JP2005262213A - 除湿機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 吸湿体が充填された回転体から成る吸湿器は、加熱された再生用空気及び接近して配されたヒータの輻射熱により、熱変形して回転体が回転しなくなるなどの故障の原因となっていた。
【解決手段】 回転体の支持枠24は格子孔24cが同心円状リブ24aと放射状リブ24bとによって形成され、また放射状リブ24bは一直線上に形成されずにずらして形成しているので、同心円状リブ24a、放射状リブ24bの膨張量は各格子孔24cに吸収される。支持枠24は最外周の放射状リブ24bと最外周の同心円状リブ24aとが熱膨張した長さだけ外径が大きくなり、一直線上に放射状リブを設けた場合に比して熱膨張を低減することができる。
【選択図】 図21
【解決手段】 回転体の支持枠24は格子孔24cが同心円状リブ24aと放射状リブ24bとによって形成され、また放射状リブ24bは一直線上に形成されずにずらして形成しているので、同心円状リブ24a、放射状リブ24bの膨張量は各格子孔24cに吸収される。支持枠24は最外周の放射状リブ24bと最外周の同心円状リブ24aとが熱膨張した長さだけ外径が大きくなり、一直線上に放射状リブを設けた場合に比して熱膨張を低減することができる。
【選択図】 図21
Description
本発明は室内の空気中の水分を取り除く除湿機に関し、吸湿体を用いる乾式除湿機に関する。
図23は従来の除湿機を示す概略図である。室内の空気は吸湿用空気として送風機4によって吸湿経路7を通って除湿器1内に取り入れられ、二経路を有する凝縮器3の一方通路3aを通って凝縮器3を冷却する。その後ゼオライトなどからなる吸湿体が充填されて回転する回転体(不図示)を有した吸湿器2の吸湿部2aを通り、吸湿体により吸湿されて除湿機1外に放出される。また、送風機6によって再生経路8を通って除湿器1内に取り入れられた再生用空気は、ヒータ5によって昇温されて吸湿器2の再生部2bを通り水分を含んだ吸湿体を昇温し、吸湿体から離脱した水分を取って吸湿体を再生する。
再生された吸湿体は吸湿器2の矢印A方向の回転によって吸湿部2aに移動し再び吸湿経路7を通る吸湿用空気から水分を吸湿する。吸湿体から水分を取って吸湿器2を通過した高温多湿の再生用空気は凝縮器3の他方通路3bを通って前述の吸湿用空気によって冷却される。再生用空気に含まれた水分は凝縮されて貯水槽10に貯蔵され、再生用空気は除湿機1外に放出されるようになっている。また、図24に示すように凝縮器3を通過後の再生用空気をヒータ5に入れるような閉回路を構成し室外から再生用空気の補充のみを行う場合もある。
吸湿器2は図25に側面図を示すように、外枠28内に設けられた回転体21がモータ25にベルト26によって接続され、軸受27に支持されて回転するようになっている。回転体21は支持枠24で覆われて中空になっており、内部には吸湿体22が充填されている。そして再生経路8内の再生用空気が矢印Bの方向に再生部2b(図23参照)を通過するように形成されている。
また、ヒータ5は再生経路8内の吸湿器2に接近して配置されており、図26の(a)、(b)に上面図及び正面図を示すと曲線状の電熱体5aが再生部2bに臨んで整列されている。
特開昭53−104573号公報
特開平5−115736号公報
実開昭56−98326号公報
実開昭52−126659号公報
実開平4−26018号公報
このような構成の除湿機において、図23、図24において凝縮器3を通過後の再生経路8は露点に達しているために結露が生じやすく水漏れが発生しないようにする水滴の回収手段や防カビ対策を必要とし、費用が増大する要因となっていた。また吸湿体22(図25参照)に空気中の水分が吸着される際の吸着熱や凝縮器3で再生経路の水分が凝縮される際の凝縮熱とともにヒータ5の熱が室内に放出され室温が上昇するために、使用者に不快感を与える場合があった。
図23、図24に示す吸湿器2の再生部2bにおいて、ヒータ5に加熱される再生用空気は再生部2b全体を一様に通過するようになっている。吸湿体22(図25参照)は、通過する再生用空気によって昇温されて水分を離脱し、該再生用空気はその水分を吸収して吸湿器2より凝縮器3へ送られる。
その水分を放出した吸湿体22は回転体21(図25参照)の回転に伴って受熱区域(再生部2b)から放熱区域(吸湿部2a)へ移動する。この時吸湿体22は既にヒータ5で加熱された再生用空気で昇温されているので吸湿体22は放熱区域(吸湿部2a)でも再生部2b近傍部分の温度が高くなり、この熱が吸湿用空気によって室内に放出されて室内の温度を上昇させるとともにこの放出熱の有効活用の余地があった。
また吸湿器2内の再生部2bの外周部103(図26参照)では内周部104(図26参照)よりも再生用空気の量が多いので、再生部2bに面して配されたヒータ5の電熱体5aを一様に形成すると、外周部103の方が内周部104より温度が低くなる。このため再生用空気が外周部103と内周部104とで温度差を生じることになって再生効率が悪くなり、再生効率を上げるために必要以上に高温とするので無駄なヒータ5の電力を消費していた。
図26において、ヒータ5の電熱体5aに加熱された再生用空気が再生部2bに入りその加熱された再生用空気が吸湿体22(図25参照)を通過することでその吸湿体22が昇温されて含まれる水分を離脱させる。電熱体5aの背後の再生用空気の温度と電熱体5a間の空隙5bの背後の再生用空気の温度とでは電熱体5aに接触する再生用空気の接触の仕方が異なるので空気温度が異なり、温度差が生じる。
電熱体5aは吸湿器2の円周方向にほぼ沿って配されているため、回転体21(図25参照)が回転しても回転体21内の任意の点は同じようなヒータ5との位置関係(例えば電熱体5aの背後の点は回転体21が回転しても同じように電熱体5aの背後に位置する)になり、電熱体5aと再生用空気との接触の仕方があまり変化しない。このため再生部2b内で吸湿体22に入る再生用空気の温度には温度差が生じることになる。従って、この再生用空気の温度差によって再生部2bにおける再生効率が悪くなり、再生効率を上げるために必要以上に高温とするので無駄なヒータ5の電力を消費していた。
凝縮器3は金属製で形成されているため重量が重く、形状が偏るとか結露水により錆が発生したり穴があいたりして水漏れが発生するなどこれらの対応には相当の費用がかかる。また、図25に示すように吸湿器2は加熱された再生用空気及び接近して配されたヒータ5の輻射熱によって膨張、収縮する。吸湿体2内部で回転する回転体21の支持枠24が熱による膨張収縮で熱変形して外枠28と接触して回転体21が回転しなくなるなどの故障の原因となっていた。
本発明は故障を防止して信頼性の高い除湿機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために発明の除湿機は、湿度が異なる第1、第2領域と、水分を吸収する吸湿体が充填され第1、第2領域を通過するように回転するとともに半径方向の熱膨張を分散させるように形成された回転体とから成る吸湿器と、第1領域を通るとともに前記吸湿体により水分が吸湿される吸湿用空気が通る吸湿経路と、第2領域を通るとともに前記吸湿体から水分を取る再生用空気が通る再生経路と、再生用空気を前記吸湿器に入れる前に昇温するヒータと、前記吸湿器を通過した再生用空気の水分を凝縮して排出する凝縮器と、を備えたことを特徴としている。
この構成によると、ヒータの熱により膨張する回転体は膨張箇所を分散され、回転体を覆う部材に接触しないようになっている。
また、前記回転体は回転中心に対して同心円状に設けられた第1リブと、回転中心から放射状に設けられた第2リブとから成り、隣り合う3つの第1リブ間を連結する第2リブが一直線上にないことを特徴としている。この構成によると、第1リブは外周が長くなるように膨張し、第2リブは半径が長くなるように膨張する。この時同一半径上で第2リブは部分的に存在するのでその部分の第1リブ間を広げることになり、回転体の最大径は最外周の第2リブの膨張量だけ増加する。
本発明によると、吸湿体が昇温、降温されるために回転体が繰り返す膨張、収縮によって生じる変形量を低減することができ回転体を覆う外枠との接触による故障を防止し信頼性を向上させることができるようになる。
また、簡単な構成で回転体の熱膨張量を低減することができ回転体を覆う外枠との接触による故障を防止し信頼性を向上させることができるようになる。
本発明の実施形態と本発明に対する参考形態を図を参照して説明する。なお以下の図1乃至図22において従来例と同じ部材については同一の符号を付している。図1は第1参考形態の除湿機の概略図を示している。従来例(図23参照)と異なる点は、吸湿器2を通過した高温多湿の再生用空気と凝縮器3を通過後の再生用空気との間で熱交換を行う熱交換器9を設けている。
このような構成とすると凝縮器3を通過後の再生用空気が室内に放出されるような、再生経路8が開回路の除湿機1において凝縮器3を通過して露点に達している再生用空気の温度を吸湿器2を通過した高温多湿の再生用空気と熱交換して上昇させて熱交換器9以降の再生経路8cの結露を防止することができるようになる。
図2は第2参考形態の除湿機の概略図を示している。同図によると凝縮器3を通過後の再生用空気をヒータ5に入れるような再生経路8が閉回路の場合について第1参考形態(図1参照)と同様に構成している。このような構成とすると第1参考形態と同様に熱交換器9以降の再生経路8cの結露を防止することができるようになるとともに、ヒータ5に入る再生用空気(再生経路8c)の温度を予め上昇させておくことができるのでヒータ5の消費電力を低減させることができるようになる。
また、熱交換器9に入る再生用空気(再生経路8b)を室内から取り込んで凝縮器3を通過後の再生用空気(再生経路8c)を除湿機1外に放出するような開回路としたときは上記と同様にヒータ5の消費電力を低減させることができる。
次に第3参考形態の除湿機を図3を参照して説明する。同図によると、吸湿器2の再生部2bと隣接し吸湿器2内部の回転体21(図25参照)の回転方向前方の回収部2bbでは、再生部2bで昇温された吸湿体22(図25参照)がまだ高温状態を維持して回転移動されてくる。この回収部2bbを通るように吸湿経路7から分岐するような分岐経路7aを設け、回収部2bbの熱を分岐経路7aを通る吸湿用空気で回収し、熱交換器9によってヒータ5に入る前の再生用空気との間で熱交換している。
このような構成とすると第2参考形態と同様にヒータ5に入る再生用空気を予め昇温させておくことができるのでヒータの消費電力を低減させることができるようになる。更に、吸湿体22が回転体21の回転に伴って吸湿部2aに入る前に分岐経路7aを通る吸湿用空気によって降温され吸湿部2aにおける吸湿効率を向上させることができる。
この時に高温となった分岐経路7aを通る吸湿用空気は熱交換器9によって熱回収されているので低温となって除湿機1外に放出され、室温を上昇させないようになっている。ここで分岐経路7aを通る吸湿用空気によって吸湿体22の水分の一部が除湿機1外に放出されることになるが、分岐経路7a内の流量を少なく構成することによって室内の湿度を上昇させることなく吸湿体を降温可能である。
次に第4参考形態の除湿機を図4を参照して説明する。同図によると、第3参考形態(図3参照)と同様の構成であるが、吸湿器2内の回転体21(図25参照)の回転方向を正転(矢印A)と逆転(矢印A')とが選択可能になっている。このようにすることで、回転体21を矢印A方向に正転させると第3参考形態と同様の効果が得られる。
回転体21を矢印A'方向に逆転させると分岐経路7aが通る回収部2bbは低温であるため、分岐経路7aと吸湿用経路7とは従来例(図24参照)と同様の1つの吸湿経路7と見なすことができる。このとき再生部2bに対して回転体21の回転方向(矢印A')前方の高温部を通る比較的高温の乾燥した吸湿用空気が従来例と同様に除湿機1外に放出される。この高温乾燥空気を用いて衣類の乾燥などを行うことができるので、回転体21の回転方向を選択することにより使用者が除湿優先あるいは衣類乾燥等の用途を使い分けることができるようになる。
次に第5参考形態の除湿機を図5を参照して説明する。同図によると、第3参考形態(図3参照)の分岐経路7a内に送風機12を設けている。このような構成とすると、分岐経路7aを通る吸湿用空気が吸湿体から吸収し、除湿機1外に放出される水分量が多くなって除湿性能を低下させないように、分岐経路7aを通る吸湿用空気の流量を最適に設定することができるようになる。
次に第6参考形態の除湿機を図6を参照して説明する。同図によると、凝縮器3を通過後の再生経路8上に結露防止用ヒータ17を設けており、凝縮器3によって冷却されて露点に達した再生用空気が通る再生経路8cの結露を防止することができるようにしている。
次に第7参考形態の除湿機を図7を参照して説明する。同図によると、吸湿経路7から吸湿器2を通らないように分岐した分岐経路7bを設けている。このようにすると凝縮器3を通過する吸湿用空気の流量を多くして凝縮の効率を向上させることができる。吸湿器2において所定量以上の吸湿用空気を通過させると吸湿体22(図25参照)の吸湿能力は低下するため所定量以上の吸湿用空気は分岐経路7bによって吸湿器2を通さずに除湿機1外に放出させている。
吸湿器2に所定量の吸湿用空気を通過させるために、図8の要部詳細図に示すように吸湿経路7内に吸湿器2に入る吸湿用空気を遮蔽するように制限板32を配置し、制限板32には貫通孔32aを形成している。このようにすると制限板32を通過する空気量が一定になるとともに吸湿器2に入る空気の流れが均一になって吸湿効率が向上する。また、再生経路8内においても同様にヒータ5と吸湿器2との間に貫通孔43aを有した制限板43を設置してもよく、再生部2bに入る再生用空気の空気の流れを均一にし吸湿体22を均一に昇温できるようになる。
次に第8参考形態を図9、図10を参照して説明する。図9の(a)、(b)、(c)は本参考形態の凝縮器3の上面図、正面図、側面図を示しており、図10は図9におけるD部分を示す概略斜視図である。これらの図によると、凝縮器3上方に設けられた空気流入口37から凝縮器3内に流入する高温多湿の再生用空気は矢印Eのように並列に形成された複数の凝縮用通路34(第1通路)に分岐して下方に進行する。
隣接する凝縮用通路34の間には貫通孔36が設けられ、低温の吸湿用空気は矢印Fのように面3dに垂直に通過して再生用空気との間で熱交換を行い再生用空気内の水分が凝縮される。乾燥した再生用空気は凝縮器3下部に設けられた空気流出口38から送出され、凝縮された水は凝縮用通路34を伝って流下し排出口39から排出されるようになっている。
空気流出口38は、下端面40bに接しない位置に設けられて下端面40bを流下する凝縮水が空気流出口38から漏出しないようにしている。また各凝縮用通路34を通過して合流される再生用空気を空気流出口38に導くように案内面40aが設けられている。案内面40aは再生用空気が排出口39から漏出することを防止し、凝縮水は傾斜した案内面40aを流下しながら案内面40aに設けられた孔(不図示)から下端面40bに滴下するようになっている。なお、凝縮用通路34を横切って連結するように形成された通路35(第2通路)は各凝縮用通路34の圧力を均一にするために設けられている。
このような凝縮器3は樹脂によって形成されており、図11に概略を示すように、矢印Gのように内部へ空気を送り込みながらポリプロピレンなどの樹脂42を金型41で成形加工するブロー成形加工等を行った後、貫通孔36をトムソン加工などにより打ち抜いて簡単に形成することができる。従って従来の金属製の凝縮器に比して軽量化されて除湿機本体の持ち運びが容易になり、材料コスト及び加工コストを削減することができるようになる。更に錆が発生しないので錆による孔から水が漏れるなどの故障原因を排除し信頼性を向上させることができる。
また、金属製の凝縮器に比して熱伝導率が低くなるので凝縮効率が低下するが、肉厚tを0.5〜0.7mmまで薄くするとともに、凝縮用通路34の断面形状を幅方向の短い長孔状にして(図9のH部参照)凝縮用通路34の通路数を増やすことによって凝縮効率を向上させている。本参考形態における凝縮用通路34の内径は幅方向D=8.6mm、厚み方向W=20.6mmとし、凝縮用通路34の幅方向のピッチはP=15mmとしている。
更に複数枚の凝縮器3を面3dに平行に並べて貫通孔36が一直線上に並ばないようにずらして配置してもよい。このようにすると、矢印F方向からの低温空気が1枚目の凝縮器3の貫通孔36を通過した後、一部の空気が2枚目の凝縮器3の面3d(凝縮用通路34部分)に衝突して渦を発生し、微少時間停留した後2枚目の凝縮器3の貫通孔36を通過するようになり高温空気との実質的な接触面積が増加し凝縮効率が向上する。
次に第9参考形態を図12を参照して説明する。同図によると、凝縮水を貯蔵する1次貯水槽10を設けて第8参考形態の凝縮器3の排出口39と連結している。1次貯水槽10には水位センサ14が設置され、所定の水位Jになるとポンプ11によって図示しない2次貯水槽に水が送出され、水位が下がると(水位W)ポンプ11が停止されるようになっている。
このような構成によると、凝縮器3の排出口39部分には常時凝縮水が溜まって塞がれており、この水面によって再生用空気が排出口39から漏出することを更に防止することができるようになる。また、空気流出口38の下端38aよりも水位Jが下方となるように配置すると、水位センサ14やポンプ11が故障したときに水位が上昇して空気流出口38を塞いで再生用空気の流出量が低下する。
図13の側面図に示すように、凝縮器3を通過した再生用空気をヒータ5に入れるような閉回路の場合には、ヒータ5に入る再生用空気の流量が低下するとヒータ5を出る再生用空気の温度が所定温度より高温となるため温度センサ13などによってヒータ5を出る再生用空気の温度が高温であることを検知して除湿機1の運転を停止することが可能となる。これにより水位センサ14やポンプ11の故障を検知して水漏れを防止することができるようになる。
なお、第8、第9参考形態は凝縮器3について説明したが、高温の空気と低温の空気との熱交換を行うようになっているので、第1乃至第5参考形態に使用されるような熱交換器9においても同様の構成とすることが可能であり、同じ効果を得ることができるようになる。
次に第10参考形態を図14を参照して説明する。図14は本参考形態のヒータ5の構成を説明する概略図である。同図によると、分岐した再生経路8j、8kはヒータ5を通過する第1、第2昇温通路5c、5dを通って吸湿器2の再生部2b1、2b2を通過する。吸湿器2の再生部2b1の吸湿体22(図25参照)は、吸湿器2内で回転する回転体21(図25参照)の回転方向後方の再生部2b2を通って予め昇温されているので余熱を有しており水分を放出する。このため再生経路8jを通る再生用空気は再生経路8kを通る再生用空気より低温であっても放出された水分を吸収して吸湿体22を再生することができる。
従って第1昇温通路5cを通って昇温される再生用空気の温度を第2昇温通路5dを通って昇温される再生用空気の温度よりも低温とすることで、吸湿器2の再生部2b2を必要以上に高温とせず、回転体21のA方向の回転に伴って吸湿部2aに移動する吸湿体22の温度を低下させておくことができるので、吸湿経路7を通る吸湿用空気によって除湿機1外へ放出される熱量を抑制するとともに無駄な電力を使用せずに消費電力を低減することができる。
また、第1昇温通路5cを通る再生用空気を昇温しないように構成してもよく、この場合も同様に、再生経路8kを通る再生用空気によって昇温された吸湿体22から放出される水分を再生経路8jを通る再生用空気によって吸収するとともに、再生部2b1の吸湿体22が回転体21の回転に伴って吸湿部2aに入る前に吸湿体22の温度を下げて吸湿能力を向上させることができる。
次に第11参考形態を図15を参照して説明する。図15は本参考形態のヒータ5の構成を説明する概略図である。同図によると、分岐した再生経路8j、8kはヒータ5の内周部5e、外周部5fを通って吸湿器2の再生部2b3、2b4を通過するようになっている。外周側の再生部2b4は内周側の再生部2b3より再生用空気の量が多いので、ヒータ5を構成する電熱体5a(図26参照)の密度を外周部5fに対して内周部5eを小さくして再生経路8jを通る再生用空気の温度を再生経路8kを通る再生用空気の温度より低くすると、内周側の再生部2b3が必要以上に高温とならず、再生部2bを回転通過する吸湿体22(図25参照)の温度が均一になり、無駄な電力を使用せずに消費電力を低減することができる。
次に第12参考形態を図16を参照して説明する。図16は本参考形態のヒータ5を示す正面図である。ヒータ5は吸湿器2の再生部2bを覆うように整列された電熱体5aからなり、電熱体5aは再生部2bを2等分する中心線Jに対して1/2以上が直交しないように形成されている。このようにするとヒータ5の背後で吸湿器2内を回転体21(図25参照)が回転すると、回転体21内の任意の点はどの点も同じように、電熱体5aとの接触の仕方が異なる電熱体5a背後の再生用空気と空隙5b背後の再生用空気に交互に昇温されるので再生部2bの吸湿体22は均一に昇温されるようになり、無駄な電力を使用せずに消費電力を低減することができる。
ここで中心線Jに対して直交していない電熱体5aの長さが電熱体5aの全長に対して1/2以下になると、回転体21の回転によって電熱体5aまたは空隙5bの背後のみを回転移動する点が多くなり、再生部2bの均一な昇温が行われなくなる。
更に図17の第13参考形態に示すように、再生用空気の流入方向に複数列並べるように電熱体5aを配置し、該中心線Jに対する電熱体5aの傾斜角度を各列で異ならせると更に再生部2bの均一な昇温が可能となるので望ましい。
次に第14参考形態を図18を参照して説明する。本参考形態においてはヒータ5(図26参照)を必要とせず、吸湿器2内で吸湿体を再生するようにしている。図18の(a)によると、ゼオライトなどの吸湿体53を溶融した中にガラス繊維などの耐熱材料52を浸して引き上げて冷却すると、繊維状になった繊維状吸湿体54を形成することができる。
この繊維状吸湿体54を電熱線51に巻き付けて吸湿器2内を回転する回転体21(図25参照)内に充填し電熱線51に電流を流すことによって吸湿体53を昇温して水分を放出させることができる。このようにするとヒータ5を必要としないので除湿機1本体を小型化することができるようになる。また(b)に示すように繊維状吸湿体54を網状に編んで電熱線51の周りを覆うようにしてもよい。
図19の(a)、(b)に回転体21の概略斜視図及び側面図を示すように、回転体21を複数のブロック21a乃至21fに分割し、各ブロックに充填した繊維状吸湿体54(図18参照)に覆われる電熱線51は先端を回転体21に一端が固定された端子51aに接続され、各ブロックが回転して再生部2b(図1参照)を通過するときに端子51aが軸受27部に設けられた電極31と接触するように構成することによって吸湿体53(図18参照)が再生部2bを通過するときのみ吸湿体53を昇温させるようにすることができる。
更に図20の第15参考形態に示すように電熱線51を繊維状吸湿体54で覆った一体部材55をフレキシブルな部材56と帯状に一体化すると吸湿体53の密度を所望の密度に形成して吸湿器2内に設置することができるようになる。
次に第1実施形態を図21を参照して説明する。図21は、本実施形態における回転体21(図25参照)の支持枠24を示す正面図である。同図によると、再生用空気または吸湿用空気を通過可能なように格子孔24cが同心円状リブ24aと放射状リブ24bとによって形成されている。ここで隣接する3つの同心円状リブ24aを連結する放射状リブ24bは一直線上に形成されずにずらして形成されている。
このような支持枠24において、回転体21内部の吸湿体22(図25参照)が昇温されたときに熱膨張したK部分の状態を図22の概略図に示すと、同心円状リブ24a、放射状リブ24bの膨張量は各格子孔24cに吸収されている。支持枠24は最外周の放射状リブ24bと最外周の同心円状リブ24aとが熱膨張した長さだけ外径が大きくなり、一直線上に放射状リブを設けた場合に比して熱膨張を低減することができる。これにより吸湿体22が昇温、降温を繰り返すことによって支持枠24が膨張、収縮を繰り返して変形しても上記の変形量に留まり、外枠28(図25参照)との接触を防止して信頼性を向上させることができるようになる。
1 除湿機
2 吸湿器
2a 再生部
2b 吸湿部
3 凝縮器
5 ヒータ
6 送風機
7 吸湿経路
8 再生経路
9 熱交換器
10 貯水槽
11 ポンプ
14 水位センサ
21 回転体
22、53 吸湿体
2 吸湿器
2a 再生部
2b 吸湿部
3 凝縮器
5 ヒータ
6 送風機
7 吸湿経路
8 再生経路
9 熱交換器
10 貯水槽
11 ポンプ
14 水位センサ
21 回転体
22、53 吸湿体
Claims (2)
- 湿度が異なる第1、第2領域と、水分を吸収する吸湿体が充填され第1、第2領域を通過するように回転するとともに半径方向の熱膨張を分散させるように形成された回転体とから成る吸湿器と、
第1領域を通るとともに前記吸湿体により水分が吸湿される吸湿用空気が通る吸湿経路と、
第2領域を通るとともに前記吸湿体から水分を取る再生用空気が通る再生経路と、
再生用空気を前記吸湿器に入れる前に昇温するヒータと、
前記吸湿器を通過した再生用空気の水分を凝縮して排出する凝縮器と、
を備えたことを特徴とする除湿機。 - 前記回転体は回転中心に対して同心円状に設けられた第1リブと、回転中心から放射状に設けられた第2リブとから成り、隣り合う3つの第1リブ間を連結する第2リブが一直線上にないことを特徴とする請求項1に記載の除湿機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005110040A JP2005262213A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 除湿機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005110040A JP2005262213A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 除湿機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003163693A Division JP3833191B2 (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 除湿機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005262213A true JP2005262213A (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=35087294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005110040A Pending JP2005262213A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 除湿機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005262213A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011240260A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Toshiba Home Technology Corp | 除湿機 |
-
2005
- 2005-04-06 JP JP2005110040A patent/JP2005262213A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060518 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061003 |