JP2005250294A - 光ファイバ接続部分の補強部材及び光ファイバ接続部分の補強方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材11,12の、対向する一方の面に2液反応型接着剤の第1液141を、もう一方の面に前記2液反応型接着剤の第2液142を、それぞれ塗布し、第1と第2の矩形部材11,12の間に光ファイバ21を位置決めした状態で第1及び第2の矩形部材11,12を閉じることにより第1液と第2液141、142とを接触させるとともに光ファイバの融着接続部を第1及び第2の矩形部材の間に挟み込むようにする。
【選択図】 図1
Description
このように第1及び第2の矩形部材を樹脂製とすることで、補強部材を軽量かつ強固に組成できる。また樹脂製とすることで効率よく低コストで補強部材を提供することができる。
このように第1及び第2の矩形部材の連結部を第1及び第2の矩形部材の成型時にこれらと一体的に形成することで効率よく補強部材を生産できる。
第1の矩形部材もしくは第2の矩形部材を透明とすることで、光ファイバ心線の状態や接着剤の状態を外部から容易に視認することができ、補強作業を効率よく迅速に行うことができる。
第1の矩形部材に設けた係止部を第2の矩形部材に設けた受け部に係止させることで、硬化するまで手で押さえておく必要がなくなり、また固定具を用いる必要もなくなり、補強作業を迅速に行える。
このようにすることで、接着剤が塗布面から流れ出してしまうのを防ぐことができる。
このように第1の挿入孔及び第2の挿入孔の内径が、光ファイバ心線の外径よりもやや大きな径であることで、接着剤は第1の挿入孔と光ファイバ心線との間の隙間や第2の挿入孔と光ファイバ心線との間の隙間にも入り込む。これにより光ファイバ心線の周囲をまんべんなく接着剤で固めることが可能となり、光ファイバ接続部分を確実に補強することができる。
塗布する接着剤の量をこのような量に設定することで、必要最小限の量で確実に光ファイバ接続部分を補強することができる。
接着剤として光硬化型接着剤や加熱硬化型接着剤を用いた場合は、第2のスリーブを第1のスリーブに挿入し、光ファイバ心線の融着接続部を正しい位置に位置決めした後に意図的に硬化を開始させることができるので余裕をもって確実に作業を行うことができる。また接着剤として嫌気性接着剤を用いた場合には、接着剤が空気から遮断されるまで硬化が開始されなくなるので、第2のスリーブを第1のスリーブに挿入するまで接着剤の硬化の進行状況を気にすることなく作業を進めることができる。これにより確実に光ファイバ接続部分を補強することができる。
このように第1のスリーブもしくは第2のスリーブを透明とすることで、光ファイバ心線の状態や接着剤の状態を外部から容易に視認することができ、補強作業を効率よく迅速に行うことができる。
この方法によれば光ファイバの接続部分を迅速かつ確実に補強することができ、光ファイバの融着接続工程を迅速かつ確実に進めることができる。
この方法によれば光ファイバの接続部分を迅速かつ確実に補強することができ、光ファイバの融着接続工程を迅速かつ確実に進めることができる。
この方法によれば光ファイバの接続部分を迅速かつ確実に補強することができ、光ファイバの融着接続工程を迅速かつ確実に進めることができる。
図1Aは本発明の一実施形態(実施例1)として説明する、光ファイバ心線の融着接続部(光ファイバの接続部分)を補強するための補強部材10の斜視図である。補強部材10は、第1の矩形部材11と第2の矩形部材12とを有している。第1及び第2の矩形部材11,12はいずれも樹脂製である。上記樹脂としては、ABS樹脂、ナイロン樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂等が用いられる。なお、第1及び第2の矩形部材11,12の素材として樹脂以外を用いることもできる。
また光ファイバ心線20やテープ心線30を簡単かつ確実に補強部材10に位置決めできるように、例えば光ファイバ心線20やテープ心線30が挟み込まれる、第1もしくは第2の矩形部材11,12の対向する面内にガイドを形成するようにしてもよい。
図7Aは本発明の一実施形態(実施例2)として説明する、光ファイバの接続部分である光ファイバの融着接続部を補強するための補強部材10の側断面図である。補強部材10は、樹脂製円筒状の第1のスリーブ51と、第1のスリーブ51に挿入される第2のスリーブ52とを有している。第1及び第2のスリーブ51,52はいずれも樹脂製である。上記樹脂としては、ABS樹脂、ナイロン樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂等が用いられる。なお、第1及び第2のスリーブ51,52の素材として樹脂以外を用いることもできる。
11 第1の矩形部材 12 第2の矩形部材
13 連結部 14 接着剤
141 第1液 142 第2液
15 溝部 16 台座部
17 係止部 18 受け部
20 光ファイバ心線 21 光ファイバ
22 UV(Ultra Violet)プラスチック
23 光ファイバ素線 24 被覆材
51 第1のスリーブ 52 第2のスリーブ
53 開口端 54 底面
55 第1の挿入孔 56 第2の挿入孔
57 第1のストッパ部 58 第2のストッパ部
59 第2のスリーブの先端部
Claims (22)
- 光ファイバ接続部分の補強部材であって、
開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材を有し、
前記第1及び第2の矩形部材の対向する一方の面に2液反応型接着剤の第1液が、もう一方の面に前記2液反応型接着剤の第2液が、それぞれ塗布されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項1に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記2液反応型接着剤は、エポキシ樹脂系もしくは第2世代アクリル系接着剤(SGA)の接着剤であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 光ファイバ接続部分の補強部材であって、
開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材を有し、
前記第1及び第2の矩形部材を接続しているそれぞれの辺の近傍に接着剤が塗布されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項3に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記接着剤は、アクリレート系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ホットメルト接着剤、第2世代アクリレート系接着剤、光硬化型接着剤のうちの少なくともいずれかであることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1の矩形部材の前記対向する面の少なくともいずれかに、前記光ファイバを位置決めするための、前記光ファイバの断面形状に合わせた断面の溝部または台座部が形成されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1及び第2の矩形部材は樹脂製であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1及び第2の矩形部材は薄肉に形成された樹脂部により連結されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記光ファイバは、光ファイバ心線もしくはテープ心線であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1の矩形部材もしくは前記第2の矩形部材は透明であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1の矩形部材は係止部を有し、前記第2の矩形部材は前記係止部を係止する受け部を有し、前記係止部を前記受け部に係止することにより前記第1及び第2の矩形部は閉じた状態に維持されることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項1〜10のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1もしくは第2の矩形部材の前記接着剤の塗布面に、前記接着剤を吸収する材料が介在もしくは貼り付けられていることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 光ファイバ接続部分の補強部材であって、
開口端を有する中空の第1のスリーブと、
前記開口端から前記第1のスリーブに挿入される第2のスリーブと、
を有し、
前記第1のスリーブの底面の中心に光ファイバ心線が挿入される第1の挿入孔が形成され、
前記第2のスリーブの長手方向に沿って当該第2のスリーブの中心を貫通する前記光ファイバ心線が挿入される第2の挿入孔が形成され、
前記第1のスリーブの内側面には当該内側面から突出する第1のストッパ部が形成され、
前記第2のスリーブの外側面には前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した際に前記第1のストッパ部に当接する第2のストッパ部が形成されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項12に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1のストッパ部はその内径を前記第2のスリーブの外径に一致させた環状の凸部であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項12または13に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1のストッパ部は前記開口端側に斜面を有する略三角形状の断面に形成され、
前記第2のストッパ部は第2のスリーブが前記第1のスリーブに挿入される側に斜面を有する略三角形状の断面に形成されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項12〜14のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1の挿入孔及び前記第2の挿入孔の内径は、前記光ファイバ心線の外径よりもやや大きな径であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項12〜15のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1のスリーブと前記第2のスリーブとの間の空間に未硬化の状態の接着剤が充填されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項16に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記接着剤は、前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した場合に、前記接着剤が第1のスリーブ、第2のスリーブ、及び前記光ファイバ心線の間に存在する隙間に充填される量が充填されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項16または17に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記接着剤は、光硬化型接着剤、加熱硬化型接着剤、嫌気性接着剤のうちの少なくともいずれかであることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 請求項12〜18のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
前記第1のスリーブと前記第2のスリーブの素材は透明であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。 - 開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材の、対向する一方の面に2液反応型接着剤の第1液を、もう一方の面に前記2液反応型接着剤の第2液を、それぞれ塗布する工程と、
前記第1と第2の矩形部材の間に光ファイバを位置決めした状態で前記第1及び第2の矩形部材を閉じることにより前記第1液と前記第2液とを接触させるとともに前記光ファイバの融着接続部を第1及び第2の矩形部材の間に挟み込む工程と、
を含むことを特徴とする光ファイバ接続部分の補強方法。 - 開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材の、前記第1及び第2の矩形部を接続しているそれぞれの辺の近傍に接着剤を塗布する工程と、
前記第1と第2の矩形部材の間に光ファイバを位置決めした状態で前記第1及び第2の矩形部材を閉じるとともに前記光ファイバの融着接続部を第1及び第2の矩形部材の間に挟み込む工程と、
を含むことを特徴とする光ファイバ接続部分の補強方法。 - 開口端を有する中空の第1のスリーブと、
前記開口端から前記第1のスリーブに挿入される第2のスリーブと、
を有し、
前記第1のスリーブの底面の中心に光ファイバ心線が挿入される第1の挿入孔が形成され、
前記第2のスリーブの長手方向に沿って当該第2のスリーブの中心を貫通する前記光ファイバ心線が挿入される第2の挿入孔が形成され、
前記第1のスリーブの内側面には当該内側面から突出する第1のストッパ部が形成され、
前記第2のスリーブの外側面には前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した際に前記第1のストッパ部に当接する第2のストッパ部が形成されてなる補強部材を用いた光ファイバ接続部分の補強方法であって、
前記光ファイバ心線を切断する工程と、
切断された一方の前記光ファイバ心線を前記第1のスリーブの前記第1の挿入孔に挿入し、もう一方の前記光ファイバ心線を前記第2のスリーブの前記第2の挿入孔に挿入する工程と、
前記光ファイバ心線を融着接続する工程と、
前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した場合にできる前記第1のスリーブと前記第2のスリーブとの間の空間に未硬化の接着剤を充填する工程と、
前記光ファイバ心線の融着接続部を前記第1のスリーブ内に位置決めする工程と、
前記第2のスリーブを前記第2のストッパ部が前記第1のストッパ部に当接する位置まで前記第1のスリーブに挿入する工程と、
を含むことを特徴とする光ファイバ接続部分の補強方法。
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