JP2005248999A - 回転センサ付軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小径の軸受での分解能向上が可能で、漏洩磁束の影響を低減できる回転センサ付軸受を提供する。
【解決手段】 この回転センサ付軸受は、回転側軌道輪3、固定側軌道輪4、および転動体5を有する転がり軸受部1と、回転センサ部2とを備える。回転センサ部2は、前記固定側軌道輪4に設けられ複数のヨーク12に巻線14を施したステータ10と、前記回転側軌道輪3に設けられた偏心輪または多極カムからなるロータ9とでなる。前記回転センサ部2のステータ10およびロータ9は磁性体からなるカバー17で覆う。
【選択図】 図1
【解決手段】 この回転センサ付軸受は、回転側軌道輪3、固定側軌道輪4、および転動体5を有する転がり軸受部1と、回転センサ部2とを備える。回転センサ部2は、前記固定側軌道輪4に設けられ複数のヨーク12に巻線14を施したステータ10と、前記回転側軌道輪3に設けられた偏心輪または多極カムからなるロータ9とでなる。前記回転センサ部2のステータ10およびロータ9は磁性体からなるカバー17で覆う。
【選択図】 図1
Description
この発明は、各種の機器における回転検出、例えば小型モータの回転制御のための回転検出や、事務機器の位置検出等に使用される高分解能の回転センサ付軸受に関する。
一般的な回転センサ付軸受の従来例として、例えば図10のように深溝玉軸受などの転がり軸受51に回転センサ61を設置したものが知られている(例えば特許文献1)。この回転センサ付軸受は、回転側軌道輪である内輪52、固定側軌道輪である外輪53、転動体54および保持器55からなる転がり軸受51において、回転側の内輪52に環状の磁気エンコーダ56を固定し、固定側の外輪53に磁気センサ57を上記磁気エンコーダ56と対向させて固定することにより構成されている。磁気センサ57としては、ホール素子、ホールIC、MR素子などが使われる。磁気エンコーダ56は、例えばゴム磁石からなり、図11に示すように円周方向にN極とS極を交互に着磁したものである。図10のように、磁気センサ57は、樹脂ケース58内に挿入された状態で樹脂モールドされ、この樹脂ケース58を金属ケース59を介して外輪53に嵌着させることで、外輪53に固定されている。
磁気センサ57は、図11に示すように、互いに出力位相差(電気角)が90°になるように配置された2つのセンサ57a,57bからなる。このように回転センサ61を構成することにより、内輪52の回転に伴い、磁気センサ57が磁気エンコーダ56の磁気変化を検出し、その検出信号は、図12のように位相が90°ずれたインクリメンタルな回転パルス信号となる。この信号から内輪52の回転数や回転方向を知ることができる。 このように構成される回転センサ付軸受は、小型で組立調整が不要であり、さらに堅牢であるなどの特徴を有しており、モータ支持軸受などに利用されている。
特開2002−40037号公報
しかし、上記構成の回転センサ付軸受で、1回転当たりの出力パルス数を増やして高分解能化するためには、図11に示す磁気エンコーダ56の極数を増やして1極当たりの着磁幅を小さくする必要がある。しかし、着磁幅が小さくなるほど磁気エンコーダ56の着磁強度が弱くなるため、磁気センサ57での検出が難しくなる。また、着磁幅が小さくなればなるほど着磁も難しくなるといった課題がある。加えて、図12に示すA相、B相の2相出力方式の場合、それらの信号を検出するセンサ57a,57bを電気角で90°の位相差出力が得られるように配置する必要があるが、着磁幅が狭くなればなるほどセンサ57a,57bの取付け誤差が出力位相に与える影響は大きくなる。そのため、センサ57a,57bの位置合わせにおける機械的ガタがあれば、90°位相差は大きくずれることになる。
上述したように、従来の構成で出力パルスを高分解能化することは難しく、特に小径軸受を用いた回転センサ付軸受の出力パルス数は概ね100パルス以下が一般的であり、高分解能が必要となる分野への適用はあまりなかった。
上述したように、従来の構成で出力パルスを高分解能化することは難しく、特に小径軸受を用いた回転センサ付軸受の出力パルス数は概ね100パルス以下が一般的であり、高分解能が必要となる分野への適用はあまりなかった。
この発明の目的は、小径の軸受での分解能向上が可能で、漏洩磁束の影響を低減できる回転センサ付軸受を提供することである。
この発明の回転センサ付軸受は、回転側軌道輪、固定側軌道輪、および転動体を有する転がり軸受部と、回転センサ部とを備え、この回転センサ部は、前記固定側軌道輪に設けられ複数のヨークに巻線を施したステータと、前記回転側軌道輪に設けられた偏心輪または多極カムからなるロータとでなり、前記回転センサ部のステータおよびロータを磁性体からなるカバーで覆ったことを特徴とする。固定側軌道輪は例えば内輪、回転側軌道輪は例えば外輪とする。
この構成によると、回転センサ部として巻線型センサを用いているので、ミニアチュア軸受のような小型軸受であっても高分解能化することが容易となり、軸受にもコンパクトに収容することができる。そのため、モータ等に用いれば小型化に有効である。巻線を使ったセンサであるため、耐環境性も良好である。また、磁性体からなるカバーを設けたことによって、モータ等の支持軸受として使用した場合にも、モータから発生する漏洩磁束に対してシールド効果が得られ、回転センサ部の誤動作、出力精度の劣化を防止することができる。
この構成によると、回転センサ部として巻線型センサを用いているので、ミニアチュア軸受のような小型軸受であっても高分解能化することが容易となり、軸受にもコンパクトに収容することができる。そのため、モータ等に用いれば小型化に有効である。巻線を使ったセンサであるため、耐環境性も良好である。また、磁性体からなるカバーを設けたことによって、モータ等の支持軸受として使用した場合にも、モータから発生する漏洩磁束に対してシールド効果が得られ、回転センサ部の誤動作、出力精度の劣化を防止することができる。
この発明において、前記固定側軌道輪に、転動体と回転センサ部との間に位置して磁性体からなるリングを取付けても良い。
この構成の場合、回転センサ部が、磁性体からなるカバーおよびリングで覆われることになり、回転センサ部に対する漏洩磁束の遮断効果をより向上させることができる。
この構成の場合、回転センサ部が、磁性体からなるカバーおよびリングで覆われることになり、回転センサ部に対する漏洩磁束の遮断効果をより向上させることができる。
この発明において、前記ロータが多極カムであって、前記回転側軌道輪の端部に一体に形成されたものであっても良い。
このようにロータを多極カムとすることにより、回転センサ部は、2極以上の回転センサとして機能し、回転側軌道輪の1回転で複数周期の正弦波が得られることになり、分解能がさらに向上する。多極にすることで磁気的なバランスが良くなるため、絶対精度も向上する。さらに、回転側軌道輪の端部にロータを一体形成することにより、ロータの圧入固着といった作業が不要になり、組立が容易になる。
このようにロータを多極カムとすることにより、回転センサ部は、2極以上の回転センサとして機能し、回転側軌道輪の1回転で複数周期の正弦波が得られることになり、分解能がさらに向上する。多極にすることで磁気的なバランスが良くなるため、絶対精度も向上する。さらに、回転側軌道輪の端部にロータを一体形成することにより、ロータの圧入固着といった作業が不要になり、組立が容易になる。
また、この発明において、前記ロータである多極カムの外接円は、回転側軌道輪の外径に等しいか、またはこの外径よりも小径にしても良い。この構成の場合は、回転側軌道輪と一体のロータのために、回転側軌道輪の加工が困難になることを回避できる。
この発明において、前記磁性体からなるカバーとリングとのうち、1つ以上に銅メッキを施しても良い。銅メッキはカバーに施しても良い。カバーやリングに銅メッキを施すことにより、高周波の交流漏洩磁界が渦電流を生じることで消滅し、回転センサ部へ交流漏洩磁界が侵入することを阻止することができる。
この発明において、前記軸受部に予圧を与えて使用するものとしても良い。軸受部が深溝玉軸受等の場合は軸方向に多少の隙間があるので、軸受を単列で使用するときに、ロータとステータとの間のエアギャップに誤差が生じる等の悪影響を与える可能性があるが、上記したように軸受部に予圧を与えることで、エアギャップへの悪影響を排除することができる。
また、この発明において、前記軸受部をアンギュラ玉軸受または4点接触玉軸受としても良い。軸受部がアンギュラ玉軸受や4点接触玉軸受であると、ロータとステータとの間のエアギャップに誤差が生じる等の悪影響を排除することができる。
この発明の回転センサ付軸受は、回転側軌道輪、固定側軌道輪、および転動体を有する転がり軸受部と、回転センサ部とを備え、この回転センサ部は、前記固定側軌道輪に設けられ複数のヨークに巻線を施したステータと、前記回転側軌道輪に設けられた偏心輪または多極カムからなるロータとでなり、前記回転センサ部のステータおよびロータを磁性体からなるカバーで覆ったため、小径の軸受での分解能向上が可能で、漏洩磁束の影響を低減できる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。図1に示すように、この回転センサ付軸受は、回転側軌道輪3、固定側軌道輪4および複数の転動体5を有する転がり軸受部1と、回転センサ部2とを備える。転がり軸受部1は深溝玉軸受からなり、例えば、その内輪が回転側軌道輪3となり、外輪が固定側軌道輪4となる。回転側軌道輪3の外径面および固定側軌道輪4の内径面にはそれぞれ転動体5の軌道面3a,4aが形成されており、転動体5は保持器6で保持されている。回転側軌道輪3と固定側軌道輪4の間の環状空間は、回転センサ部2の設置側とは反対側の端部がシール部材7で密封されている。
回転側軌道輪3には、その外径面に断面Z字状の環状芯金8が圧入固着され、この芯金8の小径筒部8aの外径面に回転センサ部2の被検出部であるロータ9が圧入固着されている。この場合の芯金8は磁性体からなる。図1のX−X矢視断面図を示す図2のように、ここではロータ9は偏心輪とされている。すなわち、芯金8の外径面に圧入固着されるロータ9の外径面の中心O1は、回転側軌道輪3である内輪の中心Oから若干偏心した位置とされる。被検出部であるロータ9は、ここではケイ素鋼板を打ち抜いた板を積層して構成されるが、磁性体からなる鋼板1枚であっても良い。
図1において、固定側軌道輪4の側面には、回転センサ部2の検出部であるステータ10が、ロータ9と径方向に対向させて固着されている。具体的には、断面Z字状の環状芯金11の小径筒部11aを固定側軌道輪4の内径面に圧入固着し、芯金11の大径筒部11bの内径面にステータ10を圧入固着することで、芯金11を介してステータ10が固定側軌道輪4の側面に固着されている。この場合の芯金11も磁性体からなる。検出部であるステータ10はラジアル型のものであって、図2に示すように、円周方向に等ピッチで並ぶ複数の内向きヨーク13を有する環状の磁性体12と、各ヨーク13にボビン15を介して巻回されたコイル14a〜14dとからなる。環状の磁性体12はロータ9と同じ材料からなる。なお、ヨーク13へのコイル14a〜14dの巻回は、ボビン15を介さずに直接にコイル14a〜14dを巻回しても良い。ロータ9の厚さは、ヨーク13の厚さよりも厚くする方が磁気特性の安定性から好ましい。
図1のように、ステータ10の側面には基板16が設けられ、この基板16を介して、各コイル14a〜14dの配線が一箇所に集約され、図示しないケーブル等によって外部に出力される。基板16を介さずにケーブルを引き出すことも可能である。
ステータ10が固着される前記環状芯金11の大径筒部11bには、鉄等の磁性体からなる断面L字状の環状カバー17が圧入固着されている。このカバー17により、ステータ10の保護と、外部からステータ10への漏洩磁束の遮断が図られる。
ステータ10が固着される前記環状芯金11の大径筒部11bには、鉄等の磁性体からなる断面L字状の環状カバー17が圧入固着されている。このカバー17により、ステータ10の保護と、外部からステータ10への漏洩磁束の遮断が図られる。
上記回転センサ部2は、ロータ9の回転に伴い、ロータ9とステータ10のヨーク13とのエアギャップが変化するのを、コイル14a〜14dの磁気抵抗変化として取り出す巻線型センサであり、図3にその回路の概略構成を示す。同図において、各コイル14a〜14dは、それぞれ抵抗と直列に接続されて、発信器18からの交流信号により交流励磁される。ここでは、機械角で180°離れた2つのコイル14a,14cの信号の差分値を第1の差分増幅器19で取り出し、同じく機械角で180°離れた他の2つのコイル14b,14dの信号の差分値を第2の差分増幅器20で取り出すようにされている。これにより、2つの差分増幅器19,20から位相が90°ずれた正弦波と余弦波が得られると共に、このように生成された正弦波および余弦波は回転偏心による影響がキャンセルされた基準信号となる。これらの正弦波および余弦波の信号を、処理回路21で処理することにより、回転角度の算出が行われる。
被検出部であるロータ9の1回転、すなわち回転側軌道輪3の1回転で正弦波1周期分の信号が得られ、1回転の絶対位置検出が可能となる。この回転センサ部2は1極(1X)の巻線型センサであり、処理回路21には良く知られているレゾルバ−デジタル変換器を用いることが可能である。この場合、分解能も12ビット(4096分割)程度は簡単に得ることができ、絶対位置検出も可能となる。
この実施形態の回転センサ付軸受によると、磁性体からなるカバー17を設けたため、モータ等の支持軸受として使用した場合にも、モータから発生する漏洩磁束に対してシールド効果が得られ、回転センサ部2の誤動作、出力精度の劣化を防止することができる。
また、この実施形態では、回転センサ部2として巻線型センサを用いているので、内径10mm以下のミニアチュア軸受のような小型軸受であっても高分解能化することが容易となり、軸受にもコンパクトに収容することができる。そのため、モータ等に用いれば小型化に有効である。さらに巻線を使ったセンサであるため、耐環境性も良好である。
図4はこの発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、図1の回転センサ付軸受において、カバー17を断面コ字状とすることで回転センサ部2の全体をカバー17で覆うようにしている。これにより外部から回転センサ部2への異物の侵入をより確実に防止すると共に、漏洩磁束の遮断効果をより向上させている。また、この実施形態では、固定側の芯金11の小径筒部11aの内径面に、断面L字状の磁性体リング22を圧入固着し、その磁性体リング22の内向き鍔部22aの先端が回転側の芯金8の大径筒部8bの外径面に対して所定の隙間を保つようにしている。これにより、回転センサ部2の全体が、カバー17、固定側の芯金11、磁性体リング22、および回転側の芯金8で構成される磁気経路によって覆われることになり、回転センサ部2に対する漏洩磁束の遮断効果をより向上させることができる。その他の構成は図1の実施形態の場合と同じである。
図5ないし図7はこの発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、図4の実施形態の回転センサ付軸受において、回転側および固定側の各芯金8,11を省略し、これに代えて回転側軌道輪3および固定側軌道輪4に、回転センサ部2の配置側に向けて軸方向に延びる延長部3b,4bをそれぞれ一体に形成している。回転側軌道輪3の延長部3bの内径面にはロータ9を、固定側軌道輪4の延長部4bの内径面にはステータ10をそれぞれ圧入固着している。芯金小径筒部11aの内径面に固着していた磁性体リング22は、固定側軌道輪4の本体部内径面に直接に圧入固着させ、その内向き鍔部22a先端が回転側軌道輪3の本体部内径面に対して所定の間隔を保つようにしている。これにより、回転センサ部2の全体が、カバー17、固定側軌道輪4の延長部4b、磁性体リング22、および回転側軌道輪3の延長部3bで構成される磁気経路によって覆われることになり、回転センサ部2に対する漏洩磁束の遮断効果をより向上させることができる。
また、図5のY−Y矢視断面図を示す図6のように、ロータ9は多極カムの一種である断面楕円形とされており、これに対応させてステータ10の環状磁性体12における内向きヨーク13は機械角45°の間隔で8個配置されている。これにより、この場合の回転センサ部2は、2極(2X)の回転センサとして機能し、回転側軌道輪3の1回転で2周期の正弦波が得られる。
この場合の回転センサ部2の回路構成を図7に示す。この実施形態では、図3の回路構成において、機械角で180°離れたコイル14aとコイル14a’、コイル14bとコイル14b’、コイル14cとコイル14c’、コイル14dとコイル14d’とを直列に接続している点が、図3の場合と異なるだけである。その他の構成は図4の実施形態の場合と同じである。この実施形態では、回転側軌道輪3の1回転で2周期の正弦波が得られ、機械角180°ごとに処理回路21で分割処理がなされるため、分解能がさらに向上する。多極にすることで磁気的なバランスが良くなるため、絶対精度も向上する。極数が3X,4X…となっても、同様に処理することにより、絶対精度を向上させることができる。
図8はこの発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、図5の実施形態の回転センサ付軸受において、ロータ9を、回転側軌道輪3の延長部3bの外径面に一体形成したものであり、その外径面を断面楕円形などの多極カムとしている。このように、回転側軌道輪3の延長部3bにロータ9を一体形成することにより、ロータ9の圧入固着といった作業が不要になり、組立が容易になる。また、回転軌道輪3の延長部3bに形成したロータ9の外接円は、回転軌道輪3の本体部外径に等しいかそれよりも小さくなるようにされている。これにより、ロータ9のために回転側軌道輪3の加工が困難にならないようにできる。その他の構成は図5の実施形態の場合と同じである。
図9はこの発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、図5の実施形態の回転センサ付軸受において、カバー17の表面の露出部に導電率の高い銅メッキ17aを施したものである。その他の構成は図5の実施形態の場合と同じである。このように、カバー17に銅メッキ17aを施すことにより、高周波の交流漏洩磁界が渦電流を生じることで消滅し、回転センサ部2が配置されるカバー17の内側への交流漏洩磁界の侵入を阻止できる。なお、この実施形態では、カバー17の外側の一部に銅メッキ17aを施しているが、カバー17の外表面全体あるいは裏側に銅メッキを施しても良く、さらには磁性体リング22に銅メッキを施しても良い。
なお、上記した各実施形態では、転がり軸受部1が深溝玉軸受である場合を例示したが、深溝玉軸受は軸方向に多少の隙間があるので、軸受を単列で使用する場合には、ロータ9とステータ10との間のエアギャップに誤差が生じる等の悪影響を与える可能性がある。このため、深溝玉軸受に予圧を与えることで、その影響を排除することが可能となる。また、転がり軸受部1として、アンギュラ玉軸受や、4点接触玉軸受を用いても同じ効果が得られる。
また、上記した各実施形態では、回転側軌道輪3が転がり軸受部1の内輪である場合を例示したが、外輪を回転側軌道輪とした場合にも同様に適用できる。この場合には、内輪にステータ10を固着し、外輪にロータ9を固着することになる。なお、この場合には、ステータ10のヨーク13は環状磁性体12の外径側に突出する形となり、ロータ9は内径面を偏心面あるいは多極カム状とする必要がある。
1…転がり軸受
2…回転センサ部
3…回転側軌道輪
4…固定側軌道輪
5…転動体
9…ロータ
10…ステータ
13…ヨーク
14a〜14d,14a’〜14d’…コイル
17…カバー
17a…銅メッキ
22…磁性体リング
2…回転センサ部
3…回転側軌道輪
4…固定側軌道輪
5…転動体
9…ロータ
10…ステータ
13…ヨーク
14a〜14d,14a’〜14d’…コイル
17…カバー
17a…銅メッキ
22…磁性体リング
Claims (10)
- 回転側軌道輪、固定側軌道輪、および転動体を有する転がり軸受部と、回転センサ部とを備え、この回転センサ部は、前記固定側軌道輪に設けられ複数のヨークに巻線を施したステータと、前記回転側軌道輪に設けられた偏心輪または多極カムからなるロータとでなり、前記回転センサ部のステータおよびロータを磁性体からなるカバーで覆ったことを特徴とする回転センサ付軸受。
- 請求項1において、前記固定側軌道輪に、転動体と回転センサ部との間に位置して磁性体からなるリングを取付けた回転センサ付軸受。
- 請求項1または請求項2において、前記ロータが多極カムであって、前記回転側軌道輪の端部に一体に形成されたものである回転センサ付軸受。
- 請求項3において、前記ロータである多極カムの外接円は、回転側軌道輪の外径に等しいか、またはこの外径よりも小径にした回転センサ付軸受。
- 請求項2において、前記磁性体からなるカバーとリングとのうち、1つ以上に銅メッキを施した回転センサ付軸受。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記カバーに銅メッキを施した回転センサ付軸受。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記軸受部に予圧を与えて使用するものである回転センサ付軸受。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記軸受部をアンギュラ玉軸受または4点接触玉軸受とした回転センサ付軸受。
- 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、固定側軌道輪を内輪、回転側軌道輪を外輪とした回転センサ付軸受。
- 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、前記軸受部の内径が10mm以下である回転センサ付軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004057399A JP2005248999A (ja) | 2004-03-02 | 2004-03-02 | 回転センサ付軸受 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103595153A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-02-19 | 上海赢双电机有限公司 | 优化设计加大槽面积的七槽旋转变压器 |
-
2004
- 2004-03-02 JP JP2004057399A patent/JP2005248999A/ja active Pending
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CN103595153A (zh) * | 2013-11-08 | 2014-02-19 | 上海赢双电机有限公司 | 优化设计加大槽面积的七槽旋转变压器 |
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