JP2005254132A - 噴出装置、ならびにポンプ式およびエアゾール式噴出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で噴射態様の切り換えを可能とするとともに、噴射態様の切り換えを外観上から明確に認識可能とする。
【解決手段】容器の口部に噴出装置を取り付ける。噴出装置には、噴射釦26を設ける。噴射釦に、ステム21に取り付け、そのステムからの容器内容物を通過する排出路27iを有する釦本体27と、その釦本体に回動自在に取り付け、選択的に排出路に連通する複数の連通路32gを有するジョイント部材32と、そのジョイント部材に取り付け、各連通路に連通する複数の噴出路28gを有し、回動することによりジョイント部材をともに回動して、排出路と連通する連通路を切り換える回動切換部材28と、その回動切換部材に噴出路ごとに取り付け、それぞれ噴射口30c・31cを有し、互いに異なる噴射態様で容器内容物を噴射する噴射態様形成部材30・31とを備える。
【選択図】 図3

Description

この発明は、容器の口部に取り付け、噴射釦やトリガーレバーなどの操作部材を操作してステムを押し込んだとき、容器内容物をステムを通して噴射釦の噴射口から外部に噴射する噴出装置に関する。および、そのような噴出装置を容器の口部に取り付ける、化粧用、洗浄用、塗布用などの噴出器に関する。
従来、噴出器の中には、例えば特許文献1に記載されるように、噴射釦に、頂部中心に噴射口を有しかつその噴射口を中心として頂部内面にスクリュ溝を形成するキャップ状のノズル部材、すなわち噴射態様を形成する噴射態様形成部材を取り付け、その噴射態様形成部材内にセンターポストをスライド自在に挿入し、そのセンターポストを有する噴射態様形成部材を取り付けた噴射釦をステムに組み付けるとともに、その噴射釦を被ってキャップ部材を設けるものがある。
そして、ステムまわりにキャップ部材を回動し、そのキャップ部材の回動に連動して噴射釦を回動することによりセンターポストを軸方向にスライドし、そのセンタポストの先端を噴射態様形成部材の頂部内面に近付けたり遠退けたりしてそれらの間を広げたりなくしたりし、噴射口から噴射する噴射流を、直線状(直噴状)や霧状に切り換え可能としていた。
特開2001−163379号公報
ところが、このような噴出器では、噴射釦の他に、キャップ部材や肩カバーなどを必要とし、構造が複雑となって部品点数が増加し、コスト高となる問題があった。また、外観上、噴射態様の切り換えが明確でない問題もあった。
そこで、この発明の第1の目的は、簡単な構造で噴射態様の切り換えを可能とするとともに、噴射態様の切り換えを外観上から明確に認識可能とすることにある。
また、この発明の第2の目的は、噴射釦からの液漏れを防止して、噴出器やそのまわりを汚すおそれを解消することにある。
そのため、請求項1に記載の発明は、上述した第1の目的を達成すべく、
容器の口部に取り付け、ステムを押し込んで容器内容物を前記ステムを通して噴射釦の噴射口から外部に噴射する噴出装置において、
前記噴射釦に、
前記ステムに取り付け、そのステムからの前記容器内容物を通過する排出路を有する釦本体と、
その釦本体に回動自在に取り付け、選択的に前記排出路に連通する複数の連通路を有するジョイント部材と、
そのジョイント部材に取り付け、前記各連通路に連通する複数の噴出路を有し、回動することにより前記ジョイント部材をともに回動して、前記排出路と連通する前記連通路を切り換える回動切換部材と、
その回動切換部材に前記噴出路ごとに取り付け、それぞれ前記噴射口を有し、互いに異なる噴射態様で前記容器内容物を噴射する噴射態様形成部材と、
を備える、ことを特徴とする。
そして、噴射釦の回動切換部材を回動することにより、噴射釦のジョイント部材をともに回動して、釦本体の排出路と連通する連通路を切り換え、その連通路を介して排出路と連通する回動切換部材の噴出路を切り換える。その後、釦本体を押し下げると、容器内容物をステムを通して釦本体の排出路に入れ、ジョイント部材の連通路を通して、切り換えた回動切換部材の噴出路に導き、その噴出路に設ける噴射態様形成部材の噴射口から外部に噴射する。
請求項2に記載の発明は、上述した第2の目的も達成すべく、請求項1に記載の噴出装置において、円筒面同士を密着して、前記釦本体および前記回動切換部材に各々前記ジョイント部材を連結し、前記噴射釦を形成する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上述の目的を達成すべく、請求項1または2に記載の噴出装置において、前記噴射釦に直接手を掛けて押し下げることにより前記容器内容物を外部に噴射する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上述の目的を達成すべく、請求項1または2に記載の噴出装置において、トリガーレバーに手を掛けて回動することにより前記容器内容物を外部に噴射する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上述の目的を達成すべく、請求項1ないし4のいずれか1に記載の噴出装置を備えるポンプ式噴出器において、噴射釦・トリガーレバー等の操作部材を操作して前記ステムを押し込むことによりポンプを作動して、前記容器内容物を外部に噴射する、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上述の目的を達成すべく、請求項1ないし4のいずれか1に記載の噴出装置を備えるエアゾール式噴出器において、噴射釦・トリガーレバー等の操作部材を操作して前記ステムを押し込むことにより出口弁を開き、容器の内容物を噴射剤の圧力で外部に噴射する、ことを特徴とする。
請求項1ないし4に記載の発明によれば、噴射釦に、釦本体とジョイント部材と回動切換部材と噴射態様形成部材とを備え、回動切換部材を回動することにより、ジョイント部材をともに回動して、釦本体の排出路と連通する連通路を切り換え、その連通路を介して排出路と連通する回動切換部材の噴出路を切り換えるのみであるから、簡単な構造で、噴射流を霧状としたり直噴状としたり泡状としたりすることができる。
また、噴射パターンを円形・楕円形・角形などの形状に変化したり大きさを変えたりなど、噴射態様の切り換えを可能とするとともに、回動切換部材の回動位置などから、噴射態様の切り換えを外観上から明確に認識可能とすることができる。さらに、ジョイント部材を設けてその材質を適宜選択することにより、強度を高めて噴射釦の耐久性を向上したり、密閉性を上げて噴射釦からの液漏れの発生を低減したりすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、円筒面同士を係合して係合面を密着し、釦本体および回動切換部材に各々ジョイント部材を連結して噴射釦を形成するので、釦本体と回動切換部材間からの液漏れをなくして噴射釦からの液漏れを防止し、噴出器やそのまわりを汚すおそれを解消することができる。
請求項5に記載の発明によれば、ポンプ式噴出器において、請求項6に記載の発明によれば、エアゾール式噴出器において、請求項1ないし4のいずれか1に記載の噴出装置を備えので、簡単な構造で、噴射態様の切り換えを可能とするとともに、回動切換部材の回動位置などから、噴射態様の切り換えを外観上から明確に認識可能とすることができる。また、噴射釦の耐久性を向上し、噴射釦からの液漏れの発生を阻止することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1には、この発明による往復ポンプ式の噴出器の縦断面を示す。
図中符号10は、容器である。容器10は、プラスチック材料でボトル形状につくり、その口部10a外周に雄ネジを設け、図示省略するが、この例では、内部に、内容物として化粧液を収納する。
その容器10の口部10aには、ポンプ式噴出装置Pを取り付ける。
ポンプ式噴出装置Pには、ネジキャップ11を設ける。ネジキャップ11は、内周に雌ネジを有するとともに、頂部11a中央に中心孔11bをあけてなる。そして、頂部11aをシリンダ12のフランジ12a上に乗せ、容器10の口部10aに被せてネジ付けてなる。
シリンダ12は、途中に三つの段部12b・12c・12dを設けて図中下方に向け同心で順次小径につくる。
そのシリンダ12の上部は、第1の段部12bの外周に前記フランジ12aを設けるとともに、第2の段部12cのすぐ上に径方向に貫通する空気吸込み孔12eをあけ、ネジキャップ11の中心孔11bを通して上端部12fを上向きに突出する。
他方、シリンダ12の下部は、第3の段部12d位置の内部に、吸込み口12gと管取付口12hを続けて設ける。そして、その管取付口12h内にパイプ13の上端部を圧入し、そのパイプ13内と吸込口12gとを連通してなる。反対に、吸込み口12gのすぐ上には、下方に向けて漸次小径となる弁座12iを続けて設ける。
このようなシリンダ12内には、ボール状の逆止弁19を入れて弁座12i上に乗せてから、コイルスプリング20を挿入して第3の段部12d上に乗せる。その後、開閉弁22を取り付けた、ピストンを兼ねるステム21を入れる。
ステム21は、管状で、内部に、2つの段部a・bを設けて図中下方に向け同心で順次小径となる通路21aを設け、その通路21aと連通して径方向に横孔21bを設け、その横孔21b位置の外周に円周溝を形成する。
一方、開閉弁22は、円筒形状で、中間部に内面から内向きに突出して環状凸部22aを設ける。そして、その環状凸部22aを前記円周溝内にはめ付け、開閉弁22の外周上下部をシリンダ12の内周面に摺動自在に押し当ててなる。
さて、ステム21内には、ポリエチレン・ポリプロピレン等の樹脂製で、ボール形状につくった昇降部材23を挿入し、通路21aの上段部a上に乗せて設ける。
ところで、シリンダ12の上端には、カラーリング25を設ける。そのカラーリング25は、外筒部25aと内筒部25bとを同心で一体に形成する。そして、シリンダ12内に内筒部25bを入れて下端を前記開閉弁22の上端に突き当て、ステム21を介してコイルスプリング20を少し圧縮するとともに、外筒部25aをシリンダ12の上端部12fに被せて掛け止めしてなる。
これにより、コイルスプリング20の付勢力でステム21を押し上げ、その円周溝の下段部を前記開閉弁22の環状凸部22aの下面に押し当て、通路21aとシリンダ室H間との連通を遮断する。ステム21は、カラーリング25の内筒部25b内を通して上向きに突出する。そのステム21の上端には、操作部材である噴射釦26を取り付ける。噴射釦26は、例えばポリエチレン製の釦本体27の正面側に、例えば同じポリエチレン製の回動切換部材28を取り付けてなる。
図2には、噴射釦26を正面斜め上から見て示す。
釦本体27の頂面には、背面側に向けて指形状に合わせて凹ませ、指掛け部27aを設ける。他方、回動切換部材28は、長方形状の頂面28aの両側から、下向きにのばして漸次接近するテーパ面状の側面28bを形成し、両側面28bを、下向きに突出する湾曲面28cで結ぶ形状をなす。そして、上が方形で下が円形である上方下円形状の先端面28dには、上側に第1噴射態様形成部材30を取り付け、下側に第2噴射態様形成部材31を取り付けてなる。
図3には、噴射釦26の縦断面を示す。図4には、その噴射釦26の釦本体27を正面側から見て示す。
これらの図から判るとおり、噴射釦26の釦本体27は、内部中心に円筒部27bを下向きに有する。他方、外周面の正面側上部には、回動切換部材28の端面形状に合わせて上方下円形状の平面部27cを形成し、その平面部27cに円形凹部27dを設け、その奥にほぼ半円形状の半円形凹部27eを連続して設け、ストッパ面s1・s2を形成する。さらに、その円形凹部27dの中心には、円筒溝27fを形成して細筒部27gを正面側に向けて釦本体27の径方向に突出する。細筒部27gの先端部上には、軸方向のスリット27hを設ける。そして、円筒部27b内から細筒部27g内を通過してスリット27hに至る排出路27iを形成し、円筒部27b内に上端部を入れてステム21に取り付ける。
円筒溝27fには例えばポリアセタール製のジョイント部材32の円筒部32aをはめ込み、また円筒部32a内の中心穴32bには釦本体27の細筒部27gをはめ込み、それぞれ円筒面同士を係合して係合面を密着し、釦本体27にはジョイント部材32を回動自在に取り付ける。
図5(A)および(B)は、各々ジョイント部材32を軸方向の一側または他側から見て示す。
この図5からも判るとおり、ジョイント部材32は、中心穴32bを有する円筒部32aと、それを軸方向に突出して設ける大径部32cとで構成する。円筒部32aおよび大径部32cの双方からは、釦本体27のストッパ面s1・s2に当たってジョイント部材32の回動範囲を規制する凸部32dを突出する。大径部32cには、中心穴32bを横切って径方向に貫通して貫通孔32eをあけ、端面に2つの円形穴32fを設け、それらの貫通孔32eと各円形穴32fをそれぞれ連通する連通路32gを形成する。また、大径部32cの外周には、切欠き32hを設ける。
そのようなジョイント部材32の大径部32cには、上述した回動切換部材28を被せ、ジョイント部材32には回動切換部材28を取り付ける。
図6(A)および(B)には、各々回動切換部材28を、先端面28d側またはそれと反対側の端面側から見て示す。
回動切換部材28には、内部に、先端面28dと反対側の端面に向けて嵌合筒部28eを形成し、その嵌合筒部28eの内部奥面に、同じく先端面28dと反対側の端面に向けて2つの円形突部28fを突出する。2つの円形突部28f内には、それぞれ連通路32gと連通する噴出路28gを設ける。それらの噴出路28gと各々連通して、回動切換部材28には、また、先端面28dに、中心にセンターポスト28hを有する2つの部材取付凹部28iを上下に形成する。なお、嵌合筒部28eの内部奥面外周には、係合突部28jを設ける。
そして、嵌合筒部28e内に大径部32cをはめ込むとともに、円形穴32fに円形突部28fをはめ込み、円筒面同士を係合して密着することにより連結し、また係合突部28jを切欠き32hに係合して、先端面28dと反対側の端面を平面部27cに密着し、ジョイント部材32を介して釦本体27に回動切換部材28を取り付ける。これにより、回動切換部材28を回動することによりジョイント部材32をともに回動して、スリット27hを介して排出路27iと連通する連通路32gを切り換える。
回動切換部材28には、噴出路28gごとにそれぞれ、部材取付凹部28iに上述した第1噴射態様形成部材30または第2噴射態様形成部材31を取り付ける。第1噴射態様形成部材30および第2噴射態様形成部材31は、ともに頂板部30a・31aとセンターポスト28hが入り込む筒部30b・31bとからなり、頂板部30a・31aの中心に噴射口30c・31cを有し、内面にともにスクリュ溝30d・31dを形成する。第1噴射態様形成部材30は、頂板部30aを円形とし、第2噴射態様形成部材31は、頂板部31aを矩形状として噴射口31cまわりに規制突部31eを設け、互いに異なる噴射態様で化粧液を噴射する。
いま、この噴出器を使用するときは、容器10を持って噴射口30cを目的部位に向け、指掛け部27aに指を掛けてコイルスプリング20に抗して噴射釦26を図1中矢印A方向に押し下げることにより、ステム21をシリンダ12内に押し込む。すると、シリンダ12内面との摩擦抵抗により開閉弁22はそのままの位置でステム21が動き、開閉弁22の環状凸部22aの上面に円周溝の上段部を接触する。
そして、ステム21の押し込みとともに、開閉弁22を変形して横孔21bを開き、シリンダ室Hと通路21aとを連通する一方、シリンダ室H内の圧力を高め、シリンダ室H内の化粧液を横孔21bを通してステム21の通路21aに送り出し、化粧液の流れを受けて重力に抗して昇降部材23を上昇しながら、ステム21からの化粧液を昇降部材23のまわりを通過してステム21を通して釦本体27の排出路27iに入れる。
そののち、その排出路27iを通過して化粧液を細筒部のスリット27hからジョイント部材32の貫通孔32eの上方側に送出し、一方の連通路32gを通して回動切換部材28の噴出路28gから上側の部品取付凹部28iに導き、センターポスト28hのまわりを通ってスクリュ溝30dを通過して化粧液を霧状とし、上側の第1噴射態様形成部材30の噴射口30cから外部へと噴射する。
噴射によりシリンダ室H内の圧力が低下して噴射口30cから噴射液が出なくなったときは、噴射釦26から手を離して押し込みを解除する。すると、コイルスプリング20でステム21を押し上げる。そして、シリンダ12内面との摩擦抵抗により開閉弁22がそのままの位置でステム21が動き、環状凸部22aの内面で横孔21bを塞いで通路21aとシリンダ室H間の連通を遮断する。そして、開閉弁22の環状凸部22aの下面に円周溝の下段部を接触する。
それから、ステム21と一緒に開閉弁22をスライドし、図1の状態に復帰するとき、シリンダ室H内を負圧化して逆止弁19を開き、容器10内の化粧液を吸込み口12gからシリンダ室H内に吸い上げる。また、噴出を止めたとき、通路21a内における化粧液の流れを止め、樹脂製の昇降部材23を重力で下降して段部a上まで戻す。
これにより、噴射口30c近くに残留する化粧液を吸い込み、噴射口30cから液垂れを生じたり、残留化粧液が時間の経過とともに乾燥固化して噴射口30cを狭め、次の使用時に化粧液を予期せぬ方向に噴出して、例えば使用者の衣服を汚すなどのトラブルの発生を防止することができる。
噴射パターンを切り換えるときは、噴射釦26の回動切換部材28を回動することにより、噴射釦26のジョイント部材32をともに回動して凸部32dを他方のストッパ面s2に当てる。そして、釦本体27の排出路27iと連通する連通路32gを切り換え、その連通路32gを介して排出路27iと連通する回動切換部材28の噴出路28gを切り換える。
図7には、回動切換部材28を180度回動した状態を示す。
そして、この図7に示す状態で、噴射釦26を押し下げ、化粧液をステム21を通して釦本体27の排出路27iに入れ、ジョイント部材32の連通路32gを通して、切り換えた回動切換部材28の噴出路28gに導き、別の部品取付凹部28iのセンターポスト28hのまわりを通ってスクリュ溝31dを通過して化粧液を霧状とし、その部品取付凹部28iに設ける第2噴射態様形成部材31の噴射口31cから外部に向けて噴射する。化粧液をこの第2噴射態様形成部材31の噴射口31cから噴射すると、規制突部31eで規制して噴射パターンを変えることができる。
なお、上述した例では、回動切換部材28に噴射パターンを異にする2つの噴射態様形成部材30・31を設けたが、もちろん噴射態様形成部材は2つに限らず、3つ以上設けて120度ずつ回動することにより切り換えるようにしてもよく、上述のように噴射態様形成部材の噴射口の形状や大きさを変えたり、規制突部を設けたりなくしたり、規制突部の形状を変えたりすることにより、噴射パターンを任意に切り換えることができる。
また、噴射態様形成部材にスクリュ溝を設けたりなくしたりすることにより、噴射液の状態を霧状にしたり直噴状としたりすることもできる。例えば図8に示すように、スクリュ溝30dを有する第1噴射態様形成部材30と、スクリュ溝を有しない第3噴射態様形成部材36とを設けることにより、噴射態様を霧状と直噴状との間で切り換え得るようにすることもできる。図示例の第3噴射態様形成部材36は、同様に、中心に噴射口36cを有する頂板部36aと、センターポスト28hが入り込む筒部36bとからなる。
また、噴射態様形成部材のみならず、回動切換部材28の形状を変えることもできる。例えば図9に示すように、噴射態様形成部材の形状に合わせて、例えば下方の部品取付凹部28iを、センターポスト28hを有しない形状とすることもできる。そして、そこに例えば網部材などを設けることにより、噴射液の噴射態様を泡状に切り換え得るようにすることもできる。なお、図9では、その他の符号は、図1ないし図8の対応部分に使用した符号をそのまま用い、重複説明を避ける。
ところで、上述した例では、操作部材である噴射釦26に直接手を掛けてそれを押し下げることによりステム21を押し込んで容器10の化粧液を外部へと噴射する場合について説明した。しかし、操作部材であるトリガーレバーに手を掛けてそれを回動することによりステムを押し込んで容器10の内容物を外部へと噴射するトリガー式噴出装置にも同様に適用することができる。
また、上述した例では、操作部材である噴射釦26を押し込むことにより、ピストンを兼ねるステム21を押し下げてポンプを作動し、容器10の化粧液を外部に噴射するポンプ式噴出装置Pを備えるポンプ式噴出器に適用した場合について説明した。しかし、噴射釦やトリガーレバー等の操作部材を操作することにより出口弁を開き、容器の内容物を噴射剤の圧力で外部に噴射する噴出装置を備えるエアゾール式噴出器にも同様に適用することができる。
すなわち、図10に示すように、ステム21に取り付け、そのステム21からの容器内容物を通過する排出路を有する釦本体27と、その釦本体27に回動自在に取り付け、選択的に排出路に連通する複数の連通路を有する不図示のジョイント部材と、そのジョイント部材に取り付け、各連通路に連通する複数の噴出路を有し、回動することによりジョイント部材をともに回動して、排出路と連通する連通路を切り換える回動切換部材28と、その回動切換部材28に噴出路ごとに取り付け、それぞれ噴射口を有し、互いに異なる噴射態様で容器内容物を噴射する噴射態様形成部材とを噴射釦26に備える。
そして、噴射釦26の回動切換部材28を回動することにより、噴射釦26のジョイント部材をともに回動して、釦本体27の排出路と連通する連通路を切り換え、その連通路を介して排出路と連通する回動切換部材28の噴出路を切り換える。
その後、釦本体27を押し下げると、エアゾール式噴出器用噴出装置Rのステム21を押し込んでステムラバー(出口弁)40を変形してステム21の連通孔41を開き、容器10の内容物を、その内容物とともに容器10内に収納する噴射剤の圧力により連通孔41からステム21の通路21aに入れ、その通路21aを通して釦本体27の排出路に入れ、ジョイント部材の連通路を通して、切り換えた回動切換部材28の噴出路に導き、その噴出路に設ける噴射態様形成部材の噴射口から外部に噴射するようにする。
以上のように、噴射釦26に、釦本体27とジョイント部材32と回動切換部材28と噴射態様形成部材30・31・36とを備え、回動切換部材28を回動することにより、ジョイント部材32をともに回動して、釦本体27の排出路27iと連通する連通路32gを切り換え、その連通路32gを介して排出路27iと連通する回動切換部材28の噴出路28gを切り換えるのみであるから、簡単な構造で、噴射流を霧状としたり直噴状としたり泡状としたりすることができる。
また、噴射パターンを円形・楕円形・角形などの形状に変化したり大きさを変えたりなど、噴射態様の切り換えを可能とするとともに、回動切換部材28の回動位置などから、噴射態様の切り換えを外観上から明確に認識可能とすることができる。さらに、ジョイント部材32を設けてその材質を適宜選択することにより、強度を高めて噴射釦26の耐久性を向上し、密閉性を上げて噴射釦26からの液漏れをなくすことができる。
また、円筒面同士を係合して係合面を密着し、釦本体27および回動切換部材28に各々ジョイント部材32を連結して噴射釦26を形成するので、釦本体27と回動切換部材28間からの液漏れをなくして噴射釦26からの液漏れを防止し、噴出器やそのまわりを汚すおそれを解消することができる。
この発明に係るポンプ式噴出器の部分省略縦断面図である。 その噴射釦を正面斜め上から見て示す斜視図である。 その噴射釦の縦断面図である。 その噴射釦の釦本体の正面図である。 (A)はジョイント部材を軸方向の一側から見て示す図、(B)は他側から見て示す図である。 (A)は回動切換部材を、先端面側から見て示す図、(B)はそれと反対側の端面側から見て示す図である。 その回動切換部材を180度回動した状態の噴射釦を正面斜め上から見て示す斜視図である。 他例である噴射釦の縦断面図である。 (A)は他例である回動切換部材の縦断面図、(B)はその回動切換部材を、先端面側から見て示す図である。 この発明に係るエアゾール式噴出器の部分省略縦断面図である。
符号の説明
10 容器
10a 口部
21 ステム
26 噴射釦
27 釦本体
27i 排出路
28 回動切換部材
28g 噴出路
30 第1噴射態様形成部材
30c 噴射口
31 第2噴射態様形成部材
31c 噴射口
32 ジョイント部材
32g 連通路
36 第3噴射態様形成部材
40 ステムラバー(出口弁)
P ポンプ式噴出装置
R エアゾール式噴出装置

Claims (6)

  1. 容器の口部に取り付け、ステムを押し込んで容器内容物を前記ステムを通して噴射釦の噴射口から外部に噴射する噴出装置において、
    前記噴射釦に、
    前記ステムに取り付け、そのステムからの前記容器内容物を通過する排出路を有する釦本体と、
    その釦本体に回動自在に取り付け、選択的に前記排出路に連通する複数の連通路を有するジョイント部材と、
    そのジョイント部材に取り付け、前記各連通路に連通する複数の噴出路を有し、回動することにより前記ジョイント部材をともに回動して、前記排出路と連通する前記連通路を切り換える回動切換部材と、
    その回動切換部材に前記噴出路ごとに取り付け、それぞれ前記噴射口を有し、互いに異なる噴射態様で前記容器内容物を噴射する噴射態様形成部材と、
    を備えることを特徴とする、噴出装置。
  2. 円筒面同士を密着して、前記釦本体および前記回動切換部材に各々前記ジョイント部材を連結し、前記噴射釦を形成することを特徴とする、請求項1に記載の噴出装置。
  3. 前記噴射釦に直接手を掛けて押し下げることにより前記容器内容物を外部に噴射することを特徴とする、請求項1または2に記載の噴出装置。
  4. トリガーレバーに手を掛けて回動することにより前記容器内容物を外部に噴射することを特徴とする、請求項1または2に記載の噴出装置。
  5. 前記ステムを押し込むことによりポンプを作動して、前記容器内容物を外部に噴射することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の噴出装置を備えるポンプ式噴出器。
  6. 前記ステムを押し込むことにより出口弁を開き、前記容器内容物を噴射剤の圧力で外部に噴射することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載の噴出装置を備えるエアゾール式噴出器。
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