JP2005263128A - 船舶搬送装置および船舶搬送方法 - Google Patents

船舶搬送装置および船舶搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 水面上(海上)の船舶を容易かつ安全・確実に陸上へ搬送(陸揚げ)することができる船舶搬送装置を提供する。
【解決手段】 海面下に没する部分を有する斜面を用いて船舶の陸揚を行う船舶搬送装置1であって、搬送対象となる船舶を載置するための台車部3と、上記搬送対象となる船舶の揚降に用いられるベルト6x・6y(船舶支持材)を巻き上げあるいは送り出すための船舶揚降装置5a・5b(船舶揚降部)と、上記搬送対象となる船舶の両船側の外側に位置するように上記台車部3上に設けられ、船舶揚降装置5a・5bを支持する支持部7a・7bと、上記搬送対象となる船舶を係留するためのロープ結び管8a・8b(連結部)とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、海上の船舶(主としてボート等の小型船舶)を陸揚げする際に使用される船舶搬送装置に関する。
小型船舶等が係留されるマリーナでは、港内に停留する船舶を陸揚あるいは進水させる際に、斜面上を海面下から陸上へ移動する台車が用いられている。すなわち、まず、船舶運搬用キャリアを台車に載せ、これらを海中に沈める。ついで、この台車を無線等によって斜面上を上昇させるとともに船舶も陸上に向かって前進させる。そして、(運搬用キャリアを載せた)台車と船舶とが斜面上において近接したところで運搬用キャリアと船舶とをドッキングする(船舶を運搬用キャリアに正しい位置、姿勢にて載置する)。
特開平10−35586号公報(公開日:平成10年2月10日)
しかしながら、台車と船舶とを海面付近の斜面上において近接させることは波や風あるいは潮の干満が影響し、容易なことではない。というのも、船舶からは海面下における台車の状態(位置)が正確につかめないうえに潮の干満も考慮する必要があり、加えて波や風によって船舶自体も揺動するため、運搬用キャリアと船舶とのドッキングは、いわば試行錯誤の結果とならざるをえないからである。また、運搬用キャリアと船舶とのドッキングは斜面上の浅瀬で行われるため、ドッキングを何度も試みるうちに船底を斜面で傷つけてしまうといったおそれもある。さらに、陸揚げ(あるいは進水)のたびに運搬用キャリア(船舶のオーナーが所有する場合が多い)が海中に没するため、船舶のオーナーから運搬用キャリアに錆等が付くという苦情がでるといった問題もあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、水面上(海上)の船舶を容易かつ安全・確実に陸上へ搬送(陸揚げ)することができる船舶搬送装置および船舶搬送方法を提供する点にある。
本発明の船舶搬送装置は、上記課題を解決するために、水面下に没する部分を有する斜面を用いて船舶の陸揚げを行う船舶搬送装置であって、搬送対象となる船舶を載置するための台車部と、上記搬送対象となる船舶の揚降に用いられる船舶支持材を巻き上げあるいは送り出すための船舶揚降部と、上記搬送対象となる船舶の両船側(せんそく)の外側に位置するように上記台車部上に設けられ、上記船舶揚降部を支持する支持部と、上記搬送対象となる船舶を係留するための連結部とを備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、以下のようにして、水面上(海上)の船舶を容易かつ安全に陸上へ搬送(陸揚げ)することができる。
まず、上記斜面の水面下の部分に上記船舶搬送装置を降ろし、この船舶搬送装置の上記支持部の間に搬送対象たる船舶を移動させる。そして、水面上にて、船舶と上記連結部とを例えばロープ等によって連結し、船舶搬送装置に搬送対象たる船舶を係留する。これにより、水面と平行な面における、船舶と船舶搬送装置との位置決めがなされる。ついで、該船舶支持材を上記船舶揚降部によって巻き上げて該船舶支持材を船底にかけ、船舶を所定距離吊り上げる。所定距離とは、例えば、船底が、波の影響がほとんどなくなる水面近傍(水中)に来るだけの距離である。
この状態で船舶搬送装置を、斜面に沿って陸上側に引き上げる。すると、水底(海底)と水面との距離が小さくなるため、台車部の台部分と船底とが接近する。なお、台車部と台部分とが接触するまでは、船底の位置が水面に対して所定位置に維持されるように船舶揚降部から船舶支持材を送り出し、船舶揚降部に対して船舶を下げていくことが好ましい。そして、上記台部分が水中を水面近くまで上昇することによって、この台部分と船底とが接触し、船舶の重量が台車部に預けられる。さらに、このまま船舶搬送装置(台車部)を陸側に引き上げれば、船舶を陸揚げすることができる。
以上のように、本発明の船舶搬送装置は、水面上で船舶搬送装置の連結部と船舶とを連結して船舶搬送装置と船舶とを位置決めするとともに、船舶揚降部によって船底が水面付近に来るまで船舶を引き上げた後、これを斜面に沿って浅瀬(陸上側)へと搬送するものである。このように、水面上にて、搬送対象たる船舶と船舶搬送装置とを止めた状態で両者間の位置決めを行うため、安全かつ正確に位置決めを行うことができる。また、船舶を船舶搬送装置に係留し、かつ吊り上げた状態で水面上を搬送するため、搬送中に船舶が波や風の影響を受けることがなく、位置決め状態を高い精度にて保持することができる。
この結果、水面上での位置決めの後、船舶搬送装置(台車部)を陸上側に引き上げるだけでいわば自動的に台車の台部分と船底とが(台車の進行方向およびこれに直交する水平方向に)ずれることなく接近し、台部分が水面に浮上した時点で船舶を正しい位置にてかつ安全に台車部に載置(ドッキング)できることになる。
これにより、波や風の影響あるいは潮の干満の影響によって何度もドッキングを試みなければならず、船舶を正確な位置に載置できなかったり船底を斜面で傷つけてしまうといった従来からの問題を解決することができる。
さらに、陸揚げ(水切り)に運搬用キャリア(搬送対象たる船舶に対応するもので、船舶のオーナーが所有する場合が多い)を用いないため、運搬用キャリアに錆等が付いて船舶のオーナーから苦情が出るといった問題も併せて解決できる。
本発明の船舶搬送方法は、上記課題を解決するために、水面下に没する部分を有する斜面上を用い、水上の船舶を船舶搬送装置によって陸上に搬送する船舶搬送方法であって、
上記斜面上に位置する水上にて、搬送対象となる船舶を、台車部と船舶を揚降するための船舶揚降部とを備えた船舶搬送装置に係留する工程と、上記船舶揚降部により上記船舶を所定距離吊り上げる工程と、上記船舶を吊り上げたまま船舶搬送装置を斜面に沿って引き上げ、該船舶を上記台車部に載置する工程と、上記船舶を船舶搬送装置に載置したまま該船舶搬送装置を斜面に沿って引き上げ、上記船舶を陸揚げする工程とを含むことを特徴としている。
上記船舶搬送方法によれば、まず、上記斜面上に位置する海上にて、上記船舶搬送装置に搬送対象となる船舶を係留する。これにより、搬送対象たる船舶と船舶搬送装置と位置決め(水面と平行な面における位置決め)を安全かつ正確に行うことができる。ついで、上記船舶を所定距離吊り上げる。所定距離とは、例えば、上記船舶の船底が、海面付近(海中)まで上昇する程度の距離である。これにより、波の影響による船舶の揺動を抑えることができる。ついで、上記船舶を吊り上げたまま船舶搬送装置を斜面に沿って引き上げる。この結果、台車の台部分と船底とが(台車の進行方向およびこれに直交する水平方向に)ずれることなく接近し、台部分が水面近くまで浮上したところで船舶を正しい位置にてかつ安全に台車部に載置(ドッキング)できる。そして、この状態のまま船舶搬送装置を斜面に沿って引き上げることで上記船舶の陸揚げが完了する。
以上のように、本発明の船舶搬送装置によれば、海中から陸上へ傾斜する斜面を用いて小型船舶を容易かつ安全・正確に陸揚げあるいは進水させることができる。
本発明の実施の一形態を、図1(a)(b)〜図5(a)(b)を用いて説明すれば、以下のとおりである。
ここで、図1(a)は、本実施の形態にかかる船舶搬送装置の側面図であり、図1(b)は、(a)に示す船舶搬送装置の正面図である。また、図2(a)は、上記船舶搬送装置に船舶を係留した場合の側面図であり、図2(b)は、(a)に示す場合の正面図であり、図2(c)は、(a)に示す場合の上面図である。
図1(b)および図2(b)に示すように、船舶搬送装置1は、台車部3と、2個の船舶揚降装置5a・5b(船舶揚降部)と、2つの支持部7a・7bとを備えている。搬送対象となる船舶Sは、小型船舶(例えば、長さが20から26フィート程度のボート)等である。
台車部3は、台部分3xと4個の車輪3yとを備え、搬送対象となる船舶Sを台部分3x上に載置する。台部分3xにはワイヤWが接続されるとともに、車輪3yはマリーナの斜面上に設けられたレール上に設置され、後述するように該ワイヤWが巻き上げられ、あるいは送り出されることで、台車部3(船舶搬送装置1)が斜面上を上下する。
2つの支持部7a・7bは、それぞれ台部分3xの(台車部3の進行方向に対して)両側に互いに対向するように設けられている。また、支持部7aは2本の支柱を有しており、これらにより船舶揚降装置5aを支持している。同様に、支持部7bは、それぞれ2本の支柱を有しており、これらにより船舶揚降装置5bを支持している。ここで、図2(b)に示すとおり、船舶Sは、対向する支持部7a・7bの間にその両船側が位置するように、すなわち、台車部3の走行方向に船首を向けて、船舶搬送装置1に係留あるいは載置される。よって、支持部7a・7bの間隔は、搬送対象たる船舶Sの幅(両船側間の距離)よりも大きくなっている。換言すれば、船舶搬送装置1に船舶Sを載置した場合、2つの支持部7a・7bは搬送対象となる船舶の両船側の外側に位置する。また、支持部7aあるいは7bが有する2本の支柱は、海面に垂直な方向において、搬送対象たる船舶Sの全高距離よりも長くなっている(台車部3の台部分と船舶揚降装置5a・5bとの距離は船舶Sの全高距離より大きい)。
さらに、支持部7aが有する2本の支柱それぞれにロープ結び管8aが備えられ、同様に、支持部7bが有する2本の支柱それぞれにロープ結び管8bが備えられている。この4個のロープ結び管8a・8bは、図2(b)(c)に示すとおり、海上で搬送対象たる船舶Sを支持部7a・7bの間に係留する際、船舶SからのロープRを支持部7a・7b(船舶搬送装置1の4箇所)に結びつけるのに用いられる。このロープ結び管8a・8bは、図2(a)(b)に示されるように、ある程度の長さ(海面に垂直な方向の長さ)を有するものが好ましい。これは、船舶Sを海上にて搬送する際、後述のとおり、ロープRの結び目が上下できることが好ましいからである。
船舶揚降装置5aは、2本の支柱を有する支持部7aに支持されており、駆動装置(サイクロ減速機付モータおよびウォーム減速機を含む)5aと、駆動軸5aと、前後2個の揚降ドラム5aとを備えている。同様に、船舶揚降装置5bは、2本の支柱を有する支持部7bに支持されており、駆動装置(サイクロ減速機付モータおよびウォーム減速機を含む)5bと、駆動軸5bと、前後2個の揚降ドラム5bとを備えている。また、船舶揚降装置5a・5bは、揚降ドラム5aの前側のドラムおよび揚降ドラム5bの前側のドラムにつながるベルト6x(船舶支持材)と、揚降ドラム5aの後側のドラムおよび揚降ドラム5bの後側のドラムにつながるベルト6y(船舶支持材)とを備えている。
このベルト6x・6yは、搬送対象となる船舶Sの船底の前後2箇所にかけられ、揚降ドラム5a・5bによって巻き上げられ、あるいは送り出される。すなわち、後述する制御盤25(図5(a)参照)のスイッチを操作することによって、2個の駆動装置5a・5bが同時に駆動を開始する。これによって駆動軸5a・5bを介して4個の揚降ドラム5a・5bが回転し、ベルト6x・6yが巻き上げられ、あるいは送り出される。なお、ベルト6x・6yは船舶Sをつるす際の支持材であるため、ベルト6x・6yの間隔は船舶Sに対して所定の間隔(船舶Sを傾けることなく支持できる間隔)を持つことが好ましい。これにより、ベルト6x・6yを巻き上げる揚降ドラムの間隔(船舶揚降部5aに設けられた2個の揚降ドラム5a間の距離や船舶揚降部5bに設けられた2個の揚降ドラム5b間の距離)も上記したような所定の間隔を持つことが好ましい。また、ベルト6x・6yは、揚降ドラム5a・5bに巻きつく部分が短縮環チェーンとなっており、船舶をつるす(支持する)部分がナイロンスリング(帯状形状で船体になじみ易く、また海水への耐性が高いもの)となっている。
さらに、支持部7a・7bの内側(船舶側)には、船体に対するクッション材9a・9b(樹脂製)が設けられている。
図5(a)は、図1(a)(b)に示す船舶搬送装置1が用いられるマリーナの平面図である。また図5(b)は、(a)に示すマリーナの断面図である。
図5(a)(b)に示されるとおり、マリーナには、斜面21と、この斜面21上に設けられた2本のレール20と、船舶受けステージ22と、船舶搬送装置巻上げ機23と、滑車24と、制御盤25とが備えられている。
船舶搬送装置巻上げ機23は、滑車24を介してワイヤWを巻上げ、ワイヤWにつながる舶搬送装置1を船舶Sとともに海中から引き上げたり、あるいは、滑車24を介してワイヤWを送り出してワイヤWにつながる舶搬送装置1を船舶Sとともに海中へ降ろすためのものである。また、レール20は、船舶搬送装置1が斜面21を上下する際に用いられる(台車部3の車輪3yが回転走行する)走行用レールである。また、船舶受けステージ22は、斜面21の最頂部につながる平面部分に設けられており、ここで船舶搬送装置1とともに陸揚げされた船舶Sが運搬用キャリア(図示せず)に載せ替えられる。また、制御盤25は、船舶搬送装置巻上げ機23におけるワイヤWの巻上げあるいは送り出し動作を制御するとともに、船舶搬送装置1の船舶揚降装置5a・5bにおけるベルト6x・6yの巻上げあるいは送り出し動作を制御する。
以下に、図3(a)〜(d)および図4(a)(b)を用いて、本実施の形態に係る船舶搬送装置1によって船舶Sを陸揚げする際の手順を詳細に説明する。ここで、図3(a)〜(d)および図4(a)・(b)は、上記船舶搬送装置1を用いた場合の、船舶搬送手順を説明する側面図である。
まず、図3(a)に示すように、上記した船舶搬送装置1を、レール20に沿って斜面21の水面下の部分に降ろす。ここで、上記のとおり船舶搬送装置1はワイヤWを介してはマリーナ内の船舶搬送装置巻上げ機23に連結されており(図5(a)参照)、制御盤25を操作(無線操作あるいは固定操作盤のボタン操作)することで、船舶搬送装置巻上げ機23を動作させ、船舶搬送装置1を初期位置(図5(a)参照)に降ろすことができる。ここでは、船舶揚降装置5a・5bにつながるベルト6x・6yは、図3(a)・図1(b)に示されるように、台車部3上にてたるんだ状態となっている。
ついで、この船舶搬送装置1の支持部7a・7bの間に搬送対象たる船舶Sを移動し、支持部7aの有する2本の支柱それぞれに設けられた2個のロープ結び管8aと船舶Sの所定の2箇所とをそれぞれロープRによって連結し、支持部7bの有する2本の支柱それぞれに設けられた2個のロープ結び管8bと船舶Sの所定の2箇所とをそれぞれロープRによって連結する。これにより、船舶Sは前後(船首・船尾方向)左右(船側方向)4箇所において船舶搬送装置1に連結されることになり、水面と平行な面における、船舶Sと船舶搬送装置1との位置決めがなされる。
ついで、図3(b)に示されるように、台車部3上にてたるんだ状態のベルト6x・6yを船舶揚降装置5a・5bによって巻き上げて上記ベルト6x・6yを船底の前後2箇所にかけ、船舶Sを所定の距離吊り上げる。ここでは、船底が、波の影響がほとんどなくなる海面近傍(海中)に来るまで、船舶Sを吊り上げることが好ましい。
ついで、図3(c)に示されるように、この状態(船舶Sを吊り上げた状態)で船舶搬送装置1を、斜面21に沿って陸上側(浅瀬側)に引き上げる。ここでも、マリーナに設けられた制御盤25を操作(無線操作あるいは固定操作盤のボタン操作)することで、ワイヤWを介して船舶搬送装置1を引き上げることができる。これにより、レール20が設けられた斜面(海底)と水面との距離が小さくなるため、台車部3の台部分3xと船底(好ましくは、水面付近の海中に位置する)とが接近する。
ここでは、台車部3の台部分3xと船舶Sの船底とが接触するまで、船底の位置が水面から所定位置(深さ)に維持されるように船舶揚降装置5a・5bからベルト6x・6yを送り出し、船舶揚降装置5a・5bに対して船舶Sを下げていくことが好ましい。同時に、ロープ結び管8a・8bにおけるロープRの結び目も海面の方へ移動する。よって、ロープ結び管8a・8bは、同図に示されるように海面と垂直な方向に所定の長さを有していることが好ましい。
そして、図3(d)に示されるように、台部分3xが海中を水面付近まで上昇すると、この台部分3xと船底とが接触し、船舶Sの重量が台車部3xに預けられていく。さらに、このまま船舶搬送装置1を、船舶搬送装置巻上げ機23によって陸上に引き上げ、船底が水面上に出ると、船舶Sにかかる浮力はほぼ0となり、台車部3に船舶Sの全重量が預けられる。これにより、船舶Sの陸揚げ(水切り)が完了する。
なお、水切り完了後は、図4(a)に示されるように、船舶搬送装置1を平面部である船舶受けステージ22まで引き上げる。そして、図4(b)に示されるように、船舶揚降装置5a・5bによって、各船舶Sに対応した運搬用キャリア27(船舶Sのオーナーが所有する場合が多い)が挿入できる位置まで船舶Sを吊り上げ、該船舶Sを該運搬用キャリア27に載せ替えて陸上係留場まで運搬する。
一方、運搬用キャリア27に載置された船舶Sを海面へ進水させる場合は以下の手順による。
まず、運搬用キャリア27に載置された船舶Sを該運搬用キャリア27ごと陸上係留場から船舶受けステージ22(図5(a)参照)まで移動させるとともに船舶搬送装置巻上げ機23によって船舶搬送装置1を船舶受けステージ22の手前まで移動させ、運搬用キャリア27を船舶搬送装置1の支持部7a・7b間に挿入する。ついで、船舶搬送装置1の船舶揚降装置5a・5bによって、運搬用キャリア27上の船舶Sを吊り上げ、運搬用キャリア27を撤去する。そして、そのままの状態で、船舶搬送装置1を船舶搬送装置巻上げ機23により斜面21上のレール20に沿って海面へと降ろしていく。船舶搬送装置1が海上の所定の位置に来た時点で船舶揚降装置5a・5bによって吊り上げられた船舶Sを下ろしていき、船舶Sを海面へ進水させる。
このように、本発明の船舶搬送装置1は、海面上にて該船舶搬送装置1の支持部7a・7b(ロープ結び管8a・8b)と船舶Sとを連結して台車部3と船舶Sとを位置決めするとともに、船舶揚降装置5a・5bによって船底が海面近くまで来るように船舶Sを引き上げ、このまま斜面21に沿って陸上へと搬送する(引き上げる)ものである。
したがって、海面上での搬送中に船舶Sが波や風の影響をほとんど受けることがなく、また、潮の干満にも影響されることなく、船舶搬送装置1(台車部3)を船舶搬送装置巻上げ機23にて陸上側に引っ張るだけでいわば自動的に台車部3の台部分3xと船底とが(台車部3の進行方向およびこれに直交する水平方向に)ずれることなく接近し、台部分3xが海中を水面近傍まで上昇した時点で船舶Sを正しい位置にてかつ安全に該台車部3に載置(ドッキング)できることになる。
これにより、波や風の影響によって船舶が揺動して台車(台部分)と船底とがずれ、台車の正確な位置に船舶を載置できなかったり船底を斜面で傷つけてしまうといった問題を解決することができる。さらに、陸揚げ(水切り)あるいは進水時に運搬用キャリア27(上記のとおり船舶Sのオーナーが所有することが多い)を用いていないため、この運搬用キャリア27に錆等が付いて船舶Sのオーナーから苦情がでるといった問題を併せて解決できる。
本発明の船舶搬送装置は、陸上から水中へ傾斜する斜面を用いて海面あるいは湖面上の小型船舶を陸揚げしたりあるいは陸上の小型船舶を海中あるいは湖中に進水させる際に利用可能である。
(a)は、本実施の形態にかかる船舶搬送装置の側面図であり、(b)は、この船舶搬送装置の正面図である。 (a)は上記船舶搬送装置に船舶を係留した場合の側面図であり、(b)は、この場合の正面図であり、(c)は、この場合の上面図である。 (a)〜(d)は、上記船舶搬送装置を用いた場合の、船舶搬送手順を説明する側面図である。 (a)・(b)は、上記船舶搬送装置を用いた場合の、船舶搬送手順を説明する側面図である。 (a)は、上記船舶搬送装置が用いられるマリーナを説明する上面図であり、(b)は上記マリーナの断面図である。
符号の説明
1 船舶搬送装置
3 台車部
5a・5b 船舶揚降装置(船舶揚降部)
6x・6y ベルト(船舶支持材)
7a・7b 支持部
8a・8b ロープ結び管(連結部)
20 レール
21 斜面
23 船舶搬送装置巻上げ機
S 船舶(搬送対象となる船舶)
R ロープ
W ワイヤ

Claims (2)

  1. 水面下に没する部分を有する斜面を用いて船舶の陸揚げを行う船舶搬送装置であって、
    搬送対象となる船舶を載置するための台車部と、上記搬送対象となる船舶の揚降に用いられる船舶支持材を巻き上げあるいは送り出すための船舶揚降部と、上記搬送対象となる船舶の両船側の外側に位置するように上記台車部上に設けられ、上記船舶揚降部を支持する支持部と、上記搬送対象となる船舶を係留するための連結部とを備えたことを特徴とする船舶搬送装置。
  2. 水面下に没する部分を有する斜面上を用い、水上の船舶を船舶搬送装置によって陸上に搬送する船舶搬送方法であって、
    上記斜面上に位置する水上にて、搬送対象となる船舶を、台車部と船舶を揚降するための船舶揚降部とを備えた船舶搬送装置に係留する工程と、
    上記船舶揚降部により上記船舶を所定距離吊り上げる工程と、
    上記船舶を吊り上げたまま船舶搬送装置を斜面に沿って引き上げ、該船舶を上記台車部に載置する工程と、
    上記船舶を船舶搬送装置に載置したまま該船舶搬送装置を斜面に沿って引き上げ、上記船舶を陸揚げする工程とを含むことを特徴とする船舶搬送方法。
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