JP2005245067A - 電圧変換装置、電圧変換装置の故障の判定方法、およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

電圧変換装置、電圧変換装置の故障の判定方法、およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換における故障原因を詳細に判定可能な電圧変換装置を提供する。
【解決手段】 昇圧コンバータ12の動作が異常となった場合に、制御装置30は昇圧コンバータの昇圧動作を停止させる。それまでコンデンサC2に蓄積されていたエネルギーが放出されると直流電源BからリアクトルL1およびダイオードD1を経由してインバータ14に電流が流れはじめる。すると電流センサ11で検出している電流値IBが0から増加し始める。制御装置30は、これを検出してから本来一致しているはずの電圧値VHと電圧値VLを取得し、センサ故障の有無を判断する。また、電流値IBの検出に代えて、コンデンサC2の放電に十分な時間を待ってから電圧値VHと電圧値VLを取得してもよい。
【選択図】 図1

Description

この発明は、直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換装置、電圧変換装置の故障の判定方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
近年、環境に配慮した自動車として、ハイブリッド自動車および電気自動車が大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車は、一部は既に実用化されている。
このハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとによって駆動されるモータを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力を得るものである。また、電気自動車は、直流電源とインバータとによって駆動されるモータを動力源とする自動車である。
このようなハイブリッド自動車または電気自動車においては、直流電源からの直流電圧が昇圧コンバータによって昇圧され、その昇圧された直流電圧がモータを駆動するインバータに供給される構成も考えられている。
このような構成を採用する車両のモータ駆動装置においては、モータが指令されたトルクを出力可能なように、昇圧コンバータが直流電源からの直流電圧を、出力電圧に昇圧しその出力電圧をインバータに供給する。
かかる構成において、昇圧コンバータが正確に昇圧動作を行なうことができない場合には、モータは指令されたトルク値の出力を行なうことができない。
そこで、特開平2−308935号公報(特許文献1)には、昇圧コンバータ(昇圧チョッパ)の故障検出に関する技術が開示されている。すなわち、直流電源からの直流電圧を昇圧する昇圧コンバータの故障の有無を検出し、昇圧コンバータの故障を検出したとき、昇圧コンバータをバイパスして直流電源からの直流電圧をモータを駆動するインバータへ直接供給する技術が開示されている。そして、昇圧コンバータの故障の有無は、出力電圧を検出し、その検出した出力電圧が所定値以下であるか否かにより検出される。
特開平2−308935号公報
しかし、特開平2−308935号公報に開示された技術では、昇圧コンバータが故障であるか否かを検出することしか行なっていない。これでは、昇圧コンバータのうち、どの部分が故障原因であるかを検出することができないという問題がある。この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換における故障原因を詳細に判定可能な電圧変換装置を提供することである。
また、この発明の他の目的は、直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換における故障原因を詳細に判定する判定方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、直流電源からの直流電圧を出力電圧に変換する電圧変換における故障原因の詳細な判定をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
この発明は、要約すると電圧変換装置であって、第1の直流電圧を第2の直流電圧に変換する電圧変換部と、第1の直流電圧が与えられる電圧変換部の入力側の電圧を検知して第1の電圧値を出力する第1の検知手段と、第2の直流電圧を出力する電圧変換部の出力側の電圧を検知して第2の電圧値を出力する第2の検知手段と、電圧変換部の出力側に接続されるコンデンサと、電圧変換部の動作停止後において、コンデンサの放電が完了してから得られる第1、第2の電圧値に基づき、故障部位を判定する判定手段とを備える。
好ましくは、電圧変換部は、第1の直流電圧を直流電源から受けて、第2の直流電圧を負荷に供給し、動作停止後においては直流電源から負荷に対して順方向電流が流れるように接続された整流手段を含み、電圧変換装置は、直流電源から電圧変換部に向けて流れる電流を検知して第1の電流値として出力する電流センサをさらに備え、判定手段は、第1の電流値が所定のしきい値に到達したときに、コンデンサの放電が完了したと判断する。
好ましくは、電圧変換部は、第1の直流電圧を直流電源から受けて、第2の直流電圧を負荷に供給し、判定手段は、電圧変換部の動作が停止してから所定の時間が経過したときに、コンデンサの放電が完了したと判断する。
好ましくは、電圧変換部は、第1の直流電圧を直流電源から受けて、第2の直流電圧を負荷に供給し、判定手段は、第1の電圧値と第2の電圧値とが一致する場合には、第1、第2の検知手段は正常であると判定し、第1の電圧値と第2の電圧値とが一致しない場合には、第1の電圧値が直流電源の出力電圧と一致しなければ第1の検知手段が故障していると判定し、第1の電圧値が直流電源の出力電圧と一致していれば第2の検知手段が故障していると判定する。
この発明の他の局面に従うと、第1の直流電圧を第2の直流電圧に変換する電圧変換部と、第1の直流電圧が与えられる電圧変換部の入力側の電圧を検知して第1の電圧値を出力する第1の検知手段と、第2の直流電圧を出力する電圧変換部の出力側の電圧を検知して第2の電圧値を出力する第2の検知手段と、電圧変換部の出力側に接続されるコンデンサとを含む電圧変換装置の故障部位を判定する判定方法であって、電圧変換部の動作停止後においてコンデンサが放電完了状態に到達したか否かを判断するステップと、コンデンサの放電が完了してから得られる第1、第2の電圧値に基づき、故障部位を判定するステップとを備える。
好ましくは、電圧変換部は、第1の直流電圧を直流電源から受けて、第2の直流電圧を負荷に供給し、動作停止後においては直流電源から負荷に対して順方向電流が流れるように接続された整流手段を含み、電圧変換装置は、直流電源から電圧変換部に向けて流れる電流を検知して第1の電流値として出力する電流センサをさらに備え、判断するステップは、第1の電流値が所定のしきい値に到達したときに、コンデンサの放電が完了したと判断する。
好ましくは、電圧変換部は、第1の直流電圧を直流電源から受けて、第2の直流電圧を負荷に供給し、判断するステップは、電圧変換部の動作が停止してから所定の時間が経過したときに、コンデンサの放電が完了したと判断する。
好ましくは、電圧変換部は、第1の直流電圧を直流電源から受けて、第2の直流電圧を負荷に供給し、判定するステップは、第1の電圧値と第2の電圧値とが一致する場合には、第1、第2の検知手段は正常であると判定し、第1の電圧値と第2の電圧値とが一致しない場合には、第1の電圧値が直流電源の出力電圧と一致しなければ第1の検知手段が故障していると判定し、第1の電圧値が直流電源の出力電圧と一致していれば第2の検知手段が故障していると判定する。
この発明は、さらに他の局面においては、上記いずれかの判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
この発明によれば、故障原因の判定を正確に行なうことができ、かつ、電圧変換の故障原因の部分を特定することができる。
また、電圧変換装置の出力側のコンデンサの電圧が高いままで故障部位の判断を行なうことを避けるので、異常部位、特にセンサの異常を正確に検出することが可能となる。
したがって、故障部位が特定され、必要な部品のみを速やかに交換可能であるので、修理が短時間かつ安価に行なえるという利点がある。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態における電圧変換装置を備えたモータ駆動装置100の構成を示す回路図である。
図1を参照して、モータ駆動装置100は、直流電源Bと、電圧センサ10と、システムリレーSR1,SR2と、コンデンサC1と、電圧変換部20と、インバータ14と、電流センサ24と、制御装置30とを備える。
直流電源Bは、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池である。電圧センサ10は、直流電源Bから出力される直流電圧値VBを検出し、検出した直流電圧値VBを制御装置30へ出力する。システムリレーSR1,SR2は、制御装置30からの信号SEによりオン/オフされる。より具体的には、システムリレーSR1,SR2は、H(論理ハイ)レベルの信号SEによりオンされ、L(論理ロー)レベルの信号SEによりオフされる。コンデンサC1は、システムリレーSR1,SR2オン時において、直流電源Bの端子間電圧を平滑化する。
電圧変換部20は、電圧センサ21と、電流センサ11と、昇圧コンバータ12と、コンデンサC2と、電圧センサ13とを含む。
電流センサ11は、直流電源Bと昇圧コンバータ12との間に流れる直流電流を検出し、その検出した電流を直流電流値IBとして制御装置30へ出力する。
昇圧コンバータ12は、一方端がシステムリレーSR1を介して直流電源Bの正極と接続されるリアクトルL1と、電圧VHを出力する昇圧コンバータ12の出力端子間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2とを含む。
リアクトルL1の他方端はIGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続される。ダイオードD1のカソードはIGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードはIGBT素子Q1のエミッタと接続される。ダイオードD2のカソードはIGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードはIGBT素子Q2のエミッタと接続される。
電圧センサ21は昇圧コンバータ12の入力側の電圧を電圧値VLとして検知する。電流センサ11はリアクトルL1に流れる電流を電流値IBとして検知する。コンデンサC2は昇圧コンバータ12の出力側に接続され昇圧コンバータ12から送られたエネルギを蓄積するとともに、電圧の平滑化を行なう。電圧センサ13は、昇圧コンバータ12の出力側の電圧すなわちコンデンサC2の電極間の電圧を電圧値VHとして検知する。
インバータ14は、昇圧コンバータ12から昇圧電位を受けて交流モータM1を駆動する。また、インバータ14は、回生制動に伴い交流モータM1において発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
交流モータM1は、ハイブリッド自動車または電気自動車の駆動輪を駆動するためのトルクを発生するためのモータである。このモータは、たとえば、エンジンによって駆動される発電機の機能を持ち、かつ、エンジンに対して電動機として動作しエンジンの始動を行ない得るようなものとしてハイブリッド自動車に組込まれるものであってもよい。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15、V相アーム16、およびW相アーム17は、昇圧コンバータ12の出力ライン間に並列に接続される。
U相アーム15は、直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードはIGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードはIGBT素子Q3のエミッタと接続される。ダイオードD4のカソードはIGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードはIGBT素子Q4のエミッタと接続される。
V相アーム16は、直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードはIGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードはIGBT素子Q5のエミッタと接続される。ダイオードD6のカソードはIGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT素子Q6のエミッタと接続される。
W相アーム17は、直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードはIGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードはIGBT素子Q7のエミッタと接続される。ダイオードD8のカソードはIGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードはIGBT素子Q8のエミッタと接続される。
各相アームの中間点は、交流モータM1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流モータM1は、三相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中点に共に接続されている。そして、U相コイルの他方端がIGBT素子Q3,Q4の接続ノードに接続される。またV相コイルの他方端がIGBT素子Q5,Q6の接続ノードに接続される。またW相コイルの他方端がIGBT素子Q7,Q8の接続ノードに接続される。
電流センサ24は、交流モータM1に流れる電流をモータ電流値MCRT1として検出し、モータ電流値MCRT1を制御装置30へ出力する。
制御装置30は、トルク指令値TR1、モータ回転数MRN1、電圧値VB,VL,VH、電流値IBおよびモータ電流値MCRT1を受ける。そして制御装置30は、電圧変換部20に対して昇圧指示PWU,降圧指示PWDおよび停止指示STPを出力する。さらに、制御装置30は、インバータ14に対して、昇圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータM1を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI1とモータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC1とを出力する。
次に、電圧変換部20の動作について簡単に説明する。電圧変換部20中の昇圧コンバータ12は、力行運転時には直流電源Bからの電力をインバータ14に供給する順方向変換回路としての昇圧回路として動作する。逆に、回生運転時には、昇圧コンバータ12は、直流電源BにモータM1で発電された電力を回生する逆方向変換回路としての降圧回路としても動作する。
昇圧コンバータ12は、IGBT素子Q1をオフにした状態で、IGBT素子Q2のオンとオフとを行なうことにより、昇圧回路として動作する。すなわち、IGBT素子Q2がオンの状態においては、直流電源Bの正極からリアクトルL1、IGBT素子Q2を経由して直流電源Bの負極に電流が流れる経路が形成される。この電流が流れている間に、リアクトルL1にエネルギが蓄積される。
そして、IGBT素子Q2をオフ状態にすると、リアクトルL1に蓄積されたエネルギはダイオードD1を介してインバータ14側に流れる。これによりコンデンサC2の電極間の電圧が増大する。したがって、インバータ14に与えられる昇圧コンバータ12の出力電圧は昇圧される。
一方、昇圧コンバータ12は、IGBT素子Q2をオフにした状態で、IGBT素子Q1のオンとオフとを行なうことにより降圧回路として動作する。すなわち、IGBT素子Q1がオンの状態においては、インバータ14から回生される電流は、IGBT素子Q1、リアクトル、直流電源Bへと流れる。
また、IGBT素子Q1がオフの状態においては、リアクトルL1、直流電源BおよびダイオードD2からなるループが形成され、リアクトルL1に蓄積されたエネルギが直流電源Bに回生される。この逆方向変換においては、インバータ14が電力を供給する時間よりも、直流電源Bが電力を受ける時間の方が長くなり、インバータ14における電圧は降圧されて直流電源Bに回生される。電圧変換部20の動作は、以上の力行動作と回生動作とを適切に制御することで行なわれる。
なお、回生制御には、ハイブリッド自動車または電気自動車を運転するドライバによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動が含まれる。また、フットブレーキを操作しない場合であっても、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速させたりまたは加速を中止させたりするときが含まれる。
また、制御装置30は、後述する方法によって、電圧変換部20における故障原因を判定する。判定は、電圧センサ10からの直流電圧値VB、電圧センサ21からの入力電圧値VL、電圧センサ13からの出力電圧値VHおよび電流センサ11からの直流電流値IBに基づいて行なわれる。
この場合、制御装置30は、故障が発生すると停止指示STPを昇圧コンバータ12に与えることによって、IGBT素子Q1およびQ2をオフ状態とする。これにより回生動作は行なわれなくなるが、直流電源Bの電圧がリアクトルL1およびダイオードD1を経由してインバータ14に供給されるので、直流電源Bの充電が十分な状態であるうちはモータM1を駆動して待避走行を行なうことは可能である。
そして、制御装置30は、故障原因の判定動作を終了すると、その判定結果を示す信号RESをモータ駆動装置100の外部に設けられた表示装置35へ出力する。表示装置35は、これを受けて判定結果を表示する。また、表示装置35に表示しなくても、診断装置を接続したときに読み出し可能なように、判定結果をメモリ等に保存しておいてもよい。
図2は、図1における制御装置30の機能ブロック図である。
図1、図2を参照して、制御装置30は、モータトルク制御手段301と、判定手段302と、電圧変換制御手段303と、インバータゲート制御部304と、コンバータゲート制御部305とを含む。
モータトルク制御手段301は、トルク指令値TR1、直流電圧値VB、モータ電流値MCRT1、モータ回転数MRN1および昇圧コンバータ12の出力電圧値VHに基づいて、交流モータM1の駆動時に昇圧コンバータ12に与える昇圧指示PWUと、インバータ14に対するモータの駆動指示PWMI1とを生成する。
また、モータトルク制御手段301は、昇圧指示PWUおよび駆動指示PWMI1を生成する過程において演算した制御量duty_piを判定手段302へ出力する。さらに、モータトルク制御手段301は、判定手段302から信号DTEを受けると、昇圧コンバータ12の動作を停止するための停止指示STPを生成する。
判定手段302は、電圧センサ10からの直流電圧値VB、電流センサ11からの電流値IB、電圧センサ13からの出力電圧値VH、電圧センサ21からの入力電圧値VL、電流センサ24からのモータ電流値MCRT1、およびモータトルク制御手段301から与えられる制御量duty_piに基づいて、電圧変換部20における電圧変換が異常となっている原因を判定する。そして、判定手段302は、判定結果を示す信号RESを生成し、これを表示装置35へ出力する。
電圧変換制御手段303は、回生制動時、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RGEを図示しないECUから受けると、交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換するための回生指示PWMC1を出力する。
また、電圧変換制御手段303は、回生制動時、図示しないECUから信号RGEを受けると、インバータ14から供給された直流電圧を降圧するための降圧指示PWDを出力する。なお、図1では、図面が複雑になるのを避けるため、各指示が直接制御装置30から出力されているように記載されているが、実際にはインバータゲート制御部304とコンバータゲート制御部305が各指示に基づいてIGBT素子のオン/オフ制御を行なう。
コンバータゲート制御部305は、停止指示STPを受けると、昇圧コンバータ12のIGBT素子Q1およびQ2を両方ともオフ状態にする。また、コンバータゲート制御部305は、昇圧指示PWUを受けると、IGBT素子Q1をオフ状態にしつつ、IGBT素子Q2を指示されたデューティでスイッチングさせる。一方、コンバータゲート制御部305は、降圧指示PWDを受けると、IGBT素子Q2をオフ状態にして、IGBT素子Q1を指示されたデューティ比でスイッチングさせる。
インバータゲート制御部304は、駆動指示PWMI1および回生指示PWMC1に応じてインバータ14中のIGBT素子Q3〜Q8のオン/オフを制御する。
図3は、図2におけるモータトルク制御手段301の機能ブロック図である。
図3を参照して、モータトルク制御手段301は、モータ制御用相電圧演算部40と、インバータ用PWM信号変換部42と、インバータ入力電圧指令演算部50と、フィードバック電圧指令演算部52と、デューティ比変換部54とを含む。
モータ制御用相電圧演算部40は、図1の昇圧コンバータ12の出力電圧値VH、すなわちインバータ14への入力電圧を電圧センサ13から受け、交流モータM1の各相に流れるモータ電流値MCRT1を電流センサ24から受け、トルク指令値TR1を図示しないECUから受ける。そして、モータ制御用相電圧演算部40は、これらの入力される信号に基づいて、交流モータM1の各相のコイルに印加する電圧を計算し、計算結果をインバータ用PWM信号変換部42へ供給する。
インバータ用PWM信号変換部42は、モータ制御用相電圧演算部40から受けた計算結果に基づいて、実際にインバータ14の駆動時におけるIGBT素子Q3〜Q8をオン/オフするための駆動指示PWMI1を出力する。
駆動指示PWMI1を受けて図2のインバータゲート制御部304によってIGBT素子Q3〜Q8はスイッチング制御され、交流モータM1が指令されたトルクを出すようにモータM1の各相に流す電流が制御される。このようにして、モータ駆動電流が制御され、トルク指令値TR1に応じたモータトルクが出力される。
インバータ入力電圧指令演算部50は、トルク指令値TR1およびモータ回転数MRN1に基づいて、インバータ入力電圧の制御値(目標値)、すなわち、制御電圧VHctlを演算し、演算した制御電圧VHctlをフィードバック電圧指令演算部52へ出力する。
フィードバック電圧指令演算部52は、昇圧コンバータ12の出力電圧値VHと制御電圧VHctlとに基づいて、フィードバック電圧Vdccomを演算し、演算したフィードバック電圧Vdccomをデューティ比変換部54へ出力する。
デューティ比変換部54は、バッテリ電圧値VBと、フィードバック電圧Vdccomと、出力電圧値VHとに基づいて、出力電圧値VHをフィードバック電圧Vdccomに設定するためのデューティ比を演算し、演算したデューティ比に基づいて昇圧コンバータ12のIGBT素子Q1,Q2をオン/オフ制御するための昇圧指示PWUを生成する。
なお、昇圧コンバータ12の下アーム側のIGBT素子Q2のオンデューティを大きくすることによりリアクトルL1に蓄積されるエネルギが大きくなるため、より高電圧の出力を得ることができる。一方、上アーム側のIGBT素子Q1のオンデューティを大きくすることにより、電源ラインの電圧が下がる。そこで、IGBT素子Q1,Q2の各デューティ比を制御することで、昇圧コンバータの出力電圧を任意の電圧に制御可能である。
また、デューティ比変換部54は、図2の判定手段302から信号DTEを受けると、フィードバック電圧指令演算部52からのフィードバック電圧Vdccomにかかわらず、昇圧コンバータ12を停止するための停止指示STPを生成する。これに応じて昇圧コンバータ12のIGBT素子Q1,Q2は両方ともオフ状態に固定される。
図4は、図3におけるデューティ比変換部54の機能ブロック図である。
デューティ比変換部54は、比例積分動作(PI動作)を行なう。これにより比例動作だけで防ぐことができないオフセットが生ずるのを防ぐことができる。
ここで、昇圧コンバータ12におけるデューティ比について説明する。簡単のため、昇圧コンバータ12が昇圧回路だけからなる場合を考えると、デューティ比duty0は次の式(1),(2)で表わされる。
duty0=ton/(ton+toff)…(1)
duty0=VB/VH…(2)
ただし、IGBT素子Q2のオン時間をton、オフ時間をtoffとする。式(2)は、回路を流れる電流が常に一定であると仮定して、スイッチングの1周期の間に直流電源で供給される電力と出力側で消費される電力が等しいとした場合に導かれる式である。式(1),(2)からわかるように、tonとtoffとを代えてデューティ比を変換させることにより、出力電圧を入力電圧以上の所望の値に設定することができる。
デューティ比の定義においては、近似を行なわないことも可能であるし、あるいは、近似の制度を高めた理論式を用いることも可能である。なお、逆方向変換回路を含む場合には、やはり同様の考えに基づいて拡張を行なえばよい。
次に、図4を参照して、デューティ比変換部54における制御の説明を行なうこととする。まず、フィードバック電圧指令演算部52から入力されるフィードバック電圧Vdccomと電圧センサ10から入力される電圧値VBとに基づいて、演算回路541がデューティ比duty1を次の式(3)によって算出する。
duty1=VB/Vdccom…(3)
この式は、式(2)のVHをVdccomに置き換えたものである。すなわち、理論値に従って、出力電圧VHを目標とするフィードバック電圧Vdccomに設定するようにデューティ比を算出したことを意味する。
しかしながら、現実には、用いた理論式の精度や各デバイスの動作精度や動作遅れなどに起因して、出力電圧VHは目標とするフィードバック電圧Vdccomとは異なった値となってしまう。
そこで、電圧センサ13から入力される出力電圧値VHとフィードバック電圧Vdccomとの比較演算を演算回路542によって行ない、偏差E=(VH−Vdccom)を求める。そして、演算回路543において、偏差に対し、比例係数Kp,積分係数KiからなるPI制御の計算を行ない、制御量duty_piを求める。制御量duty_piを形式的に書けば、次の式(4)のようになる。
duty_pi=Kp・E+Ki∫Edt…(4)
ただし、実際の計算は、時間的に離散化されたデータに対して行なわれる。そして演算回路544においてデューティ比duty1を制御量duty_piで補正したデューティ比duty=duty1−duty_piに基づいてIGBT素子Q1,Q2のスイッチングの指令指示が出力される。
また制御量duty_piは図2の判定手段302に送られる。判定手段302では、昇圧コンバータの動作が異常となっていることが制御量duty_piに応じて検出される。
図5は、図2における判定手段302の構成を示したブロック図である。
図5を参照して、判定手段302は、電圧値VB,VH,VL、電流値IBおよび制御量duty_piを受けて信号RES,SE,DTEを出力する演算部3022と、演算部3022において用いられる判定しきい値などを記憶しておくためのメモリ3021とを含む。
演算部3022は、具体的には、たとえばCPU(Central Processing Unit)であり、またメモリ3021は、たとえば、プログラム記憶用のROM(Read Only Memory)または不揮発メモリや、作業エリアとしてのRAM(Random Access Memory)等を含む。
このCPUは、後に図6または図9で説明するフローチャートの各ステップを備えるプログラムをROMから読出し、その読出したプログラムを実行してそのフローチャートに従って電圧変換の異常原因を判定する。したがって、メモリ3021(ROM)は、図6または図9に示すフローチャートの各ステップを備えるプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取り可能な記録媒体に相当する。
図6は、判定手段302において行なわれる判定動作を説明するためのフローチャートである。
図6を参照して、まずステップS1において判定動作が開始されると、ステップS2において昇圧コンバータの電圧の実行値が異常であるか否かが判断される。この電圧実行値異常は、VL=VH・(duty−duty_pi)の関係からコンバータの異常が検出される。ここで制御量duty_piに対してしきい値が設定される。
図7は、図6のステップS2における判定を説明するための図である。
通常は、制御量duty_piは補正量であるため、補正されるデューティ比duty1と比べて小さい。したがって図7では、制御量duty_piは時刻t0〜t1において0の近傍で小刻みに変化している。
しかし、時刻t1において何らかの異常が発生し、その結果制御量duty_piが突然プラス方向に増大を始めている。このように、異常が発生した場合には、制御量duty_piにその影響が現われる。
そこで、制御量duty_piに対し異常発生を判定するための上限値および下限値を設定しておき、この値の範囲外となった時点で電圧実行値異常と判定することが有効である。制御中に算出されているこの制御量duty_piを用いて判定することで、構成が簡易で、容易に異常発生の判定を行なうことができる。
再び図6を参照して、ステップS2において制御量duty_piが所定のしきい値を超えていない場合には異常がないと判定されステップS5に進み判定動作は終了し通常の制御ルーチンに戻る。
一方、ステップS2において制御量duty_piがしきい値を超えており、電圧実行値異常と判定された場合には、図2の判定手段302は信号DTEを出力し、応じてモータトルク制御手段301は停止指示STPを出力する。その結果、昇圧コンバータ12は、昇圧動作を停止する。そして制御は、ステップS3に進む。
ステップS3では、図1の電流センサ11において検出される電流値IBがしきい値以上であるか否かが判断される。
図8は、電流値IBのしきい値を説明するための図である。
図6、図8を参照して、時刻t2は図7において異常と判定された時刻であり、この直後では、図1のコンデンサC2に以前の昇圧動作によるエネルギがまだ蓄積されているので、出力電圧値VHは直流電源Bの電圧値VBよりも大きい状態にある。この状態においては、昇圧コンバータ12を停止させていても電圧値VLと電圧値VHとは当然異なる値である。このような状態ではセンサの検出値同士を比較してセンサ異常を検出することはできない。
時刻が経過して時刻t3になると、コンデンサC2に蓄積された電荷が放電することにより、電圧値VHはほぼ直流電源Bの出力電圧値VBと等しくなる。すると電流センサ11で検出している電流値IBが0から増加し始める。
そして時刻t4において電流値IBがしきい値Ithを超えるとステップS3からステップS4の故障部位判断処理に進む。ステップS3において電流値IBがしきい値Ithを超えない場合にはステップS5に進み再び通常制御ルーチンに戻る。
ステップS4においては、まずステップS41において電圧センサ21が出力する電圧値VLと電圧センサ13が出力する電圧値VHとが取得され、これらが一致するか否かが判断される。電圧センサ13,21が正常であれば、本来これらの電圧値は一致するはずである。なお、ここで「一致する」とは所定の誤差範囲内であることや、差の絶対値が所定値より小さいことも含むものとする。
電圧値VLと電圧値VHとが一致した場合には、ステップS42に進みコンバータ異常と判定される。コンバータ異常とは、図1の昇圧コンバータ12のリアクトルL1の短絡やIGBT素子Q1,Q2およびダイオードD1,D2の短絡破壊や制御装置30からの昇圧指示PWU,降圧指示PWDの異常などが考えられる。
一方、ステップS41において、電圧値VLと電圧値VHとが一致しないと判断された場合にはステップS43に進む。ステップS43では、電圧値VLと電圧値VBとが一致するか否かが判断される。なおここでも、「一致する」とは所定の誤差範囲内であることや、差の絶対値が所定値より小さいことも含むものとする。
ステップS43において電圧値VLと電圧値VBとが一致していると判断された場合には、ステップS44に進みVH異常と判定される。VH異常とは、電圧値VHを出力する電圧センサ13に異常が生じた場合が考えられる。
一方、ステップS43において電圧値VLと電圧値VBとが一致しないと判定された場合には、ステップS45に進みVL異常と判定される。VL異常とは、電圧値VLを出力する電圧センサ21が故障した場合が考えられる。
このような判定により、昇圧コンバータの異常が起こったときに、コンバータ異常かあるいはどのセンサの異常かがわかるので、修理の際に必要な部分を速やかに交換することができる。
図9は、図6に示したフローチャートの変形例を示した図である。
図9を参照して、変形例のフローチャートは、図6に示したフローチャートのステップS3に代えてステップS3Aを含む。他のステップは、図6の場合と同様であるので説明は繰返さない。
ステップS3においては、電流センサで観測される電流値IBが所定のしきい値を超えることによって故障部位判断処理のステップS4に進むことにしていたが、ステップS3Aにおいては所定の時間Tが経過するのを待ってステップS4に進む。
これにより図8における時刻t4に相当する時点から故障部位の判断の処理を開始することができる。なお、所定の時間Tは、たとえば、十分にコンデンサC2にエネルギが蓄積された状態において昇圧動作が停止され、コンデンサC2のエネルギ消費が一番少ない動作モードにおいて電圧値VHが直流電源Bの電圧値VBとほぼ等しくなる時間を基準として設定すればよい。
以上説明したように、実施の形態1の電圧変換装置を用いれば、電圧変換装置の出力側のコンデンサの電圧が高いままで故障部位の判断を行なうことを避けるので、異常部位、特にセンサの異常を正確に検出することが可能となる。
[実施の形態2]
図10は、本発明に係る電圧変換装置を備える他のモータ駆動装置100Aの構成を示した回路図である。
図10を参照して、モータ駆動装置100Aは、図1で説明したモータ駆動装置100の構成において、制御装置30に代えて制御装置30Aを含み、電流センサ28およびインバータ31をさらに備える。モータ駆動装置100Aの他の部分の構成は、モータ駆動装置100と同じであるので、説明は繰り返さない。
インバータ31は、ノードN1とノードN2との間にインバータ14と並列的に接続され、また共に電圧変換部20に接続される。
インバータ31は、昇圧コンバータ12から昇圧電位を受けて交流モータM2を駆動する。また、インバータ31は、回生制動に伴い交流モータM2において発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき昇圧コンバータ12は、降圧回路として動作するように制御装置30Aによって制御される。
また、ハイブリッド車においては、エンジン200とモータM1とが動力をやり取りし、あるときはモータM1はエンジンの始動を行ない、またあるときにはモータM1はエンジンの動力を受けて発電を行なうジェネレータとして働く。
インバータ31は、U相アーム15Aと、V相アーム16Aと、W相アーム17Aとを含む。U相アーム15A、V相アーム16A、およびW相アーム17Aは、昇圧コンバータ12の出力ライン間に並列に接続される。U相アーム15A、V相アーム16A、およびW相アーム17Aの各構成は、図1において説明したU相アーム15、V相アーム16、およびW相アーム17と同様であるので説明は繰り返さない。
インバータ31のU,V,W相アームの中間点は、交流モータM2のU,V,W相コイルの各一方端にそれぞれ接続されている。すなわち、交流モータM2は、三相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3つのコイルの他方端が中点に共に接続されている。
電流センサ28は、交流モータM2に流れるモータ電流値MCRT2を検出し、モータ電流値MCRT2を制御装置30Aへ出力する。
制御装置30Aは、トルク指令値TR1、モータ回転数MRN1、電圧値VB,VLおよびVH、電流値IBおよびモータ電流値MCRT1に加えて、さらにモータM2に対応するトルク指令値TR2、モータ回転数MRN2、およびモータ電流値MCRT2を受ける。
制御装置30Aは、これらの受けた入力に応じて、電圧変換部20に対して昇圧指示PWU,降圧指示PWDおよび停止指示STPを出力する。
また、制御装置30Aは、インバータ14に対しては、昇圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータM1を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI1と、モータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC1とを出力する。
さらに、制御装置30Aは、インバータ31に対しては、昇圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータM2を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI2と、モータM2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC2とを出力する。
制御装置30Aの構成については、図示しないが、図2のモータトルク制御手段301がトルク指令値TR1、直流電圧値VB、モータ電流値MCRT1、モータ回転数MRN1および昇圧コンバータ12の出力電圧値VHに加えて、さらにトルク指令値TR2、モータ電流値MCRT2、モータ回転数MRN2を受けるように構成される。そして、モータトルク制御手段301が、交流モータM1の駆動時に昇圧コンバータ12に与える昇圧指示PWUと、インバータ14に対するモータの駆動指示PWMI1とを生成し、さらにインバータ31に対するモータの駆動指示PWMI2も生成する。そして、図2のインバータゲート制御部304が、駆動指示PWMI2に応じてさらに、インバータ31のIGBT素子のオン/オフ制御を行なうように構成される。
なお、図2の判定手段の故障判定については、実施の形態2においても図6〜図9で説明した方法と同様な方法が用いられるので、説明は繰り返さない。
実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、電圧変換装置の出力側のコンデンサの電圧が高いままで故障部位の判断を行なうことを避けるので、異常部位、特にセンサの異常を正確に検出することが可能となる。
したがって、故障部位が特定され、必要な部品のみを速やかに交換可能であるので、修理が短時間かつ安価に行なえるという利点がある。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態における電圧変換装置を備えたモータ駆動装置100の構成を示す回路図である。 図1における制御装置30の機能ブロック図である。 図2におけるモータトルク制御手段301の機能ブロック図である。 図3におけるデューティ比変換部54の機能ブロック図である。 図2における判定手段302の構成を示したブロック図である。 判定手段302において行なわれる判定動作を説明するためのフローチャートである。 図6のステップS2における判定を説明するための図である。 電流値IBのしきい値を説明するための図である。 図6に示したフローチャートの変形例を示した図である。 本発明に係る電圧変換装置を備える他のモータ駆動装置100Aの構成を示した回路図である。
符号の説明
10,13,21 電圧センサ、 11,24,28 電流センサ、 12 昇圧コンバータ、 14,31 インバータ、 15,15A U相アーム、 16,16A V相アーム、 17,17A W相アーム、 20 電圧変換部、 30,30A 制御装置、 35 表示装置、 40 モータ制御用相電圧演算部、 42 信号変換部、 50 インバータ入力電圧指令演算部、 52 フィードバック電圧指令演算部、 54 デューティ比変換部、 100,100A モータ駆動装置、 200 エンジン、 301 モータトルク制御手段、 302 判定手段、 303 電圧変換制御手段、 304 インバータゲート制御部、 305 コンバータゲート制御部、 541,542,543,544 演算回路、 3021 メモリ、 3022 演算部、 B 直流電源、 C1,C2 コンデンサ、 D1〜D8 ダイオード、 L1 リアクトル、 M1,M2 モータ、 PWD 降圧指示、 PWM インバータ用、 Q1〜Q8 IGBT素子、 SR1,SR2 システムリレー。

Claims (9)

  1. 第1の直流電圧を第2の直流電圧に変換する電圧変換部と、
    前記第1の直流電圧が与えられる前記電圧変換部の入力側の電圧を検知して第1の電圧値を出力する第1の検知手段と、
    前記第2の直流電圧を出力する前記電圧変換部の出力側の電圧を検知して第2の電圧値を出力する第2の検知手段と、
    前記電圧変換部の前記出力側に接続されるコンデンサと、
    前記電圧変換部の動作停止後において、前記コンデンサの放電が完了してから得られる前記第1、第2の電圧値に基づき、故障部位を判定する判定手段とを備える、電圧変換装置。
  2. 前記電圧変換部は、前記第1の直流電圧を直流電源から受けて、前記第2の直流電圧を負荷に供給し、動作停止後においては前記直流電源から前記負荷に対して順方向電流が流れるように接続された整流手段を含み、
    前記電圧変換装置は、
    前記直流電源から前記電圧変換部に向けて流れる電流を検知して第1の電流値として出力する電流センサをさらに備え、
    前記判定手段は、前記第1の電流値が所定のしきい値に到達したときに、前記コンデンサの放電が完了したと判断する、請求項1に記載の電圧変換装置。
  3. 前記電圧変換部は、前記第1の直流電圧を直流電源から受けて、前記第2の直流電圧を負荷に供給し、
    前記判定手段は、前記電圧変換部の動作が停止してから所定の時間が経過したときに、前記コンデンサの放電が完了したと判断する、請求項1に記載の電圧変換装置。
  4. 前記電圧変換部は、前記第1の直流電圧を直流電源から受けて、前記第2の直流電圧を負荷に供給し、
    前記判定手段は、前記第1の電圧値と前記第2の電圧値とが一致する場合には、前記第1、第2の検知手段は正常であると判定し、前記第1の電圧値と前記第2の電圧値とが一致しない場合には、前記第1の電圧値が前記直流電源の出力電圧と一致しなければ前記第1の検知手段が故障していると判定し、前記第1の電圧値が前記直流電源の出力電圧と一致していれば前記第2の検知手段が故障していると判定する、請求項1に記載の電圧変換装置。
  5. 第1の直流電圧を第2の直流電圧に変換する電圧変換部と、前記第1の直流電圧が与えられる前記電圧変換部の入力側の電圧を検知して第1の電圧値を出力する第1の検知手段と、前記第2の直流電圧を出力する前記電圧変換部の出力側の電圧を検知して第2の電圧値を出力する第2の検知手段と、前記電圧変換部の前記出力側に接続されるコンデンサとを含む電圧変換装置の故障部位を判定する判定方法であって、
    前記電圧変換部の動作停止後において前記コンデンサが放電完了状態に到達したか否かを判断するステップと、
    前記コンデンサの放電が完了してから得られる前記第1、第2の電圧値に基づき、故障部位を判定するステップとを備える、判定方法。
  6. 前記電圧変換部は、前記第1の直流電圧を直流電源から受けて、前記第2の直流電圧を負荷に供給し、動作停止後においては前記直流電源から前記負荷に対して順方向電流が流れるように接続された整流手段を含み、
    前記電圧変換装置は、
    前記直流電源から前記電圧変換部に向けて流れる電流を検知して第1の電流値として出力する電流センサをさらに備え、
    前記判断するステップは、前記第1の電流値が所定のしきい値に到達したときに、前記コンデンサの放電が完了したと判断する、請求項5に記載の判定方法。
  7. 前記電圧変換部は、前記第1の直流電圧を直流電源から受けて、前記第2の直流電圧を負荷に供給し、
    前記判断するステップは、前記電圧変換部の動作が停止してから所定の時間が経過したときに、前記コンデンサの放電が完了したと判断する、請求項5に記載の判定方法。
  8. 前記電圧変換部は、前記第1の直流電圧を直流電源から受けて、前記第2の直流電圧を負荷に供給し、
    前記判定するステップは、前記第1の電圧値と前記第2の電圧値とが一致する場合には、前記第1、第2の検知手段は正常であると判定し、前記第1の電圧値と前記第2の電圧値とが一致しない場合には、前記第1の電圧値が前記直流電源の出力電圧と一致しなければ前記第1の検知手段が故障していると判定し、前記第1の電圧値が前記直流電源の出力電圧と一致していれば前記第2の検知手段が故障していると判定する、請求項5に記載の判定方法。
  9. 請求項5〜8のいずれか1項に記載の判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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