JP2005261217A - ペット用乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 人の手間を省くことができ、ペットのほぼ全ての部位を乾燥させ得るようにする。
【解決手段】 ペット用乾燥装置10に関し、収容したペットPの頭部を収容室30の外側に出すための孔12と、ペットPの背丈に合わせて収容室30内の高さを調整する高さ調整手段(例えば仕切壁32の窪みおよびピン44)とを備える。高さ調整手段によって収容室30内の高さをペットPの背丈に合わせて調整することができ、しかも蓋体14に孔12を備えるので、確実にペットPの頭部を収容室30の外側に出すことができる。こうしてペットPの頭部を確実に収容室の外側に出すことができるので、人がペットPを押さえ付ける等のような手間を省くことができる。またペットPは立ったままの体勢で乾燥を行うことになるので、ほぼ全ての部位を乾燥させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、濡れたペットを乾燥させるペット用乾燥装置に関する。
従来では、乾燥中に呼吸を楽にするためにペット(すなわち犬や猫等の愛玩動物)の鼻を外部に突き出す孔であって、しかもペットの背丈に合うように高さを違えた複数の孔を有するペット用乾燥装置が知られている(例えば特許文献1を参照)。
実公昭53−55072号公報(第2頁,第1図)
しかし単に孔を設けただけでは、ペットは孔の存在意義が分からず、ペットが自分の鼻を孔から外部に突き出すことは考えにくい。そのため、鼻を孔から外部に突き出すように人がペットを押さえなければならないので手間を要していた。
その一方、たとえ鼻を孔から外部に突き出したとしても、低い位置の孔から突き出す等して座り込んだり寝そべったりする体勢となる場合がある。この場合は、乾燥させることができない部位が生ずるので都合が悪い。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、人の手間を省くことができ、ペットのほぼ全ての部位を乾燥させ得るペット用乾燥装置を提供することを目的とする。
(1)課題を解決するための手段(以下では単に「解決手段」と呼ぶ。)1は、ペットを収容する収容室と、収容室内に送風する送風機と、収容室内を暖める熱源とを備え、濡れたペットを乾燥させるペット用乾燥装置であって、
収容したペットの頭部を収容室の外側に出すための孔と、ペットの背丈に合わせて収容室内の高さを調整する高さ調整手段とを有することを要旨とする。
解決手段1によれば、ペットの背丈に合わせて高さ調整手段により収容室内の高さを調整したうえで、当該ペットの頭部を孔から収容室の外側に出す。高さ調整手段によって確実にペットの頭部を収容室外に出すことができ、しかもペットの頭部のほぼ全体が収容室の外に出ているので、人がペットを押さえる必要もなくなって手間が省ける。また、収容室内ではペットを立たせたままで乾燥を行うのと並行して、外に出した頭部はドライヤー等を用いて乾かすので、ペットのほぼ全ての部位を確実に乾燥させることができる。
(2)解決手段2は、解決手段1に記載したペット用乾燥装置であって、ペットの首部の大きさに合わせて、収容室に備えた孔の大きさを調整する孔調整手段を有することを要旨とする。
ペットの大きさは動物の種類や体格等に応じて異なるので、孔の大きさが一定の場合にはペットの頭部を孔から出せなかったり、仮に孔から出せたとしても隙間が大きすぎて送風や暖房の効果が薄れてしまう場合がある。解決手段2によれば孔調整手段によって、首から上の頭部を収容室の外側に出せるようにしたり、頭部を外側に出した後は隙間がないようにしたりして孔を大きさを調整する。こうすれば、動物の種類や体格等が異なった場合でも、確実にペットの頭部を孔から出すことができ、孔から出した後も隙間を埋めるように孔を小さくすることができる。
(3)解決手段3は、解決手段1または2に記載したペット用乾燥装置であって、収容室の下方に位置して着脱可能に設けられ、水滴,体毛,汚物を受けるトレイを有することを要旨とする。
収容室内に収容したペットを乾燥させているとき、ペットが身体を振るわせて水気を払い落としたり、脱毛等によって体毛が飛び散ったり、興奮等によって用を足したりする場合がある。解決手段3によれば、水滴,体毛,汚物を受けるトレイがあるので、収容室が汚れるのを最小限に抑えることができる。またトレイは着脱可能に設けられているので、水滴,体毛,汚物の除去が容易に行え、綺麗な状態を保てるので衛生的である。
(4)解決手段4は、解決手段1から3のいずれか一項に記載したペット用乾燥装置であって、オゾンおよびマイナスイオンのうちで一方または双方を発生させて収容室内に供給するイオン発生器を有することを要旨とする。
解決手段4によれば、イオン発生器から発生させるオゾン(化学式:O3)は酸化促進作用を持つ気体であり、悪臭成分を化学的に分解する消臭・分解効果がある。また、マイナスイオンは余剰の電子を有するため、粉塵どうしの結合・落下によって空気を浄化したり、静電気を除去したり、除菌や消臭を行うことができる。
(5)解決手段5は、解決手段1から4のいずれか一項に記載したペット用乾燥装置であって、送風機を複数備え、当該複数の送風機のうちで一以上の送風機を用いて収容室内に送風する送風切換手段を有することを要旨とする。
一の送風機しか備えていない場合には、当該送風機から送風されて当たる部位は乾燥するものの、反対側の部位は風が当たらずに乾燥しにくいため、濡れたままの部位が残ってしまう。解決手段5によれば、送風切換手段によって送風すべき送風機を切り換えながら、ペットの前後や左右等に備えた複数の送風機によって送風するので、ほとんど全部の部位に風が当たることになって短時間で乾燥させることができる。
(6)解決手段6は、解決手段1から5のいずれか一項に記載したペット用乾燥装置であって、ペットの体毛量に応じた制御パターンに従って、送風機から送る風量や、熱源に発生させる熱量および収容室内の空気を換気する換気量のうちで少なくとも一つを変化させる制御を行う制御手段を有することを要旨とする。
ペットは動物の種類や体格等に応じて体毛量が異なるので、風量,熱量および換気量を一定にして乾燥を行う場合には、乾き足らなかったり、必要以上に乾き過ぎたりする。解決手段6によれば、制御手段はペットの体毛量に応じた制御パターンを設定し、当該制御パターンに従って風量,熱量および換気量を変化させて乾燥を行うので、ちょうど良い乾燥状態にして乾燥を終わらせることができる。
本発明によれば、ペットの頭部を確実に収容室の外側に出すことができるので、人の手間を省くことができる。またペットは立ったままの体勢で乾燥を行うことになるので、ほぼ全ての部位を乾燥させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について、実施例に従って説明する。
実施例1はペットの収容室を箱型ケース状に形成した例であって、図1〜図4を参照しながら説明する。ここでペット用乾燥装置について、外観の一例を斜視図で図1に表し、縦断面の一例を図2に表す。図3には換気口について開度を調整する機構の一例を表し、図4には風量,熱量および換気量の制御例を表す。
まず図1に示すように、ペット用乾燥装置10は蓋体14,側板26および基板24によって箱型ケース状の収容室30を形成し、トレイ20や換気口16,46(換気口46は図2を参照)等を備える。
収容室30の上方に備えた蓋体14は、ペットの頭部を通して収容室30の外部に出すための孔12を有する。蓋体14および側板26を透明または半透明の部材(例えばプラスチック等の高分子部材)によって形成すると、収容室30内に収容したペットの様子を外部から観察できる。蓋体14にはさらに留め具28やヒンジ(図示せず)を有し、留め具28を外した状態で矢印D2方向に開閉できる。蓋体14の開閉について、図1では閉じた状態を実線で表し、開いた状態を二点鎖線で表す。
水滴,体毛,汚物を受けるトレイ20は、基板24の下方に位置して着脱可能であり、しかも前後方向(図示する矢印D4方向)にスライド移動が可能に構成する。収容室30の換気を行う換気口16,46の構成例については、後述する(図3を参照)。
上述のように構成したペット用乾燥装置10において、二点鎖線で表すように蓋体14を開いた状態でペットを収容室30に収容した後、ペットの頭部を孔12に通しながら、実線で表すように蓋体14を閉める。こうしてペットを収容した状態を図2に示す。
図2に示すように、熱が逃げるのを防止するとともに、ペットP(本例では犬)の首部の大きさに合わせられるようにするため、開口孔の大きさを調整する開口調整部材50を孔12に備える。孔調整手段に相当する開口調整部材50は、例えばシート部材(布シート,革シート,ゴムシート等を含む)や可撓性部材などからなる。シート部材の場合には鳩目を設け、当該鳩目に絞り紐を通す。絞り紐を引っ張ったり、絞り部分を緩めたりすることで開口孔の大きさを調整する。可撓性部材はゴム風船のように伸縮可能な部材であって、内部に封入する流体(特に空気)の量によって開口孔の大きさを調整する。
また、基板24はペットPを収容する際の台座となる。当該基板24は水滴,体毛,汚物をトレイ20に落とすために、小孔24aを有する板材や、網状部材で形成する。さらには、ペットPの背丈に見合うような収容室30内の高さHに調整するべく、基板24は上下方向(図示する矢印D6方向)に移動可能に構成する。すなわち、収容室30と側室36,48とを仕切る仕切壁32には高さ位置を異ならせた複数の窪み(図示せず)を設け、当該窪みにピン44を差し込む。ピン44を差し込む窪みの位置によって、収容室30内の高さを調整できる。こうして差し込んだピン44は支持部材となり、基板24を載せる。なお、上述した仕切壁32の窪みおよびピン44は、高さ調整手段に相当する。
一方の側室36には、イオン発生器34,ファン38,ヒーター42および制御ボックス40などを備える。イオン発生器34は、オゾンおよびマイナスイオンのうちで一方または双方を発生させる。ファン38は、仕切壁32に備えた小孔や網状部材等を通じて、収容室30内に送風する。ヒーター42はファン38と仕切壁32との間に配置し、収容室30内を暖めるための熱を発生させる。よってヒーター42で発生した熱は、ファン38で発生させる風によって温風として収容室30に送ることができる。図2では、収容室30および側室36,48で循環する温風の流れを矢印D8で示す。制御ボックス40はマイクロコンピュータを備えており、ファン38から送る風量,ヒーター42から発生させる熱量および収容室30内の空気を換気する換気量を制御する。当該制御ボックス40による制御例については後述する(図4を参照)。ファン38やヒーター42は、操作者が図1に示す操作スイッチ18を操作することにより、手動で個別に作動させることもできる。これに対して他方の側室48には空気が流れる通路があるのみであり、側室48から換気口46を通じて空気を排出できる。
図3(A)の断面図に示すように、換気口16には複数枚の羽根52,調整ノブ16aおよびモーター54等を備える。複数枚の羽根52を回転させ、図3(B)に示すように全て開いた状態になると換気口16を塞いで換気せず、図3(C)に示すように一枚の羽根52(図示する羽根52a)に重ね合わせた状態になると換気口16を最も開いて換気する。複数枚の羽根52の回転は、操作者が調整ノブ16aを操作することにより手動で行え、モーター54の駆動により自動で行える。したがって、換気口16から側室36に流入する空気の量(換気量)は、調整ノブ16aやモーター54によって調整できる。
本例は換気口16について説明したが、図2に示す換気口46についても同様である。したがって、側室36から換気口46を通じて排出する空気の量(換気量)は、調整ノブ46aやモーター54によって調整できる。
制御ボックス40によって風量,熱量および換気量を制御する例について、図4を参照しながら説明する。制御ボックス40は、ファン38に流す電流によって風量を制御し、ヒーター42に流す電流によって熱量を制御し、モーター54に流す電流(またはパルス量)によって換気量を制御する。ここで、体毛量が多いペットP(例えばシーズー犬やペルシャ猫など)の場合と、体毛量が少ないペットP(例えばポインター犬やアメリカンショートヘアー猫など)場合とにおける各制御例を以下に示す。
(体毛量の多いペットPの場合)
例えば図4において実線で示す曲線のように、風量w1,熱量θ1および換気量v1に従って制御する。すなわち時刻tの経過に従って、風量w1は初め急速に大きくし、大きな風量のまましばらく維持し、その後は次第に減少させる。熱量θ1は初め急速に増やすものの、ピークを達した後は緩やかに減少させる。換気量v1は初めに少なくし、最後のほうで多くする。
(体毛量の少ないペットPの場合)
例えば図4において破線で示す曲線のように、風量w2,熱量θ2および換気量v2に従って制御する。すなわち時刻tの経過に従って風量w2は初め急速に増やすものの、ピークを達した後は緩やかに減少させる。熱量θ2は熱量θ1と同様な曲線であるが、熱量θ1よりは少なく熱する。換気量v2も換気量v1と同様な曲線であるが、換気量v1よりは少なくし、早めに終わらせる。
上述した実施例1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(a1)収容したペットPの頭部を収容室30の外側に出すための孔12と、ペットPの背丈に合わせて収容室30内の高さを調整する高さ調整手段(本例では仕切壁32の窪みおよびピン44)とを備えた{図1,図2を参照}。高さ調整手段によって収容室30内の高さをペットPの背丈に合わせて調整でき、しかも蓋体14に孔12を備えるので、確実にペットPの頭部を収容室30外に出すことができる。この構成によれば、ペットPの頭部のほぼ全体が収容室30の外に出ているので、人がペットPを押さえる必要もなくなって手間が省ける。また、収容室30内ではペットPを立たせたままで乾燥を行うのと並行して、外に出した頭部はドライヤー等を用いて乾かすので、ペットPのほぼ全ての部位を確実に乾燥させることができる。
収容室内に頭部を含めて収容した従来に比べると、ペットPは頭部が外側に出ているので、飼い主(あるいは操作者等)を直接見ることができ、吠えたり暴れるようなことが少なくなる。また、狭い室内に閉じ込められることによる恐怖感や、温風がペットPの顔に当たることによる不快感を軽減することもできる。
(a2)ペットPの首部の大きさに合わせて、収容室30に備えた孔12の大きさを調整する孔調整手段(本例では開口調整部材50)を備えた{図2を参照}。ペットPの大きさは動物の種類や体格等に応じて異なるが、開口調整部材50によって開口孔の大きさを調整できる。したがって、確実にペットPの頭部を孔12から出すことができる。また、孔12から出した後も隙間を埋めるように孔12(すなわち開口孔)を小さくすることができるので、収容室30内における送風や暖房の効果を保持できる。
(a3)収容室30の下方に位置して着脱可能に設けられ、水滴,体毛,汚物を受けるトレイ20を備えた{図1,図2を参照}。収容室30内に収容したペットPを乾燥させているとき、ペットPが身体を振るわせて水気を払い落としたり、脱毛等によって体毛が飛び散ったり、興奮等によって用を足したりする場合がある。この場合でも水滴,体毛,汚物を受けるトレイ20があるので、収容室30が汚れるのを最小限に抑えることができる。またトレイ20は着脱可能に設けられているので、水滴,体毛,汚物の除去が容易に行え、綺麗な状態を保てるので衛生的である。
(a4)オゾンおよびマイナスイオンのうちで一方または双方を発生させて収容室30内に供給するイオン発生器34を備えた{図2を参照}。イオン発生器34から発生させるオゾンは酸化促進作用を持つ気体であり、悪臭成分を化学的に分解する消臭・分解効果がある。また、マイナスイオンは余剰の電子を有するため、粉塵どうしの結合・落下によって空気を浄化したり、静電気を除去したり、除菌や消臭を行うことができる。
(a5)ペットPの体毛量に応じた制御パターン(すなわち図4に示す風量w1,w2、熱量θ1,θ2および換気量v1,v2の曲線パターン)に従って、ファン38から送る風量や、ヒーター42に発生させる熱量および収容室30内の空気を換気する換気量の制御を行う制御手段(本例では制御ボックス40)を備えた{図2を参照}。ペットPは動物の種類や体格等に応じて体毛量が異なるが、当該体毛量の多少に応じて風量,熱量および換気量を変化させて乾燥を行う。したがって、乾き足らなかったり、必要以上に乾き過ぎたりするような事態を防止してちょうど良い乾燥状態で乾燥を終わらせられる。
なお、ペットPの種類によっては標準的な体温も異なるので、当該体温に応じてヒーター42から発生させる熱量θ1,θ2を増減させるのが望ましい。こうすれば、ペットPが暑がったり寒がったりせずに乾燥を行うことができる。
実施例2は実施例1と同様にペット用乾燥装置10に本発明を適用し、ペットPに対して複数方向から送風して乾燥させる例である。当該実施例2は図5,図6を参照しながら説明する。なおペット用乾燥装置10の構成等は実施例1と同様であり、図示および説明を簡単にするために実施例2では実施例1と異なる点について説明する。よって実施例1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すペット用乾燥装置10が図2と異なるのは、側室36に備えたファン38およびヒーター42とは別個に、ファン56およびヒーター58を側室48に備えた点である。ファン56の構成はファン38と同等であり、ヒーター58の構成もヒーター42と同等である。なお、ヒーター58はファン56と仕切壁32との間に配置する。
上述のように構成したペット用乾燥装置10において、収容室30に送風する制御の一例を図6に示す。図6に示す風量w38はファン38による送風を表し、風量w56はファン56による送風を表す。まずファン56を作動させてペットPの前側から風量w56を増やしてゆき、当該ペットPの前側を乾燥させる。その後はファン56の風量w56を減らしながら、ファン38を作動させてペットPの後側から風量w38を増やしてゆき、当該ペットPの後側を乾燥させる。さらにファン38,56を同時に作動させてペットPの全体を乾燥させる。
上述した実施例2によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(b1)複数の送風機に相当するファン38,56を備え{図5を参照}、ファン38,56のうちで一以上のファンを用いて収容室30内に送風する制御を実現した{送風切換手段;図6を参照}。図5の例ではペットPの前後にファン38,56を備えたので、二つのファンから発生させる風によりペットPの前側と後側とを個別に乾かすことができる。また終わりのほうでファン38,56から同時に送風したので、乾きにくい部位を確実に乾燥させることができる。したがって、ペットPのほとんど全部の部位に風が当たることになって短時間で乾燥させることができる。
(b2)その他の要件,構成,作動等については実施例1と同様であるので、当該実施例1と同様の効果が得られる{上述した事項(a1)〜(a5)を参照}。
実施例3は実施例1と同様にペット用乾燥装置10に本発明を適用し、動力を用いて収容室30内の高さHを調整する例である。当該実施例3は図7を参照しながら説明する。なおペット用乾燥装置10の構成等は実施例1と同様であり、図示および説明を簡単にするために実施例3では実施例1と異なる点について説明する。よって実施例1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図7には基板24を上下方向に移動させる機構の一例を表す図であって、側面から見た模式図を図7(A)に示し、上から見た平面の模式図を図7(B)に示す。これらの図7(A),図7(B)において、ペット用乾燥装置10には二本のロッド62aと二本のスクリューネジ62bとを備え、基板24に対して対角線上に互いに配置する。図7(B)に示すように基板24の四隅には、ロッド62aを通すための通し孔と、スクリューネジ62bと噛み合うネジ孔とを備える。ロッド62aは基台64aに支持され、スクリューネジ62bはモーター64bと連結されている。これらの基台64aおよびモーター64bはペット用乾燥装置10に備えられている。モーター64は、操作者が図1に示す操作スイッチ18を操作することにより、手動で作動させることができる。
上述した構成によれば、操作者が操作スイッチ18を操作するとモーター64が作動し、基板24を上下方向(矢印D6方向)に移動させることができる。ペットPを収容室30に収容する前にしか高さHの調整を行えない実施例1に対して、本実施例ではペットPを収容室30に収容する前後のいずれでも高さHの調整を行えるようになる。
上述した実施例3によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(c1)動力源に相当するモーター64を用いて基板24を移動できるように構成したので{図7を参照}、ペットPの収容前後にかかわらず収容室30内の高さHを調整することができる。したがって、ペットPの背丈に最適な高さHを調整できる。
本例では基板24の対角線上にスクリューネジ62bおよびモーター64bを配置したが、基板24の四隅のうちで一以上の隅についてスクリューネジ62bおよびモーター64bを配置してもよく、当該四隅以外の部位(例えば周縁部や端部等)に配置してもよい。この部位に配置してもペットPの背丈に最適な高さHを調整できる。
(c2)その他の要件,構成,作動等については実施例1と同様であるので、当該実施例1と同様の効果が得られる{上述した事項(a1)〜(a5)を参照}。また実施例2に示すファン38,56を備えてもよく、この場合には実施例2と同様の効果が得られる{上述した事項(b1)を参照}。
実施例4は実施例1と同様にペット用乾燥装置10に本発明を適用し、ペットPの頭部を通す開口孔の大きさを調整する機構の一例である。当該実施例4は図8を参照しながら説明する。なおペット用乾燥装置10の構成等は実施例1と同様であり、図示および説明を簡単にするために実施例4では実施例1と異なる点について説明する。よって実施例1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図8には蓋体14を水平方向に移動させる機構の一例を表す図であって、蓋体14は第1蓋部14aと第2蓋部14bとからなる。図8(A)には第1蓋部14aと第2蓋部14bとを離した状態を示し、図8(B)には第1蓋部14aと第2蓋部14bとの一部を重ね合わせて孔12を形成した状態を示す。
当該蓋体14は図2に代わるものであって、第1蓋部14aおよび第2蓋部14bのうちで、少なくとも一方の蓋部をスライド可能に備える。また図示するように、第1蓋部14aには端部に近付くに従って広がってゆくU字状に切り欠いた切欠部12aを有し、第2蓋部14bには同様の形状に切り欠いた切欠部12bを有する。さらには切欠部12a,12bが互いに対向するように、第1蓋部14aと第2蓋部14bとを配置する。
上述したように構成した蓋体14について、第1蓋部14aをスライド可能に構成した場合には次のようにして孔12の大きさを調整する。すなわち、図8(A)に示すように第1蓋部14aを所定方向(例えば矢印D8a方向)にスライドさせてゆくと、図8(B)に示すように切欠部12aおよび切欠部12bによって孔12が形成される。第1蓋部14aのスライド量によって孔12の大きさが変化してゆくので、ペットPの首部の大きさに合わせて孔12の大きさを調整することができる。本例では第1蓋部14aのみをスライド可能に構成したが、第2蓋部14bのみをスライド可能に構成した場合や、第1蓋部14aおよび第2蓋部14bの双方をスライド可能に構成した場合でも同様である。
上述した実施例4によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(d1)孔12の大きさが当該の最大径に制限される実施例1に比べると、第1蓋部14a(または第2蓋部14b)をスライドさせる位置によって孔12の大きさを変化させることができるので制限を受けない。したがって、首部の大きさが大幅に異なるペットPであっても、孔12から頭部を外部に出すことができる。
(d2)その他の要件,構成,作動等については実施例1と同様であるので、当該実施例1と同様の効果が得られる{上述した事項(a1)〜(a5)を参照}。また実施例2に示すファン38,56を備えたり、実施例3に示すスクリューネジ62bやモーター64等を備えて基板24を移動可能に構成してもよく、これらの場合には実施例2,3と同様の効果が得られる{上述した事項(b1),(c1)を参照}。
実施例5は実施例1と同様にペット用乾燥装置10に本発明を適用し、蓋体14に代わる部材を用いる例である。当該実施例5は図9を参照しながら説明する。なおペット用乾燥装置10の構成等は実施例1と同様であり、図示および説明を簡単にするために実施例5では実施例1と異なる点について説明する。よって実施例1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すペット用乾燥装置10が図2と異なるのは、蓋体14の代わりにシート部材66を備えた点である。当該シート部材66には、例えば布シートや、紙シート、革シート、ゴムシート等を用いる。ただし、蓋体14と同じように孔12を備えており、当該孔12は鳩目に通す絞り紐等によって開口孔の大きさを調整可能であるのが望ましい。
プラスチック等のような硬い部材を用いる蓋体14に比べると、布シート等のような柔らかい部材を用いるシート部材66はペットPがぶつかっても痛みが殆どない。このようなシート部材66を用いた場合でも、蓋体14よりは劣るものの、ヒーター42から発生した熱をファン38,56で送った温風は外部に逃がしにくい。
なお、ペット用乾燥装置10本体に対してシート部材66を着脱可能に備えれば、汚れたり破れたりした場合でも簡単に取り替えることができるようになる。
上述した実施例5によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(e1)硬い蓋体14に比べて柔らかいシート部材66を用いたので{図9を参照}、ペットPがぶつかっても痛みが殆どなく、怪我を防止できる。シート部材66を着脱可能に構成した場合には、汚損字や破損時などに簡単に取り替えられる。
(e2)その他の要件,構成,作動等については実施例1と同様であるので、当該実施例1と同様の効果が得られる{上述した事項(a1)〜(a5)を参照}。
他の実施例
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例に従って説明したが、本発明は当該実施例に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することが可能である。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
(f1)実施例1〜5では、トレイ20は単に上面を欠いた箱状に形成しただけであるが{図1,図2等を参照}、図10に示すようにトレイ20の底面に孔をあけ、当該孔にドレーンホース68を接続する構成としてもよい。こうすればトレイ20に溜めることなく水滴を排水することができる。
(f2)実施例1〜5では、ファン38,56は単に送風するだけの機能を備えたが{図2,図5等を参照}、当該ファン38,56に首振り機構を備えてもよい。ペット用乾燥装置10にかかる横断面を表す図11において、ファン38,56を互いに一方側に振るように制御すれば、ファン38から送り出す風は矢印D10のように吹き抜け、ファン56から送り出す風は矢印D12のように吹き抜ける。同様に他方側に振るように制御すれば、ファン38,ファン56から送り出す風は矢印と逆方向に吹き抜ける。よってペットPの前側や後側だけでなく、左右側(横側)をも確実に乾燥させることができる。
(f3)実施例1〜4では、蓋体14を開閉可能に構成したが{図1を参照}、当該蓋体14が開閉不能とし、側板26を開閉可能に構成してもよい。この場合は図12に示すように、留め具28を側板26に備える。実施例1〜4ではペットPを持ち上げて収容室30に収容しなければならないが、本例ではペットPを持ち上げなくでも自力で歩かせて収容室30に収容することができる。
(f4)実施例1〜5では、孔12を蓋体14に備えたが{図1,図2等を参照}、蓋体14に代えて(あるいは加えて)、孔12を側板26に備えてもよい。ミニチュアダックスフンド犬などのような一部のペットPでは、蓋体14に備えた孔12から頭部を出しづらい種類もある。側板26に孔12があれば、基板24の移動により収容室30内の高さHが調整できるので、これらのペットPでも容易に頭部を出すことができる。
ペット用乾燥装置にかかる外観の一例を表す斜視図である。 ペット用乾燥装置にかかる縦断面の一例を表す図である。 換気口について開度を調整する機構の一例を表す図である。 風量,熱量および換気量の制御例を表す図である。 ペット用乾燥装置にかかる縦断面の一例を表す図である。 ファンの切り換えを行う制御例を表す図である。 基板を上下方向に移動させる機構の一例を表す図である。 蓋体を水平方向に移動させる機構の一例を表す図である。 ペット用乾燥装置にかかる縦断面の一例を表す図である。 ドレーンを備えたトレイの例を示す図である。 ペット用乾燥装置にかかる横断面の一例を表す図である。 ペット用乾燥装置にかかる外観の一例を表す斜視図である。
符号の説明
10 ペット用乾燥装置
12 孔
14 蓋体
14a,14b 蓋部(蓋体)
16,46 換気口
16a,46a 調整ノブ
18 操作スイッチ
20 トレイ
22 取っ手
24 基板
26 側板
28 留め具
30 収容室
32 仕切壁
34 イオン発生器
36,48 側室
38,56 ファン(送風機)
40 制御ボックス(制御手段)
42,58 ヒーター(熱源)
44 ピン
50 開口調整部材
52 羽根
54,64 モーター
60 上板
62 スクリューネジ
66 シート部材
68 ドレーンホース
P ペット

Claims (6)

  1. ペットを収容する収容室と、収容室内に送風する送風機と、収容室内を暖める熱源とを備え、濡れたペットを乾燥させるペット用乾燥装置であって、
    収容したペットの頭部を収容室の外側に出すための孔と、
    ペットの背丈に合わせて、収容室内の高さを調整する高さ調整手段とを有するペット用乾燥装置。
  2. 請求項1に記載したペット用乾燥装置であって、
    ペットの首部の大きさに合わせて、収容室に備えた孔の大きさを調整する孔調整手段を有するペット用乾燥装置。
  3. 請求項1または2に記載したペット用乾燥装置であって、
    収容室の下方に位置して着脱可能に設けられ、水滴,体毛,汚物を受けるトレイを有するペット用乾燥装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載したペット用乾燥装置であって、
    オゾンおよびマイナスイオンのうちで一方または双方を発生させて収容室内に供給するイオン発生器を有するペット用乾燥装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載したペット用乾燥装置であって、
    送風機を複数備え、当該複数の送風機のうちで一以上の送風機を用いて収容室内に送風する送風切換手段を有するペット用乾燥装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載したペット用乾燥装置であって、
    ペットの体毛量に応じた制御パターンに従って、送風機から送る風量,熱源に発生させる熱量および収容室内の空気を換気する換気量のうちで少なくとも一つを変化させる制御を行う制御手段を有するペット用乾燥装置。
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