JP2005263512A - Iii族窒化物の結晶成長装置 - Google Patents

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浩義 庄子
Shoji Sarayama
正二 皿山
Hirokazu Iwata
浩和 岩田
Hisanori Yamane
久典 山根
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Abstract

【課題】 アルカリ金属蒸気もしくは窒素に曝される部分が、アルカリ金属蒸気もしくは窒化によって変質してしまうという事態が生じるのを有効に防止することの可能なIII族窒化物の結晶成長装置を提供する。
【解決手段】 反応容器1内に設けられた融液保持容器2内に、アルカリ金属とIII族金属との混合融液3が収容されており、混合融液3をヒーター5によって加熱して、混合融液3中でIII族金属と窒素を反応させてIII族窒化物結晶を成長させるIII族窒化物の結晶成長装置であって、窒素ガスに曝される部分が耐窒化性を有する物質または窒化物で形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、III族窒化物の結晶成長装置に関する。
従来、例えば特許文献1に示されているように、アルカリ金属を含む融液中でIII族金属と窒素を反応させてIII族窒化物結晶を成長させるIII族窒化物の結晶成長装置が知られている。
特開平2003−292400号公報
しかしながら、従来の結晶成長装置では、アルカリ金属蒸気もしくは窒素に曝される部分が、アルカリ金属蒸気もしくは窒化によって変質してしまうという問題があった。
本発明は、アルカリ金属蒸気もしくは窒素に曝される部分が、アルカリ金属蒸気もしくは窒化によって変質してしまうという事態が生じるのを有効に防止することの可能なIII族窒化物の結晶成長装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、反応容器内に設けられた融液保持容器内に、アルカリ金属とIII族金属との混合融液が収容されており、混合融液をヒーターによって加熱して、混合融液中でIII族金属と窒素を反応させてIII族窒化物結晶を成長させるIII族窒化物の結晶成長装置であって、窒素ガスに曝される部分が耐窒化性を有する物質または窒化物で形成されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、反応容器内に設けられた融液保持容器内に、アルカリ金属とIII族金属との混合融液が収容されており、混合融液をヒーターによって加熱して、混合融液中でIII族金属と窒素を反応させてIII族窒化物結晶を成長させるIII族窒化物の結晶成長装置であって、アルカリ金属蒸気もしくは窒素ガスに曝される部分が耐アルカリ金属性及び耐窒化性を有する物質で形成されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載のIII族窒化物の結晶成長装置において、反応容器の内面は、Niで形成されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のIII族窒化物の結晶成長装置において、ヒーターは、材質がパーマロイであることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、窒素に曝される部分を耐窒化性の高い物質または窒化物で形成しているので、窒化による変質がなく、長寿命な装置を実現できる。
また、請求項2記載の発明によれば、アルカリ金属蒸気もしくは窒素に曝される部分を耐アルカリ性及び耐窒化性の高い物質で形成しているので、アルカリ金属蒸気もしくは窒化による変質がなく、長寿命な装置を実現できる。
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載のIII族窒化物の結晶成長装置において、反応容器の内面は、Niで形成されているので(アルカリ金属蒸気もしくは窒素に曝される部分を耐アルカリ性もしくは耐窒化性の高いNiで形成しているので)、アルカリ金属蒸気もしくは窒化による変質がなく、長寿命な装置を実現できる。
また、請求項4記載の発明によれば、ヒーターは、材質がパーマロイであるので、ヒーターの長寿命化を図ることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(第1の形態)
本発明の第1の形態は、反応容器内に設けられた融液保持容器内に、アルカリ金属とIII族金属との混合融液が収容されており、混合融液をヒーターによって加熱して、混合融液中でIII族金属と窒素を反応させてIII族窒化物結晶を成長させるIII族窒化物の結晶成長装置であって、窒素ガスに曝される部分が耐窒化性を有する物質または窒化物で形成されていることを特徴としている。
この第1の形態では、窒素に曝される部分を耐窒化性の高い物質または窒化物で形成しているので、窒化による変質がなく、長寿命な装置を実現できる。
(第2の形態)
本発明の第2の形態は、反応容器内に設けられた融液保持容器内に、アルカリ金属とIII族金属との混合融液が収容されており、混合融液をヒーターによって加熱して、混合融液中でIII族金属と窒素を反応させてIII族窒化物結晶を成長させるIII族窒化物の結晶成長装置であって、アルカリ金属蒸気もしくは窒素ガスに曝される部分が耐アルカリ金属性及び耐窒化性を有する物質で形成されていることを特徴としている。
この第2の形態では、アルカリ金属蒸気もしくは窒素に曝される部分を耐アルカリ性及び耐窒化性の高い物質で形成しているので、アルカリ金属蒸気もしくは窒化による変質がなく、長寿命な装置を実現できる。
(第3の形態)
本発明の第3の形態は、第1または第2の形態のIII族窒化物の結晶成長装置において、反応容器の内面は、Niで形成されていることを特徴としている。
この第3の形態では、反応容器の内面は、Niで形成されており、アルカリ金属蒸気もしくは窒素に曝される部分を耐アルカリ性もしくは耐窒化性の高い物質で形成しているので、アルカリ金属蒸気もしくは窒化による変質がなく、長寿命な装置を実現できる。
(第4の形態)
本発明の第4の形態は、第1乃至第3のいずれかの形態のIII族窒化物の結晶成長装置において、ヒーターは、材質がパーマロイであることを特徴としている。
この第4の形態では、ヒーターの材質をパーマロイとすることで、ヒーターの長寿命化を図ることが可能となる。
図1は実施例1に用いられる結晶成長装置を示す図である。図1を参照すると、反応容器1内には融液保持容器2が収容され、融液保持容器2内にはアルカリ金属とIII族金属との混合融液3が収容されており、反応容器1内には導入管6から窒素ガスが充填されるようになっている。そして、ヒーター5により融液保持容器2内の混合融液3を加熱することで、III族金属と窒素ガスの反応によりIII族窒化物を結晶成長させることができる。
ところで、反応容器1内には、8MPaと高い圧力で窒素ガスが充填されており、結晶成長温度800度の高温となると、SUS(ステンレス)製の反応容器1や融液保持容器2などが窒素と反応して劣化してしまう。
この問題を回避するため、実施例1では、窒素に曝される部分を耐窒化性の高い物質または窒化物で形成している。
より具体的に、実施例1では、SUS製の反応容器1の内側に耐窒化性の高いNiをメッキ法により10μmの厚さでコーティングし、融液保持容器2はBN(窒化ボロン)で形成している。
実施例1の結晶成長は、融液保持容器2内にアルカリ金属とIII族金属との混合融液3を収容し、反応容器1内に窒素ガスを8MPa充填し、温度を800℃、結晶成長時間を150時間としている。ここで、アルカリ金属としてNaを2g、III族金属としてGaを2g収容している。
上記の実験終了後に反応容器1と融液保持容器2を観察した結果、窒素との反応による劣化は起きていなかった。
このように、実施例1では、窒素に曝される部分を耐窒化性の高い物質または窒化物で形成しているので、窒化による変質がなく、長寿命な装置を実現できる。
実施例2に用いられる結晶成長装置も、基本的には図1の構成のものとなっている。
実施例1で述べたと同様に反応容器1内には8MPaと高い圧力で窒素ガスが充填されており、結晶成長温度800度の高温となると、融液保持容器2からアルカリ金属蒸気が蒸発し、SUS製の反応容器1や融液保持容器2などがアルカリ金属蒸気もしくは窒素と反応し劣化してしまう。
この問題を回避するため、実施例2では、アルカリ金属蒸気もしくは窒素に曝される部分を耐アルカリ性及び耐窒化性の高い物質で形成している。
より具体的に、実施例2では、SUS製の反応容器1の内側にNiをメッキ法により10μmの厚さでコーティングし、融液保持容器2はNiで形成している。
実施例2の結晶成長は、融液保持容器2内にアルカリ金属とIII族金属との混合融液3を収容し、反応容器1内に窒素ガスを8MPa充填し、温度を800℃、結晶成長時間を150時間としている。ここで、アルカリ金属としてNaを2g、III族金属としてGaを2g収容している。
上記の実験終了後に反応容器1と融液保持容器2を観察した結果、アルカリ金属蒸気もしくは窒素との反応による劣化は起きていなかった。
このように実施例2では、アルカリ金属蒸気もしくは窒素に曝される部分を耐アルカリ性及び耐窒化性の高い物質で形成しているので、アルカリ金属蒸気もしくは窒化による変質がなく、長寿命な装置を実現できる。
図2は実施例3に用いられる結晶成長装置を示す図である。図2を参照すると、反応容器1内には、ヒーター5と、インナーチャンバー7とが設けられ、インナーチャンバー7内には融液保持容器2が設けられ、融液保持容器内2にアルカリ金属とIII族金属との混合融液3が収容されている。
ここで、反応容器1とインナーチャンバー7には導入管6より窒素ガスが充填され、反応容器1とインナーチャンバー7とは同圧になっている。
図2のような構造の結晶成長装置は、熱効率に優れると共に、インナーチャンバー7を取外すことができるため、インナーチャンバー7だけをグローブボックス内に導入できるという特徴を持つ。
原料の仕込においては従来のように反応容器1をグローブボックスに入れる必要がなくなるため、より大きな融液保持容器2を用いることが可能となり、大きなIII族窒化物結晶を得ることができる。
ここで、装置の構造上、ヒーター5自体も窒素及びアルカリ蒸気に曝されることとなり、ヒーター5の窒化などによる劣化が発生する。
この問題を回避するため、実施例3では、ヒーター5を耐窒化性及び耐アルカリ性の高いパーマロイで形成している。
このように、実施例3では、ヒーターの材質をパーマロイとすることで、ヒーターの長寿命化を図ることが可能となる。
本発明は、光ディスク用青紫色光源、紫外光源(LD、LED)、電子写真用青紫色光源、III族窒化物電子デバイスなどに利用可能である。
実施例1,実施例2に用いられる結晶成長装置を示す図である。 実施例3に用いられる結晶成長装置を示す図である。
符号の説明
1 反応容器
2 融液保持容器
3 混合融液
5 ヒーター
6 導入管
7 インナーチャンバー

Claims (4)

  1. 反応容器内に設けられた融液保持容器内に、アルカリ金属とIII族金属との混合融液が収容されており、混合融液をヒーターによって加熱して、混合融液中でIII族金属と窒素を反応させてIII族窒化物結晶を成長させるIII族窒化物の結晶成長装置であって、窒素ガスに曝される部分が耐窒化性を有する物質または窒化物で形成されていることを特徴とするIII族窒化物の結晶成長装置。
  2. 反応容器内に設けられた融液保持容器内に、アルカリ金属とIII族金属との混合融液が収容されており、混合融液をヒーターによって加熱して、混合融液中でIII族金属と窒素を反応させてIII族窒化物結晶を成長させるIII族窒化物の結晶成長装置であって、アルカリ金属蒸気もしくは窒素ガスに曝される部分が耐アルカリ金属性及び耐窒化性を有する物質で形成されていることを特徴とするIII族窒化物の結晶成長装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のIII族窒化物の結晶成長装置において、反応容器の内面は、Niで形成されていることを特徴とするIII族窒化物の結晶成長装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のIII族窒化物の結晶成長装置において、ヒーターは、材質がパーマロイであることを特徴とするIII族窒化物の結晶成長装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297152A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Toyoda Gosei Co Ltd Iii族窒化物半導体製造装置
JP2012072060A (ja) * 2007-03-07 2012-04-12 Ricoh Co Ltd 結晶製造方法

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