JP2005265867A - レンズ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外輪郭を画定する筒体10、レンズを保持すると共に筒体10の内側において光軸方向L2に移動自在に支持されたレンズ枠20、レンズ枠20を光軸方向に移動させるカム機構とを備え、カム機構として、レンズ枠20の光軸方向における端面に形成された端面カム23、筒体10の内側において光軸L2回りに回動自在に支持され端面カム23に係合する第1フォロワ42をもつ環状のフォロワ部材40を含む構成を採用する。
すなわち、光軸方向において係合する原動節(第1フォロワ)及び従動節(端面カム)を採用したことで、径方向の寸法を小さく(小径化)でき、装置を小型化、軽量化できる。【選択図】 図2
Description
一方、レンズ駆動装置を携帯情報端末機等に搭載するためには、小型化、軽量化等を行う必要がある。そこで、従来のようなカム筒を樹脂材料により成型(モールド)しようとすると、小型化されるにつれて、カム筒の内側にカム溝を高精度に成型するのが困難になる。また、カム筒を設ける構成では、その厚み分だけ装置全体の径方向の寸法が大きくなり、小型化には限界があった。
この構成によれば、フォロワ部材が回転すると、光軸方向に向かう第1フォロワ(原動節)がレンズ枠の端面カム(従動節)にカム作用を及ぼし、レンズ枠(レンズ)は光軸方向の所望の位置に移動する。ここで、カム機構として、従来のような径方向において係合する原動節(カム溝)及び従動節(フォロワ)ではなく、光軸方向において係合する原動節(第1フォロワ)及び従動節(端面カム)を採用したことにより、径方向の寸法を小さく(小径化)でき、装置を小型化、軽量化できる。また、端面カムはレンズ枠の端面に形成され、第1フォロワはフォロワ部材の一方側の端面から突出して形成されるため、レンズ枠及びフォロワ部材を樹脂材料等により成型する場合に、型抜き等が容易でかつ高精度なカム機構を形成することができる。
この構成によれば、レンズ枠に設けられた複数の端面カムに対して、フォロワ部材に設けられた複数のフォロワがそれぞれ係合するため、フォロワ部材の回転により生じる光軸方向への駆動力がより均一に作用し、レンズ枠を光軸方向に円滑に移動させることができる。
この構成によれば、フォロワ部材を回転させると、第1フォロワが端面カムにカム作用を及ぼしてレンズ枠を光軸方向に移動させると共に、筒体のカム溝が第2フォロワにカム作用を及ぼして、フォロワ部材を光軸方向に移動させる。すなわち、レンズ枠は、筒体のカム溝によるカム作用と、フォロワ部材の第1フォロワによるカム作用との別々のカム作用により光軸方向に移動させられる。すなわち、フォロワ部材、レンズ枠、及び筒体を小型化しつつ、レンズ枠の移動ストローク(例えば、複数のレンズを相対的に移動させる場合に、ズーミング比)を大きく設定することができる。
この構成によれば、外筒に対して回転力を付与すると、長孔及び第2フォロワの係合により、フォロワ部材が回転しつつ筒体のカム溝によりカム作用を受けて光軸方向に移動し、フォロワ部材の回転により第1フォロワが端面カムにカム作用を及ぼしてレンズ枠が光軸方向に移動する。すなわち、カム作用が二段構えになっているにも拘わらず、駆動力を及ぼすのが外筒であるため、駆動負荷が小さく、レンズ枠を円滑に移動させることができる。すなわち、一箇所に付与する駆動力により、変倍動作あるいは合焦動作を確実に行わせることができる。
この構成によれば、フォロワ部材が回転すると、2つのレンズ枠が光軸方向において相対的に移動して、両者の相対的な距離が調整され、変倍動作又は合焦動作が行われる。また、第1付勢部材及び第2付勢部材により、第1フォロワと端面カム及び環状端面と係合面とが離れないように密接させられるため、確実なカム作用が得られる。
この構成によれば、レンズ枠の突起が筒体のガイド溝に挿入されているため、フォロワ部材が回転してカム作用を及ぼすと、レンズ枠は、その突起がガイド溝に案内されて光軸回りに回転することなく光軸方向に移動する。すなわち、簡単な構成でレンズ枠の回り止め機構を形成することができる。
この構成によれば、第1筒半体と第2筒半体とを接合させるだけでガイド溝が画定されるため、レンズ枠を筒体に組付ける際に、その突起を接合領域に合わせるだけで、突起がガイド溝に係合した状態となり、相互の組付けを簡単に行うことができる。
この構成によれば、筒体の内側に、レンズ枠、フォロワ部材、あるいは、第1付勢部材、第2のレンズ枠、第2付勢部材等を組み込み、又、筒体の外側に外筒を組付けた後に、蓋部材を組付けることで、全体の組付けを完了させることができ、筒体の内側及び外側に組み付けられた部品(レンズ枠、フォロワ部材、あるいは、第1付勢部材、第2のレンズ枠、第2付勢部材並びに外筒)の抜け落ちを防止することができる。
図1ないし図9は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の外観斜視図、図2は装置の断面図、図3は装置の分解斜視図、図4は装置の一部をなす筒体の分解斜視図、図5及び図6は装置の一部をなすレンズ枠及びフォロワ部材並びに付勢部材等を示す分解斜視図、図7は装置の一部をなす外筒及び蓋部材を示す分解斜視図、図8は装置の広角撮影位置を示す断面図、図9は装置の望遠撮影位置を示す断面図である。
このカメラユニットにおいては、レンズG1及びプリズムG1´が第1レンズ群、レンズG2(及び第1レンズ枠20)が第2レンズ群、レンズG3(及び第2レンズ枠30)が第3レンズ群をそれぞれ形成しており、被写体光がL1方向から進入すると、プリズムG1´にて略直角に方向変換させられてL2方向に進入し、レンズG2、レンズG3を経て、CCDに到達するようになっている。
そして、第2レンズ群(レンズG2)及び第3レンズ群(レンズG3)が、光軸方向L2において相対的に移動させられることにより、CCDの結像面に対して被写体の変倍動作又は合焦動作が行われる。尚、CCDとレンズG3との間には、水晶フィルタ及びフェースプレート(不図示)が配置される。
第1筒半体11は、図4に示すように、接合面11a、レンズG1及びプリズムG1´を保持する保持部11b、ガイド溝を画定する切欠き11c、カム溝11d、掛止突起11e、内周面11f,11g、外周面11h、開口端部11i等を有する。
第2筒半体12は、図4に示すように、接合面12a、ガイド溝を画定する切欠き12c、カム溝12d、掛止突起12e、内周面12f,12g、外周面12h、開口端部12i等を有する。
すなわち、筒体10を第1筒半体11と第2筒半体12とに二分割して形成したことにより、成型、型抜き等を容易に行うことができ、又、各部品の取り付けを容易に行うことができる。
内周面10f(11f,12f)は、円筒形状に形成されて、第1レンズ枠20を光軸方向L2に摺動自在に案内し、又、内周面10g(11g,12g)は、内周面10fよりも僅かに縮径して円筒形状に形成されて、第2レンズ枠30を光軸方向L2に摺動自在に案内するものである。
ガイド溝10c(11c,12c)は、2箇所において光軸方向L2に伸長して形成されており、後述する第1レンズ枠20及び第2レンズ枠30の突起22,32を光軸方向L2に案内して、第1レンズ枠20及び第2レンズ枠30の光軸L2回りの回転を規制するものである。
開口端部10i(11i,12i)は、円形の開口部を画定し、蓋部材80が外嵌により連結されるようになっている。
ここで、フォロワ部材40は、樹脂材料により成型(モールド)されており、一端側に突出した第1フォロワ42と、径方向に突出した第2フォロワ44をもつ簡単な構造故に、小型化を行いつつも、型抜き等を容易に行うことができる。
環状部21は、筒体10の内周面10fを光軸方向L2に摺動自在に第1レンズ枠20を支持する。突起22は、筒体10のガイド溝10cに入り込んで、光軸方向L2に案内され、第1レンズ枠20の光軸L2回りの回転を規制する。3つの端面カム23は、光軸方向L2において、フォロワ部材40の第1フォロワ42と係合する。
また、端面カム23は第1レンズ枠20の端面に形成されるため、第1レンズ枠20を樹脂材料等により成型する場合に、型抜き等が容易で、それ故にカム面を高精度に形成することができる。
環状部31は、筒体10の内周面10gを光軸方向L2に摺動自在に第2レンズ枠30を支持する。突起32は、筒体10のガイド溝10cに入り込んで、光軸方向L2に案内され、第2レンズ枠30の光軸L2回りの回転を規制する。係合面33は、光軸方向L2において、フォロワ部材40の環状端面43と係合する。
したがって、筒体10の内側に、第1付勢部材50、第1レンズ枠20、フォロワ部材40、第2レンズ枠30、及び第2付勢部材60が挿入され、筒体10の外側に外筒70が装着された後に、蓋部材80を筒体10に連結することで、筒体10に取り付けられた種々の部品が抜け落ちるのを規制することができ、又、レンズG3を通過した光を後方に配置されるCCDに導くことができる。
このように、レンズ駆動装置の組付けが、簡単に、かつ、容易に行えるため、生産性を向上させることができ、又、製造コストを低減できる。
先ず、外筒70を掴んで図1中のR1方向に回転させると、長孔71が第2フォロワ44を押してフォロワ部材40はR1方向に回転する。すると、第2フォロワ44がカム溝10dに案内されつつ、フォロワ部材40は光軸方向L2の後方Rに向けて移動する。
このとき、第1レンズ枠20とフォロワ部材40とは、第1フォロワ42と端面カム23との間のカム作用により、光軸方向L2において相対的に移動する。また、第2レンズ枠30とフォロワ部材40も、係合面33と環状端面43との係合により、光軸方向L2において相対的に移動する。
このとき、第1レンズ枠20とフォロワ部材40とは、第1フォロワ42と端面カム23との間のカム作用により、光軸方向L2において相対的に移動する。また、第2レンズ枠30とフォロワ部材40も、係合面33と環状端面43との係合により、光軸方向L2において相対的に移動する。
上記実施形態においては、第1レンズ群G1,G1´、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3を備える構成を示したが、これに限定されるものではなく、第1レンズ群G1,G1´を省いた構成において、本発明に係るカム機構を採用してもよい。
G1 レンズ(第1レンズ群)
G1´ プリズム(第1レンズ群)
G2 レンズ(第2レンズ群)
G3 レンズ(第3レンズ群)
10 筒体
11 第1筒半体
12 第2筒半体
10c ガイド溝
11c、12c 切欠き
11a,12a 接合面(接合領域)
10d(11d,12d) ガイド溝
11e,12e 掛止突起
10f(11f,12f),10g(11g,12g) 内周面
10h(11h,12h) 外周面
10i(11i,12i) 開口端部
20 第1レンズ枠(レンズ枠)
21 環状部
22 突起
23 端面カム
30 第2レンズ枠(第2のレンズ枠)
31 環状部
32 突起
33 係合面
40 フォロワ部材
41 環状部
42 第1フォロワ
43 環状端面
44 第2フォロワ
50 第1付勢部材
60 第2付勢部材
70 外筒
71 長孔
80 蓋部材
81 開口部
82 被掛止部
Claims (8)
- 外輪郭を画定する筒体と、レンズを保持すると共に前記筒体の内側において光軸方向に移動自在に支持されたレンズ枠と、前記レンズ枠を光軸方向に移動させるカム機構と、を備え、
前記カム機構は、前記レンズ枠の光軸方向における端面に形成された端面カムと、前記筒体の内側において光軸回りに回動自在に支持され前記端面カムに係合する第1フォロワをもつ環状のフォロワ部材と、を含む、
ことを特徴とするレンズ駆動装置。 - 前記レンズ枠には、前記端面カムが複数設けられており、
前記フォロワ部材には、前記複数の端面カムに対応するように前記第1フォロワが複数設けられている、
ことを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。 - 前記筒体は、径方向の外側に向けて貫通しかつ光軸方向にカム作用を及ぼすカム溝を有し、
前記フォロワ部材は、前記カム溝に挿通される第2フォロワを有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。 - 前記筒体は、その外周において、光軸回りに回動自在に外嵌された外筒を有し、
前記外筒は、前記カム溝に挿通された前記第2フォロワを係合させるべく光軸方向に伸長する長孔を有する、
ことを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。 - 前記フォロワ部材は、前記第1フォロワが形成された光軸方向の反対側において、平坦な環状端面を有し、
前記筒体には、その内側において、レンズを保持すると共に光軸方向に移動自在に支持されかつ前記環状端面に係合する係合面をもつ第2のレンズ枠と、前記端面カムを前記第1フォロワに向けて付勢する第1付勢部材と、前記係合面を前記環状端面に向けて付勢する第2付勢部材と、が設けられている、
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載のレンズ駆動装置。 - 前記筒体は、光軸方向に伸長するガイド溝を有し、
前記レンズ枠は、前記ガイド溝に係合する突起を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。 - 前記筒体は、光軸を含む面で二分割された第1筒半体と第2筒半体とにより形成され、
前記第1筒半体と第2筒半体との接合領域において、前記ガイド溝が画定されている、
ことを特徴とする請求項6記載のレンズ駆動装置。 - 前記筒体には、その開口端部において、光軸方向への前記外筒の移動を規制すると共に光路を画定する開口部を有する蓋部材が設けられている、
ことを特徴とする請求項4ないし7いずれかに記載のレンズ駆動装置。
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Citations (4)
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JP2003043332A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Nidec Copal Corp | レンズ駆動装置 |
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2004
- 2004-03-16 JP JP2004073639A patent/JP2005265867A/ja active Pending
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