JP2005254762A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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豊司 西本
Yuji Kubo
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Abstract

【課題】反転方式の印刷法を利用して画像パターンを多面付け配置として形成し、高精細な画像パターンの形成に係るコストを低減する。
【解決手段】画像パターンPRを多面付け配置し、除去版4Rの塗布液除去領域に対応する凸部8を、画像パターンPRのネガパターンに対応する複数のネガパターン部9と少なくともこのネガパターン部9の間に位置するネガパターン仕切り部10とからなるものとし、複数のネガパターン部9を、ネガパターン仕切り部10によって一つのネガパターン部9ごとに区分して、除去版4Rの転写除去により、複数の画像パターンPRを区分配置状態で形成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、液晶ディスプレイ(LCD)用カラーフィルタ(CF)や有機ELディスプレイなどの電子ディスプレイ用画素パターンを始めとする高精細で平滑な画像を印刷方法で形成する方法と装置に関するものである。
従来よりカラーフィルタの各種製造方法が提案されているように、高精細画像を高精度に形成する手段は各種検討されている。中でも高精細の印刷法によって高品質の画像が安定して実現できれば、一般に短い工程でコストダウンが図れるため、高精細の印刷法による画像形成に対する期待が大きい。この印刷法での高精細画像形成方法の有力な提案として、例えば特許文献1、非特許文献1に記載される反転方式の印刷法がある。
これは、シリコン樹脂面にインキを塗布して塗布面を形成する塗布工程と、該塗布面に所定の形状で形成された凸版である除去版を押圧してその除去版の凸部分にインキを転写除去する除去工程と、塗布面に残ったインキを基板に転写する転写工程とからなる方法であり、塗布とインキ転移を独立に制御できるために膜厚均一性が良いこと、糸引き現象が発生しない良好な転移を低印圧で実現するために、高精細で歪みの少ない画像を形成する上で有利であった。
特開平11−058921号 「E Express」 2003年11月15日号 p54〜61
ところで、一般の印刷法では画像を多面付けした状態で印刷することが可能であり、画像形成にかかるコストを低減するなどの上で有利なものとなっている。
しかしながら、上記反転方式の印刷法にあっても画像パターンを多面付けの構成で形成して、一面当たりの画像形成に要するコストを低減することが望まれる。さらに多面付けの高精細大型の除去版を一つの除去版として作製することは困難であるという事情がある。
そこで本発明は上記事情に鑑み、上記反転方式の印刷法を利用して画像パターンを多面付け配置として形成することを課題とし、高精細な画像パターンの形成に係るコストを低減することを目的とする。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、塗布ローラの周面全体に塗布液を塗布して塗布面を形成する塗布工程と、前記塗布面に対し、画像パターンのネガパターンを含む塗布液除去領域に対応する凸版である除去版を押圧してこの除去版の凸部で塗布液除去領域から塗布液を転写除去する除去工程と、塗布面に残った画像パターン対応領域の塗布液を基板に転写して画像パターンを基板に形成する転写工程とからなり、前記画像パターンを多面付け配置し、除去版の前記塗布液除去領域に対応する凸部は、前記画像パターンのネガパターンに対応する複数のネガパターン部と少なくともこのネガパターン部の間に位置するネガパターン仕切り部とからなり、前記複数のネガパターン部は、ネガパターン仕切り部によって一つのネガパターン部ごとに区分されて、前記除去版の転写除去により、複数の画像パターンを区分配置状態で形成することを特徴とする画像形成方法を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
本発明の方法において、上記凸部のネガパターン部とネガパターン仕切り部とが連続しているものとすることが可能である。
(請求項3の発明)
また、本発明の方法において、上記ネガパターンそれぞれは主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなり、上記ネガパターン部の凸部は、前記主パターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とが設けられているものとすることが可能である。
(請求項4の発明)
また、本発明の方法において、上記除去版は上記ネガパターン部の間の位置で面分割された複数の子除去版の組み合わせ版として設けられ、該子除去版の組み合わせにより上記凸部のネガパターン部が多面付け配置のネガパターンに対応するものとすることが可能である。
(請求項5の発明)
また、本発明の方法において、上記ネガパターンそれぞれは主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなり、上記子除去版それぞれにおけるネガパターン部の凸部は、前記主パターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とが設けられているものとすることが可能である。
(請求項6の発明)
また、本発明の方法において、上記子除去版をそれぞれ独立に位置調整可能な支持手段で支持し、子除去版相互の位置合わせが可能に設けられているものとすることが可能である。
(請求項7の発明)
そして、もう一つの発明は、塗布ローラの周面全体に塗布液を塗布して塗布面を形成する塗布ローラと、前記塗布ローラの塗布面における画像パターンのネガパターンを含む塗布液除去領域に凸部を押圧して塗布液除去領域の塗布液を転写除去する除去版とを備え、塗布面に残った画像パターンの塗布液を基板に転写して、基板に塗布液からなる画像パターンを形成する構成とした画像形成装置において、前記画像パターンを多面付け配置とし、前記除去版の凸部は、前記ネガパターンに対応してこのネガパターンの塗布液を転写除去する複数のネガパターン部と、少なくとも前記ネガパターン部の間に位置してネガパターン部を区画し、ネガパターンの間の塗布液を転写除去するネガパターン仕切り部とからなることを特徴とする画像形成装置であり、この画像形成装置を提供して上記課題を解消するものである。
(請求項8の発明)
また、本発明の装置において、上記凸部のネガパターン部とネガパターン仕切り部とが連続しているものとすることが可能である。
(請求項9の発明)
また、本発明の装置において、上記ネガパターンそれぞれは主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなり、上記ネガパターン部の凸部は、、前記主パターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とからなるものとすることが可能である。
(請求項10の発明)
また、本発明の装置において、上記除去版は上記ネガパターン部の間の位置で面分割された複数の子除去版の組み合わせ版であるものとすることが可能である。
(請求項11の発明)
また、本発明の装置において、上記ネガパターンそれぞれは主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなり、上記子除去版それぞれにおけるネガパターン部の凸部は、前記主ターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とからなるものとすることが可能である。
(請求項12の発明)
また、本発明の装置において、上記子除去版をそれぞれ独立に位置調整可能な支持手段で支持し、子除去版相互の位置合わせが可能に設けられているものとすることが可能である。
(請求項1の効果)
本発明の方法によれば、画像パターンを多面付け配置し、除去版の前記塗布液除去領域に対応する凸部は、前記画像パターンのネガパターンに対応する複数のネガパターン部と少なくともこのネガパターン部の間に位置するネガパターン仕切り部とからなり、前記複数のネガパターン部は、ネガパターン仕切り部によって一つのネガパターン部ごとに区分されて、前記除去版の転写除去により、複数の画像パターンを区分配置状態で形成するので、除去工程を経た塗布ローラには画像パターンのみが多面付け配置で形成される。よって、一サイクルの工程で複数の高精細な画像が形成できるようになり、印刷法の有用性を生かして低コストで画像形成できるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
(請求項2の効果)
また、本発明の方法において、上記凸部はネガパターン部とネガパターン仕切り部とが連続しているものとすることで、単一の塗布面に対して一回の除去工程で、塗布ローラ上に多面付け配置の状態とした複数の画像パターンを残存形成でき、除去工程の効率がより良好になる。
(請求項3の効果)
また、本発明の方法において、上記ネガパターンそれぞれを主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなるものとし、上記ネガパターン部の凸部は、前記主パターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とが設けられているものとすることで、この除去版のセッティングにおける主パターンの位置調整を周辺パターンを利用して行なうことができ、他の基準を設定することなく除去版自体にある周辺パターンで多面付けされた画像パターンそれぞれの位置を正確なものとすることができるようになる。
(請求項4の効果)
また、本発明の方法において、除去版を上記ネガパターン部の間の位置で面分割された複数の子除去版の組み合わせ版とし、子除去版の組み合わせにより凸部のネガパターン部が多面付け配置のネガパターンに対応するものとすることで、版面積の大きい一つの除去版の作製に比べて版面積の小さい子除去版の作製が容易であり、よって、除去版をより正確に得ることができる。そして、子除去版の凸部が子除去版相互で対称関係にあるものであれば、さらに版作製コストを低減させることができるようになる。
(請求項5の効果)
また、本発明の方法において、上記ネガパターンそれぞれを主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなるものとし、上記子除去版それぞれにおけるネガパターン部の凸部は、前記主パターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とが設けられているものとすることで、周辺パターン部分を子除去版の位置を示すチェック部位として利用して、子除去版相互の位置間隔の調整に用いることができ、主パターンそれぞれの位置、即ち、複数の画像パターンそれぞれの位置をより正確なものとすることができる。
(請求項6の効果)
また、本発明の方法において、上記子除去版をそれぞれ独立に位置調整可能な支持手段で支持し、子除去版相互の位置合わせが可能に設けられているものとすれば、子除去版自体を直接取り扱うことなく子除去版相互の位置間隔の調整が行なえ、その位置間隔の調整に際して子除去版を直接扱うことによる変形や歪みの発生を未然に防止できる。
(請求項7の効果)
さらに、本発明の装置によれば、画像パターンを多面付け配置とし、前記除去版の凸部は、前記ネガパターンに対応してこのネガパターンの塗布液を転写除去する複数のネガパターン部と、少なくとも前記ネガパターン部の間に位置してネガパターン部を区画し、ネガパターンの間の塗布液を転写除去するネガパターン仕切り部とからなるので、転写除去を経た塗布ローラには多面付け配置の状態で画像パターンのみが形成されることとなる。よって、印刷法の有用性を生かして低コストで高精細な画像形成できるようになる。
(請求項8の効果)
また、本発明の装置において、上記凸部のネガパターン部とネガパターン仕切り部とが連続しているものとすれば、単一の塗布面に対して一回の転写除去で、塗布ローラ上に多面付け配置の状態とした複数の画像パターンを残存形成でき、転写除去の効率がより良好になる。
(請求項9の効果)
また、本発明の装置において、上記ネガパターンそれぞれを主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなるものとし、上記ネガパターン部の凸部は、、前記主パターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とが設けられているものとすれば、除去版のセッティングにおける主パターンの位置調整を周辺パターンを利用して行なうことができ、他の基準を設定することなく除去版自体にある周辺パターンで多面付けされた画像パターンそれぞれの位置を正確なものとすることができる。
(請求項10の効果)
また、本発明の装置において、上記除去版を上記ネガパターン部の間の位置で面分割された複数の子除去版の組み合わせ版とすれば、版面積の大きい一つの除去版の作製に比べて版面積の小さい子除去版の作製が容易であり、よって、除去版をより正確に得ることができる。そして、子除去版の凸部が子除去版相互で対称関係にあるものであれば、さらに版作製コストを低減させることができる
(請求項11の効果)
また、本発明の装置において、上記ネガパターンそれぞれを主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなるものとし、上記子除去版それぞれにおけるネガパターン部の凸部は、前記主ターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とが設けられているものとすれば、周辺パターン部分を子除去版の位置を示すチェック部位として利用して、子除去版相互の位置間隔の調整に用いることができ、主パターンそれぞれの位置をより正確なものとすることができる。
(請求項12の効果)
また、本発明の装置において、上記子除去版をそれぞれ独立に位置調整可能な支持手段で支持し、子除去版相互の位置合わせが可能に設けられているものとすれば、子除去版自体を直接取り扱うことなく子除去版相互の位置間隔の調整が行なえ、その位置間隔の調整に際して子除去版を直接扱うことによる変形や歪みの発生を未然に防止できる。
つぎに本発明を、液晶ディスプレイ用カラーフィルタを得るための高精細な画像パターンを四面の多面付けにして形成する例を挙げて説明する。
(画像形成装置の基本構成)
図1から図3は、反転印刷方式によってカラーフィルタの四色(黒、赤、緑、青)パターンを他面付したフィルタパターンをガラス基板上に形成する工程を模式的に表している。図に示された画像形成装置1では、まず、黒(BK)の画像パターン(ブラックマトリックス)を形成するための塗布版である塗布ローラ2BK、赤(R)の画像パターンを形成するための塗布版である塗布ローラ2R、緑(G)の画像パターンを形成するための塗布版である塗布ローラ2G、青(B)の画像パターンを形成するための塗布版である塗布ローラ2Bそれぞれが、塗布液である対応色のインキを受けるためのシリコン樹脂面を周面に備え、塗布液供給機構部3でそれぞれの塗布ローラ2BK、2R、2G、2Bにインキが膜厚均一にして塗布される。
このように塗布液供給機構部3においては、塗布ローラ2BK、2R、2G、2Bそれぞれで、画像パターンに対応する四つの画像パターン対応領域と、その画像パターンのネガパターンに対応する四つのネガパターン対応領域を含んだ塗布液除去領域との両者、即ち、塗布ローラの全周に亘る、例えばシリコン樹脂面の全面にインキを塗布して塗布面を形成する(図1)。
インキが塗布されて周面に一様の塗布面を形成した塗布ローラ2BK、2R、2G、2Bが一方向(図上、左側)に移動する位置に、前記塗布ローラそれぞれの塗布液除去領域からインキを転写除去するための除去版4BK、4R、4G、4Bを配設してなる塗布液転写除去機構部5が設けられ、この塗布液転写除去機構部5の各除去版4BK、4R、4G、4Bに対応する塗布ローラ2BK、2R、2G、2Bが転動しながら押圧するように設けられている。
そしてこの塗布液転写除去機構部5では、塗布ローラ2BK、2R、2G、2Bを除去版4BK、4R、4G、4Bに押圧することにより、前記除去版4BK、4R、4G、4Bの凸部で前記塗布液除去領域から塗布液を転写除去し、塗布ローラ2BK、2R、2G、2Bそれぞれに、上記フィルタパターンを組み合わせ形成する上で必要な各画像パターンを形成する(図2)。
それぞれ画像パターンが形成された塗布ローラ2BK、2R、2G、2Bが移動する側にガラス板などの透明板からなる基板6を配置固定した転写機構部7が位置し、この基材6に塗布ローラ2BK、2R、2G、2Bから順次画像パターンが転写され、これらが組み合わされてフィルタパターンが多面付け配置で形成されるようにしている(図3)。
(画像パターン)
画像形成装置1における除去版4BK、4R、4G、4Bそれぞれは精細なパターンのある上記画像パターンを多面付け配置にして得るために用いられるもので、その画像パターンを精度よく形成するための工夫を本画像形成装置1は備えている。その点を以下に説明する。なお、説明を容易にするために、塗布ローラ2R、2G、2B中一つの塗布ローラ2Rでの単一の塗布面に対応する除去版4Rに基づいて説明する。
図4(イ)は多面付け構成とし、塗布ローラ2Rに形成する赤色の四面の画像パターンPRを概略的に示し、図4(ロ)において四つのPRnは前記画像パターンPRのネガパターンである。
(除去版)
また、図4に示されているように上記塗布液除去領域PRn1は、画像パターンPRの四つのネガパターンPRnを含む領域である。即ち、塗布面において画像パターンPR以外の領域である。そして、図5に示すように除去版4Rは、塗布ローラ2Rの塗布面における前記塗布液除去領域での塗布液を転写除去するための凸部8は前記塗布液除去領域PRn1で示される形状と一致する。
そして、除去版4Rの凸部8は、四つのネガパターンPRnに対応する四つのネガパターン部9とこのネガパターン部9の間及び周辺に位置してネガパターン部9と連続するネガパターン仕切り部10とからなるものである。凸部8がこの形態であるため、高精細の画像パターンを得るための前記ネガパターン部9それぞれは前記ネガパターン仕切り部10によって区画された状態としている。
(除去工程)
塗布ローラ2Rの塗布面からのインキの転写除去に際しては、上述したように塗布ローラ2Rを上記除去版4Rの凸部8に押圧した状態でその塗布ローラ2Rを転動移動させることによって行われ、前記凸部8の形状が塗布液除去領域PRn1の形状であることから、塗布ローラ2Rの一回の転動移動にて塗布液除去領域PRn1での全てのインキが転写除去され、よって、塗布ローラ2Rには区分配置状態、即ち、多面付け配置とした四つの画像パターンPRのみが一度に形成される。
(転写工程)
除去工程を経た塗布ローラ2Rでは四つの画像パターンPRのみが残っており、この塗布ローラ2Rが転写機構部7の位置に移動し、上記基板6に押圧した状態で転動移動することで、その基板6に多面付け配置とした四つの画像パターンPRが形成される。
除去版4G、4Bにおいても上記除去版4Rと同じように各塗布ローラ2G、2Bの塗布面における塗布液除去領域の形状に応じた凸部を備えて、ネガパターン部をネガパターン仕切り部にて区画しながらもそのネガパターン部とネガパターン仕切り部とが一体となった構成であり、塗布ローラ2Gの前記除去版4Gへの押圧状態での一回の転動移動によって、緑のインキによる多面付け配置の画像パターンが塗布ローラ2Gに一度に形成され、また、塗布ローラ2Bの前記除去版4Bへの押圧状態での一回の転動移動によって、青のインキによる多面付け配置の画像パターンが塗布ローラ2Bに一度に形成され、この塗布ローラ2G、2Bが順に基板6に画像パターンを、その画像パターンを構成しているインキの色に応じて設定された位置に転写することで、基板6にて赤の画像パターンと緑の画像パターンと青の画像パターンとを組み合わせた組み合わせたパターンが、やはり四面の多面付け配置とした状態で形成される。さらに黒の画像パターンの形成にあっても同様である。
上記画像パターンPRのネガパターンそれぞれにあっては、図示のストライプを得るための主パターンとこの主パターンの周辺領域にあるアライメントアークを得るための周辺パターンとから構成されていて、上記除去版4Rの凸部8にあっては、そのネガパターン部9それぞれに、前記主パターンに対応する主パターン部分11と前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分12から構成されている。
このように除去版4Rの凸部8中にネガパターン部9それぞれで周辺パターン部分12を備えており、外側に位置する周辺パターン部分12それぞれにあっては、除去版4Rを位置合わせするときの位置検知部位として利用できるものである。
(位置合わせ)
上記除去版4Rでは位置検知部位として利用できる周辺パターン部分12を備えており、これを利用して除去版4Rを位置合わせする機構をこの画像形成装置1における上記塗布液転写除去機構部5に設けられている。
図6に示すように除去版4Rを移動可能な支持手段である移動定盤13で支持し、さらに前記移動定盤13を位置補正時において定盤14で移動可能に支持する構造としている。このようにして移動定盤13に支持された除去版4Rは塗布液除去領域PRn1に合致するように凸部8の位置を調整する必要がある。そこで塗布液除去機構部5において、前記移動定盤13に対応する位置調整手段15が設けられており、この位置調整手段15にて除去版4Rの周辺パターン部分12、またはこの周辺パターン部分12で示されるアライメントマークのパターン位置を読取り、予め入力された設計位置情報と除去版4Rの位置情報との差異に基づいた補正量で移動定盤13を移動させて除去版の位置合わせを行なう。このように除去版4Rを移動できるようにして支持し、位置調整手段15で位置合わせするように設けられているので、凸部8が塗布液除去領域PRn1に合致し、凸部8におけるネガパターン部9それぞれの主パターン部分11も正確に位置決めされることとなり、これらネガパターン部9の主パターン部分11でインキが転写除去されることにより、四つの画像パターンPRはそれぞれ高精度のパターンとして塗布ローラ2Rに形成され、この塗布ローラ2Rから転写された基板6上でも高精度のパターンとして四つの画像パターンPRが形成される。
凸部8のネガパターン部9それぞれが主パターン部分11と周辺パターン部分12に分けられる点を除去版4Rについて示したが、除去版4G、4B、4BKにおいても同様の構成を有しているものである。また、上記位置合わせにあっても、塗布液転写除去機構部5において、上述した移動定盤13、位置調整手段15を用いる構造が除去版4G、4B、4BKに対して設けられており、除去版4Rの場合と同じように位置合わせできる。
(子除去版)
上述した例において除去版4Rでの凸部8の構成は、ネガパターン部9とネガパターン仕切り部10とがその境界において全て連続している例であるが、ネガパターン部9とネガパターン仕切り部10との境界を全て連続させる必要は必ずしも無く、一部分においてネガパターン部9とネガパターン仕切り部10とを分け、その位置で除去版を分割する構成とすることが可能である。その例を以下に示す。
図7に示すように除去版4Rを面分割した二つの子除去版16と、図8に示すように分割位置に対応して上記ネガパターン仕切り部10の縦中央となる凸部17を備えた子除去版18との組み合わせ版として設けており、この三つの子除去版16、18の組み合わせで構成される凸部8が上記塗布液除去領域PRn1の形状に合致するようにしている。面分割は面付けパターンのレイアウトに依存しており、ネガパターン部9の凸部が位置しない中央横位置で分割することも可能である。
面分割した二つの子除去版16のネガパターン部9それぞれにおいても、図示されているように画像パターンでのストライプを得るための主パターン部分11とこの主パターン部分11の周辺領域に位置しアライメントマークの形成部分である周辺パターン部分12とからなるものである。
このように周辺パターン部分12は、子除去版16それぞれの位置制御に利用できるパターンを備え、以下の手段にてこの周辺パターン部分12を利用して子除去版16の位置合わせを行なうようにしている。
(子除去版の位置合わせ)
除去版を組み合わせ版とした画像形成装置1の塗布液転写除去部5において、上述した一体の除去版4Rを支持する構成と同様に、子除去版16をそれぞれ独立に移動できる支持手段である移動定盤13で支持し、さらにこれら移動定盤13を位置補正時において定盤14で移動可能に支持する構造としている(図9)。このようにして移動定盤13に支持された各子除去版16は、分割された凸部8の位置を塗布液除去領域PRn1に合うように調整する必要がある。
そこで塗布液除去機構部5において、前記移動定盤13それぞれに対応する位置調整手段15が設けられており、この位置調整手段15にて子除去版16それぞれの周辺パターン部分12の位置、またはこの周辺パターン部分12が表すパターンの位置を読取り、予め入力された設計位置情報と子除去版16それぞぞれの位置情報との差異に基づいた補正量で移動定盤13を移動させて子除去版相互の位置合わせを行なうように設けられているものである。このように子除去版16それぞれを単独で移動できるようにして子除去版相互の位置合わせを行なうようにしているので、高精度で塗布液を転写除去する必要のあるネガパターン部9を有する子除去版16の数が多い場合でも、多面付け配置に対してネガパターン部9を正確に位置させることができる。
また、ネガパターン仕切り部10の中央縦位置を構成する凸部17を有する子除去版18は、塗布ローラ2Rの移動方向において上記子除去版16の前位置、或いは後位置に配し、子除去版16の間に凸部17が位置するように位置合わせする。なお、子除去版16それぞれのネガパターン部9のパターンと子除去版18の凸部17のパターンとオーバーラップするようにしてもよい。
なお、除去版4Rを面分割した子除去版16の分割位置に対応する上記除去版18は必ずしも必要とされるものではなく、子除去版16の分割位置に対応して基板6上に転写されたパターンは、必要に応じて後加工でその基板上から除去する。
上記実施の形態は液晶ディスプレイ用のカラーフィルタを得る例を示し、塗布液をインキとして説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、それぞれのパターンが有色発光する物質を選択した塗布液でもよい。即ち、色ごとに組み合わせて多面付け配置の複数の画像パターンを構成する材料がEL材料であってもよい。また、本発明での塗布液が発色するものに限定されるものではなく、組み合わせパターンとしたときの各パターンが異なる機能を有する複数の物質であってもよい。また、基板はガラス板などの剛性板に限られず、フィルムなどのフレキシブルなものであってもよい。
画像形成装置による塗布液供給を示す説明図である。 画像形成装置による塗布液の転写除去を示す説明図である。 画像形成装置による転写を示す説明図である。 パターンを示すもので、(イ)は画像パターンを示す説明図、(ロ)はネガパターンと塗布液除去領域を示す説明図である。 除去版を凸部側から見た状態で示す説明図である。 除去版の位置合わせを示す説明図である。 組み合わせ版における二つの子除去版を示す説明図である。 組み合わせ版においてネガパターン仕切り部の一部となる凸部を有する子除去版を示す説明図である。 組み合わせ版における二つの子除去版の位置合わせを示す説明図である。
符号の説明
1…画像形成装置
2BK、2R、2G、2B…塗布ローラ
3…塗布液供給機構部
4BK、4R、4G、4B…除去版
5…塗布液転写除去機構部
6…基板
7…転写機構部
8…凸部
9…ネガパターン部
10…ネガパターン仕切り部
11…主パターン部分
12…周辺パターン部分
13…移動定盤
14…定盤
15…位置調整手段
16、18…子除去版
PR…画像パターン
PRn…ネガパターン
PRn1…塗布液除去領域

Claims (12)

  1. 塗布ローラの周面全体に塗布液を塗布して塗布面を形成する塗布工程と、前記塗布面に対し、画像パターンのネガパターンを含む塗布液除去領域に対応する凸版である除去版を押圧してこの除去版の凸部で塗布液除去領域から塗布液を転写除去する除去工程と、塗布面に残った画像パターン対応領域の塗布液を基板に転写して画像パターンを基板に形成する転写工程とからなり、
    前記画像パターンを多面付け配置し、
    除去版の前記塗布液除去領域に対応する凸部は、前記画像パターンのネガパターンに対応する複数のネガパターン部と少なくともこのネガパターン部の間に位置するネガパターン仕切り部とからなり、
    前記複数のネガパターン部は、ネガパターン仕切り部によって一つのネガパターン部ごとに区分されて、
    前記除去版の転写除去により、複数の画像パターンを区分配置状態で形成することを特徴とする画像形成方法。
  2. 上記凸部のネガパターン部とネガパターン仕切り部とが連続している請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 上記ネガパターンそれぞれは主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなり、上記ネガパターン部の凸部は、前記主パターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とが設けられている請求項1または2に記載の画像形成方法。
  4. 上記除去版は上記ネガパターン部間の位置で面分割された複数の子除去版の組み合わせ版として設けられ、該子除去版の組み合わせにより上記凸部のネガパターン部が多面付け配置の上記ネガパターンに対応する請求項1に記載の画像形成方法。
  5. 上記ネガパターンそれぞれは主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなり、上記子除去版それぞれにおけるネガパターン部の凸部は、前記主パターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とからなるものである請求項4に記載の画像形成方法。
  6. 上記子除去版をそれぞれ独立に位置調整可能な支持手段で支持し、子除去版相互の位置合わせが可能に設けられている請求項4または5に記載の画像形成方法。
  7. 塗布ローラの周面全体に塗布液を塗布して塗布面を形成する塗布ローラと、前記塗布ローラの塗布面における画像パターンのネガパターンを含む塗布液除去領域に凸部を押圧して塗布液除去領域の塗布液を転写除去する除去版とを備え、塗布面に残った画像パターンの塗布液を基板に転写して、基板に塗布液からなる画像パターンを形成する構成とした画像形成装置において、
    前記画像パターンを多面付け配置とし、
    前記除去版の凸部は、前記ネガパターンに対応してこのネガパターンの塗布液を転写除去する複数のネガパターン部と、少なくとも前記ネガパターン部の間に位置してネガパターン部を区画し、ネガパターンの間の塗布液を転写除去するネガパターン仕切り部とからなることを特徴とする画像形成装置。
  8. 上記凸部のネガパターン部とネガパターン仕切り部とが連続している請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 上記ネガパターンそれぞれは主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなり、上記ネガパターン部の凸部は、前記主パターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とからなるものである請求項7または8に記載の画像形成装置。
  10. 上記除去版は上記ネガパターン部の間の位置で面分割された複数の子除去版の組み合わせ版である請求項7に記載の画像形成装置。
  11. 上記ネガパターンそれぞれは主パターンと該主パターンの周辺領域にある周辺パターンとからなり、上記子除去版それぞれにおけるネガパターン部の凸部は、前記主ターンに対応する主パターン部分と、前記周辺パターンに対応する周辺パターン部分とが設けられている請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 上記子除去版をそれぞれ独立に位置調整可能な支持手段で支持し、子除去版相互の位置合わせが可能に設けられている請求項10または11に記載の画像形成装置。
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