JP2005261702A - アイアン型ゴルフクラブヘッド及びこれを備えたアイアン型ゴルフクラブ - Google Patents

アイアン型ゴルフクラブヘッド及びこれを備えたアイアン型ゴルフクラブ Download PDF

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Abstract

【課題】 フェースを開いてアドレスしやすいアイアン型ゴルフクラブヘッド及びこれを用いたゴルフクラブを提供する。
【解決手段】 ロフト角が45度以上であるとともに、ヘッド1を所定のライ角及び前記ロフト角で水平面上に載置した基準状態におけるフェースライン3の水平方向に対する傾斜角度が2度以下であるアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
スイートスポットを含み且つヘッド重心からフェース面に下ろした垂線に垂直な投影平面への投影像において、フェースライン3のヒール側端点tから投影像垂直方向に引かれた直線とリーディングエッジとの交点7を通りフェース輪郭線を最も長く横切っている直線である最長横断線9は、水平線hに対して39度以上50度以下の角度θを成している。フェース輪郭線4と最長横断線9とのトウ側における交点9の近傍での該フェース輪郭線4の曲率半径R1は10mm以上22mm以下である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フェースを開いた状態でも打ちやすいアイアン型ゴルフクラブヘッド及びこれを備えたアイアン型ゴルフクラブに関するものである。
サンドウエッジ(SW)、アプローチウエッジ(AW)及びピッチングウエッジ(PW)等のウエッジクラブをはじめとするロフト角45度以上のアイアン型ゴルフクラブは、様々な状況下でのアプローチショットやバンカーショットなどで使用されるため、多様な打球を打ち分ける必要がある。このため、フェースをスクエアにして打球する場合のみならず、フェースを開いて打球し、更にはフェースの開き具合を適宜調節して打球することにより、弾道の高さやスピン等の異なる多種多様な打球を1本のクラブで打ち分ける性能が強く求められる。フェースを開くほと打球時の実効ロフト(インパクトロフト)が大きくなりやすく、またヘッド軌道がアウトサイドインとなりやすいから、フェースの開き具合を調節することにより弾道の高さやバックスピン量などが異なる多様な打球を打ち分けることが可能となる。
しかし、フェースを開いて構えたときにヘッド形状に違和感がある場合、かかる違和感がスイングに影響を及ぼし、ミスショットとなったり、思惑通りの弾道が得られなかったりすることが多くなる。そこで、トップラインの形状やリーディングエッジの形状を所定半径の円弧形状として、フェースを開いた状態でアドレスしやすいようにヘッド形状を工夫したとするウエッジクラブヘッドが提案されている(特許文献1参照。)。
特開2000−116828号公報(図1、請求項1)
しかしながら、上述した特許文献に記載のクラブヘッドであってもフェースを開いた状態でのアドレスし易さが必ずしも充分とはいえず、更なる改良が可能であることが判明した。即ち、上述の特許文献に記載のクラブヘッドでは、トウ上側の曲率半径が比較的大きいため、フェース面におけるヒール下側からトウ上側までの長さが比較的短くなっていた。そうすると、フェースを開いて打球した場合におけるフェース面上でのボールの軌跡が短くなるので、当該ボールの軌跡をイメージしにくくなり、よってスイング軌道を明確にイメージしにくくなることから、スイングに悪影響を及ぼしていた。
更に、リーディングエッジの曲率半径が大きすぎる(即ちリーディングエッジの丸みが比較的少なく直線に近い)ため、フェースの向き(フェース面の法線の向き)が明瞭に意識されすぎてしまい、開いて構えた場合にボールが過度に右方向(右打ちゴルファーの場合)に飛んでしまうという不安感、即ちボールがつかまりにくくなるという不安感が大きくなり、スイングに悪影響を及ぼしていた。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、フェースを開いてアドレスしやすいアイアン型ゴルフクラブヘッド及びこれを用いたゴルフクラブを提供することを目的とする。
本発明は、ロフト角が45度以上であるとともに、ヘッドを所定のライ角及び前記ロフト角で水平面上に載置した基準状態におけるフェースラインの水平方向に対する傾斜角度が2度以下であるアイアン型ゴルフクラブヘッドであって、スイートスポットを含み且つヘッド重心からフェース面に下ろした垂線に垂直な投影平面への投影像において、フェースラインのヒール側端点から投影像垂直方向に引かれた直線とリーディングエッジとの交点を通りフェース輪郭線を最も長く横切っている直線である最長横断線は、前記基準状態における前記投影平面と前記水平面との交線に対して39度以上50度以下の角度を成しており、且つ、前記フェース輪郭線と前記最長横断線とのトウ側における交点の近傍での該フェース輪郭線の曲率半径は10mm以上22mm以下であることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
このようにすると、所謂ウエッジクラブに代表されるロフト角が45度以上で且つ前記基準状態に対して略水平方向にフェースラインが設けられたアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいて、フェースを開いた状態でアドレスしやすくなる。即ち、最長横断線は前記基準状態における前記投影平面と前記水平面との交線に対して39度以上50度以下の角度を成しており、且つフェース輪郭線と最長横断線とのトウ側における交点の近傍における該フェース輪郭線の曲率半径は10mm以上22mm以下であるから、最長横断線のフェース面内における長さが比較的長くなりやすく、フェースを開いてアドレスしても違和感の少ないヘッド形状とすることが可能となる。
上記のゴルフクラブヘッドにおいては、前記投影像において、リーディングエッジの曲率半径を110mm以上140mm以下とするのが好ましい。この場合、リーディングエッジの曲率半径が110mm以上であるため、特にスクエアにアドレスした場合にフェース面の向きが分かりにくくなる状態を抑制しうる。そして、同140mm以下であるから、開いてアドレスした場合につかまりの良いイメージを受けやすくなる。
本発明では、ヘッド形状を適切に設定したので、フェースを開いてアドレスしても違和感のないヘッド形状となり、フェースを開いたショットにおいて所望の打球が得られやすくなる。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るアイアン型ゴルフクラブヘッド(以下、単にアイアンヘッド又はヘッドともいう)1を投影平面に投影した投影像(以下、単に投影像ともいう)である。投影平面とは、ヘッド1のスイートスポット(図示しない)を含み且つヘッド重心(図示されない)からフェース面2に下ろした垂線に垂直な平面(図示しない)である。なお、後述するトウ曲率半径R1、リーディングエッジ曲率半径R2、及び最長横断線角度θは、上記投影像における計測値である。かかる投影像上で各曲率半径R1,R2や角度θを計測することとしたのは、フェース面2が平面でない場合を考慮したものである。ただし、一般的なアイアン型ゴルフクラブヘッドのようにフェース面2が平面である場合は、該フェース面2上における各曲率半径R1,R2や角度θは、上記投影像における各曲率半径R1,R2及び角度θと同一の値となる。
アイアンヘッド1は、打球の際にボールと接触するフェース面2と、シャフト(図示しない)を挿入接着するためのシャフト穴10を備えたホーゼル11と、ヘッド1の底面を構成するソール12とを有している。フェース面2は平面とされている。アイアンヘッド1のロフト角(リアルロフト角)は45度以上であり、ピッチングウエッジ(PW)、アプローチウエッジ(AW)、サンドウエッジ(SW)等の所謂ウエッジ類が主として該当する。
フェース面2には、最もソール側に位置する最下フェースライン3aを含んで複数本のフェースライン3が設けられている。個々のフェースライン3は略真っ直ぐに設けられるとともに、複数本のフェースライン3は互いに平行に設置されている。更に、全てのフェースライン3は、ヘッド1を所定のライ角及びロフト角で水平面上に載置した基準状態における前記投影平面と前記水平面との交線に平行な直線である水平線hに対する傾斜角度が2度以下とされている。即ち、全てのフェースライン3は前記基準状態における水平方向と略平行に設置されている。
フェース面2について詳細に説明すると、フェース面2とは、曲率半径(主曲率のうち大きい方の曲率の曲率半径)が500mm以上の曲面又は平面から構成され、該曲面又は平面の周縁部がフェース面2の端部であり、フェース輪郭線4を画定している。換言すれば、フェース面2とフェース面2でない部分との境界線であるフェース輪郭線4は、前述した曲率半径500mm以上の曲面又は平面である部分と、該曲率半径500mm以上の曲面でもなく平面でもない部分との境界線により画定される。そして、フェース輪郭線4に囲まれた部分がフェース面2となる。更に、フェース輪郭線4のうちソール12側に位置する部分がリーディングエッジ5である。なおアイアン型ゴルフクラブヘッドにおいては、フェース面2は通常平面から構成されているので、この場合は当該平面の周縁部(平面と非平面との境界線)がフェース面2の端部即ちフェース輪郭線4となる。また、図1等の各ヘッド図面では、フェース輪郭線4のうち、フェース面2とホーゼル11との間に存在するフェース輪郭線4の記載を省略し、アイアンヘッド1の輪郭線と略一致するフェース輪郭線4のみを記載している。そして、フェース輪郭線4は、上述した図示されない部分を除き、フェース面2の外側に向かって凸状を成し且つ略滑らかに連続する曲線により構成されている。
フェースライン3のヒール側端点tから投影像垂直方向に引かれた直線6とリーディングエッジ5との交点であるヒール側交点7を通りフェース輪郭線4を最も長く横切っている直線が最長横断線9である。つまり最長横断線9とは、前記投影像において、ヒール側交点7を通る直線のうち、フェース輪郭線4とのトウ側における交点であるトウ側交点8と前記ヒール側交点7との距離L(即ちフェース面2上における長さL)が最も長い直線のことである。
なお、フェースライン3が複数本である場合であって、ヒール側のフェースライン端点の位置が異なるフェースライン3が存在する場合には、それらのうち最もヒール側に位置するフェースライン端点をフェースラインのヒール側端点tとする。
投影像垂直方向とは次の通りとする。ヘッド1を所定のライ角及びロフト角で水平面上に載置した基準状態において、フェース面2上の所定点(例えばスイートスポット)を通り、その所定点においてフェース面2に直交し、且つ、水平面に直交する平面を設定する。その設定された面とフェース面2との交線を設定ライン(図示省略)としたとき、この設定ラインを前記投影平面に投影した投影像の方向が投影像垂直方向である。なお、図1及びその他の実施形態においては、複数のフェースライン3のうち最長のフェースライン3のヒール側フェースライン端点同士を結んだ線が、ヒール側端点tから投影像垂直方向に引かれた直線6と一致している。
前記投影像における前述した水平線hと最長横断線9との成す角度である最長横断線角度θ(図1参照)が39度以上で且つ50度以下とされ、更に、フェース輪郭線4と最長横断線9とのトウ側における交点8の近傍での該フェース輪郭線の曲率半径であるトウ曲率半径R1は10mm以上22mm以下とされている。このようにすると、最長横断線9のフェース面2上における長さLが比較的長くなる。なぜなら、フェース面2のトウ・ヒール方向における長さであるフェース長が所定の一定値であるという条件において上記長さLを長くしようとすれば、角度θを上記所定値となるようにフェース輪郭線4のトウ曲率半径R1を設定して、最長横断線9がフェース面2を略対角線状に横切るようにした方が有利だからである。なお、上記フェース長は、ロフト角が45度以上のアイアンでは通常65mm以上85mm以下である。
最長横断線9のフェース面2上における長さLが長くなると、フェースを開いて打球した場合におけるフェース面2上でのボールの軌跡が長くなるので、当該ボールの軌跡をイメージしやすくなり、スイング軌道を明確にイメージしやすくなるので、意図したスイングがしやすくなる。そうすると弾道高さやスピン量を意図通りにコントロールしやすくなり、好結果が得られる。したがって、フェースを開いてアドレスしても違和感の少ないヘッド形状となる。
このように、長さLは長い方がよく、80mm以上、更には83mm以上とするのが好ましい。しかし、フェース面2の大きさには限度があり、また長さLを過度に長くしようとするとトウ曲率半径R1が小さくなりすぎて形状上の違和感が生じる場合があるから、長さLは90mm以下が好ましく、更には88mm以下がより好ましい。
従来におけるロフト角45度以上のアイアン型ゴルフクラブヘッドでは、当該45度以上のアイアンヘッドを含むアイアンゴルフクラブセット(例えばロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアン等を含むアイアンゴルフクラブセット。以下単にセットともいう)において、当該セット内におけるアイアン各番手相互間の形状バランスや形状の流れを重視していた。ロフト角が45度以下のアイアンヘッドはフェースを開いて使用することはほとんど無いが、ロフト角が45度以上のアイアンヘッドではフェースを開いて使用することが多く、単にセット内における形状バランスや形状の流れを重視するのみではフェースを開いて構えやすいアイアンヘッドとはならない。
なお、トウ曲率半径R1は、次のように求めることができる。図1に示すように、前記投影像において、トウ側交点8の両側に位置するフェース輪郭線4上の点であって、トウ側交点8からの距離(フェース輪郭線4上の道のり距離)が5mmである2つの点8a,8bとトウ側交点8との合計3点を通る円弧の曲率半径をトウ曲率半径R1とする。
前記投影像において、リーディングエッジ5はフェース面2の外側に向かって凸状をなす曲線からなり、その曲率半径R2が110mm以上140mm以下とされている。
ここで、リーディングエッジ5の曲率半径R2と、開いてアドレスしたときの構えやすさ(アドレスし易さ)の関係について説明する。図3(a)は、リーディングエッジ5の曲率半径が異なる5種類のヘッド21〜ヘッド25の投影図を重ねて記載した図である。ヘッド21におけるリーディングエッジ5の曲率半径R2がR21であり、ヘッド22におけるリーディングエッジ5の曲率半径R2がR22であり、ヘッド23におけるリーディングエッジ5の曲率半径R2がR23であり、ヘッド24におけるリーディングエッジ5の曲率半径R2がR24であり、ヘッド25におけるリーディングエッジ5の曲率半径R2がR25である。ヘッド21〜25相互間における曲率半径の大小関係は、R21>R22>R23>R24>R25である。
この図3(a)で示すように、リーディングエッジ5の曲率半径が小さくなるほどリーディングエッジ5の丸み(丸みの出っ張り具合)が大きくなる。リーディングエッジ5の丸みが大きいほどフェースの向きX(フェース面2の法線方向。図3(a)にて破線矢印にて示す。)が明瞭に認識されにくくなる。というのも、ゴルファーはアドレスした際にリーディングエッジ5に直交する方向をフェースの向きと認識しやすく、リーディングエッジ5が直線的であるほどリーディングエッジ5の直交方向が認識しやすくなるからである。したがって、リーディングエッジ5の曲率半径R2が小さいとリーディングエッジ5の丸みが大きくなってフェースの向きXが明瞭に認識されにくく、リーディングエッジ5の曲率半径R2が大きいとリーディングエッジ5の丸みが小さく(直線に近く)なってフェースの向きXが明瞭に認識されやすくなる。
本実施形態では、曲率半径R2が110mm以上であるため、該曲率半径が小さすぎて(リーディングエッジ5の丸みが大きすぎて)特にスクエアにアドレスした場合にフェース面2の向きXが認識されにくくなる状態が抑制され、目標方向にフェース面2を向けやすくなる。同じ理由から、リーディングエッジ5の曲率半径R2は115mm以上とするのがより好ましい。
また本実施形態では曲率半径R2が140mm以下であるため、開いてアドレスした場合につかまりの良いイメージを受けやすくなる。該曲率半径R2が大きすぎると(リーディングエッジ5の丸みが少なすぎると)、フェースの向きXが明瞭に認識されすぎてしまい、開いてアドレスした(構えた)場合にボールが過度に右方向(右打ちゴルファーの場合)に飛んでしまうという不安感、即ちボールがつかまりにくくなるという不安感が大きくなって、スイングに悪影響を及ぼすことがある。これに対して本発明では曲率半径R2を140mm以下としているから、ボールがつかまりにくくなるという不安感を最小限に抑えることができ、アドレスした場合につかまりの良いイメージを受けやすくなる。よって意図したスイングが出来やすくなり、好結果が得られる。よって、この曲率半径R2は130mm以下とするのがより好ましく、125mm以下とするのが更に好ましく、120mm以下とするのが特に好ましい。
なお、リーディングエッジ5の曲率半径R2を次のように求めることができる。図3(b)に示すように、前記投影像において、最下フェースライン3aを4等分し、この各等分点及び最下フェースライン3aの両端点の合計5点のそれぞれから投影像垂直方向に引かれた直線とリーディングエッジ5との各交点をそれぞれトウ側の交点から順にP1,P2,P3,P4,P5とする。そして、P1,P2,P3の3点を通る円弧の曲率半径(mm)をRAとし、P2,P3,P4の3点を通る円弧の曲率半径(mm)をRBとし、P3,P4,P5の3点を通る円弧の曲率半径(mm)をRCとしたとき、(RA+RB+RC)/3の値をリーディングエッジ5の曲率半径R2とすることができる。
本発明では曲率半径R2の値を110〜140mmとするのが好ましいが、更に好ましくは、前記投影像において、前記P1からトウ側に3mm隔てた点から投影像垂直方向に引かれた線とリーディングエッジ5との交点をP6とし、前記P5からヒール側に3mm隔てた点から投影像垂直方向に引かれた線とリーディングエッジ5との交点をP7としたとき、P6とP7との間に存在するリーディングエッジ5上の任意の3点を通る円弧の曲率半径z(図示省略)を100mm以上とするのが好ましく、110mm以上とするのがより好ましい。その理由は、リーディングエッジ5の曲率半径R2を110mm以上とするのが好ましい理由と同じである。またこの曲率半径zは、200mm以下とするのが好ましく、140mm以下とするのがより好ましい。その理由は、リーディングエッジ5の曲率半径R2を140mm以下とするのが好ましい理由と同じである。
最長横断線9のフェース面2上における長さL、トウ曲率半径R1、及び、最長横断線角度θの3者は互いに相関関係を有している。この相関関係を示す図が図2及び図4である。図2は、トウ上部の形状が異なる5種類のアイアンヘッド1a〜1eの投影図を重ねて表示した図である。図4は、ヘッド1a〜1eのうちヘッド1a,1c,1eの3種類の投影図を縦に並べた図である。
ヘッド1aの仕様は、最長横断線角度がθaであり、トウ曲率半径がR1aであり、最長横断線9のフェース面2上における長さがLaである。ヘッド1bの仕様は、最長横断線角度がθbであり、トウ曲率半径がR1bであり、最長横断線9のフェース面2上における長さがLbである。以下同様に、ヘッド1cの仕様は(θc,R1c,Lc)であり、ヘッド1dの仕様は(θd,R1d,Ld)であり、ヘッド1eの仕様は(θe,R1e,Le)である。そして、最長横断線角度θa〜θe相互間の大小関係はθa<θb<θc<θd<θeであり、トウ曲率半径R1a〜R1e相互間の大小関係はR1a>R1b>R1c>R1d>R1eであり、長さLa〜Le相互間の大小関係はLa<Lb<Lc<Ld<Leである。このように、ヘッド1a〜1eでは、トウ曲率半径R1が小さくなるほと、最長横断線角度θが大きくなり、同時に長さLが長くなっている。
そして、図4に示すように、フェース長ftが一定であるという条件下において、最長横断線9のフェース面2上における長さLは、ヘッド1a、ヘッド1c、ヘッド1eの順で長くなっている。つまり、La<Lc<Leとなっている。これは、ヘッド1a、ヘッド1c、ヘッド1eの順で最長横断線角度θを順次大きくし(θa<θc<θe)、同時にトウ曲率半径R1を順次小さくしたからである(R1a>R1c>R1e)。
このように、トウ曲率半径R1及び最長横断線角度θと長さLとは相関があるから、トウ曲率半径R1及び最長横断線角度θを所定範囲に設定することで、最長横断線9のフェース面2上における長さLをフェース長ftに対して比較的長くすることができる。
フェースライン3の長さ(長さの異なる複数のフェースライン3がある場合は、それらのうち最長のフェースライン3の長さ)Lfは、48mm以上が好ましく、50mm以上がより好ましい。フェースライン3の長さLfが短すぎるとフェースラインの無い位置で打球する可能性が高くなるから、適切なバックスピン量が得られにくくなる。また同長さLfは55mm以下が好ましく、53mm以下がより好ましい。フェースライン3が長すぎると、フェース面の大きさに対してフェースラインの存在する範囲が広くなりすぎるため、デザイン上の違和感が生じたり、スイートエリアを認識しにくくなったりして、アドレスしにくくなるからである。
トウ曲率半径R1は、上述の様に10mm以上とするが、好ましくは12mm以上がよい。トウ曲率半径R1が小さすぎると、最長横断線9のフェース面2上における長さLは長くなりやすいものの、トウ上部付近の形状が角張りすぎてアドレス時に違和感を生じる場合があるからである。またトウ曲率半径R1は22mm以下とするが、19mm以下が好ましく、16mm以下がより好ましく、15mm以下が更に好ましい。トウ曲率半径R1が大きすぎると、最長横断線9のフェース面2上における長さLが短くなる傾向となり、また最長横断線角度θが小さくなりすぎる場合があるからである。
最長横断線角度θは、上述のように39度以上とするが、42度以上が好ましく、44度以上がより好ましく、45度以上が更に好ましい。最長横断線角度θが小さすぎると、最長横断線9のフェース面2上における長さLが短くなる傾向となるからである。また最長横断線角度θは50度以下とするが、48度以下がより好ましい。最長横断線角度θが大きすぎると、フェース輪郭線4の上側(トップ側)頂点がヒール側に寄りすぎてしまい、アドレス時に形状上の違和感を生じる場合があるからである。
アイアンヘッド1の材質は特に限定されず、例えば軟鉄、ステンレス、チタン、チタン合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金、銅系合金等を用いることが出来る。また、例えばフェース部をチタン合金やステンレス等とし、該フェース部以外の部分であるボディ部をステンレス等とするというように、複数種の金属を複合させてもよい。
本発明の効果を確認するため、9種類の実施例1〜9と4種類の比較例1〜4とからなる合計13種類のアイアン型ゴルフクラブを作製して評価した。なお、全ての実施例及び全ての比較例(以下、全ての例ともいう)では、ライ角を64度とし、バンス角を8度とし、リアルロフトを58度とし、クラブ長さを35インチとした。また、全ての例においてシャフト及びグリップは共通のものを使用した。各例の仕様及び評価結果を纏めたのが表1である。
Figure 2005261702
評価は、ハンディキャップが0〜10である20名のテスターにより行った。
表1中の「アドレスし易さ」とは、フェースを開いたときのアドレスし易さ(構えやすさ)を各テスターが10点満点で評価した点数を20名で平均した平均点であり、点数が高いほどフェースを開いて構えやすく、違和感が少ないことを示している。
また、表1中の左右方向残距離(ヤード)及び飛距離方向残距離(ヤード)とは、20名のテスターがそれぞれ10球ずつフェースを開いた状態でピンまで40ヤードのアプローチショットを行い、目標であるピンと打球停止地点との距離を平均した値(20名が各10球づつ打球した合計200球の平均値)であって、「左右方向残距離」は左右方向(打球地点とピンとを結ぶ方向に垂直でかつ地面に平行な方向)におけるピンと打球停止地点との距離(ヤード)を示し、「飛距離方向残距離」とは飛距離方向(打球地点とピンとを結ぶ方向)におけるピンと打球停止地点との距離を示す。したがって、左右方向残距離及び飛距離方向残距離のいずれについても、少ないほどアプローチショットがピンに近寄り、結果が良好であったことを示す。
表1に示すように、全実施例共、全比較例よりもアドレスし易さにおいて良好な評価が得られている。また、残距離についても、左右方向と飛距離方向の両者を総合的に判断すると、全実施例は全比較例よりも残距離が少なくなっている。
本発明の一実施形態であるアイアン型ゴルフクラブヘッドの投影図である。 トウ上部の形状が異なる5種類のアイアン型ゴルフクラブヘッドの投影図を重ねて表示した図である。 (a)は、リーディングエッジ5の形状が異なる5種類のアイアン型ゴルフクラブヘッドの投影図を重ねて表示した図であり、(b)はリーディングエッジ5の曲率半径の算出方法を説明するための図である。 図2に記載の5種類のアイアンヘッドのうち、3種類アイアンヘッドの投影図を縦に並べた図である。
符号の説明
1 アイアン型ゴルフクラブヘッド
2 フェース面
3 フェースライン
4 フェース輪郭線
5 リーディングエッジ
6 ヒール側端点から投影像垂直方向に引かれた直線(投影像直交方向)
7 ヒール側交点(フェースラインのヒール側端点から投影像直交方向に引かれた直線とリーディングエッジとの交点)
8 トウ側交点(フェース輪郭線と最長横断線とのトウ側における交点)
9 最長横断線
t ヒール側端点(フェースラインのヒール側端点)
R1 トウ曲率半径(トウ側交点近傍におけるフェース輪郭線の曲率半径)
R2 リーディングエッジの曲率半径
θ 最長横断線角度(最長断面線の水平線に対する角度)
h 水平線(基準状態における水平面と投影平面との交線)

Claims (3)

  1. ロフト角が45度以上であるとともに、ヘッドを所定のライ角及び前記ロフト角で水平面上に載置した基準状態におけるフェースラインの水平方向に対する傾斜角度が2度以下であるアイアン型ゴルフクラブヘッドであって、
    スイートスポットを含み且つヘッド重心からフェース面に下ろした垂線に垂直な投影平面への投影像において、フェースラインのヒール側端点から投影像垂直方向に引かれた直線とリーディングエッジとの交点を通りフェース輪郭線を最も長く横切っている直線である最長横断線は、前記基準状態における前記投影平面と前記水平面との交線に対して39度以上50度以下の角度を成しており、且つ、前記フェース輪郭線と前記最長横断線とのトウ側における交点の近傍での該フェース輪郭線の曲率半径は10mm以上22mm以下であることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記投影像において、リーディングエッジの曲率半径が110mm以上140mm以下であることを特徴とする請求項1に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドを備えたアイアン型ゴルフクラブ。
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