JP2005257832A - 演奏再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディジタル録音式の演奏再生装置においてピッチ変更に伴う不定ピッチ系演奏音の音質劣化を防ぐ。
【解決手段】ハードディスク38は、ドラム音、拍手音等の不定ピッチ系演奏音のディジタル録音データを記録した第1の記録トラックと、弦楽器音、管楽器音等の定ピッチ系演奏音のディジタル録音データを記録した第2の記録トラックとを有する。各記録トラックの録音データは、例えばMP3方式等により圧縮符号化されている。演奏再生の際には、選曲に係る録音データがディスク38からRAM16に転送され、不定ピッチ系及び定ピッチ系の録音データがそれぞれ処理チャンネルC及びCで処理される。操作部34で所望のテンポ変更量又はピッチ変更量を指示すると、ピッチ制御器32又は33ではピッチ制御を行なうが、ピッチ制御器30ではピッチ制御を行なわないことで不定ピッチ系演奏音の音質劣化を防ぐ。
【選択図】図1

Description

この発明は、カラオケ演奏装置等として用いるに好適なディジタル録音式の演奏再生装置に関し、特にキー又はピッチ(音高)制御部の改良に関するものである。
従来、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格に準拠した演奏再生装置としては、予めピッチ制御不要なドラム音等の打楽器音の発音チャンネルを設定しておき、演奏再生の際には設定に係る発音チャンネル以外の発音チャンネルを検出してピッチ制御を行ない、設定に係る発音チャンネルについてはピッチ制御を行なわないようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、キー又はピッチ制御可能なカラオケ演奏装置としては、演奏コマンドデータ中のMIDIコマンドデータに基づいてMIDI音源を制御して音楽を再生すると共に演奏コマンドデータ中の再生音指定データに基づいてハードディスク内のADPCM(適応差分パルス符号変調)データを読出してバックコーラス音又は効果音(船の音、雨の音等)を再生する際に読出データがバックコーラス音であればピッチ制御を行ない、読出データが効果音であればピッチ制御を行なわないようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平4−171492号公報 特許第2996027号公報
近年、音質良好なカラオケ演奏装置としては、ハードディスク等に記録したディジタル録音データを読出して演奏を再生するディジタル録音式の演奏再生装置が提案されている。
このようなカラオケ演奏装置において、ユーザが演奏曲のキー又はピッチを変更すべく操作を行なうと、弦楽器音、管楽器音等の定ピッチ系演奏音のピッチが変更制御されると共に、ドラム音、拍手音等の不定ピッチ系演奏音のピッチも変更制御される。不定ピッチ系演奏音のピッチが変更されるのは、不自然であり、しかもピッチ変更制御処理により音質が劣化するという問題点がある。なお、「不定ピッチ系演奏音」とは、ドラム音、拍手音のように一定のピッチ(周波数)を有するとはいえない演奏音であり、打楽器音や効果音等に多い。また、「定ピッチ系演奏音」とは、弦楽器音、管楽器音のように一定のピッチ(周波数)を有する演奏音であり、打楽器であってもシロフォン等のように定ピッチ系演奏音を発生するものがある。
前述した従来技術によれば、打楽器音又は効果音にピッチ変更制御をかけないようにすることは可能である。しかし、上記したディジタル録音式演奏再生装置と前述の従来技術とでは、動作原理が全く異なるため、前述の従来技術をそのままディジタル録音式演奏再生装置に応用することはできない。
この発明の目的は、キー又はピッチの変更に伴って不定ピッチ系演奏音の音質劣化を防ぐことができる新規なディジタル録音式演奏再生装置を提供することにある。
この発明に係る第1の演奏再生装置は、
演奏すべき楽曲に従って作成された不定ピッチ系演奏音のディジタル録音データからなる第1系列の録音データと前記楽曲に従って作成された定ピッチ系演奏音のディジタル録音データからなる第2系列の録音データとを記憶する記憶手段と、
この記憶手段から前記第1及び第2系列の録音データをそれぞれ楽曲進行に従って時系列的に読出すことにより前記第1系列の録音データに基づいてアナログ形式の不定ピッチ系演奏音信号を再生すると共に前記第2系列の録音データに基づいてアナログ形式の定ピッチ系演奏音信号を再生する再生手段と、
所望のピッチ変更量を指示する指示手段と、
前記再生手段において前記第1及び第2系列の録音データのうち前記第2系列の録音データのみについて前記指示手段で指示されたピッチ変更量に対応してピッチを変更制御するピッチ制御手段と
を備えたものである。
第1の演奏再生装置によれば、再生手段において第1及び第2系列の録音データのうち第2系列の録音データのみについて指示に係るピッチ変更量に対応してピッチを変更制御するようにしたので、第1系列の録音データについてはピッチ変更制御が行なわれない。従って、不定ピッチ系演奏音信号の音質劣化を防止することができ、自然感のある不定ピッチ系演奏音信号が得られる。なお、不定ピッチ系演奏音信号については、元々ピッチが一定していないので、ピッチ変更を省略しても特に問題はない。
この発明に係る第2の演奏再生装置は、
演奏すべき楽曲に従って作成された不定ピッチ系演奏音のディジタル録音データからなる第1系列の録音データと前記楽曲に従って作成された定ピッチ系演奏音のディジタル録音データからなる第2系列の録音データとを記憶する記憶手段と、
この記憶手段から前記第1及び第2系列の録音データをそれぞれ楽曲進行に従って時系列的に読出すことにより前記第1系列の録音データに基づいてアナログ形式の不定ピッチ系演奏音信号を再生すると共に前記第2系列の録音データに基づいてアナログ形式の定ピッチ系演奏音信号を再生する再生手段と、
所望のテンポ変更量を指示する指示手段と、
前記再生手段において前記第1及び第2系列の録音データについて前記指示手段で指示されたテンポ変更量に対応して再生テンポを変更制御するテンポ制御手段と、
前記再生手段において前記第1及び第2系列の録音データのうち前記第2系列の録音データのみについて前記再生テンポの変更に伴うピッチ変化をなくすようにピッチを修正制御するピッチ制御手段と
を備えたものである。
第2の演奏再生装置によれば、再生手段において第1及び第2系列の録音データのうち第2系列の録音データのみについて再生テンポの変更に伴うピッチ変化をなくすようにピッチを修正制御するようにしたので、第1の録音データについてはピッチ修正制御が行なわれない。従って、不定ピッチ系演奏音信号の音質劣化を防止することができる。なお、不定ピッチ系演奏音信号については、元々ピッチが一定していないので、ピッチ修正を省略しても特に問題はない。
上記した第2の演奏再生装置においては、前記第1系列の録音データについてピッチ修正を選択する選択手段と、この選択手段でピッチ修正が選択されることを条件として前記再生手段において前記第1系列の録音データについて前記再生テンポの変更に伴うピッチ変化をなくすようにピッチを修正する他のピッチ制御手段とを更に設けてもよい。このようにすると、ユーザが第1系列の録音データについてピッチ修正するかしないかを任意に選択可能となる。
この発明によれば、ディジタル録音式の演奏再生装置において、ディジタル録音データを不定ピッチ系演奏音のものと定ピッチ系演奏音のものとに分けて用意すると共に演奏再生の際に不定ピッチ系演奏音の録音データについてはピッチ変更制御を回避するようにしたので、不定ピッチ系演奏音の音質劣化を防止でき、不定ピッチ系演奏音及び定ピッチ系演奏音のいずれについても音質良好な演奏を楽しめる効果が得られる。
図1は、この発明の一実施形態に係るディジタル録音式の演奏再生装置の回路構成を示すもので、この装置では、演奏再生が小型コンピュータによって制御されるようになっている。
バス10には、CPU(中央処理装置)12、ROM(リード・オンリィ・メモリ)14、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)16、操作検出回路18、表示制御回路20、ディスク制御回路22、クロック発生器24、デコーダ26,28、ピッチ制御器30,32,33等が接続されている。
CPU12は、ROM14にストアされたプログラムに従って演奏再生のための各種処理を実行するもので、これらの処理については図4〜6を参照して後述する。
RAM16は、CPU12による各種処理に際してフラグ、レジスタ等として使用される記憶領域を含むもので、この発明の実施に使用されるレジスタ類としては、選曲フラグMF、再生フラグRUN、ピッチ修正フラグPAF、曲番レジスタMNR、ピッチ変更量レジスタPTR,TPR、テンポ変更量レジスタTMR等がある。
操作検出回路18は、操作部34に設けられた各種スイッチの操作情報を検出するものである。操作部34には、図2に示すようにテンキー群TK、選曲スイッチMS、ピッチ変更スイッチPT、テンポ変更スイッチTM、アップスイッチUP、ダウンスイッチDN、標準スイッチSD、ピッチ修正スイッチPA、開始/停止スイッチSTP等が設けられている。テンキー群TK中の各キー及びスイッチMS,PT,TM,UP,DN,SD,PA,STPは、いずれも押すとオン状態となり且つ離すとオフ状態に戻る自己復帰型押ボタンスイッチからなる。これらのスイッチの操作については、図2を参照して後述する。
表示制御回路20は、液晶表示器等からなる表示器36の表示動作を制御するものである。表示器36の表示パネル36Aは、図2に示すように操作部34の前方に配置されている。
ディスク制御回路22は、ハードディスク(磁気ディスク)38を着脱可能なもので、ディスク38の記録/読出動作を制御する。ハードディスク38に関するディジタル録音処理については、図3を参照して後述する。
クロック発生器24は、可変周波数発振器からなるもので、再生用クロック信号CLをデコーダ26,28に供給する。デコーダ26は、ピッチ制御器30と共に不定ピッチ系処理チャンネルCを構成し、デコーダ28は、ピッチ制御器32,33と共に定ピッチ系処理チャンネルCを構成する。
デコーダ26,28は、いずれもDSP(Digital Signal Processor)からなるもので、クロック信号CLに基づいて圧縮符号化データに伸張復号化処理を施す。デコーダ26,28では、クロック信号CLの周波数を制御することで再生テンポが制御される。ピッチ制御器30,32,33は、いずれもDSPからなるもので、伸張復号化データ(PCMデータ)に補間、間引き等を含むピッチ変更制御処理を施す。ピッチ制御器30,32は、いずれも再生テンポの変更に伴うピッチ変化をなくすようにピッチを修正制御するためのものである。ユーザは、ピッチ制御器30を使用するかしないかをピッチ修正スイッチPAの操作により選択可能である。ピッチ制御器30からは、不定ピッチ系のPCMデータが得られ、ピッチ制御器32からは、定ピッチ系のPCMデータが得られる。ピッチ制御器33は、ユーザが指示したピッチ変更量に応じてピッチを変更制御するもので、ピッチ制御器33からは、定ピッチ系のPCMデータが得られる。
加算器40は、ピッチ制御器30,33からのPCMデータを加算し、加算出力データをD/A変換器42に供給する。D/A変換器42から出力されるアナログ形式の演奏音信号は、出力アンプ、スピーカ等を含むサウンドシステム44に供給され、演奏音に変換される。
次に、図2を参照して各種スイッチ操作を説明する。テンキー群TKは、曲番(演奏すべき曲の番号)を指定するためのもので、テンキー群TK中の1又は複数のキーを押して曲番を指定した後、選曲スイッチMSを押すと、指定に係る曲番を有する曲の選択が確定される。表示パネル36Aには、指定に係る曲番が表示されると共に選曲が確定したことも表示される。
アップスイッチUP、ダウンスイッチDN及び標準スイッチSDは、ピッチ変更及びテンポ変更に共通に用いられるものである。ピッチ変更の際には、ピッチ変更スイッチPTを押した後、アップスイッチUP又はダウンスイッチDNを押して増大又は減少すべきピッチ変更量を指示可能である。スイッチUP又はDNの1回の操作で指示できるピッチ変更量は、一例として半音に対応する値とすることができる。ピッチ変更量を0とする(標準ピッチに戻す)には、標準スイッチSDを押す。表示パネル36Aには、指示に係るピッチ変更量が表示される。
テンポ変更の際には、テンポ変更スイッチTMを押した後、アップスイッチUP又はダウンスイッチDNを押して増大又は減少すべきテンポ変更量を指示可能である。スイッチUP又はDNの1回の操作で指示できるテンポ変更量は、1分当りの4分音符数で再生テンポを表現する場合、一例として「5」に対応する値とすることができる。この場合、例えば、スイッチUPを1回押すと、1分当りの4分音符数に対して「125」のテンポを「130」にすることができる。テンポ変更量を0とする(標準テンポに戻す)には、標準スイッチSDを押す。表示パネル36Aには、指示に係るテンポ変更量が表示される。
ピッチ修正スイッチPAは、テンポ変更の際に不定ピッチ系演奏音に関してピッチ修正を選択するためのものである。ピッチ修正を選択すると、テンポ変更に伴うピッチ変化をなくすように不定ピッチ系演奏音の録音データについてピッチが修正制御される。ピッチ修正を選択しないと、ピッチ修正制御が行なわれないので、不定ピッチ系演奏音の音質劣化を回避することができる。
開始/停止スイッチSTPは、演奏停止中に押すと、演奏再生が開始され、演奏再生中に押すと、演奏再生が停止されるものである。
図3は、ハードディスク38に関するディジタル録音処理を示すものである。マルチトラック録音機46は、ハードディスク38の第1,第2の記録トラックにそれぞれ対応するマイクロフォンM,Mを備えている。録音機46にハードディスク38をセットした状態において、録音スタジオ48では、第1の楽曲のリズムパートに従ってドラム音、拍手音等の不定ピッチ系演奏音Tを発生させ、マイクロフォンMを介してディジタル録音を行なう。ハードディスク38の第1の記録トラックには、不定ピッチ系演奏音のディジタル録音データからなる録音データDが記録される。録音データDには、一例としてMP3(Moving Picture Expert Group-1 Audio Layer 3)方式の圧縮符号化処理が施される。
次に、録音スタジオ48では、先に録音したリズムパートを再生しながら第1の楽曲の他パートに従って弦楽器音、管楽器音等の定ピッチ系演奏音Tを発生させ、マイクロフォンMを介してディジタル録音を行う。ハードディスク38の第2の記録トラックには、定ピッチ系演奏音のディジタル録音データからなる録音データDが記録される。録音データDにもMP3方式の圧縮符号化処理が施される。録音データD、Dにより第1の楽曲の録音データファイルDFが構成される。
この後は、第1の楽曲について上記したと同様にして第2の楽曲の録音データァイルDFをハードディスク38内に作成する。ハードディスク38には、このようにして多数の楽曲の録音データを記録することができる。
図1のディスク制御回路22には、上記のようにして複数の楽曲の録音データファイルを記録したハードディスク38をセットする。他の方法としては、ディスク制御回路22にセットしたハードディスク38に、通信回線(図示せず)を介して取込んだDF,DFのような録音データファイルを記録するようにしてもよい。
図4は、演奏再生処理を示すもので、この処理は、電源オン等に応じて開始される。ステップ50では、初期設定処理を行なう。例えば、図1に示したフラグMF,RUN,PAF及びレジスタMNR,PTR,TPR,TMRにはいずれも0をセットする。
次に、ステップ52では、選曲フラグMFが1か(選曲確定か)判定する。この判定結果が否定的(N)であれば肯定的(Y)となるまで待つ。選曲フラグMFを1とする処理は、図5の操作割込み処理で行なわれる。ステップ52の判定結果が肯定的(Y)になると、ステップ54においてレジスタMNRの曲番を有する録音データファイルをハードディスク38からRAM16内の所定の記憶領域に転送する。このとき、クロック発生器24には、RAM16内の録音データファイルのヘッダーを参照するなどして選択曲の標準テンポに対応するクロック周波数制御情報を供給する。この結果、クロック発生器24は、標準テンポに対応する周波数を有するクロック信号CLをデコーダ26,28に供給する。
ステップ56では、再生フラグRUNが1か判定する。この判定結果が否定的(N)であれば肯定的(Y)となるまで待つ。再生フラグRUNを1とする処理は、図5,6の操作割込み処理で行なわれる。ステップ56の判定結果が肯定的(Y)になると、ステップ58において、RAM16の録音データファイル中から録音データを読出す。このとき読出される録音データは、不定ピッチ系演奏音又は定ピッチ系演奏音に関するものである。
ステップ60では、読出データがエンドデータか判定する。この判定結果が否定的(N)であればステップ62で読出データをデコーダ26又は28へ送出する。すなわち、読出データが不定ピッチ系演奏音に関するものであればデコーダ26へ、定ピッチ系演奏音に関するものであればデコーダ28へそれぞれ送出する。このような振り分け送出が可能となるように不定ピッチ系演奏音の録音データ及び定ピッチ系演奏音の録音データにはそれぞれ識別マーク情報が付加されている。
ステップ64では、再生フラグRUNが0か判定する。この判定結果が否定的(N)であれば、ステップ58に戻り、録音データ読出処理を上記したと同様に繰返す。この結果、RAM16からは、選曲に係る録音データファイル中の不定ピッチ系演奏音の録音データ及び定ピッチ系演奏音の録音データがそれぞれ楽曲進行に従って時系列的に読出され、それぞれデコーダ26及びデコーダ28に供給される。デコーダ26,28は、いずれも圧縮符号化された録音データを伸張復号化してPCMデータを出力する。
ステップ60の判定結果が肯定的(Y)になると、録音データが終了したことになり、ステップ66で選曲フラグMFに0をセットしてからステップ52に戻る。また、録音データの読出し中に再生フラグRUNを0にすると、ステップ64の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ66で選曲フラグMFに0をセットしてからステップ52に戻る。
図5,6は、操作割込み処理を示すもので、この処理は、操作部34において選曲スイッチ操作、テンポ変更操作、ピッチ変更操作、ピッチ修正スイッチ操作又は開始/停止スイッチ操作のいずれかの操作が行なわれると開始される。ステップ70では、選曲フラグMFが1か(選曲確定か)判定する。この判定結果が否定的(N)であればステップ72で選曲SW(スイッチ)操作か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ74でレジスタMNRにテンキー群TKでの指定に係る曲番をセットする。そして、ステップ76では、選曲フラグに1をセットすることで選曲を確定する。この後、図4の処理にリターンする(戻る)。
ステップ70の判定結果が肯定的(Y)であったときは、ステップ78でテンポ変更操作か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ80でレジスタTMRに現在値+変更値をセットする。例えば、現在値が0の状態でアップスイッチUPを1回押して変更値を指示すると、レジスタTMRのピッチ変更量は「5」に対応する値となる。
ステップ82では、レジスタTMRのテンポ変更量データをクロック発生器24に送出する。この結果、クロック信号CLの周波数がレジスタTMRのテンポ変更量に応じて変更制御されるので、デコーダ26,28から送出されるPCMデータの再生テンポが該テンポ変更量に応じて変更制御される。上述例のようにレジスタTMRのテンポ変更量が「5」に対応したものであったときは、デコーダ26,28から送出されるPCMデータの再生テンポが標準テンポ「125」から「130」に上昇する。
ステップ84では、レジスタTMRのテンポ変更量データに基づいてピッチ変更量を算出し、レジスタTPRにセットする。すなわち、再生テンポの変更に伴うピッチ変化をなくすようなピッチ変更量を算出し、このピッチ変更量をレジスタTPRにセットする。例えば、レジスタTMRのテンポ変更量に応じて再生テンポが標準テンポより10%上昇するときは、再生ピッチが標準ピッチより10%上昇するので、このようなピッチ上昇をなくす(ピッチを標準ピッチに戻す)ようなピッチ変更量を算出する。
ステップ86では、フラグPAFが0か(ピッチ修正選択なしか)判定する。この判定結果が肯定的(Y)であったときは、ユーザがピッチ修正を選択しなかった場合であり、ステップ88においてレジスタTPRのピッチ変更量データをピッチ制御器30,32のうちピッチ制御器32のみに送出する。この結果、定ピッチ系演奏音の録音データのみについてレジスタTPRのピッチ変更量に応じてピッチ変更制御が行なわれ、テンポ変更に伴うピッチ変化はなくなる。このとき、不定ピッチ系演奏音の録音データについてはピッチ変更制御が行なわれず、音質劣化を防ぐことができる。
ステップ86の判定結果が否定的(N)であったときは、ユーザがピッチ修正を選択した場合であり、ステップ90においてレジスタTPRのピッチ変更量データをピッチ制御器30,32のいずれにも送出する。この結果、定ピッチ系演奏音の録音データについてピッチ変更制御が行なわれると共に、不定ピッチ系演奏音の録音データについてもピッチ変更制御が行なわれ、定ピッチ系演奏音及び不定ピッチ系演奏音のいずれについてもテンポ変更に伴うピッチ変化がなくなる。
ステップ78の判定結果が否定的(N)であったときは、ステップ92においてピッチ変更操作か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ94においてレジスタPTRに現在値+変更値をセットする。例えば、現在値が0の状態でアップスイッチUPを1回押して変更値を指示すると、レジスタPTRのピッチ変更量が半音に対応する値となる。
ステップ95では、レジスタPTRのピッチ変更量データをピッチ制御器33へ送出する。この結果、上述例のようにレジスタPTRのピッチ変更量が半音に対応したものであったときは、定ピッチ系演奏音のピッチが標準ピッチから半音分上昇する。このとき、不定ピッチ系演奏音の録音データについてはピッチ変更制御が行なわれず、音質劣化を防ぐことができる。なお、ステップ88,90又は95の処理の後は、図4の処理にリターンする。
ステップ92の判定結果が否定的(N)であったときは、図6のステップ96においてピッチ修正SW(スイッチ)PAの操作か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ98でフラグPAFが0か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ100でフラグPAFに1(ピッチ修正選択に対応)をセットし、否定的(N)であれば(PAF=1であれば)ステップ102でフラグPAFに0(ピッチ修正非選択に対応)をセットする。
ステップ96の判定結果が否定的(N)であったときは、ステップ104において開始/停止SW(スイッチ)STPの操作か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ106でフラグRUNが0か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ108でフラグRUNに1(演奏開始に対応)をセットし、否定的(N)であれば(RUN=1であれば)ステップ110でフラグRUNに0(演奏停止に対応)をセットする。なお、ステップ104の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ100,102,108,110のいずれかの処理が終ったときは、図4の処理にリターンする。
なお、この発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の改変形態で実施可能である。例えば、ハードディスク38へのディジタル録音データの記録や処理チャンネルC,Cを左右チャンネルに対応させてステレオ方式としてこの発明を実施してもよい。
この発明の一実施形態に係る演奏再生装置の回路構成を示すブロック図である。 図1の装置における操作部の一構成例を示す平面図である。 図1の装置に用いられるハードディスクに関するディジタル録音処理を説明するためのブロック図である。 図1の装置における演奏再生処理を示すフローチャートである。 図1の装置における操作割込み処理の一部を示すフローチャートである。 図5の操作割込み処理の残部を示すフローチャートである。
符号の説明
10:バス、12:CPU、14:ROM、16:RAM、18:操作検出回路、20:表示制御回路、22:ディスク制御回路、24:クロック発生器、26,28:デコーダ、30,32,33:ピッチ制御器、34:操作部、36:表示器、38:ハードディスク、40:加算器、42:D/A変換器、44:サウンドシステム、MF:選曲フラグ、RUN:再生フラグ、PAF:ピッチ修正フラグ、MNR:曲番レジスタ、PTR,TPR:ピッチ変更量レジスタ、TMR:テンポ変更量レジスタ、TK:テンキー群、MS:選曲スイッチ、PT:ピッチ変更スイッチ、TM:テンポ変更スイッチ、UP:アップスイッチ、DN:ダウンスイッチ、SD:標準スイッチ、PA:ピッチ修正スイッチ、STP:開始/停止スイッチ。

Claims (3)

  1. 演奏すべき楽曲に従って作成された不定ピッチ系演奏音のディジタル録音データからなる第1系列の録音データと前記楽曲に従って作成された定ピッチ系演奏音のディジタル録音データからなる第2系列の録音データとを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段から前記第1及び第2系列の録音データをそれぞれ楽曲進行に従って時系列的に読出すことにより前記第1系列の録音データに基づいてアナログ形式の不定ピッチ系演奏音信号を再生すると共に前記第2系列の録音データに基づいてアナログ形式の定ピッチ系演奏音信号を再生する再生手段と、
    所望のピッチ変更量を指示する指示手段と、
    前記再生手段において前記第1及び第2系列の録音データのうち前記第2系列の録音データのみについて前記指示手段で指示されたピッチ変更量に対応してピッチを変更制御するピッチ制御手段と
    を備えた演奏再生装置。
  2. 演奏すべき楽曲に従って作成された不定ピッチ系演奏音のディジタル録音データからなる第1系列の録音データと前記楽曲に従って作成された定ピッチ系演奏音のディジタル録音データからなる第2系列の録音データとを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段から前記第1及び第2系列の録音データをそれぞれ楽曲進行に従って時系列的に読出すことにより前記第1系列の録音データに基づいてアナログ形式の不定ピッチ系演奏音信号を再生すると共に前記第2系列の録音データに基づいてアナログ形式の定ピッチ系演奏音信号を再生する再生手段と、
    所望のテンポ変更量を指示する指示手段と、
    前記再生手段において前記第1及び第2系列の録音データについて前記指示手段で指示されたテンポ変更量に対応して再生テンポを変更制御するテンポ制御手段と、
    前記再生手段において前記第1及び第2系列の録音データのうち前記第2系列の録音データのみについて前記再生テンポの変更に伴うピッチ変化をなくすようにピッチを修正制御するピッチ制御手段と
    を備えた演奏再生装置。
  3. 前記第1系列の録音データについてピッチ修正を選択する選択手段と、
    この選択手段でピッチ修正が選択されることを条件として前記再生手段において前記第1系列の録音データについて前記再生テンポの変更に伴うピッチ変化をなくすようにピッチを修正する他のピッチ制御手段と
    を更に備えた請求項2記載の演奏再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008123591A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Teac Corp オーディオ再生装置
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