JP2005261958A - 使い捨ての着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴周り方向に伸長状態で延びる複数条の弾性部材と、この弾性部材と交差するように取り付けられているファスニング手段とを有する着用物品において、その弾性部材の作用でファスニング手段にギャザーが生じることを防止する。
【解決手段】使い捨ての着用物品1が内面シート4と外面シート5との間に介在して胴周り方向へ伸長状態で延びる弾性部材20を有する。ファスニング手段であるフック部17が弾性部材20と交差する態様で延びていて、フック部17のベースシート48が第3シート61に接合される。第3シート61は、その曲げ剛性がベースシート48の曲げ剛性より低いものであって、周縁部50から延出する部分53を有する。その部分53は、周縁部50から離れた部位で外面シート5に対して接合される。一方、その部位どうしの間は、部分53が外面シート5に対して非接合の状態にある。
【選択図】図11

Description

この発明は、使い捨ておむつ、トレーニングパンツ、失禁患者用おむつ、吸尿パッド着用のためのパンツ、おむつカバー等として使用するのに好適な使い捨ての着用物品に関する。
WO 01/87209 A1公報(特許文献1)には、吸収性着用物品(absorbent garment)の製法に係る発明が開示されている。この製法によるトレーニングパンツは、体液吸収性のシャシー(chassis)とファスニング手段(fastening system)とを有する。シャシーは前後胴周り域それぞれに胴周り方向へ伸長状態で延びる弾性部材を有し、ファスニング手段を形成しているメカニカルファスナのフック部とループ部とのそれぞれが弾性部材と交差した状態でシャシーに取り付けられている。
WO 01/87209号公報
特許文献1に開示されたトレーニングパンツでは、弾性部材の収縮に伴ってシャシーにギャザーが生じ、シャシーに取り付けられているフック部やループ部にも同様にギャザーの生じることがある。日常一般的に使用されるフック部は、剛性が高く、トレーニングパンツの弾性部材の収縮によってギャザーが生じることは稀であるが、そうした剛性の高いフック部に代えて柔軟でしなやかな剛性の低いフック部を使用した場合のトレーニングパンツでは、フック部にもギャザーが生じ易い。しかるに、フック部にギャザーが生じると、そのフック部に形成されている多数のフックのうちのあるものは、ギャザーの谷間に隠れてしまい、ループ部と係合することができなくなる。そうしたフック部では、有効に作用するフックの個数が減って、係合相手であるループ部が外れ易くなる。また、ギャザーが生じていない平滑なフック部とそれに係合しているループ部とに比べて、ギャザーが生じているフック部とそれに係合しているループ部との間には、これら両部が互いに反対方向へ引張られたときに、いわゆる剥離力が作用し易くてループ部がフック部から外れ易くなる。このように、使い捨ての着用物品において、フック部にギャザーが生じることは好ましいことではない。また、ループ部にギャザーが生じる場合にも同様なことがいえる。さらにはまた、ファスニング手段として、メカニカルファスナに代えて粘着性シートとその粘着性シートが繰り返しに止着可能なターゲット域を形成するシートとを使用した場合のこれら粘着性シートとターゲットを形成するシートについても同様なことがいえる。
この発明では、メカニカルファスナ等のファスニング手段を使用する使い捨ての着用物品において、その着用物品の弾性部材が収縮しても、そのファスニング手段の少なくとも一部分にはギャザーを生じることがないように改良を施すことを課題にしている。
前記課題解決のためにこの発明が対象とするのは、互いに直交する前後方向と幅方向とを有する股下域の前方と後方とのそれぞれに第1胴周り域と第2胴周り域とのそれぞれが形成され、前記第1、第2胴周り域それぞれが前記幅方向へ延びる端縁部を有し、前記第1胴周り域と前記第2胴周り域とのうちの少なくとも前記第1胴周り域では互いに重なり合う第1シートと第2シートとの間に前記幅方向へ伸長されて前記第2シートに接合する複数条の弾性部材が介在しており、前記第1胴周り域にはさらに、互いに係合・離脱可能な第1ファスニング手段と第2ファスニング手段とからなるファスニング手段の前記第1ファスニング手段が形成され、前記第2胴周り域には、前記第2ファスニング手段が形成されている使い捨ての着用物品である。
かかる使い捨ての着用物品において、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。複数条の前記弾性部材は、前記端縁部に位置する少なくとも1条の伸長応力の高い第1弾性部材と、前記第1弾性部材よりも伸長応力が低くて前記第1弾性部材よりも前記股下域寄りに位置する複数条の第2弾性部材とからなる。前記第1ファスニング手段は、ベースシートと前記ベースシートの片面に形成された第1ファスニング要素とからなっていて前記第2弾性部材と交差するように前記前後方向へ延びており、前記ベースシートの前記片面とは反対側の面が、前記第1胴周り域にあって前記ベースシートよりも大きくて前記第1シートおよび前記第2シートとは別体の第3シートに接合されている。前記第3シートは、前記幅方向における曲げ剛性が前記ベースシートの前記幅方向における曲げ剛性よりも低いものであって、前記幅方向における前記ベースシートの両側それぞれにおいて、前記ベースシートの周縁部から延出する部分を有し、前記延出する部分のうちで前記周縁部から所要寸法離れた部位で前記第1シートに対して接合される一方、前記部位どうしの間では前記第1シートに対して非接合状態にあり、前記第1シートが前記部位どうしの間で前記第2シートに対して接合状態にある。
この発明には、次のような好ましい実施態様がある。
(1)前記第1シートが前記着用物品の着用者の着衣と向かい合う前記着用物品の外面シートおよび前記着用者の肌と向かい合う前記着用物品の内面シートのいずれかである(請求項2に対応)。
(2)前記第1ファスニング手段がフック部とループ部とからなるメカニカルファスナの前記フック部と前記ループ部とのうちの一方であり、前記第2ファスニング手段が前記フック部と前記ループ部とのうちのもう一方であって、前記第1ファスニング要素が前記フック部におけるフックおよび前記ループ部におけるループのいずれかである(請求項3に対応)。
(3)前記第1ファスニング手段が粘着剤を塗布された粘着性シートと前記粘着性シートが繰り返し止着可能なターゲット域を形成するシートとのうちの一方であり、前記第2ファスニング手段が前記粘着性シートと前記ターゲット域とのもう一方であって、前記第1ファスニング要素が前記粘着性シートにおける粘着剤および前記ターゲット域を形成するシートの表面のいずれかである(請求項4に対応)。
請求項1に係る発明では、第1ファスニング手段のベースシートが、そのベースシートよりも曲げ剛性が低い第3シートに接合されている。第3シートはベースシートの周縁部から所要寸法離れた部位で第1シートに対して接合される一方、前記部位どうしの間では、第1シートに対して非接合状態にあるから、第2弾性部材が収縮してもベースシートにはギャザーを生じることがない。
請求項2に係る発明によれば、第1胴周り域の第1シートには着用物品における外面シートおよび内面シートのいずれかを使用することができる。
請求項3に係る発明によれば、ファスニング手段としてメカニカルファスナを使用することができる。
請求項4に係る発明によれば、ファスニング手段として粘着性シートと、この粘着性シートの止着の繰り返しが可能なターゲット域を形成するシートとからなる粘着性のファスニング手段を使用することができる。
図1に斜視図で示された使い捨ておむつ1は、使い捨て着用物品の一例であって、身体被覆部2と、体液吸収部3とを有する。身体被覆部2は、股下域8と、股下域8の前方に形成された前胴周り域6と、股下域8の後方に形成された後胴周り域7とを有し、これら各域6,7,8がおむつ着用者の着衣(図示せず)と向かい合う第1のシート、すなわち外面シート5と、外面シート5の反対側にあっておむつ着用者の肌(図示せず)と向かい合う第2のシート、すなわち内面シート4とによって形成されている。後胴周り域7の両側縁部12それぞれには、内外面シート4,5とは別体のシートからなるフラップ9が図の上下方向へ間欠的に並ぶ部位13において接着または溶着により接合されている。両側縁部12とフラップ9とは、合掌状に重なり合い、内面シート4の内面とフラップ9の内面とが接合されているから、フラップ9には、それ自身で、図の右方に示されているように前胴周り域5の外面シート5に重なろうとする傾向がある。かようなフラップ9の内面には、商品名マジックテープ等で知られるメカニカルファスナのループ部16が接着または溶着により取り付けられている。また、前胴周り域6の両側縁部11の外面には、メカニカルファスナのフック部17が接着または溶着により取り付けられている。これらループ部16とフック部17とは、おむつ1のファスニング手段を形成しており、これら両部16,17が重ね合わせられると、フラップ9を介して前胴周り域6と後胴周り域7とが互いの両側縁部11,12において取り外し可能に連結される。図1の右方では両側縁部11のうちの一方と両側縁部12のうちの一方とが連結された状態で示されており、図の左方では両側縁部11のうちのもう一方と、両側縁部12のうちのもう一方とが連結を外された状態で示されている。両側縁部11,12どうしが連結されたおむつ1では、胴周り開口18と、一対の脚周り開口19とが形成される。かようなおむつ1は、胴周り開口18の周り方向へ延びる胴周り弾性部材20と、脚周り開口19の周り方向へ延びる脚周り弾性部材19aとを有する。身体被覆部2には、これら弾性部材20,19aが収縮することによって、胴周り方向および脚周り方向において凹凸を繰り返すギャザー66,67が形成される。
図2は、おむつ1の部分破断平面図である。図2では、図1のおむつ1が前後胴周り域6,7の側縁部11,12どうしの連結を外され、伸展された状態にある。おむつ1は、双頭矢印Xで示される幅方向と、双頭矢印Xと直交する双頭矢印Yで示される前後方向とを有し、その幅方向Xはおむつ1の胴周り方向でもある。身体被覆部2は、幅方向Xへ延びる前端縁部26と後端縁部27、前後方向Yへ延びる前胴周り域6の両側縁部11と後胴周り域7の両側縁部12と股下域8の両側縁部28とを有する。前端縁部26と後端縁部27との寸法はほぼ同じである。股下域8の両側縁部28は、身体被覆部2の内方へ向かって凸となるように湾曲している。身体被覆部2における胴周り弾性部材20は、前端縁部26と後端縁部27とに取り付けられて両側縁部11と11との間および両側縁部12と12との間に伸長状態で延びる少なくとも1条の前胴周り域第1弾性部材21aおよび少なくとも1条の後胴周り域第1弾性部材21bの他に、これら第1弾性部材21a,21bよりも下方であって股下域8の側縁部28よりも上方に位置しており(図1参照)、両側縁部11と11との間および両側縁部12と12との間に伸長状態で延びる複数条の前胴周り域第2弾性部材22aおよび後胴周り域第2弾性部材22bを含んでいる。第1弾性部材21a,21bのそれぞれは、第2弾性部材22a,22bのそれぞれよりもおむつ着用者の胴周りを強く締め付けることができるように、第2弾性部材22a,22bのそれぞれよりも高い伸長応力を有するものを使用することができる。身体被覆部2ではまた、脚周り弾性部材19aが股下域8の両側縁部28に伸長状態で取り付けられている。これら胴周り弾性部材20と脚周り弾性部材19aとは、内面シート4と外面シート5との間にあるもので、図5,6に基づいて後記するフック部17の近傍を除いて、それぞれのシート4,5に好ましくは間欠的に接合されている。両側縁部12に取り付けられているフラップ19は図2において前後方向Yに延びている。
体液吸収部3は、図2に示されているように、透液性表面シート32と、不透液性裏面シート33と、これら両シート32,33間に介在する体液吸収性芯材34とを有する。表裏面シート32,33は、芯材34の周縁部から延出して重なり合い、接着または溶着により互いに接合されている。かかる体液吸収部3の両側縁部には、好ましくは不透液性シートからなる防漏カフ36が設けられている。防漏カフ36は、前後端縁部37,38と外側縁部39とにおいて表面シート32に接合されているが、内側縁部41は表面シート32に接合されていない。その内側縁部41には、前後方向Yへ延びる弾性部材42が伸長状態で取り付けられている。かようにして形成された防漏カフ36は、表面シート32の上を幅方向Xへ流れる体液が流入可能なポケット43を形成している。体液吸収部3は、裏面シート33がホットメルト接着剤(図示せず)を介して身体被覆部2の内面シート4に接合されている。
図3は、図2のIII−III線に沿う切断面を示す図である。身体被覆部2における後胴周り域7の側縁部12は、フラップ9と合掌状に重なり合う部分の部位13において接合されている。側縁部12では、後胴周り域第1弾性部材21bと第2弾性部材22bとが内面シート4と外面シート5とに間欠的に接合されて部位13にまで延びているが、図3には第2弾性部材22bのみが示されている。フラップ9は、それが幅方向Xへ引張られても側縁部12から剥離することがないようにその側縁部12に接合されている。フラップ9の内面にはループ部16を形成しているベースシート47が接合され、そのベースシート47の内面に多数のループ45が形成されている。
図4,5は、図2のIV−IV線とV−V線とに沿う切断面を示す図である。身体被覆部2の前胴周り域6の側縁部11では、フック部17がベースシート48と、そのベースシート48から起立する多数のフック49であるファスニング要素とで形成され、ベースシート48が外面シート5の外面に対して接合されている。図4において、身体被覆部2の内面シート4と、外面シート5と、第2弾性部材22aとは、ホットメルト接着剤51を介して、第2弾性部材22aの長さ方向において間欠的に接合されている。ただし、外面シート5は、ベースシート48に重なり合って接合する部位52と、幅方向Xにおいてベースシート48の両側それぞれにあってベースシート48の周縁部50からの幅の寸法がm,nである周縁部位53,54とが内面シート4と第2弾性部材22aとに対して非接合の状態にある。かかる寸法m,nは、2〜20mmの範囲にあることが好ましい。図5においては、外面シート5が、フック部17のベースシート48と重なり合う部位52と、前後方向Yにおいてベースシート48の両側それぞれにあって周縁部50からの幅の寸法がs,tである周縁部位56,57とが第1弾性部材21aと、第2弾性部材22aと、内面シート4とに対して非接合の状態にある。ただし、外面シート5は、これらの部位52,56,57よりも外側の部位で、つまり寸法s,tだけ離れた部位で第1弾性部材21a、脚周り弾性部材19a、内面シート4にホットメルト接着剤51を介して前後方向Yにおいて間欠的となるように接合されている。
図6,7は、胴周り弾性部材20が収縮したときの側縁部11を示す図4と同様な図と、その側縁部11に後胴周り域7の側縁部12がフラップ9を介して連結されているときの状態を示す図であるが、図7においてフラップ9は仮想線で示されている。身体被覆部2において胴周り弾性部材20が収縮すると、この弾性部材20に接合されている内面シート4も外面シート5も幅方向Xに収縮して、これらシート4,5に胴周り方向において凹凸を繰り返す多数の細かいギャザー66が生じる。ただし前胴周り域6の側縁部11では、外面シート5のうちで第2弾性部材22aと内面シート4とに接合していない部位52,53,54は、内面シート4から離間しておむつ1の外側へ向かって凸となるように変形する(図4を併せて参照)。このときに、フック部17のベースシート48は、外面シート5に接合されていることによって、またその外面シート5が弾性部材20と内面シート4とに対して非接合状態にあることによって、たとえその剛性が低くてもほぼ平坦な状態を維持することが可能である。外面シート5の部位53,54は、図示の如く傾斜するとともに、僅かなギャザーを有することがある。このようなフック部17では、フック49がベースシート48からおむつ1の外側へ向かってそろって起立した状態にあるから、どのフック49もループ部16のループ45と図7の如くに容易に係合する。後胴周り域7の側縁部12が図7の左方へ引張られたときには、外面シート5の部位53が図示の如く伸展してギャザーが消失する。
このように形成されているおむつ1では、フック部17のベースシート48が外面シート5よりも多少剛性が高いという程度にメカニカルファスナとしては柔軟なものであっても、弾性部材20の収縮の影響を受けることがなく平坦な状態を維持することができるから、フック部17のフック49はいずれもループ部16と容易に係合可能であって、係合した両部16,17は簡単に外れることがない。身体被覆部2において、内面シート4と外面シート5とには、不織布やプラスチックフィルム、織布等を使用することができる。これら両シート4,5の少なくとも一方に不透液性シートを使用すれば、おむつ1の防漏性能が向上する。フラップ9にもまた不織布やプラスチックフィルム、織布等を使用することができる。フラップ9には、幅方向Xに弾性的に伸長可能なシートを使用することもできる。図2では、弾性部材20が、前胴周り域6と後胴周り域7とにおいて同じレイアウトで配置されているが、両域6,7それぞれにおいて、そのレイアウトを適宜変更することが可能である。また、後胴周り域7において、弾性部材20の一部、または全部を省くことも可能である。さらにはまた、図示例のおむつ1は、身体被覆部2と、これとは別体の体液吸収部3とからなるものであったが、内面シート4に透液性のものを使用し、外面シート5に不透液性のものを使用し、これら両シート4,5に間に芯材34を介在させて、これら両部2,3を一体にした構造のものにすることもできる。
図8は、おむつ1における側縁部11の態様の一例を示す図5と同様な図である。図8の側縁部11における前端縁部26では、外面シート5が3条の前胴周り域第1弾性部材21aと内面シート4とにホットメルト接着剤51を介して接合した状態にあり、フック部17のベースシート48の周縁部50もその状態にある外面シート5に接合されている。ただし、外面シート5は、ベースシート48と重なり合う部位52の大部分と、ベースシート48の周縁部50から身体被覆部2の下方(図の上方)へ向かって延びる部位57とにおいて第2弾性部材22aにも内面シート4にも接合されていない。かような身体被覆部2のフック部17では、弾性部材20が収縮したときに、前端縁部26においてギャザーを生じることがあっても、フック部17の大部分を占めている前端縁部26よりも股下域8寄りの部分ではギャザーを生じることがない。このような側縁部11は、図5の側縁部11と同じような作用効果を有する。
図9は、側縁部11の態様の一例を示す図8と同様な図である。図9の側縁部11では、内面シート4と、外面シート5と、弾性部材20とが図8のそれらと同じように形成されている。フック部17は、ベースシート48が図8のそれよりも前後方向Yの長さが短くて、前端縁部26にまでは延びておらず、3条の第1弾性部材21aとは交差していない。またフック部材17は、複数条の第2弾性部材22aに対して、そのうちの一部のものとのみ交差している。かようなフック部17もまた、弾性部材20が収縮してもギャザーを生じることがない。
図10は、使い捨て着用物品の一例である図1〜7に例示のおむつ1に対してこの発明を実施することによって得られるおむつ101の一部分を示す図であって、その一部分は図4におけるおむつ1の一部分に対応している。おむつ101は、それが支持用のシート部材61を有していることを除けば、図1〜7のおむつ1とほぼ同じ構造を有している。おむつ101の側縁部11では、内面シート4と、外面シート5と、弾性部材20とがホットメルト接着剤51を介して互いに間欠的に接合され、弾性部材20が伸長状態にある。フック部17のベースシート48は、支持用のシート部材61に接着または溶着により接合されている。このシート部材61は、内外面シート4,5とは別体であって、ベースシート48よりも大きく、剛性がベースシート48の剛性よりも低くて、好ましくは外面シート5の剛性と同程度である。シート部材61には、ベースシート48の周縁部50から幅方向Xの両側に延出して所要寸法m,nだけの幅を有する周縁部位53,54が形成され、その周縁部位53,54よりもさらに外方の部位63,64において外面シート5に接合されている。このようなシート部材61の部位63,64は、外面シート5を介して間接的に弾性部材20と内面シート4とに接合された状態にある。
図11は、図10と同様な図であるが、この図では側縁部11において弾性部材20が収縮している。弾性部材20のうちで図示例の第2弾性部材22aは内面シート4と外面シート5とに間欠的に接合されており、幅方向Xへ収縮することによって、内外面シート4,5に多数の細かいギャザー66が生じている。シート部材61は、ベースシート48と接合している部位52がそのベースシート48とともに平坦な状態にあるが、周縁部位53,54は図示例の如く周縁部50の近傍でおむつ1の外方(図の下方)に向かって凸となるように湾曲している。このように湾曲した周縁部位53,54は、ベースシート48の周縁部50によるおむつ着用者の肌に対しての刺激をやわらげることができる。ただし、周縁部位53,54は、その剛性が高ければ、図6に例示されているように傾斜することがある。この例から明らかなように、この発明では、外面シート5が内面シート4と弾性部材20とに接合されている場合に、フック部17のベースシート48は、外面シート5に対して直接的に取り付けられるのではなく、シート部材61を介して間接的に取り付けられる。フック部17は、このような態様のシート部材61に取り付けられることによって、弾性部材20と内面シート4とに対して非接合状態にある。
この発明において、前胴周り域6と後胴周り域7とを連結するためのファスニング手段として、ループ部16とフック部17とからなるメカニカルファスナに代えて、ターゲット域と粘着域とからなる粘着性のファスニング手段を使用することもできる。そのターゲット域にはプラスチックフィルムを使用することができる。また、この発明は、ターゲット域が前胴周り域6に形成され、粘着域がフラップ9に形成される態様で実施することも可能である。
この発明を実施する対象として例示した図1のおむつ1は、前胴周り域6の形状が後胴周り域となり、後胴周り域7の形状が前胴周り域となるように作ることができる。また、おむつ1は、ループ部16がフラップ9の外側に取り付けられ、フック部17が身体被覆部2の内側に取り付けられる態様のものであってもよい。そのようなおむつ1では、フック部17を取り付けられた内面シート4がフック部17の近傍において弾性部材20と外面シート5とに対して非接合状態にある。おむつ1はまた、フラップ9を設けることに代えて、後胴周り域7の両側縁部12を前胴周り域6の両側縁部11よりも幅方向Xへ大きく延ばし、その延ばした部分をフラップとして使うこともできる。ただし、そのようなフラップは、図1のフラップ9と異なり、おむつ1の幅方向Xへ延びるものであって、それ自身には前胴周り域6に重なろうとする性質がない。一方、図1のフラップ9は、後胴周り域7の側縁部12に合掌状に重なり合って接合されているから、それ自身に前胴周り域6に重なろうとする性質がある。
この発明は、使い捨ておむつの他に、トレーニングパンツや失禁患者用おむつ、吸尿パッド着用のためのパンツ、おむつカバー等の着用物品において実施することができる。
使い捨ておむつの斜視図。 伸展状態にある使い捨ておむつの部分破断平面図。 図2のIII−III線切断面を示す図。 図2のIV−IV線切断面を示す図。 図2のV−V線切断面を示す図。 弾性部材が収縮しているときの図4と同様な図。 側縁部どうしが連結した状態にある図6と同様な図。 側縁部の態様の一例を示す図5と同様な図。 側縁部の態様の一例を示す図5と同様な図。 この発明の実施態様の一例を示す図4と同様な図。 弾性部材が収縮した状態にある図10と同様な図。
符号の説明
1 おむつ
4 第2シート(内面シート)
5 第1シート(外面シート)、シート部材
6 前胴周り域
7 後胴周り域
8 股下域
16 第2ファスニング手段(ループ部)
17 第1ファスニング手段(フック部)
20 弾性部材
26 端縁部
27 端縁部
45 ループ
47 ベースシート
48 ベースシート
49 フック
61 第3シート(シート部材)
71 ターゲット域
72 粘着域
74 ベースシート
76 粘着剤
101 着用物品(使い捨てのおむつ)
X 幅方向
Y 前後方向

Claims (4)

  1. 互いに直交する前後方向と幅方向とを有する股下域の前方と後方とのそれぞれに第1胴周り域と第2胴周り域とのそれぞれが形成され、前記第1、第2胴周り域それぞれが前記幅方向へ延びる端縁部を有し、前記第1胴周り域と前記第2胴周り域とのうちの少なくとも前記第1胴周り域では互いに重なり合う第1シートと第2シートとの間に前記幅方向へ伸長されて前記第2シートに接合する複数条の弾性部材が介在しており、前記第1胴周り域にはさらに、互いに係合・離脱可能な第1ファスニング手段と第2ファスニング手段とからなるファスニング手段の前記第1ファスニング手段が形成され、前記第2胴周り域には、前記第2ファスニング手段が形成されている使い捨ての着用物品において、
    複数条の前記弾性部材は、前記端縁部に位置する少なくとも1条の伸長応力の高い第1弾性部材と、前記第1弾性部材よりも伸長応力が低くて前記第1弾性部材よりも前記股下域寄りに位置する複数条の第2弾性部材とからなり、
    前記第1ファスニング手段が、ベースシートと前記ベースシートの片面に形成された第1ファスニング要素とからなっていて前記第2弾性部材と交差するように前記前後方向へ延びており、前記ベースシートの前記片面とは反対側の面が、前記第1胴周り域にあって前記ベースシートよりも大きくて前記第1シートおよび前記第2シートとは別体の第3シートに接合され、前記第3シートは、前記幅方向における曲げ剛性が前記ベースシートの前記幅方向における曲げ剛性よりも低いものであって、前記幅方向における前記ベースシートの両側それぞれにおいて、前記ベースシートの周縁部から延出する部分を有し、前記延出する部分のうちで前記周縁部から所要寸法離れた部位で前記第1シートに対して接合される一方、前記部位どうしの間では前記第1シートに対して非接合状態にあり、前記第1シートが前記部位どうしの間で前記第2シートに対して接合状態にあることを特徴とする前記使い捨ての着用物品。
  2. 前記第1シートが前記着用物品の着用者の着衣と向かい合う前記着用物品の外面シートおよび前記着用者の肌と向かい合う前記着用物品の内面シートのいずれかである請求項1記載の使い捨ての着用物品。
  3. 前記第1ファスニング手段がフック部とループ部とからなるメカニカルファスナの前記フック部と前記ループ部とのうちの一方であり、前記第2ファスニング手段が前記フック部と前記ループ部とのうちのもう一方であって、前記第1ファスニング要素が前記フック部におけるフックおよび前記ループ部におけるループのいずれかである請求項1または2記載の使い捨ての着用物品。
  4. 前記第1ファスニング手段が粘着剤を塗布された粘着性シートと前記粘着性シートが繰り返し止着可能なターゲット域を形成するシートとのうちの一方であり、前記第2ファスニング手段が前記粘着性シートと前記ターゲット域を形成するシートとのうちのもう一方であって、前記第1ファスニング要素が前記粘着性シートにおける粘着剤および前記ターゲット域を形成するシートの表面のいずれかである請求項1または2記載の使い捨ての着用物品。
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