JP2005246825A - 化粧シート - Google Patents

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Abstract

【課題】低透湿性の高い化粧シートを提供すること。
【解決手段】着色熱可塑性樹脂層に透明熱可塑性樹脂層を積層してなる化粧シートにおいて、前記着色熱可塑性樹脂と透明熱可塑性樹脂層との間に透明無機薄膜層及び/又は透明酸化膜層を設けてなることを特徴とする。透明な無機薄膜と透明な酸化膜のどちらか一方か、または両者を設けることにより、化粧シート表面からの湿度の透過がほとんどないため、湿度の高い浴室等に長期間使っても、膨れや変色などがほとんど起こらなくなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、住宅等の建築物の浴室や厨房等のタイル、ステンレス板の様に水(冷水または温水)や湿気(水蒸気)に曝されても水のしみ込みによる膨れや腐食の起こらない耐水性、耐湿性、及び帯電防止を含む耐久性が求められる浴室用住宅内装用や建具、家具什器類、住設機器や家電製品の外装用として使える化粧シートに関する。
従来、浴室やユニットバスに使われる化粧シートとしては、絵柄印刷を適宜設けた着色熱可塑性樹脂層の上透明熱可塑性樹脂層を設けた構成からなるものがあり、使用する樹脂としては、塩化ビニル樹脂やオレフィン樹脂系のプラスチックフィルムと透明ポリエチレンテレフタレート樹脂が知られていた。
ところが、塩化ビニル樹脂は廃棄処理の際のダイオキシン発生等の問題があり、一方、ポリプロピレン樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂は水分のしみ込みによる膨れなどが発生することがあった。
そのため、低透湿性の樹脂層を追加するものが考えられたが、いずれも十分な低透湿性を発揮できるものではなかった。
特開昭63−280627号公報 特開平10−166499号公報 特開平10−258488号公報
以上に示した点から、本発明が解決しようとする課題は、低透湿性の高い化粧シートを提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、すなわちその請求項1記載の発明は着色熱可塑性樹脂層に透明熱可塑性樹脂層を積層してなる化粧シートにおいて、前記着色熱可塑性樹脂と透明熱可塑性樹脂層との間に透明無機薄膜層及び/又は透明酸化膜層を設けてなることを特徴とする化粧シートである。
本発明の化粧シートは、透明な無機薄膜と透明な酸化膜のどちらか一方か、または両者を設けることにより、化粧シート表面からの湿度の透過がほとんどないため、湿度の高い浴室等に長期間使っても、膨れや変色などがほとんど起こらなくなる。
図1に、本発明の化粧シートの一実施例の断面の構成を示す。本実施例における化粧シートは、着色熱可塑性樹脂層1、絵柄層2、接着剤層3、透明酸化膜層4、透明無機薄膜層5、透明熱可塑性樹脂層6がこの順に構成されている。
本発明の化粧シートは例えば浴室用の基板である亜鉛メッキ鋼鈑、ステンレス板、珪酸カルシウム板に貼り付けて用いることができるが、特にそれに限定されるものではなく、通常の化粧シートとして中密度繊維板、パーティクルボードなどに貼り付けて用いても良い。
本発明の化粧シートを前記基板に貼り付けるには、まず、着色熱可塑性樹脂層1の裏面に体質剤入りの2液ウレタン樹脂系を0.5から3g/m(乾燥後)塗工する。ただし、亜鉛メッキ鋼鈑やステンレス板への鋼鈑ラミネートする場合は具備しない場合もある。その後2液ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、ポリカーボネート樹脂系、シリコーン樹脂系等の樹脂系からなる有機溶剤系または水性エマルジョン系の塗工液等を、グラビアコート法、ロールコーター法、リバースロールコーター法、コンマコート法、リップコーター法、ダイコート法等で1〜10g/m(乾燥状態)塗工し、貼り付けることで可能である。
本発明において用いられる着色熱可塑性樹脂層1としては、例えばポリプレピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、非結晶性ポリエステル、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンサルファイド樹脂、ポリエーテルサルファイド樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、トリアセチルセルロース樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、塩化ビニル樹脂等を用いることが出来る。厚みは50μmから150μm程度が望ましい。必要に応じて無機顔料、有機顔料、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤を添加しても良い。
本発明において用いられる絵柄層2としては、2液硬化型ウレタン樹脂系、塩化酢酸ビニル樹脂系、アクリル樹脂系及びこれらの混合物の樹脂系のグラビア印刷用インキが使える。また、染料系、顔料系のインキッジェット方式によるインキも使えるが耐湿性や耐候性を考慮して選定する。この場合公知の方法で着色熱可塑性樹脂層1を処理してインキを保持出来る様にしておく
本発明における接着剤層3に用いる接着剤としては、層間の接着性を有し、透明性を有するものであれば適宜用いることが可能であり、出来れば有害物質の少ないものが好ましく、最も適しているのは2液硬化型ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系である。乾燥後の塗布量は1〜20g/m程度が望ましい。
本発明において用いられる透明酸化膜層4としては、ITO膜(Indium−Tin−Oxide)や酸化スズ、酸化亜鉛、およびその他の可視光領域の吸収の少ない酸化物を用いることができる。これらに適宜フッ素やインジウム等をドーピングしても良い。透明酸化膜4の形成方法としては、透明熱可塑性樹脂層6に透明無機薄膜層5を設けた上に、スパッタリング法、直流スパッタリング法、真空蒸着法、反応性蒸着法、イオンビームアシスト法、イオンプレーティング法、プラズマCVD(Chemical−Vapor−Deposition)法等の真空製膜プロセスを用いることが出来るが、特にこれに限定されるものではなく、いいかなる製膜方法であってもかまわないがロール・ツー・ロールで成膜できる方法が望ましい。厚みは20nmから100nm程度が望ましい。製膜の際の透明熱可塑性樹脂層6の表面温度は100℃以下が望ましく、特にオレフィン樹脂系を使う場合は60℃以下が望ましい。
本発明において用いられる透明無機薄膜層5としては、チタン、ジルコニウム、タンタル等の遷移金属系、セリウム等のランタノイド系金属元素、ビスマス、ゲルマニウム、珪素等の半金属等を用いることができる。特にはセリウム(酸化して二酸化セリウム(CeO2以外にCeO、CeOx(xは2以上)でも良い)となる。)が望ましい。透明無機薄膜層の製膜方法としては、各種あるが直流スパッタリング法、スパッタリング法等により酸素ガスやフッ素ガスを導入しながら成膜することが可能である。厚みは20〜50nm程度で透明酸化膜4との総厚が20〜100nm程度が低透湿性と干渉縞の防止のため望ましい。製膜の際の透明熱可塑性樹脂層6の表面温度は100℃以下が望ましく、特にオレフィン樹脂系を使う場合は60℃以下が望ましい。
本発明の化粧シートの求める低透湿性は、水蒸気透過率が0.1〜4.0g/(m・24h)程度(測定方法はJIS−K−7129)であれば良いが、十分な効果を得るには0.1〜1.0g/(m・24h)程度であれば望ましいものとなる。
本発明において用いられる透明熱可塑性樹脂層6としては、透明性を持った熱可塑性樹脂フィルム、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプレピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレンサルファイド、ポリエーテルサルファイド、ポリエーテルスルフォン、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース、ポリフェニレンエーテル等を用いることが出来る。厚みは12〜100μm程度が望ましい。
透明熱可塑性樹脂層6として厚み25μmのポリエチレンテレフタレートの片面にコロナ処理をして表面張力を38mN/m以上に処理した後、透明無機薄膜層5として、金属セリウムをターゲットとし、酸素ガスを導入しながら直流スパッタリング法により二酸化セリウムを厚み30nmに長尺状のフィルムにロール・ツー・ロールで成膜した。このとき透明熱可塑性樹脂層6の表面温度は60℃以下であった。
次に、透明無機薄膜層5の上に透明酸化膜層4としては、酸化インジウムの中に酸化スズをドーピングされた酸化膜を形成した。前記の長尺状のフィルムに厚み70nmにロール・ツー・ロールで製膜した。このとき透明熱可塑性樹脂層6の表面温度は60℃以下であった。
着色熱可塑性樹脂層1としてポリプロピレン樹脂を用い、無機顔料、有機顔料、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤を適宜添加して厚みは120μmとした。この着色熱可塑性樹脂層1に、絵柄層2として2液硬化型ウレタン樹脂系のグラビア印刷用インキをグラビア印刷機を用いて大理石調の抽象柄を印刷して設けた。
次に、透明熱可塑性樹脂層6の透明酸化膜層4面に着色熱可塑性樹脂層1の絵柄層面を2液硬化型ウレタン樹脂系で乾燥後の塗布量が6g/mとなるよう塗布してドライラミネートして化粧シートを得た。
実施例1の透明無機薄膜層5を除いたほかは実施例1と同じようにして化粧シートを得た。
実施例1の透明酸化膜層4を除いたほかは実施例1と同じようにして化粧シートを得た。
<比較例>
実施例1の透明酸化膜層4と透明無機薄膜層5を除いたほかは実施例1と同じようにして化粧シートを得た。
<性能評価>
以上のようにして得た化粧シートの水蒸気透過率をJIS−K−7129に基づいて行った。また、厚み0.5mm亜鉛メッキ鋼鈑に粘着剤付きの本発明の化粧シートを貼り付けた後煮沸試験(沸騰水8時間/室温放置乾燥16時間)を30サイクル行った。また、層間密着性を見るために曲率半径1mmでの折り曲げ試験を行い、セロファンテープでの密着試験を行った。評価を以下に示す。
Figure 2005246825
本発明は、住宅等の建築物の浴室や厨房等のタイル、ステンレス板の代わりとして用いる化粧材に用いる化粧シートとして利用可能である。
本発明における化粧シートの断面の構造を示す説明図である。
符号の説明
1…着色熱可塑性樹脂層
2…絵柄層
3…接着剤層
4…透明酸化膜層
5…透明な無機薄膜
6…透明熱可塑性樹脂層

Claims (1)

  1. 着色熱可塑性樹脂層に透明熱可塑性樹脂層を積層してなる化粧シートにおいて、前記着色熱可塑性樹脂と透明熱可塑性樹脂層との間に透明酸化膜層及び/又は透明無機薄膜層を設けてなることを特徴とする化粧シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009150992A1 (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 コニカミノルタホールディングス株式会社 耐候性樹脂基材及び光学部材
JP2019064097A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 大日本印刷株式会社 化粧シートおよび化粧材

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