JPH0985142A - ポンプディスペンサの吐出モード切換え装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で吐出モードの切換え操作を容易化
し得るポンプディスペンサの吐出モード切換え装置を提
供する。 【解決手段】ストリーム，スプレー用流出ポート１４
ａ，１５ａがスライドバルブ１１の回転操作によって吐
出口１２ａと選択的に合致するように構成し、スライド
バルブ１１端面の一箇所に凸部１６を設け、一方、バル
ブカバー１２の端壁１２１に、ストリーム，スプレー用
流出ポート１４ａ，１５ａが吐出口１２ａに合致するそ
れぞれの位置で前記凸部１６が嵌合する第１，第２凹部
１７，１８を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプディスペン
サの吐出液流の形態を可変とする吐出モード切換え装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のポンプディスペンサの吐
出モード切換え装置として、出願人は既に特願平７ー８
３１１５号において、回転部材を回転操作することによ
って切り換えるものを提案している。

【０００３】すなわち、この吐出モード切換え装置は、
ポンプディスペンサからの吐出液流を直進状に吐出する
ストリームモードと霧状に吐出するスプレーモードとに
変更可能とするもので、ポンプディスペンサに連結され
ポンプディスペンサと反対側の端壁に吐出口が設けられ
た内部中空の支持部材と、この支持部材の中空内部に回
転自在に支持される回転操作可能な回転部材と、を備え
ている。

【０００４】回転部材には、直進状の吐出液流を生成す
るための第１流路と、霧状の吐出液流を生成するための
第２流路とが独立して設けられ、回転部材の端面に開口
する第１および第２流路に対応する第１および第２流出
口が回転部材の回転中心を中心とする円周上に所定の角
度だけ離して設けられている。

【０００５】一方、前記支持部材の端壁に設けられる吐
出口は、前記第１，第２流出口の回転軌跡となる前記円
周上の一点に配置され、回転部材を回転操作することに
よって、第１，第２流出口が前記吐出口と選択的に合致
するように構成したものである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した先
願発明をより改良したもので、簡単な構成で吐出モード
の切換え操作を容易化し得るポンプディスペンサの吐出
モード切換え装置を提供することにある。

【０００７】また、吐出口のシールを確実にすることに
ある。

【０００８】さらに、発泡化アダプタの構造をより簡単
にする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、容器内の内容液を所定量汲
み出して吐出するポンプディスペンサに設けられ、該ポ
ンプディスペンサからの吐出液流を直進状に吐出するス
トリームモードと霧状に吐出するスプレーモードとに変
更可能とするポンプディスペンサの吐出モード切換え装
置において、前記ポンプディスペンサに連結されポンプ
ディスペンサと反対側の端壁に吐出口が設けられた内部
中空の支持部材と、該支持部材の中空内部に回転自在に
支持される回転操作可能な回転部材と、を備え、前記支
持部材の吐出口が形成される端壁に、該端壁と対向する
回転部材の端面を回転摺動自在に接触させ、前記回転部
材に、直進状の吐出液流を生成するための第１流路と、
霧状の吐出液流を生成するための第２流路とを独立して
設け、前記回転部材の端面に開口する第１および第２流
路に対応する第１および第２流出口を回転部材の回転中
心を中心とする円周上に所定の角度だけ離して設け、一
方、前記支持部材の端壁に設けられる吐出口を、前記第
１，第２流出口の回転軌跡となる前記円周上の一点に配
置して、前記第１，第２流出口が前記回転部材の回転操
作によって前記吐出口と選択的に合致するように構成
し、また、前記回転部材の端面の前記円周上の一箇所に
凸部を設け、一方、前記支持部材の内端壁に、前記第
１，第２流出口が吐出口に合致するそれぞれの位置で前
記凸部が嵌合する第１，第２凹部を設けたことを特徴と
する。

【００１０】本発明にあっては、ストリームモードの場
合には、回転部材を回転操作して第１流路の第１流出口
を吐出口に合致させる。この第１流出口と吐出口が合致
した位置で、回転部材の端面に設けられた凸部がクリッ
ク感を伴って支持部材の第１凹部に凹凸嵌合して位置決
めされる。

【００１１】霧状の吐出液流を生成するスプレーモード
の場合には、回転部材を回転操作して第２流路の第２流
出口を吐出口に合致させる。この第２流出口と吐出口が
合致した位置で、回転部材の端面に設けられた凸部がク
リック感を伴って支持部材の第２凹部に凹凸嵌合して位
置決めされる。

【００１２】吐出液流を閉じる場合には、回転部材を回
転させて凸部を吐出口に合致させ吐出口を閉塞する。凸
部によって吐出口の口縁を閉塞するので、吐出口のシー
ルが確実になる。

【００１３】支持部材の端壁の吐出口の開口縁に前記凸
部が密接状態で嵌合する第３凹部を設ければ、吐出口に
対して凸部が正確に位置決めされる。

【００１４】また、第２流路を通じて吐出される霧状の
吐出液流を発泡化させる環状壁を有する発泡用アダプタ
を備え、該発泡用アダプタをヒンジ部を介して支持部材
に開閉自在に取付け、前記発泡用アダプタが閉位置にて
前記環状壁が霧状の吐出液流と干渉するように位置さ
せ、前記発泡用アダプタが開位置にて前記環状壁が霧状
吐出液流と干渉しないように位置させたことを特徴とす
る。

【００１５】発泡用アダプタの開位置にて発泡用アダプ
タを保持する開位置保持手段を有することを特徴とす
る。

【００１６】また、発泡用アダプタの閉位置にて発泡用
アダプタを保持する閉位置保持手段を有することを特徴
とする。

【００１７】また、支持部材の上下側面に操作用の開口
窓を設けることにより、回転部材を上下の開口窓から挟
んで操作することができ、操作性が向上する。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施例に基
づいて説明する。

【００１９】図１乃至図４は、本発明の一実施の形態に
係るポンプディスペンサの吐出モード切換え装置を示し
ている。

【００２０】この吐出モード切換え装置１は、図３に示
すように、容器２の開口部に装着され容器２内の内容液
を所定量汲み出して吐出するポンプディスペンサ３の吐
出ノズル部４に設けられるものである。

【００２１】本発明の吐出モード切換え装置１はどのよ
うなタイプのポンプディスペンサにも適用可能である
が、図示例ではトリガ式ポンプディスペンサに適用した
場合を例示している。

【００２２】ポンプディスペンサ３の構成を簡単に説明
すると、側方に延びる吐出ノズル部４を備えたトリガヘ
ッド３０１と、容器２とトリガヘッド３０１とを連結す
るリテーナ３０２と、このリテーナ３０２に接続される
ディップチューブ３０３と、を備えている。

【００２３】トリガヘッド３０１は中空部材で、その中
空内部には下方に開口するシリンダ３０４が設けられ、
このシリンダ３０４内周に下方からピストン部材３０５
が上下移動可能に挿入されている。このピストン部材３
０５の上下移動によってシリンダ３０４とピストン部材
３０５間のポンプ室３０６の容積を膨張・収縮させ、内
容液を吸入・吐出するようになっている。

【００２４】ピストン部材３０５の上下移動は、トリガ
ヘッド３０１に揺動自在に枢支されたトリガレバー３０
７によって操作される。すなわち、ポンプ室３０６内に
はピストン部材３０５をシリンダ３０４から下方に引き
離してポンプ室３０６の容積を拡張させる方向に付勢す
るスプリング３０８が装着され、スプリング３０８のば
ね力に抗してトリガレバー３０７を引くことによって、
ポンプ室３０６内の容積を収縮させて内容液を吐出させ
る。吐出が完了するとスプリング３０８のばね力によっ
てポンプ室３０６の容積が拡張して負圧となり内容液が
ポンプ室３０６内に吸入されるようになっている。

【００２５】吐出ノズル部４には、内容液をポンプ室３
０６内に吸入する際には閉じ、ポンプ室３０６から吐出
する際には開く吐出弁機構３０９が設けられている。

【００２６】また、ディップチューブ３０３とポンプ室
３０６とを連通すべく中空のピストン部材３０５内の吸
入通路３１０には、内容液をポンプ室３０６内に吸入す
る際には開き、ポンプ室３０６から吐出する際には閉じ
る吸入弁機構３１１が設けられている。

【００２７】吐出モード切換え装置１は、図１に示すよ
うに、直進状の吐出液流（ストリーム）を生成するため
の第１流路としてのストリーム用流路１４と、霧状の吐
出液流（スプレー）を生成するための第２流路としての
スプレー用流路１５の開閉操作を行うバルブ機構と、ス
プレー用流路１５を通じて吐出される霧状の吐出液流と
干渉させて吐出液流を発泡化させる発泡用アダプタ１３
とを備えている。

【００２８】バルブ機構は、吐出ノズル部４に設けられ
一端が開口している中空のハウジング１０と、このハウ
ジング１０内に回転自在に支持される回転部材としての
スライドバルブ１１と、ハウジング１０の開口部を閉塞
するバルブカバー１２とから構成されている。上記ハウ
ジング１０とバルブカバー１２によって内部中空の支持
部材が構成される。

【００２９】吐出ノズル部４は、トリガヘッド３０１の
シリンダ３０４から上端部から側方に延びるニップル部
４１と、ニップル部４１に差込み固定されるバルブイン
サート４２とから構成されており、上記ハウジング１０
はバルブインサート４２と一体成形されている。バルブ
インサート４２とハウジング１０は直線的に連続してい
るが、ハウジング１０の外径はバルブインサート４２よ
りも大径で、ハウジング１０の中心軸Ｏ1はバルブイン
サート４２の中心軸Ｏ2よりも下方に片寄せてあり、バ
ルブインサート４２の上端縁とハウジング１０の上端縁
がほぼ一致するように成形されている。

【００３０】ハウジング１０は二重構造で、ハウジング
１０の外周を構成する上下に偏平な断面楕円状の外筒部
１０１と、この外筒部１０１の上下端部内周に内接する
断面円形状の内筒部１０２と、外筒部１０１と内筒部１
０２の一端を連結する円板状の第１端壁部１０３と、を
備えている。このハウジング１０の上側面および下側面
の２箇所に、一部切り欠かれた操作用の開口窓１０６，
１０６が形成されている。

【００３１】バルブカバー１２は、ハウジング１０のポ
ンプディスペンサ３と反対側に位置する先端開口部を覆
うもので、スライドバルブ１１の端面に回転摺動自在に
接触する端壁としての円板状の第２端壁部１２１と、こ
の第２端壁部１２１の外周縁から突出してハウジング１
０の先端部内周に係合する環状壁部１２２と、この環状
壁部１２２の内側に設けられる第２ガイド突起１２３
と、を備えている。

【００３２】また、第２端壁部１２１の反スライドバル
ブ側端面には、吐出口１２ａを取り囲む周壁１２４が設
けられている。この周壁１２４は上方に開いたＵ字状壁
部１２４ａと、このＵ字状壁部１２４ａの上端を閉塞す
る水平壁部１２４ｂと、から構成されている。

【００３３】スライドバルブ１１は略円筒状部材でハウ
ジング１０の内筒部１０２内周に回転自在に挿入され、
その外周部の大部分をハウジング１０でカバーされ、２
箇所の開口窓１０６，１０６において露出している。モ
ード切換えの際は上下２箇所の開口窓１０６，１０６に
指を当て、スライドバルブ１１を上下から挟み回転させ
る。このスライドバルブ１１の外周部には指のスリップ
防止用リブ１１ａが設けられている。

【００３４】また、スライドバルブ１１の軸方向両端面
には回転軸を中心として同一径の第１，第２ガイド溝１
１１，１１２が設けられており、ハウジング１０の第１
端壁部１０３と対向する第１ガイド溝１１１が第１端壁
部１０３に設けられた第１ガイド突起１０５に回転摺動
自在に挿入され、バルブカバー１２の第２端壁部１２１
と対向する第２ガイド溝１１２が第２端壁部１２１に設
けられた第２ガイド突起１２３に回転摺動自在に挿入さ
れる。

【００３５】このスライドバルブ１１の第１，第２ガイ
ド溝１１１，１１２の内径端縁は環状のシール用リブ１
１４，１１５により構成されており、このシール用リブ
１１４，１１５の外周面がその弾性力によって第１，第
２ガイド突起１０５，１２３の内周面に全周的に密接し
てシールを確実にしている。

【００３６】さらに、スライドバルブ１１の第１，第２
ガイド溝１１１，１１２よりも内側に位置する中実の中
央部１１３に、上記したストリーム用流路１４およびス
プレー用流路１５が、スライドバルブ１１の回転軸の周
りに所定角度（図示例では１２０度）を隔てて独立して
設けられている。

【００３７】このストリーム用流路１４およびスプレー
用流路１５は互いに平行に軸方向に延びており、一端が
ハウジング１０の第１端壁部１０３に形成された流入口
１０７と連通し、他端に第１，第２流出口としてのスト
リーム用流出ポート１４ａおよびスプレー用流出ポート
１５ａが設けられている。

【００３８】ストリーム用流出ポート１４ａはストリー
ム用流路１４から細く絞られた細孔によって構成され
る。

【００３９】また、スプレー用流出ポート１５ａは、ス
ライドバルブ１１の端面に形成された円形の凹部１５ｂ
と、凹部１５ｂの接線方向に傾斜して延びる傾斜溝１５
ｃと、から構成されている。この傾斜溝１５ｃは、一端
がスプレー用流路１５に連通し、他端が凹部１５ｂに接
続されており、吐出液流を傾斜溝１５ｃを伝って凹部１
５ｂに流れ込ませることによって渦流を形成し、吐出液
流に遠心力を付与して放射状に吐出させるように構成さ
れている。

【００４０】もちろん、渦流を形成しないでも霧状の吐
出液流を形成することは可能であり、第１流路の構成は
このような傾斜溝の構成に限定されない。たとえば、細
孔から圧力をかけて噴出するだけでも霧状の吐出液流を
形成することは可能である。

【００４１】一方、バルブカバー１２には一箇所の吐出
口１２ａが設けられ、前記スライドバルブ１１を回転さ
せることによって、ストリーム用流出ポート１４ａとス
プレー用流出ポート１５ａを選択的に吐出口１２ａに合
致させるようになっている。

【００４２】すなわち、ストリーム用流出ポート１４ａ
とスプレー用流出ポート１５ａはスライドバルブ１１の
回転軸Ｏ1を中心とする円周Ｃ上に所定の角度（図示例
では１２０°）だけ離して形成し、一方、吐出口１２ａ
がストリーム用およびスプレー用流出ポート１４ａ，１
５ａの回転軌跡となる円周Ｃ上の一点に配置され、スト
リーム用およびスプレー用流出ポート１４ａ，１５ａが
スライドバルブ１１の回転操作によって吐出口１２ａに
対して選択的に合致するように構成されている。また、
この第２端壁部１２１に設けられる吐出口１２ａと、前
記第１端壁部１０３に設けられる流入口１０７は同一軸
上に位置している。

【００４３】このスライドバルブ１１の吐出口側端面に
は、図２に示すように、前記ストリーム用およびスプレ
ー用流出ポート１４ａ，１５ａの回転円周上の一箇所に
凸部１６が設けられている。一方、前記バルブカバー１
２の第２端壁部１２１には、前記ストリーム用およびス
プレー用流出口１４ａ，１５ａが吐出口１２ａに合致す
るそれぞれの位置で、凸部１６が嵌合する第１，第２凹
部１７，１８が設けられている。凸部１６および第１，
第２凹部１７，１８は球面状に成形されている。

【００４４】さらに、このバルブカバー１２の第２端壁
部１２１の吐出口１２ａのスライドバルブ１１側の開口
縁には、前記凸部１６が密接状態で嵌合する球面状の第
３凹部１９が設けられている。

【００４５】これら凸部１６と第１〜第３凹部１７〜１
９との嵌合と、印刷や凹凸成形等によってスライドバル
ブ１１に設けられたモード表示２０およびハウジング１
０の開口窓１０６の開口縁に設けられた矢印２１等によ
って、各吐出モード時におけるスライドバルブ１１の位
置合わせを行う。

【００４６】一方、発泡用アダプタ１３は、スプレー用
流路１５を通じて吐出される霧状の吐出液流を発泡化さ
せる環状壁１３１を有し、ヒンジ部１３２を介して、前
記バルブカバー１２の水平壁部１２４ｂに開閉自在に連
結され、発泡用アダプタ１３が閉位置にて環状壁１３１
が霧状の吐出液流と干渉するように位置させ、発泡用ア
ダプタ１３が開位置にて前記環状壁１３１が霧状吐出液
流と干渉しないように構成されている。また、環状壁１
３１の周囲には空気穴１３３が開口形成されている。

【００４７】発泡用アダプタ１３には、発泡用アダプタ
１３を開位置にて保持する開位置保持手段としての開位
置ロック機構２２と、閉位置にて保持する閉位置保持手
段としての閉位置ロック機構２３とが設けられている。

【００４８】開位置ロック機構２２は、発泡用アダプタ
１３の上端に突出形成されたリブ２２ａと、バルブカバ
ー１２の水平壁部１２４ｂに設けられた係合溝２２ｂ
と、から構成されており、リブ２２ａが係合溝２２ｂに
係脱自在となっている。

【００４９】また、閉位置ロック機構２３は、発泡用ア
ダプタ１３の下端に突出形成された摘み部２３ａと、バ
ルブカバー１２のＵ字状壁部１２４ａの下端に形成され
た切欠き部２３ｂと、から構成されており、摘み部２３
ａが切欠き部２３ｂに対して係脱自在となっている。

【００５０】上記実施の形態にあっては、次のようにし
て吐出モードを切り換える。

【００５１】内容液を直線状に吐出する第１のストリー
ムモードの場合には、図４(ａ)，(ｂ)に示すように、開
口窓１０６を通じて「直」のモード表示２０が矢印２１
に合致するようにスライドバルブ１１の回転操作を行
う。スライドバルブ１１を回転させていき、バルブカバ
ー１２の吐出口１２ａにスライドバルブ１１のストリー
ム用流出ポート１４ａが合致すると、スライドバルブ１
１に設けられた凸部１６が第１凹部１７に嵌り込み、吐
出口１２ａとストリーム用流出ポート１４ａが合致した
状態でスライドバルブ１１が位置決め保持される。

【００５２】ポンプディスペンサ３を操作すると、吐出
ノズル部４から流入する内容液はスライドバルブ１１の
中央部１１３に設けられたストリーム用流路１４を通じ
てストリーム用流出ポート１４ａに至り、吐出口１２ａ
を通じて直進流として吐出される。

【００５３】次に、吐出を停止する停止モードの場合に
は、図４(ｃ)，(ｄ)に示すように、開口窓１０６を通じ
て「止」のモード表示２０が矢印２１に合致するように
スライドバルブ１１の回転操作を行う。スライドバルブ
１１を回転させていき、バルブカバー１２の吐出口１２
ａに凸部１６が合致すると、凸部１６が第３凹部１９に
嵌り込み、吐出口１２ａが閉塞状態でスライドバルブ１
１が位置決め保持される。

【００５４】次に、内容液を霧状に吐出するスプレーモ
ードの場合には、図４(ｅ)，(ｆ)に示すように、開口窓
１０６を通じて「霧」のモード表示２０が矢印２１に合
致するようにスライドバルブ１１の回転操作を行う。ス
ライドバルブ１１を回転させていき、バルブカバー１２
の吐出口１２ａにスライドバルブ１１のスプレー用流出
ポート１５ａが合致すると、スライドバルブ１１に設け
られた凸部１６が第２凹部１８に嵌り込み、吐出口１２
ａとスプレー用流出ポート１５ａが合致した状態でスラ
イドバルブ１１が位置決め保持される。

【００５５】ポンプディスペンサ３を操作すると、流入
口１０７から流入する内容液はハウジング１０のスプレ
ー用流路１５を通じてスプレー用流出ポート１５ａに至
り、吐出口１２ａから内容液が渦流として霧状に吐出さ
れる。

【００５６】このスプレーモードの場合には、図４(ｇ)
に示すように、発泡用アダプタ１３の環状壁１３２が霧
状の液流と干渉しない開位置に位置させている。

【００５７】次いで、内容液を泡状に吐出する第４のフ
ォームモードの場合には、図４(ｈ)に示すように、スラ
イドバルブ１１をスプレーモードにした状態で、発泡用
アダプタ１３を閉位置に移動させて、吐出口１２ａの前
方に環状壁１３１を位置させる。

【００５８】この状態で、ポンプディスペンサ３を操作
して内容液を吐出すると、バルブカバー１２の吐出口１
２ａからは内容液が放射状に拡散しながら霧状に吐出さ
れ、この霧状の液が発泡用アダプタ１３の環状壁１３２
に衝突すると共に空気が混入して発泡化され、泡状にな
って吐出される。

【００５９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明にあって
は、回転部材の回転操作によってストリームおよびスプ
レーの各吐出モードを切換えることが可能となり、しか
も切換え位置については、回転部材と支持部材の端面間
に設けられた凸部と凹部の嵌合関係によって位置決めす
ることができ、使い勝手の良いモード切換え装置を実現
できる。

【００６０】また、吐出口を閉じた状態では、凸部によ
って吐出口をシールする構成とすれば、シール性がよ
い。

【００６１】さらに、泡を生成する発泡用アダプタを支
持部材に対して開閉するように取り付ければ、開閉操作
するだけで発泡モードに切り換えることができ、使い勝
手がよい。

【００６２】また、支持部材の上下側面に操作用の開口
窓を設けることにより、回転部材を上下の開口窓から挟
んで操作することができ、操作性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の一実施の形態に係るポンプディ
スペンサの吐出モード切換え装置を示すもので、同図
(ａ)は縦断面図、同図(ｂ)は正面図、同図(ｃ)は回転部
材の正面図、同図(ｄ)は同図(ａ)のＤーＤ線断面図であ
る。

【図２】図２(ａ)〜(ｄ)は図１の回転部材のスライド面
の凹凸係合状態を拡大して示す断面説明図である。

【図３】図３は図１の吐出モード切換え装置が適用され
たトリガ式ポンプディスペンサの全体構成を示す縦断面
図である。

【図４】図３は図１の吐出モード切換え装置のモード切
換え状態の説明図である。

【符号の説明】

１ モード切換え装置 ２ 容器 ３ ポンプディスペンサ ４ 吐出ノズル部 １０ ハウジング（支持部材） １０３ 第１端壁部 １１ スライドバルブ（回転部材） １２ バルブカバー（支持部材） １３１ 第２端壁部 １３ 発泡用アダプタ １４ ストリーム用流路（第１流路） １４ａ ストリーム用流出ポート（第１流出口） １５ スプレー用流路（第２流路） １５ａ スプレー用流出ポート（第２流出口） １６ 凸部 １７〜１９ 第１〜第３凹部 ２０ モード表示 ２１ 矢印 ２２ 開位置ロック機構（開位置保持手段） ２３ 閉位置ロック機構（閉位置保持手段）

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】容器内の内容液を所定量汲み出して吐出す
   るポンプディスペンサに設けられ、該ポンプディスペン
   サからの吐出液流を直進状に吐出するストリームモード
   と霧状に吐出するスプレーモードとに変更可能とするポ
   ンプディスペンサの吐出モード切換え装置において、 前記ポンプディスペンサに連結されポンプディスペンサ
   と反対側の端壁に吐出口が設けられた内部中空の支持部
   材と、該支持部材の中空内部に回転自在に支持される回
   転操作可能な回転部材と、を備え、 前記支持部材の吐出口が形成される端壁に、該端壁と対
   向する回転部材の端面を回転摺動自在に接触させ、 前記回転部材に、直進状の吐出液流を生成するための第
   １流路と、霧状の吐出液流を生成するための第２流路と
   を独立して設け、前記回転部材の端面に開口する第１お
   よび第２流路に対応する第１および第２流出口を回転部
   材の回転中心を中心とする円周上に所定の角度だけ離し
   て設け、一方、前記支持部材の端壁に設けられる吐出口
   を、前記第１，第２流出口の回転軌跡となる前記円周上
   の一点に配置して、前記第１，第２流出口が前記回転部
   材の回転操作によって前記吐出口と選択的に合致するよ
   うに構成し、 また、前記回転部材の端面の前記円周上の一箇所に凸部
   を設け、一方、前記支持部材の端壁に、前記第１，第２
   流出口が吐出口に合致するそれぞれの位置で前記凸部が
   嵌合する第１，第２凹部を設けたことを特徴とするポン
   プディスペンサの吐出モード切換え装置。
2. 【請求項２】支持部材の内端壁の吐出口の開口縁に前記
   凸部が密接状態で嵌合する第３凹部を設けたことを特徴
   とする請求項１に記載のポンプディスペンサの吐出モー
   ド切換え装置。
3. 【請求項３】第２流路を通じて吐出される霧状の吐出液
   流を発泡化させる環状壁を有する発泡用アダプタを備
   え、該発泡用アダプタをヒンジ部を介して支持部材に開
   閉自在に取付け、前記発泡用アダプタが閉位置にて前記
   環状壁が霧状の吐出液流と干渉するように位置させ、前
   記発泡用アダプタが開位置にて前記環状壁が霧状吐出液
   流と干渉しないように位置させたことを特徴とする請求
   項１または２に記載のポンプディスペンサの吐出モード
   切換え装置。
4. 【請求項４】発泡用アダプタの開位置にて発泡用アダプ
   タを保持する開位置保持手段を有する請求項３に記載の
   ポンプディスペンサの吐出モード切換え装置。
5. 【請求項５】発泡用アダプタの閉位置にて発泡用アダプ
   タを保持する閉位置保持手段を有する請求項３または４
   に記載のポンプディスペンサの吐出モード切換え装置。
6. 【請求項６】支持部材の上下側面に操作用の開口窓を備
   えた請求項１，２，３，４または５に記載のポンプディ
   スペンサの吐出モード切換え装置。