JP2005250407A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、清掃手段において回収ローラで発生する紙粉等の異物の凝集を除去して回収スペースに回収するようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】感光体ドラム19に接触して紙粉等の異物を除去するクリーニングローラ35、クリーニングローラ35から異物を回収する回収ローラ36、回収ローラ36から異物を掻き取るスポンジ体37を設けて、感光体ドラム19の表面に付着した異物を回収して蓄積する。回収された異物を収容する回収スペース39には、撹拌部材38が配設されており、回収ローラ36及びスポンジ体37の間に紙粉が凝集して形成されたブリッジを、撹拌部材38が回転することで取り除いて回収スペース39に収容しやすくする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置において、現像器を交換可能に装着する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置としては、像担持体として例えば感光体ドラムを用いて、その表面に静電潜像を形成し、静電潜像にトナーを付着させて可視像化し用紙に転写する−といった画像形成を行うものが知られている。こうした画像形成装置では、感光体ドラムの表面に紙粉等の異物が付着することが避けられず、異物を付着させたままにしておくと画質の低下等のトラブルに原因となるため、速やかに感光体ドラムから除去する必要がある。
紙粉等の異物を除去する方法としては、例えば、特許文献1には、像担持体上に残留するトナー等を除去するファーブラシと、ファーブラシと接触してトナーや紙粉を吸着するバイアスローラと、バイアスローラの表面に摺接してトナー等を除去するスクレーパとを備えたクリーニング装置が記載されている。また、特許文献2には、供給ローラと現像ローラとの摺接部の手前部分に詰まった紙粉をアジテータにより撹拌することで紙粉が凝集しないようにして詰まりにくくする点が記載されている。
特開平7−28370号公報 特開平8−211712号公報
上述したように、感光体ドラムの表面に付着した紙粉等の異物は、画質低下の原因となるため、速やかに除去する必要があるが、除去された異物は外部に排出することないため、そのままクリーニング機構内に蓄積されていくことになる。特に、感光体ドラムを正帯電させて画像形成を行う方式では、紙粉等の異物が負電位に帯電しやすいことから、転写後に紙粉等に異物が感光体ドラムに引き寄せられて付着する量が増大するようになる。また、紙粉は、用紙の端部や給紙ローラが接触する部分に多く発生することから、紙粉がクリーニング機構に回収されると、紙粉の量が多くなる部分が生じるようになり、その部分に紙粉が多く蓄積されていく。そして、紙粉は繊維質であるため互いに絡み合って凝集するようになる。そのため、特許文献1のようにクリーニング機構を設けても、回収される異物の量が多くなると、ローラ表面に凝集した紙粉が面状に拡がって回収スペースに収容されにくくなる。
そこで、本発明は、清掃手段において回収ローラで発生する紙粉等の異物の凝集を除去して回収スペースに回収するようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、該像担持体の表面に静電潜像を形成し該静電潜像にトナーを付着させて可視像化する記録手段と、前記像担持体の表面に付着した異物を除去して回収する清掃手段と、前記像担持体を回転制御するとともに用紙に画像形成するように前記各手段を制御する制御手段とを備えた画像形成装置において、前記清掃手段は、前記像担持体の表面に付着した異物を除去するクリーニングローラと、該クリーニングローラに付着した異物を回収する回収ローラと、該回収ローラに付着した異物を掻き取るスポンジ体と、回収された異物を収容する回収スペースに配設された撹拌部材とを備えていることを特徴とする。さらに、前記撹拌部材は、前記回収ローラ近傍に凝集した異物を前記回収ローラから引き離すように回転することを特徴とする。
上記のような構成を有することで、回収された異物を収容する回収スペースに配設された撹拌部材を備えているので、撹拌部材で回収ローラにより回収された異物を撹拌して紙粉等が凝集するのを抑止し、回収スペースに容易に収容することができるようになる。
回収ローラ近傍に凝集した異物を回収ローラから引き離すように撹拌部材を回転することで、効率よく異物の凝集を分解して回収ローラから引き離すことができる。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置全体の概略断面図である。画像形成装置1の上部には用紙排出トレイ10が設けられ、その下部には、記録部2及び給紙部3が配されている。
給紙部3では、給紙カセット11が配置されており、フラッパ12に所定のサイズの用紙が複数枚積載されている。給紙カセット11の右端部には、ピックアップローラ13が配置されている。フラッパ12は、積載された用紙の上面がピックアップローラ13に圧接するように、図示しないバネ部材により上方に付勢されている。この状態でピックアップローラ13が回転駆動すると、摩擦力により用紙が1枚ずつ用紙搬送路に給紙されるようになる。
給紙された用紙は、まずフィードローラ14及びプレスローラ15により記録部2に搬送される。記録部2では、搬送された用紙に記録するために、現像器16、清掃手段17、コロナ帯電器18、感光体ドラム19、転写ローラ20、露光ヘッド21及び定着ローラ22が備えられている。清掃手段17は、転写後の感光体ドラム19の表面に付着した残留トナーや紙粉等の異物を捕捉して感光体ドラム19の表面を清掃する。コロナ帯電器18は、コロトロンからの放電により感光体ドラム19の表面を一様に帯電する。一様に帯電された感光体ドラム19に、露光ヘッド(LEDヘッド)21で画像記録信号に応じて露光することで静電潜像が形成される。そして、現像器16内のトナーを感光体ドラム19に形成された静電潜像に転移させて、静電潜像を可視像化する。転写ローラ20は、用紙を挟んで感光体ドラム19と対向する位置に設置されており、所定の電圧が印加されると感光体ドラム19表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。そして、転写されたトナー像は、定着ローラ22及びプレスローラ23によって挟持されて加熱・プレスされ用紙に定着される。定着された用紙は、排紙ローラ24及びプレスローラ25の間に挟持されて用紙排出トレイ10に搬出される。
また、装置本体の側面には、手差し給紙機構及び反転搬送機構が設けられており、手差し給紙を行う場合には、側面カバー26を開いて給紙ローラ27に用紙を差し込むことで行われる。差し込まれた用紙は、給紙ローラ27によりフィードローラ14及びプレスローラ15に搬送されて記録動作が行われる。また、反転搬送を行う場合には、片面に記録した用紙が一旦排紙ローラ24及びプレスローラ25の間に挟持されて搬出された後排紙ローラ24を逆回転して反転搬送路に搬送して、フィードローラ28及びプレスローラ29、フィードローラ30及びプレスローラ31の2対の搬送ローラにより下方に向けて搬送する。そして、再度フィードローラ14及びプレスローラ15に搬送されてもう一方の面に記録動作が行われ、用紙の両面に記録されるようになる。
図2は、図1における記録部2に関する一部拡大断面図を示している。上述したように、感光体ドラム19の周囲には、現像器16、清掃手段17、コロナ帯電器18及び転写ローラ20が配置されており、コロナ帯電器18と現像器16との間の隙間に、露光ヘッド21からレーザー光が画像記録信号に応じて感光体ドラム19の表面に照射されるようになっている。現像器16には現像ローラ32が設けられており、現像ローラ32は補給室内のトナーが供給ローラ33を介して供給されて表面にほぼ均一なトナー層が形成され、感光体ドラム19の表面に接触することで、トナーが転移するようになっている。
清掃手段17は、保持フレーム34の内部に、クリーニングローラ35、回収ローラ36、スポンジ体37及び撹拌部材38が配設されて構成されている。クリーニングローラ35は、感光体ドラム19に圧接してその表面に付着した紙粉等の異物(図2では黒い点で模式的に図示)を除去するもので、ウレタンやシリコン等の材料からなる導電性のスポンジが用いられる。回収ローラ36は、クリーニングローラ36に圧接してその表面に付着した異物を回収するもので、ステンレス等の金属材料が用いられる。クリーニングローラ35が柔軟性のある材質で作成されている場合回収ローラ36に金属のような硬い材質のものを用いることで、クリーニングローラ35に回収ローラ36を圧接して効率よく異物を転移させることができる。スポンジ体37は、回収ローラ36に摺接してその表面に付着した異物を回収して蓄積するもので、ウレタンやシリコン等の材料からなるスポンジが使用される。撹拌部材38は、回転軸の周囲に羽根又はブラシを植設した回転体からなっており、回収スペース39内に配設されて回収ローラ36により回収された紙粉等の異物を撹拌して回収スペース39に収容しやすくする。回収スペース39は、保持フレーム34、スポンジ体37及び回収ローラ36に囲まれ、下方には、紙粉等の異物が落下してクリーニングローラ35に付着するのを防止するために落下防止シート40が保持フレーム34に取り付けられており、紙粉等の異物の外部漏出が抑えられるようになっている。
回収ローラ36で回収された異物は、スポンジ体37と回収ローラ36との間に掻き取られて回収されるが、紙粉等の異物は軽いために、スポンジ体37と回収ローラ36との間に集積していき、図3に示すように、次第に回収ローラ36に沿うようにブリッジを形成していく。紙粉は、用紙の端部や給紙ローラとの接触面に多く発生するため、これらの部位に対応する部分に多くの紙粉が凝集するようになる。そのため、図3では、用紙の端部に対応する回収ローラ36の両側端部と給紙ローラの接触面に対応する中央部分とに長く紙粉が凝集してブリッジが形成されやすくなる。紙粉は繊維質を多く含んでいるため、ブリッジをそのまま放置しておくと、回収スペース39に収容されることなく回収ローラ36の表面に沿って伸びていく。そして、最悪の場合には、落下防止シート40から漏れ出して回収ローラ36の表面に付着した異物が回収スペース39に入ることなく、再度クリーニングローラ35に付着してしまうおそれがある。
こうしたブリッジの形成を防止するために、撹拌部材38を回収スペース39内で回転させる。図4は、清掃手段17を示す拡大図を示している。撹拌部材38は、回転軸が回収ローラ36の回転軸と平行になるよう配置されて反時計回りに回転し、回収ローラ36の表面に形成される紙粉のブリッジを分解するように作用する。紙粉が凝集して形成されるブリッジは、紙粉が緩く絡み合っているだけなので、回収ローラ36の表面近傍を撹拌部材38の先端が通過するだけで取り除くことができる。したがって、ゆっくり回転させて撹拌すればよい。取り除かれた紙粉は、撹拌部材38の下方に搬送されて回収スペース39に収容される。その際に、既に収容された紙粉に触れないように撹拌部材38を設置するようにすれば、収容された紙粉が撒き上がるのを防止できる。撹拌部材38に植設される羽根は、ブリッジが形成しやすい回収ローラ36の両端部や中央部に対応する部分だけ設けるようにしてもよく、また、螺旋状に植設するようにしてもよい。
本発明に係る実施形態に関する画像形成装置全体の概略断面図である。 記録部に関する一部拡大図である。 紙粉のブリッジに関する説明図である。 清掃手段に関する一部拡大図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 記録部
3 給紙部
17 清掃手段
18 コロナ帯電器
19 感光体ドラム
20 転写ローラ
21 露光ヘッド
32 現像ローラ
35 クリーニングローラ
36 回収ローラ
37 スポンジ体
38 撹拌部材

Claims (2)

  1. 像担持体と、該像担持体の表面に静電潜像を形成し該静電潜像にトナーを付着させて可視像化する記録手段と、前記像担持体の表面に付着した異物を除去して回収する清掃手段とを備えた画像形成装置において、前記清掃手段は、前記像担持体の表面に付着した異物を除去するクリーニングローラと、該クリーニングローラに付着した異物を回収する回収ローラと、該回収ローラに付着した異物を掻き取るスポンジ体と、回収された異物を収容する回収スペースに配設された撹拌部材とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記撹拌部材は、前記回収ローラ近傍に凝集した異物を前記回収ローラから引き離すように回転することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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