JP2005249525A - 路面荒さ推定装置及び路面荒さ推定方法 - Google Patents

路面荒さ推定装置及び路面荒さ推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 タイヤの内部圧力に応じて走行路面の状態をより的確に推定する。
【解決手段】 路面荒さ推定装置10は、タイヤの内部圧力Pを各々検出する圧力センサ35〜38及び車輪の車輪速度信号を各々検出する車輪速センサ31〜34を備える。同装置10は、前記信号を周波数解析して振動ゲインGavを算出し、基準圧力PSからの前記タイヤの内部圧力Pの偏差ΔTPに応じた共振ゲイン補正係数GPを求め、同算出された振動ゲインGavを共振ゲイン補正係数GPにて補正して補正振動ゲインGHを求め、同ゲインGHと所与の閾値とを比較して路面の状態を推定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車輪速度信号に含まれるサスペンションの車両前後方向の共振周波数における振動の周波数成分に基づいて同車両が走行する路面の荒さを推定する路面荒さ推定装置及び路面荒さ推定方法に関する。
車両走行中において路面の凹凸により車輪に生じた振動は、車体の前後方向の振動を吸収するために備えられているブッシュ(サスペンションの車両前後方向のコンプライアンスを構成するブッシュであり、以下、「サスペンション前後方向ブッシュ」と称呼する。)に伝達される。従って、前記車輪の振動によりサスペンション前後方向ブッシュは変形し、その変形により車軸は車体に対して車両前後方向に振動する。この車軸の車両前後方向の振動は、車輪の回転速度を変化させる。この結果、車輪に取り付けられた車輪速センサの出力信号に基づいて得られる車輪速度信号は、サスペンション前後方向ブッシュの振動特性に基づく周波数成分を含む信号となる。
実際、車輪速度信号に対して周波数解析を行うと、図9に示したように、各周波数を有する振動の振幅(以下、「振動の周波数成分」又は「振動ゲイン」と称呼する。)には、一般的に周波数が100Hzの範囲内に3つのピークが現れる。このうち、周波数が10〜20Hzの領域に現れる振動ゲインのピークが、サスペンション前後方向ブッシュの振動特性により定まる共振に基づくものである。換言すると、図2に模式的に示したように車輪及びサスペンション前後方向ブッシュは、ばね−マス系を構成していると考えることができ、周波数が10〜20Hzの領域に現れる前述したピークに対応した周波数は、このばね−マス系の共振周波数と考えることができる。かかる共振周波数を、以下、「サスペンション前後方向共振周波数」と称呼する。
一方、サスペンション前後方向共振周波数の振動ゲインは、路面の状態に応じて変化することが知られている。特許文献1に記載の路面状態検出装置は、かかる事実を利用して路面状態を推定する装置である。この装置は、車輪速度信号に含まれるサスペンション前後方向共振周波数における振動の振幅の絶対値を所定時間積算し、同積算された積算値と所定の閾値とを比較することにより路面が悪路か否かを判定する。
特開平9−243345号公報(第0010欄〜第0013欄、図3,図4)
ところで、車輪に装着されたタイヤの内部圧力が変化すると、路面から前述したばね−マス系に入力される振動の大きさが変化するため、各周波数の振動ゲインも変化する。
しかし、前記路面状態検出装置は、サスペンション前後方向共振周波数における振動ゲインの絶対値のみに基づいてタイヤの内部圧力に基づくことなく走行路面の状態を判定していた。このため、路面の状態が的確に判定されないという問題があった。
本発明の目的は、サスペンション前後方向共振周波数を有する振動の周波数成分に基づくとともにタイヤの内部圧力に基づいて車両が走行する路面の状態を推定することにより、より的確に路面の荒さを推定することができる路面荒さ推定装置及び路面荒さ推定方法を提供することにある。
本発明に係る路面荒さ推定装置は、
車両の走行中、路面から車輪に伝達される振動の周波数成分を含む同車輪の車輪速度信号を検出する車輪速度信号検出手段と、
前記検出された車輪速度信号に含まれる振動の周波数成分からサスペンション前後方向共振周波数を有する振動の周波数成分を抽出する共振周波数抽出手段と、
前記車輪に装着されたタイヤの内部圧力を検出するタイヤ圧力検出手段と、
前記検出されたタイヤの内部圧力に基づいて前記抽出された振動の周波数成分を補正する周波数成分補正手段と、
前記補正された振動の周波数成分に基づいて前記車両が走行する路面の状態を推定する路面状態推定手段とを備える。
車輪速度信号に含まれている車両前後方向の振動の周波数成分は、タイヤの内部圧力により変動する。これを考慮して、本装置は、この車両前後方向の振動の周波数成分からサスペンション前後方向共振周波数における振動の周波数成分を抽出し、抽出された同振動の周波数成分をタイヤの内部圧力に基づいて補正した後、補正された同振動の周波数成分に基づいて路面の状態を推定する。この結果、タイヤの内部圧力の変動によって生じる路面の推定の誤差が小さくなり、同路面の状態がより的確に推定され得る。
また、路面荒さ推定装置は、更に、
外部からの操作信号に応答して前記タイヤの内部圧力に応じた値を前記タイヤの基準圧力として入力する基準圧力入力手段を備え、
前記周波数成分補正手段は、
前記入力されたタイヤの基準圧力からの前記検出されたタイヤの内部圧力の偏差に対応する補正係数を算出し、同算出された補正係数を使用して前記抽出された振動の周波数成分を補正する。
本装置は、タイヤの基準圧力からのタイヤの内部圧力の偏差に対応した補正係数を算出し、算出された補正係数を用いて前記抽出されたサスペンション前後方向共振周波数における振動の周波数成分を補正する。この結果、タイヤが任意の内部圧力を持つときに抽出されたサスペンション前後方向共振周波数における振動の周波数成分は、タイヤが所定の基準圧力を持つときに抽出される同振動の周波数成分に近似した値に補正される。従って、このようにして補正された同振動の周波数成分に基づいて路面の状態が推定されるため、タイヤの内部圧力の変動によって生じる路面の推定の誤差が小さくなり、同路面の状態がより的確に推定され得る。
また、本発明に係る路面荒さ推定方法は、
車両の走行中、路面から車輪に伝達される振動の周波数成分を含む同車輪の車輪速度信号を検出し、
前記検出された車輪速度信号に含まれる振動の周波数成分から、サスペンション前後方向共振周波数を有する振動の周波数成分を抽出し、
前記車輪に装着されたタイヤの内部圧力を検出し、
前記検出されたタイヤの内部圧力に基づいて前記抽出された振動の周波数成分を補正し、
前記補正された振動の周波数成分に基づいて前記車両が走行する路面の状態を推定する。
本方法は、車輪速度信号に含まれている車両前後方向の振動の周波数成分からサスペンション前後方向共振周波数を有する振動の周波数成分を抽出し、抽出された同振動の周波数成分をタイヤの内部圧力に基づいて補正し、補正された同振動の周波数成分に基づいて路面の状態を推定する。従って、このようにして補正された前記振動の周波数成分に基づいて路面の状態がより的確に推定され得る。
また、路面荒さ推定方法は、更に、
タイヤの内部圧力を調整した直後の前記タイヤの内部圧力に応じた値を前記タイヤの基準圧力として入力し、
前記入力されたタイヤの基準圧力からの前記検出されたタイヤの内部圧力の偏差に対応する補正係数を算出し、
前記算出された補正係数に基づいて前記抽出された振動の周波数成分を補正する。
本方法は、タイヤの基準圧力からのタイヤの内部圧力の偏差に対応した補正係数を算出し、算出された補正係数を用いて前記抽出されたサスペンション前後方向共振周波数における振動の周波数成分を補正する。従って、このようにして補正された前記振動の周波数成分に基づいて路面の状態が推定されるため、路面の状態がより的確に推定され得る。
以下、本発明の実施形態に係る路面荒さ推定装置について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る路面荒さ推定装置10を搭載した車両の構成の概略を示している。
この車両は、車両の前方側左右に位置された第1の車輪11(左前輪)及び第2の車輪12(左前輪)、車両の後方側左右に位置された第3の車輪13(左後輪)及び第4の車輪14(右後輪)、第1の車輪11〜第4の車輪14にそれぞれ装着された第1のタイヤ15〜第4のタイヤ18を備えている。
路面荒さ推定装置10は、各車輪への制動力を制御するブレーキ液圧制御部20、第1の車輪速センサ31〜第4の車輪速センサ34、直圧式の第1の圧力センサ35〜第4の圧力センサ38、各タイヤの所定時の内部圧力を基準圧力として設定するために操作される操作スイッチ39、各圧力センサからそれぞれ出力された信号を受信アンテナ41a、41bを介して受信する受信機40、ブレーキペダル踏力センサ42及び電子制御装置50を備えている。
ブレーキ液圧制御部20は、図示しない電磁バルブと図示しないブレーキマスターシリンダとを備えている。ブレーキ液圧制御部20は、各車輪とともに各々回転する各ディスクロータに対して各ブレーキパッドを押し付けるための液圧(以下、「ブレーキ液圧」と称呼する。)を制御し、制動力を制御するようになっている。
第1の車輪速センサ31〜第4の車輪速センサ34は、互いに同一構造を有するので、以下第1の車輪速センサ31を例に挙げて説明する。第1の車輪速センサ31は、図2に示したように、第1の車輪11の回転軸に固定された同回転軸と共に回転するセンサロータ31aと、ピックアップコイル31bと、図示しない磁石と、からなっている。センサロータ31aは、その外周部に所定の中心角毎に並べられた歯部を備えている。ピックアップコイル31bは、前記歯部に近接配置されている。第1の車輪速センサ31は、前記磁石とセンサロータ31aの回転とにより発生する磁界の変化をピックアップコイル31bにて電圧変化として取り出し、かかる電圧変化を車輪速度に応じた信号として出力するようになっている。
図1に示す第1の圧力センサ35〜第4の圧力センサ38は、第1の車輪11〜第4の車輪14のハブにそれぞれ固定されたホイールのリムのタイヤバルブ穴に各々取り付けられている。第1の圧力センサ35〜第4の圧力センサ38は、各タイヤの内部圧力P(1)〜P(4)を検出する圧力検出器及び送信機を各々備えている。第1の圧力センサ35〜第4の圧力センサ38のそれぞれに備えられた送信機は、各タイヤの内部圧力P(1)〜P(4)を圧力信号として各々送信するようになっている。
以上に説明した第1の圧力センサ35〜第4の圧力センサ38は、第1のタイヤ15〜第4のタイヤ18の内部圧力P(1)〜P(4)をそれぞれ検出するタイヤ圧力検出手段に相当する。
操作スイッチ39は、車室内に配設されていて、整備工場のサービスマンや乗員等がタイヤを交換した場合、基準圧力に調整した後のタイヤ圧力を各タイヤの基準圧力として入力することを指示するために操作されるスイッチである。操作スイッチ39は、操作されたとき、第1のタイヤ15〜第4のタイヤ18の各タイヤの基準となる内部圧力PS(1)〜PS(4)を設定するための操作信号を出力するようになっている。
受信機40は、車両前方の左右方向略中央部に設けられた受信アンテナ41aを介して第1の圧力センサ35及び第2の圧力センサ36から各々送信された圧力信号を受信するようになっている。また、受信機40は、車両後方の左右方向略中央部に設けられた受信アンテナ41bを介して第3の圧力センサ37及び第4の圧力センサ38から各々送信された圧力信号を受信するようになっている。
ブレーキペダル踏力センサ42は、ブレーキペダルBPの踏力を示す信号を出力するようになっている。
電子制御装置50は、互いにバスで接続されたCPU51、ROM52、RAM53、Back up RAM54及び入出力回路(インターフェース55)を主たる構成としたマイクロコンピュータを備えている。
電子制御装置50は、第1の車輪速センサ31〜第4の車輪速センサ34、操作スイッチ39、受信機40及びブレーキペダル踏力センサ42と接続されていて、各車輪速センサから出力された車輪速度に応じた信号、操作スイッチ39から出力された操作信号及び受信機40から出力された圧力信号及びブレーキペダルBPの踏力を示す信号を入力するようになっている。また、電子制御装置50は、ブレーキ液圧制御部20と接続されていて、走行路面の状態を考慮して、CPU51からの指示に応じてブレーキ液圧制御部20に各電磁バルブ及び図示しないモータを駆動するための制御信号を送出するようになっている。
次に、上記のように構成された路面荒さ推定装置10が、車輪速度に応じた信号に基づいて得られたデータである車輪速度SPD(C)(車輪速度信号)を周波数解析して路面の状態を推定する作動について、場合分けを行いながら説明する。
電子制御装置50のCPU51は、車両の停止中、図3のフローチャートにより示された基準圧力入力処理ルーチン(プログラム)を所定時間の経過ごとに繰り返し実行するようになっている。また、CPU51は、車両の走行中、図4のフローチャートにより示された車輪速度SPD(C)演算ルーチン及び図5のフローチャートにより示された路面推定制御メインルーチンを所定時間の経過ごとに繰り返し実行するようになっている。なお、後述するすべての処理は第1の車輪11〜第4の車輪14の各輪に対しそれぞれ同様に実行されるが、以下では、第1の車輪11及び第1のタイヤ15を対象とした処理についてのみ説明を行う。
(1)車両が停止している場合
CPU51は、所定のタイミングになったときに図3のステップ300から処理を開始してステップ305に進み、操作スイッチ39から出力される操作信号の有無に基づき第1のタイヤ15の基準圧力を入力する指示があったか否かを判定する。整備工場のサービスマンや乗員等により入力の指示があった場合、CPU51は、ステップ305にて[Yes」と判定してステップ310に進み、第1の圧力センサ35によって検出された第1のタイヤ15の内部圧力を基準圧力PSとして取り込んで、ステップ395に進んで本ルーチンの処理を一旦終了する。
一方、CPU51がステップ305に進んだ時点で上記入力の指示がなかった場合、同CPU51は、ステップ305にて[No」と判定して直ちにステップ395に進んで本ルーチンの処理を一旦終了する。この場合、基準圧力PSには、初期値として予め定められた値又は以前に整備工場のサービスマンや乗員等により入力を指示されたときに取り込まれた第1のタイヤ15の内部圧力の値が設定されている。
なお、ステップ305,310は、外部からの操作信号に応答してタイヤの内部圧力に応じた値を前記タイヤの基準圧力として入力する基準圧力入力手段に相当する。
(2)車両が走行している場合
車輪速度SPD(C)の演算/蓄積.
CPU51は、所定のタイミングになったとき(例えば、5ms毎)に図4のステップ400から処理を開始してステップ405に進み、カウンタCに「1」を加算する。カウンタCは所定のタイミングごとに演算される車輪速度SPDの個数を示している。カウンタCは、イグニッションキーが「OFF」から「ON」の状態になったときに実行されるイニシャルルーチンにおいて予め「0」に設定されている。従って、現時点においてカウンタCの値は「1」である。
次に、CPU51は、ステップ410に進み、車輪速度に応じた信号Tを読み込む。なお、電子制御装置50は、図示しない波形整形回路を内蔵している。この波形整形回路は、第1の車輪速センサ31から出力された交流信号と所定の閾値とを比較し、同交流信号が同閾値より大きいときにハイレベル、同交流信号が同閾値より小さいときにローレベルとなるパルス信号を形成する。そして、CPU51は、そのパルス信号の立ち上がりエッヂ(又は立ち下がりエッヂ)で割り込み起動される図示しない車輪速度演算ルーチンにより、そのパルス信号の連続する立ち上がりエッヂ間の時間を求め、その時間を上述した車輪速度に応じた信号Tとして格納している。
次いで、CPU51は、ステップ415に進み、車輪速度に応じた信号Tに基づいて車輪速度SPD(C)を演算する。即ち、CPU51は、定数Kを車輪速度に応じた信号Tで除することにより車輪速度SPD(C)を演算する。
なお、第1の車輪速センサ31〜第4の車輪速センサ34及び車輪速度演算ルーチンは、車両の走行中、路面から車輪に伝達される振動の周波数成分を含む同車輪の車輪速度信号をそれぞれ検出する車輪速度信号検出手段に相当する。
次に、CPU51は、ステップ495に進んで本ルーチンの処理を一旦終了する。このようにして、カウンタCの値が示す個数分の車輪速度SPD(C)が演算され、図1に示すRAM53に蓄積される。
路面状態の推定.
(2−1)車両が波状路、砂利又は石畳路(路面の荒れが大きい路面)を走行しているとき
CPU51は、所定のタイミングになったとき(例えば、5ms毎)、図5のステップ500から処理を開始してステップ505に進み、受信機40から第1のタイヤ15の内部圧力P(=P(1))を示す圧力信号を入力する。次に、CPU51は、ステップ510に進んで、図6にフローチャートにより示した車輪速度SPD(C)を周波数解析するためのサブルーチンを呼び出す。
CPU51は、呼び出したサブルーチンのステップ600から処理を開始し、ステップ605に進んで、カウンタCの値が解析個数Cmaxに等しいか否かを判定する。ここで、解析個数Cmaxには、周波数解析の演算に必要なデータである車輪速度SPD(C)の個数が予め設定されている。例えば、図4に示すルーチンにて5ms毎に設定される車輪速度SPD(C)を、2.56秒間蓄積する場合、解析個数Cmaxは「512」の値に設定される。
現時点では、カウンタCの値は「1」なので解析個数Cmaxより小さい。従って、CPU51は、ステップ605にて「No」と判定してステップ610に進み、判定フラグHに「0」を設定し、ステップ695に進んで次にメインルーチンから呼び出されるまで本サブルーチンの処理を一旦終了する。
判定フラグHは、車輪速度SPD(C)に対し周波数解析が実行されたか否かを判定するためのフラグであり、その値が「0」のとき周波数解析は実行されていないことを示し、その値が「1」のとき周波数解析は実行されていることを示す。
また、判定フラグHの値は、ステップ610にて「0」に設定されるとともに、車輪速度SPD(C)の周波数解析実行後、後述されるステップ670にて「1」に設定される。
CPU51は、戻り先であるメインルーチンのステップ515に進むと、図7にフローチャートにより示した共振ゲイン補正係数演算サブルーチンを呼び出す。そして、CPU51は、ステップ700から処理を開始してステップ705に進み、判定フラグHの値が「1」に設定されているか否かを判定する。この時点では、判定フラグHの値は「0」に設定されている。従って、CPU51は、ステップ705にて「No」と判定して直ちにステップ795に進み、次にメインルーチンから呼び出されるまで本サブルーチンの処理を一旦終了する。
CPU51は、戻り先であるメインルーチンのステップ520に進んで図8にフローチャートにより示した路面荒さ推定処理のサブルーチンを呼び出し、ステップ800から処理を開始してステップ805に進み、判定フラグHの値が「1」に設定されているか否かを判定する。この時点では、判定フラグHの値は「0」に設定されているので、CPU51は、ステップ805にて「No」と判定して直ちにステップ895に進み、次にメインルーチンから呼び出されるまで本サブルーチンの処理を一旦終了し、戻り先であるメインルーチンのステップ595に進んで本メインルーチンの処理を一旦終了する。以上の処理は、図4の車輪速度SPD(C)演算ルーチンが繰り返され、カウンタCの値が解析個数Cmaxに等しくなるまで実行される。
その後、カウンタCの値が解析個数Cmaxに等しくなると、CPU51は、ステップ605に進んだとき、同ステップ605にて「Yes」と判定してステップ615に進み、カウンタCの値を「0」に設定する。次いで、CPU51は、ステップ620に進み、周波数演算回数Sに「1」を加算する。周波数演算回数Sは、周波数解析が実行された回数を示し、上述したイニシャルルーチンにおいて予め「0」に設定されている。従って、現時点において周波数演算回数Sの値は「1」となる。
次に、CPU51は、ステップ625に進んでCmax個の車輪速度SPD(C)から周波数解析の対象となるデータを選別する。具体的に述べると、CPU51は、一つ前に演算された車輪速度SPD(C−1)からの車輪速度SPD(C)の変化分の絶対値(|SPD(C)−SPD(C−1)|)が所定値以上であると判断した場合等、車輪速度SPD(C)を周波数解析の対象データから除く。これにより、ノイズ成分(例えば、路面の凹凸以外の外力から発生する他の周波数成分)が多く含まれているデータが排除され、選別後の残りの車輪速度SPD(C)に対し後述する周波数解析が実行されることになる。
次いで、CPU51はステップ630に進んで、選別後の車輪速度SPD(C)をバンドパスフィルタにて処理して、10〜20Hzの周波数帯域の成分のみ出力する。これにより、後述する周波数解析の結果抽出される上記帯域の振動の周波数成分が、上記帯域以外の振動の周波数成分の影響を受けることから回避される。
次に、CPU51はステップ635に進んで、バンドパスフィルタ処理後のデータに対し周波数解析(例えば、FFT演算)を実行する。この結果、図9の点線内で示される10〜20Hzの各周波数f毎(例えば、0.1Hz間隔)に振動の周波数成分(即ち、振動ゲインG(f))が抽出される。
次に、CPU51はステップ640に進んで、10〜20Hzの各周波数fの振動ゲインG(f)を各周波数毎に積算ゲインGS(f)に加算する。積算ゲインGS(f)は、振動ゲインG(f)を積算するために用いられ、上述したイニシャルルーチンにおいて予め「0」に設定されている。
次いで、CPU51はステップ645に進んで、周波数演算回数Sが最大演算回数Smaxに等しいか否かを判定する。現時点で、周波数演算回数Sは「1」に設定されていて最大演算回数Smaxより小さい。そこで、CPU51は、ステップ645にて「No」と判定して直ちにステップ695に進み、次にメインルーチンから呼び出されるまで本サブルーチンの処理を一旦終了する。
その後、ステップ605〜645が繰り返し実行されて、周波数演算回数Sが最大演算回数Smaxに等しくなると、CPU51は、ステップ645にて「Yes」と判定してステップ650に進み、積算ゲインGS(f)を最大演算回数Smaxにて除算して各周波数fの振動ゲインの平均値Gav(f)を求める。
次いで、CPU51はステップ655に進み、このようにして求められた10〜20Hz範囲内の振動ゲインの平均値Gav(f)の最大値をサスペンション前後方向共振周波数に対応する振動ゲインGavとして求める。図9には、10〜20Hzの領域に現れる振動ゲインのピークがサスペンション前後方向共振周波数における振動ゲインGavとして示されている。
次いで、CPU51はステップ660に進み、周波数演算回数Sに「0」を設定し、ステップ665に進んで各周波数fの積算ゲインGS(f)に「0」を設定する。次いで、CPU51は、ステップ670に進んで判定フラグHに「1」を設定し、ステップ695に進んで次にメインルーチンから呼び出されるまで本サブルーチンの処理を一旦終了する。
なお、ステップ625〜655は、各車輪速センサからそれぞれ検出された車輪速度信号に含まれる振動の周波数成分からサスペンション前後方向共振周波数を有する振動の周波数成分(振動ゲインGav)を抽出する共振周波数抽出手段に相当する。
次に、CPU51は図5のステップ515を実行するために図7のステップ700に続くステップ705に進む。このとき、判定フラグHの値は「1」に設定されている。そこで、CPU51は、ステップ705にて「Yes」と判定してステップ710に進み、第1のタイヤ15の基準圧力PS(=PS(1))からの第1のタイヤ15の内部圧力P(=P(1))の偏差ΔTP(=ΔTP(1))を求める。
次いで、CPU51はステップ715に進み、図10の偏差ΔTPとサスペンション前後方向共振周波数における共振ゲイン補正係数との相関図に示す関数gに偏差ΔTPを代入することにより偏差ΔTPに対応する共振ゲイン補正係数GPを求める。次いで、CPU51はステップ795に進んで、次にメインルーチンから呼び出されるまで本サブルーチンの処理を一旦終了する。
図10に示す共振ゲイン補正係数GPは、タイヤの内部圧力が基準圧力PSのとき、その値を「1.0」とし(即ち、基準圧力PSのとき振動ゲインGavを補正しない。)、タイヤの内部圧力Pが基準圧力PSからΔTPだけ変化したとき、算出された振動ゲインGavをどのくらい補正すればタイヤの内部圧力Pが基準圧力PSであるときに求められる振動ゲインGavの値により近い値になるかを示している。換言すれば、共振ゲイン補正係数GPは、タイヤの基準圧力からのタイヤの内部圧力の偏差に対応し、サスペンション前後共振周波数における振動の周波数成分をタイヤの内部圧力が基準圧力である場合の周波数成分となるように補正する補正係数であるということができる。
次に、CPU51は図5のステップ520を実行するために図8のステップ800に続くステップ805に進む。このとき、判定フラグHの値は「1」に設定されている。そこで、CPU51は、ステップ805にて「Yes」と判定してステップ810に進み、振動ゲインGavに共振ゲイン補正係数GPを掛け合わせることにより補正振動ゲインGHを求める。
なお、ステップ710、715、810は、入力されたタイヤの基準圧力PSからの検出されたタイヤの内部圧力Pの偏差ΔTPに対応する補正係数(共振ゲイン補正係数GP)を算出し、同算出された補正係数を使用して前記抽出されたサスペンション前後方向共振周波数を有する振動の周波数成分(振動ゲインGav)を補正して補正後の振動ゲインGHを求める周波数成分補正手段に相当する。
図11及び図12は、ドライアスファルト路面及び圧雪/ドライアスファルト混合路面の各路面について、タイヤの内部圧力Pの変動に対するサスペンション前後方向共振周波数に応じた振動ゲインGavの変動の程度をそれぞれ示した図である。各図の(a)は、タイヤの内部圧力Pが基準圧力PSである場合、(b)はタイヤの内部圧力Pが基準圧力PSより20%減圧された場合、(c)はタイヤの内部圧力Pが基準圧力PSより40%減圧された場合に車輪速度SPD(C)を周波数解析した結果をそれぞれ示す。車両走行スピード(80km/h)及び乗員数(3名乗車)の条件は同一である。
これらの図から、タイヤの内部圧力Pが基準圧力PSより低い状態において周波数解析により演算されたサスペンション前後方向共振周波数の振動ゲインGavは、タイヤの内部圧力Pが基準圧力PSのときに算出される同振動ゲインGavより小さい値をとることがわかる。従って、ステップ810にて前記振動ゲインGavに共振ゲイン補正係数GPを掛け合わせることにより、補正後の振動ゲインGHは、タイヤの内部圧力Pが基準圧力PSである場合に求められる振動ゲインGavの値に近づく。
次に、CPU51はステップ815に進み、補正後の振動ゲインGHが所与の閾値FGLより大きいか否かを判定する。閾値FGLは、路面の荒れの程度が大きいか否かを判定するための閾値であり、補正後の振動ゲインGHが閾値FGLより大きければ路面の荒れの程度は大きいことを表す。
図13には、タイヤの内部圧力Pが基準圧力であって、車両が異なる荒さの路面を走行しているときの補正後の振動ゲインGHが示されている。このうち、図13(a)には、車両が波状路を走行しているときの振動ゲインGH「2300」が示されている。波状路は荒れが大きい路面の一例である。また、図13(b)には、路面がウェットダートを走行しているときの振動ゲインGH「740」が示されている。ウェットダートは荒れが中程度の路面の一例である。図13(c)には、車両がドライアスファルトを走行しているときの振動ゲインGH「400」が示されている。ドライアスファルトは荒れが極小の路面の一例である。
前提(2−1)によれば車両は荒れが大きい路面を走行していて、補正後の振動ゲインGH(例えば、図13(a)の振動ゲインGH「2300」)は閾値FGLより大きい。そこで、CPU51は、ステップ815にて「Yes」と判定してステップ820に進み、路面判定フラグRに路面の荒れの程度が大きいことを示す「4」の値を設定し、ステップ895に進んで次にメインルーチンから呼び出されるまで本サブルーチンの処理を一旦終了する。
(2−2)車両がWETダートや、圧雪悪路(路面の荒れが中程度の路面)等を走行しているとき
この場合、車両は荒れが中程度の路面を走行しているから、補正後の振動ゲインGH(例えば、図13(b)の振動ゲインGH「740」)は閾値FGL以下である。従って、CPU51は、ステップ800〜810に続くステップ815に進んだとき、同ステップ815にて「No」と判定してステップ825に進み、補正後の振動ゲインGHが所与の閾値FGMより大きいか否かを判定する。
閾値FGMは、路面の荒れが中程度か否かを判定するための閾値であり、補正後の振動ゲインGHが閾値FGMより大きく閾値FGL以下であれば路面の荒れは中程度であることを表す。前提(2−2)によれば、補正後の振動ゲインGHは閾値FGMより大きい。従って、CPU51は、ステップ825にて「Yes」と判定してステップ830に進み、路面判定フラグRに路面の荒れの程度が中であることを示す「3」の値を設定し、ステップ895に進んで次にメインルーチンから呼び出されるまで本サブルーチンの処理を一旦終了する。
(2−3)車両が圧雪又は荒れアスファルト(路面の荒れが小さい路面)等を走行しているとき
この場合、車両は荒れが小さい路面を走行しているから、補正後の振動ゲインGHは閾値FGM以下である。従って、CPU51は、ステップ800〜815に続く825に進んだとき、同ステップ825にて「No」と判定してステップ835に進み、補正後の振動ゲインGHが所与の閾値FGSより大きいか否かを判定する。
閾値FGSは、路面の荒れの程度が小さいか否かを判定するための閾値であり、補正後の振動ゲインGHが閾値FGSより大きく閾値FGM以下であれば路面の荒れの程度は小さいことを表す。前提(2−3)によれば補正後の振動ゲインGHは閾値FGSより大きい。従って、CPU51はステップ835にて「Yes」と判定してステップ840に進み、路面判定フラグRに路面の荒れの程度が小さいことを示す「2」の値を設定し、ステップ895に進んで次にメインルーチンから呼び出されるまで本サブルーチンの処理を一旦終了する。
(2−4)車両がフラットアスファルト(路面の荒れが極小である路面)を走行しているとき
この場合、車両は荒れが極小の路面を走行しているから、補正後の振動ゲインGH(例えば、図13(c)の振動ゲインGH「400」)は閾値FGS以下である。従って、CPU51は、ステップ800〜815,825に続く835に進んだとき、同ステップ835にて「No」と判定してステップ845に進み、路面状態を示す路面判定フラグRに路面の荒れの程度が極小であることを示す「1」の値を設定し、ステップ895に進んで次にメインルーチンから呼び出されるまで本サブルーチンの処理を一旦終了する。
このように、本実施の形態の路面荒れ推定装置10によれば、補正された振動ゲインGHに基づいて路面の状態が推定されるため、タイヤの内部圧力の変動が前記路面状態の推定に与える影響が極めて小さくなる。従って、本装置10によれば、車両が走行している路面が、より的確に推定される。
なお、ステップ815〜845は、補正されたサスペンション前後方向共振周波数を有する振動の周波数成分(補正後の振動ゲインGH)に基づいて車両が走行する路面の状態を推定する路面状態推定手段に相当する。
以上のようにして推定された路面判定フラグRを路面状態を表すパラメータとして使用することにより、各路面に対応した車両の制御が好適に行われる。例えば、電子制御装置50は、トラクション制御やアンチスキッド制御に際し、前記路面判定フラグRを使用して路面状態に適合させた目標スリップ率を算出したり、路面判定フラグRの値に応じてブレーキ液圧制御部20が制御するブレーキ液圧を減圧或いは増圧するスピードを制御することができる。更に、電子制御装置50は、路面判定フラグRに示された路面状態のレベルに合わせて複数の異なる車体速度の作成方法から路面状態に合致した同方法を選択することができる。選択した方法により算出された走行中の車体速度は、トラクション制御やアンチスキッド制御を行うために使用される。電子制御装置50は、路面判定フラグRを利用して好適な減衰力制御を行ってもよい。
なお、以上、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態においては、第1の車輪11及び第1のタイヤ15のみを対象とした処理を行っていたが、各車輪についてサスペンション前後方向共振周波数を有する振動ゲインGav(n)を求め、その振動ゲインGav(ん)を各タイヤの内部圧力P(n)に基づいて補正して補正後の振動ゲインGH(n)を求め、その振動ゲインGH(n)の平均を図8のステップ810における振動ゲインGHとして採用してもよい。
第1実施形態に係る路面荒さ推定装置の概略構成図である。 タイヤ及び車輪の振動モデルを示した図である。 基準圧力を入力するために実行するプログラムを示したフローチャートである。 車輪速SPD(n)を演算するために実行するプログラムを示したフローチャートである。 路面推定制御を行うために実行するメインプログラムを示したフローチャートである。 車輪速SPD(n)に基づいて共振周波数を演算するために実行するプログラムを示したフローチャートである。 振動ゲインGを補正するための共振ゲイン補正係数を演算するために実行するプログラムを示したフローチャートである。 路面の荒さを推定するために実行するプログラムを示したフローチャートである。 周波数解析後の周波数fに対する振動ゲインGを示した図である。 タイヤの内部圧力の偏差ΔTPとサスペンション前後方向共振周波数に対する共振ゲイン補正係数との相関図である。 ドライアスファルト路面についてのタイヤの内部圧力Pの変動に対するサスペンション前後方向共振周波数の振動ゲインGavの変動の程度を示した図である。 圧雪/ドライアスファルト混合路面についてのタイヤの内部圧力Pの変動に対するサスペンション前後方向共振周波数の振動ゲインGavの変動の程度を示した図である。 路面の荒れの程度に対応した基準圧力時のサスペンション前後方向共振周波数の振動ゲインを示した図である。
符号の説明
10…路面荒さ推定装置、11…第1の車輪、12…第2の車輪、13…第3の車輪、14…第4の車輪、15…第1のタイヤ、16…第2のタイヤ、17…第3のタイヤ、18…第4のタイヤ、20…ブレーキ液圧制御部、31…第1の車輪速センサ、32…第2の車輪速センサ、33…第3の車輪速センサ、34…第4の車輪速センサ、35…第1の圧力センサ、36…第2の圧力センサ、37…第3の圧力センサ、38…第4の圧力センサ、39…操作スイッチ、40…受信機、41a,41b…受信アンテナ、42…ブレーキペダル踏力センサ、50…電子制御装置。

Claims (4)

  1. 車両の走行中、路面から車輪に伝達される振動の周波数成分を含む同車輪の車輪速度信号を検出する車輪速度信号検出手段と、
    前記検出された車輪速度信号に含まれる振動の周波数成分からサスペンション前後方向共振周波数を有する振動の周波数成分を抽出する共振周波数抽出手段と、
    前記車輪に装着されたタイヤの内部圧力を検出するタイヤ圧力検出手段と、
    前記検出されたタイヤの内部圧力に基づいて前記抽出された振動の周波数成分を補正する周波数成分補正手段と、
    前記補正された振動の周波数成分に基づいて前記車両が走行する路面の状態を推定する路面状態推定手段とを備えた路面荒さ推定装置。
  2. 請求項1に記載の路面荒さ推定装置であって、更に、
    外部からの操作信号に応答して前記タイヤの内部圧力に応じた値を前記タイヤの基準圧力として入力する基準圧力入力手段を備え、
    前記周波数成分補正手段は、
    前記入力されたタイヤの基準圧力からの前記検出されたタイヤの内部圧力の偏差に対応する補正係数を算出し、同算出された補正係数を使用して前記抽出された振動の周波数成分を補正する路面荒さ推定装置。
  3. 車両の走行中、路面から車輪に伝達される振動の周波数成分を含む同車輪の車輪速度信号を検出し、
    前記検出された車輪速度信号に含まれる振動の周波数成分から、サスペンション前後方向共振周波数を有する振動の周波数成分を抽出し、
    前記車輪に装着されたタイヤの内部圧力を検出し、
    前記検出されたタイヤの内部圧力に基づいて前記抽出された振動の周波数成分を補正し、
    前記補正された振動の周波数成分に基づいて前記車両が走行する路面の状態を推定する路面荒さ推定方法。
  4. 請求項3に記載の路面荒さ推定方法であって、更に、
    タイヤの内部圧力を調整した直後の前記タイヤの内部圧力に応じた値を前記タイヤの基準圧力として入力し、
    前記入力されたタイヤの基準圧力からの前記検出されたタイヤの内部圧力の偏差に対応する補正係数を算出し、
    前記算出された補正係数に基づいて前記抽出された振動の周波数成分を補正する路面荒さ推定方法。
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