JP2005253656A - 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005253656A
JP2005253656A JP2004068852A JP2004068852A JP2005253656A JP 2005253656 A JP2005253656 A JP 2005253656A JP 2004068852 A JP2004068852 A JP 2004068852A JP 2004068852 A JP2004068852 A JP 2004068852A JP 2005253656 A JP2005253656 A JP 2005253656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
vacuum cleaner
support member
suction port
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004068852A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yoshida
真浩 吉田
Teruhisa Inoue
輝久 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2004068852A priority Critical patent/JP2005253656A/ja
Publication of JP2005253656A publication Critical patent/JP2005253656A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 掻き取った毛髪状の塵や粉状の塵を効果的に外部に排出する。
【解決手段】 隅ブラシ22は、外側支持部材33の円形溝49内に基布41の側縁を挿入し、基布41を突出部48の外周面に貼り付けて、外側支持部材33に固定される。内側支持部材32を外側支持部材33に嵌合させて、ブラシ糸42の根元を内側支持部材32の突出部51で押しつぶし、ブラシ糸42における根元の密度を先端部の密度よりも高くする。こうして、ブラシ糸42で掻き上げられた髪の毛が簡単に中心側に移動できないようにし、且つ、髪の毛がブラシ糸42の根元に巻き付きにくくする。さらに、内側支持部材32に設けられた6枚の羽部52と、外側支持部材33の前面に設けた4枚の羽部47とで半径方向外向きの風を発生させて、ブラシ糸42の根元に巻き付こうとする髪の毛を外周に向かって吹き飛ばす。
【選択図】図6

Description

この発明は、電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機に関する。
従来、電気掃除機用床ノズルとして図10に示すようなものがある(例えば、特開平4‐176421号公報(特許文献1)参照)。この電気掃除機用床ノズルにおいては、モータやエアータービン等の駆動原によって回転駆動される主アジテータ1を有している。上記主アジテータ1の回転軸2は、ノズル本体3の側壁4よりも外側に突出しており、この側壁4から外側に突出している回転軸2の端部に副アジテータ5を取り付けている。そして、副アジテータ5の外側は、保護カバー6によって覆われている。
上記副アジテータ5は、回転軸2に取り付け固定される円形状の回転体7と、この回転体7の外周面に放射状に且つ先端が保護カバー6に向かって傾斜させて植設したブラシ毛等でなる攪拌部材8とから構成されている。また、副アジテータ5における回転体7の外側面には金属板9が貼り付けてある。
上記構成において、主アジテータ1によって掻き出された塵は掃除機の吸引力によって濾過部(図示せず)に排出される。また、部屋の隅を掃除する場合には、副アジテータ5の部分が部屋の壁に沿うようにノズル本体3を移動させることによって、副アジテータ5によって塵を掻き出して排出することができる。その際に、副アジテータ5の外側は、保護カバー6によって覆われているため、幼児が誤って手を近づけても、手が副アジテータ5の攪拌部材8に触れることは無い。さらに、攪拌部材8によって掻き上げられた塵が副アジテータ5と保護カバー6との間に侵入しても、回転体6の側面には金属板9が貼り付けてあるので摩擦抵抗は少なく、回転負荷の増加にはならないという特徴を有している。
しかしながら、上記従来の電気掃除機用床ノズルにおいては以下のような問題がある。すなわち、副アジテータ5の攪拌部材8は、ブラシ毛等の剛性の大きなモノフィラメント(単独に使用される1本の繊維)であり、真っ直ぐな状態で回転体7の外周面に放射状に植毛されている。したがって、床面から掻き取られて放出されずに絡み付いた髪の毛が、次に絡み付いた髪の毛に押されて順次回転体7側に向かって押し付けられることになる。
こうして、上記攪拌部材8の根元に絡み付いた髪の毛等は、適宜除去されれば問題はないのであるが、放置されるのが一般的である。そして、その量が多くなると回転体7および保護カバー6を押し付けて、合成樹脂性の回転体7や保護カバー6を変形させることになる。そのため、金属板9との摩擦抵抗は少ないとは言っても、やがてはその摩擦抵抗も無視できない程度に大きくなり、発熱したり、軸受けを締め付けたりして、故障の原因となる。
また、上記ブラシ毛等のモノフィラメントは曲げ剛性が高く、フローリング床に対して傷を付ける恐れがある。副アジテータ5は、上述したように部屋の壁際において機能を発揮するものであるが、壁際以外の場所でも回転動作しており、上記フローリング床に対する傷付けの問題は、無視することができないのである。
特開平4‐176421号公報
そこで、この発明の課題は、フローリング床に傷を付けることなく、部屋の壁際において掻き取った毛髪状の塵や粉状の塵を効果的に外部に排出できる電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明は、円筒状の基布と上記基布に一端が固定された複数のブラシ糸とを含むブラシ部と、上記ブラシ部を回転可能に支持する支持部材と、駆動源からの駆動力によって回転すると共に上記支持部材を介して上記ブラシ部を回転させる主回転体、を備えた電気掃除機の吸込口体であって、上記ブラシ部のブラシ糸は縮れた形状を有する捲縮糸であり、上記支持部材は、上記円筒状のブラシ部を一側から支持すると共に嵌合部を有する第1支持部と、上記円筒状のブラシ部を他側から支持すると共に上記第1支持部の嵌合部に嵌合する嵌合部を有する第2支持部と、上記第1支持部と第2支持部との少なくとも何れか一方に設けられると共に、上記円筒状のブラシ部におけるブラシ糸の根元を側方から押しつぶして、上記ブラシ糸の上記根元における密度を先端部における密度よりも高くする円形の突出部、を含んでおり、上記ブラシ部を回転可能に支持した上記支持部材は上記主回転体の少なくとも1側に連結されていることを特徴としている。
上記構成によれば、上記ブラシ部のブラシ糸は捲縮糸である。したがって、細かい周期で縮れているため夫々のフィラメント(繊維)は互いに交錯しており、掻き取られた髪の毛や糸屑が上記基布に向かって容易に進入可能な隙間は形成されない。さらに、上記従来の副アジテータの攪拌部材のような剛性の大きなモノフィラメントのストレート糸である場合に比して、柔軟性が在り、フローリング床に傷を付ける恐れはない。
さらに、円筒状のブラシ部を一側から支持する第1支持部と他側から支持する第2支持部の何れか一方に設けられた円形の突出部によって、上記筒状のブラシ部におけるブラシ糸の根元を側方から押しつぶして、上記ブラシ糸の上記根元における密度を先端部における密度よりも高くしている。したがって、髪の毛や糸屑が上記ブラシ糸の根元に巻き付きにくくでき、髪の毛や糸屑が上記ブラシ糸の根元に巻き付くのを防止できる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、上記ブラシ部は織物で構成されている。
この実施例によれば、上記ブラシ部を織物で構成しているので、植毛等で構成する場合に比して、上記ブラシ糸を構成するフィラメントを極細く形成すると共に、上記ブラシ糸の密度を容易に高めることができる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、上記支持部材は、支持されているブラシ部よりも回転軸方向外側であって、上記ブラシ部における上記ブラシ糸の根元近傍に円周状に配列された複数の羽部を有している。
この実施例によれば、上記主回転体によって上記支持部材が回転されると、上記ブラシ部よりも回転軸方向外側に設けられた羽部によって、軸方向外向きから半径方向外向きの風を発生させることができる。したがって、外側から上記ブラシ糸の根元に巻き付こうとする髪の毛や糸屑を外周に向かって吹き飛ばすことができる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、上記支持部材は、支持されているブラシ部よりも回転軸方向内側であって、上記ブラシ部における上記ブラシ糸の根元近傍に円周状に配列された複数の羽部を有している。
この実施例によれば、上記主回転体によって上記支持部材が回転されると、上記ブラシ部よりも回転軸方向内側に設けられた羽部によって、半径方向外向きの風を発生させることができる。したがって、上記ブラシ糸の根元に巻き付こうとする髪の毛や糸屑を半径方向外向きの風によって吹き飛ばすことができる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、上記支持部材とこの支持部材が連結されている上記主回転体との間には、上記支持部材の回転軸を支持すると共に、非回転部に固定された固定部材が設けられており、上記固定部材における上記支持部材側には上記支持部材における回転軸方向内側の一部を収納する収納部を有しており、上記支持部材における上記回転軸方向内側に設けられた複数の羽部は上記固定部材の収納部とオーバーラップしている。
この実施例によれば、上記支持部材が上記固定部材に対してクリアランスの分だけ外側に移動した場合でも、上記支持部材と上記固定部材との間に半径方向外向きの風が発生しない領域は生じない。したがって、上記ブラシ部によって、多数本の髪の毛や糸屑が同時に掻き取られて総ての髪の毛や糸屑が排出されるまでには時間が掛かる場合でも、一時滞留している髪の毛や糸屑が上記支持部材と上記固定部材との間に入り込むことが防止される。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、下側の外殻を構成する下側ケーシングと、上記下側ケーシングにおける上記ブラシ部が下から上に向かって回転する箇所に形成されると共に上記ブラシ部の両側近傍に位置するリブを有するリブ材を設けている。
この実施例によれば、上記ブラシ部によって掻き取られて、上記ブラシ糸に付着したまま回転しようとする輪ゴムを、上記リブ材のリブによって引っ掛けて上記ブラシ糸から強制的に除去することができる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、下側の外殻を構成すると共に上記主回転体の箇所には吸込口を有する下側ケーシングを備えて、上記ブラシ部が下から上に向かって回転する側を後側とし、上記ブラシ部が上から下に向かって回転する側を前側とした場合に、上記ブラシ部の側方から吸込まれた空気が上記ブラシ部の上記後側を通過して上記ブラシ部及び主回転体の回転軸方向に流れて上記吸込口に至る第1の風路を設けている。
この実施例によれば、上記ブラシ部によって掻き取られた髪の毛や糸屑を、上記第1の風路を通る風によって速やかに上記吸込口に排出することができる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、上記下側ケーシングは上記ブラシ部の軸受を下からカバーするカバー部を有しており、上記リブ材は上記カバー部に設けられている。
この実施例によれば、上記リブ材と上記カバー部とを一体に形成することができ、部品点数を削減することができる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、上記下側ケーシングは上記ブラシ部の軸受を下からカバーするカバー部を有しており、上記第1の風路は上記カバー部によって形成されている。
この実施例によれば、上記カバー部が在っても上記第1の風路を形成することが可能になる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、上側の外殻を構成すると共に空気取入穴を有する上側ケーシングと、下側の外殻を構成する下側ケーシングを備えて、上記ブラシ部が下から上に向かって回転する側を後側とし、上記ブラシ部が上から下に向かって回転する側を前側とした場合に、上記上側ケーシングの空気取入穴から吸込まれた空気が上記上側ケーシングと下側ケーシングとの間から上記ブラシ部の上記後側に吹き付けられる第2の風路を設けている。
この実施例によれば、上記ブラシ部によって掻き取られて上記ブラシ糸に付着したまま回転しようとする髪の毛や糸屑を、上記第2の風路からの風によって強制的に上記ブラシ糸から引き剥がすことができる。したがって、上記ブラシ糸から引き剥がされた髪の毛や糸屑を、例えば上記第1の風路の風によって上記吸込口に排出することによって、上記ブラシ部によって掻き取られた髪の毛や糸屑を、より効率よく上記吸込口に排出することができる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、下側の外殻を構成すると共に上記主回転体の箇所には吸込口を有する下側ケーシングを備えて、上記ブラシ部が下から上に向かって回転する側を後側とし、上記ブラシ部が上から下に向かって回転する側を前側とした場合に、上記ブラシ部の前方から吸込まれた空気が上記ブラシ部の上記前側を通過して上記ブラシ部及び主回転体の回転軸方向に流れて上記吸込口に至る第3の風路を設けている。
この実施例によれば、上記ブラシ部の前方から空気と共に吸込まれた髪の毛を等含む塵は、上記第3の風路を通る風によって、上記ブラシ部によって掻き取られる前に上記吸込口に排出することができる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、上側の外殻を構成する上側ケーシングと、上端部が上記上側ケーシングに取り付けられて上記ブラシ部の側部を覆うと共に柔軟性のある材料で形成されたバンパーを備えて、上記支持部材と上記バンパーとの間には空間が形成されている。
この実施例によれば、上記ブラシ部の側部は柔軟性のあるバンパーによって保護されている。したがって、屋内の壁に傷を付けることがない。さらに、上記支持部材と上記バンパーとの間には空間が形成されているので、上記ブラシ部や支持部材等の回転体を抵抗無く保護することができる。さらに、上記支持部材が外側に羽部を有している場合には、上記羽部による風によって、髪の毛を回転体に巻き付かない位置まで吹き飛ばすことができる。
また、1実施例の電気掃除機の吸込口体では、上側の外殻を構成する上側ケーシングを備えて、上記上側ケーシングにおける上記ブラシ部との対向面は、上記ブラシ部の外周面と所定の間隔を有する滑らかな面である。
この実施例によれば、上記ブラシ部で掻き取られて上記ブラシ糸から剥がれずに回転する髪の毛を含む塵が、上記ブラシ部の外周面と所定の間隔を有する滑らかな面で形成された上記ブラシ部との対向面に付着することを防止できる。
また、この発明の電気掃除機は、この発明の電気掃除機の吸込口体と、上記吸込口体から塵埃を含む空気を吸引する電動送風機を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、空気と共に塵が吸込まれる吸込口体として、この発明の電気掃除機の吸込口体が用いられている。したがって、室内における壁際にある髪の毛や糸屑や微粉末とを効率よく吸引して除去することができる。
以上より明らかなように、この発明の電気掃除機の吸込口体は、ブラシ部の複数のブラシ糸を捲縮糸で構成したので、夫々のフィラメント(繊維)は互いに交錯して、掻き取られた髪の毛や糸屑が上記基布に向かって進入するのを防止できる。さらに、剛性の大きなモノフィラメントのストレート糸に比して柔軟性が在り、フローリング床に傷を付けることを防止できる。
さらに、円筒状のブラシ部を一側から支持する第1支持部と他側から支持する第2支持部の何れか一方に設けられた円形の突出部によって、上記円筒状のブラシ部におけるブラシ糸の根元を側方から押しつぶして、上記ブラシ糸の上記根元における密度を先端部における密度よりも高くしたので、髪の毛や糸屑が上記ブラシ糸の根元に巻き付くのを防止できる。
また、上記第1,第2支持部で成る支持部材におけるブラシ部よりも回転軸方向外側や内側に複数の羽部を設ければ、上記羽部によって発生された軸方向外向きから半径方向外向きの風によって、上記ブラシ糸の根元に巻き付こうとする髪の毛や糸屑を外周に向かって吹き飛ばすことができる。
また、この発明の電気掃除機は、この発明の電気掃除機の吸込口体と、上記吸込口体から塵埃を含む空気を吸引する電動送風機を備えたので、室内における壁際にある髪の毛や糸屑や微粉末とを効率よく吸引して除去することができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の吸込み口体を備えた電気掃除機における概観図である。この電気掃除機は、掃除機本体11と延長管12と吸込口体13とから概略構成される。
上記掃除機本体11は、電動送風機(図示せず)と集塵装置(図示せず)とを備えており、上記電動送風機の動作によって、吸込口体13の吸込口16(図2参照)から空気と共に吸い込まれた塵埃や砂やその他の糸屑や毛髪等を、上記集塵装置で除去する。尚、延長管12は、吸込口体13から吸い込まれた空気と塵埃等を掃除機本体11に導くための連通管である。
図2は、上記吸込口体13の床側から見た正面図である。尚、ここで、上記床とは、絨毯,畳,フローリング等を総称している。14は、吸込口体13の床側の外殻を構成する下側ケーシングである。この下側ケーシング14は、図5に示す吸込口体13の天井側の外殻を構成する上側ケーシング15と一体となって、吸込口体13の外殻を構成する。尚、「A]側が、操作者が電気掃除機を操作する場合に前方となる側である。また、「B]側が、後方となる側である。以後、A側を前側と言う一方、B側を後側と言う。
上記下側ケーシング14は、上側ケーシング15と一体となって吸込口体13の外殻を構成する際に、前側に上述した吸込口16となる開口部を形成するようになっている。そして、吸込口16の壁面16aの中央部には、延長管12に連通する連通口17が形成されている。
また、上記吸込口16の前後方向中間部には上記前後方向と直交する方向に延在して上記主回転体としての回転ブラシ18が配設されており、例えば、吸込口体13内後方に収納されたモータ19と、このモータ19の回転を回転ブラシ18の軸20に伝達する回転伝達手段21とによって、回転される。また、回転ブラシ18の軸20の両端には回転ブラシ18の両端より突出した突出軸部が設けてあり、この2つの突出軸部の先端部の夫々には、上記突出軸部の回転軸から垂直方向に放射状に所定長L(図8(a)参照)で延在する所定幅W(図8(a)参照)を有する上記ブラシ部としての隅ブラシ22,22が取り付け・固定されている。こうして、隅ブラシ22は、回転ブラシ18と同期して回転するようになっている。ここで、隅ブラシ22は、上記後側で下から上へ向うように回転される。
上記構成において、上記モータ19によって、回転伝達手段21を介して軸20が回転されると、回転ブラシ18が例えば6000rpmで回転する。そして、吸込口16内において、床面の塵,埃,糸屑,髪の毛,砂,粉等が掻き上げられる。こうして、掻き上げられた上記塵,埃,糸屑,髪の毛,砂,粉等は、上記掃除機本体11内の電動送風機の駆動によって吸込口16から吸い込まれた空気と共に、延長管12を介して掃除機本体11の上記集塵装置に送出されるのである。ところで、吸込口体13を部屋の壁際に沿って壁と平行に移動させる場合には、部屋の壁際に在る特に糸屑,髪の毛,粉等は、回転ブラシ18によって掻き上げることができない。そこで、このような部屋の壁際に在る糸屑,髪の毛,粉等は、隅ブラシ22によって掻き上げるのである。尚、23,23は、吸込口体13の後部両側に設けられて、吸込口体13の移動を滑らかにするためのローラである。
図3は、図2における隅ブラシ22の部分の部分拡大図である。また、図4は、図3におけるC‐C'矢視断面図である。また、図5は、図3の側面図である。以下、図3〜図5に従って行う隅ブラシ22の取り付け構造と隅ブラシ22の周囲の構造とは、反対側の隅ブラシ22に関しても同様である。
図3において、25は、上記下側ケーシング14の一部を構成すると共に、軸20の軸受部を床面側から覆うカバーである。このカバー25は、後部25a,前部25bおよび中間部25cの3つの部分から構成されている。カバー25の後部25aは、下側ケーシング14と同一面を形成すると共に、ネジ26によってカバー25全体を下側ケーシング14に対して取り付け可能になっている。また、カバー25の前部25bは、図4に示すように、回転ブラシ18の突出軸部27を回転自在に支持する軸受部28を覆うと共に、表面には起毛布29が貼り付けられている。また、カバー25の後部25aと前部25bとの間の中間部25cは、後部25aの面よりも低い(床面からは高い)面を有する凹部を形成している。
そして、上記後部25aにおける隅ブラシ22と対向する位置には、隅ブラシ22を両側から挟み込むように両側近傍に位置し、且つ、前方に延在する2本のリブ30a,30bを有するリブ材30が、カバー25と一体に設けられている。こうして、図5において、上側ケーシング15に取り付けられて前部と側部とを覆うバンパー31のうち、側部を覆う側部バンパー31aの下やカバー25の下から進入した空気は、図3において矢印(イ)で示すように、カバー25の後部25a,リブ材30および前部25bで成る凸部と中間部25cで成る凹部とで形成される風路を通って、隅ブラシ22の後側を通過して滑らかに吸込口16に導かれるのである。
図4は、上記回転ブラシ18の突出軸部27に対する上記隅ブラシ22の取り付け構造を示す。隅ブラシ22は、突出軸部27に対して固定される内側支持部材32と外側支持部材33とによって挟み込まれて、回転可能に突出軸部27に取り付けられる。図6は隅ブラシ22の取り付け構造の拡大図であり、図6(a)は、外側支持部材33側から見た側面図である。また、図6(b)は、突出軸部27の回転軸を含む縦断面図である。つまり、内側支持部材32および外側支持部材33で、上記第1支持部および第2支持部を構成するのである。
図6において、上記突出軸部27の一端は、円筒状の基本形状を有する連結部材35の中心軸に沿って挿入・固定されて、突出軸部27と連結部材35とは一体に形成されている。そして、突出軸部27は、連結部材35によって、回転ブラシ18の軸20の一端に同軸に取り付け固定される。さらに、突出軸部27は、下側ケーシング14に固定される固定部材36の軸穴に挿入されると共に、その他端を固定部材36から突出させており、固定部材36の軸穴の周囲に設けられた軸受28によって回転自在に軸支されている。また、連結部材35の外周面には、例えば回転伝達手段21の一部としてのタイミングベルトの歯が歯合する歯35aが形成されている。
上記突出軸部27の固定部材36から突出している先端部分27aの外周には互いに対向する2つの平面が形成されており、先端部分27aの断面は概略レーストラック状になっている。また、隅ブラシ22を挟み込み内側支持部材32と外側支持部材33とには、後に詳述するように、突出軸部27の先端部分27aと略同じ形状の概略レーストラック状の中心穴が設けられており、突出軸部27の先端部分27aに挿通された内側支持部材32と外側支持部材33とは突出軸部27と共にガタツキが無く回転可能になっている。
以下、本願の特徴である(A)隅ブラシ22の構造と(B)内側支持部材32および外側支持部材33の構造と(C)内側支持部材32および外側支持部材33による隅ブラシ22の支持構造と(D)隅ブラシ22周りの風路について順次説明する。
(A)隅ブラシ22の構造について
図8に、上記隅ブラシ22の概略構成を示す。但し、図8(a)は側面図であり、図8(b)は正面斜視図である。図8において、隅ブラシ22は、基布41と基布41の面からこの面に略垂直方向に延在するブラシ糸42から構成されている。尚、図8は模式図であり、ブラシ糸42の形状や本数や密度等は実際とは異なる。
上記基布41は、経糸と緯糸とから成る織物で構成される。ブラシ糸42は、ナイロンやポリプロピレン等の極細いフィラメントを複数本合せたマルチフィラメント糸に捲縮加工を与えた捲縮糸を所定の長さLに切り揃えて構成される。したがって、図10に示す従来の電気掃除機用床ノズルの攪拌部材8のごとく剛性の大きなモノフィラメントを真っ直ぐな状態で放射状に植毛した場合とは異なり、図8においては省略しているが、個々のフィラメントは、極細であって細かな周期で縮れており、夫々のフィラメントは互いに交錯して髪の毛が基布41に向かって進入するのを容易に許すような隙間は生ずることがないのである。さらに、個々のフィラメントは密集しているために、恰もそのカット面は平面を形成しているかのようである。したがって、細い髪の毛や片栗粉のような微粒子でも容易に掻き上げることができる。さらに、極細のフィラメントを使用しているために軟らかく、フローリング床に対して傷を付ける恐れは無いのである。
ところで、上述したように、経糸と緯糸とから成る織物で構成された基布41から、マルチフィラメントの捲縮糸で構成されたブラシ糸42を略垂直方向に所定長Lで延在して構成される隅ブラシ22の実現方法については、特に限定するものでは無い。本実施の形態においては、上記構成を有する隅ブラシ22を織物で実現している。例えば、パイルを切りながら2枚のビロードを同時に織る織機である二重ビロード織機を利用し、上記パイル糸として、ブラシ糸42となるマルチフィラメントの捲縮糸を用いることによって、隅ブラシ22を織物で実現することができる。このように、隅ブラシ22を織物で構成することによって、ブラシ糸42の密度を、植毛の場合に比して格段に大きくすることができるのである。また、個々のフィラメントの太さも細くすることができる。
(B)内側支持部材32および外側支持部材33の構造について
図7に、上記内側支持部材32および外側支持部材33を外側から見た正面図を示す。但し、図7(a)は外側支持部材33の正面図であり、図7(b)は内側支持部材32の正面図である。尚、内側支持部材32および外側支持部材33の断面は図6に示す通りである。
図6(b)に示すように、上記外側支持部材33は、円板の周囲を軸方向外側に折り曲げると共に、軸方向最外側を再度軸方向内側に湾曲させた断面形状を有している。そして、図7(a)に示すように、外側の面における凹部45の周囲の凸部46から上記凹部45への傾斜面には、所定の幅を有すると共に、凸部46の面と同じレベルで中心に向って延在して、回転時に外向きの風を発生させる羽として機能する4枚のリブ47a〜47dを等間隔に形成している。以下、リブ47a〜47dを「羽部」と言う場合もある。
また、上記外側支持部材33の内側の面における上記外側への折曲部には、この折曲部における外周面と同じ半径を有すると共に、所定厚みを有する円筒形の突出部48が形成され、上記折曲部の外周面と突出部48の外周面とで、上記構成を有する隅ブラシ22の基布41を巻き付けるための円筒状の面を形成している。そして、外側支持部材33の軸方向最外側において再度軸方向内側に湾曲させた箇所で、隅ブラシ22の基布41の側縁を挟み込んで収納・固定する円形溝49を構成している。また、外側支持部材33の中心には、上述したように、突出軸部27の先端部分27aが挿通される概略レーストラック状の中心穴50が形成されている。
次に、上記内側支持部材32について説明する。図6(b)に示すように、内側支持部材32の外側面は、外側支持部材33の内側面に嵌合可能に形成されている。すなわち、内側支持部材32は円板状を成しており、図7(b)に示すように、外側支持部材33の円形溝49の外径と略同じ内径を有する円筒形の突出部51が形成され、この突出部51の外周面には、内側支持部材32の外周端まで延在して、回転時に半径方向外向きの風を発生させる羽として機能する6枚のリブ52a〜52fが等間隔に形成されている。以下、リブ52a〜52fを「羽部」と言う場合もある。さらに、外側支持部材33の内側の面に設けられた嵌合凹部(図6(b)を参照)に嵌合可能な嵌合凸部53が形成されている。また、内側支持部材32の中心には、上述したように、突出軸部27の先端部分27aが挿通される概略レーストラック状の中心穴54が形成されている。
ここで、上記内側支持部材32の突出部51は、内側支持部材32の外側面が外側支持部材33の内側面に対して嵌合された状態で、内側支持部材32の突出部51における内周面と外側支持部材33の突出部48の外周面との間には、隅ブラシ22の基布41の厚みと同程度の隙間が生ずるようになっている。また、外側支持部材33の上記湾曲させた箇所の先端と内側支持部材32の突出部51の先端との間には、図8(a)に示すブラシ糸42の幅Wよりも狭い間隔が生ずるようになっている。
(C)内側支持部材32および外側支持部材33による隅ブラシ22の支持構造について
上記構成を有する隅ブラシ22は、以下のようにして、内側支持部材32と外側支持部材33とによって支持され、突出軸部27の先端部分27aに取り付け固定されるのである。先ず、隅ブラシ22を、外側支持部材33における円筒形の突出部48の外周の長さと同じ長さに切断し、基布41の部分を突出部48の外周面に貼り付ける。その際に、基布41の側縁を円形溝49内に挿入して固定する。
そうした後、図6(b)に示すように、上記内側支持部材32の外側面に設けられた突出部51の内面を、外側支持部材33の突出部48の外周面に貼り付けられた隅ブラシ22の基布41の上面に摺接させて、内側支持部材32の嵌合凸部53を外側支持部材33の上記嵌合凹部に嵌合させて、内側支持部材32を外側支持部材33に嵌合するのである。その際に、内側支持部材32の概略レーストラック状の中心穴54と外側支持部材33の概略レーストラック状の中心穴50との形状は、ちょうど重なり合うようになっている。
その場合に、上述したように、上記突出部51の内周面と突出部48の外周面との間には基布41の厚みと同程度の隙間が生ずるため、外側支持部材33の突出部48の外周面に貼り付けられた隅ブラシ22の基布41を、外側支持部材33の円形溝49と内側支持部材32の突出部51とで挟んで確実に固定できるのである。さらに、上述したように、外側支持部材33の上記湾曲箇所の先端と内側支持部材32の突出部51の先端との間隔を、ブラシ糸42の幅Wよりも狭い間隔になるようにしている。したがって、隅ブラシ22におけるブラシ糸42の軸方向内側の根元を、内側支持部材32における突出部51の先端で押しつぶすことになり、図6(b)に示すように、ブラシ糸42に関する根元の密度が先端部の密度よりも高くなるのである。但し、図6(b)では、模式的に表現されているため、ブラシ糸42の屈曲形状や密度や本数は実際とは異なる。また、突出部51によって押しつぶされたブラシ糸42の根元は突出部51の下敷きとなっているが、図6(b)では省略している。
上述のようにして、上記内側支持部材32と外側支持部材33とによって支持された隅ブラシ22は、内側支持部材32の中心穴54と外側支持部材33の中心穴50とに突出軸部27の先端部分27aが挿通され、スナップリング55で固定されることによって、隅ブラシ22は内側支持部材32および外側支持部材33と共に、突出軸部27に取り付け固定されるのである。
ところで、上述したように、上記ブラシ糸42としてマルチフィラメントの捲縮糸を使用しているために、掻き上げられた髪の毛は簡単に中心側に移動できない。ところが、髪の毛がブラシ糸42の根元に巻き付こうとするのを防止することはできない。そこで、本実施の形態においては、ブラシ糸42の根元を内側支持部材32の突出部51で押しつぶして、ブラシ糸42の根元の密度を高めている。こうすることによって、髪の毛等がブラシ糸42の根元に巻き付きにくくすることができるのである。
尚、本実施の形態においては、ブラシ糸42の根元を内側支持部材32の突出部51で軸方向内側から押しつぶすようにしているが、外側支持部材33の上記湾曲箇所で軸方向外側から押しつぶすようにすることもできる。さらに、内側支持部材32の突出部51と外側支持部材33の上記湾曲箇所とで両側から押しつぶすようにしても差し支えない。
(D)隅ブラシ22周りの風路について
上述したように、本実施の形態においては、上記隅ブラシ22のブラシ糸42としてマルチフィラメントの捲縮糸を使用することによって、掻き上げられた髪の毛が簡単に中心側に移動できないようにし、且つ、髪の毛がブラシ糸42の根元に巻き付きにくくできるのであるが、そのまま放置しておくと、隅ブラシ22の根元に巻き付くことになる。そこで、ブラシ糸42内に保持されている髪の毛は速やかに吸込口16に導く必要があり、そのために本実施の形態においては、以下に説明するような種々の風路を設けている。
ところで、上記構成を有する隅ブラシ22を約6000rpmで回転した場合、ブラシ糸42が存在する部分には半径方向外側に向かう風が発生するため、ブラシ糸42内に保持されている髪の毛は外側に放出される。ところが、隅ブラシ22を保持している内側支持部材32および外側支持部材33の部分には、寧ろ中心側に向かう風が発生する。そのため、ブラシ糸42の根元に巻き付こうとする髪の毛は容易に巻き付くことができる。
そこで、本実施の形態においては、上記内側支持部材32の外周に6枚の羽部52a〜52fを設けて、回転時に半径方向外向きの風を発生させるのである。こうすることによって、ブラシ糸42の根元に巻き付こうとする髪の毛を半径方向外向きの風によって吹き飛ばすことができるのである。
その場合、上記内側支持部材32と固定部材36との間に半径方向外向きの風が発生しない領域が存在すると、その領域から髪の毛が入り込んで、内側支持部材32と固定部材36との金属接合部に絡み付くことになる。そこで、本実施の形態においては、図6(b)に断面図で示すように、固定部材36の外側を円筒形に形成し、内側支持部材32の軸方向内側の一部を上記円筒形内に収納して、固定部材36の軸方向最外端部から軸方向外側には絶えず内側支持部材32の羽部52a〜52fが存在するようにしている。さらに、内側支持部材32と固定部材36との間にはクリアランスが設けてあるために、内側支持部材32は固定部材36に対して最大で上記クリアランスの分だけ外側に移動する場合がある。したがって、その場合であっても内側支持部材32と固定部材36との間に半径方向外向きの風が発生しない領域が存在しないように、内側支持部材32の羽部52a〜52fと固定部材36の円筒形部分とは、上記クリアランスの分だけオーバーラップするように配置されている。
また、上記内側支持部材32の場合と同様に、上記外側支持部材33の前面に4枚の羽部47a〜47dを設けて、回転時に軸方向外向きから半径方向外向きの風を発生させるのである。こうすることによって、外側からブラシ糸42の根元に巻き付こうとする髪の毛を外周に向かって吹き飛ばすことができるのである。尚、本実施の形態においては、内側支持部材32には6枚の羽部52a〜52fを設ける一方、外側支持部材33には4枚の羽部47a〜47dを設けているが、これ等の羽部の枚数は上記枚数に限定されるものではない。
多数本の髪の毛が同時に掻き取られた場合には、総ての髪の毛が吸込口16に導かれるまでには時間が掛かる。したがって、その場合には、隅ブラシ22の根元周辺に髪の毛が滞留することになる。しかしながら、上記構成によれば、その間に内側支持部材32および外側支持部材33が固定部材36に対して上記クリアランスの分だけ外側に移動したとしても、上記滞留している髪の毛が内側支持部材32と固定部材36との間に入り込むことが防止される。
また、上述したように、上記カバー25の下から進入した空気を吸込口16に導くための風路(イ)を、図3に示すように、カバー25における前部25bおよびリブ材30と後部25aと中間部25cとで形成している。したがって、隅ブラシ22によって掻き取られた髪の毛を、上述した風路(イ)を通る風によって速やかに吸込口16に排出することができるのである。
但し、上記隅ブラシ22によって掻き上げられた髪の毛の中には、風路(イ)の風に抗してブラシ糸42から離脱せず、ブラシ糸42に付着したまま回転しようとする髪の毛がある。そこで、図9(図3におけるD‐D'矢視断面図)に示すように、上側ケーシング15における隅ブラシ22の上部には、複数個(図9では4個)の空気取込穴56を設け、この空気取込穴56から吸い込まれた空気を、上側ケーシング15の一部を構成して隅ブラシ22の上側を覆う隅ブラシ・カバー57とカバー25のリブ材30の間から隅ブラシ22の表面に向けて斜め方向に吹き付ける風路(ロ)を形成している。こうすることによって、隅ブラシ22のブラシ糸42に付着したまま回転しようとする髪の毛を、風路(ロ)の風によって強制的に引き剥がすことができるのである。こうして、ブラシ糸42から引き剥がされた髪の毛は、風路(イ)の風によって効率よく吸込口16に排出される。
ここで、上記隅ブラシ・カバー57における隅ブラシ22と対向する面は、隅ブラシ22の中心を中心とする円弧を成して滑らかに形成されており、ブラシ糸42に付着して風路(ロ)の風によって引き剥がされなかった髪の毛を含む塵が隅ブラシ・カバー57に付着しないようになっている。
上述したように、本実施の形態においては、上記構成を有する隅ブラシ22と、内側支持部材32に設けられた羽部52a〜52fと、外側支持部材33に設けられた羽部47a〜47dと、2つの風路(イ),(ロ)とによって、隅ブラシ22によって掻き上げた髪の毛等を軸に巻き付かないように効率よく吸込口16に排出することができる。しかしながら、図3におけるノズル本体13の角部から進入した髪の毛を含む塵は、隅ブラシ22によって掻き取られる前に、吸込口16に吸い込まれて排出されることが望ましい。そこで、本実施の形態においては、図3におけるバンパー31の前部バンパー31bと側部バンパー31aとの間(つまり、隅ブラシ22用の開口部)からカバー25と前部バンパー31bとの間を通って吸込口16に至る風路(ハ)を形成している。こうすることによって、ノズル本体13の角部から進入した髪の毛を含む塵は、吸込口16から吸い込まれて排出される確率が高くなるのである。
また、本実施の形態においては、上記側部バンパー31aは樹脂等の弾性体で形成されており、上側ケーシング15によって上側のみが保持されて、外側支持部材33の最外部とは十分に離間している。したがって、室内の壁に対して傷を付けることが無く、且つ、隅ブラシ22や外側支持部材33等の回転体を抵抗無く保護することができる。さらに、外側支持部材33の羽部47a〜47dによって発生された風によって、髪の毛を回転体に巻き付かない位置まで吹き飛ばせる空間を確保できるのである。
上記カバー25と一体に設けられて、上記隅ブラシ22を両側から挟み込む2本のリブ30a,30bを有するリブ材30は、隅ブラシ22によって掻き取られた輪ゴムを除去するものである。隅ブラシ22によって掻き取られた輪ゴムは、ブラシ糸42に対して左右略均等に位置している場合には風路(ロ)の風と風路(イ)の風とによって、ブラシ糸42から剥離されて吸込口16に排出される。ところが、ブラシ糸42に対して左右何れかにずれて位置している場合には、ブラシ糸42に付着したまま回転する確率が高い。その場合には、リブ材30のリブ30a,30bによって引っ掛けてブラシ糸42から強制的に除去するのである。
以上のごとく、本実施の形態においては、上記構成を有する隅ブラシ22を、外側支持部材33と内側支持部材32とで挟むと共に、ブラシ糸42の根元を内側支持部材32の突出部51で押しつぶして保持するようにしている。こうして、ブラシ糸42における根元の密度を先端部の密度よりも高くすることによって、髪の毛等がブラシ糸42の根元に巻き付きにくくすることができるのである。したがって、単に、図10に示す従来の副アジテータ5のモノフィラメントの攪拌部材に変えて捲縮糸を用いた場合では得られない効果を奏することができるのである。、
尚、上記実施の形態においては、上記吸込口体13内に設けられたモータ19によって隅ブラシ22を回転させるパワーヘッドタイプの吸込口体13を例に説明している。しかしながら、掃除機本体11内の電動送風機によって吸い込まれる空気流を利用して回転ブラシ18を回転させるタービンヘッドタイプの吸込口体にも適用可能であることは言うまでもない。
また、上記実施の形態においては、上記隅ブラシ22を回転ブラシ18と同じ6000rpmで回転するとして説明しているが、6000rpmとは異なる回転数であっても問題は無い。また、隅ブラシ22の回転数を回転ブラシ18の回転数と異なるようにしても差し支えない。さらに、上記実施の形態においては上記主回転体を回転ブラシ18で構成しているが、この発明においては回転ブラシ18に限定されるものではない。要は、モータやエアータービン等の駆動原によってが回転駆動されると共に、隅ブラシ22を回転させることができるものであればよいのである。
また、上記実施の形態においては、上記隅ブラシ22によって除去される塵を髪の毛として説明しているが、糸屑や、片栗粉のような微粉末でも同様の効果を奏することができる。
この発明の吸込み口体を備えた電気掃除機における概観図である。 図1における吸込口体の床側から見た正面図である。 図2における隅ブラシの部分の部分拡大図である。 図3におけるC‐C'矢視断面図である。 図3の側面図である。 隅ブラシの取り付け構造を示す側面図および縦断面図である。 内側支持部材および外側支持部材の正面図である。 隅ブラシの側面図および斜視図である。 図3におけるD‐D'矢視断面図である。 従来の電気掃除機用床ノズルを示す断面図である。
符号の説明
11…掃除機本体、
12…延長管、
13…吸込口体、
14…下側ケーシング、
15…上側ケーシング、
16…吸込口、
18…回転ブラシ、
19…モータ、
20…軸、
22…隅ブラシ、
25…カバー、
26…ネジ、
27…突出軸部、
28…軸受部、
30…リブ材、
30a,30b…リブ、
31…バンパー、
31a…側部バンパー、
31b…前部バンパー、
32…内側支持部材、
33…外側支持部材、
35…連結部材、
36…固定部材、
41…基布、
42…ブラシ糸、
47a〜47d,52a〜52f…羽部(リブ)、
49…円形溝、
50,54…中心穴、
56…空気取込穴、
57…隅ブラシ・カバー
(イ)〜(ハ)…風路。

Claims (14)

  1. 円筒状の基布と、上記基布に一端が固定された複数のブラシ糸とを含むブラシ部と、
    上記ブラシ部を回転可能に支持する支持部材と、
    駆動源からの駆動力によって回転すると共に、上記支持部材を介して上記ブラシ部を回転させる主回転体
    を備えた電気掃除機の吸込口体であって、
    上記ブラシ部のブラシ糸は、縮れた形状を有する捲縮糸であり、
    上記支持部材は、
    上記円筒状のブラシ部を一側から支持すると共に、嵌合部を有する第1支持部と、
    上記円筒状のブラシ部を他側から支持すると共に、上記第1支持部の嵌合部に嵌合する嵌合部を有する第2支持部と、
    上記第1支持部と第2支持部との少なくとも何れか一方に設けられると共に、上記円筒状のブラシ部におけるブラシ糸の根元を側方から押しつぶして、上記ブラシ糸の上記根元における密度を先端部における密度よりも高くする円形の突出部
    を含んでおり、
    上記ブラシ部を回転可能に支持した上記支持部材は、上記主回転体の少なくとも1側に連結されている
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    上記ブラシ部は、織物で構成されている
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  3. 請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    上記支持部材は、支持されているブラシ部よりも回転軸方向外側であって、上記ブラシ部における上記ブラシ糸の根元近傍に円周状に配列された複数の羽部を有している
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  4. 請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    上記支持部材は、支持されているブラシ部よりも回転軸方向内側であって、上記ブラシ部における上記ブラシ糸の根元近傍に円周状に配列された複数の羽部を有している
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  5. 請求項4に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    上記支持部材とこの支持部材が連結されている上記主回転体との間には、上記支持部材の回転軸を支持すると共に、非回転部に固定された固定部材が設けられており、
    上記固定部材における上記支持部材側には、上記支持部材における回転軸方向内側の一部を収納する収納部を有しており、
    上記支持部材における上記回転軸方向内側に設けられた複数の羽部は、上記固定部材の収納部とオーバーラップしている
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  6. 請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    下側の外殻を構成する下側ケーシングと、
    上記下側ケーシングにおける上記ブラシ部が下から上に向かって回転する箇所に形成されると共に、上記ブラシ部の両側近傍に位置するリブを有するリブ材を設けた
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  7. 請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    下側の外殻を構成すると共に、上記主回転体の箇所には吸込口を有する下側ケーシングを備えて、
    上記ブラシ部が下から上に向かって回転する側を後側とし、上記ブラシ部が上から下に向かって回転する側を前側とした場合に、
    上記ブラシ部の側方から吸込まれた空気が、上記ブラシ部の上記後側を通過して、上記ブラシ部および主回転体の回転軸方向に流れて上記吸込口に至る第1の風路を設けた
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  8. 請求項6に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    上記下側ケーシングは、上記ブラシ部の軸受を下からカバーするカバー部を有しており、
    上記リブ材は、上記カバー部に設けられている
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  9. 請求項7に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    上記下側ケーシングは、上記ブラシ部の軸受けを下からカバーするカバー部を有しており、
    上記第1の風路は、上記カバー部によって形成されている
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  10. 請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    上側の外殻を構成すると共に、空気取入穴を有する上側ケーシングと、
    下側の外殻を構成する下側ケーシングを備えて、
    上記ブラシ部が下から上に向かって回転する側を後側とし、上記ブラシ部が上から下に向かって回転する側を前側とした場合に、
    上記上側ケーシングの空気取入穴から吸込まれた空気が、上記上側ケーシングと下側ケーシングとの間から、上記ブラシ部の上記後側に吹き付けられる第2の風路を設けた
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  11. 請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    下側の外殻を構成すると共に、上記主回転体の箇所には吸込口を有する下側ケーシングを備えて、
    上記ブラシ部が下から上に向かって回転する側を後側とし、上記ブラシ部が上から下に向かって回転する側を前側とした場合に、
    上記ブラシ部の前方から吸込まれた空気が、上記ブラシ部の上記前側を通過して、上記ブラシ部および主回転体の回転軸方向に流れて上記吸込口に至る第3の風路を設けた
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  12. 請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    上側の外殻を構成する上側ケーシングと、
    上端部が上記上側ケーシングに取り付けられて、上記ブラシ部の側部を覆うと共に、柔軟性のある材料で形成されたバンパーを備えて、
    上記支持部材と上記バンパーとの間には空間が形成されている
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  13. 請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体において、
    上側の外殻を構成する上側ケーシングを備えて、
    上記上側ケーシングにおける上記ブラシ部との対向面は、上記ブラシ部の外周面と所定の間隔を有する滑らかな面である
    ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  14. 請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体と、
    上記吸込口体から塵埃を含む空気を吸引する電動送風機
    を備えたことを特徴とする電気掃除機。
JP2004068852A 2004-03-11 2004-03-11 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 Pending JP2005253656A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004068852A JP2005253656A (ja) 2004-03-11 2004-03-11 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004068852A JP2005253656A (ja) 2004-03-11 2004-03-11 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005253656A true JP2005253656A (ja) 2005-09-22

Family

ID=35079973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004068852A Pending JP2005253656A (ja) 2004-03-11 2004-03-11 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005253656A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014136162A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Dyson Technology Ltd 表面処理電気器具用攪拌機
JP2015136396A (ja) * 2014-01-20 2015-07-30 日立アプライアンス株式会社 電気掃除機
JP2016106007A (ja) * 2016-03-24 2016-06-16 シャープ株式会社 自走式掃除機
JP2019122806A (ja) * 2019-03-27 2019-07-25 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 電気掃除機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014136162A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Dyson Technology Ltd 表面処理電気器具用攪拌機
JP2015136396A (ja) * 2014-01-20 2015-07-30 日立アプライアンス株式会社 電気掃除機
JP2016106007A (ja) * 2016-03-24 2016-06-16 シャープ株式会社 自走式掃除機
JP2019122806A (ja) * 2019-03-27 2019-07-25 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 電気掃除機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102546702B1 (ko) 진공청소기
JP2021504054A (ja) 真空掃除機のための掃除機ヘッド
KR102620155B1 (ko) 청소기
JP6671496B2 (ja) 掃除機のノズル
JP6140523B2 (ja) 補助ブラシの取付構造およびそれを備えた自走式掃除機
JP2005253656A (ja) 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機
JPH078425A (ja) 掃除機用吸入ノズル
CN217852715U (zh) 地刷及吸尘器
JP5147475B2 (ja) 電気掃除機、および電気掃除機の吸口体
JP5193574B2 (ja) 電気掃除機の床用吸込具
JP2892780B2 (ja) 電気掃除機の吸口
CN111820813B (zh) 吸尘器头
JP2021194040A (ja) ブラシ及び回転ブラシ
JP4825563B2 (ja) 回転清掃体及びこれを備えた電気掃除機
JP4504163B2 (ja) 吸込み口体及び電気掃除機
CN106955059B (zh) 吸尘器吸嘴以及吸尘器
JP3604004B2 (ja) 掃除機のブラシ組品
WO2023193549A1 (zh) 一种地刷及吸尘器
JPH0595866A (ja) 床ノズルの回転ブラシ
JP5624520B2 (ja) 吸込口体、回転清掃体及びこれを備えた電気掃除機
KR101428811B1 (ko) 청소 장치 및 이를 구비한 진공 청소기
JP2023155868A (ja) 回転清掃体、掃除部、及び、電気掃除機
JP2022111676A (ja) ブラシ及び回転ブラシ
JPH0573413B2 (ja)
CN116801779A (zh) 启用在抽吸头的搅动器的清洁区的位置处的气流

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060125

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070618

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080805

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02