JP2005260860A - 狭帯域干渉抑制装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 部品点数を少なくして、小型化することができる狭帯域干渉抑制装置を提供する。
【解決手段】狭帯域干渉抑制装置100は、複数(N個)の干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40及びADコンバータ50を有し、これらはこの順番で直列に接続される。干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは、バンド除去フィルタ22によって干渉信号を除去するために、可変周波数発振器25からの局部発振信号を合成するミキサ21を備える。周波数補償回路部30は、可変周波数発振器35によって狭帯域干渉抑制装置100に入力される信号の周波数帯に戻すために可変周波数発振器35から生成される周波数の信号を合成するミキサ31を備える。ADコンバータ50は、ミキサ21,31を通過する回数に応じて、信号の極性を変換する。
【選択図】 図1
【解決手段】狭帯域干渉抑制装置100は、複数(N個)の干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40及びADコンバータ50を有し、これらはこの順番で直列に接続される。干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは、バンド除去フィルタ22によって干渉信号を除去するために、可変周波数発振器25からの局部発振信号を合成するミキサ21を備える。周波数補償回路部30は、可変周波数発振器35によって狭帯域干渉抑制装置100に入力される信号の周波数帯に戻すために可変周波数発振器35から生成される周波数の信号を合成するミキサ31を備える。ADコンバータ50は、ミキサ21,31を通過する回数に応じて、信号の極性を変換する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、広帯域の信号からこれに含まれる狭帯域の干渉信号を除去して干渉信号の影響を抑制するための狭帯域干渉抑制装置に関する。
今日の無線通信においては、広帯域の搬送波が活用されている。ここで、このような無線通信システムに連続した周波数帯域を割り当てることは困難である。従って、この解決方法としては、狭帯域を利用する無線通信と同じ周波数帯域を共有したり、小分けされた帯域を利用したりする方法がある。しかしながら、このような場合、広帯域の無線通信に強い狭帯域干渉信号が入ると、アナログデジタル変換器が飽和してしまい、通信品質が著しく劣化することが問題になる。
そこで、受信した信号から、これに含まれる干渉信号を除去するための狭帯域干渉抑制装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1においては、電力レベルを検出する検出手段と、干渉信号を除去するノッチフィルタ(バンド除去フィルタ)を備えた複数のノッチモジュールとが設けられた狭帯域干渉抑制装置が開示されている。この装置では、検出手段によって検出した入力信号の電力レベルに基づいて閾値を決定し、この閾値に基づいて干渉信号の周波数を検出する。検出された干渉信号は、ノッチモジュールを用いて除去される。ここで用いられるノッチフィルタは、狭い特定周波数域の信号のみを除去する。そこで、ノッチフィルタにおいて除去される特定周波数帯域に、干渉信号の周波数を一致させるため、ノッチモジュールは、ノッチフィルタの入力側に第1のミキサを設けている。更に、このノッチモジュールは、ノッチフィルタの出力側に、干渉信号を除去した信号を元の周波数帯域に戻すための第2のミキサを有する。すなわち、特許文献1の狭帯域干渉抑制装置では、最初のノッチモジュールに入力された信号と同じ周波数帯域の信号に戻され、次のノッチモジュールに入力される。
特表2002−536905号公報(図4〜図6)
このような干渉信号を除去するための狭帯域干渉抑制装置は、更なる小型化が求められていた。しかしながら、特許文献1に記載の狭帯域干渉抑制装置では、次のノッチモジュールに信号を入力する前に、一旦、最初の周波数帯域の信号に戻すため、各ノッチモジュールは2つのミキサが設けられていた。その分、部品数が多くなり、その分、小型化が困難であった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされ、その目的は、部品数を少なくすることにより効率的に狭帯域の干渉信号を除去することができる狭帯域干渉抑制装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、広帯域入力信号から干渉信号を除去する狭帯域干渉抑制装置であって、前記狭帯域干渉抑制装置は、狭帯域信号除去フィルタを含む複数段の干渉信号除去手段を備えており、前記干渉信号除去手段は、狭帯域信号除去フィルタにより干渉信号を除去するために局部発振信号を入力信号に合成して、狭帯域信号除去フィルタにより前記干渉信号を除去する手段であって、前記局部発振信号の周波数は、この局部発振信号が合成される前記干渉信号除去手段よりも前段の干渉信号除去手段において合成される局部発振信号の周波数に基づいて算出されて決定されること
を要旨とする。
を要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の狭帯域干渉抑制装置において、最終段の前記干渉信号除去手段の出力側に、狭帯域干渉抑制装置の出力信号の周波数帯域を前記広帯域入力信号の周波数帯域に合わせるための局部発振信号を合成する補償手段を更に設け、この補償手段は、各干渉信号除去手段において合成した局部発振信号の周波数に基づいて決定された周波数の局部発振信号を合成することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の狭帯域干渉抑制装置において、前記干渉信号除去手段は、局部発振信号を生成する可変周波数発振手段を含んでおり、前記狭帯域干渉抑制装置は、前記可変周波数発振手段の局部発振信号の周波数を決定する制御手段を備え、前記制御手段は、前記広帯域入力信号に含まれる干渉信号の周波数を特定し、この干渉信号の周波数が、前段の干渉信号除去手段において局部発振信号と合成され、この可変周波数発振手段に入力されるときの周波数を算出し、この周波数と、狭帯域信号除去フィルタにおいて除去可能な信号の周波数とを加算した周波数を、この干渉信号除去手段の可変周波数発振手段に生成させることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の狭帯域干渉抑制装置において、前記入力信号は、同相成分及び直交成分が含まれる信号であり、最終段の前記干渉信号除去手段の出力側に、前記入力信号から同相成分及び直交成分を分離する検波手段と、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換手段とを設け、前記干渉信号除去手段及び前記補償手段において局部発振信号が合成される回数が奇数回の場合、前記アナログデジタル変換手段において、同相成分又は直交成分の一方の極性を反転させることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の狭帯域干渉抑制装置において、第1段目の前記干渉信号除去手段の入力側に遅延手段を設け、この遅延手段の遅延時間を、前記制御手段が、前記干渉信号除去手段において合成する局部発振信号の周波数を決定し、この周波数の前記局部発振信号が出力されるまでに要する設定時間より長い時間にすることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の狭帯域干渉抑制装置において、前記干渉信号除去手段の出力側に自動利得制御増幅器を設けたことを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、狭帯域干渉抑制装置は、狭帯域信号除去フィルタを含む複数段の干渉信号除去手段を備える。この干渉信号除去手段は、狭帯域信号除去フィルタにより干渉信号を除去するために局部発振信号を入力信号に合成して、狭帯域信号除去フィルタにより前記干渉信号を除去する手段である。ここで、局部発振信号の周波数は、この局部発振信号が合成される干渉信号除去手段よりも前段の干渉信号除去手段において合成される局部発振信号の周波数に基づいて算出されて決定される。このため、干渉信号除去手段の狭帯域信号除去フィルタによって干渉信号を除去した後、この干渉信号除去手段に入力されたときの周波数帯域に信号を戻して後段の干渉信号除去手段に伝達する必要がない。従って、前段の干渉信号除去手段において、元の周波数帯域に戻すための手段を、狭帯域信号除去フィルタの出力側に設ける必要がない。よって、第1の干渉信号除去手段の部品数を少なくして小型化することができ、ひいては狭帯域干渉抑制装置を小さくすることができる。
請求項1に記載の発明によれば、狭帯域干渉抑制装置は、狭帯域信号除去フィルタを含む複数段の干渉信号除去手段を備える。この干渉信号除去手段は、狭帯域信号除去フィルタにより干渉信号を除去するために局部発振信号を入力信号に合成して、狭帯域信号除去フィルタにより前記干渉信号を除去する手段である。ここで、局部発振信号の周波数は、この局部発振信号が合成される干渉信号除去手段よりも前段の干渉信号除去手段において合成される局部発振信号の周波数に基づいて算出されて決定される。このため、干渉信号除去手段の狭帯域信号除去フィルタによって干渉信号を除去した後、この干渉信号除去手段に入力されたときの周波数帯域に信号を戻して後段の干渉信号除去手段に伝達する必要がない。従って、前段の干渉信号除去手段において、元の周波数帯域に戻すための手段を、狭帯域信号除去フィルタの出力側に設ける必要がない。よって、第1の干渉信号除去手段の部品数を少なくして小型化することができ、ひいては狭帯域干渉抑制装置を小さくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、最終段の干渉信号除去手段の出力側に、狭帯域干渉抑
制装置の出力信号の周波数帯域を広帯域入力信号の周波数帯域に合わせるための局部発振信号を合成する補償手段を更に設ける。この補償手段は、各干渉信号除去手段において合成した局部発振信号の周波数に基づいて決定された周波数の局部発振信号を合成する。従って、補償手段を信号が通過することにより、最終段の干渉信号除去手段から出力される信号の周波数帯域を広帯域入力信号の周波数帯域に戻して、広帯域入力信号から干渉信号を除去した信号を出力することができる。このため、この出力された信号に基づいてデータ変換することにより、広帯域入力信号に含まれるデータを元のデータに、より確実に戻すことができる。
制装置の出力信号の周波数帯域を広帯域入力信号の周波数帯域に合わせるための局部発振信号を合成する補償手段を更に設ける。この補償手段は、各干渉信号除去手段において合成した局部発振信号の周波数に基づいて決定された周波数の局部発振信号を合成する。従って、補償手段を信号が通過することにより、最終段の干渉信号除去手段から出力される信号の周波数帯域を広帯域入力信号の周波数帯域に戻して、広帯域入力信号から干渉信号を除去した信号を出力することができる。このため、この出力された信号に基づいてデータ変換することにより、広帯域入力信号に含まれるデータを元のデータに、より確実に戻すことができる。
請求項3に記載の発明によれば、干渉信号除去手段は、局部発振信号を生成する可変周波数発振手段を含んでいる。狭帯域抑制装置は、前記可変周波数発振手段の局部発振信号の周波数を決定する制御手段を備える。この制御手段は、前記広帯域入力信号に含まれる干渉信号の周波数を特定し、この干渉信号の周波数が、前段の狭帯域信号除去手段において局部発振信号と合成され、この可変周波数発振手段に入力されるときの周波数を算出し、算出したこの周波数と、狭帯域信号除去フィルタにおいて除去可能な信号の周波数とを加算した周波数を、この干渉信号除去手段の可変周波数発振手段に生成させる。通常、局部発振信号が合成された場合、その局部発振信号の周波数が加算又は減算された2つの周波数帯域の周波数スペクトラムが出現する。ここで、加算した周波数(加算又は減算する周波数のうち絶対値の大きい周波数)を用いることにより、局部発振信号が合成された場合の2つの周波数帯域を離隔して生成することができる。このため、例えばローパスフィルタなどを用いることにより、不要な周波数帯域の周波数スペクトラムを除去して、必要な周波数帯域の周波数スペクトラムを有する信号を抽出することができる。
請求項4に記載の発明によれば、最終段の前記干渉信号除去手段の出力側に、入力信号から同相成分及び直交成分を分離する検波手段と、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換手段とを設ける。この干渉信号除去手段及び前記補償手段において局部発振信号が合成される回数が奇数回の場合、アナログデジタル変換手段において、同相成分又は直交成分の一方の極性を反転させる。このため、干渉信号除去手段及び補償手段において局部発振信号が合成される回数が奇数回の場合でも、広帯域入力信号と同じ周波数スペクトラムの信号を出力することができる。従って、出力された信号に基づいてデータ変換することにより、広帯域入力信号に含まれるデータを元のデータに、より確実に戻すことができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1段目の前記干渉信号除去手段の入力側に遅延手段を設ける。この遅延手段の遅延時間を、前記制御手段が、前記干渉信号除去手段において合成する局部発振信号の周波数を決定し、この決定した周波数の前記局部発振信号を前記可変周波数発振器が出力するまでに要する設定時間より長い時間にする。このため、各干渉信号除去手段において合成される局部発振信号の周波数が決定されてから、狭帯域信号除去回路部及び周波数補償回路部を信号が通過する。従って、より確実に干渉信号を除去することができる。
請求項6に記載の発明によれば、狭帯域信号除去回路の出力側に自動利得制御増幅器を設ける。このため、狭帯域信号除去回路から出力される信号強度が異なっても、出力される信号の強度をほぼ同じにすることができる。
本発明によれば、狭帯域干渉抑制装置の部品数を少なくして効率化することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図6に基づいて説明する。本実施
形態では、広帯域無線周波数の受信信号(RF信号)に含まれる狭帯域干渉信号を除去する場合について説明する。
形態では、広帯域無線周波数の受信信号(RF信号)に含まれる狭帯域干渉信号を除去する場合について説明する。
本実施形態の狭帯域干渉抑制装置100の全体的な概略構成を図1に示す。図1に示すように、狭帯域干渉抑制装置100は、遅延素子10、複数の干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40及びADコンバータ50を含んで構成されており、この順番で直列に配置されている。また、周波数補償回路部30とAGCアンプ40の間には、公知の直交検波器(図示せず)が配置されている。更に、狭帯域干渉抑制装置100は、電力測定回路部60、周波数掃引回路部70及び制御回路部80を備える。
遅延素子10は、狭帯域干渉抑制装置100に入力された信号を、後述する制御回路部80の処理に合わせるために遅延させる。
干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは、狭帯域の干渉信号を除去するための回路である。各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは、周波数変換を行うミキサ21と、これに接続されたバンド除去フィルタ(BEF:Band Elimination Filter)22とを備える。なお、バンド除去フィルタ22はローパスフィルタ(図示せず)を含む。また、各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは可変周波数発振器25を備え、ミキサ21に接続されている。この可変周波数発振器25は、制御回路部80によって決定される周波数の局部発振信号を生成する。
干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは、狭帯域の干渉信号を除去するための回路である。各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは、周波数変換を行うミキサ21と、これに接続されたバンド除去フィルタ(BEF:Band Elimination Filter)22とを備える。なお、バンド除去フィルタ22はローパスフィルタ(図示せず)を含む。また、各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは可変周波数発振器25を備え、ミキサ21に接続されている。この可変周波数発振器25は、制御回路部80によって決定される周波数の局部発振信号を生成する。
ミキサ21は、可変周波数発振器25が生成した局部発振信号と、各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nに入力された信号とを合成する。これにより、各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nに入力される信号の周波数スペクトラムが、局部発振信号の周波数と合成された周波数帯域に変換される。
バンド除去フィルタ22は、所定の狭い周波数帯域の信号を除去するためのフィルタである。このため、バンド除去フィルタ22で除去できる周波数帯域に、干渉信号の周波数を一致させて用いる。
図示しないローパスフィルタは、所定の周波数よりも低い周波数のみを通過させるフィルタであり、以降の工程で必要な信号のみを通過させるために用いられる。
更に、各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nはバイパススイッチ26を備える。このバイパススイッチ26は、ミキサ21、バンド除去フィルタ22に対して並列に接続される。このバイパススイッチ26は、制御回路部80によって制御される。そして、バイパススイッチ26がオンされた場合には、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nに入力された信号は、ミキサ21及びバンド除去フィルタ22の代わりに、バイパススイッチ26を通過して出力される。
更に、各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nはバイパススイッチ26を備える。このバイパススイッチ26は、ミキサ21、バンド除去フィルタ22に対して並列に接続される。このバイパススイッチ26は、制御回路部80によって制御される。そして、バイパススイッチ26がオンされた場合には、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nに入力された信号は、ミキサ21及びバンド除去フィルタ22の代わりに、バイパススイッチ26を通過して出力される。
周波数補償回路部30は、最終段の干渉信号除去回路部20−Nから出力される信号が、受信信号の周波数帯域と異なっている場合に、元の周波数帯域に戻すための回路である。周波数補償回路部30は、ミキサ31と、このミキサ31に直列に接続されるローパスフィルタ(図示せず)、可変周波数発振器35及びバイパススイッチ36を備える。可変周波数発振器35は、ミキサ31に所定の局部発振信号を供給する。また、バイパススイッチ36は、ミキサ31及びローパスフィルタに対して並列に接続される。
ミキサ31は、ミキサ21と同様に、周波数補償回路部30に入力された信号と、可変周波数発振器35からの出力信号を合成する。ローパスフィルタは、所定の周波数よりも低い周波数のみを通過させる。可変周波数発振器35は、制御回路部80によって決定される周波数の信号を生成する。また、このバイパススイッチ36も、制御回路部80によ
って制御される。これにより、必要に応じて、周波数補償回路部30に入力された信号は、ミキサ31の代わりにバイパススイッチ36を通過させることができる。
って制御される。これにより、必要に応じて、周波数補償回路部30に入力された信号は、ミキサ31の代わりにバイパススイッチ36を通過させることができる。
周波数補償回路部30の出力側に配置された直交検波器は、周波数補償回路部30から出力される信号から、同相成分(In-phase)と直交成分(Quadrature)を分離する検波手段である。この直交検波器は、同相成分を分離するためのミキサと直交成分を分離するためのミキサとを有する。そして、同相成分を分離するためのミキサには、所定の周波数(上記実施例では、500MHz)の信号を加える。そして、この信号に対して位相を90°遅らせた信号を、直交成分を分離するためのミキサに加える。
AGCアンプ40は、増幅率を変更できる自動利得制御増幅器である。AGCアンプ40は、制御回路部80の制御によって自動的に増幅率を変更する。これにより、AGCアンプ40から出力される信号の信号強度をほぼ一定にすることができる。
ADコンバータ50は、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換手段である。このADコンバータ50は、後述するように、制御回路部80から指示があった場合、直交成分の極性を反転させる極性反転処理を実行する。
一方、電力測定回路部60は、受信信号の電力を測定する。この電力測定回路部60は、ミキサ61、バンドパスフィルタ62及びパワーメータ63から構成されている。電力測定回路部60に入力された信号は、ミキサ61、バンドパスフィルタ62を介してパワーメータ63に入力される。そして、パワーメータ63で測定した電力が制御回路部80に供給される。
ミキサ61では、狭帯域干渉抑制装置100に入力された受信信号に、周波数掃引回路部70からの局部発振信号が加算される。その結果、局部発振信号の周波数分だけ、受信信号の周波数帯域を移動させる。
バンドパスフィルタ62は、所定の周波数の帯域の信号のみを通過させる。ここでは、ミキサ61において周波数帯域を徐々に移動させられた信号をバンドパスフィルタ62に通すことにより、狭帯域干渉抑制装置100に入力された信号の所定周波数帯域毎の信号を抽出する。
パワーメータ63は、バンドパスフィルタ62によって抽出された所定の周波数帯域の信号の電力強度を測定し、その測定結果を制御回路部80に供給する。
一方、周波数掃引回路部70は、電力測定回路部60のミキサ61に所定の局部発振周波数の信号を供給する。この周波数掃引回路部70は、可変周波数発振器71及び掃引器72を備える。掃引器72の掃引速度は、制御回路部80によって決定される。可変周波数発振器71は、掃引器72によって決定された掃引速度に応じて連続的に変化する周波数信号を生成する。これにより、ミキサ61には連続的に変化する局部発振周波数信号が入力される。
一方、周波数掃引回路部70は、電力測定回路部60のミキサ61に所定の局部発振周波数の信号を供給する。この周波数掃引回路部70は、可変周波数発振器71及び掃引器72を備える。掃引器72の掃引速度は、制御回路部80によって決定される。可変周波数発振器71は、掃引器72によって決定された掃引速度に応じて連続的に変化する周波数信号を生成する。これにより、ミキサ61には連続的に変化する局部発振周波数信号が入力される。
上述したように、制御回路部80は狭帯域干渉抑制装置100の全体制御を行う。具体的には、制御回路部80は、周波数掃引回路部70を制御する。更に、電力測定回路部60からの信号強度に基づき、制御回路部80は、各干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40、ADコンバータ50の制御を実行する。
上述した各機能部で構成された狭帯域干渉抑制装置100の動作について、図2〜図6を用いて説明する。
(干渉信号の周波数の決定)
ここでは、図2に示す受信信号S10が狭帯域干渉抑制装置100に入力された場合を想定する。この受信信号S10には干渉信号N0,N1,N2が含まれる。
(干渉信号の周波数の決定)
ここでは、図2に示す受信信号S10が狭帯域干渉抑制装置100に入力された場合を想定する。この受信信号S10には干渉信号N0,N1,N2が含まれる。
図1に示すように、狭帯域干渉抑制装置100に信号が入力された場合、まず、電力測定回路部60を介して制御回路部80は信号受信を検知する。そして、制御回路部80は、掃引器72、可変周波数発振器71を制御して、所定の掃引速度で連続的に変更した周波数の局部発振信号を生成させる。本実施形態では、制御回路部80は、徐々に高い周波数の局部発振信号を発生するように可変周波数発振器71を制御する。
可変周波数発振器71が生成した局部発振信号は、ミキサ61において受信信号S10と合成される。これにより、図2に示すように、受信信号S10の周波数スペクトラムは、徐々に高い周波数へと移動する。
このとき、ミキサ61から出力される信号は、バンドパスフィルタ62を通過する。このバンドパスフィルタ62の周波数特性を、図2及び図3に二点破線を用いて示す。バンドパスフィルタ62は、所定の狭帯域の周波数のみを通過させるため、図3に示すように、時間変化に伴って、受信信号S10の部分スペクトル(SPN−1,SPN,SPN+1)を順次切り出すことになる。ここでは、部分スペクトル(SPN−1,SPN,SPN+1)のみを切り出した例を示すが、実際には必要な全周波数帯域を切り出す。
そして、パワーメータ63は、部分スペクトラム(SPN−1,SPN,SPN+1)の電力強度を順次測定し、この電力強度を制御回路部80に供給する。
制御回路部80は、受信した電力強度の平均値を算出し、この平均値に基づいて閾値を決定する。本実施形態では、制御回路部80は、平均値に所定割合を乗算した値を閾値として決定する。
制御回路部80は、受信した電力強度の平均値を算出し、この平均値に基づいて閾値を決定する。本実施形態では、制御回路部80は、平均値に所定割合を乗算した値を閾値として決定する。
次に、制御回路部80は、除去する干渉信号の周波数を特定する。具体的には、制御回路部80は、パワーメータ63が測定した電力強度に基づいて受信信号S10の電力強度が、閾値以上となる周波数帯域を特定する。そして、制御回路部80は、電力強度が閾値以上となる周波数帯域を干渉信号として検出する。
なお、制御回路部80は、受信信号S10の電力強度の平均値に基づいて閾値を決定するため、同じ電力強度の干渉信号であっても検出される場合と検出されない場合とがある。具体的には、図4に示すように、制御回路部80が信号S1に対して閾値th1を設定した場合には、干渉信号N0の他に干渉信号N1を検出する。しかし、制御回路部80が、平均的な受信強度が大きい信号S2に対して閾値th2を設定した場合には、干渉信号N1を検出しない。
(干渉信号除去回路部20−1〜20−Nの設定)
次に、制御回路部80は、可変周波数発振器25及びバイパススイッチ26の制御を行う。除去すべき干渉信号の数が、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nの数より少ない場合には、制御回路部80は、干渉信号の数だけ可変周波数発振器25を稼動させる。そして、他の干渉信号除去回路部はバイパススイッチ26をオンにする。なお、制御回路部80は、複数の干渉信号を検出した場合には、強度の強い順番に、すなわち強い干渉信号から先に除去するように、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nを制御する。
次に、制御回路部80は、可変周波数発振器25及びバイパススイッチ26の制御を行う。除去すべき干渉信号の数が、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nの数より少ない場合には、制御回路部80は、干渉信号の数だけ可変周波数発振器25を稼動させる。そして、他の干渉信号除去回路部はバイパススイッチ26をオンにする。なお、制御回路部80は、複数の干渉信号を検出した場合には、強度の強い順番に、すなわち強い干渉信号から先に除去するように、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nを制御する。
更に、制御回路部80は、干渉信号を除去するために必要な周波数を決定する。そして、干渉信号を除去させる干渉信号除去回路部に対して、決定した周波数の生成指示を送る。具体的には、制御回路部80は、干渉信号の周波数と、バンド除去フィルタ22において除去可能な周波数とを一致させるために必要な周波数を算出する。このとき、制御回路
部80は、可変周波数発振器25に生成させる周波数を、受信信号の周波数帯を基準として決定するのではなく、その可変周波数発振器25を有する干渉信号除去回路部20−1〜20−Nに入力される信号の周波数帯を基準として決定する。詳細は、具体例を用いて後述する。
部80は、可変周波数発振器25に生成させる周波数を、受信信号の周波数帯を基準として決定するのではなく、その可変周波数発振器25を有する干渉信号除去回路部20−1〜20−Nに入力される信号の周波数帯を基準として決定する。詳細は、具体例を用いて後述する。
(周波数補償回路部30、AGCアンプ40の設定)
次に、制御回路部80は、周波数補償回路部30の可変周波数発振器35に生成させる周波数を決定する。具体的には、制御回路部80は、狭帯域干渉抑制装置100に入力された受信信号の周波数スペクトラムに対して、最後の干渉信号除去回路部20−Nから出力される信号の周波数スペクトラムのズレを算出する。そして、制御回路部80は、そのズレを補償するための周波数を算出する。更に、制御回路部80は、算出した周波数の信号を生成するように、可変周波数発振器35を制御する。
また、制御回路部80は、算出した電力強度の平均値に応じて、AGCアンプ40の増幅率を設定する。
次に、制御回路部80は、周波数補償回路部30の可変周波数発振器35に生成させる周波数を決定する。具体的には、制御回路部80は、狭帯域干渉抑制装置100に入力された受信信号の周波数スペクトラムに対して、最後の干渉信号除去回路部20−Nから出力される信号の周波数スペクトラムのズレを算出する。そして、制御回路部80は、そのズレを補償するための周波数を算出する。更に、制御回路部80は、算出した周波数の信号を生成するように、可変周波数発振器35を制御する。
また、制御回路部80は、算出した電力強度の平均値に応じて、AGCアンプ40の増幅率を設定する。
(ADコンバータ50の設定)
更に、制御回路部80は、可変周波数発振器25及び可変周波数発振器35への制御に基づいて、周波数補償回路部30から出力される信号の周波数スペクトラムが、狭帯域干渉抑制装置100に入力した信号の周波数スペクトラムに対して反転するか否かを判定する。具体的には、制御回路部80は、狭帯域干渉抑制装置100に入力された信号がミキサ21,31を奇数回通過するときにはADコンバータ50の極性を反転させると決定する。そして、制御回路部80が、極性を反転させると判定した場合には、制御回路部80は、ADコンバータ50を制御して、極性の反転を行う。
更に、制御回路部80は、可変周波数発振器25及び可変周波数発振器35への制御に基づいて、周波数補償回路部30から出力される信号の周波数スペクトラムが、狭帯域干渉抑制装置100に入力した信号の周波数スペクトラムに対して反転するか否かを判定する。具体的には、制御回路部80は、狭帯域干渉抑制装置100に入力された信号がミキサ21,31を奇数回通過するときにはADコンバータ50の極性を反転させると決定する。そして、制御回路部80が、極性を反転させると判定した場合には、制御回路部80は、ADコンバータ50を制御して、極性の反転を行う。
(干渉信号除去回路部20−1〜ADコンバータ50の動作)
このようにして、制御回路部80は、周波数掃引回路部70、電力測定回路部60、各干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40及びADコンバータ50の設定を完了する。その後、狭帯域干渉抑制装置100に入力された受信信号は、遅延素子10を介して干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40及びADコンバータ50へと伝達される。
このようにして、制御回路部80は、周波数掃引回路部70、電力測定回路部60、各干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40及びADコンバータ50の設定を完了する。その後、狭帯域干渉抑制装置100に入力された受信信号は、遅延素子10を介して干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40及びADコンバータ50へと伝達される。
干渉信号除去回路部20−1〜20−Nにおいては、可変周波数発振器25から生成される局部発振信号がミキサ31において合成される。これにより、干渉信号の周波数を、バンド除去フィルタ22が除去可能な周波数と一致させる。また、除去の必要のない場合には、バイパススイッチ26がオンされ、干渉信号除去回路部に入力された信号は、そのまま出力される。
そして、干渉信号除去回路部20−Nから出力された信号の周波数帯域が、狭帯域干渉抑制装置100に入力された受信信号の周波数帯域と同じであった場合には、バイパススイッチ36がオンされ、周波数補償回路部30に入力された信号がそのまま出力させる。
一方、干渉信号除去回路部20−Nから出力された信号の周波数帯域が、狭帯域干渉抑制装置100に入力された受信信号の周波数帯域と異なっていた場合には、可変周波数発振器35から局部発振信号がミキサ31に供給される。この場合、受信信号の周波数帯域になるような周波数の局部発振信号が用いられる。
そして、周波数補償回路部30から出力された信号は、AGCアンプ40において所定の大きさに増幅され、更にADコンバータ50においてアナログからデジタルに変換されて、狭帯域干渉抑制装置100から出力される。
(具体例)
次に、図5を用いて具体例を説明する。ここでは、各バンド除去フィルタ22として、500MHz付近の狭帯域の周波数を除去するバンド除去フィルタを用いる。
次に、図5を用いて具体例を説明する。ここでは、各バンド除去フィルタ22として、500MHz付近の狭帯域の周波数を除去するバンド除去フィルタを用いる。
(490MHz付近の干渉信号N0を含む場合)
まず、図5の(a)に示すように、490MHz付近の干渉信号N0を含む信号を受信した場合について説明する。まず、制御回路部80は、干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40、ADコンバータ50の制御条件を設定する。
まず、図5の(a)に示すように、490MHz付近の干渉信号N0を含む信号を受信した場合について説明する。まず、制御回路部80は、干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40、ADコンバータ50の制御条件を設定する。
図5の(a)に示す信号が狭帯域干渉抑制装置100に入力されると、制御回路部80は、電力測定回路部60を用いて、490MHzに干渉信号N0が存在することを検出する。
そこで、まず、制御回路部80は、干渉信号を除去する干渉信号除去回路部20−1〜20−Nを決定する。ここでは、検出された干渉信号が1つであったため、干渉信号除去回路部20−1を用いて干渉信号を除去することとする。従って、他の干渉信号除去回路部20−2〜20−Nのバイパススイッチ26をオンに設定する。
次に、制御回路部80は、干渉信号除去回路部20−1の可変周波数発振器25に生成させる周波数を決定する。ここで、制御回路部80は、500MHzから490MHzを加算又は減算した絶対値、すなわち|500−490|=10MHz及び|500+490|=990MHzを算出する。そして、制御回路部80は、算出した値の絶対値が大きい値を、干渉信号除去回路部20−1で用いる周波数として決定する。ここでは、制御回路部80は、周波数として990MHzを用いることを決定し、干渉信号除去回路部20−1の可変周波数発振器25の設定を行う。
次に、制御回路部80は、周波数補償回路部30の可変周波数発振器35の設定を行う。本実施形態では、干渉信号除去回路部20−1によって、受信信号に対して10MHzのずれを生じている。このため、制御回路部80は、可変周波数発振器35に対して、受信信号と同じ周波数帯域になるように、可変周波数発振器35の設定を行う。具体的には、制御回路部80は、490MHzから500MHzを加算又は減算した値(490−500=−10、490+500=990)を算出し、このうち絶対値が大きい周波数、すなわち加算値の周波数(990MHz)の信号を生成させるように制御する。
更に、制御回路部80は、AGCアンプ40の増幅率を設定する。本実施形態では、この増幅率は受信信号の平均的な電力強度に基づいて決定される。
最後に、制御回路部80は、ADコンバータ50の設定を行う。具体的には、この例では狭帯域干渉抑制装置100に入力された信号は、干渉信号除去回路部20−1のミキサ21と周波数補償回路部30のミキサ31を通過する。すなわち、ミキサを偶数回、通過するため、制御回路部80は、ADコンバータ50に対して極性反転なしの設定を行う。
制御回路部80は、上述した設定を遅延素子10の遅延時間内に完了する。
最後に、制御回路部80は、ADコンバータ50の設定を行う。具体的には、この例では狭帯域干渉抑制装置100に入力された信号は、干渉信号除去回路部20−1のミキサ21と周波数補償回路部30のミキサ31を通過する。すなわち、ミキサを偶数回、通過するため、制御回路部80は、ADコンバータ50に対して極性反転なしの設定を行う。
制御回路部80は、上述した設定を遅延素子10の遅延時間内に完了する。
次に、干渉信号除去回路部20−1に入力された図5の(a)に示す信号の変化を説明する。干渉信号除去回路部20−1に入力された受信信号は、ミキサ21において990MHzの信号が合成される。これにより、図5の(b)に示すように、490MHzの干渉信号N0は、500(=990−490)MHzと、干渉信号N0の周波数が1480(=990+490)MHzに移動する。なお、500MHzに干渉信号N0を含む合成信号は、反転したスペクトラム形状になる。
そして、この合成信号は、干渉信号除去回路部20−1のバンド除去フィルタ22を通過する。これにより、図5の(c)で示すような500MHzの狭帯域の信号が除去された信号となる。
更に、この信号が、干渉信号除去回路部20−1のローパスフィルタを通過する。これにより、高周波は除去される。具体的には、1480MHzの干渉周波数を有する信号が除去される。従って、干渉信号除去回路部20−1から出力される信号は、図5の(d)に示すように、その500MHzの狭帯域の周波数信号が除去された信号になる。
この信号は、干渉信号除去回路部20−1から出力されると、干渉信号除去回路部20−2〜20−Nのバイパススイッチ26を通過して、周波数補償回路部30に入力される。
ここで、周波数補償回路部30の可変周波数発振器35は、制御回路部80の設定により990MHzの局部発振信号を生成する。この局部発振信号がミキサ31において入力信号に合成される。このため、周波数補償回路部30から出力される信号の周波数スペクトラムは、図5の(e)に示すように、狭帯域干渉抑制装置100に入力された受信信号の周波数帯域と同じになる。なお、ここでは、ミキサ21,31において合成された信号は、偶数回であるため、周波数補償回路部30から出力される信号の周波数スペクトラムは、受信信号に対して反転していない。
そして、周波数補償回路部30から出力された信号は、直交検波器で同相成分及び直交成分が分離された後、AGCアンプ40に入力される。そして、AGCアンプ40は、制御回路部80の設定に基づき増幅率が調節される。
最後に、周波数補償回路部30から出力された信号は、ADコンバータ50に入力され、直交成分は極性が反転されずにデジタル変換される。そして、このADコンバータ50からの信号が、干渉信号を除いた狭帯域干渉抑制装置100の信号として出力される。
なお、受信信号に、バンド除去フィルタ22が除去する狭帯域の周波数と同じ500MHzの干渉信号N0を1つ含む場合には、上述した490MHzの干渉信号N0と同様な処理が行われる。具体的には、制御回路部80は、可変周波数発振器25に1000MHzの局部発振信号を生成させる。そして、この合成信号は、干渉信号除去回路部20−1において干渉信号N0が除去された後、周波数補償回路部30において元の周波数帯域に戻される。そして、この信号が、AGCアンプ40及びADコンバータ50を介して、狭帯域干渉抑制装置100の信号として出力される。
(490MHz付近の干渉信号N0及び530MHz付近の干渉信号N1を含む場合)
次に、図6の(a)に示すように、490MHz付近の干渉信号N0及び530MHz付近の干渉信号N1を含む信号を受信した場合について、図6を用いて説明する。この例においても、まず、制御回路部80は、干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40及びADコンバータ50の制御条件を設定する。
次に、図6の(a)に示すように、490MHz付近の干渉信号N0及び530MHz付近の干渉信号N1を含む信号を受信した場合について、図6を用いて説明する。この例においても、まず、制御回路部80は、干渉信号除去回路部20−1〜20−N、周波数補償回路部30、AGCアンプ40及びADコンバータ50の制御条件を設定する。
図6の(a)に示す信号が狭帯域干渉抑制装置100に入力されると、制御回路部80は、電力測定回路部60を用いて、490MHzの干渉信号N0と530MHzの干渉信号N1が存在することを検出する。
そこで、まず、制御回路部80は、干渉信号を除去する干渉信号除去回路部20−1〜20−Nを決定する。ここでは、検出した干渉信号が2つであったため、干渉信号除去回路部20−1、20−2を用いて干渉信号を除去することとし、その他の干渉信号除去回
路部20−3〜20−Nのバイパススイッチ26をオンに設定する。
路部20−3〜20−Nのバイパススイッチ26をオンに設定する。
次に、制御回路部80は、干渉信号除去回路部20−1の可変周波数発振器25に生成させる周波数を決定する。具体的には、受信強度が大きい干渉信号N0の490MHzの周波数の干渉信号を除去するため、上記実施例1と同様にして990MHzの周波数を生成させることを決定する。
次に、制御回路部80は、干渉信号除去回路部20−2の可変周波数発振器25に生成させる周波数を決定する。具体的には、干渉信号の強度が次に大きい530MHzの周波数の干渉信号を除去するため、その周波数を500MHzに調整する周波数を算出する。このとき、干渉信号除去回路部20−1において、干渉信号N0の元の周波数(490MHz)が500MHzとなり、かつ周波数スペクトラムの形状が反転するようにするように信号が変換されている。従って、受信信号では530MHzであった干渉信号N1は、干渉信号除去回路部20−1から出力されると460MHzに変換される。そこで、制御回路部80は、460MHzを500MHzに一致させる周波数を算出する。すなわち、500MHzから460MHzを加算又は減算した値、すなわち40MHz及び960MHzを算出する。そして、制御回路部80は、算出した値の絶対値が大きい値を生成させる周波数として決定する。ここでは、制御回路部80は、周波数として960MHzを用いることを決定し、干渉信号除去回路部20−2の可変周波数発振器25の設定を行う。
次に、制御回路部80は、周波数補償回路部30の可変周波数発振器35の設定を行う。本実施形態では、干渉信号除去回路部20−1の可変周波数発振器25によって生成された990MHzが減算されている。そして、干渉信号除去回路部20−2の可変周波数発振器25によって960MHzが減算されている。そのため、受信信号の500MHzであった部分が470MHzに変換されている。そこで、制御回路部80は、470MHzから500MHzを加算又は減算した値(470−500=−30、470+500=970)を算出し、このうち絶対値が大きい周波数(970MHz)を決定する。そして、制御回路部80は、可変周波数発振器35に対して、受信信号と同じ周波数帯域になるように、可変周波数発振器35の設定を行う。具体的には、決定した970MHzの信号を生成させるように制御する。
更に、制御回路部80は、AGCアンプ40の増幅率を決定し、ADコンバータ50の設定を行う。この例では、狭帯域干渉抑制装置100に入力された信号は、干渉信号除去回路部20−1のミキサ21と、周波数補償回路部30のミキサ31を通過する。すなわち、ミキサ21,31を奇数回、通過するため、制御回路部80は、ADコンバータ50に対して極性反転処理を行うように設定する。
制御回路部80は、上述した設定を遅延素子10の遅延時間内に完了する。
次に、干渉信号除去回路部20−1に入力された図6の(a)に示す信号の変化を説明する。干渉信号除去回路部20−1に入力された受信信号は、ミキサ21において990MHzの信号が合成される。これにより、図6の(b)に示すように、490MHzの干渉信号N0が500MHz及び1480MHzに移動する。なお、500MHzに干渉信号N0を含む合成信号は、反転したスペクトラム形状になる。そして、干渉信号除去回路部20−1のバンド除去フィルタ22を通過することにより、合成信号から500MHzの干渉信号N0が除去される。更に、干渉信号除去回路部20−1のローパスフィルタを通過することにより、合成信号から1480MHzの干渉信号N0を含む高周波帯域の信号が除去される。従って、干渉信号除去回路部20−1から出力された信号は、500MHzの近傍に広がり、その500MHzの狭帯域の周波数信号が除去された信号となる。
次に、干渉信号除去回路部20−1に入力された図6の(a)に示す信号の変化を説明する。干渉信号除去回路部20−1に入力された受信信号は、ミキサ21において990MHzの信号が合成される。これにより、図6の(b)に示すように、490MHzの干渉信号N0が500MHz及び1480MHzに移動する。なお、500MHzに干渉信号N0を含む合成信号は、反転したスペクトラム形状になる。そして、干渉信号除去回路部20−1のバンド除去フィルタ22を通過することにより、合成信号から500MHzの干渉信号N0が除去される。更に、干渉信号除去回路部20−1のローパスフィルタを通過することにより、合成信号から1480MHzの干渉信号N0を含む高周波帯域の信号が除去される。従って、干渉信号除去回路部20−1から出力された信号は、500MHzの近傍に広がり、その500MHzの狭帯域の周波数信号が除去された信号となる。
この信号は、干渉信号除去回路部20−1から出力されると、干渉信号除去回路部20
−2に入力される。すると、干渉信号除去回路部20−2のミキサ21において、960MHzの信号が合成される。これにより、図6(c)に示すように、干渉信号N1は500MHzと、干渉信号N1の周波数が1420MHzに移動する。なお、500MHzに干渉信号N1を含む合成信号は、干渉信号除去回路部20−1から出力された信号とは反転したスペクトラム形状、すなわち受信信号と同じスペクトラム形状になる。
−2に入力される。すると、干渉信号除去回路部20−2のミキサ21において、960MHzの信号が合成される。これにより、図6(c)に示すように、干渉信号N1は500MHzと、干渉信号N1の周波数が1420MHzに移動する。なお、500MHzに干渉信号N1を含む合成信号は、干渉信号除去回路部20−1から出力された信号とは反転したスペクトラム形状、すなわち受信信号と同じスペクトラム形状になる。
そして、この信号が、干渉信号除去回路部20−2のバンド除去フィルタ22を通過することにより、干渉信号N1を含む500MHz付近の信号が除去される。更に、この信号が、干渉信号除去回路部20−2のローパスフィルタを通過することにより、1420MHzに干渉信号を含む信号が除去される。従って、干渉信号除去回路部20−2から出力される信号は、図6の(d)に示すように、500MHzの狭帯域の周波数信号が除去された信号となる。
この信号は、干渉信号除去回路部20−2から出力されると、干渉信号除去回路部20−3〜20−Nのバイパススイッチ26を通過して、周波数補償回路部30に入力される。
ここで、周波数補償回路部30の可変周波数発振器35には、970MHzの局部発振信号を生成する。この局部発振信号がミキサ31において入力信号に合成される。このため、周波数補償回路部30から出力される信号の周波数スペクトラムは、図6の(e)に示すように、受信信号の周波数帯域と同じになる。ただし、このとき、ミキサ21,31において周波数が合成された回数が奇数であるため、周波数補償回路部30から出力される信号の周波数スペクトラムは、周波数補償回路部30に入力された信号の周波数スペクトラムに対して反転した状態、すなわち図6(a)に示す受信信号の周波数スペクトラムに対して反転した状態になっている。
そして、周波数補償回路部30から出力される信号は、直交検波器及びAGCアンプ40を介してADコンバータ50に入力される。そして、ADコンバータ50において、直交成分が極性反転されてデジタル変換される。そして、このADコンバータ50からの信号が、干渉信号N0,N1を除いた信号が狭帯域干渉抑制装置100から出力される。
(490MHz付近の干渉信号N0及び500MHz付近の干渉信号を含む場合)
次に、上述した530MHzの干渉信号N1が500MHzにあった場合について説明する。この場合、制御回路部80は、干渉信号除去回路部20−1の可変周波数発振器25に990MHzの信号を生成させて、干渉信号除去回路部20−2の可変周波数発振器25において990MHzの信号を生成させる。このとき、干渉信号除去回路部20−2のミキサ21を通過した合成信号は、受信信号の周波数帯域に戻される。そのため、制御回路部80は、周波数補償回路部30のバイパススイッチ36をオンに設定する。ここで、受信信号は、干渉信号除去回路部20−1,20−2のミキサ21を2回のみ通過するので、周波数補償回路部30から出力される信号の周波数スペクトラムは受信信号に対して反転せずに出力される。このため、制御回路部80は、ミキサ21を偶数回、通過するため、ADコンバータ50に対して極性反転なしの設定を行う。
次に、上述した530MHzの干渉信号N1が500MHzにあった場合について説明する。この場合、制御回路部80は、干渉信号除去回路部20−1の可変周波数発振器25に990MHzの信号を生成させて、干渉信号除去回路部20−2の可変周波数発振器25において990MHzの信号を生成させる。このとき、干渉信号除去回路部20−2のミキサ21を通過した合成信号は、受信信号の周波数帯域に戻される。そのため、制御回路部80は、周波数補償回路部30のバイパススイッチ36をオンに設定する。ここで、受信信号は、干渉信号除去回路部20−1,20−2のミキサ21を2回のみ通過するので、周波数補償回路部30から出力される信号の周波数スペクトラムは受信信号に対して反転せずに出力される。このため、制御回路部80は、ミキサ21を偶数回、通過するため、ADコンバータ50に対して極性反転なしの設定を行う。
従って、この場合には、受信信号は、干渉信号除去回路部20−1を通過することにより490MHzの干渉信号N0が除去された後、干渉信号除去回路部20−2を通過することにより500MHzの干渉信号N1が除去される。その後、バイパススイッチ36を通過し、ADコンバータ50において極性反転なしでデジタル変換される。これにより、干渉信号N0,N1を除いた信号が狭帯域干渉抑制装置100から出力される。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・本実施形態においては、狭帯域干渉抑制装置100は、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nと周波数補償回路部30とを備える。干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは、バンド除去フィルタ22で除去される狭帯域の周波数に干渉信号N0,N1の周波数を合わせるための局部発振信号を合成するミキサ21を有する。周波数補償回路部30は、受信信号の周波数帯域に戻すための局部発振信号を合成するミキサ31を有する。このため、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nにおいて受信信号の周波数帯域に戻す必要がない。従って、従来と異なり、各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nのバンド除去フィルタ22の出力側に、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nに入力された信号の周波数帯域に戻すためのミキサを不要にすることができる。よって、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは、従来より部品数を減らすことができる。更に、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nを複数個有する狭帯域干渉抑制装置100を小型にしたり干渉信号を高速で除去したりすることができる。
・本実施形態においては、狭帯域干渉抑制装置100は、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nと周波数補償回路部30とを備える。干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは、バンド除去フィルタ22で除去される狭帯域の周波数に干渉信号N0,N1の周波数を合わせるための局部発振信号を合成するミキサ21を有する。周波数補償回路部30は、受信信号の周波数帯域に戻すための局部発振信号を合成するミキサ31を有する。このため、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nにおいて受信信号の周波数帯域に戻す必要がない。従って、従来と異なり、各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nのバンド除去フィルタ22の出力側に、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nに入力された信号の周波数帯域に戻すためのミキサを不要にすることができる。よって、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nは、従来より部品数を減らすことができる。更に、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nを複数個有する狭帯域干渉抑制装置100を小型にしたり干渉信号を高速で除去したりすることができる。
・本実施形態においては、制御回路部80は、バンド除去フィルタ22により除去される狭帯域に一致させる周波数のうち絶対値が大きい周波数の信号を、可変周波数発振器25,35において生成させる。このため、ミキサ21,31において信号を合成したことにより、周波数スペクトラムが2つ生成されても、それらを離散的に生成させることができる。従って、干渉信号除去回路部20−1〜20−N及び周波数補償回路部30に設けたローパスフィルタにより、必要な周波数スペクトラムの信号のみを抽出することができる。
・本実施形態では、図6に示すように、ミキサ21,31を通過する度に、周波数スペクトルの極性が反転する。そのため、制御回路部80は、信号が奇数回、ミキサ21,31を通過すると判断すると、ADコンバータ50の極性を反転させる。ミキサ21,31を奇数回通過した後の信号の周波数スペクトルは、狭帯域干渉抑制装置100に入力された信号の周波数スペクトルに対して反転しているので、ADコンバータ50において極性が反転されることにより、正しい極性の信号を取得することができる。
・本実施形態では、干渉信号除去回路部20−1の入力側に遅延素子10を設ける。このため、制御回路部80は、検出した干渉信号N0、N1の周波数に基づいて各可変周波数発振器25,35が生成する周波数を決定した後に、入力信号を干渉信号除去回路部20−1に入力することができる。従って、狭帯域干渉抑制装置100は、より的確な制御回路部80の設定に基づいて入力信号から干渉信号N0,N1を除去することができる。
・本実施形態では、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nのミキサ21及びバンド除去フィルタ22に並列にバイパススイッチ26を設ける。更に、ミキサ21において信号が合成されない場合にはバイパススイッチ26をオンにして、信号がミキサ21及びバンド除去フィルタ22を通過させない。これにより、入力信号に含まれる干渉信号がN個より少ない場合には、少ない分だけバンド除去フィルタ22を通過させずに、信号を取得することができる。
・本実施形態では、制御回路部80は、図3に示すように、狭帯域干渉抑制装置100に入力した信号の周波数スペクトラムを、例えば部分SPN−1,SPN,SPN+1のように、信号強度を連続的に測定して、干渉信号N0,N1の周波数を算出する。従って、干渉信号N0,N1の周波数をより精度よく検出することができる。このため、制御回路部80は、干渉信号N1,N0をより確実に除去することができる。
・本実施形態では、制御回路部80は、電力測定回路部60によって測定された信号強度に基づいて閾値を算出し、この閾値との比較により干渉信号の周波数を検出する。このため、信号強度に応じて干渉信号を検出し、効率的に干渉信号を除去することができる。
・本実施形態では、制御回路部80が、複数の干渉信号N0,N1を検出した場合には、この干渉信号N0,N1のうち強い干渉信号N0から先に除去するように、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nを制御する。すなわち、強度の強い順番に、干渉信号N0,N1を除去することにより、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nの数を最小限にして、これらの小型化や消費電流の低減化を行うことができる。
・本実施形態では、狭帯域信号除去回路の出力側にAGCアンプ40を設ける。このため、干渉信号除去回路部20−1〜20−Nから出力される信号強度が異なっても、狭帯域干渉抑制装置100から取り出される信号の強度をほぼ同じにすることができる。
・本実施形態では、周波数補償回路部30とAGCアンプ40の間に、同相成分及び直交成分を信号から分離する直交検波器を設ける。同相成分と直交成分の信号強度の比に復調のための情報が重畳されている場合には、復調特性の劣化要因となる利得のバラツキが分離するときに生じることがある。しかし、本実施形態では、直交検波器において分離された同相成分及び直交成分の信号はAGCアンプ40を通過するので、これら同相成分及び直交成分の利得をAGCアンプ40で調整することができる。従って、同相成分と直交成分の信号強度の比に復調のための情報が重畳されている場合でも、AGCアンプ40において同相成分及び直交成分の利得を調整し、情報をより確実に取得することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態においては、周波数補償回路部30を、干渉信号除去回路部20−Nと、AGCアンプ40との間に設けた。これに代えて、周波数補償回路部30を、ADコンバータ50の出力側に設けてもよい。この場合には、制御回路部80は、周波数補償回路部30において信号がミキサ31を通過するかバイパススイッチ36を通過するかを考慮して、ADコンバータ50における極性を反転するか否かを制御する。
○上記実施形態においては、周波数補償回路部30を、干渉信号除去回路部20−Nと、AGCアンプ40との間に設けた。これに代えて、周波数補償回路部30を、ADコンバータ50の出力側に設けてもよい。この場合には、制御回路部80は、周波数補償回路部30において信号がミキサ31を通過するかバイパススイッチ36を通過するかを考慮して、ADコンバータ50における極性を反転するか否かを制御する。
○上記実施形態においては、干渉信号除去回路部20−1の入力側に遅延素子10を設けた。これに代えて、狭帯域干渉抑制装置100が狭帯域の干渉信号に対して許容量の大きいシステムの場合には、この遅延素子10を省略してもよい。これにより、更に部品数を低減することができる。
また、遅延素子10と並行にバイパススイッチを設け、このバイパススイッチのオンオフ制御により、信号が遅延素子10を通過する場合と通過しない場合があるようにしてもよい。この場合、狭帯域の干渉信号があるが周波数配置が変化しない場合には、電力測定回路部60を一定期間、停止することができるので、省電力を測ることができる。
○上記実施形態においては、500MHzの干渉信号N0のみが受信信号に含まれていた場合には、他の周波数と同じように干渉信号除去回路部20−1のミキサ21において周波数帯域を変換した後、周波数補償回路部30において受信信号の周波数帯域に戻した。これに代えて、周波数補償回路部30にバンド除去フィルタ22を、バイパススイッチ26と並行に設けてもよい。この場合、500MHzの干渉信号N0が受信信号に含まれる場合には、周波数補償回路部30のバンド除去フィルタ22を通過させる。これにより、可変周波数発振器25及び可変周波数発振器35から局部発振信号を発生させることなく、干渉信号N0を除去できるので、省電力化を図ることができる。
○上記実施形態においては、制御回路部80は、干渉信号の周波数を算出するために、可変周波数発振器71が生成する局部発振信号を徐々に高くして、受信信号S10を徐々に高い周波数に移動させた。これに限らず、干渉信号の周波数が算出できれば、制御回路部80は、可変周波数発振器71が発生する局部発振信号をどのように変化させてもよい
。例えば、可変周波数発振器71が生成する局部発振信号を徐々に低くして、受信信号S10を徐々に低い周波数に移動させてもよい。または、最初に発生させる局部発振信号の周波数の初期値を設定しておき、この初期値から周波数を徐々に高くした後、低い周波数から初期値まで周波数を徐々に高くして、局部発振信号の周波数を変化させてもよい。
。例えば、可変周波数発振器71が生成する局部発振信号を徐々に低くして、受信信号S10を徐々に低い周波数に移動させてもよい。または、最初に発生させる局部発振信号の周波数の初期値を設定しておき、この初期値から周波数を徐々に高くした後、低い周波数から初期値まで周波数を徐々に高くして、局部発振信号の周波数を変化させてもよい。
○上記実施形態においては、制御回路部80は、図3に示すように、狭帯域干渉抑制装置100に入力した信号の周波数スペクトラムを連続的な部分SPN−1,SPN,SPN+1に分けて、各部分SPN−1,SPN,SPN+1の信号強度を測定して、干渉信号の周波数を算出した。これに限らず、例えば、入力信号の一部を離散的に抽出し、この結果から干渉信号の周波数を算出してもよい。この場合には、干渉信号の周波数の検出精度は低下するが、高速に測定することができるので、干渉信号を敏感に除去することができる。
○上記実施形態においては、各干渉信号除去回路部20−1〜20−Nにおいてバンド除去フィルタ22の出力側に図示しないローパスフィルタを設けた。これに代えて、ミキサ21の出力側でバンド除去フィルタ22の入力側にローパスフィルタを設けてもよい。
○上記実施形態においては、狭帯域干渉抑制装置100は、広帯域無線周波数(RF)の信号を用いて説明した。干渉信号を除去する信号は、これに限られない。例えば、中間周波数(IF)の信号に含まれる干渉信号を除去するために用いてもよい。
○上記実施形態においては、同相成分及び直交成分を信号から分離するための直交検波器を周波数補償回路部30とAGCアンプ40との間に設けた。これに代えて、この直交検波器を、AGCアンプ40とADコンバータ50との間に設けてもよい。すなわち、直交検波器をAGCアンプ40の前に設けた場合には、同相成分の信号が通過するAGCアンプ40と、直交成分の信号が通過するAGCアンプ40との利得を同じにすることが難しい場合がある。この場合には、直交検波器をAGCアンプ40の後に設ければ、AGCアンプ40において同相成分及び直交成分の利得が同じとなるように調整することができる。
○上記実施形態においては、ADコンバータ50において、直交成分の極性を反転させた。極性反転処理はこれに限らず、例えば、ADコンバータ50の入力側にアナログ増幅器を設け、これとADコンバータ50との協働により直交成分の極性を反転してもよい。ここで、ADコンバータ50の入力側に設けるアナログ増幅器に、AGCアンプ40を利用してもよい。この場合には、部品数を増やさなくても、AGCアンプ40とADコンバータ50との協働により直交成分の極性を反転することができる。
○上記実施形態においては、直交成分の極性を反転させた。これに代えて、同相成分の極性を反転させて、入力信号の周波数スペクトラムと同じスペクトラムとなるように、信号を反転させてもよい。なお、この同相成分と直交成分によって表現される直交変調方式を用いた無線システムには、例えば、CDMA(CDMA1x、W−CDMA等)、iDEN、PDC、PHSなどの携帯電話サービスや、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplex)を用いた地上デジタルテレビ方法等がある。
N0,N1…干渉信号、S10…広帯域入力信号としての受信信号、10…遅延手段としての遅延素子、20−1〜20−N…干渉信号除去手段としての干渉信号除去回路部、22…狭帯域信号除去フィルタとしてのバンド除去フィルタ、25,35,71…可変周波数発振手段としての可変周波数発振器、30…補償手段としての周波数補償回路部、40…自動利得制御増幅器としてのAGCアンプ、50…アナログデジタル変換手段としてのADコンバータ、80…制御手段としての制御回路部、100…狭帯域干渉抑制装置。
Claims (6)
- 広帯域入力信号から干渉信号を除去する狭帯域干渉抑制装置であって、
前記狭帯域干渉抑制装置は、狭帯域信号除去フィルタを含む複数段の干渉信号除去手段を備えており、
前記干渉信号除去手段は、狭帯域信号除去フィルタにより干渉信号を除去するために局部発振信号を入力信号に合成して、狭帯域信号除去フィルタにより前記干渉信号を除去する手段であって、
前記局部発振信号の周波数は、この局部発振信号が合成される前記干渉信号除去手段よりも前段の干渉信号除去手段において合成される局部発振信号の周波数に基づいて算出されて決定されることを特徴とする狭帯域干渉抑制装置。 - 最終段の前記干渉信号除去手段の出力側に、狭帯域干渉抑制装置の出力信号の周波数帯域を前記広帯域入力信号の周波数帯域に合わせるための局部発振信号を合成する補償手段を更に設け、
この補償手段は、各干渉信号除去手段において合成した局部発振信号の周波数に基づいて決定された周波数の局部発振信号を合成することを特徴とする請求項1に記載の狭帯域干渉抑制装置。 - 前記干渉信号除去手段は、局部発振信号を生成する可変周波数発振手段を含んでおり、
前記狭帯域干渉抑制装置は、前記可変周波数発振手段の局部発振信号の周波数を決定する制御手段を備え、
前記制御手段は、
前記広帯域入力信号に含まれる干渉信号の周波数を特定し、
この干渉信号の周波数が、前段の干渉信号除去手段において局部発振信号と合成され、この可変周波数発振手段に入力されるときの周波数を算出し、
この周波数と、狭帯域信号除去フィルタにおいて除去可能な信号の周波数とを加算した周波数を、この干渉信号除去手段の可変周波数発振手段に生成させることを特徴とする請求項2に記載の狭帯域干渉抑制装置。 - 前記入力信号は、同相成分及び直交成分が含まれる信号であり、
最終段の前記干渉信号除去手段の出力側に、前記入力信号から同相成分及び直交成分を分離する検波手段と、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換手段とを設け、
前記干渉信号除去手段及び前記補償手段において局部発振信号が合成される回数が奇数回の場合、前記アナログデジタル変換手段において、同相成分又は直交成分の一方の極性を反転させることを特徴とする請求項3に記載の狭帯域干渉抑制装置。 - 第1段目の前記干渉信号除去手段の入力側に遅延手段を設け、
この遅延手段の遅延時間を、前記制御手段が、前記干渉信号除去手段において合成する局部発振信号の周波数を決定し、この周波数の前記局部発振信号が出力されるまでに要する設定時間より長い時間にすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の狭帯域干渉抑制装置。 - 前記干渉信号除去手段の出力側に自動利得制御増幅器を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の狭帯域干渉抑制装置。
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