戻り、登録する指示があったときは、ステップS25に進む。
ステップS25では、修正クライアント502は、通信部402を介して、修正されたプログラムと修正履歴データとから構成される更新データを、更新管理サーバ101に送信した後、データ受信を監視するために、ステップS26に進む。
ステップS26では、連携データなどのデータを受信したかどうかを確認する。データを受信しなかったときは、ステップS20に進み、データを受信したときは、ステップS27に進む。ステップS27では、受信したデータが連携データかどうかを確認する。受信したデータが連携データでなかったときは、ステップS26に戻り、受信したデータが連携データであったときは、ステップS28に進む。
ステップS28では、修正クライアント502は、通信部402を介して受信した連携データを、出力部404を介して開発者に表示する。開発者は、表示された連携データを確認し、受信した連携データに対してコメントを追記するときは、入力部403を介してコメントを追記する。ステップS29では、修正クライアント502は、通信部402を介して、連携データの通知先リストに記載されているすべての通知先に更新した連携データを送信した後、ステップS26に戻る。
ステップS30では、修正クライアント502内のプログラム保存部406に保存されているプログラムが、更新管理サーバ101内のプログラム保存部306に保存されているプログラム(マスタプログラム)と同じであるかどうかを判断するために、修正クライアント502のプログラム更新管理部405は、通信部402を介して、更新管理サーバ101に接続し、修正クライアント502内のプログラム保存部406に保存されている各プログラムのバージョンと、更新管理サーバ101内のプログラム保存部306に保存されている対応するプログラムのバージョンとを比較する。この実施の一形態では、プログラムの新旧をバージョンによって比較したが、プログラムの新旧を管理している他の情報、たとえば、修正日時といった情報を用いて比較してもよい。
ステップS31では、更新管理サーバ101が保存しているプログラムの方が新しいかどうかを、比較結果により確認する。更新管理サーバ101が保存しているプログラムのバージョンの方が新しいときは、ステップS35に進み、新しくないときは、ステップS32に進む。
ステップS32では、依存関係抽出部409は、プログラムが修正されたことにより影響を受ける可能性のあるプログラムを抽出する。プログラム保存部406に保存されたプログラムに含まれる修正された関数(修正前のプログラムと相違する関数)を抽出し、抽出した関数により動作が変化する可能性のあるプログラム、すなわち、修正された関数に依存する関数を抽出する。修正前のプログラムは、差分データとして、プログラム保存部406に保存されている。なお、ステップS35とステップS36で、更新管理サーバ101にプログラム送信要求を行い更新管理サーバ101からプログラムを受信し、プログラム保存部406に一時的に保存した場合は、依存関係抽出部409は、一時的に保存したプログラムを用いて、プログラムが修正されたことにより影響を受ける可能性のあるプログラムを抽出する。
抽出方法は、図7に示した更新管理サーバ101の依存関係抽出部308の抽出方法と同じである。これにより、修されたプログラムを更新管理サーバ101のマスタプログラムに反映する前に、修正されたプログラムが他のプログラムに影響を与えるかどうかを確認することができる。
ステップS33では、影響データ作成部410は、依存関係抽出部409が抽出した関数依存関係の抽出結果に基づいて、影響データを作成する。影響データは、図7に示した更新管理サーバ101の影響データ作成部309が作成する影響データと同じ様式である。ステップS34では、作成した影響データを、出力部404を介して開発者に表示した後、ステップS24に進む。
ステップS35では、修正クライアント502は、更新管理サーバ101に対して、プログラムの送信要求を行なう。ステップS36では、修正クライアント502は、通信部402を介して更新管理サーバ101からプログラムを受信し、受信したプログラムを一時的にプログラム保存部406に保存した後、ステップS32に進む。
なお、本実施の一形態では、更新管理サーバ101にプログラムを登録する前に、修正したプログラムが他のプログラムに影響するかどうかの確認を修正クライアント502で行なっているが、更新管理サーバ101に、修正されたプログラムを送信し、プログラム保存部306のプログラムに反映せずに、修正されたプログラムが他のプログラムに影響するかどうかの確認をするように依頼することによって実現してもよい。
図9は、本発明の実施の一形態における影響クライアント503の動作を示すフローチャートである。開発クライアントの一端末である影響クライアント503には、修正クライアント502と同じローカルなプログラム開発環境が構築されており、電源が投入され、動作可能状態になると、このフローチャートの処理が開始される。影響クライアント504も影響クライアント503と同じ処理が行なわれる。
ステップS40では、更新管理サーバ101から送信されてくる、たとえば、影響データ、あるいは、連携データといったデータを受信したかどうかの監視が行なわれ、データを受信しなかったときは、ステップS40に戻り、データを受信したときは、ステップS41に進む。ステップS41では、受信したデータが、影響データかどうかを確認する。受信したデータが影響データでなかったときは、ステップS45に進み、影響データであったときは、ステップS42に進む。
ステップS42では、影響データ制御部407は、受信した影響データを影響データ保存部408に一時的に保存し、出力部404を介して、影響クライアント503を操作する開発者に受信した影響データを表示し、同時に、担当するプログラムの動作が変化する可能性のあることおよび動作確認と確認結果の通知が要求されていることを表示する。
ステップS43では、開発者は、入力部403を介して、影響データに含まれる確認データの内容を、確認結果に応じて更新することができる。確認データが更新管理サーバ101から送信されてきたとき、確認フラグは、未確認を示す状態に初期化されているが、動作確認テストが実施されたときは、確認を行なった開発者により、確認済を示す状態に更新される。動作確認テストが実施され、確認が成功しなかったとき、つまり、修正クライアント502における修正に関して審議する必要があるときは、結果フラグは、審議要の状態に更新され、確認が成功したときは、審議不要の状態に更新される。ステップS44では、開発者は、更新した確認データを、通信部402を介して更新管理サーバ101に送信する。
ステップS45では、通信部402を介して受信したデータが連携データかどうかを確認する。受信したデータが連携データでなかったときは、ステップS40に戻り、連携データであったときは、ステップS46に進む。ステップS46では、出力部404を介して、受信した連携データを開発者に表示する。開発者は、表示された連携データを確認した後、入力部403を介して、連携データに対して改善案を起案する等の問題解決に向けた連携処理のために、連携データのコメントに改善案等を追記する。
ステップS47では、更新した連携データを、通信部402を介して、連携データの通知先リストに記述されているすべての開発者に送信した後、データ受信を監視するために、ステップS40に戻る。これにより、プログラム保存装置10において修正されたプログラムにより影響を受ける可能性のあるプログラムの確認作業で不具合が発生したときには、関係する開発者間で、不具合に対する検討処理が可能になる。
図10は、本発明の実施の一形態における管理クライアント505の動作を示すフローチャートである。開発クライアントの一端末である管理クライアント505は、修正クライアント502と同じローカルなプログラム開発環境が構築されており、管理クライアント505の電源が投入され、動作可能状態になった後、管理クライアント505を操作する開発者が、入力部403を介してプロジェクトの進捗状況を表示する要求を入力したとき、このフローチャートの処理が開始される。
ステップS50では、管理クライアント505の進捗データ管理部412は、通信部402を介して更新管理サーバ101に対して進捗データの送信を要求する進捗データ要求を送信した後、データ受信を監視するために、ステップS51に進む。ステップS51では、管理更新サーバ101から送信される進捗データなどのデータを受信したかどうかを確認する。データを受信したときは、ステップS52に進み、データを受信しなかったときは、ステップS51に戻る。
ステップS52では、受信したデータが進捗データかどうかを確認する。受信したデータが進捗データのときは、ステップS53に進み、進捗データでないときは、ステップS51に戻る。ステップS53では、出力部404を介して受信した進捗データを表示する。
管理クライアント505を操作する開発者は、表示された進捗データを確認することにより、修正されたプログラムの影響の確認作業の進捗状況を確認することができる。これにより、プログラム保存装置10におけるソフトウエア開発プロジェクト全体のプログラム修正による影響の各開発者の認識状況や確認状況の管理が可能になる。
図11は、本発明の実施の一形態における修正クライアント502で作成された修正履歴データの構成を示す図である。修正履歴データは、修正クライアント502により作成され、プログラムの修正に関する情報を含むデータであり、たとえば、6種類の情報から構成される。
601は、データの種類を示す情報で、この例では、修正履歴データであることを示す「修正履歴データ」という情報が記載されている。602は、プログラムを修正した開発者を特定する情報、たとえば、開発者名や開発者を特定する番号などの情報、603は、修正した時刻、604は、今回の修正を特定するバージョンや番号などの情報、605は、修正に関する説明や事由等を記したコメント、606は、修正を施したファイル名などを特定する情報である。この例では、それぞれ、「修正者|****」、「時刻|*/*/* *:*」、「バージョン|*」、「コメント|********」、「ファイル|File1.c」と記載されている。
図12は、本発明の実施の一形態における更新管理サーバ101により更新された修正履歴データの構成を示す図である。更新管理サーバ101は、修正クライアント502が作成した修正履歴データに、影響データとの関係を識別するための識別子を付加する。
651は、付加された識別子、つまり、修正履歴データ識別子を示す情報であり、この例では、「識別子|s−id1」と記載されている。601〜606の情報は、図11に示した対応する番号の情報と同じである。
図13は、本発明の実施の一形態で用いられる影響データの構成を示す図である。影響データは、更新管理サーバ101により作成され、修正されたプログラムの修正箇所(修正関数)に対する依存の程度を表すデータであり、たとえば、5種類の情報から構成される。また、影響データは、確認データを含む。
また、影響データは、修正されたプログラムをマスタプログラムに反映する前に、修正されたプログラムにより影響を受ける可能性のあるプログラムを抽出する場合には、修正クライアント502により作成される。
701は、データの種類を示す情報で、この例では、影響データであることを示す「影響データ」という情報が記載されている。702は、プログラムを修正する際の修正履歴データを特定する修正履歴データ識別子であり、この例では、「修正履歴データ識別子|s−id1」と記載されている。
また、703は、依存関係抽出部308が抽出した関数のリストである影響関数リスト、704は、関数の呼び出しの段数(依存の段数)、705は、更新管理サーバ101が確認データを特定するための番号である確認データ識別子といった情報の種類を示す情報であり、この例では、それぞれ、「影響関数リスト」、「段数」、「確認データ識別子」と記載されている。また、703〜705の情報の種類に対応する具体的な記載は、751〜753に、それぞれ、「Func2|1|c−id1」、「Func3|2|−」、「Func4|2|−」と記載されており、これらは、「影響関数リスト|段数|確認データ識別子」に対応している。
また、影響データは、確認データ識別子により特定される確認データを備えている。
図14は、本発明の実施の一形態で用いられる確認データの構成を示す図である。確認データは、修正されたプログラムによる影響の有無が確認されたかどうか、また、確認を行なった結果により審議が必要になったかどうかを表すデータであり、更新管理サーバ101により、影響データが作成されるときに、影響データの一部として作成される。
801は、データの種類を示す情報で、この例では、確認データであることを示す「確認データ」という情報が記載されている。802は、確認データを特定する識別子、803は、修正されたプログラムによる影響の有無を確認したかどうかを示す確認フラグ、804は、確認をした結果が審議を必要としているかどうかを示す結果フラグ、805は、別途管理するテストシートを用いて動作確認を行なったテスト番号を示すテストNo、806は、別途管理するバグD/Bにおけるバグレポート番号を示すバグNo、807は、確認作業や確認結果などに対するコメントである。
図15は、本発明の実施の一形態で用いられる連携データの構成を示す図である。連携データは、開発者間で、連携して問題に対する解決方法を検討するためのデータであり、更新管理サーバ101が影響クライアント503や504から、審議要を示す結果フラグを有する確認データを受信したときに、更新管理サーバ101により作成される。
851は、データの種類を示す情報で、この例では、連携データであることを示す「連携データ」という情報が記載されている。852は、影響データが備える影響関数リストと同じ情報、853は、影響する関数の開発者に通知するための通知先リスト(開発者名、あるいは、開発者を特定する情報とメールアドレスなどの連絡先を対応付けたリスト)、854と855は、それぞれ、結果フラグが審議要であった確認データが有するテストNoとバグNo、856は、結果フラグが審議要であったときに、関係する開発者により追記されるコメントである。
図16は、本発明の実施の一形態で用いられる進捗データの構成を示す図である。進捗データは、管理クライアント505が修正されたプログラムの影響の確認作業の進捗状況を表示するために、更新管理サーバ101に要求するデータであり、更新管理サーバ101により作成される。
901は、データの種類を示す情報で、この例では、進捗データであることを示す「進捗データ」という情報が記載されている。902は、確認フラグが確認済である確認データのみを有する影響データと確認データを備えていない影響データのリストである確認済み影響データリスト、903は、確認中の影響データのリストである確認中影響データリスト、904は、結果フラグが審議要の状態であり、連携して問題に対処するための処理中である影響データのリストである連携処理中影響データリストであり。進捗データは、これらのうち、少なくとも1つを含んで構成される。なお、確認中の影響データとは、確認済み影響データリストおよび連携処理中影響データリストのどちらにも含まれない影響データのことである。
図17は、本発明の実施の一形態で用いられる修正者リストの構成を示す図である。修正者リストは、プログラムの開発者とその連絡先を対応付けたリストであり、更新管理サーバ101により作成される。
951は、データの種類を示す情報で、この例では、修正者リストであることを示す「修正者リスト」という情報が記載されている。952は、開発者名、あるいは、開発者を特定する情報、953は、開発者のメールアドレスやメッセンジャーIDといったメールやメッセージの送信先を特定するアドレス情報であり、この例では、それぞれ、「修正者」、「連絡先」と記載されている。また、952と953の情報の種類に対応する具体的な記載は、961と962に、それぞれ、「Name1|Name1@company.co.jp」、「Name2|Name2@company.co.jp」と記載されており、これらは、「修正者|連絡先」に対応している。
管理更新サーバとしての機能を有するアプリケーションプログラムおよび開発クライアントとしての機能を有するアプリケーションプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に格納されていればよい。本発明の実施の一形態では、記録媒体としては、更新管理サーバ101のROM202および開発クライアント102のROM202であるが、CPU201で処理が行われるために用いられるメモリ、たとえば、RAM203が記録媒体であってもよいし、また外部記憶装置としてプログラム読取装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することによって読取り可能となるような記録媒体であってもよい。
記録媒体に格納されているプログラムは、CPU201によって実行可能な構成であればよい。あるいは、プログラムを読出し、読出したプログラムを図示されていないプログラム記録エリアにダウンロードして、プログラムを実行する構成でもよい。なお、このダウンロード用のプログラムは、予めROM202に格納しておく必要がある。
記録媒体がプログラム保存装置10と分離可能に構成される場合、記録媒体は、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスクやCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)/MO(Magneto Optical Disk)/MD(Mini Disk)/DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクのディスク系、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいは、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only
Memory)、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含め、固定的にプログラムを記録することができる記録媒体であればよい。
本発明の実施の一形態であるプログラム保存装置10の構成を示す図である。 本発明の実施の一形態で用いられる更新管理サーバ101または開発クライアント102のハードウエアの構成を示す図である。 本発明の実施の一形態である更新管理サーバ101の機能の構成を示す図である。 本発明の実施の一形態である開発クライアント102の機能の構成を示す図である。 本発明の実施の一形態であるプログラム保存装置10におけるプログラム修正時の開発クライアントの作業分担を説明するための図である。 本発明の実施の一形態における修正に関係する関数の依存関係の一例を示す図である。 本発明の実施の一形態における更新管理サーバ101の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における修正クライアント502の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における影響クライアント503の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における管理クライアント505の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における修正クライアント502で作成された修正履歴データの構成を示す図である。 本発明の実施の一形態における更新管理サーバ101により更新された修正履歴データの構成を示す図である。 本発明の実施の一形態で用いられる影響データの構成を示す図である。 本発明の実施の一形態で用いられる確認データの構成を示す図である。 本発明の実施の一形態で用いられる連携データの構成を示す図である。 本発明の実施の一形態で用いられる進捗データの構成を示す図である。 本発明の実施の一形態で用いられる修正者リストの構成を示す図である。
符号の説明
10 プログラム保存装置
101 更新管理サーバ
102,103,104,105 開発クライアント
110 ネットワーク
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 入力部
205 出力部
206 I/Oデバイス
207 HDD
208 通信デバイス
301,401 制御部
302,402 通信部
303,403 入力部
304,404 出力部
305,405 プログラム更新管理部
306,406 プログラム保存部
307,407 影響データ制御部
308,409 依存関係抽出部
309,410 影響データ作成部
310,408 影響データ保存部
311 影響データ更新部
312 連携データ作成部
313 進捗データ作成部
314 修正者データ管理部
315 修正者データ保存部
411 修正履歴データ作成部
412 進捗データ管理部
502 修正クライアント
503,504 影響クライアント
505 管理クライアント

Claims (8)

  1. プログラムと、そのプログラムを保存する保存者を特定する情報とを関連付けて保存し、他のプログラムを前記保存されたプログラムの修正版のプログラムとしてさらに保存することができる保存手段を有するプログラム保存装置において、
    他のプログラムを修正版のプログラムとして保存するときに、前記他のプログラムにより影響を受ける可能性のあるプログラムの部分を前記保存された修正前のプログラムから抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出されたプログラムの部分が影響を受ける可能性のあることを前記プログラムの部分を保存した保存者に通知する表示を行なう表示手段とを有し、
    前記表示手段は、前記保存した保存者に通知する表示を行なう際に、前記他のプログラムによる影響の確認を要求する旨、および/または、影響の確認結果の通知を要求する旨を表示することを特徴とするプログラム保存装置。
  2. 前記表示手段は、通知された確認結果が審議を要求するものであるときに、前記通知された確認結果を表示することを特徴とする請求項1記載のプログラム保存装置。
  3. 前記プログラム保存装置は、前記影響を受ける可能性のあるプログラムの部分を特定する情報と、前記通知された確認結果の情報とを保存する進捗保存手段と、前記進捗保存手段が保存している情報を表示する進捗表示手段とを有することを特徴とする請求項1または2記載のプログラム保存装置。
  4. 前記プログラム保存装置は、他のプログラムを修正版のプログラムとして保存する前に、他のプログラムにより影響を受ける可能性のあるプログラムの部分を抽出する事前抽出手段と、前記事前抽出手段により抽出された影響を受ける可能性のあるプログラムの部分を特定する情報を表示する影響表示手段とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプログラム保存装置。
  5. 前記抽出手段は、前記他のプログラムと前記保存された修正前のプログラムとを比較して相違する部分を抽出し、抽出した相違部分に基づいて、プログラムの相違により動作が変化する可能性のあるプログラムの部分を、影響を受ける可能性のあるプログラムの部分として抽出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプログラム保存装置。
  6. プログラムと、そのプログラムを保存する保存者を特定する情報とを関連付けて保存し、他のプログラムを前記保存されたプログラムの修正版のプログラムとしてさらに保存することができる保存工程を有するプログラム保存方法において、
    他のプログラムを修正版のプログラムとして保存するときに、前記他のプログラムにより影響を受ける可能性のあるプログラムの部分を前記保存された修正前のプログラムから抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程により抽出されたプログラムの部分が影響を受ける可能性のあることを前記プログラムの部分を保存した保存者に通知する表示を行なう表示工程とを有し、
    前記表示工程は、前記保存した保存者に通知する表示を行なう際に、前記他のプログラムによる影響の確認を要求する旨、および/または、影響の確認結果の通知を要求する旨を表示することを特徴とするプログラム保存方法。
  7. コンピュータに請求項6に記載の工程を実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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