JP6140523B2 - 補助ブラシの取付構造およびそれを備えた自走式掃除機 - Google Patents
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Description
障害物検出手段は、筐体の底部前方に前後方向に回動可能に設けられた回動体と、回動体の前後方向の回動と連動するマイクロスイッチとを有している。
前記補助ブラシは、前記凹部との間に隙間をもって嵌り込むように前記回転軸に固定されるブラシ基台と、前記ブラシ基台に植設されたブラシ毛束とを有し、
前記隙間またはその近傍には、繊維状物が前記隙間へ進入することを規制する規制部材が配置されており、
前記規制部材が、前記ブラシ基台に固定されて前記隙間の開口部を覆うように形成されており、
前記規制部材を前記ブラシ基台へ押し付けるカバー部材をさらに備えている補助ブラシの取付構造が提供される。
図1は本発明の実施形態1に係る自走式掃除機の斜視図であり、図2は図1に示される自走式掃除機のA−A矢視断面図であり、図3は図1に示される自走式掃除機の底面図である。
図1〜図3に示すように、本発明に係る自走式掃除機1Aは、設置された場所の床面Kを自走しながら、床面K上の塵埃を含む空気を吸い込み、塵埃を除去した空気を排気することにより床面K上を掃除する自走式の掃除機である。
この自走式掃除機1Aにおいて、前輪27が配置されている部分が前方部、後輪26が配置されている部分が後方部、集塵ボックス30が配置されている部分が中間部である。
筐体2の側板2cの後端には、バッテリー14の充電を行う充電端子4が設けられている。室内を自走しながら掃除する自走式掃除機1Aは、室内に設置されている充電台40に帰還する。これにより、充電台40に設けられた端子部41に充電端子4が接触し、バッテリー14の充電が行われる。商用電源(コンセント)に接続される充電台40は、通常、室内の側壁Sに沿って設置される。
バッテリー14は、充電端子4を介して充電台40から充電され、制御基板15、駆動輪29、回転ブラシ9、補助ブラシ10、電動送風機22、各種センサ等の各要素に電力を供給する。
集塵ボックス30は、開口部を有する集塵容器31と、集塵容器31の開口部を覆うフィルタ部33と、フィルタ部33と集塵容器31の開口部とを覆うカバー部32とを備えている。カバー部32およびフィルタ部33は、集塵容器31の前側の開口端縁に回動可能に軸支されている。
集塵容器31の側壁前部には、集塵ボックス30が筐体2の中間収納室R2内に収納された状態において、筐体2の吸引路11と連通する流入路34と、筐体2の排気路12と連通する排出路35とが設けられている。
また、図示省略するが、第1排気路を流通する気流の一部は、凹部8に導かれてもよい。このようにすれば、吸込口6から吸引路11に導かれる気流内にイオンが含まれるため、集塵ボックス30の集塵容器31内およびフィルタ部33の除菌および脱臭を行うことができる。
図4は実施形態1における補助ブラシを示し、(A)は斜視図、(B)は底面図であり、図5は実施形態1の補助ブラシ取付構造を示す概略断面図である。
図3〜図5に示されるように、筐体2の底面(底板2aの下面)の補助ブラシ取付位置には、補助ブラシ10の後述するブラシ基台10aを収納する凹部2a1が形成されていると共に、この凹部2a1から第2軸心P回りに回転可能な回転軸2a2が突出している。
また、凹部2a1には、回転軸2a2の周囲の全周に亘って、円環状の第1環状凸部2a11および第1環状凹部2a12が第2軸心Pに対して同心円状に設けられている。
筐体2の底板2aの上面(内面)には図示しないボックスが設けられ、このボックスに連結軸2a4が回転可能に枢着されている。この連結軸2a4の下端部は回転軸2a2の上端側の孔に挿入され、連結軸2a4と回転軸2a2とが一体的に回転するよう連結している。なお、連結軸2a4は、前記のように図示しない回転ブラシ駆動用のモータの回転力がプーリおよびベルト等を含む動力伝達機構を介して伝達される。なお、補助ブラシ10は、回転ブラシ駆動用のモータを共用して回転駆動することなく、単独で設けるモータにて駆動されてもよい。
実施形態1では、3本のブラシ毛束10bが中心角度120°の間隔でブラシ基台10aに植設され一体化された場合を例示している。
また、ブラシ基台10aは、筐体2の底面の凹部2a1と対向する面であって筒部10abの周囲の全周に亘って、円環状の第2環状凹部10a1および第2環状凸部10a2が設けられている。第2環状凹部10a1および第2環状凸部10a2は、中心貫通孔10ab1の第2軸心Pに対して同心円状に設けられている。
実施形態1では、周方向に等間隔で3つの収納部10acが配置されており、各収納部10acは回転軸2a2の軸心Pに対して所定角度で下向きに傾斜している(図5参照)。これにより、各収納部10acに植設されたブラシ毛束10bも所定角度で下向きに傾斜している。
実施形態1の場合、不織布を材料として短筒状の規制部材F1を形成し、それを凹部2a1の第1環状凹部2a12の外側内周面に接着した場合を例示している。
毛髪などの侵入を規制する効果を高めるため、規制部材F1をブラシ基台10aに軽く接触させて隙間を無くしてもよい。
図6は実施形態2の自走式掃除機の底面図であり、図7は実施形態2におけるカバー部材を示し、(A)は平面図、(B)は図7(A)のB−B線断面矢視図であり、図8は実施形態2の補助ブラシ取付構造を示す概略断面図である。なお、図6および図8において、図3および図5中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態2の自走式掃除機1Bは、補助ブラシ取付構造が実施形態1と異なる以外は、実施形態1と同様に構成されている。以下、実施形態2における実施形態1と異なる点を主に説明する。
さらに、実施形態2の補助ブラシ取付構造は、回転軸2a2に取り付けられてリング状の規制部材F2をブラシ基台10aへ押し付けるカバー部材60を備えている。
実施形態2の場合、不織布を材料としてリング状の規制部材F2を形成し、規制部材F2を後述のカバー部材60とブラシ基台10aとの間に挟み込むことにより固定した場合を例示している。
また、カバー部材60において、凹溝60cb1と反対側の面は平坦面60c2であり、この平坦面60c2には取付用ネジNのヘッド部を収納する凹部60ca2が形成されている。
図9は実施形態3の自走式掃除機の底面図であり、図10は実施形態3の補助ブラシ取付構造を示す概略断面図である。なお、図9および図10において、図6および図8中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態3の自走式掃除機1Cは、実施形態2と同様に、補助ブラシ取付構造が規制部材F3およびカバー部材70を備えている。但し、規制部材F3およびカバー部材70の形状は実施形態2と異なる。実施形態3において、その他の構成は実施形態2と同様である。以下、実施形態3における実施形態2と異なる点を主に説明する。
このカバー部材70は、ブラシ基台10aと接する面側に、実施形態1のカバー部材60の筒部60caおよびリブ60cbと同様の筒部70caおよびリブ70cbを有している。なお、筒部70caには中心貫通孔70ca1が形成され、リブ70cbによって3つの凹溝70cb1が形成され、略正三角形の各頂点部分に開口70cb2が形成されている。
すなわち、ルーローの三角形形状により、カバー部材70の面積を増加させることなく、3つの頂点位置を外周方向に配置することができる。これにより、補助ブラシ10の各ブラシ毛束10bの根元よりも外側部分を規制部材F3の外周端Fa3を介してカバー部材70にて束ねることができるため、各ブラシ毛束10bの回転方向の変形をより抑制することができる。
また、カバー部材70の面積を増加させないので、自走式掃除機1Cの筐体2よりも外方へ突出する部分を少なくすることができる。これにより、床面K上の絨毯などの段差を乗り越える際にカバー部材70が邪魔にならない、カバー部材70によってコードが引っ掛かった場合でも容易に引っ掛かりが外れる、補助ブラシ10の回転時の負荷が増大しない等のメリットが得られる。
図11は実施形態4の補助ブラシ取付構造を示す概略断面図である。なお、図11において、図5中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態4の場合、筐体102の底面(底板102aの下面)の補助ブラシ取付位置に設けられた凹部102a1の形状、この凹部102a1に収納される補助ブラシ110のブラシ基台110aの形状、および規制部材F4の取り付け方法が実施形態1〜3とは異なる。実施形態4におけるその他の構成は、実施形態1〜3と概ね同様である。
ブラシ基台110aは、筒部110abおよびその内部の中心貫通孔110ab1を有する円板形状に形成されており、筐体102の底面の凹部102a1と対向する面には中心貫通孔110ab1の周囲の全周に亘って、円環状の第2環状凸部110a2が設けられている。そして、ブラシ基台110aにおける第2環状凸部110a2の内側および外側が内側環状凹部110a3および外側環状凹部110a1とされており、これらは中心貫通孔110ab1の第2軸心Pに対して同心円状に設けられている。
実施形態4では、周方向に等間隔で3つの収納部110acが配置されており、各収納部110acは回転軸2a2の軸心Pに対して所定角度で下向きに傾斜している。これにより、各収納部110acに植設されたブラシ毛束110bも所定角度で下向きに傾斜している。
これにより、補助ブラシ110のブラシ基台110aと筐体102の底板102aの凹部102a1との間の隙間Gの断面形状はS形となる。
実施形態4の場合、不織布を材料として平板円環状の規制部材F4を形成し、その規制部材F4を凹部2a1の第1環状凹部102a12の外周側の平坦な浅い凹周溝部分とブラシ基台110aの外周側の平坦な第2環状凹部110a1との間に挟み込むことによって固定している。
また、規制部材F4が挟み込まれる隙間の幅と規制部材F4の厚さは同じか僅かに規制部材F4の厚さが厚く設定することができる。一例としては、規制部材F4が挟み込まれる隙間の幅および規制部材F4の厚さは1mmに設定され、毛髪などが侵入する隙間を無くしている。
1.実施形態1の図5で示した短筒状の規制部材F1は、ブラシ基台10aの第2環状凸部10a2の外周面に貼り付けてもよい。(実施形態5)
2.実施形態2および3における隙間Gの開口部gに、実施形態1の短筒状の規制部材F1を設けてもよい。(実施形態6)
3.実施形態2および3におけるカバー部材60、70を省略し、規制部材F1、F2をブラシ基台10aに接着により固定してもよい。(実施形態7)
本発明の補助ブラシの取付構造は、自走式掃除機の筐体底面に設けられた凹部に配置された回転軸と、前記回転軸に取り付けられる補助ブラシとを備え、
前記補助ブラシは、前記凹部との間に隙間をもって嵌り込むように前記回転軸に固定されるブラシ基台と、前記ブラシ基台に植設されたブラシ毛束とを有し、
前記隙間またはその近傍には、繊維状物が前記隙間へ進入することを規制する規制部材が配置されている。
(1)前記規制部材が、前記凹部の内周面又は前記ブラシ基台の外周面に固定されて前記隙間を小さくするように形成されていてもよい。ここでいう「小さくするように形成され」とは、例えば、前記規制部材の厚みが前記隙間と同等またはそれ以上に形成されており、前記補助ブラシが取り付けられた状態において前記隙間の少なくとも一部が実質的に塞がれている場合が含まれるものとする。(実施形態8)
このようにすれば、少ない材料で規制部材を構成することができる。
このようにすれば、補助ブラシの取付構造における規制部材の組み付けを容易に行うことができる。この場合、例えば、ブラシ基台に規制部材を固定(接着)する、あるいはブラシ基台と筐体の凹部との隙間に規制部材をフリーの状態で挟み込むことができる。一例としては、ブラシ基台と筐体の凹部との隙間1.0mmに対し、厚さ1.0mmの規制部材を挟み込む。
この場合、ブラシ基台の下面とカバー部材の上面との間に規制部材を挟み込み、ネジにて下方からカバー部材、規制部材およびブラシ基台を回転軸側に押し付けて固定することができる。(実施形態10)
このようにすれば、規制部材がブラシ基台に強固に固定されると共に、規制部材の交換も容易となる。
このようにすれば、規制部材が、自走式掃除機の筐体あるいは補助ブラシに接触したとしてもこれらを傷つけることがなく、かつ摩擦熱を低減することができる。
特に、前記シート状可撓性材料が不織布であれば、コストおよび加工性の面で好適である。
2 筐体
2a1 凹部
2a2 回転軸
10 補助ブラシ
10a ブラシ基台
10b ブラシ毛束
60、70 カバー部材
F1、F2、F3、F4 規制部材
G 隙間
g 開口部
Claims (2)
- 自走式掃除機の筐体底面に設けられた凹部に配置された回転軸と、前記回転軸に取り付けられる補助ブラシとを備え、
前記補助ブラシは、前記凹部との間に隙間をもって嵌り込むように前記回転軸に固定されるブラシ基台と、前記ブラシ基台に植設されたブラシ毛束とを有し、
前記隙間またはその近傍には、繊維状物が前記隙間へ進入することを規制する規制部材が配置されており、
前記規制部材が、前記ブラシ基台に固定されて前記隙間の開口部を覆うように形成されており、
前記規制部材を前記ブラシ基台へ押し付けるカバー部材をさらに備えていることを特徴とする補助ブラシの取付構造。 - 請求項1に記載の補助ブラシの取付構造を備えた自走式掃除機。
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