JP2005256939A - 制振パネル - Google Patents

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俊之 森
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Abstract

【課題】 繰り返し利用が期待でき、しかも低コストな制振パネルを提供する。
【解決手段】 本発明の制振パネルPは、制振機構10を備えてなる制振パネルPであって、前記制振機構10が、パネルフレーム2に加わる振動をワイヤー3,4により振動減衰滑車5に伝達して減衰させるよう構成されてなるものである。振動減衰滑車5は、2個のみぞ車間6,6に粘弾性体7を介装してなる2車ブロックとされ、前記両みぞ車6,6は相互の回転方向が逆回転となるようにワイヤー3,4が架け渡され、前記両みぞ車6,6の回転が前記粘弾性体7により減衰させられるようにされてなるものとされる。
【選択図】 図1

Description

本発明は制振パネルに関する。さらに詳しくは、戸建住宅や集合住宅の外壁パネルに適用できる制振パネルに関する。
従来より、建物の制振性の向上を図るために種々の対策がなされている。その中の一つとして外壁パネルに地震時の振動エネルギーや車などからくる振動エネルギーを吸収させる試みがなされている。いわゆる外壁パネル(以下、単にパネルという)の制振化の試みがなされている。
例えば、図8に示すように、外壁パネル100の補強ブレース101を固定しているガセットプレート102に極低降伏点鋼を用い地震などによる振動を受けた際に、このガセットプレート102を塑性変形させて振動エネルギーを吸収させ、それにより振動を減衰させるようにしたパネル100が提案されている。なお、図中の符号103は中桟を示す。
あるいは、図9に示すように、外壁Wの一部に制振部110を設けた構成も提案されている。この制振部110は、図9に示すように、下側の梁BLに配設された薄板状容器111に粘弾性体112を充填し、この粘弾性体112が充填された薄板状容器111に上側の梁BUに配設された薄板状の上部部材113を水平動が可能なようにして嵌入してなるものとされ、地震時などの振動により上部部材113が粘弾性体112に抗しながら水平動することにより振動エネルギーを吸収させ、それにより振動を減衰させるようにしたものである。
しかしながら、図8に示すものにあっては、中および大地震時にしか効果が発揮されず、その上地震などのたびに降伏したガセットプレート102を交換しなければならないという問題がある。また、その交換作業が非常に煩雑であるという問題もある。
また、図9に示すものにあっては、高さが上側の梁BUの近傍まである薄板状容器111を精度よく製作するのが容易ではなく、また使用する粘弾性体112が高価でありその粘弾性体112を多量に使用するため、制振部110が高価となりコストアップの要因となるという問題がある。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みさなれたものであって、繰り返し利用が期待でき、しかも低コストな制振パネルを提供することを目的としている。
本発明の制御パネルは、制振機構を備えてなる制振パネルであって、前記制振機構が、パネルに加わる振動を伝達する振動伝達手段と、該振動伝達手段から伝達された振動を減衰させる振動減衰手段とから構成されてなることを特徴とする。
本発明の制御パネルにおいては、振動伝達手段が例えばワイヤーとされ、振動伝達手段が例えば振動減衰滑車とされる。
また、本発明の制振パネルにおいては、振動減衰滑車は、例えば、2個のみぞ車間に粘弾性体を介装してなる2車ブロックとされ、前記両みぞ車は相互の回転方向が逆回転となるようにワイヤーが架け渡され、前記両みぞ車の回転が前記粘弾性体により減衰させられるようにされてなるものとされる。
あるいは、本発明の制振パネルにおいては、振動減衰滑車は、固定軸とみぞ車との間に粘弾性体が介装された1車ブロックとされ、前記粘弾性体によりみぞ車の回転が減衰させられるようにされてなるものとされる。その場合、前記振動減衰滑車が上下方向に間隔を設けて2個配設されてもよい。
しかして、本発明の制振パネルは壁面構造に用いられ、また本発明の壁面構造は住宅に備えられる。
本発明は、振動伝達手段例えばワイヤーと、振動減衰手段例えば振動減衰滑車との簡素な構成により制振機構が構成されているので、制振パネルを低コストで製作することができるという優れた効果が得られる。
また、振動減衰滑車に用いられている粘弾性体の復元力によりパネルは振動が停止した後に原型に自律的に復帰するので、制振機構の制振作用後における特段のメンテナンスは不要であるという優れた効果も得られる。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
本発明の制振パネルは、パネルに加えられた振動を振動伝達手段により振動減衰手段に伝達して制振するようにしてなるものとされる。以下、実施形態に基づいて詳述する。
実施形態1
本発明の実施形態1に係る制振パネルを図1に概略図で示す。
制振パネルPは、図1に示すように、中桟1を有するパネルフレーム2に振動伝達手段を構成するワイヤー3,4とワイヤー3,4から伝達された振動を減衰させる振動減衰手段を構成する振動減衰滑車5とを構成要素とする制振機構10を備えてなるものとされる。
振動減衰滑車5は、具体的には図1および図2に示すように、中桟1中央に配置されたみぞ車6を2個有する2車ブロックとされた滑車の各みぞ車6,6間に粘弾性体7が両みぞ車6,6の回転を減衰させる態様にて、例えば圧入にて介装されてなるものとされている。
この粘弾性体7としては、例えばブタン系ゴム、シリコーン系ゴム、アスファルト系ゴムなどが好適に用いられる。
そして、前側みぞ車6Fにフレーム2下部に設けられたワイヤー4が架け渡され、後側みぞ車6Rにフレーム2上部に設けられたワイヤー3が架け渡されている。ここで、前側みぞ車6Fに架け渡されたワイヤー(下部ワイヤー)4は、前側みぞ車6Fの回転方向が後側みぞ車6Rの回転方向と逆方向となるようにするため、図2(b)に示すように、一捻りさせられている。なお、その逆とされてもよい。
各ワイヤー3,4の端部はパネルフレーム2の各コーナに適宜手段により固着されるとともに、各ワイヤー3,4のみぞ車6に架け渡された部分は、みぞ車6との間に滑りが生じないように、例えば溶接留めされている。
次に、図3および図4を参照しながら、かかる構成とされた制振パネルの制振作用について説明する。
地震などにより制振パネルPに水平力が作用し、パネルフレーム2の上部と下部に横ずれが生ずると、例えば図3に示すように上部が右方向に相対変位すると、上部ワイヤー3に図3に矢符で示すように右方向の引張力が作用し、その逆に下部ワイヤー4には図3に矢符で示すように左方向の引張力が作用する。そのため、前側みぞ車6Fは時計方向に回転し、後側みぞ車6Rは反時計方向に回転する(図4参照)。この回転に伴って粘弾性体7が弾性変形し、それにより水平振動が減衰されるとともに、粘弾性体7に復元力が発生する。この復元力により振動が終了すると、パネルPは自律的に原型に復帰する。
このように、実施形態1においては、地震などによる振動エネルギーが吸収されてパネルPを制振することができる。また、振動減衰後は粘弾性体7の復元力によりパネルPは自律的に原型に復帰するので、振動によりパネルPが損傷しないかぎり特段のメンテナンスを必要としない。さらに、構成が簡素化されかつ使用する部材も滑車5やワイヤー3,4などであるとともに、粘弾性体7の使用量も少ないので、制振機構10を低コストで実現できる。
実施形態2
本発明の実施形態2に係る制振パネルP1を図5に示す。この実施形態2は実施形態1を改変してなるものであって、制振機構20における振動減衰滑車21の態様を改変し、かつ、ワイヤー22をパネルフレーム2の上部または下部の一方のみに設けるようにしてなるものとされる。なお、図示例ではワイヤー22は上部に設けられている。
滑車は1車ブロックとされ、図6に示すように、中心軸(固定軸)23とみぞ車24との間に粘弾性体25がみぞ車24の回転を減衰させる態様にて、例えば圧入にて介装されている。
次に、図6を参照しながら、かかる構成とされた制振パネルP1の制振作用について説明する。
地震により制振パネルP1に水平力が作用し、パネルフレーム2の上部と下部に横ずれが生ずると、例えば上部が右方向に相対変位すると、ワイヤー22に図中右方向の引張力が作用する。そのため、みぞ車24は図中反時計方向に回転する。粘弾性体25はみぞ車24と固定軸23との間に密着させて介装されているので、粘弾性体25はみぞ車24の回転につられて弾性変形する。その結果、水平振動が減衰されるとともに、粘弾性体25に復元力が発生する。このため、地震が終了すると、パネルP1は原型に自律的に復帰する。
このように、実施形態2においても、地震などにより生じた振動エネルギーが吸収されてパネルP1を制振することができる。また、振動終了後は粘弾性体25の復元力によりパネルP1は自律的に原型に復帰するので、地震によりパネルP1が損傷しないかぎり特段のメンテナンスを必要としない。さらに、制振機構20を構成しているワイヤー22は上部または下部の一方のみに設けられているので、ワイヤー22の存在しない方に窓などのための開口を設けることも可能となる。その上、構成が簡素化されかつ使用する部材も滑車21やワイヤー22などであるとともに、粘弾性体25の使用量も少ないので、制振機構20を低コストで実現できる。
実施形態3
本発明の実施形態3に係る制振パネルP2を図7に示す。この実施形態3は実施形態2を改変してなるものであって、中桟1を上部中桟1Uと下部中桟1Lとから構成するとともに、上部中桟1Uと下部中桟1Lとを所定の間隔を設けてパネルフレーム2に配設してなるものとされ、上部中桟1Uおよび下部中桟1Lにはそれぞれ実施形態2と同様に構成された振動減衰滑車21が配設され、その滑車にワイヤー22が架け渡されてなるものである。つまり、実施形態2の制振機構20を上下に設けてなるものとされる。
このように、実施形態3においては、上部中桟1Uと下部中桟1Lとの間に窓のための開口を設けながら、制振効果を得ることができる。
本発明は制振作用が求められる各種のパネルに適用できる。
本発明の実施形態1に係る制振パネルの概略図である。 同要部詳細図である。 同実施形態の制振作用の説明図である。 同実施形態の振動減衰滑車の動作説明図である。 本発明の実施形態2に係る制振パネルの概略図である。 同要部詳細図である。 本発明の実施形態3に係る制振パネルの概略図である。 従来の制振パネルの一例の要部詳細図である。 従来の制振パネルの他の例の制振部の概略図である。
符号の説明
1 中桟
2 パネルフレーム
3 ワイヤー(上部ワイヤー)、振動伝達手段
4 ワイヤー(下部ワイヤー) 、振動伝達手段
5 振動減衰滑車、振動減衰手段
6 みぞ車
6F 前側みぞ車
6R 後側みぞ車
7 粘弾性体
10 振動減衰機構
P 制振パネル

Claims (7)

  1. 制振機構を備えてなる制振パネルであって、前記制振機構が、パネルに加わる振動を伝達する振動伝達手段と、該振動伝達手段から伝達された振動を減衰させる振動減衰手段とから構成されてなることを特徴とする制振パネル。
  2. 振動伝達手段がワイヤーとされ、振動伝達手段が振動減衰滑車とされてなることを特徴とする請求項1記載の制振パネル。
  3. 振動減衰滑車は、2個のみぞ車間に粘弾性体を介装してなる2車ブロックとされ、前記両みぞ車は相互の回転方向が逆回転となるようにワイヤーが架け渡され、前記両みぞ車の回転が前記粘弾性体により減衰させられるようにされてなることを特徴とする請求項2記載の制振パネル。
  4. 振動減衰滑車は固定軸とみぞ車との間に粘弾性体が介装された1車ブロックとされ、前記粘弾性体によりみぞ車の回転が減衰させられるようにされてなることを特徴とする請求項2記載の制振パネル。
  5. 前記振動減衰滑車が上下方向に間隔を設けて2個配設されてなることを特徴とする請求項4記載の制振パネル。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の制振パネルを備えてなることを特徴とする壁面構造。
  7. 請求項6記載の壁面構造を備えてなることを特徴する住宅。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100975082B1 (ko) 2008-02-29 2010-08-11 성균관대학교산학협력단 구조물용 감쇠장치
WO2014178158A1 (ja) * 2013-05-02 2014-11-06 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 制震装置、制震装置の設置方法、及び波形プレート
JP2015174611A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 マツダ株式会社 車両用パネル構造
CN110030319B (zh) * 2019-04-28 2024-04-19 苏州蓝博控制技术有限公司 全贴合仪表始端减振装置及全贴合仪表

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