JP2005259613A - 圧着端子及び圧着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定の圧縮率(例えば70〜80%)を確保し、クラックの発生を抑制し、作業性を向上できる圧着端子及び圧着装置を提供すること。
【解決手段】 圧着端子30の芯線バレル32は、略矩形状の底板42と、この底板42の両側から上方へ略垂直に連設されるとともに両側に千鳥状に配列された側板44、46とを備える。アンビル60の載置溝62を底面が平坦で、芯線バレル32の底部を収容可能な角型溝に形成し、圧着後の芯線バレル32の横幅W、高さH1が、W=(2×t+n×d)×K1、H1=(2×t+d)×K1で規制される。tは底板42及び側板44、46の板厚、n、dは素線14の本数、素線径、K1は0.6〜1.0の範囲内の設定係数である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ケーブル(例えば同軸ケーブル)の芯線(例えば中心導体)に圧着させる芯線バレルを備えた圧着端子、及び、この圧着端子を固定下型のアンビル上に載置し、可動上型のクリンパ(又はパンチ)を下降して芯線バレルを塑性変形させて芯線に圧着させる圧着装置に関するものである。
従来の圧着端子及び圧着装置は、例えば図4又は図5に示すように形成されていた。
図4に示す従来例では、同図(a)に示すように、圧着端子100の芯線バレル102が断面U字状に形成され、圧着装置110のアンビル112は芯線バレル102を載置する載置溝114が円弧状の浅溝に形成され、圧着装置110のクリンパ116は、下降して芯線バレル102の押圧面となる深溝118の底面が2個の円弧部120を中央で接続して突起部122とした形状に形成されている。
そして、アンビル112の載置溝114に圧着端子100の芯線バレル102を載置し、この芯線バレル102内に同軸ケーブル10の芯線12を挿入し、クリンパ116を下降して芯線バレル102を塑性変形させて同軸ケーブル10の芯線12に圧着させ、図4(b)に示すようなFクリンプ形状の圧着構造が形成されていた。
図5に示す従来例では、同図(a)に示すように、圧着端子200の芯線バレル202が断面略U字状に形成されるとともに、上半部の外側面がU字状の下半部の接続部から直線的に延長され、内側面がU字状の下半部の接続部から外向きに傾斜して広がる形状に形成されている。
また、圧着装置210のアンビル212は、芯線バレル202を載置する載置溝214が円弧状の浅溝に形成され、圧着装置210のクリンパ216は下降して芯線バレル202の押圧面となる深浅218の底面が半円状に形成されている。
そして、アンビル212の載置溝214に圧着端子200の芯線バレル202を載置し、この芯線バレル202内に同軸ケーブル10の芯線12を挿入し、クリンパ216を下降して芯線バレル202を塑性変形させて同軸ケーブル10の芯線12に圧着させ、図5(b)に示すようなΩクリンプ形状の圧着構造が形成されていた(特許文献1参照)。
特開平8ー315886号公報(段落番号「0013」〜「0020」、図1(a)、図5)
しかしながら、図4に示した従来例では、次の(1)〜(3)に示すような問題点があった。特に、同軸ケーブル10が極細同軸ケーブル(例えば芯線12の断面積が0.005mm)であって、その中心導体と同軸コネクタの芯線バレルとの圧着部において信頼性の高い圧着が要求される場合に問題となっていた。
(1)圧着端子100の芯線バレル102が断面U字状に形成されていたので、図4(b)に一点鎖線で示すように、圧着時に芯線12を構成する7本の素線14〜14の一部(例えば2本)が飛び出し、圧縮率が低下する。圧縮率は、芯線12の導体断面積(圧着前)に対する圧着内部の断面積の比率を表わす。
(2)クリンパ116を下降して芯線バレル102を芯線12へ圧着する時に、クリンパ116とアンビル112の分割箇所(クリンパ116とアンビル112の近接箇所)に対応した芯線バレル102の圧着部分105、105に応力が集中し、図4(b)に示すようなクラック107が発生し、圧縮力が低下し、腐食が発生する。
(3)クリンパ116を下降して芯線バレル102を芯線12へ圧着する時に、クリンパ116の下端面がアンビル112の上端面より下方まで下降するため、その間に芯線バレル102が挟み込まれて食いついたり、アンビル112が摩耗し、作業性が低下する。また、芯線バレル102の左右の不均一性により、圧着端子100の接触部に対してねじれが生じる。
また、図5に示した従来例でも、前記(1)〜(3)に記載したような、図4の従来例と同様の問題点があった。
例えば、圧着端子200の芯線バレル202が断面U字状に形成されていたので、圧着操作時に7本の素線14〜14の一部が飛び出して圧着率が低下したり、クリンパ216とアンビル212の分割箇所に対応した芯線バレル202の圧着部分205、205に応力が集中してクラックが発生したり、アンビル212と深浅218の壁面の間に芯線バレル202が挟み込まれて食いついたり、アンビル212が摩耗し、作業性が低下する問題点があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、所定の圧縮率(例えば70〜80%)を確保し、クラックの発生を抑制し、作業性を向上させることのできる圧着端子及び圧着装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、ケーブルの芯線に圧着させる芯線バレルを備えた圧着端子であって、前記芯線バレルが、板面が前記芯線の軸方向に平行な略矩形状の底板と、この底板の両側から上方へ略垂直に連設された少なくとも2つの側板とを備え、前記2つの側板は前記底板の両側に前記芯線の軸方向に沿って千鳥状に配列されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、各側板は、底板の両側に丸みをもって略垂直に連設され、前記各側板の先端部の外側面は、先端にゆくほど内側面へ近づく傾斜面に形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の圧着端子をアンビル上の載置溝に載置し、クリンパを下降して芯線バレルを芯線に圧着させる圧着装置であって、前記アンビルの上面を平坦面に形成し、前記載置溝を、底面が平坦で芯線バレルの底部を収容可能な角型溝に形成し、圧着後の前記芯線バレルの横幅、高さをW、H1とし、底板及び側板の板厚をtとし、前記芯線の素線本数、素線径をn(nは2以上の整数)、dとしたときに、前記W、H1、が次式(1)(2)を満たし、前記(1)、(2)式中のK1が0.6〜1.0の範囲内で設定される係数としたことを特徴とする。
W=(2×t+n×d)×K1・・・・(1)
H1=(2×t+d)×K1 ・・・・(2)
請求項4記載の発明は、請求項2記載の圧着端子をアンビル上の載置溝に載置し、クリンパを下降して芯線バレルを芯線に圧着させる圧着装置であって、前記アンビルの上面を平坦面に形成し、前記載置溝を、底面が平坦で芯線バレルの底部を収容可能な角型溝に形成し、圧着後の前記芯線バレルの横幅、高さをW、H1とし、底板及び側板の板厚をtとし、前記芯線の素線本数、素線径をn(nは2以上の整数)、dとしたときに、前記W、H1、が次式(1)(2)を満たし、前記(1)、(2)式中のK1が0.6〜1.0の範囲内で設定される係数としたことを特徴とする。
W=(2×t+n×d)×K1・・・・(1)
H1=(2×t+d)×K1 ・・・・(2)
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、載置溝の溝深さをH2としたときに、このH2が次式(3)を満たし、前記(3)式中のK2が0.8〜1.2の範囲内で設定される係数としたことを特徴とする。
H2=t×K2・・・・(3)
請求項6記載の発明は、請求項3、4又は5記載の発明において、クリンパの下面の載置溝に対向する部分を、曲率半径が略Rの円弧状の浅溝に形成し、このRが次式(4)を満たし、前記(4)式中のK1が0.6〜1.0の範囲内で設定される係数としたことを特徴とする。
R=W×K1・・・・(4)
請求項7記載の発明は、請求項3、4、5又は6記載の発明において、載置溝の両側壁面を、載置溝の底面に垂直な面より外側へ角度θ傾けた傾斜面に形成し、このθを5°〜20°の範囲内で設定したことを特徴とする。
請求項1記載の発明は、芯線バレルが底板と少なくとも2つの側板とを備え、この2つの側板が、底板の両側から上方へ向けて略垂直に連設されるとともに、底板の両側に芯線の軸方向に沿って千鳥状に配列されているので、圧着装置による圧着時に芯線の素線の一部が芯線バレル外に飛び出すのを防止し、圧縮率が低下するのを防止することができるとともに、セレーションなしでも芯線との結合状態を良好にすることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、各側板と底板の連設部を丸みをもった略垂直に形成し、各側板の先端部の外側面を先端へゆくほど内側面へ近づく傾斜面に形成したので、芯線バレルの載置溝への載置を容易にするとともに、クリンパの下降による側板の曲げを容易にすることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の圧着端子を芯線に圧着する圧着装置であって、アンビルの上面を平坦面に形成し、載置溝を、底面が平坦で芯線バレルの底部を収容可能な角型溝に形成し、圧着後の芯線バレルの底部を載置溝に近い角型形状に形成するとともに、圧着後の芯線バレルの横幅W、高さH1が、W=(2×t+n×d)×K1、H1=(2×t+d)×K1を満たし、K1を0.6〜1.0の範囲内に設定しているので、つぎの(1)、(2)、(3)に記載の効果を有する。
(1)芯線バレルの少なくとも2つの側板が、底板の両側に芯線の軸方向に沿って千鳥状に配列されているので、圧着時に芯線の素線の一部が芯線バレル外に飛び出すのを防止し、圧縮率が低下するのを防止することができるとともに、セレーションなしでも芯線との結合状態を良好にすることができる。
(2)圧着後の芯線バレルの底部を載置溝に近い角型形状に形成したので、圧着後に芯線の全ての素線を略横一列にして芯線バレルに接触させることができ、芯線と芯線バレルの圧着部において信頼性の高い圧着状態を確保することができる。
(3)アンビルの上面を平坦面とし、載置溝を角型溝に形成し、クリンパを下降した芯線バレルの芯線への圧着時に、クリンパの下端面がアンビルの上端面より上部に位置するように構成したので、クリンパとアンビルの間に芯線バレルが挟み込まれて食いついたり、アンビルが摩耗することがない。このため、クリンパとアンビルの接触による作業性の低下を防止することができ、圧着端子の接触部に対する芯線バレルのねじれを防止することができる。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の圧着端子を芯線に圧着する圧着装置であって、請求項3記載の発明と同様の構成としたので、芯線バレルの載置溝への載置を容易にするとともに、クリンパの下降による側板の曲げを容易にすることができるとともに、請求項3記載の発明の効果(1)、(2)、(3)と同様の効果を達成できる。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、載置溝の深さH2を底板及び側板の板厚tの0.8〜1.2倍の範囲内に設定し、圧着後の芯線バレルの底部を載置溝と略同一形状に形成したので、クリンパとアンビルの分割箇所に対応した芯線バレルの圧着部分に対する応力集中を避けてクラックの発生を抑制することができる。
請求項6記載の発明は、請求項3、4又は5記載の発明において、クリンパの下面の載置溝に対応する部分を、曲率半径が略Rの円弧状の浅溝に形成し、このRをWの0.6〜1.0の範囲に設定し、圧着後の芯線バレルの上部を曲率半径が略Rの扇形形状に形成したので、請求項3、4又は5記載の発明の効果を更に向上させることができる。
請求項7記載の発明は、請求項3、4、5又は6記載の発明において、載置溝の両側面を外側へ角度θ(=5°〜20°)傾けた傾斜面に形成したので、載置溝に対する芯線バレルの載置を容易にして作業性を向上させることができる。
図1〜図3は本発明による圧着端子及び圧着装置の一実施例を示すもので、これらの図において、10はケーブルの一例として極細同軸ケーブル(例えば導体断面積が0.005mmの極細同軸ケーブル、以下単に同軸ケーブルと記述する。)、30は圧着端子、60、70は圧着装置のアンビル、クリンパである。
同軸ケーブル10は、図1及び図2に示すように、7本の素線14(直径がd(例えばd=0.05mm))からなる芯線(中心導体)12と、この芯線12の外周囲を同心円状に順次被覆する絶縁体16、外部導体18及び絶縁外皮20とで形成され、芯線12の先端が圧着用に突出している。
圧着端子30は、例えばSMT(表面実装技術)対応の同軸コネクタのプラグに使用される圧着端子で、図1〜図3に示すように、芯線バレル32と接触部34からなっている。
芯線バレル32は後述する載置溝62への収容を可能にするために、その底部の横幅wが後述するWより若干小さく形成されている。
接触部34はブリッジ36を介してキャリア38に連設され、キャリア38には送り孔40が形成されている。
芯線バレル32、接触部34、ブリッジ36、キャリア38及び送り孔40は、板厚t(mm)の導電性金属板の打ち抜き、折り曲げ加工によって形成される。
芯線バレル32は、板面が芯線12の軸方向に平行な略矩形状の底板42と、この底板42の両側から上方へ向けて丸みをもって略垂直に連設されるとともに、底板42の両側に芯線12の軸方向に沿って千鳥状に配列された側板44、46とからなっている。このため、各側板44、46とこれに連設する底板42とは、芯線12の軸方向に垂直な断面形状が略L字状と、L字の左右を逆にした形状になっている。
側板44、46は、底板42の上面から高さが略Wに形成され、その先端部の外側面が先端へゆくほど内側面へ近づく傾斜面に形成されている。
側板44、46には、圧着時に芯線12を確認するための、弧状の切欠き48、50が形成されている。
接触部34は、板面が芯線12の軸方向に平行な略矩形状であって、底板42に滑らかに連設された底板52と、この底板52の両側から上方へ向けて丸みをもって連設された相対向する側板54、56とからなっている。
側板54、56は、相手方コネクタ(例えばSMT対応の同軸コネクタのレセプタクル)の接触部(例えばピンコンタクト)と弾性接触するために、先端に行くほど互いに近づく形状に形成されるとともに、横断面が弧状に形成されている。
アンビル60は、ボルトによってアンビルブロック(図示省略)に位置決め固定され、図1に示すように、その上面が平坦に形成され、その所定位置には、圧着端子30の芯線バレル32を載置する載置溝62が形成されている。
載置溝62は、底面が平坦で横幅がW、溝深さがh(h=H2、H2は後述する。)、側壁面の外側への傾斜角がθ°(θ°は5°〜20°の範囲内で設定される)の角型溝に形成されている。
クリンパ70は、ボルトによってクリンパホルダ(図示省略)に固定され、図1に示すように、下面が平坦に形成され、アンビル60の載置溝62に対向する位置には押圧面72が形成され、この押圧面72は曲率半径Rの円弧状浅溝に形成されている。
つぎに、圧着端子30の圧着装置による圧着動作を説明する。
(1)圧着端子30は図示しない送り機構によりアンビル60の載置溝62上に送られ、同軸ケーブル10も圧着端子30の上に同様に送られ、図1(a)及び図2に示すように芯線12が芯線バレル32の側板44、46間の所定位置にセットされる。
(2)ついで、クリンパ70が図1(a)に矢印で示すように下降し、芯線バレル32の底板42をアンビル60の載置溝62に誘い込んで側板44、46を内側へ折り曲げて芯線12を仮固定状態で保持する。このとき、側板44、46は底板42の両側に千鳥状に配列されているので、素線14〜14の一部が芯線バレル32の外へ飛び出すのを防止している。
(3)ついで、可動カッター(図示省略)によりブリッジ36を切断してキャリア38を切り離し、更にクリンパ70が下降して下死点に到達し、芯線バレル32を加締めて芯線12に圧着し、図1(b)に示すような圧着状態とする。
前記のクリンパ70が下死点に到達したとき、クリンパ70の下面はアンビル60の上面に近づくが突き当たることがないので、クリンパ70とアンビル60が接触して食いついたり摩耗することがなく、クリンパ70とアンビル60の接触による作業性の低下を防止し、芯線バレル32の接触部34に対するねじれを防止している。
前述の圧着後の芯線バレル32は、図1(b)に示すように、その断面外形が扇型形状となっている。
具体的には、芯線バレル32の底部の横幅、高さ、側面の傾きを角度W(mm)、H2(mm)、θ(°)とし、圧着後の芯線バレル32の全高さをH1(mm)とし、上面の曲率半径をR(mm)とすると、このW、H1、H2、Rは次式(1)、(2)、(3)、(4)で規制され、θは5°〜20°の範囲内で設定される。
W=(2×t+n×d)×K1・・・・(1)
H1=(2×t+d)×K1 ・・・・(2)
H2=t×K2 ・・・・(3)
R=W×K1 ・・・・(4)
上式(1)、(2)、(3)、(4)において、nは芯線12を構成する素線14の本数(図1では7、一般的には2以上の整数)を表わし、K1、K2は0.6〜1.0、0.8〜1.2の範囲内で設定された係数を表わし、Rの中心点Oは、図1(b)に示すように圧着後の芯線バレル32の中心軸C上にある。
前記(3)において、W、H1、H2、Rが式(1)、(2)、(3)、(4)で規制され、θが5°〜20°の範囲内に規制されているので、つぎの(イ)〜(ニ)に示すような作用効果を有する。
(イ)圧着後の芯線バレル32の底部を載置溝62と略同一形状に形成し、芯線12の全ての素線14〜14を略横一列として芯線バレル32に接触させることができるので、所定の圧縮率(例えば70%〜80%)を確保し、芯線12と芯線バレル32の圧着部において信頼性の高い圧着状態(接続状態)を確保することができる。
(ロ)圧着後の芯線バレル32の底部を載置溝62と略同一形状に形成し、アンビル60とクリンパ70の分割箇所に対応した芯線バレル32の圧着部分に対する応力集中を避けてクラックの発生を防止することができる。
(ハ)載置溝62の両壁面を外側へ角度θ(=5°〜20°)傾けて載置溝62に対する芯線バレル32の載置を容易にして作業性を向上させることができる。
(ニ)クリンパ70の下面の芯線バレル32に対する押圧面72を曲率半径Rが式(4)で規制される円弧状の浅溝としたので、圧着後の芯線バレル32の上部を扇形形状として、前記(イ)〜(ハ)の作用効果を更に向上させることができる。
(4)ついで、クリンパ70を上昇して初期状態に戻り、同軸ケーブル10をもって圧着端子30をアンビル60の載置溝62から外すことにより、同軸ケーブル10の芯線12の先端に圧着端子30の芯線バレル32を圧着した部品が完成する。
前記実施例では、芯線バレル32の載置溝62への載置を容易にするとともに、クリンパ70の下降による側板44、46の曲げを容易にするために、各側板44、46と底板42の連設部を丸みをもった略垂直に形成し、各側板44、46の先端部の外側面を傾斜面に形成した場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、各側板44、46と底板42の連設部を丸みのない略垂直に形成した場合、及び又は各側板44、46の外側面を内側面と平行に形成した場合についても利用することができる。
前記実施例では、圧着時に素線14の飛び出しを防止するための側板44、46が、底板42の両側に千鳥状に配列した2つの場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、圧着時に素線14の飛び出しを防止するための側板が、底板42の両側に千鳥状に配列した3つ以上の場合についても利用することができる。
前記実施例では、載置溝62に対する芯線バレル32の載置を容易にして作業性を向上させるために、載置溝62の両側面を外側へ角度θ(5°〜20°)傾けた傾斜面に形成した場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、同軸ケーブル10の両側面を底面に対して略垂直な面に形成した場合についても利用することができる。
前記実施例では、クリンパ70の押圧面72を円弧状の浅溝に形成し、圧着後の芯線バレル32の上部を扇型形状に形成し、発明の作用効果を更に向上させるようにした場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、クリンパ70の押圧面72をV字形状の浅溝、平坦面形状又は山型形状の突面に形成し、これに対応して圧着後の芯線バレル32の上部を山型形状、平坦状又はV字形状に形成した場合についても利用することができる。このうち、クリンパ70の押圧面72をV字形状の浅溝に形成し、圧着後の芯線バレル32の上部を山型形状に形成した場合には、前記実施例(扇型形状の例)と同様の作用効果を達成できる。
前記実施例では、圧着後の芯線バレル32の底部を載置溝62と略同一形状として、芯線バレル32の圧着部分に対する応力集中を避けてクラックの発生を効果的に防止するために、載置溝62の深さH2を式(3)で規制する構成としたが、本発明はこれに限るものでなく、載置溝62の深さをH2より大きな値(例えば1.3×t)とした場合や、小さな値(例えば0.7×t)とした場合についても利用することができる。
前記実施例では、本発明の作用効果をより効果的に発揮するために、同軸ケーブル10が極細同軸ケーブルの場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、汎用の同軸ケーブル又は汎用のケーブル(電線)の場合についても利用することができる。
本発明の第一実施例を示すもので、(a)は圧着装置による芯線バレル32への圧着作用を説明する要部断面図、(b)は圧着後の芯線バレル32の形状を説明する断面図である。 図1(a)において、圧着端子30の芯線バレル32に同軸ケーブル10の芯線12をセットする状態を説明する斜視図である。 図2における圧着端子30部分の拡大図で、(a)は側面図、(b)は平面図である。 従来例を説明する図で、(a)は圧着装置による芯線バレル102への圧着作用を説明する要部断面図、(b)は圧着後の芯線バレル102の形状を説明する断面図である。 他の従来例を説明する図で、(a)は圧着装置による芯線バレル202への圧着作用を説明する要部断面図、(b)は圧着後の芯線バレル202の形状を説明する断面図である。4のA−A線断面の一部を拡大した一部拡大断面図である。
符号の説明
10…同軸ケーブル(ケーブルの一例)
12…芯線
14…素線
30…圧着端子
32…芯線バレル
42…底板
44、46…側板
60…アンビル
62…載置溝
70…クリンパ
72…押圧面

Claims (7)

  1. ケーブル(10)の芯線(12)に圧着させる芯線バレル(32)を備えた圧着端子であって、芯線バレル(32)が、板面が芯線(12)の軸方向に平行な略矩形状の底板(42)と、この底板(42)の両側から上方へ略垂直に連設された少なくとも2つの側板(44)(46)とを備え、2つの側板(44)(46)は底板(42)の両側に芯線(12)の軸方向に沿って千鳥状に配列されていることを特徴とする圧着端子。
  2. 側板(44)(46)は、底板(42)の両側に丸みをもって略垂直に連設され、側板(44)(46)の先端部の外側面は、先端へゆくほど内側面へ近づく傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の圧着端子。
  3. 請求項1記載の圧着端子をアンビル(60)上の載置溝(62)に載置し、クリンパ(70)を下降して芯線バレル(32)を芯線(12)に圧着させる圧着装置であって、アンビル(60)の上面を平坦面に形成し、載置溝(62)を、底面が平坦で芯線バレル(32)の底部を収容可能な角型溝に形成し、圧着後の芯線バレル(32)の横幅、高さをW、H1とし、底板(42)及び側板(44)(46)の板厚をtとし、芯線(12)の素線本数、素線径をn(nは2以上の整数)、dとしたときに、前記W、H1、が次式(1)、(2)を満たし、前記(1)、(2)式中のK1が0.6〜1.0の範囲内で設定される係数としたことを特徴とする圧着装置。
    W=(2×t+n×d)×K1・・・・(1)
    H1=(2×t+d)×K1 ・・・・(2)
  4. 請求項2記載の圧着端子をアンビル(60)上の載置溝(62)に載置し、クリンパ(70)を下降して芯線バレル(32)を芯線(12)に圧着させる圧着装置であって、アンビル(60)の上面を平坦面に形成し、載置溝(62)を、底面が平坦で芯線バレル(32)の底部を収容可能な角型溝に形成し、圧着後の芯線バレル(32)の横幅、高さをW、H1とし、底板(42)及び側板(44)(46)の板厚をtとし、芯線(12)の素線本数、素線径をn(nは2以上の整数)、dとしたときに、前記W、H1、が次式(1)、(2)を満たし、前記(1)、(2)式中のK1が0.6〜1.0の範囲内で設定される係数としたことを特徴とする圧着装置。
    W=(2×t+n×d)×K1・・・・(1)
    H1=(2×t+d)×K1 ・・・・(2)
  5. 載置溝(62)の溝深さをH2としたときに、このH2が次式(3)を満たし、前記(3)式中のK2が0.8〜1.2の範囲内で設定される係数としたことを特徴とする請求項3又は4記載の圧着装置。
    H2=t×K2・・・・(3)
  6. クリンパ(70)の下面の載置溝(62)に対向する部分を、曲率半径がRの円弧状の浅溝に形成し、このRが次式(4)を満たし、前記(4)式中のK1が0.6〜1.0の範囲内で設定される係数としたことを特徴とする請求項3、4又は5記載の圧着装置。
    R=W×K1・・・・(4)
  7. 載置溝(62)の両側面を、載置溝(62)の底面に垂直な面より外側へ角度θ傾けた傾斜面に形成し、このθ を5°〜20°の範囲内で設定したことを特徴とする請求項3、4、5又は6記載の圧着装置。
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