JP2005262178A - 噴出装置、および噴出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、噴出状態や噴出パターンなどの噴出態様を切り換え可能とする。
【解決手段】釦本体30の段付き嵌合穴37の内周面に縦溝状の連通部39を軸方向に設け、その連通部と、ノズル部材50の嵌合溝35aとを連通する連通孔35cをあける。段付き嵌合穴にはめ込むシャフト部材(別部材)40には、小筒部43に、軸線に対して傾斜する傾斜段部47を上向きに形成し、その傾斜段部の上方に、釦本体との間に隙間を設けて連通部48を形成する。そして、シャフト部材40に対して釦本体を回動することにより、連通部39・48の連通状態を変更して噴出流路Dの断面積を可変とし、噴出態様を切り換え可能とする。シャフト部材には、ステム21の上端部を圧入する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、噴出釦やトリガーレバーなどの操作部材を操作してステムを押し込むことにより、該ステム内を通して吐出する液体を噴出釦の噴出口から外部に向けて噴出する噴出装置に関する。および、そのような噴出装置を容器の口部に取り付けた、化粧用・洗浄用・塗布用などの噴出器に関する。
従来、容器の口部に噴出装置を取り付け、容器内の内容物を外部へと噴出する噴出器には、ポンプ式のものとエアゾール式のものとがある。ポンプ式の噴出器では、噴出釦やトリガーレバーなどの操作部材を操作してステムを押し込むことによりポンプを作動し、容器内の内容物をいったん噴出装置のシリンダ室に汲み上げてその汲み上げた内容物をステム内を通して噴出釦の噴出口から外部へと噴出していた。他方、エアゾール式の噴出器では、噴出釦やトリガーレバーなどの操作部材を操作してステムを押し込むことにより噴出装置の出口弁を開き、容器内に内容物とともに収納する噴射剤の圧力で内容物をステム内を通して噴出釦の噴出口から外部へと噴出していた。
ところで、ポンプ式の噴出器では、シリンダ室にほぼ一定量汲み上げて吐出し、またエアゾール式の噴出器では、容器内をほぼ一定の圧力としてその圧力で吐出するとともに、ポンプ式でもエアゾール式でもステムから吐出する内容物を同じ噴出流路を通して噴出釦の噴出口へと導くから、個々の噴出器では、使いはじめおよび使い終わりを除き、それぞれほぼ同じ噴出態様で容器内容物を噴出口から外部へと噴出していた。
しかし、使用対象や使用目的などに応じて、例えば内容物の噴射状態を通常の霧状としたり微細な霧状としたり切り換え得るようにし、また噴出パターンを大きくしたり小さくしたり切り換え得るようにすると便利である。
そこで、従来の噴出器の中には、例えば特許文献1に示すように、キャップ状のノズル部材の頂部中心に噴出口を設け、その噴出口を中心として頂部内面にスクリュ溝を形成し、そのようなノズル部材内にセンターポストを挿入し、そのセンターポストを取り付けたノズル部材を釦本体の取付穴にはめ付けて噴出釦を形成し、その噴出釦をステムに取り付けるとともに、その噴出釦を被ってキャップ部材を設けたものがある。
そして、キャップ部材を回動し、そのキャップ部材の回動に連動して噴出釦を回動することによりセンターポストを移動し、そのセンターポストの先端をノズル部材の頂部内面に近付けたり遠退けたりしてそれらの間を広げたりなくしたりし、噴出口から噴出する噴出パターンを、例えば直噴状としたり霧状としたりするものがある。
特開2001−163379号公報 特開2003−144987号公報
ところが、このような噴出器では、噴出釦、キャップ部材、肩カバーなどを設けなければならず、構造が複雑となって部品点数が増加し、コスト高となる問題があった。
そこで、この発明の目的は、簡単な構造で、噴出状態や噴出パターンなどの噴出態様の切り換えを可能とすることにある。
かかる目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、噴出釦の釦本体を直接または別部材を介して間接的にステムに取り付け、そのステムを押し込むことにより該ステム内を通して吐出する液体を噴出釦の噴出口から外部に向けて噴出する噴出装置において、釦本体をステムまたは別部材に対して回動自在に取り付けるとともに、釦本体とステムまたは別部材との間に、釦本体を回動することにより断面積を可変とする噴出流路を形成する、ことを特徴とする。
そして、噴出態様を切り換えるときは、ステムまたは別部材に対して釦本体を回動し、釦本体とステムまたは別部材との間の噴出流路の一部の断面積を変える。これにより、ステムを押し込むことにより、該ステム内を通して吐出する液体を、断面積を変えた噴出流路を通して噴出釦の噴出口から外部に向けて噴出する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の噴出装置において、釦本体とステムまたは別部材の双方に連通部を設け、それらの連通部を対向して噴出流路の一部を形成し、釦本体を回動して連通部の重なり状態を変更することにより噴出流路の一部の断面積を可変とする、ことを特徴とする。
そして、噴出態様を切り換えるときは、ステムまたは別部材に対して釦本体を回動し、双方の連通部の重なり状態を変更することにより釦本体とステムまたは別部材との間の噴出流路の一部の断面積を変える。これにより、ステムを押し込むことにより、該ステム内を通して吐出する液体を、断面積を変えた噴出流路を通して噴出釦の噴出口から外部に向けて噴出する。
請求項3に記載の発明は、噴出器において、請求項1または2に記載の噴出装置を容器の口部に取り付ける、ことを特徴とする。
そして、噴出器の噴出態様を切り換えるときは、ステムまたは別部材に対して釦本体を回動し、釦本体とステムまたは別部材との間の噴出流路の一部の断面積を変える。これにより、ステムを押し込むことにより、該ステム内を通して吐出する液体である容器内容物を、断面積を変えた噴出流路を通して噴出釦の噴出口から外部に向けて噴出する。
請求項1に記載の発明によれば、釦本体とステムまたは別部材との間に、釦本体を回動することにより断面積を可変とする噴出流路を形成し、噴出態様を切り換えるときは、ステムまたは別部材に対して釦本体を回動し、釦本体とステムまたは別部材との間の噴出流路の一部の断面積を変え、これによりステムを押し込むことにより、該ステム内を通して吐出する液体を、断面積を変えた噴出流路を通して噴出釦の噴出口から外部に向けて噴出するので、簡単な構造で、噴出状態や噴出パターンなどの噴出態様の切り換えを可能とし、エアゾール式の場合には噴出量も変えて、噴出状態を通常の霧状としたり微細な霧状としたり、また泡状としたり直噴状としたりすることができ、また噴出パターンも広げたり狭めたりすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、釦本体とステムまたは別部材の双方に設ける連通部の重なり状態を変更することにより、噴出流路の一部の断面積を変え、これによりステムを押し込むことにより、該ステム内を通して吐出する液体を、断面積を変えた噴出流路を通して噴出釦の噴出口から外部に向けて噴出するので、同様に、簡単な構造で、噴出状態や噴出パターンなどの噴出態様の切り換えを可能とすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、噴出器において、請求項1または2に記載の噴出装置を容器の口部に取り付けるので、上述した効果を有する噴出装置を備えた噴出器を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施の最良形態につき説明する。
図1には、この発明による往復ポンプ式の噴出器の縦断面を示す。
図中符号10は、容器である。容器10は、プラスチック材料でボトル形状につくり、その口部10a外周に雄ネジを設け、図示省略するが、この例では、内部に、内容物として化粧液を収納する。
その容器10の口部10aには、ポンプ式噴出装置Pを取り付ける。
ポンプ式噴出装置Pには、ネジキャップ11を設ける。ネジキャップ11は、内周に雌ネジを有するとともに、頂部11a中央に中心孔11bをあけてなる。そして、頂部11aをシリンダ12のフランジ12a上に乗せ、容器10の口部10aに被せてネジ付けてなる。
シリンダ12は、途中に三つの段部12b・12c・12dを設けて図中下方に向け同心で順次小径につくる。
そのシリンダ12の上部は、第1の段部12bの外周に前記フランジ12aを設けるとともに、第2の段部12cのすぐ上に径方向に貫通する空気吸込み孔12eをあけ、ネジキャップ11の中心孔11bを通して上端部12fを上向きに突出する。
他方、シリンダ12の下部は、第3の段部12d位置の内部に、吸込み口12gと管取付口12hを続けて設ける。そして、その管取付口12h内にパイプ13の上端部を圧入し、そのパイプ13内と吸込み口12gとを連通してなる。反対に、吸込み口12gのすぐ上には、下方に向けて漸次小径となる弁座12iを続けて設ける。
このようなシリンダ12内には、ボール状の逆止弁19を入れて弁座12i上に乗せてから、コイルスプリング20を挿入して第3の段部12d上に乗せる。その後、開閉弁22を取り付けた、ピストンを兼ねるステム21を入れる。
ステム21は、管状で、内部に、2つの段部a・bを設けて図中下方に向け同心で順次小径となる通路21aを設け、その通路21aと連通して径方向に横孔21bを設け、その横孔21b位置の外周に円周溝を形成する。
一方、開閉弁22は、円筒形状で、中間部に内面から内向きに突出して環状凸部22aを設ける。そして、その環状凸部22aをシリンダ12の前記円周溝内にはめ付け、開閉弁22の外周上下部をシリンダ12の内周面に摺動自在に押し当ててなる。
さて、ステム21内には、ポリエチレン・ポリプロピレン等の樹脂製で、ボール形状につくった昇降部材23を挿入し、通路21aの上段部a上に乗せて設ける。
ところで、シリンダ12の上端には、カラーリング25を設ける。そのカラーリング25は、外筒部25aと内筒部25bとを同心で一体に形成する。そして、シリンダ12内に内筒部25bを入れて下端を前記開閉弁22の上端に突き当て、ステム21を介してコイルスプリング20を少し圧縮するとともに、外筒部25aをシリンダ12の上端部12fに被せて掛け止めしてなる。
これにより、コイルスプリング20の付勢力でステム21を押し上げ、その円周溝の下段部を前記開閉弁22の環状凸部22aの下面に押し当て、通路21aとシリンダ室Hとの連通を遮断する。ステム21は、カラーリング25の内筒部25b内を通して上向きに突出する。そのステム21の上端には、操作部材である噴出釦26を取り付ける。
図2には、噴出釦26の縦断面を示す。
図示噴出釦26は、ポリエチレン製の釦本体30と、シャフト部材40と、ノズル部材50とで構成する。
釦本体30は、外周の長筒部31と、その上部開口を塞ぐ頂部32と、その中心から下向きにのびる短筒部33と、その上部でそれと長筒部31との間を結ぶ径方向連絡部34とからなる。
長筒部31は、正面側にノズル部材50のノズル取付凹部35を有し、そのノズル取付凹部35から径方向連絡部34内に向けて環状の嵌合溝35aを形成し、中心にセンターポスト35bを正面側に向けて突出する。頂部32には、正面から背面側に向けて漸次低くなる傾斜をつけ、その上面に指掛け部36を形成する。短筒部33は、内部にシャフト部材40を挿入する段付き嵌合穴37を有し、その入口側に環状凹部38を設ける。
図3(A)には、釦本体30の図2中A−A断面を示す。
この図3(A)から判るとおり、段付き嵌合穴37の周面に縦溝状の連通部39を軸方向に設け、その連通部39と上述した嵌合溝35aとを連通する連通孔35cをあける。
図3(B)には、シャフト部材40を斜め上から見て示す。
この図3(B)からも判るように、シャフト部材40は、大筒部41と、中筒部42と、小筒部43とからなる。大筒部41には、外周に軸方向のリブ44を形成するとともに、内部にステム21の上端部を圧入するステム取付穴45を形成する(図2参照)。中筒部42には、外周に環状凸部46を形成する。小筒部43には、軸線に対して傾斜する傾斜段部47を上向きに形成し、その傾斜段部47の上方に、釦本体30との間に隙間を設けて連通部48を形成する(図2参照)。そして、ステム嵌合穴45から、中筒部42と小筒部43内を貫通して排出路49を設ける。
そのようなシャフト部材40は、小筒部43と中筒部42を短筒部33の段付き嵌合穴37に挿入し、環状凸部46を環状凹部38にはめ込み、抜け止めする。そして、ステム取付穴45にステム21の上端部を圧入してステム21にシャフト部材40を固定し、その別部材であるシャフト部材40を介して釦本体30を間接的にステム21で支持し、シャフト部材40に対して軸まわりに回動自在に取り付ける。このとき、釦本体30は、不図示の部分がリブ44に係合し、その回動範囲を規制してなる。
これにより、釦本体30とシャフト部材40の双方の連通部39・48を対向して、釦本体30とシャフト部材40との間に噴出流路Dを形成し、ステム21内の通路21aからシャフト部材40の排出路49を通って釦本体30の段付き嵌合穴37に入り、連通部48から連通部39を通って連通孔35cから嵌合溝35aに至る噴出流路Dを形成する。そして、釦本体30を回動して連通部39・48の重なり状態を変更することにより噴出流路Dの断面積を可変とする。
すなわち、傾斜段部47の最高位の位置を釦本体30の連通部39に対向すると、連通部39に対して傾斜段部47が図4において実線hで示す位置となって小筒部43で連通部39をほとんど塞いだ状態となる。それから、噴出釦26を60度回動すると、連通部39に対して傾斜段部47が図4中一点鎖線iで示す位置となって連通部39を少し開いた状態となる。120度回動すると、連通部39に対して傾斜段部47が図4中二点鎖線jで示す位置となって連通部39をさらに開いた状態となる。180度回動して傾斜段部47の最低位の位置を連通部39に対向すると、連通部39に対して傾斜段部47が図4中点線kで示す位置となって小筒部43が連通部39をもっとも開いた状態となる。
ノズル部材50は、キャップ状をなし、図2に示すように頂部51と円筒部52とからなる。頂部51は、中心に噴出口53を設け、内面にスクリュ溝54を形成する。そして、円筒部52の外周を環状の嵌合溝35aに圧入し、ノズル取付凹部35に取り付ける。
いま、この噴出器を使用するときは、容器10を持って噴出口53を目的部位に向け、指掛け部36に指を掛けてコイルスプリング20に抗して噴出釦26を図1中矢印A方向に押し下げることにより、ステム21をシリンダ12内に押し込む。すると、シリンダ12内面との摩擦抵抗により開閉弁22はそのままの位置でステム21が動き、開閉弁22の環状凸部22aの上面に円周溝の上段部を接触する。
そして、ステム21を押し込むことにより、開閉弁22を変形して横孔21bを開き、シリンダ室Hと通路21aとを連通する一方、シリンダ室H内の圧力を高め、シリンダ室H内の化粧液を、横孔21bを通してステム21の通路21aに送り出す。すると、化粧液の流れを受けて重力に抗して昇降部材23を上昇するとともに、昇降部材23のまわりを通過して化粧液をステム21内を通して吐出し、シャフト部材40の排出路49に入れる。これにより、噴出流路Dを通して嵌合溝35aに導き、センターポスト35bのまわりからスクリュ溝54を通ることにより霧状として噴出釦26の噴出口53から外部に向けて噴出する。
噴出によりシリンダ室H内の圧力が低下して噴出口53から化粧液が出なくなったときは、噴出釦26から手を離して押し込みを解除する。すると、コイルスプリング20でステム21を押し上げる。そして、シリンダ12内面との摩擦抵抗により開閉弁22がそのままの位置でステム21が動き、環状凸部22aの内面で横孔21bを塞いで通路21aとシリンダ室H間の連通を遮断する。そして、開閉弁22の環状凸部22aの下面に円周溝の下段部を接触する。
それから、ステム21と一緒に開閉弁22をスライドし、図1の状態に復帰するとき、シリンダ室H内を負圧化して逆止弁19を開き、容器10内の化粧液を吸込み口12gからシリンダ室H内に吸い上げる。
なお、噴出が止まると、通路21a内における化粧液の流れを止め、樹脂製の昇降部材23を重力で下降して段部a上まで戻す。これにより、噴出口53近くに残留する化粧液を吸い込み、噴出口53から液垂れを生じたり、残留化粧液が時間の経過とともに乾燥固化して噴出口53を狭め、次の使用時に化粧液を予期せぬ方向に噴出して、例えば使用者の衣服を汚すなどのトラブルの発生を防止することができる。
次の使用に際し、噴出態様を切り換えるときは、シャフト部材40に対して釦本体30を回動し、連通部39・48の連通状態を変更する。
以上のとおり、釦本体30と別部材であるシャフト部材40との間に、釦本体30を回動することにより一部の断面積を可変とする噴出流路Dを形成する。そして、噴出態様を切り換えるときは、別部材であるシャフト部材40に対して釦本体30を回動し、釦本体30とシャフト部材40との間の噴出流路Dの一部の断面積を変える。これにより、ステム21を押し込むことにより、該ステム21内を通して吐出する容器内容物を、断面積を変えた噴出流路Dを通して噴出釦26の噴出口53から外部に向けて噴出する。よって、簡単な構造で噴出態様を切り換え、噴出状態を切り換えて微細な霧状としたり通常の霧状としたりすることができ、また噴出パターンを切り換えて広げたり狭めたりすることができる。
図5には、噴射釦26の他例を示す。
この例では、釦本体30の頂部32下面から段付き嵌合穴37に向けて突出する筒状の下向き凸部60を形成し、その下向き凸部60をシャフト部材40の排出路49にはめ込む。下向き凸部60には、図6(A)に示すように、外周下縁に向け漸次深くなる縦溝状の連通部61を軸方向に形成する。他方、シャフト部材40には、図6(B)に示すように、排出路49の内周上縁に径方向に漸次深くなる連通部62を形成する。
そして、それらの連通部61・62を対向して噴出流路Dを形成し、釦本体30を回動して連通部61・62の重なり状態を変更することにより噴出流路Dの一部の断面積を可変とし、噴出態様を切り換え可能とする。
図7には、噴射釦26のさらに他例を示す。
この例でも、釦本体30の頂部32下面から段付き嵌合穴37に向けて突出する筒状の下向き凸部60を形成し、その下向き凸部60をシャフト部材40の排出路49にはめ込む。下向き凸部60には、図8(A)に示すように、外周下縁に径方向に向けて漸次大きくなる連通部64を形成する。他方、シャフト部材40には、図8(B)に示すように、排出路49の内周面に上縁から下向きに楔状に切り欠いて連通部65を形成する。
そして、それらの連通部64・65を対向して噴出流路Dを形成し、釦本体30を回動して連通部64・65の重なり状態を変更することにより噴出流路Dの一部の断面積を可変とし、噴出態様を切り換え可能とする。
さて、上述したすべての例では、釦本体30を、別部材であるシャフト部材40を介して間接的にステム21に取り付け、釦本体30とシャフト部材40の双方に連通部を設けて、釦本体30を回動して連通部の重なり状態を変更することにより噴出流路Dの一部の断面積を可変とした。しかし、釦本体30は、直接ステム21に取り付け、釦本体30とステム21の双方に連通部を設けて、釦本体30を回動して連通部の重なり状態を変更することにより噴出流路Dの一部の断面積を可変とし、噴出態様を切り換え可能としてもよい。
また、上述した例では、操作部材である噴出釦26を押し込むことにより、ピストンを兼ねるステム21を押し下げてポンプを作動し、容器10の化粧液を外部に噴出するポンプ式噴出装置Pを備えるポンプ式噴出器に適用した場合について説明した。しかし、噴出釦やトリガーレバー等の操作部材を操作することにより出口弁を開き、容器の内容物を噴射剤の圧力で外部に噴射する噴出装置を備えるエアゾール式噴出器にも同様に適用することができる。
すなわち、図9に示すように、釦本体30をステム21または別部材に対して回動自在に取り付けるとともに、釦本体30とステム21または別部材との間に、釦本体30を回動することにより断面積を可変とする噴出流路を形成する。そして、噴出態様を切り換えるときは、ステム21または別部材に対して釦本体30を回動し、釦本体30とステム21または別部材との間の噴出流路の一部の断面積を変える。
その後、釦本体30を押し下げると、エアゾール式噴出器用噴出装置Rのステム21を押し込んでステムラバー(出口弁)70を変形してステム21の連通孔71を開き、容器10の内容物を、その内容物とともに容器10内に収納する噴射剤の圧力により連通孔71からステム21の通路21aに入れ、その通路21aを通して釦本体30に入れ、噴出釦26のノズル部材50に設ける噴出口から外部に噴出するようにする。
エアゾール式噴出器では、噴出流路の断面積を変えると、噴出量も変化し、噴出パターンの大きさを変化することもできる。
この発明による往復ポンプ式の噴出器の縦断面図である。 その噴出器で用いる噴出釦の縦断面図である。 (A)はその噴出釦の釦本体の図2中A−A縦断面図、(B)はその釦本体にはめ込むシャフト部材の斜視図である。 釦本体の連通部とシャフト部材の連通部との重なり状態を説明する位置関係図である。 噴出釦の他例の縦断面図である。 (A)はその噴出釦の釦本体に設ける下向き凸部の斜視図、(B)はその下向き凸部をはめ込むシャフト部材の部分斜視図である。 噴出釦のさらに他例の縦断面図である。 (A)はその噴出釦の釦本体に設ける下向き凸部の斜視図、(B)はその下向き凸部をはめ込むシャフト部材の部分斜視図である。 この発明によるエアゾール式の噴出器の縦断面図である。
符号の説明
10 容器
10a 容器の口部
21 ステム
26 噴出釦
30 釦本体
39 連通部
40 シャフト部材(別部材)
48 連通部
53 噴出口
61 連通部
62 連通部
64 連通部
65 連通部
D 噴出流路
P ポンプ式噴出装置
R エアゾール式噴出装置

Claims (3)

  1. 噴出釦の釦本体を直接または別部材を介して間接的にステムに取り付け、そのステムを押し込むことにより該ステム内を通して吐出する液体を噴出釦の噴出口から外部に向けて噴出する噴出装置において、
    前記釦本体を前記ステムまたは前記別部材に対して回動自在に取り付けるとともに、前記釦本体と前記ステムまたは前記別部材との間に、前記釦本体を回動することにより断面積を可変とする噴出流路を形成することを特徴とする、噴出装置。
  2. 前記釦本体と前記ステムまたは前記別部材の双方に連通部を設け、それらの連通部を対向して前記噴出流路の一部を形成し、前記釦本体を回動して前記連通部の重なり状態を変更することにより前記噴出流路の一部の断面積を可変とすることを特徴とする、請求項1に記載の噴出装置。
  3. 請求項1または2に記載の噴出装置を容器の口部に取り付けることを特徴とする、噴出器。
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