JP2005250294A - 光ファイバ接続部分の補強部材及び光ファイバ接続部分の補強方法 - Google Patents

光ファイバ接続部分の補強部材及び光ファイバ接続部分の補強方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバ接続部分を迅速かつ確実に補強し、光ファイバ接続工程等を迅速かつ確実に進めることができるようにする。
【解決手段】開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材11,12の、対向する一方の面に2液反応型接着剤の第1液141を、もう一方の面に前記2液反応型接着剤の第2液142を、それぞれ塗布し、第1と第2の矩形部材11,12の間に光ファイバ21を位置決めした状態で第1及び第2の矩形部材11,12を閉じることにより第1液と第2液141、142とを接触させるとともに光ファイバの融着接続部を第1及び第2の矩形部材の間に挟み込むようにする。
【選択図】 図1

Description

この発明は光ファイバ接続部分の補強部材及び光ファイバ接続部分の補強方法に関し、とくに光ファイバの融着接続部を確実かつ迅速に補強するための技術に関する。
光ファイバの接続方法の一つである融着接続は、(1)ストリッパ等の工具を用いて行われる光ファイバの被覆除去工程、(2)ファイバカッタ等の工具を用いて行われる光ファイバの切断工程、(3)固定V溝(外径合わせ法)や可動V溝(コア調心法)等を使用して行われる光ファイバの軸合わせ工程、(4)接続される光ファイバの先端部同士を接触させ、接触部を溶融しつつ圧力を加えて押し込む融着工程、(5)被覆部が除去された機械的強度が低下している接続部を補強する工程である補強工程、といった工程によって行われる。
ここで上記工程のうち(5)の補強工程における補強方法としては、従来から様々な方法が提案されている。例えば特許文献1には、ホットメルト接着剤を用いた補強方法が開示されている。この方法では、ホットメルト系接着剤を塗布したシート部材により、光ファイバをサンドイッチ状に挟み込み上下両側から加熱するようにしている。また例えば特許文献2には、紫外線硬化型樹脂を封入した容器を収納している透明チューブの内部に光ファイバを収納し、容器の側方から圧力を加えて紫外線効果型樹脂を押し出して透明チューブ内に充填し、紫外線を外部から照射させて硬化させる方法が開示されている。さらに特許文献3には、光ファイバの接続部をキャビティ内に挿入し、キャビティ内に紫外線硬化樹脂を注入してその一部を樹脂排出ゲートから排出させ、紫外線を照射して樹脂を硬化させて補強樹脂被覆を形成する方法が開示されている。
特開平11−326677号公報 特開2002−14251号公報 特開2002−120242号公報
ところで、光ファイバの融着接続に際しては、一般に融着作業に要する時間(上記(1)から(4)までの工程までに要する時間)に比べて補強作業に要する時間(上記(5)の工程に要する時間)の方が長く、補強作業に要する時間が補強作業の迅速化を阻害する要因となっている。例えば現在一般的に使用されている熱収縮方式スリーブでは、加熱時間がかかるとともに冷めて触れるようになるまでに時間がかかるため、その待ち時間に次の心線の作業を並行して行うなど、時間を無駄にしないための工法上の工夫が行われていることもある。回線工事などにおいては、複数箇所における融着接続を迅速かつ確実に行って、工期をできるだけ短縮することが要請されている。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、融着接続部を迅速かつ確実に補強することができ、融着接続工程を迅速かつ確実に進めることができる光ファイバ接続部分の補強部材及び光ファイバ接続部分の補強方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のうち請求項1に記載の発明は、光ファイバ接続部分の補強部材であって、開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材を有し、前記第1及び第2の矩形部材の対向する一方の面に2液反応型接着剤の第1液が、もう一方の面に前記2液反応型接着剤の第2液が、それぞれ塗布されてなることとする。
本発明によれば、第1及び第2の矩形部材の間に光ファイバの融着接続部を挟み込むようにして第1及び第2の矩形部剤を閉じることにより、第1液及び第2液が接触して接着剤の硬化が始まり、融着接続部の周囲は硬化した接着剤で固められるとともに第1及び第2の矩形部材によっても保護される。このため、融着接続部を迅速かつ確実に補強することができる。また接着剤として2液反応型接着剤を用い、第1及び第2の矩形部材の対向する一方の面に第1液を、もう一方の面に第2液を塗布するようにすることで、第1及び第2の矩形部材を閉じない限り接着剤の硬化は開始されない。このため、例えば作業現場に持ち込む前にあらかじめ接着剤を塗布しておくといったことが可能となり、一方、現場に到着してからは作業を迅速に進めることができる。その結果、光ファイバの融着接続にかかる一連の作業を迅速かつ確実に進めることができる。
また本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記2液反応型接着剤は、エポキシ樹脂系もしくは第2世代アクリル系接着剤(SGA)の接着剤であることとする。
また本発明のうち請求項3に記載の発明は、光ファイバ接続部分の補強部材であって、開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材を有し、前記第1及び第2の矩形部材を接続しているそれぞれの辺の近傍に接着剤が塗布されてなることとする。
このように第1及び第2の矩形部材を接続しているそれぞれの辺の近傍に接着剤を塗布するようにした場合、第1及び第2の矩形部材を閉じることにより接着剤が押しつぶされて、接着剤が第1及び第2の矩形部材の対向するそれぞれの面全体に自然に広がる。これにより第1及び第2の矩形部材の対向する面全体にわたって均一に接着剤を塗布することができる。また光ファイバ心線やテープ心線の周囲の隅々に接着剤を十分に行き渡らせることができる。このようにして光ファイバの融着接続部を迅速かつ確実に補強することが可能となる。
本発明のうち請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記接着剤は、アクリレート系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ホットメルト接着剤、第2世代アクリレート系接着剤、光硬化型接着剤のうちの少なくともいずれかであることとする。
本発明のうち請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1の矩形部材の前記対向する面の少なくともいずれかに、前記光ファイバを位置決めするための、前記光ファイバの断面形状に合わせた断面の溝部または台座部が形成されてなることとする。
このように光ファイバを位置決めするためのガイドを設けることで、光ファイバ心線等の融着接続部の位置決めを簡単かつ確実に行うことができ、光ファイバの融着接続にかかる作業を迅速かつ確実に進めることができる。
また本発明のうち請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1及び第2の矩形部材は樹脂製であることとする。
このように第1及び第2の矩形部材を樹脂製とすることで、補強部材を軽量かつ強固に組成できる。また樹脂製とすることで効率よく低コストで補強部材を提供することができる。
本発明のうち請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1及び第2の矩形部材は薄肉に形成された樹脂部により連結されてなることとする。
このように第1及び第2の矩形部材の連結部を第1及び第2の矩形部材の成型時にこれらと一体的に形成することで効率よく補強部材を生産できる。
本発明のうち請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記光ファイバは、光ファイバ心線もしくはテープ心線であることとする。
本発明のうち請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1の矩形部材もしくは前記第2の矩形部材は透明であることとする。
第1の矩形部材もしくは第2の矩形部材を透明とすることで、光ファイバ心線の状態や接着剤の状態を外部から容易に視認することができ、補強作業を効率よく迅速に行うことができる。
本発明のうち請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1の矩形部材は係止部を有し、前記第2の矩形部材は前記係止部を係止する受け部を有し、前記係止部を前記受け部に係止することにより前記第1及び第2の矩形部は閉じた状態に維持されることとする。
第1の矩形部材に設けた係止部を第2の矩形部材に設けた受け部に係止させることで、硬化するまで手で押さえておく必要がなくなり、また固定具を用いる必要もなくなり、補強作業を迅速に行える。
本発明のうち請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1もしくは第2の矩形部材の前記接着剤の塗布面に、前記接着剤を吸収する材料が介在もしくは貼り付けられていることとする。
このようにすることで、接着剤が塗布面から流れ出してしまうのを防ぐことができる。
本発明のうち請求項12に記載の発明は、光ファイバ接続部分の補強部材であって、開口端を有する中空の第1のスリーブと、前記開口端から前記第1のスリーブに挿入される第2のスリーブと、を有し、前記第1のスリーブの底面の中心に光ファイバ心線が挿入される第1の挿入孔が形成され、前記第2のスリーブの長手方向に沿って当該第2のスリーブの中心を貫通する前記光ファイバ心線が挿入される第2の挿入孔が形成され、前記第1のスリーブの内側面には当該内側面から突出する第1のストッパ部が形成され、前記第2のスリーブの外側面には前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した際に前記第1のストッパ部に当接する第2のストッパ部が形成されてなることとする。
本発明によれば、融着接続において切断された一方の光ファイバ心線を第1のスリーブの第1の挿入孔に挿入し、一方の光ファイバ心線を第2のスリーブの第2の挿入孔に挿入し、第1のスリーブと第2のスリーブの間に接着剤を充填し、光ファイバ心線の融着接続部を第1のスリーブ内に位置決めした状態で第2のスリーブを第1のスリーブに第2のストッパ部が第1のストッパ部に当接するまで挿入するという簡単な作業により融着接続部を補強することができる。これにより迅速かつ確実に補強作業を行うことができる。
本発明の請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1のストッパ部はその内径が前記第2のスリーブの外径にほぼ一致する環状の凸部であることとする。
本発明のうち請求項14に記載の発明は、請求項12または13に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1のストッパ部は前記開口端側に斜面を有する略三角形状の断面に形成され、前記第2のストッパ部は第2のスリーブが前記第1のスリーブに挿入される側に斜面を有する略三角形状の断面に形成されてなることとする。
第2のスリーブ52を第1のスリーブに押し込んで行くことにより第2のストッパ部の先端は第1のストッパ部を乗り越える。この状態で手を離すと接着剤の反力によって第2のストッパ部の平坦面が第1のストッパ部の平坦面に押しつけられ、第2のストッパ部は現位置に固定される。これにより、作業員等は接着剤が固まるまで第1のスリーブや第2のスリーブをおさえておく必要がなくなり、作業を効率よく進めることができる。
本発明のうち請求項15に記載の発明は、請求項12〜14のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1の挿入孔及び前記第2の挿入孔の内径は、前記光ファイバ心線の外径よりもやや大きな径であることとする。
このように第1の挿入孔及び第2の挿入孔の内径が、光ファイバ心線の外径よりもやや大きな径であることで、接着剤は第1の挿入孔と光ファイバ心線との間の隙間や第2の挿入孔と光ファイバ心線との間の隙間にも入り込む。これにより光ファイバ心線の周囲をまんべんなく接着剤で固めることが可能となり、光ファイバ接続部分を確実に補強することができる。
本発明のうち請求項16に記載の発明は、請求項12〜15のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1のスリーブと前記第2のスリーブとの間の空間に未硬化の状態の接着剤が塗布されてなることとする。
本発明のうち請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記接着剤は、前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した場合に、前記接着剤が第1のスリーブ、第2のスリーブ、及び前記光ファイバ心線の間に存在する隙間に充填される量が塗布されてなることとする。
塗布する接着剤の量をこのような量に設定することで、必要最小限の量で確実に光ファイバ接続部分を補強することができる。
本発明のうち請求項18に記載の発明は、請求項16または17に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記接着剤は、光硬化型接着剤、加熱硬化型接着剤、嫌気性接着剤のうちの少なくともいずれかであることとする。
接着剤として光硬化型接着剤や加熱硬化型接着剤を用いた場合は、第2のスリーブを第1のスリーブに挿入し、光ファイバ心線の融着接続部を正しい位置に位置決めした後に意図的に硬化を開始させることができるので余裕をもって確実に作業を行うことができる。また接着剤として嫌気性接着剤を用いた場合には、接着剤が空気から遮断されるまで硬化が開始されなくなるので、第2のスリーブを第1のスリーブに挿入するまで接着剤の硬化の進行状況を気にすることなく作業を進めることができる。これにより確実に光ファイバ接続部分を補強することができる。
本発明のうち請求項19に記載の発明は、請求項12〜18のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、前記第1のスリーブと前記第2のスリーブの素材は透明であることとする。
このように第1のスリーブもしくは第2のスリーブを透明とすることで、光ファイバ心線の状態や接着剤の状態を外部から容易に視認することができ、補強作業を効率よく迅速に行うことができる。
本発明のうち請求項20に記載の発明は、光ファイバ接続部分の補強方法であって、開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材の、対向する一方の面に2液反応型接着剤の第1液を、もう一方の面に前記2液反応型接着剤の第2液を、それぞれ塗布する工程と、前記第1と第2の矩形部材の間に光ファイバを位置決めした状態で前記第1及び第2の矩形部材を閉じることにより前記第1液と前記第2液とを接触させるとともに前記光ファイバの融着接続部を第1及び第2の矩形部材の間に挟み込む工程と、を含むこととする。
この方法によれば光ファイバの接続部分を迅速かつ確実に補強することができ、光ファイバの融着接続工程を迅速かつ確実に進めることができる。
本発明のうち請求項21に記載の発明は、光ファイバ接続部分の補強方法であって、開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材の、前記第1及び第2の矩形部を接続しているそれぞれの辺の近傍に接着剤を塗布する工程と、前記第1と第2の矩形部材の間に光ファイバを位置決めした状態で前記第1及び第2の矩形部材を閉じるとともに前記光ファイバの融着接続部を第1及び第2の矩形部材の間に挟み込む工程と、を含むこととする。
この方法によれば光ファイバの接続部分を迅速かつ確実に補強することができ、光ファイバの融着接続工程を迅速かつ確実に進めることができる。
本発明のうち請求項22に記載の発明は、光ファイバ接続部分の補強方法であって、開口端を有する中空の第1のスリーブと、前記開口端から前記第1のスリーブに挿入される第2のスリーブと、を有し、前記第1のスリーブの底面の中心に光ファイバ心線が挿入される第1の挿入孔が形成され、前記第2のスリーブの長手方向に沿って当該第2のスリーブの中心を貫通する前記光ファイバ心線が挿入される第2の挿入孔が形成され、前記第1のスリーブの内側面には当該内側面から突出する第1のストッパ部が形成され、前記第2のスリーブの外側面には前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した際に前記第1のストッパ部に当接する第2のストッパ部が形成されてなる補強部材を用いた光ファイバの補強方法であって、前記光ファイバ心線を切断する工程と、切断された一方の前記光ファイバ心線を前記第1のスリーブの前記第1の挿入孔に挿入し、もう一方の前記光ファイバ心線を前記第2のスリーブの前記第2の挿入孔に挿入する工程と、前記光ファイバ心線を融着接続する工程と、前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した場合にできる、前記第1のスリーブと前記第2のスリーブとの間の空間に未硬化の接着剤を充填する工程と、前記光ファイバ心線の融着接続部を前記第1のスリーブ内に位置決めする工程と、前記第2のスリーブを前記第2のストッパ部が前記第1のストッパ部に当接する位置まで前記第1のスリーブに挿入する工程と、を含むこととする。
この方法によれば光ファイバの接続部分を迅速かつ確実に補強することができ、光ファイバの融着接続工程を迅速かつ確実に進めることができる。
本発明によれば、光ファイバの接続部分を迅速かつ確実に補強することができ、光ファイバの融着接続工程を迅速かつ確実に進めることができる。
[実施例1]
図1Aは本発明の一実施形態(実施例1)として説明する、光ファイバ心線の融着接続部(光ファイバの接続部分)を補強するための補強部材10の斜視図である。補強部材10は、第1の矩形部材11と第2の矩形部材12とを有している。第1及び第2の矩形部材11,12はいずれも樹脂製である。上記樹脂としては、ABS樹脂、ナイロン樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂等が用いられる。なお、第1及び第2の矩形部材11,12の素材として樹脂以外を用いることもできる。
第1及び第2の矩形部材11,12のそれぞれの長辺11a,12a同士は、薄肉の樹脂で形成される可撓性を有する連結部13により連結されている。連結部13は、例えば第1及び第2の矩形部材11,12の成型時にこれらと一体的に形成される。連結部13を第1及び第2の矩形部材11,12の成型時にこれらと一体的に形成するようにすることにより補強部材10を効率よく生産することができる。第1及び第2の矩形部材11,12は、連結部13を支点として開閉することができる。図1B及び図1Cはそれぞれ補強部材10を図1Aの+X方向から見た側面図である。図1Bは第1及び第2の矩形部材11、12を開いた状態を示している。また図1Cは、第1及び第2の矩形部材11、12を閉じた状態を示している。なお、連結部13を薄肉の樹脂に代えて蝶番で構成することもできる。
補強対象となる光ファイバ心線20の融着接続部Uは、第1の矩形部材11と第2の矩形部材12との間に挟み込まれる。図2に本実施形態で用いる光ファイバ心線20の構造を示す、光ファイバ心線20の断面図である。光ファイバ心線20は、石英系等の光ファイバ21をUV(Ultra Violet)プラスチック22で被覆した光ファイバ素線23を、ナイロン等の被覆材24で被覆した構造になっている。
光ファイバ心線20が挟み込まれる第1及び第2の矩形部材11,12の対向する各面には、接着剤14が塗布されている。接着剤14は、それぞれが単体では硬化しない2液(第1液141と第2液142)からなる、両液が接触することにより硬化が開始されるタイプの2液反応型(混合型)の接着剤である。このような2液反応型(混合型)の接着剤14としては、例えばエポキシ樹脂系の接着剤、第2世代アクリル系接着剤(SGA)等がある。本実施形態では、第1の矩形部材11の側の面に第1液141を、第2の矩形部材12の側の面に第2液142を、それぞれ塗布している。なお、第1及び第2の矩形部材11,12のそれぞれの面に塗布される接着剤14の量は、光ファイバ心線20の融着接続部Uを挟み込んだ場合に光ファイバ心線20の周囲にまんべんなく充填され、かつ、第1及び第2の矩形部材11,12の周囲からはみ出さない程度に調節されている。
次に以上に説明した補強部材10の使用方法について説明する。補強部材10は、融着接続により光ファイバ心線20の所定箇所を接続した後に用いられる。最初の工程では、第2の矩形部材12の所定位置に光ファイバ心線20の融着接続部Uを位置決めする。この位置決めは、光ファイバ心線20が第1の矩形部材11と第2の矩形部材12の長手方向に沿って平行となるように、融着接続部Uがちょうど第2の矩形部材12の長手方向の中間位置に位置するように行われる。
次工程では、光ファイバ心線20を挟み込むように連結部13を支点として折り曲げることにより第1及び第2の矩形部材11、12を接合する。このとき、第1の矩形部材11と第2の矩形部材12のそれぞれの対向面に塗布されている第1液141と第2液142とが接触し、接着剤14の硬化が開始される。接着剤14が完全に硬化するまでは、第1及び第2の矩形部材11,12を手で押さえておくか、もしくは、クリップ等の固定具を用いてこれらを固定しておく。接着剤14が硬化すれば、第1及び第2の矩形部材11,12が光ファイバ心線20を挟み込んだ状態で固定される。また光ファイバ心線20の周囲にまわりこんだ接着剤14によって補強対象である光ファイバ心線20の融着接続部Uが確実に補強される。
なお、以上のように2液反応型(混合型)接着剤を用いることで、自然硬化を気にすることがなく、補強部材10にあらかじめ第1液141と第2液142とを塗布しておくことも可能である。このため、補強部材10をあらかじめ接着剤14を塗布した状態で現場に持ち込むことができるので、現場における作業が簡素化されて作業の迅速化が図られる。なお、接着剤14として硬化速度の速いものを用いることで、補強作業をより短期間で完了することができる。
以上の説明は光ファイバ心線20の融着接続部Uを補強する場合であったが、例えば図3に示す構造からなるテープ心線(リボン心線)の融着接続部を補強する場合にも、本発明を応用することができる。なお、図3に示すテープ心線30は、複数の光ファイバ素線23を並列させて内部UVコート32により一体化し、さらにその周りに外部UVコート33を施した構造になっている。
また光ファイバ心線20やテープ心線30を簡単かつ確実に補強部材10に位置決めできるように、例えば光ファイバ心線20やテープ心線30が挟み込まれる、第1もしくは第2の矩形部材11,12の対向する面内にガイドを形成するようにしてもよい。
図4Aに示す例では、上記ガイドとして、第1及び第2の矩形部材11,12の対向する面内に光ファイバ心線20が補強部材10の長手方向に沿って平行に位置決めされるようにするための溝部15を形成している。この例では溝部15の断面を光ファイバ心線20の断面形状に合わせて半円形としている。図4Bでは、上記面内にテープ心線30が補強部材10の長手方向に沿って平行に位置決めされるようにする溝部15を形成している。この例では溝部15の断面をテープ心線30の断面形状に合わせて矩形としている。図4Cでは、上記面内に光ファイバ心線20を補強部材10の長手方向に沿って平行に位置決されるようにする台座部16を形成している。この例では台座部16の断面を光ファイバ心線20の断面形状に合わせて半円形としている。図4Dでは、上記面内にテープ心線30を補強部材10の長手方向に沿って平行に収容するためのガイドとなる台座部16を形成している。この例では台座部16の断面をテープ心線30の断面形状に合わせて長円形としている。
このように第1もしくは第2の矩形部材11,12の対向する面内にガイドを設けることで、光ファイバ心線20もしくはテープ心線30を所定位置に簡単かつ確実に位置決めできる。そしてこれにより補強作業を効率よく進めることができる。なお、図4C及び図4Dの場合は上記ガイドとなる台座部16を連続的に形成するのではなく、断続的に形成するようにしてもよい。これにより台座部16によって接着剤14の流動が完全に堰き止められてしまうことがなく、光ファイバ心線20やテープ心線30周囲に接着剤14が行き渡るようにすることができる。
本実施形態の場合、接着剤14が硬化するまでの間、第1及び第2の矩形部材11,12を手で押さえておくか、クリップ等の適宜な固定具を用いて固定しなければならない。しかしながら例えば図5に示すような仕組みを設けることで、このような手間を省くことができる。図5の例では、第1の矩形部材11に爪部を有する係止部17を設け、一方、第2の矩形部材12に前記係止部17を係止するための受け部18を設けている。つまり係止部17を受け部18に係止させることで、硬化するまで手で押さえておく必要がなくなり、また固定具を用いる必要がなくなる。
補強部材10の運搬時等において、第1液141及び第2液142の表面にゴミや埃が付着しないよう、第1液141及び第2液142の表面を保護シートで保護しておくようにしてもよい。なお、保護シートの素材としては、例えば保護シートを剥がした際に接着剤が付着しにくく、また接着面に貼り付けている際は剥がれにくい性質であることが好ましい。具体的には紙製や樹脂製のフィルムを上記保護シートとして用いることができる。
第1もしくは第2の矩形部材11,12の素材として透明のものを用いてもよい。これにより光ファイバ心線20やテープ心線30の状態、接着剤14の状態を外部から容易に視認可能となり、補強作業を効率よく迅速に行える。
図6Aに示すように、接着剤14は、第1及び第2の矩形部材11,12を接続している第1及び第2の矩形部材11,12の各辺の近傍に補強部材10の長手方向に沿って塗布するようにするようにしてもよい。このような位置に接着剤14を塗布した場合、図6Bに示すように、第1の矩形部材11と第2の矩形部材12とを閉じるにつれ接着剤14は押しつぶされることになる。これにより接着剤14が第1及び第2の矩形部材11,12の対向するそれぞれの面の全体にまんべんなく広がり、第1及び第2の矩形部材11,12の対向する面の全体にわたって均一に接着剤14を塗布することができる。また光ファイバ心線20やテープ心線30の周囲の隅々にまで接着剤14を十分に行き渡らせることができる。なお、この場合は接着剤14として、例えば2液反応型接着剤以外のアクリレート系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ホットメルト接着剤、第2世代アクリレート系接着剤、光硬化型接着剤、等を用いることができる。
接着剤14の粘度が低い場合には、例えば接着剤14の塗布面にスポンジシートのような吸収性の材料を介在させるかもしくは貼り付けておき、接着剤14はこれに浸み込ませるようにして塗布するようにする。これにより接着剤14が塗布面から流れ出してしまうのを防ぐことができる。
[実施例2]
図7Aは本発明の一実施形態(実施例2)として説明する、光ファイバの接続部分である光ファイバの融着接続部を補強するための補強部材10の側断面図である。補強部材10は、樹脂製円筒状の第1のスリーブ51と、第1のスリーブ51に挿入される第2のスリーブ52とを有している。第1及び第2のスリーブ51,52はいずれも樹脂製である。上記樹脂としては、ABS樹脂、ナイロン樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂等が用いられる。なお、第1及び第2のスリーブ51,52の素材として樹脂以外を用いることもできる。
図7Aに示すように、第1のスリーブ51の一端は開口端53になっている。第1のスリーブ51の他端には底面54が形成されている。底面54の中央には補強対象となる光ファイバ心線20が挿入される第1の挿入孔55が形成されている。一方、第2のスリーブ52には、当該第2のスリーブ52の長手方向に沿って平行に貫通させて、光ファイバ心線20が挿入される第2の挿入孔56が設けられている。第1及び第2の挿入孔55,56の内径は、それぞれ前記光ファイバ心線20の外径よりもやや大きな径に設定される。なお、本実施形態では光ファイバ心線20として図2に示す断面構造のものを用いている。
第1のスリーブ51の内側面の開口端53近傍には、第1のスリーブ51の内側面に沿って環状に設けられた凸部である第1のストッパ部57が形成されている。一方、第2のスリーブ52の外側面には、その外径を第1のスリーブ51の内径にほぼ一致させて環状に設けられた凸部である第2のストッパ部58が形成されている。第2のスリーブ52を第1のスリーブ51に挿入していくと、遂には第2のストッパ部58は第1のストッパ部57に当接する。つまり第1のストッパ部57は第2のスリーブ52をそれ以上第1のスリーブ51に挿入させないようにするストッパとしての役目を果たす。
次に、上記補強部材10の使用方法について具体的に説明する。最初の工程では、光ファイバ心線20の融着接続工程において光ファイバ心線20を切断した際に、切断された一方の側の光ファイバ心線20に第1のスリーブ51の第1の挿入孔55に、他方の側の光ファイバ心線20を第2のスリーブ52の第2の挿入孔56にそれぞれ挿入する。
次工程では、光ファイバ心線20を融着接続する。次に光ファイバ心線20に沿って第1のスリーブ51をスライドさせ、融着接続部Uを第1のスリーブ51内の所定位置に位置決めする。そして第1のスリーブ51と第2のスリーブ52との間の空間部分に未硬化の接着剤を充填する。接着剤14は第2のスリーブ52を第1のスリーブ51に挿入していった場合に第1のスリーブ51、第2のスリーブ52、及び前記光ファイバ心線20のそれぞれの間に存在する空間部分や隙間部分を充填するのに十分な量を充填する。
なお、接着剤14は、この段階で充填するのではなく、もっと前の段階で充填するようにしてもよい。接着剤14としては、例えばアクリレート系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ホットメルト接着剤、第2世代アクリレート系接着剤、ハネムーン接着剤等、を用いる。エポキシ樹脂系接着剤等の2液反応型の接着剤を用いる場合には、あらかじめ両液を混合してから接着剤を第1のスリーブ51内に注入するようにしてもよいし、2液の一方を第1のスリーブ51に、もう一方を第2のスリーブ52に塗布しておくようにしてもよい。この場合には第2のスリーブ51を第1のスリーブ52に挿入する際に両液が接触することにより自然に硬化が開始される。さらに接着剤14として光硬化型接着剤、加熱硬化型接着剤、嫌気性接着剤等を用いてもよい。光硬化型接着剤や加熱硬化型接着剤を用いた場合には、硬化を開始させるタイミングを意図的に指定できるので、溶融をもって作業を行うことができる。また嫌気性接着剤を用いた場合には、第2のスリーブ52が第1のスリーブ51に挿入されて空気が遮断されるまでの間、自然硬化を気にすることなく作業を進めることができる。
次工程では、第2のストッパ部52が第1のストッパ部51に当接する位置まで、第2のスリーブ52を第1のスリーブ51に完全に挿入する。図7Bは第2のスリーブ52を第1のスリーブ51に完全に挿入した状態を示す補強部材10の断面図である。これにより接着剤14は第1のスリーブ51と第2のスリーブ52との間にできる空間部分の他、第1の挿入孔55と光ファイバ心線20との間にできる隙間部分や第2の挿入孔56と光ファイバ心線20との間の隙間部分にも入り込んでいく。これにより光ファイバ心線20を確実に補強することができる。なお、接着剤14として硬化時間の短いものを選択することで、短時間で補強作業を完了させることができる。また第1もしくは第2のスリーブ51,52の素材として透明のものを用いることで、光ファイバ心線20の状態を外部から容易に視認することが可能となり、補強作業を効率よく行うことができる。
ところで上記使用方法によれば、第2のスリーブ52を第1のスリーブ51に挿入してから接着剤14が硬化するまでの間、接着剤14の反力に抗して第1のスリーブ51と第2のスリーブ52を押さえておく必要がある。例えば図8に示すような補強部材10の構造とすればこの問題を解決できる。
図8に示す例では、第1のスリーブ51に形成されている第1のストッパ部57の断面を、第1のスリーブ51の開口端53側に斜面571を有する略三角形状の断面に形成し、一方、第2のスリーブ52に形成されている第2のストッパ部58の断面を第1のスリーブ51側に挿入される側に斜面581を有する略三角形状の断面に形成している。第2のスリーブ52を第1のスリーブ51に押し込んでいくと、まず第2のストッパ部58の斜面581が第1のストッパ部57の斜面571に当接する。ここでさらに力を加えて第2のスリーブ52を押し込んでいくと、次に第1のストッパ部57の先端部573及び第2のストッパ部58の先端部583がそれぞれ屈曲し、第2のストッパ部58が第1のストッパ部57を乗り越える。第2のストッパ部58が第1のストッパ部57を乗り越えた後は、手を離しても接着剤14の反力により第2のストッパ部58の平坦面582が第1のストッパ部57の平坦面572に押しつけられるが、それ以上第2のスリーブ52が戻されてしまうことはない。従って接着剤14が固まるまでの間、第1のスリーブ51や第2のスリーブ52を押さえておく必要が無くなる。
以上本発明の一実施形態について説明したが、以上の実施形態の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
図1Aは本発明の一実施形態として説明する、光ファイバ心線20の融着接続部Uを補強するための補強部材10の斜視図であり、図1Bは補強部材10を図1Aの+X方向から見た第1及び第2の矩形部材11、12を開いた状態を示す側面図であり、図1Cは補強部材10を図1Aの+X方向から見た第1及び第2の矩形部材11、12を閉じた状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態として説明する光ファイバ心線20の構造を説明する、光ファイバ心線20の断面図である。 本発明の一実施形態として説明するテープ心線30の構造を説明する、テープ心線30の断面図である。 図4A乃至図4Dはそれぞれ補強部材10を図1AのY方向から見た側面図であり、図4Aは本発明の一実施形態として説明する補強部材10に光ファイバ心線20を位置決めするための溝部15を設けた構成を示す図であり、図4Bは本発明の一実施形態として説明する補強部材10にテープ心線30を位置決めするための溝部15を設けた構成を示す図であり、図4Cは本発明の一実施形態として説明する補強部材10に光ファイバ心線20を位置決めするための台座部16を設けた構成を示す図であり、図4Dは本発明の一実施形態として説明する補強部材10にテープ心線30を位置決めするための台座部16を設けた構成を示す図である。 本発明の一実施形態として説明する、補強部材10に係止部17と受け部18とを設けた構成を説明する補強部材10の側面図である。 図6A及び図6Bは、本発明の一実施形態として説明する、補強部材10の側面図である。 図7A、図7Bはそれぞれ本発明の一実施形態(実施例2)として説明する光ファイバ心線20の融着接続部を補強するための補強部材10の側断面図を示す図であり、図7Aは第2のスリーブ52を第1のスリーブ51に完全に挿入する前の状態を示す側断面図であり、図7Bは第2のスリーブ52を第1のスリーブ51に完全に挿入した状態を示す側断面図である。 本発明の一実施形態(実施例2)として説明する第1及び第2のストッパ部57,58の一実施形態を説明する、補強部材10の一部拡大側断面図である。
符号の説明
10 補強部材
11 第1の矩形部材 12 第2の矩形部材
13 連結部 14 接着剤
141 第1液 142 第2液
15 溝部 16 台座部
17 係止部 18 受け部
20 光ファイバ心線 21 光ファイバ
22 UV(Ultra Violet)プラスチック
23 光ファイバ素線 24 被覆材
51 第1のスリーブ 52 第2のスリーブ
53 開口端 54 底面
55 第1の挿入孔 56 第2の挿入孔
57 第1のストッパ部 58 第2のストッパ部
59 第2のスリーブの先端部

Claims (22)

  1. 光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材を有し、
    前記第1及び第2の矩形部材の対向する一方の面に2液反応型接着剤の第1液が、もう一方の面に前記2液反応型接着剤の第2液が、それぞれ塗布されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  2. 請求項1に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記2液反応型接着剤は、エポキシ樹脂系もしくは第2世代アクリル系接着剤(SGA)の接着剤であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  3. 光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材を有し、
    前記第1及び第2の矩形部材を接続しているそれぞれの辺の近傍に接着剤が塗布されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  4. 請求項3に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記接着剤は、アクリレート系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ホットメルト接着剤、第2世代アクリレート系接着剤、光硬化型接着剤のうちの少なくともいずれかであることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1の矩形部材の前記対向する面の少なくともいずれかに、前記光ファイバを位置決めするための、前記光ファイバの断面形状に合わせた断面の溝部または台座部が形成されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1及び第2の矩形部材は樹脂製であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1及び第2の矩形部材は薄肉に形成された樹脂部により連結されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記光ファイバは、光ファイバ心線もしくはテープ心線であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1の矩形部材もしくは前記第2の矩形部材は透明であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1の矩形部材は係止部を有し、前記第2の矩形部材は前記係止部を係止する受け部を有し、前記係止部を前記受け部に係止することにより前記第1及び第2の矩形部は閉じた状態に維持されることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1もしくは第2の矩形部材の前記接着剤の塗布面に、前記接着剤を吸収する材料が介在もしくは貼り付けられていることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  12. 光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    開口端を有する中空の第1のスリーブと、
    前記開口端から前記第1のスリーブに挿入される第2のスリーブと、
    を有し、
    前記第1のスリーブの底面の中心に光ファイバ心線が挿入される第1の挿入孔が形成され、
    前記第2のスリーブの長手方向に沿って当該第2のスリーブの中心を貫通する前記光ファイバ心線が挿入される第2の挿入孔が形成され、
    前記第1のスリーブの内側面には当該内側面から突出する第1のストッパ部が形成され、
    前記第2のスリーブの外側面には前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した際に前記第1のストッパ部に当接する第2のストッパ部が形成されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  13. 請求項12に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1のストッパ部はその内径を前記第2のスリーブの外径に一致させた環状の凸部であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  14. 請求項12または13に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1のストッパ部は前記開口端側に斜面を有する略三角形状の断面に形成され、
    前記第2のストッパ部は第2のスリーブが前記第1のスリーブに挿入される側に斜面を有する略三角形状の断面に形成されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  15. 請求項12〜14のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1の挿入孔及び前記第2の挿入孔の内径は、前記光ファイバ心線の外径よりもやや大きな径であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  16. 請求項12〜15のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1のスリーブと前記第2のスリーブとの間の空間に未硬化の状態の接着剤が充填されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  17. 請求項16に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記接着剤は、前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した場合に、前記接着剤が第1のスリーブ、第2のスリーブ、及び前記光ファイバ心線の間に存在する隙間に充填される量が充填されてなることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  18. 請求項16または17に記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記接着剤は、光硬化型接着剤、加熱硬化型接着剤、嫌気性接着剤のうちの少なくともいずれかであることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  19. 請求項12〜18のいずれかに記載の光ファイバ接続部分の補強部材であって、
    前記第1のスリーブと前記第2のスリーブの素材は透明であることを特徴とする光ファイバ接続部分の補強部材。
  20. 開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材の、対向する一方の面に2液反応型接着剤の第1液を、もう一方の面に前記2液反応型接着剤の第2液を、それぞれ塗布する工程と、
    前記第1と第2の矩形部材の間に光ファイバを位置決めした状態で前記第1及び第2の矩形部材を閉じることにより前記第1液と前記第2液とを接触させるとともに前記光ファイバの融着接続部を第1及び第2の矩形部材の間に挟み込む工程と、
    を含むことを特徴とする光ファイバ接続部分の補強方法。
  21. 開閉自在に連結される第1及び第2の矩形部材の、前記第1及び第2の矩形部を接続しているそれぞれの辺の近傍に接着剤を塗布する工程と、
    前記第1と第2の矩形部材の間に光ファイバを位置決めした状態で前記第1及び第2の矩形部材を閉じるとともに前記光ファイバの融着接続部を第1及び第2の矩形部材の間に挟み込む工程と、
    を含むことを特徴とする光ファイバ接続部分の補強方法。
  22. 開口端を有する中空の第1のスリーブと、
    前記開口端から前記第1のスリーブに挿入される第2のスリーブと、
    を有し、
    前記第1のスリーブの底面の中心に光ファイバ心線が挿入される第1の挿入孔が形成され、
    前記第2のスリーブの長手方向に沿って当該第2のスリーブの中心を貫通する前記光ファイバ心線が挿入される第2の挿入孔が形成され、
    前記第1のスリーブの内側面には当該内側面から突出する第1のストッパ部が形成され、
    前記第2のスリーブの外側面には前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した際に前記第1のストッパ部に当接する第2のストッパ部が形成されてなる補強部材を用いた光ファイバ接続部分の補強方法であって、
    前記光ファイバ心線を切断する工程と、
    切断された一方の前記光ファイバ心線を前記第1のスリーブの前記第1の挿入孔に挿入し、もう一方の前記光ファイバ心線を前記第2のスリーブの前記第2の挿入孔に挿入する工程と、
    前記光ファイバ心線を融着接続する工程と、
    前記第2のスリーブを前記第1のスリーブに挿入した場合にできる前記第1のスリーブと前記第2のスリーブとの間の空間に未硬化の接着剤を充填する工程と、
    前記光ファイバ心線の融着接続部を前記第1のスリーブ内に位置決めする工程と、
    前記第2のスリーブを前記第2のストッパ部が前記第1のストッパ部に当接する位置まで前記第1のスリーブに挿入する工程と、
    を含むことを特徴とする光ファイバ接続部分の補強方法。

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