JP2005247357A - 通い箱 - Google Patents

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房子 山田
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Abstract

【課題】 内部の遮光性を維持し、かつ、紙粉の発生、特に蓋体の開閉時における紙粉の発生等の問題を解消し、非使用時に偏平に折り畳むことができるとともに、多数回に亘る使用を可能とする。
【解決手段】 複数の周壁板1a,1bが相互に連結されることにより筒状に形成された側壁体1とその上下方各開口部を閉塞する天壁板2及び底壁板3とを有する。これらの天壁板2及び底壁板3を開放することにより偏平に折り畳むことができる。天壁板2は、各周壁板1a,1bの上辺部に折目5を介して連設され、かつ、この折目を支点に内側に折り曲げることにより側壁体1の上方開口部を閉塞した状態で相互に重なり合う天壁板片20を有する。これらの天壁板片20のうち折り曲げ状態で少なくとも最上位にある天壁板片20aは、これに重なり合う天壁板片20bに面ファスナー6を介して着脱自在に接合される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、感光性樹脂版等の被収容物を収容した状態で保管または搬送するために使用される通い箱に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、妻板と側板とが折目を介して連設されて周壁部を構成し、上記妻板および側板の上下縁に蓋板および底板が折目を介して連設されて天井壁および底壁を形成し、上記側板と蓋板と底板の幅方向中央に、この幅方向と直行する方向に延びる折目を形成した段ボール製の通い箱内に、妻板緩衝部と側板緩衝部とを有する緩衝板を配設し、この緩衝板を再資源化が可能な材料により形成するとともに、上記妻板もしくは側板の内側を緩衝板で着脱自在に覆うことにより、通い箱に所定の座屈強度および曲げ強度を持たせるようにした通い箱が知られている。
実用新案登録第3076033号公報
上記特許文献1に開示された通い箱では、必要に応じて上記緩衝板を通い箱から容易に取り外して再生紙として再資源化できるとともに、被収容物がないときに、側板を中央部で折り曲げて2つの妻板で側板を挟むようにすることにより、上記緩衝板を取り付けたままで小さく折り畳むことができるという利点がある。しかし、上記側板の中央部に設けられた折目に沿って通い箱を偏平に折り畳むためには、粘着テープもしくは接着剤により固着された上記蓋板および底板の重ね合わせ部を分離することにより通い箱を解体する必要があり、その作業が煩雑で、かつ、この解体および組立を繰り返す際に、通い箱を構成する段ボール体等が損傷し易いとともに、紙粉が飛散し易いという問題がある。従って、紙粉が付着することが致命的な欠陥の原因となる感光性樹脂版等を収納する通い箱として上記構成のものを使用することは困難であるとともに、通い箱として再使用できる回数が制限されるという問題があった。
特に、上記感光性樹脂版を保管、搬送する場合には、露光を防止する観点から、通常、感光性樹脂版を遮光フィルム等に包んでから箱に収納されるが、より確実に露光を防止する観点から箱の蓋体を内部遮光状態となるように閉塞することが要望されており、このような場合に、粘着テープや接着剤を用いると上記したように紙粉による悪影響が懸念されることになる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、内部の遮光性を維持しつつ、紙粉の発生、特に蓋体の開閉時における紙粉の発生等の問題を解消し、非使用時に偏平に折り畳むことができるとともに、多数回に亘って再使用することができる通い箱を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、複数の周壁板が相互に連結されることにより筒状に形成された側壁体とその上下方各開口部を開閉する天壁板及び底壁板とを有し、これらの天壁板及び底壁板を開放することにより偏平に折り畳み可能に構成された通い箱において、上記天壁板は、各周壁板の上辺部に折目を介して連設され、かつ、この折目を支点に内側に折り曲げることにより上記側壁体の上方開口部を閉塞した状態で相互に重なり合う天壁板片を有し、これらの天壁板片のうち折り曲げ状態で少なくとも最上位にある天壁板片は、これに重なり合う天壁板片のいずれかに着脱部材を介して着脱自在に接合されるものである。
請求項2に係る発明は、上記着脱部材は、面ファスナーであることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または請求項2に記載の通い箱において、上記底壁板は、各周壁板の下辺部に折目を介して連設され、かつ、この折目を支点に内側に折り曲げることにより上記側壁体の下方開口部を閉塞した状態で相互に重なり合う底壁板片を有し、これらの底壁板片のうち折り曲げ状態で少なくとも最下位にある底壁板片は、これに重なり合う底壁板片のいずれかに面ファスナーを介して着脱自在に接合されるものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1または請求項2記載の通い箱において、上記底壁板は、各周壁板の下辺部に折目を介して連設され、かつ、この折目を支点に内側に折り曲げることにより上記側壁体の下方開口部を閉塞した状態で相互に重なり合う底壁板片を有し、これらの底壁板片の先端縁が相互に係合することにより地獄底を構成したものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の通い箱において、折り曲げ状態で最上位にある天壁板片は、これに対向する天壁板片と重なり合うように構成されるものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の通い箱において、折り曲げ状態で最上位にある天壁板片は、上記側壁体の上方開口部の大きさに形成されているものである。
請求項7に係る発明は、上記請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の通い箱において、上記通い箱を構成する各壁板が遮光性および防水性を有し、この各壁板により囲まれて遮光および防水された内部に感光性樹脂版が収容されるものである。
上記請求項1に係る発明によれば、天壁板は、各周壁板の上辺部に折目を介して連設され、かつ、この折目を支点に内側に折り曲げることにより上記側壁体の上方開口部を閉塞した状態で相互に重なり合う天壁板片を有しているので、天壁板と側壁体との間の隙間の発生をなくして内部の遮光性を有効に担保することができる。また、使用時に、天壁板片を折り曲げて、この状態で最上位にある天壁板片をこれに重なり合う他の天壁板片に着脱部材を介して接合されるので、容易に組み立てることができ、しかも天壁板(蓋体)の開閉を容易に行うことができる。従って、上記通い箱を段ボール材等により形成した場合においても、箱の組立、天壁板の開閉等にあたって紙粉が発生したり、通い箱を損傷したりするのを効果的に防止することができ、上記通い箱を多数回に亘って再使用することができるという利点がある。
特に、請求項2に係る発明のように、着脱部材として面ファスナーを用いて最上位にある天壁板片を着脱自在に接合すれば、面ファスナーの大きさを変更すること等により、所望の接合強度を得ることができる。しかも、天壁板片同士の重なり合う部分を接合する面ファスナーは、その剪断方向に作用する外力に対して強い剥離抵抗を有しているので、被収容物の押圧力により天壁板が不測に開放するのを効果的に防止することができる。
上記請求項3に係る発明によれば、底壁板も上記天壁板と同様に構成されているので、より一層容易に通い箱を組み立てることができ、この箱の組立、折り畳み作業中に紙粉が発生したり、通い箱を損傷したりするのをより効果的に防止することができるとともに、上記通い箱をさらに多数回に亘って再使用することができる。
上記請求項4に係る発明によれば、底壁板がいわゆる地獄底として構成されているので、組立、折り畳みを容易に行うことができるとともに、これらの作業中における紙粉の発生、通い箱の損傷をより効果的に防止することができる。
上記請求項5に係る発明によれば、通い箱内部の遮光性をより厳密に担保することができるとともに、天壁板の不測の開放をより確実に防止することができる。
上記請求項6に係る発明によれば、通い箱内部の遮光性をより厳密に担保することができるとともに、天壁板の不測の開放をより確実に防止することができる。
上記請求項7に係る発明によれば、遮光性および防水性を有する各壁板によって内部を遮光および防水状態とすることができ、これにより感光性樹脂版が光または水分等により悪影響を受けるのを効果的に防止できる。
[第1実施形態]
図1及び図2は、本発明に係る通い箱の第1実施形態を示している。この通い箱は、複数の周壁板1a,1bが相互に連結されることにより筒状に形成された側壁体1と、この側壁体1の上方開口部を閉塞する天壁板2と、上記側壁体1の下方開口部を閉塞する底壁板3と、相対向する一対の周壁板1bに設けられた取手部材4とを有し、これらの天壁板2及び底壁板3を開放することにより偏平に折り畳み可能に構成されている。
上記通い箱は、例えば一枚のシート状部材を打ち抜き、所定箇所を折り曲げ、接合することにより形成される。この通い箱を構成する側壁体1(周壁板)、天壁板2、底壁板3は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド類、ポリスチレン、ポリスチレン共重合体等からなる一般的なプラスチック材、表面がプラスチック材により被覆された強化段ボール材、通常の段ボール材、またはガラス繊維等により強化された強化プラスチック材等により構成されている。
また、この通い箱を構成する各壁板1,2,3は遮光性を有するものや防水性を有するもの、或いは遮光性および防水性の双方を有するものが好ましい。例えば、黒色等の有色顔料や紫外線吸収剤等を練り込んだプラスチック材により各壁板1,2,3を形成し、または黒色等の有色顔料や紫外線吸収剤等を含有する塗料が塗布された素材或いは黒色等の有色顔料や紫外線吸収剤等を含有するフィルム材が積層された素材により各壁板1,2,3を形成するのが好ましい。このようにすれば、上記各壁板1,2,3に遮光性をもたせるとともに、防水性をもたせ、この各壁板1,2,3により囲まれて遮光および防水された内部に感光性樹脂版からなる被収容物Sを収容した場合には、この感光性樹脂版が光または水分等により悪影響を受けるのを効果的に防止できる。
側壁体1は、長さの異なる2種類の周壁板1a,1bが交互に折目を介して連設され、この連設方向の一端部に設けられたフラップ片(図示せず)を他端部に接着、溶着、テープ止め又はステープル止めすること等により四角筒状に形成されている。この側壁体1は、その上下両開放部が開放された状態では偏平に折り畳み可能に構成されている一方(図5参照)、この上下両開放部が天壁板2と底壁板3の少なくとも一方により閉塞されることにより、直方体状の箱体として保形されるようになっている。また、短辺側に位置する周壁板1bの上部壁面には、取手部材4を取り付けるための取付貫通孔10が打ち抜き形成されている。
天壁板2は、各周壁板1a,1bの上辺部に連設された天壁板片20を有している。これらの天壁板片20は、各周壁板1a,1bと一体に形成されるとともに、天壁板片20と各周壁板1a,1bとの間に設けられた折目5を支点に各周壁板1a,1bに揺動可能に支持されている。そして、図2及び図3に示すように、各天壁板片20が内側に折り曲げられることにより所定の天壁板片20同士が相互に重なり合うものとなされ、これにより側壁体1の上方開口部が閉塞される。
具体的には、天壁板2は、長辺側の天壁板片20a,20bと、短辺側の天壁板片20cとの2種類の天壁板片20を備え、本第1実施形態では、短辺側の天壁板片20cが内方側に折り曲げられた後、この短辺側の天壁板片20c上に長辺側の天壁板片20a,20bが重ね合わされている。
長辺側の天壁板片20a,20bは、側壁体1の上方開口部と同形、同大のフラップ片として形成され、これにより各片20a,20b単独で側壁体1の上方開口部を閉塞可能に構成されるとともに、一方の天壁板片20b上にこれと対向する他方の天壁板片20aが重ね合わされるものとなされている。従って、この他方の天壁板片20aが天壁板片20の折り曲げ状態で最上位に位置する天壁板片20aとなり、最上位の天壁板片20aが下位の天壁板片20b,20cを直接又は間接的に押止した状態でその下位の長辺側の天壁板片20bに面ファスナー6を介して着脱自在に接合されている。この面ファスナー6は、長辺側の天壁板片20a,20bにおける各重ね合わせ面の所定箇所に設けられている。
すなわち、折り曲げ状態で最上位にある天壁板片20aの下面先端部には、左右一対の雄側面ファスナー6aが接着等により接合されている一方、この天壁板片20aが重ね合わされる天壁板片20bの上面基端部には、上記雄側面ファスナー6aが接合される雌側面ファスナー6bが接着等により接合され、これらの雄雌側面ファスナー6により最上位にある天壁板片20aがこれと重ね合わされる長辺側の天壁板片20bに着脱自在に接合されている。
なお、最上位にある天壁板片20aに雌側面ファスナー6bを設ける一方、下位にある長辺側の天壁板片20aに雄側面ファスナー6aを設けるものであってもよい。また、面ファスナー6の大きさや個数は特に限定するものではなく、接合強度を考慮して適宜設定される。さらに、面ファスナー6の取り付け位置も特に限定するものではないが、本第1実施形態のように最上位にある天壁板片20aの先端部に雄側ないし雌側面ファスナー6a,6bを設けることにより、天壁板片20aの閉塞性が良好になる一方、重ね合わされる天壁板片20bの基端部に雌側ないし雄側面ファスナー6b,6aを設けることにより、被収容物の押圧による天壁板片20の不測の開放を有効に防止することができる。
一方、短辺側の天壁板片20cは、折り曲げ状態で対向する短辺側天壁板片20c同士が突き合わせ状態となるように寸法設定されており、これにより通い箱内部の遮光性を向上するものとなされている。
底壁板3は、図3及び図4に示すように、各周壁板1a,1bの下辺部に連設された底壁板片30を有している。この底壁板3の具体的構造は、上記天壁板2の具体手構造と同様であるので、ここではその説明を省略する。ただし、天壁板片20で最上位にある天壁板片20aに相当する最下位にある底壁板片30aは、最上位にある天壁板片20aに対して対角位置に配置されている(図4参照)。
取手部材4は、図1に示すように、指挿入用凹部40とこの凹部40の開口周縁部に設けられたフランジ部41とを備え、取付貫通孔10の周縁にフランジ部41を接着等によって接合することにより側壁体1に取り付けられている。このように、側壁体1の取付貫通孔10が指挿入用の凹部40を有する取手部材4により閉塞されるので、取手を形成しつつも内部の遮光性が維持される。
上記のように構成された通い箱を使用する際には、図5に示すような偏平折り畳み状態から各周壁板1a,1bがそれぞれ相対向するように側壁体1を組み立てた後、側壁体1の下方開口部を底壁板片30によって閉塞する。具体的には、まず短辺側の底壁板片30cを互いに突き合わせ状態となるように内側に折り曲げた後、一方の長辺側の底壁板片30bを内側に折り曲げて上記短辺側の底壁板片30cに重ね合わせ、その下にさらに他方の長辺側の底壁板片30aを重ね合わせる。このとき、最後に折り曲げられる最下位にある底壁板片30aは、これ以外の底壁板片30b,30cを押止した状態で、一方の長辺側底壁板片30bに面ファスナー(図示せず)を介して接合され、側壁体1が箱体として保形される。
この状態で、所定の被収容物、例えば遮光性を有するプラスチックフィルム材により包装された感光性樹脂版等からなる被収容物Sを箱体内に順次収容し、その後、天壁板片20により側壁体1の上方開口部を閉塞する。
この天壁板片20による上方開口部の閉塞は、底壁板片30と同様に、まず短辺側の天壁板片20cを折り曲げた後、長辺側の天壁板片20b,20aを折り曲げ、折り曲げ状態で最上位にある長辺側の天壁板片20aをこれと重ね合わされる長辺側の天壁板片20bに面ファスナー6を介して着脱自在に接合する。この通い箱では、天壁板2及び底壁板3が各周壁板1a,1bから連設された天壁板片20及び底壁板片30から構成されているので、側壁体1と天壁板2及び底壁板3との間に隙間が発生せず、内部の遮光性をより確実に担保することができる。しかも、通い箱に予め備えられた面ファスナー6を接合するという単純な作業で通い箱を形成することができる。
そして、この被収容物Sを収容した通い箱を搬送する。この搬送時には、天壁板片20a,20b同士の重なり合う部分で面ファスナー6を介して接合されるので、通い箱が傾く等して被収容物Sが天壁板2を押圧してこれを開放しようとした場合であっても、面ファスナー6の剥離抵抗が比較的高い剪断方向に外力が作用することとなり(図6参照)、天壁板2の不測の開放が防止される。
搬送先では、上記収容過程と逆の過程を経て天壁板片20を折り起こし、側壁体1の上方開口部を開放して被収容物Sを取り出す。具体的に、搬送先で被収容物Sを取り出す際には、最上位にある天壁板片20aの先端部を握る等してこれを上方に引っ張り上げ、面ファスナー6を引き剥がす。このとき、面ファスナー6には、図7に示すように、剥離抵抗が剪断方向に比べて小さい上下方向に外力が作用するので、粘着テープや接着剤による接合に比べて側壁体1の上方開口部を閉塞している天壁板2を容易に開放することができ、被収容物Sの取り出しを円滑に行うことができる。しかも、面ファスナー6を剥離するだけで側壁体1の上方開口部を開放することができるので、例えば通い箱を段ボール等により形成した場合においても、この開放にあたって紙粉が発生したり、通い箱を損傷したりするのを効果的に防止することができる。特に、本第1実施形態のように面ファスナー6で接合しているので、例えば通い箱を段ボール等により形成した場合においても、天壁板2の開閉にあたって段ボール同士の摺接を抑制して紙粉の発生を効果的に防止することができる。
被収容物Sを取り出した後は、図4に示すように、底壁板3も天壁板2と同様に面ファスナーを剥離して側壁体1の下方開口部を開放し、この状態で側壁体1を偏平に折り畳むようにする。この結果、通い箱は、図5に示すように、偏平に折り畳まれ大幅に減容化されることになり、その持ち運びや保管の際の利便性が向上する。しかも、底壁板3を開放する際にも、上記天壁板2と同様に、紙粉が発生したり、通い箱を損傷したりするのを効果的に防止することができ、上記通い箱を多数回に亘って再使用することができる。
なお、上記通い箱内に感光性樹脂版からなる複数の被収容物Sを収容する際に、各被収容物Sを縦向きにして収容するように構成した場合には、各被収容物Sの耐衝撃性および耐塵性を効果的に向上させることができる。
[第2実施形態]
図8ないし図10は、本発明に係る通い箱の第2実施形態を示している。この第2実施形態の通い箱は、天壁板片120及び底壁板片130の具体的構成において、上記第1実施形態の通い箱と大きく異なる。以下、この異なる点を重点的に説明する。なお、この第2実施形態において、第1実施形態と同一ないし略同一の構成は図面において同符号で表してその説明を省略する。
この第2実施形態の通い箱における天壁板片120は、大きさ及び相互の重ね合わせの態様が上記第1実施形態と異なる。すなわち、天壁板2は、長辺側の天壁板片120aと、短辺側の天壁板片120cとの2種類の天壁板片120を備え、本第2実施形態では、短辺側の天壁板片120cが折り曲げられた後、この短辺側の天壁板片120c上に長辺側の天壁板片120aがそれぞれ重ね合わされている。
長辺側の天壁板片120aは、折り曲げ状態で各々対向する長辺側天壁板片120a同士が突き合わせ状態となるように寸法設定されている一方、短辺側の天壁板片120cは、上記第1実施形態の短辺側の天壁板片20cに比べて若干短く寸法設定され、長辺側の各天壁板片120aが対向する短辺側の各天壁板片120c間を橋架した状態に当該短辺側の天壁板片120c上に重ね合わされる。従って、長辺側の天壁板片120aのそれぞれが、天壁板片120の折り曲げ状態で最上位に位置する天壁板片120aとなり、これらの最上位の天壁板片120aが下位の天壁板片120bを直接的に押止した状態で、当該短辺側の天壁板片120cに面ファスナー6を介して着脱自在に接合されている。この面ファスナー6は、長辺側の天壁板片120a及び短辺側の天壁板片120cの各重ね合わせ面の所定箇所に設けられている。
すなわち、折り曲げ状態で最上位にある天壁板片120aの下面先端部における両端部には、左右一対の雄側面ファスナー6aが接着等により接合されている一方、この天壁板片120aが重ね合わされる短辺側の天壁板片120cの上面基端部における中央部には、上記雄側面ファスナー6aが接合される雌側面ファスナー6bが接着等により接合されている。
一方、底壁板3は、図10に示すように、第1実施形態における場合と異なり、いわゆる地獄底(アメリカンロック)として形成されている。すなわち、底壁板3は、先端部に係止切欠き131を有する凹状の係止板片130aと、折り曲げ状態でこの係止板片130aの両端部上に重ね合わされる左右一対の短辺側押止板片130bと、この短辺側押止板片130b上に重ね合わされるとともに、先端に上記係止切欠き131に係合する係合突片132が設けられた係合板片130cとを備え、各板片130a〜cの先端が相互に係合されることにより側壁体1の下方開口部を閉塞するものとなされている。なお、これらの係止板片130a、押止板片130b及び係合板片130cが各々底壁板片130を構成している。
具体的に、側壁体1の下方開口部を閉塞するには、まず係止板片130aを周壁板1aに対して略直交する状態にまで折目105から内側に折り曲げ、その後、左右一対の押止板片130bを係止板片130aの両端部に重ね合わされる状態にまで折り曲げる。このとき、係止板片130aの係止切欠き131の基端縁が押止板片130bによって完全に被覆されないよう押止板片130bの形状が形成されている。そして、係合板片130cを折り曲げることにより、押止板片130b上に重ね合わせるとともに、その係合突片132を係止切欠き131に差し込んで該係止切欠き131の基端部上面に係合突片132を係止させる。この結果、押止板片130bによって係止板片130aが押さえ込まれた状態で、その係止切欠き131に係合板片130cの係合突片132が係止され、側壁体1の下方開口部を閉塞した状態で底壁板3が構成される。この底壁板3によれば、係合突片132を係止切欠き131に係脱するだけで容易に開閉することができ、通い箱を容易かつ迅速に組立、解体することができる。従って、上記通い箱を段ボール材等により形成した場合においても、箱の組立、天壁板の開閉等にあたって紙粉が発生したり、通い箱を損傷したりするのを効果的に防止することができ、上記通い箱を多数回に亘って再使用することができる。
この底壁板3は、内底面が平らにならないことが多く、従って図8に仮想線で示すように、底壁板3上に中底板109を積層させるものであってもよい。この中底板109は、その取り外しを容易にするという観点から、4隅を切り落とすように構成してもよい。
[その他の実施形態]
なお、以上説明した通い箱は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であり、変形例を以下に説明する。
(1)上記各実施形態では、略直方体状の通い箱について説明しているが、この通い箱の具体的形状は特に限定するものではなく、立方体等その他の形状のものであってもよい。
(2)図11に示すように、底面部9aの長手方向の両端部に立設された一対の側面部9b間に、1枚または複数枚の隔壁板9cを立設した仕切部材9を設けてもよい。このような仕切部材9を設けることにより、通い箱を満杯にするだけの被収容物がなく、その一部のみに被収容物を収納する場合においても、上記隔壁板9cにより被収容物の収容状態を安定させることができる。
(3)上記実施形態では、着脱部材として面ファスナーを用いているが、着脱部材の具体的構成は特に限定するものではなく、例えば最上位の天壁板片に差込片を設け、この最上位の天壁板片が重ね合わされる天壁板片に設けられた差込用の切欠きに上記差込片を差し込むことにより両者を接合する構造や、最上位の天壁板片とこれが重ね合わされる天壁板片の双方にボタン状の係止突起を設け、この係止突起間にひも状部材を巻き付けることにより両者を接合する構造、或いは重合面にホックを設け両者を接合する構造であってもよい。
本発明に係る通い箱の第1実施形態を示す分解斜視図である。 同通い箱の使用状態を示す斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 同通い箱の解体状態を示す斜視図である。 同通い箱を偏平に折り畳んだ状態で示す平面図である。 同通い箱の搬送時における力の作用を示す説明図である。 同通い箱の被収容物取り出し時における力の作用を示す説明図である。 本発明に係る通い箱の第2実施形態を示す斜視図である。 同通い箱の要部拡大断面図である。 同通い箱の底壁板を示す斜視図である。 同通い箱に用いられる仕切部材を示す斜視図である。
符号の説明
1 側壁体
1a,1b 周壁板
2 天壁板
3 底壁板
5 折目
6 面ファスナー
20 天壁板片
20a 天壁板片(最上位)
20b 天壁板片
20c 天壁板片
30 底壁板片
30a 底壁板片(最下位)
30b 底壁板片
30c 底壁板片
S 被収容物

Claims (7)

  1. 複数の周壁板が相互に連結されることにより筒状に形成された側壁体とその上下方各開口部を開閉する天壁板及び底壁板とを有し、これらの天壁板及び底壁板を開放することにより偏平に折り畳み可能に構成された通い箱において、
    上記天壁板は、各周壁板の上辺部に折目を介して連設され、かつ、この折目を支点に内側に折り曲げることにより上記側壁体の上方開口部を閉塞した状態で相互に重なり合う天壁板片を有し、
    これらの天壁板片のうち折り曲げ状態で少なくとも最上位にある天壁板片は、これに重なり合う天壁板片のいずれかに着脱部材を介して着脱自在に接合されることを特徴とする通い箱。
  2. 上記着脱部材は、面ファスナーであることを特徴とする請求項1に記載の通い箱。
  3. 上記底壁板は、各周壁板の下辺部に折目を介して連設され、かつ、この折目を支点に内側に折り曲げることにより上記側壁体の下方開口部を閉塞した状態で相互に重なり合う底壁板片を有し、
    これらの底壁板片のうち折り曲げ状態で少なくとも最下位にある底壁板片は、これに重なり合う底壁板片のいずれかに面ファスナーを介して着脱自在に接合されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の通い箱。
  4. 上記底壁板は、各周壁板の下辺部に折目を介して連設され、かつ、この折目を支点に内側に折り曲げることにより上記側壁体の下方開口部を閉塞した状態で相互に重なり合う底壁板片を有し、これらの底壁板片の先端縁が相互に係合することにより地獄底を構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の通い箱。
  5. 折り曲げ状態で最上位にある天壁板片は、これに対向する天壁板片と重なり合うように構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の通い箱。
  6. 折り曲げ状態で最上位にある天壁板片は、上記側壁体の上方開口部の大きさに形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の通い箱。
  7. 上記通い箱を構成する各壁板が遮光性および防水性を有し、この各壁板により囲まれて遮光および防水された内部に感光性樹脂版が収容されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の通い箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018087045A (ja) * 2018-03-05 2018-06-07 日立化成株式会社 梱包装容器

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