JP2005263151A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シートベルトの装着を促す警告を行うことができる乗員保護装置の提供。
【解決手段】 インストルメントパネル14に設けられて前部席21の乗員Aの膝に対向する対向部88と、対向部88を進退させる駆動部86と、前部席21における乗員Aの有無を検出する乗員検知手段と、前部席21におけるシートベルトの着脱状態を検知するシートベルト着脱検知手段と、車両11が走行可能状態にあるか否かを検知する車両状態検知手段と、乗員検知手段、シートベルト着脱検知手段および車両状態検知手段の検出結果から、前部席21に乗員Aがおり車両が走行可能状態にあってシートベルトが外された状態にあることが検知されると、駆動部86により対向部88を乗員A側に前進させる制御手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に設けられて乗員を保護する乗員保護装置に関する。
車両に設けられて乗員を保護する乗員保護装置の中には、乗員に対し進退可能なニーボルスタをインストルメントパネルに設け、乗員が前部席に着席しイグニッションキーがオンされるとニーボルスタと乗員の膝との距離を一定にするものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2001−122061号公報
上記した乗員保護装置とは別の乗員保護装置として、乗員を座席に拘束するシートベルトがあるが、シートベルトは乗員によって装着が行われるものであることから、車両側においてその装着を乗員に対し促す必要がある。このために例えば運転席についてはシートベルトが非装着である場合インストルメントパネルの表示部に警告灯を点灯させることが行われている。しかしながら、助手席についてはシートベルトが非装着である場合の警告は現状行われていない。
このようなシートベルトの装着を促す警告は、できる限り行うのが好ましく、有効な警告方式の開発が望まれていた。
したがって、本発明は、シートベルトの装着を促す警告を行うことができる乗員保護装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両(例えば実施形態における車両11)のインストルメントパネル(例えば実施形態におけるインストルメントパネル14)に設けられて前部席(例えば実施形態における助手席21)に着席した乗員(例えば実施形態における乗員A)の膝に対向する対向部(例えば実施形態におけるニーボルスタ本体88)と、該対向部を前記前部席に着席した乗員に対し進退させる駆動部(例えば実施形態における駆動部86)と、前記前部席における乗員の有無を検出する乗員検知手段(例えば実施形態における着座センサ90)と、前記前部席におけるシートベルト(例えば実施形態におけるシートベルト91)の着脱状態を検知するシートベルト着脱検知手段(例えば実施形態におけるシートベルトセンサ92)と、車両が走行可能状態にあるか否かを検知する車両状態検知手段(例えば実施形態における車両状態検知装置93)と、前記乗員検知手段、前記シートベルト着脱検知手段および前記車両状態検知手段の検知結果から、前記前部席に乗員がおり車両が走行可能状態にあって前記シートベルトが外された状態にあることが検知されると、前記駆動部により前記対向部を乗員側に前進させる制御手段(例えば実施形態におけるコントローラ94)とを備えることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記対向部に設けられる膨縮可能なクッション部(例えば実施形態におけるクッション部100)と、該クッション部を膨らませる膨張手段(例えば実施形態におけるコンプレッサ105)とを有し、前記制御手段は、前記駆動部による前記対向部の乗員側への前進作動と連動して前記膨張手段により前記クッション部を膨らませることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記駆動部とは別に、前記対向部に入力された衝撃を吸収する衝撃吸収部が設けられていることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、乗員検知手段、シートベルト着脱検知手段および車両状態検知手段の検出結果から、前部席に乗員がおり車両が走行可能状態にあってシートベルトが外された状態にあることが検知されると、制御手段が、駆動部により対向部を乗員側に前進させる。このように、インストルメントパネルから乗員に向け対向部を前進させることで乗員にその動作を認識させるとともに動作後も圧迫感や足元の狭さを感じさせることになる。よって、その後、シートベルト着脱検知手段でシートベルトが装着状態にあることが検知されると制御手段が対向部を後退させる設定としておくことで、乗員は、圧迫感や足元の狭さから開放されるためにシートベルトを装着することになり、結果として、シートベルトの装着を促すことができる。
請求項2に係る発明によれば、乗員検知手段、シートベルト着脱検知手段および車両状態検知手段の検出結果から、前部席に乗員がおり車両が走行可能状態にあってシートベルトが外された状態にあることが検知されると、制御手段が、駆動部により対向部を乗員側に前進させるとともに、これと連動して膨張手段により対向部に設けられたクッション部を膨らませる。これにより、インストルメントパネルから乗員に向け対向部を前進させるとともに対向部に設けられたクッション部を膨らませることで乗員にその動作を一層確実に認識させるとともに動作後も圧迫感や足元の狭さを一層感じさせることになる。よって、さらに確実にシートベルトの装着を促すことができる。加えて、クッション部が膨らむことによって衝撃吸収を行うこともできる。
請求項3に係る発明によれば、駆動部と、対向部に入力された衝撃を吸収する衝撃吸収部とが別々に設けられているため、それぞれの構造を単純化することができるとともに、それぞれの信頼性の設計を容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態の乗員保護装置を図1〜図7を参照して以下に説明する。
図1は、第1実施形態の乗員保護装置を含む車体前部構造を概略的に示す側面図であって、車両11の車室12内において前下がりに傾斜するフロントウインドシールド13の下側にインストルメントパネル14が設けられている。インストルメントパネル14には、車幅方向に沿うステアリングサポートメンバ15が固定されており、このステアリングサポートメンバ15の両端が車体骨格部材である図示略のフロントピラーに固定されている。
本実施形態の乗員保護装置20は、図2に示すように、主な構成がインストルメントパネル14の助手席(前部席)21側に設けられている。なお、図示例は左ハンドルの車両を示しており、助手席が右側となっている。
乗員保護装置20は、図3に示すように、ステアリングサポートメンバ15の右側の側部位置に固定されて車体前後方向における後方つまり助手席21側に延出する支持部24と、ステアリングサポートメンバ15の支持部24よりも車幅方向中央よりの中間位置に固定された支持部25とを有している。
支持部24は、略平板状をなして車体前後方向後方つまり助手席21側に延出するとともに延出先端側の上下に車幅方向に沿うよう折り曲げられた取付部27が形成された形状をなしており、取付部27には取付穴28がそれぞれ貫通形成されている。
支持部25は、ステアリングサポートメンバ15の上部から車体前後方向における後方つまり助手席21側に延出する上部延出部31とステアリングサポートメンバ15の下部から車体前後方向における後方に延出する下部延出部32と、これら上部延出部31および下部延出部32の延出先端同士を繋ぐ架設部33とを有しており、架設部33には上下に取付穴34が貫通形成されている。
ここで、上部延出部31は車幅方向に沿う状態で助手席21側に延出する底板部36とこの底板部36の車幅方向における両端縁部から端縁部に沿いかつ下方に突出する側板部37(斜視の向きから一方のみ図示)とを有しており、下方に開口する略コ字状断面を有している。そして、両側板部37の中間部における底板部36とは反対側に切欠部38(斜視の向きから一方のみ図示)が形成されている。
同様に、下部延出部32は車幅方向に沿う状態で助手席21側に延出する底板部40とこの底板部40の車幅方向における両端縁部から端縁部に沿いかつ上方に突出する側板部41とを有しており、上方に開口する略コ字状断面を有している。そして、両側板部41の中間部における底板部40とは反対側に切欠部42が形成されている。
架設部33は、車幅方向に沿う状態で上下に延在する底板部44とこの底板部44の車幅方向における両端縁部から端縁部に沿いかつ車体前後方向における前方に突出する側板部45(斜視の向きから一方のみ図示)とを有しており、車体前後方向における前方に開口する略コ字状断面を有している。そして、この架設部33の底板部44に上記した取付穴34が形成されている。
乗員保護装置20は、上記した取付穴28,34に螺合されるボルト47で支持部24,25に固定される枠部材49を有している。枠部材49は、車幅方向両側に取付フランジ部50が形成されており、これら取付フランジ部50には、貫通孔51がそれぞれ上下に形成されている。枠部材49は、貫通孔51に挿通されたボルト47が支持部24,25の取付穴28,34に螺合されることで取付フランジ部50において支持部24,25に固定される。また、枠部材49の車幅方向両側の側壁部55には、上側に取付穴56が下側にも取付穴57がそれぞれ車幅方向に沿って形成されている。さらに、枠部材49の下壁部59には、その車幅方向一側に後方に延出する取付台部60が形成されており、この取付台部60には複数具体的には四カ所の取付穴61(斜視の向きから三カ所のみ図示)が形成されている。
乗員保護装置20は、取付穴61に螺合されるボルト63で取付台部60に固定される電動モータ64を有している。この電動モータ64は、車幅方向両側に取付フランジ部66が形成されており、これら取付フランジ部66には、貫通孔66がそれぞれ前後に形成されている(斜視の向きから一方のみ図示)。電動モータ64は、貫通孔66に挿通されたボルト63が取付台部60の取付穴61に螺合されることで取付フランジ部65において取付台部60に固定される。そして、電動モータ64には、取付台部60に取り付けられた状態で助手席21側に延出するようにウォームギヤ68が取り付けられており、電動モータ64は、このウォームギヤ68を回転させる。
乗員保護装置20は、枠部材49の下側の取付穴57に回動可能に支持される支持軸70と、この支持軸70の両端側にそれぞれ固定されるピニオンギヤ71と、支持軸70におけるこれらピニオンギア71の間位置に固定される入力ギヤ72とを備えた駆動伝達部材73を有している。この駆動伝達部材73は、支持軸70において枠部材49の取付穴57に支持されることになり、この状態で入力ギヤ72の上部に上記したウォームギヤ68が噛み合わせられる。
乗員保護装置20は、枠部材49の上側の取付穴56に支持ピン75を介して回動可能に支持されるベース部材76を有している。ベース部材76は車幅方向に沿って延在する複数のビードが形成された波形板状の主部77と、この主部77の車幅方向両側の上部から車体前後方向の前方に延出する取付部78と、主部77の車幅方向両側の下部から車体前後方向の前方に延出する円弧状のラックギヤ79(斜視の向きから一方のみ図示)とを有している。取付部78には車幅方向に沿う取付穴81が形成されており、ベース部材76は、取付穴81と枠部材49の取付穴56とに挿通される支持ピン75によって取付部78において枠部材49の上部に回動可能に支持される。このように枠部材49に支持された状態でベース部材76の両側のラックギヤ79が駆動伝達部材73の両側のピニオンギヤ71に噛み合うことになる。
乗員保護装置20は、ベース部材76の乗員A側にベース部材76を覆うように取り付けられて乗員A側の意匠面を構成するカバー84を有している。このカバー84は、インストルメントパネル14の助手席21側に設けられて助手席21に着席した乗員Aの膝に対向する。
以上により、乗員保護装置20は、電動モータ64が正転すると、図4に示すように、そのウォームギヤ68が回転し、これに噛み合う入力ギヤ72つまり駆動伝達部材73が回転して、両側のピニオンギヤ71に噛み合うラックギヤ79が乗員A側に前進することになり、ベース部材76およびこれに取り付けられたカバー84が支持ピン75を中心に回動してその下部を乗員A側に前進つまり迫り出すことになる(図5に示す状態)。また、この状態から電動モータ64が逆転すると、上記とは逆に、カバー84の下部が乗員Aに対し後退することになる(図4に示す状態)。
ここで、一体的に固定されるベース部材76とカバー84とが、乗員Aの膝に対して進退するニーボルスタ本体(対向部)88を構成している。
また、電動モータ64と駆動伝達部材73とが、ニーボルスタ本体88を助手席21に着席した乗員Aに対し進退させる駆動部86を構成している。
さらに、支持部25の上部延出部31および下部延出部32は、ニーボルスタ本体88に乗員A側から衝撃が入力されると切欠部38の位置から容易に屈曲して衝撃を吸収することになり、ニーボルスタ本体88に入力された衝撃を吸収する衝撃吸収部87を構成している。その結果、この衝撃吸収部87は、上記した駆動部86とは別に設けられている。
乗員保護装置20は、さらに、図6に示すように、助手席21における乗員Aの有無を検出する着座センサ(乗員検出手段)90と、助手席21におけるシートベルト91の着脱状態を検知するシートベルトセンサ(シートベルト着脱検知手段)92と、車両が走行可能状態にあるか否かを検知する車両状態検知装置(車両状態検知手段)93と、これら着座センサ90、シートベルトセンサ92および車両状態検知装置93の検出結果から、駆動部86の電動モータ64を制御するコントローラ(制御手段)94とを有している。
着座センサ90は、例えば助手席21の内部に敷設された圧力センサであり、圧力変化によって乗員Aの着座および離座を検出する。そして、乗員Aの着座を検出するとオン信号をコントローラ94に出力し、乗員Aの離座を検出するとオン信号のコントローラ94への出力を停止させる。
シートベルトセンサ92は、例えばバックル96に設けられるものでバックル96へのタングプレート97の着脱を検出する。そして、バックル96へタングプレート97が装着されるとオン信号をコントローラ94に出力し、バックル96からタングプレート97が外されるとオン信号のコントローラ94への出力を停止させる。
車両状態検知装置93は、例えばイグニッションスイッチ、車速センサおよびギヤポジションセンサ等で構成されている。例えば、イグニッションスイッチの場合、イグニッションスイッチはオン位置にあると走行可能状態にあることを示し、オン位置以外にあると走行可能状態にないことを示す。また、車速センサの場合、車速が0でないと走行可能状態にあることを示し、車速が0であると走行可能状態にないことを示す。さらに、オートマチックトランスミッションに設けられるギヤポジションセンサの場合、パーキング位置以外の位置にあると走行可能状態にあることを示し、パーキング位置にあると走行可能状態にないことを示す。なお、これらを適宜組み合わせても良い。そして、車両状態検知装置93は、走行可能状態にあるときオン信号をコントローラ94に出力し、走行可能状態にないときオン信号のコントローラ94への出力を停止させる。
そして、ニーボルスタ本体88は乗員A側に対し後退した初期位置に通常あり、コントローラ94は、図7に示す条件に基づいてニーボルスタ本体88を進退させる。つまり、コントローラ94は、例えば、イグニッションスイッチがオンされると、着座センサ90、車両状態検知装置93およびシートベルトセンサ92からの信号を監視することになり、着座センサ90が助手席21に乗員Aがいることを示すオン信号を出力し、車両状態検知装置93が車両が走行可能状態にあることを示すオン信号を出力し、シートベルトセンサ92がシートベルト91が装着された状態にあることを示すオン信号を停止させる(つまりシートベルトセンサ92がシートベルト91が外された状態にあることを示す)という三つの条件が整うと、駆動部86によってニーボルスタ本体88を乗員A側に所定量ゆっくりと前進させて所定の迫出位置で停止させる。つまり、車両が走行可能な状態にあるとき、乗員Aが助手席21に着座状態にあって、助手席21のシートベルト91が装着されていない状態にあると、ニーボルスタ本体88が乗員A側に迫り出すことになる。
この状態から、着座センサ90が助手席21に乗員Aがいることを示すオン信号を出力し、車両状態検知装置93が車両が走行可能状態にあることを示すオン信号を出力し、シートベルトセンサ92がシートベルト91が装着された状態にあることを示すオン信号を停止させるという三つの条件のうち、少なくともいずれか一つが満たされなくなると、コントローラ94は、駆動部86によって、迫出位置にあったニーボルスタ本体88を乗員Aに対し反対側に所定量後退させて初期位置まで戻し停止させる。つまり、例えば助手席21のシートベルト91が装着されると、ニーボルスタ本体88が後退する。
また、着座センサ90、車両状態検知装置93およびシートベルトセンサ92からの信号から、上記した三つの条件が整わない場合は、すべてニーボルスタ本体88を初期位置に位置させることになる。
ここで、車両衝突時に助手席21の乗員Aからニーボルスタ本体88に衝撃が加わると、主として衝撃吸収部87が変形することで衝撃を吸収することになる。
以上に述べた第1実施形態の乗員保護装置20によれば、着座センサ90、シートベルトセンサ92および車両状態検知装置93の検出結果から、助手席21に乗員Aがおり車両が走行可能状態にあってシートベルト91が外された状態にあることが検知されると、コントローラ94が、駆動部86によりニーボルスタ本体88を乗員A側に前進させる。このように、インストルメントパネル14から乗員Aに向けニーボルスタ本体88をゆっくりと前進させることで乗員Aにその動作を認識させるとともに動作後も圧迫感や足元の狭さを感じさせることになる。よって、その後、シートベルトセンサ92でシートベルト91が装着状態にあることが検知されるとコントローラ94がニーボルスタ本体88を乗員Aに対し後退させることから、助手席21の乗員Aは、圧迫感や足元の狭さから開放されるためにシートベルト91を装着することになり、結果として、シートベルト91の装着を促すことができる。
また、駆動部86と衝撃吸収部87とが別々に設けられており、それぞれに機能を分担させるため、それぞれの構造を単純化することができるとともに、それぞれの信頼の設計を容易に行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態の乗員保護装置を主に図8〜図10を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態の乗員保護装置20は、第1実施形態のニーボルスタ本体88の乗員A側に膨縮可能なクッション部100が設けられている。
クッション部100は、ニーボルスタ本体88の乗員A側を覆うように設けられたカバー101を有しており、このカバー101は上端部がニーボルスタ本体88の上端部に回動可能に係合されている。
また、クッション部100は、カバー101の下端部とニーボルスタ本体88の下端部との間に設けられてカバー101をニーボルスタ本体88に近接する方向つまり車体前方に付勢するスプリング102を有している。
さらに、クッション部100は、カバー101とニーボルスタ本体88との間に設けられる伸縮バッグ104と、ニーボルスタ本体88に設けられて伸縮バッグ104内に空気を導入するコンプレッサ(膨張手段)105と、伸縮バッグ104内から空気を抜く図10に示す弁機構106とを有している。
そして、弁機構106が閉弁された状態でコンプレッサ105が駆動されると伸縮バッグ104内に空気が導入されることで伸縮バッグ104が膨張しカバー101を助手席21の乗員A側に前進させる。つまり、クッション部100が助手席21の乗員A側に膨らむ。また、コンプレッサ105を停止させて弁機構106を開弁させると伸縮バッグ104内の空気がスプリング102の付勢力で抜かれ、伸縮バッグ104が収縮しカバー101がスプリング102の付勢力で助手席21の乗員A側から後退する。つまり、クッション部100が助手席21の乗員Aに対し反対側に収縮する。
ここで、コンプレッサ105が用いられることから、クッション部100の膨張および収縮はゆっくりと行われることになる。
そして、第2実施形態においては、コントローラ94が上記した駆動部86によるニーボルスタ本体88の乗員A側への前進作動と連動してコンプレッサ105によりクッション部100を膨らませる。
つまり、図8に示すように、クッション部100は収縮した初期状態に通常あり、ニーボルスタ本体88は上記したように乗員A側に対し後退した初期位置に通常ある。そして、コントローラ94は、例えば、イグニッションスイッチがオンされると、着座センサ90、車両状態検知装置93およびシートベルトセンサ92からの信号を監視することになり、着座センサ90が助手席21に乗員Aがいることを示すオン信号を出力し、かつ車両状態検知装置93が車両が走行可能状態にあることを示すオン信号を出力し、かつシートベルトセンサ92がシートベルトが装着された状態にあることを示すオン信号を停止させる(つまりシートベルトセンサ92がシートベルトが外された状態にあることを示す)という三つの条件が整うと、図9に示すように、駆動部86によってニーボルスタ本体88を乗員A側に所定量ゆっくりと前進させて所定の迫出位置で停止させるとともに、これに連動してコンプレッサ105を駆動しクッション部100を膨らませカバー101をゆっくりと前進させる。つまり、車両が走行可能な状態にあるとき、乗員Aが助手席21に着座状態にあって、助手席21のシートベルトが装着されていない状態にあると、ニーボルスタ本体88が乗員A側に迫り出すとともにクッション部100が乗員A側に膨らむことになる。
この状態から、着座センサ90が助手席21に乗員Aがいることを示すオン信号を出力し、車両状態検知装置93が車両が走行可能状態にあることを示すオン信号を出力し、シートベルトセンサ92がシートベルトが装着された状態にあることを示すオン信号を停止させるという三つの条件のうち、少なくともいずれか一つが満たされなくなると、コントローラ94は、図8に示すように、駆動部86によって、迫出位置にあったニーボルスタ本体88を乗員Aに対し反対側に所定量後退させて初期位置まで戻し停止させるとともに、これに連動して弁機構106を開弁させてスプリング102の付勢力でクッション部100を収縮させる。つまり、例えば助手席21のシートベルト91が装着されると、ニーボルスタ本体88が後退するとともにクッション部100が収縮し後退する。
また、着座センサ90、車両状態検知装置93およびシートベルトセンサ92からの信号から、上記した三つの条件が整わない場合は、すべてニーボルスタ本体88を初期位置に位置させるとともにクッション部100を収縮した初期状態とすることになる。
以上に述べた第2実施形態の乗員保護装置によれば、着座センサ90、シートベルトセンサ92および車両状態検知装置93の検出結果から、助手席21に乗員Aがおり車両が走行可能状態にあってシートベルト91が外された状態にあることが検知されると、コントローラ94が、駆動部86によりニーボルスタ本体88を乗員A側に前進させるとともに、これと連動してコンプレッサ105によりニーボルスタ本体88に設けられたクッション部100を膨らませる。これにより、インストルメントパネル14から乗員Aに向けニーボルスタ本体88を前進させるとともにニーボルスタ本体88に設けられたクッション部100を膨らませることで乗員Aにその動作を一層確実に認識させるとともに動作後も圧迫感や足元の狭さを一層感じさせることになる。よって、さらに確実にシートベルト91の装着を促すことができる。加えて、クッション部100が膨らむことによって車両衝突時における衝撃吸収を行うこともできる。
なお、第2実施形態のニーボルスタ本体88および駆動部86を設けずに、クッション部100のみを設けて上記と同様の条件で伸縮させるようにしても良い。この場合、クッション部100のカバー101が車両のインストルメントパネル14に設けられて助手席21に着席した乗員Aの膝に対向する対向部となり、クッション部100のコンプレッサ105および弁機構106がこのカバー101を助手席21に着席した乗員Aに対し進退させる駆動部になる。
また、第1実施形態および第2実施形態の乗員保護装置20は助手席側21に設けられる場合を例に説明したが、前部席であれば運転席側に設けることも勿論可能である。
本発明の第1実施形態の乗員保護装置が適用された車両の前部を概略的に示す側面図である。 本発明の第1実施形態の乗員保護装置を含むインストルメントパネル等を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の乗員保護装置を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の乗員保護装置を示す側断面図であってニーボルスタ本体が初期位置にある状態を示すものである。 本発明の第1実施形態の乗員保護装置を示す側断面図であってニーボルスタ本体が迫出位置にある状態を示すものである。 本発明の第1実施形態の乗員保護装置の制御系ブロック図である。 本発明の第1実施形態の乗員保護装置の動作条件を示す図表である。 本発明の第2実施形態の乗員保護装置を示す側断面図であってニーボルスタ本体が初期位置にありクッション部が初期状態にある状態を示すものである。 本発明の第2実施形態の乗員保護装置を示す側断面図であってニーボルスタ本体が迫出位置にありクッション部が膨らんだ状態を示すものである。 本発明の第2実施形態の乗員保護装置の制御系ブロック図である。
符号の説明
11 車両
14 インストルメントパネル
21 助手席(前部席)
86 駆動部
87 衝撃吸収部
88 ニーボルスタ本体(対向部)
90 着座センサ (乗員検知手段)
91 シートベルト
92 シートベルトセンサ(シートベルト着脱検知手段)
93 車両状態検知装置(車両状態検知手段)
94 コントローラ(制御手段)
100 クッション部
105 コンプレッサ(膨張手段)
A 乗員

Claims (3)

  1. 車両のインストルメントパネルに設けられて前部席に着席した乗員の膝に対向する対向部と、
    該対向部を前記前部席に着席した乗員に対し進退させる駆動部と、
    前記前部席における乗員の有無を検出する乗員検知手段と、
    前記前部席におけるシートベルトの着脱状態を検知するシートベルト着脱検知手段と、
    車両が走行可能状態にあるか否かを検知する車両状態検知手段と、
    前記乗員検知手段、前記シートベルト着脱検知手段および前記車両状態検知手段の検知結果から、前記前部席に乗員がおり車両が走行可能状態にあって前記シートベルトが外された状態にあることが検知されると、前記駆動部により前記対向部を乗員側に前進させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする乗員保護装置。
  2. 前記対向部に設けられる膨縮可能なクッション部と、該クッション部を膨らませる膨張手段とを有し、前記制御手段は、前記駆動部による前記対向部の乗員側への前進作動と連動して前記膨張手段により前記クッション部を膨らませることを特徴とする請求項1記載の乗員保護装置。
  3. 前記駆動部とは別に、前記対向部に入力された衝撃を吸収する衝撃吸収部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の乗員保護装置。
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