JP2005265867A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Yamato Yajima
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Abstract

【課題】レンズ駆動装置の小径化、小型化を図る。
【解決手段】外輪郭を画定する筒体10、レンズを保持すると共に筒体10の内側において光軸方向L2に移動自在に支持されたレンズ枠20、レンズ枠20を光軸方向に移動させるカム機構とを備え、カム機構として、レンズ枠20の光軸方向における端面に形成された端面カム23、筒体10の内側において光軸L2回りに回動自在に支持され端面カム23に係合する第1フォロワ42をもつ環状のフォロワ部材40を含む構成を採用する。
すなわち、光軸方向において係合する原動節(第1フォロワ)及び従動節(端面カム)を採用したことで、径方向の寸法を小さく(小径化)でき、装置を小型化、軽量化できる。【選択図】 図2

Description

本発明は、レンズを光軸方向に往復動させて変倍又は合焦動作を行うレンズ駆動装置に関し、特に、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等の携帯情報端末機に搭載され得るレンズ駆動装置に関する。
従来のレンズ駆動装置としては、カメラの本体に固定される固定筒、固定筒の内側において回動自在に支持され円筒面にカム溝をもつカム筒、レンズを保持すると共にカム溝に挿入されるフォロワピンをそれぞれ有する複数のレンズ保持枠等を備え、カム筒を回転させることで、カム溝がフォロワピンにカム作用を及ぼして、複数のレンズ保持枠を光軸方向に相対的に移動させて変倍動作及び合焦動作を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、他のレンズ駆動装置としては、複数の筒部材を同軸にて多段式に配置し、お互いをヘリコイドネジにより連結して繰り出し及び繰り込み動作が行えるようにし、レンズを保持した筒部材同士を光軸方向に相対的に移動させて変倍動作及び合焦動作を行うものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−147352号公報 特開2001−305412号公報
ところで、上記従来のレンズ駆動装置において、カム溝を設けるカム筒あるいはヘリコイドネジを設ける筒部材は、比較的大きい筒状に形成され、その内周面又は外周面に機械加工を施すことによりカム溝あるいはヘリコイドネジが形成されていた。
一方、レンズ駆動装置を携帯情報端末機等に搭載するためには、小型化、軽量化等を行う必要がある。そこで、従来のようなカム筒を樹脂材料により成型(モールド)しようとすると、小型化されるにつれて、カム筒の内側にカム溝を高精度に成型するのが困難になる。また、カム筒を設ける構成では、その厚み分だけ装置全体の径方向の寸法が大きくなり、小型化には限界があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小径化、小型化、軽量化等を図りつつ、カム作用によりレンズを駆動できると共に携帯情報端末機等に搭載できるレンズ駆動装置を適用することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、外輪郭を画定する筒体と、レンズを保持すると共に筒体の内側において光軸方向に移動自在に支持されたレンズ枠と、レンズ枠を光軸方向に移動させるカム機構と、を備え、上記カム機構は、レンズ枠の光軸方向における端面に形成された端面カムと、筒体の内側において光軸回りに回動自在に支持され端面カムに係合する第1フォロワをもつ環状のフォロワ部材と、を含む、ことを特徴としている。
この構成によれば、フォロワ部材が回転すると、光軸方向に向かう第1フォロワ(原動節)がレンズ枠の端面カム(従動節)にカム作用を及ぼし、レンズ枠(レンズ)は光軸方向の所望の位置に移動する。ここで、カム機構として、従来のような径方向において係合する原動節(カム溝)及び従動節(フォロワ)ではなく、光軸方向において係合する原動節(第1フォロワ)及び従動節(端面カム)を採用したことにより、径方向の寸法を小さく(小径化)でき、装置を小型化、軽量化できる。また、端面カムはレンズ枠の端面に形成され、第1フォロワはフォロワ部材の一方側の端面から突出して形成されるため、レンズ枠及びフォロワ部材を樹脂材料等により成型する場合に、型抜き等が容易でかつ高精度なカム機構を形成することができる。
上記構成において、レンズ枠には、端面カムが複数設けられており、フォロワ部材には、複数の端面カムに対応するように第1フォロワが複数設けられている、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠に設けられた複数の端面カムに対して、フォロワ部材に設けられた複数のフォロワがそれぞれ係合するため、フォロワ部材の回転により生じる光軸方向への駆動力がより均一に作用し、レンズ枠を光軸方向に円滑に移動させることができる。
上記構成において、筒体は、径方向の外側に向けて貫通しかつ光軸方向にカム作用を及ぼすカム溝を有し、フォロワ部材は、カム溝に挿通される第2フォロワを有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、フォロワ部材を回転させると、第1フォロワが端面カムにカム作用を及ぼしてレンズ枠を光軸方向に移動させると共に、筒体のカム溝が第2フォロワにカム作用を及ぼして、フォロワ部材を光軸方向に移動させる。すなわち、レンズ枠は、筒体のカム溝によるカム作用と、フォロワ部材の第1フォロワによるカム作用との別々のカム作用により光軸方向に移動させられる。すなわち、フォロワ部材、レンズ枠、及び筒体を小型化しつつ、レンズ枠の移動ストローク(例えば、複数のレンズを相対的に移動させる場合に、ズーミング比)を大きく設定することができる。
上記構成において、筒体は、その外周において、光軸回りに回動自在に外嵌された外筒を有し、外筒は、カム溝に挿通された第2フォロワを係合させるべく光軸方向に伸長する長孔を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、外筒に対して回転力を付与すると、長孔及び第2フォロワの係合により、フォロワ部材が回転しつつ筒体のカム溝によりカム作用を受けて光軸方向に移動し、フォロワ部材の回転により第1フォロワが端面カムにカム作用を及ぼしてレンズ枠が光軸方向に移動する。すなわち、カム作用が二段構えになっているにも拘わらず、駆動力を及ぼすのが外筒であるため、駆動負荷が小さく、レンズ枠を円滑に移動させることができる。すなわち、一箇所に付与する駆動力により、変倍動作あるいは合焦動作を確実に行わせることができる。
上記構成において、フォロワ部材は、第1フォロワが形成された光軸方向の反対側において、平坦な環状端面を有し、筒体には、その内側において、レンズを保持すると共に光軸方向に移動自在に支持されかつ環状端面に係合する係合面をもつ第2のレンズ枠と、端面カムを第1フォロワに向けて付勢する第1付勢部材と、係合面を環状端面に向けて付勢する第2付勢部材と、が設けられている、構成を採用することができる。
この構成によれば、フォロワ部材が回転すると、2つのレンズ枠が光軸方向において相対的に移動して、両者の相対的な距離が調整され、変倍動作又は合焦動作が行われる。また、第1付勢部材及び第2付勢部材により、第1フォロワと端面カム及び環状端面と係合面とが離れないように密接させられるため、確実なカム作用が得られる。
上記構成において、筒体は、光軸方向に伸長するガイド溝を有し、レンズ枠は、ガイド溝に係合する突起を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠の突起が筒体のガイド溝に挿入されているため、フォロワ部材が回転してカム作用を及ぼすと、レンズ枠は、その突起がガイド溝に案内されて光軸回りに回転することなく光軸方向に移動する。すなわち、簡単な構成でレンズ枠の回り止め機構を形成することができる。
上記構成において、筒体は、光軸を含む面で二分割された第1筒半体と第2筒半体とにより形成され、第1筒半体と第2筒半体との接合領域において、上記ガイド溝が画定されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、第1筒半体と第2筒半体とを接合させるだけでガイド溝が画定されるため、レンズ枠を筒体に組付ける際に、その突起を接合領域に合わせるだけで、突起がガイド溝に係合した状態となり、相互の組付けを簡単に行うことができる。
上記構成において、筒体には、その開口端部において、光軸方向への外筒の移動を規制すると共に光路を画定する開口部を有する蓋部材が設けられている、構成を採用することができる。
この構成によれば、筒体の内側に、レンズ枠、フォロワ部材、あるいは、第1付勢部材、第2のレンズ枠、第2付勢部材等を組み込み、又、筒体の外側に外筒を組付けた後に、蓋部材を組付けることで、全体の組付けを完了させることができ、筒体の内側及び外側に組み付けられた部品(レンズ枠、フォロワ部材、あるいは、第1付勢部材、第2のレンズ枠、第2付勢部材並びに外筒)の抜け落ちを防止することができる。
上記構成のレンズ駆動装置によれば、光軸方向において係合する原動節(第1フォロワ)をフォロワ部材に設けかつ従動節(端面カム)をレンズ枠に設けたカム機構(反対カム)を採用したことにより、従来のようにカム筒等を採用する場合に比べて、小径化、小型化、軽量化等が達成され、携帯情報端末機等に搭載するのに適した小型のレンズ駆動装置が得られる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図9は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の外観斜視図、図2は装置の断面図、図3は装置の分解斜視図、図4は装置の一部をなす筒体の分解斜視図、図5及び図6は装置の一部をなすレンズ枠及びフォロワ部材並びに付勢部材等を示す分解斜視図、図7は装置の一部をなす外筒及び蓋部材を示す分解斜視図、図8は装置の広角撮影位置を示す断面図、図9は装置の望遠撮影位置を示す断面図である。
この装置は、図1ないし図3に示すように、レンズG1及びプリズムG1´を保持すると共に外輪郭を画定する筒体10、レンズG2を保持すると共に筒体10の内側において光軸方向L2に移動自在に支持された第1レンズ枠20、レンズG3を保持すると共に筒体10の内側において光軸方向L2に移動自在に支持された第2レンズ枠30、両レンズ枠20,30の間に介在し光軸L2回りに回動自在に配置されたフォロワ部材40、第1レンズ枠20を付勢する第1付勢部材50、第2レンズ枠30を付勢する第2付勢部材60、筒体10の外側に回動自在に取り付けられた外筒70、筒体10の開口端部に連結された蓋部材80等を備えている。
ここで、上記構成をなすレンズ駆動装置に対して、光軸方向L2における蓋部材80の(第2レンズ枠30(レンズG3)の後方に、撮像素子としてのCCD(不図示)等が配置されることで、カメラユニットが形成される。
このカメラユニットにおいては、レンズG1及びプリズムG1´が第1レンズ群、レンズG2(及び第1レンズ枠20)が第2レンズ群、レンズG3(及び第2レンズ枠30)が第3レンズ群をそれぞれ形成しており、被写体光がL1方向から進入すると、プリズムG1´にて略直角に方向変換させられてL2方向に進入し、レンズG2、レンズG3を経て、CCDに到達するようになっている。
そして、第2レンズ群(レンズG2)及び第3レンズ群(レンズG3)が、光軸方向L2において相対的に移動させられることにより、CCDの結像面に対して被写体の変倍動作又は合焦動作が行われる。尚、CCDとレンズG3との間には、水晶フィルタ及びフェースプレート(不図示)が配置される。
筒体10は、図1ないし図4に示すように、それぞれ樹脂材料により光軸L2を含む面で二分割して成型された第1筒半体11と第2筒半体12とを接合したものである。
第1筒半体11は、図4に示すように、接合面11a、レンズG1及びプリズムG1´を保持する保持部11b、ガイド溝を画定する切欠き11c、カム溝11d、掛止突起11e、内周面11f,11g、外周面11h、開口端部11i等を有する。
第2筒半体12は、図4に示すように、接合面12a、ガイド溝を画定する切欠き12c、カム溝12d、掛止突起12e、内周面12f,12g、外周面12h、開口端部12i等を有する。
そして、第1筒半体11と第2筒半体12とは、図3及び図4に示すように、接合面11a、12a同士が接合されて一体的に連結されることで、図2に示すように筒体10を形成する。また、第1筒半体11と第2筒半体12とが接合されることで、カム溝10d(11d,12d)、内周面10f(11f,12f),10g(11g,12g)、外周面10h(11h,12h)、開口端部10i(11i,12i)、ガイド溝10c(切欠き11c,12c)が画定されるようになっている。
すなわち、筒体10を第1筒半体11と第2筒半体12とに二分割して形成したことにより、成型、型抜き等を容易に行うことができ、又、各部品の取り付けを容易に行うことができる。
カム溝10d(11d,12d)は、径方向の外側に向けて貫通しかつ光軸方向L2にカム作用を及ぼすように形成されており、後述するフォロワ部材40の第2フォロワ44が挿通された状態で、フォロワ部材40が回転させられると、光軸方向L2にカム作用を及ぼすものである。
内周面10f(11f,12f)は、円筒形状に形成されて、第1レンズ枠20を光軸方向L2に摺動自在に案内し、又、内周面10g(11g,12g)は、内周面10fよりも僅かに縮径して円筒形状に形成されて、第2レンズ枠30を光軸方向L2に摺動自在に案内するものである。
外周面10h(11h,12h)は、外筒70を外嵌させると共に光軸L2回りに回動自在に支持するものである。
ガイド溝10c(11c,12c)は、2箇所において光軸方向L2に伸長して形成されており、後述する第1レンズ枠20及び第2レンズ枠30の突起22,32を光軸方向L2に案内して、第1レンズ枠20及び第2レンズ枠30の光軸L2回りの回転を規制するものである。
開口端部10i(11i,12i)は、円形の開口部を画定し、蓋部材80が外嵌により連結されるようになっている。
フォロワ部材40は、図1、図2、図3、図5に示すように、筒体10の内側において回動自在にかつ光軸方向L2に往復動自在に支持されるように形成された環状部41、環状部41の一端側において光軸方向L2の前方に向けて突出して形成された3つの第1フォロワ42、第1フォロワ42と反対側(他端側)において平坦な環状端面43を有し、又、その外周から径方向外向きにピン状に突出する2つの第2フォロワ44を有する。
ここで、フォロワ部材40は、樹脂材料により成型(モールド)されており、一端側に突出した第1フォロワ42と、径方向に突出した第2フォロワ44をもつ簡単な構造故に、小型化を行いつつも、型抜き等を容易に行うことができる。
第1フォロワ42は、周方向に120度間隔で配列されており、後述する第1レンズ枠20の端面カム23に摺動自在に係合する。環状端面43は、光軸方向L2において、後述する第2レンズ枠30の係合面33に摺動自在に係合する。第2フォロワ44は、筒体10のカム溝10dに挿通されると共に、後述する外筒70の長孔71に挿入される。
第1レンズ枠20は、図2、図5に示すように、レンズG2を保持すると共に筒体10の内側(内周面10f)において光軸方向L2に摺動自在に形成された環状部21、環状部21から径方向外側に突出して形成された2つの突起22、光軸方向L2における環状部21の端面に形成された3つの端面カム23等を有する。
環状部21は、筒体10の内周面10fを光軸方向L2に摺動自在に第1レンズ枠20を支持する。突起22は、筒体10のガイド溝10cに入り込んで、光軸方向L2に案内され、第1レンズ枠20の光軸L2回りの回転を規制する。3つの端面カム23は、光軸方向L2において、フォロワ部材40の第1フォロワ42と係合する。
すなわち、フォロワ部材40が回転させられると、筒体10のカム溝10dが第2フォロワ44にカム作用を及ぼして、フォロワ部材40が光軸方向L2に移動する。一方、第1レンズ枠20(の端面カム23)は、第1付勢部材50によりフォロワ部材40(の第1フォロワ42)に向けて付勢されているため、フォロワ部材40が回転すると、光軸方向L2において、第1フォロワ42(原動節)が第1レンズ枠20の端面カム23(従動節)にカム作用を及ぼす。したがって、第1レンズ枠20(レンズG2)は、筒体10のカム溝10dによるカム作用と第1フォロワ42によるカム作用とにより、光軸方向L2の所望の位置に移動する。
ここで、第1レンズ枠20を光軸方向L2に移動させるカム機構として、従来のような径方向において係合する原動節(カム溝)及び従動節(フォロワ)ではなく、筒体10の内側において光軸方向L2に係合する原動節(第1フォロワ42)及び従動節(端面カム23)を採用したことにより、径方向の寸法を小さく(小径化)でき、装置を小型化、軽量化できる。
また、端面カム23は第1レンズ枠20の端面に形成されるため、第1レンズ枠20を樹脂材料等により成型する場合に、型抜き等が容易で、それ故にカム面を高精度に形成することができる。
第2レンズ枠30は、図2、図6に示すように、レンズG3を保持すると共に筒体10の内側(内周面10g)において光軸方向L2に摺動自在に形成された環状部31、環状部31から径方向外側に突出して形成された2つの突起32、光軸方向L2における環状部31の端面に形成された平坦な係合面33等を有する。
環状部31は、筒体10の内周面10gを光軸方向L2に摺動自在に第2レンズ枠30を支持する。突起32は、筒体10のガイド溝10cに入り込んで、光軸方向L2に案内され、第2レンズ枠30の光軸L2回りの回転を規制する。係合面33は、光軸方向L2において、フォロワ部材40の環状端面43と係合する。
すなわち、フォロワ部材40が回転させられると、筒体10のカム溝10dが第2フォロワ44にカム作用を及ぼして、フォロワ部材40が光軸方向L2に移動する。一方、第2レンズ枠30(の係合面33)は、第2付勢部材60によりフォロワ部材40(の環状端面43)に向けて付勢されているため、第2レンズ枠30(レンズG3)は、フォロワ部材40の移動に追従して光軸方向L2に移動する。
ここで、第2レンズ枠30を光軸方向L2に移動させるカム機構として、従来のような筒体の内側に回動自在に挿入されるカム筒に形成されたカム溝(原動節)と径方向において係合する従動節(フォロワ)を採用するのではなく、筒体10そのものにカム溝10dを設け、フォロワ部材40を介して第2レンズ枠30を移動させる構成を採用したことにより、径方向の寸法を小さく(小径化)でき、装置を小型化、軽量化できる。
第1付勢部材50は、図2、図3、図5に示すように、光軸方向L2において、第1レンズ枠20の前方に圧縮した状態で配置されるコイルスプリングであり、第1レンズ枠20をフォロワ部材40に向けて付勢することで、端面カム23と第1フォロワ42とを常に係合させて、安定したカム作用を得るためのものである。
第2付勢部材60は、図2、図3、図6に示すように、光軸方向L2において、第2レンズ枠30の後方に圧縮した状態で配置されるコイルスプリングであり、第2レンズ枠30をフォロワ部材40に向けて付勢することで、係合面33と環状端面43とを常に係合させて、第2レンズ枠30をフォロワ部材40の移動に安定して追従させるためのものである。
外筒70は、図2、図3、図7に示すように、筒体10の外周面10hに外嵌されて光軸L2回りに回動自在に支持されるべく、樹脂材料を用いて円筒状に形成されている。そして、外筒70は、カム溝10dに挿通されて外部に突出した第2フォロワ44を係合させるべく、光軸方向L2に伸長する2つの長孔71を有する。
したがって、外筒70を回転させると、長孔71及び第2フォロワ44の係合により、フォロワ部材40が回転しつつカム溝10dによりカム作用を受けて光軸方向L2に移動する。そして、フォロワ部材40の光軸方向L2への移動及び光軸L2回りの回転により、第1フォロワ42が端面カム23にカム作用を及ぼして第1レンズ枠20が光軸方向L2に移動し、又、フォロワ部材40の光軸方向L2への移動に追従して第2レンズ枠30が光軸方向L2に移動するようになっている。
すなわち、カム作用が二段構えになっているにも拘わらず、駆動力を及ぼすのが外筒70であるため、駆動負荷が小さく、第1レンズ枠20及び第2レンズ枠30を円滑に移動させることができ、一箇所に付与する駆動力により、変倍動作あるいは合焦動作を確実に行わせることができる。
蓋部材80は、樹脂材料により形成されており、図2及び図7に示すように、筒体10の開口端部10iに連結されるものであり、光路を画定する略矩形の開口部81、筒体10の掛止突起11e,12eを掛止させる被掛止部82を有する。
したがって、筒体10の内側に、第1付勢部材50、第1レンズ枠20、フォロワ部材40、第2レンズ枠30、及び第2付勢部材60が挿入され、筒体10の外側に外筒70が装着された後に、蓋部材80を筒体10に連結することで、筒体10に取り付けられた種々の部品が抜け落ちるのを規制することができ、又、レンズG3を通過した光を後方に配置されるCCDに導くことができる。
次に、上記装置の組付け手順について説明すると、先ず、レンズG1及びプリズムG1´を保持した第1筒半体11、第2筒半体12、レンズG2を保持した第1レンズ枠20、レンズG3を保持した第2レンズ枠30、フォロワ部材40、第1付勢部材50、第2付勢部材60、外筒70、及び蓋部材80を用意する。
次に、図3に示すように、第1付勢部材50、第1レンズ枠20、フォロワ部材40、第2レンズ枠30、及び第2付勢部材60を、光軸方向L2において配列するように組み付ける。そして、2つの第2フォロワ44を筒体10のカム溝10d(11d,12d)にそれぞれ挿通させ、又、突起22、32を切欠き11c,12cで挟み込むようにして、この組み付け品を収容するべく、第1筒半体11と第2筒半体12とを接合させて連結する。
続いて、長孔71が筒体10から突出した第2フォロワ44を受け入れるようにして、外筒70を筒体10の外周面10hに外嵌させる。これにより、外筒70は、筒体10に対して回動自在に支持された状態となる。続いて、蓋部材80を筒体10の開口端部10iに連結する。
以上により、装置の組み付けが完了する。さらに、蓋部材80の後方にCCDを配置すれば、カメラユニットが完成する。
このように、レンズ駆動装置の組付けが、簡単に、かつ、容易に行えるため、生産性を向上させることができ、又、製造コストを低減できる。
次に、レンズ駆動装置の動作について、図1、図8及び図9に基づき説明する。
先ず、外筒70を掴んで図1中のR1方向に回転させると、長孔71が第2フォロワ44を押してフォロワ部材40はR1方向に回転する。すると、第2フォロワ44がカム溝10dに案内されつつ、フォロワ部材40は光軸方向L2の後方Rに向けて移動する。
フォロワ部材40が後方Rに移動すると、第1フォロワ42は端面カム23の高さの低い領域に移動し、第1レンズ枠20(レンズG2)は、第1付勢部材50に付勢されつつ、光軸方向L2の後方Rに向けて移動し、又、第2レンズ枠30(レンズG3)は、第2付勢部材60の付勢力に抗しつつ、フォロワ部材40に追従して光軸方向L2の後方Rに向けて移動し、図8に示すような広角端撮影位置に至る。
このとき、第1レンズ枠20とフォロワ部材40とは、第1フォロワ42と端面カム23との間のカム作用により、光軸方向L2において相対的に移動する。また、第2レンズ枠30とフォロワ部材40も、係合面33と環状端面43との係合により、光軸方向L2において相対的に移動する。
一方、外筒70を掴んで図1中のR2方向に回転させると、長孔71が第2フォロワ44を押してフォロワ部材40はR2方向に回転する。すると、第2フォロワ44がカム溝10dに案内されつつ、フォロワ部材40は光軸方向L2の前方Fに向けて移動する。
フォロワ部材40が前方Fに移動すると、第1フォロワ42は端面カム23の高さの高い領域に移動し、第1レンズ枠20(レンズG2)は、第1付勢部材50の付勢力に抗しつつ、光軸方向L2の前方Fに向けて移動し、又、第2レンズ枠30(レンズG3)は、第2付勢部材60に付勢されつつ、フォロワ部材40に追従して光軸方向L2の前方Fに向けて移動し、図9に示すような望遠端撮影位置に至る。
このとき、第1レンズ枠20とフォロワ部材40とは、第1フォロワ42と端面カム23との間のカム作用により、光軸方向L2において相対的に移動する。また、第2レンズ枠30とフォロワ部材40も、係合面33と環状端面43との係合により、光軸方向L2において相対的に移動する。
このように、外筒70を回動させるだけで、広角〜望遠までの幅広い撮影を行うことができ、又、手動操作としたことにより、装置が簡略化され、小型化、軽量化、低コスト化に寄与する。
上記実施形態においては、レンズ枠として、2つのレンズ枠20,30を備える構成を示したが、これに限定されるものではなく、一つのレンズ保持枠に対して、本発明に係るカム機構を適用してもよい。
上記実施形態においては、第1レンズ群G1,G1´、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3を備える構成を示したが、これに限定されるものではなく、第1レンズ群G1,G1´を省いた構成において、本発明に係るカム機構を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置は、小型化、軽量化、特に小径化されるため、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等の小型化、軽量化が要求される携帯情報端末機等に搭載されるデジタルカメラユニットのレンズ駆動装置として適用できるのは勿論のこと、レンズの駆動を要するものであれば、その他のレンズ光学系においても有用である。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す外観斜視図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 レンズ駆動装置の一部をなす筒体を示す分解斜視図である。 レンズ駆動装置の一部なす第1付勢部材、第1レンズ枠、及びフォロワ部材を示す分解斜視図である。 レンズ駆動装置の一部なすフォロワ部材、第2レンズ枠、及び第2付勢部材を示す分解斜視図である。 レンズ駆動装置の一部なす外筒及び蓋部材を示す分解斜視図である。 レンズが広角端撮影位置にあるときのレンズ駆動装置の断面図である。 レンズが望遠端撮影位置にあるときのレンズ駆動装置の断面図である。
符号の説明
L2 光軸方向
G1 レンズ(第1レンズ群)
G1´ プリズム(第1レンズ群)
G2 レンズ(第2レンズ群)
G3 レンズ(第3レンズ群)
10 筒体
11 第1筒半体
12 第2筒半体
10c ガイド溝
11c、12c 切欠き
11a,12a 接合面(接合領域)
10d(11d,12d) ガイド溝
11e,12e 掛止突起
10f(11f,12f),10g(11g,12g) 内周面
10h(11h,12h) 外周面
10i(11i,12i) 開口端部
20 第1レンズ枠(レンズ枠)
21 環状部
22 突起
23 端面カム
30 第2レンズ枠(第2のレンズ枠)
31 環状部
32 突起
33 係合面
40 フォロワ部材
41 環状部
42 第1フォロワ
43 環状端面
44 第2フォロワ
50 第1付勢部材
60 第2付勢部材
70 外筒
71 長孔
80 蓋部材
81 開口部
82 被掛止部

Claims (8)

  1. 外輪郭を画定する筒体と、レンズを保持すると共に前記筒体の内側において光軸方向に移動自在に支持されたレンズ枠と、前記レンズ枠を光軸方向に移動させるカム機構と、を備え、
    前記カム機構は、前記レンズ枠の光軸方向における端面に形成された端面カムと、前記筒体の内側において光軸回りに回動自在に支持され前記端面カムに係合する第1フォロワをもつ環状のフォロワ部材と、を含む、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記レンズ枠には、前記端面カムが複数設けられており、
    前記フォロワ部材には、前記複数の端面カムに対応するように前記第1フォロワが複数設けられている、
    ことを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記筒体は、径方向の外側に向けて貫通しかつ光軸方向にカム作用を及ぼすカム溝を有し、
    前記フォロワ部材は、前記カム溝に挿通される第2フォロワを有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記筒体は、その外周において、光軸回りに回動自在に外嵌された外筒を有し、
    前記外筒は、前記カム溝に挿通された前記第2フォロワを係合させるべく光軸方向に伸長する長孔を有する、
    ことを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記フォロワ部材は、前記第1フォロワが形成された光軸方向の反対側において、平坦な環状端面を有し、
    前記筒体には、その内側において、レンズを保持すると共に光軸方向に移動自在に支持されかつ前記環状端面に係合する係合面をもつ第2のレンズ枠と、前記端面カムを前記第1フォロワに向けて付勢する第1付勢部材と、前記係合面を前記環状端面に向けて付勢する第2付勢部材と、が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記筒体は、光軸方向に伸長するガイド溝を有し、
    前記レンズ枠は、前記ガイド溝に係合する突起を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記筒体は、光軸を含む面で二分割された第1筒半体と第2筒半体とにより形成され、
    前記第1筒半体と第2筒半体との接合領域において、前記ガイド溝が画定されている、
    ことを特徴とする請求項6記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記筒体には、その開口端部において、光軸方向への前記外筒の移動を規制すると共に光路を画定する開口部を有する蓋部材が設けられている、
    ことを特徴とする請求項4ないし7いずれかに記載のレンズ駆動装置。


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