JP2005243805A - リアクトル装置ならびにそれを備えた負荷駆動装置および車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ブロックコア間に作用する吸引力に起因した騒音を低減するリアクトル装置を提供する。
【解決手段】 リアクトルL1は、ブロックコア252〜258と、2つの直線部に巻回される図示されないコイルからなる。ブロックコア252〜258は、略トラック形状の環状コアを形成する。各ギャップ260〜266は、隣接するブロックコア間に作用する吸引力f1〜f4が複数の方向に分散するように直線部の縦軸方向に対して傾斜して設けられる。
【選択図】 図5
【解決手段】 リアクトルL1は、ブロックコア252〜258と、2つの直線部に巻回される図示されないコイルからなる。ブロックコア252〜258は、略トラック形状の環状コアを形成する。各ギャップ260〜266は、隣接するブロックコア間に作用する吸引力f1〜f4が複数の方向に分散するように直線部の縦軸方向に対して傾斜して設けられる。
【選択図】 図5
Description
この発明は、リアクトル装置ならびにそれを備えた負荷駆動装置および車両に関し、特に、コア(鉄心)に複数のギャップを有するリアクトル装置ならびにそれを備えた負荷駆動装置および車両に関する。
近年ますます高まりつつある省エネ・環境問題を背景に、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)および電気自動車(Electric Vehicle)が大きく注目されている。そして、ハイブリッド自動車は、既に実用化されている。
ハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。すなわち、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換された交流電圧によりモータを回転させることによって動力源を得るものである。また、電気自動車は、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。
このようなハイブリッド自動車や電気自動車においては、高出力のモータを車載バッテリで駆動するため、リアクトルを含む昇圧チョッパ形コンバータなどによって、バッテリから供給される直流電圧を昇圧し、その昇圧された直流電圧をインバータに供給することによって高出力モータを駆動する。
そして、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両システムにおいては、静粛性が要求されるところ、リアクトルを含む上記のコンバータにおいては、リアクトルにおけるコア部材の磁歪(「磁気ひずみ」とも称される。)などに起因した騒音が発生する。そこで、特開平9−275021号公報では、コアから発生する磁歪騒音を低減するために、直流磁歪の絶対値が1.5×10−6以下の低磁歪の無方向性珪素鋼板を積層したコアに関する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開平9−275021号公報
特開2002−203729号公報
特開2001−284136号公報
しかしながら、上記のコンバータにおいては、リアクトルにおけるコア部材の磁歪により発生する騒音のほか、コアを構成するブロックコアに起因した騒音も発生する。
すなわち、リアクトルにおいては、その性能を満足するために、コアを複数のブロックコアで構成し、隣接するブロックコア間にギャップを設けることが行なわれる。そして、コアに巻回されたコイルに電流が流れると、その電流の大きさに依存した磁束がコアに発生し、隣接するブロックコア間にその磁束に依存した吸引力が発生する。すなわち、コイル電流に依存してブロックコア間に作用する吸引力が変化するところ、上記のコンバータにおいては、昇圧チョッパのスイッチング動作に応じてコイル電流が変化し、その電流変化に応じてブロックコア間の吸引力が変化し、その吸引力の変化に応じて各ブロックコアが振動し、その結果、隣接するブロックコアが衝突することによって騒音が発生する。
上述した特開平9−275021号公報に開示されたコアは、コア部材の磁歪による騒音の低減を図るものであるが、このようなブロックコア間に作用する吸引力に起因した騒音を低減することはできない。
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ブロックコア間に作用する吸引力に起因した騒音を低減するリアクトル装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、ブロックコア間に作用する吸引力に起因した騒音を低減するリアクトル装置を備える負荷駆動装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、ブロックコア間に作用する吸引力に起因した騒音を低減するリアクトル装置を備える車両を提供することである。
この発明によれば、リアクトル装置は、複数のブロックコアからなる環状リアクトルコアと、環状リアクトルコアに巻回されるコイルとを備え、環状リアクトルコアは、対向する略平行な一対の直線部を含み、一対の直線部の各々は、少なくとも1つのギャップを有し、ブロックコアを介して隣接するギャップの少なくとも一方におけるギャップ面の法線方向は、直線部の長手方向に沿った軸に対して傾斜し、隣接するギャップの一方における第1のギャップ面の法線方向は、隣接するギャップの他方における第2のギャップ面の法線方向と異なる。
好ましくは、環状リアクトルコアの平面形状は、略トラック形状である。
好ましくは、一対の直線部の各々は、少なくとも2つのギャップを有し、一対の直線部の各々における2つのギャップ面の各法線方向は、直線部の長手方向に沿った軸に対して対称的に傾斜する。
好ましくは、一対の直線部の各々において隣接するギャップの各ギャップ面の法線方向は、一対の直線部によって形成される面の法線軸回りに傾斜する。
好ましくは、一対の直線部の各々において隣接するギャップの各ギャップ面の法線方向は、一対の直線部によって形成される面に平行であって、かつ、直線部の長手方向に沿った軸に垂直な軸の回りに傾斜する。
また、この発明によれば、負荷駆動装置は、上述したいずれかのリアクトル装置を含むコンバータと、コンバータによって電圧変換された直流電圧を受けて電気負荷を駆動するインバータとを備える。
また、この発明によれば、車両は、直流電源と、モータと、直流電源から受ける直流電圧を電圧変換して出力する上述したいずれかのリアクトル装置を含むコンバータと、コンバータによって電圧変換された直流電圧を受けてモータを駆動するインバータとを備える。
この発明によるリアクトル装置においては、環状リアクトルコアにおいてブロックコアを介して隣接するギャップの少なくとも一方におけるギャップ面の法線方向は、環状リアクトルコアにおける直線部の長手方向に沿った軸に対して傾斜する。そして、ブロックコアを介して隣接するギャップ面の各法線方向は、互いに異なるので、ブロックコア間に作用する吸引力が複数の方向に分散され、特定の一方向のみに吸引力が発生するコアに比べてコアの振動量が低減される。
したがって、この発明によれば、コアの振動による騒音を低減することができる。
また、この発明によるリアクトル装置においては、環状リアクトルコア全体の平面形状は、略トラック形状からなり、環状リアクトルコアの平面形状を特殊な形状とする必要がない。
したがって、この発明によれば、リアクトル装置を低コストで製造することができ、さらにリアクトル装置の搭載性が損なわれることがない。
さらに、この発明によるリアクトル装置においては、各直線部における2つのギャップは、コアの直線部の長手方向に沿った軸に対して各ギャップの法線方向が対称的に傾斜するように設けられるので、ブロックコア間に作用する吸引力は、効率的に複数の方向に分散される。
したがって、この発明によれば、コアの振動による騒音を効果的に低減することができる。
また、さらに、各直線部において隣接するギャップは、一対の直線部によって形成される面の法線軸回りに傾斜するので、ブロックコア間に作用する吸引力は、上記面内において効率的に複数の方向に分散される。
したがって、この発明によれば、コアの振動による騒音を効果的に低減することができる。
また、さらに、各直線部において隣接するギャップは、一対の直線部によって形成される面に平行であって、かつ、直線部の長手方向に沿った軸に垂直な軸の回りに傾斜するので、ブロックコア間に作用する吸引力は、一対の直線部によって形成される面に垂直であって、かつ、直線部の長手方向に沿った軸に平行な面内において、効率的に複数の方向に分散される。
したがって、この発明によれば、コアの振動による騒音を効果的に低減することができる。
また、この発明による負荷駆動装置は、上述したリアクトル装置を備える。
したがって、この発明によれば、低騒音の負荷駆動装置が実現される。
また、この発明による車両は、上述したリアクトル装置を備える。
したがって、この発明によれば、車内快適性が強く要求される車両において、静粛性に優れた車両が実現される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明による負荷駆動装置が搭載された車両の一例として示されるハイブリッド自動車の構成を示す概略図である。
図1は、この発明による負荷駆動装置が搭載された車両の一例として示されるハイブリッド自動車の構成を示す概略図である。
図1を参照して、ハイブリッド自動車100は、バッテリ10と、パワーコントロールユニット(Power Control Unit、以下「PCU」と称する。)20と、動力出力装置30と、ディファレンシャルギア(Differential Gear、以下「DG」と称する。)40と、前輪50R,50Lと、後輪60R,60Lと、フロントシート70R,70Lと、リアシート80とを備える。
バッテリ10は、たとえば、リアシート80の後方に配設される。PCU20は、たとえば、フロントシート70R,70Lの下部に位置するフロア下領域に配設される。動力出力装置30は、たとえば、ダッシュボード90の前方のエンジンルームに配設される。そして、PCU20は、バッテリ10および動力出力装置30と電気的に接続される。動力出力装置30は、DG40と連結される。
直流電源であるバッテリ10は、たとえば、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池からなり、直流電圧をPCU20へ供給するとともに、PCU20からの直流電圧によって充電される。
PCU20は、バッテリ10から受ける直流電圧を昇圧し、その昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して動力出力装置30に含まれるモータジェネレータ(図示せず)を駆動制御する。また、PCU20は、動力出力装置30に含まれるモータジェネレータが発電した交流電圧を直流電圧に変換してバッテリ10を充電する。
動力出力装置30は、図示されないエンジンおよび/またはモータジェネレータによる動力をDG40へ出力する。また、動力出力装置30は、前輪50R,50Lの回転力によって発電し、その発電された電力をPCU20に供給する。
DG40は、動力出力装置30から受ける動力を前輪50R,50Lに伝達するとともに、前輪50R,50Lの回転力を動力出力装置30に伝達する。
なお、PCU20は、バッテリ10から供給される直流電力によってモータジェネレータを駆動する「負荷駆動装置」を構成する。
図2は、図1に示されるPCU20の主要部の構成を示す回路図である。
図2を参照して、PCU20は、コンバータ210と、インバータ220と、システムメインリレーSMRと、平滑コンデンサC1,C2と、制御装置230とを含む。コンバータ210は、リアクトルL1と、昇圧パワーモジュール212とからなる。昇圧パワーモジュール212は、パワートランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2とからなる。インバータ220は、パワートランジスタQ3〜Q8と、ダイオードD3〜D8とからなる。
モータジェネレータM1は、3相交流同期モータもしくは誘導モータであって、図1に示したDG40を介してモータジェネレータM1の駆動力が前輪50R,50Lに伝達される。また、モータジェネレータM1は、ハイブリッド自動車100の減速時には発電機としても使用され、減速時の発電作用(回生発電)により発電された電圧は、コンバータ210を用いて降圧され、バッテリ10や図示されない補機類などに供給される。
システムメインリレーSMRは、バッテリ10と平滑コンデンサC1との間に接続され、バッテリ10からモータジェネレータM1への電力の供給および遮断を行なう。システムメインリレーSMRは、イグニッション・キー(以下、「IGキー」と称する。)がオンされると、制御装置230からの指令に基づいてオンし、バッテリ10を電源ライン202および接地ライン206に接続する。
コンバータ210は、リアクトルL1および昇圧パワーモジュール212によって構成される昇圧チョッパ形コンバータである。リアクトルL1は、システムメインリレーSMRを介してバッテリ10の正極と接続される電源ライン202に一端が接続され、昇圧パワーモジュール212におけるパワートランジスタQ1のエミッタとパワートランジスタQ2のコレクタとの接続点に他端が接続される。
昇圧パワーモジュール212を構成するパワートランジスタQ1,Q2は、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)からなる。パワートランジスタQ1,Q2は、電源ライン204と接地ライン206との間に直列に接続される。そして、各パワートランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すようにダイオードD1,D2がそれぞれ接続されている。
このコンバータ210においては、リアクトルL1は、昇圧パワーモジュール212におけるパワートランジスタQ2のスイッチング動作に応じてコイルに流される電流を磁場エネルギーとして蓄積することによってバッテリ10からの直流電圧を昇圧し、その昇圧された直流電圧をパワートランジスタQ2がオフされたタイミングに同期してダイオードD1を介して電源ライン204に供給する。
平滑コンデンサC1は、電源ライン202と接地ライン206との間に接続され、電圧変動に起因するバッテリ10およびコンバータ210に対しての影響を低減する。
インバータ220を構成するパワートランジスタQ3〜Q8は、パワートランジスタQ1,Q2と同様に、たとえば、IGBTからなる。パワートランジスタQ3,Q4は、U相アーム222を構成し、パワートランジスタQ5,Q6は、V相アーム224を構成し、パワートランジスタQ7,Q8は、W相アーム226を構成し、U相アーム222、V相アーム224およびW相アーム226は、電源ライン204と接地ライン206との間に並列に接続される。また、各パワートランジスタQ3〜Q8のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。
各相アームにおける各パワートランジスタの接続点は、モータジェネレータM1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、モータジェネレータM1は、U,V,W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成され、パワートランジスタQ3,Q4の接続点にU相コイルの他端が接続され、パワートランジスタQ5,Q6の接続点にV相コイルの他端が接続され、パワートランジスタQ7,Q8の接続点にW相コイルの他端が接続されている。
平滑コンデンサC2は、電源ライン204と接地ライン206との間に接続され、電圧変動に起因するインバータ220およびコンバータ210に対しての影響を低減する。
制御装置230は、昇圧パワーモジュール212におけるパワートランジスタQ1,Q2およびインバータ220におけるパワートランジスタQ3〜Q8のスイッチング動作を制御し、バッテリ10から供給される電力に基づいてモータトルク指令に応じたトルクをモータジェネレータM1に発生させるため、コンバータ210およびインバータ220を制御する。また、制御装置230は、IGキーのオン/オフに応じてシステムメインリレーSMRの動作を制御する。
このPCU20においては、コンバータ210は、システムメインリレーSMRがオンされると、制御装置230からの指令に基づいて、バッテリ10から受ける直流電圧を昇圧して電源ライン204に供給する。そして、インバータ220は、平滑コンデンサC2によって平滑化された直流電圧を電源ライン204から受け、その受けた直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータM1へ出力する。
また、インバータ220は、モータジェネレータM1によって発電された交流電圧を直流電圧に変換して電源ライン204へ出力する。そして、コンバータ210は、平滑コンデンサC2によって平滑化された直流電圧を電源ライン204から受け、その受けた直流電圧を降圧してバッテリ10等へ供給する。
このように、PCU20は、バッテリ10からの直流電圧を昇圧してモータジェネレータM1を駆動するとともに、モータジェネレータM1によって発電された電力をバッテリ10等へ供給する。
図3は、図2に示されるリアクトルL1の構成を概念的に示す斜視図である。
図3を参照して、リアクトルL1は、ブロックコア252〜258と、コイル268とからなる。ブロックコア252〜258は、略トラック形状の環状コアを形成する。すなわち、ブロックコア256,258は、略トラック形状の曲線部を含み、ブロックコア252,254は、略トラック形状において対向する2つの直線部の一部をそれぞれ形成する。各ブロックコア252〜258は、電磁特性に優れた珪素鋼板を積層してかしめることによって形成される。
ブロックコア252とブロックコア256との間、ブロックコア252とブロックコア258との間、ブロックコア254とブロックコア256との間、およびブロックコア254とブロックコア258との間には、それぞれギャップ260〜266が設けられる。ギャップ260〜266は、リアクトルL1を所望の性能にするために設けられる。すなわち、リアクトルの性能は、主に、コア材質、コア断面積、コイル巻数およびギャップ幅によって定まり、ギャップ幅が小さいと小電流で大きな磁束が得られるが、電流が大きくなると磁気飽和して磁束が急速に小さくなる。一方、ギャップ幅が大きいと磁気飽和を抑制できるが、発生する磁束は小さくなる。このように、ギャップ幅を調整することによって、リアクトルL1の性能を所望の範囲内に調整することができる。
このリアクトルL1においては、各ギャップ260〜266は、コアを上部から見たときに直線部の軸に垂直な面に対して傾きを有する。具体的には、図に示される角度θ1が90度よりも小さくなるように各ギャップ260〜266が設けられる。これによって、後述するように、リアクトルL1において発生する各ブロックコア間の吸引力が複数の方向に分散され、各ブロックコアの振動量が小さくなることによって、隣接するブロックコアの衝突により発生する騒音が低減される。
コイル268は、略トラック形状の2つの直線部にそれぞれ巻回される。そして、コイル268の両端は、図2で示した電源ライン202およびパワートランジスタQ1,Q2の接続点にそれぞれ接続される。
PCU20がモータジェネレータM1を駆動するとき、上述したように、昇圧パワーモジュール210のパワートランジスタQ2が高周波でオン/オフされる。そして、パワートランジスタQ2がオンされると、電源ライン202、リアクトルL1、パワートランジスタQ2、接地ライン206、およびバッテリ10からなる閉回路に直流電流が流れる。
そして、リアクトルL1において、コイル268に矢印で示される方向に直流電流が流れると、コア内部に磁束が発生する。発生した磁束は、ブロックコア252からギャップ260を介してブロックコア256へ伝播し、ブロックコア256からギャップ264を介してブロックコア254へ伝播し、ブロックコア254からギャップ266を介してブロックコア258へ伝播し、ブロックコア258からギャップ262を介してブロックコア252へ伝播する。すなわち、ブロックコア252〜258によって形成される環状コアの内部を反時計回りに磁束が循環し、磁場エネルギーがリアクトルL1に蓄積される。
図4は、図3に示されるリアクトルL1のギャップ近傍における磁束の流れを示す図である。なお、図4では、ギャップ262の近傍が代表的に示されるが、その他のギャップ260,264,266の近傍においても同様である。
図4を参照して、ギャップ262を介してブロックコア258からブロックコア252に磁束が伝播すると、ブロックコア252,258間には、磁束の伝播方向に沿った吸引力が発生する。ギャップ262において、磁束は、ほぼ最短距離で伝播するので、ブロックコア252,258間に発生する吸引力は、ほぼギャップ面の法線方向に作用する。すなわち、ブロックコア252,258間に発生する吸引力の方向は、ブロックコア252,258内を流れる磁束の方向に対して角度(90−θ1)だけ傾斜している。
図5は、図3に示されるブロックコア252〜258間に作用する吸引力を示すリアクトルL1の平面図である。なお、図5では、コイル268は省略している。
図5を参照して、ブロックコア252〜258で形成されるリアクトルL1のコア内に磁束が流れているとき、ブロックコア256,252間には、図に示される方向の吸引力f1が作用し、ブロックコア256,254間には、吸引力f2が作用する。また、ブロックコア258,254間およびブロックコア258,252間には、それぞれ吸引力f3,f4が作用する。そして、図示されないコイル268に流れる電流の大きさが変化すると、隣接ブロックコア間に作用する吸引力f1〜f4の大きさが変化し、それに伴なって各ブロックコアが振動する。
ここで、このリアクトルL1においては、各吸引力f1〜f4は、図に示されるように、いずれも角度θ1に相当する分だけ、図で定義されるx軸方向から傾いている。すなわち、リアクトルL1のコアにおいて発生する吸引力は、複数の方向(図5においては2つの方向)に分散される。
一方、図6は、コアにおける直線部の縦軸に対して垂直に各ギャップが設けられたリアクトル500のコアの平面図である。
図6を参照して、このリアクトル500のコアは、I字型コア502,504と、U字型コア506,508とからなる。I字型コア502とU字型コア506との間、I字型コア502とU字型コア508との間、I字型コア504とU字型コア506との間、およびI字型コア504とU字型コア508との間には、それぞれギャップ510〜516が設けられる。
各ギャップ510〜516は、I字型コア502,504の縦軸方向(図で定義されるx軸方向)に対して垂直に設けられている。すなわち、角度θ2は90度である。そして、I字型コア502,504およびU字型コア506,508で形成される環状コア内に磁束が流れると、U字型コア506とI字型コア502との間には、x軸方向の吸引力F1が作用し、U字型コア506とI字型コア504との間には、x軸方向の吸引力F2が作用する。また、U字型コア508とI字型コア504との間、およびU字型コア508とI字型コア502との間には、それぞれx軸方向の吸引力F3,F4が作用する。
すなわち、このコアにおいては、吸引力F1〜F4は、すべて同一方向のx軸方向に作用する。
再び図5を参照して、この実施の形態1におけるリアクトルL1においては、上述したように、各ブロックコアに作用する吸引力が複数の方向に分散される。これに対して、図6に示される従来型のリアクトル500は、一つの方向(x軸方向)のみに吸引力が作用する。したがって、吸引力が複数の方向に分散されるリアクトルL1は、特定の一方向のみに吸引力が作用するリアクトル500よりもブロックコアの振動量(振幅)が低減される。その結果、このリアクトルL1においては、ブロックコアの振動により発生する騒音が低減される。
なお、リアクトルL1においては、ブロックコア間に発生する吸引力を分散させるために、上述のように直線部に対してギャップを傾斜させたが、ギャップを傾斜させても、隣接するギャップが平行であると、ブロックコア間に発生する吸引力を分散させることはできない。
図7は、コアにおける直線部の縦軸に対して傾斜した各ギャップが平行に設けられたリアクトル600のコアの平面図である。
図7を参照して、このリアクトル600のコアは、ブロックコア602〜608からなる。ブロックコア602,606の間、ブロックコア602,608の間、ブロックコア604,606の間、およびブロックコア604,608の間には、それぞれギャップ610〜616が設けられる。そして、各ギャップ610〜616は、直線部の縦軸に垂直な面に対して傾きを有するが、すべて平行に設けられている。
ブロックコア602〜608で形成される環状コア内に磁束が流れると、ブロックコア606,602間、ブロックコア506,504間、ブロックコア608,604間、およびブロックコア608,602間には、それぞれ図に示される吸引力F5〜F8が作用する。
このリアクトル600のコアにおいては、各ギャップ610〜616は、コアの直線部の軸方向に対して傾斜して設けられているが、すべて平行に設けられているため、図5に示したリアクトルL1のコアとは異なり、吸引力F5〜F8は、すべて同一方向に作用する。したがって、このリアクトル600においては、吸引力が分散しないので、ブロックコアの振動量(振幅)は低減せず、騒音は低減しない。
なお、上記においては、リアクトルL1におけるギャップ260〜266の傾斜角は、いずれも同一の角度θ1によって決定されるものとしたが、すべてのギャップにおいてθ1である必要はなく、各ギャップにおいて傾斜角は異なってもよい。
また、上記においては、各ブロックコア252〜258は、積層コアとしたが、環状に珪素鋼板を巻いた巻型コアをカットすることによって形成してもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、リアクトルL1のコアにおいて隣接するギャップは、このコアの平面形状を含む面の法線軸回りに傾斜し、ブロックコア252〜258間に作用する吸引力f1〜f4が複数の方向に分散される。したがって、特定の一方向のみに吸引力が作用する従来型のコアに比べて振動量が低減され、その結果、コアの振動による騒音が低減される。
そして、ハイブリッド自動車においては、特に車内快適性が強く要求されるところ、この実施の形態1によれば、静粛性に優れたハイブリッド自動車100が実現される。
さらに、この実施の形態1によれば、リアクトルL1のコアの平面形状は、従来より多用されている略トラック形状からなるので、リアクトルL1のコア形状を特殊な形状とする必要がない。したがって、リアクトルL1を低コストで製造でき、また、リアクトルL1をハイブリッド自動車100に搭載する際の搭載性が損なわれることはない。
[実施の形態1の変形例1]
図8は、実施の形態1の変形例1におけるリアクトルL1Aの平面図である。
図8は、実施の形態1の変形例1におけるリアクトルL1Aの平面図である。
図8を参照して、このリアクトルL1Aは、ブロックコア272〜278と、コアにおける2つの直線部の各々に巻回される図示されないコイルとからなる。ブロックコア272,276の間、ブロックコア272,278の間、ブロックコア274,276の間、およびブロックコア274,278の間には、それぞれギャップ280〜286が設けられる。そして、各ギャップ280〜286は、直線部の縦軸に垂直な面に対して傾きを有する。具体的には、図に示される角度θ4が90度よりも小さくなるように各ギャップ280〜286が設けられる。
ブロックコア272〜278で形成されるリアクトルL1Aのコア内に磁束が流れているとき、ブロックコア276,272間、ブロックコア276,274間、ブロックコア278,274間、およびブロックコア278,272間には、それぞれ図に示される方向の吸引力f1A〜f4Aが作用する。
このリアクトルL1Aにおいても、図5に示されたリアクトルL1と同様に、各吸引力f1A〜f4Aは、いずれも角度θ4に相当する分だけ、図で定義されるx軸方向から傾いている。すなわち、リアクトルL1Aにおいて発生する吸引力は、複数の方向(図8においては2つの方向)に分散される。
したがって、吸引力が複数の方向に分散されたこのリアクトルL1Aにおいても、特定の一方向のみに吸引力が作用する従来型のリアクトルよりもブロックコアの振動量が低減され、その結果、ブロックコアの振動により発生する騒音が低減される。
なお、上記においては、リアクトルL1Aにおけるギャップ280〜286の傾斜角は、いずれも同一の角度θ4によって決定されるものとしたが、すべてのギャップにおいてθ4である必要はなく、各ギャップにおいて傾斜角は異なってもよい。
[実施の形態1の変形例2]
図9は、実施の形態1の変形例2におけるリアクトルL1Bの平面図である。
図9は、実施の形態1の変形例2におけるリアクトルL1Bの平面図である。
図9を参照して、このリアクトルL1Bは、図5に示されたリアクトルL1のコアの構成において、ブロックコア252に代えてブロックコア252A,252Bからなり、ブロックコア254に代えてブロックコア254A,254Bからなる。そして、ブロックコア252A,252B間およびブロックコア254A,254B間には、それぞれコアの直線部に垂直なギャップ268,270が設けられる。すなわち、このリアクトルL1Bのコアは、図5に示されたリアクトルL1のコアにおいて、ギャップ268,270がさらに設けられたものである。
ブロックコア252A,256,254A,254B,258,252Bで形成されるリアクトルL1Bのコア内に磁束が流れているとき、隣接するブロックコア間には、それぞれ図に示される方向の吸引力f1B〜f6Bが作用する。
したがって、このリアクトルL1Bにおいても、コアに発生する吸引力は、複数の方向に分散され、ブロックコアの振動により発生する騒音が低減される。
なお、上記においても、すべてのギャップにおいて同一の角度θ1で傾斜角が決定される必要はなく、各ギャップにおける傾斜角は異なってもよい。
[実施の形態1の変形例3]
図10は、実施の形態1の変形例3におけるリアクトルL1Cの平面図である。
図10は、実施の形態1の変形例3におけるリアクトルL1Cの平面図である。
図10を参照して、このリアクトルL1Cは、ブロックコア312〜318と、コアにおける2つの直線部の各々に巻回される図示されないコイルとからなる。ブロックコア312,316の間、ブロックコア312,318の間、ブロックコア314,316の間、およびブロックコア314,318の間には、それぞれギャップ320〜326が設けられる。そして、ギャップ320,326は、直線部の縦軸に垂直な面に対して垂直に設けられ、ギャップ322,324は、直線部の縦軸に垂直な面に対して傾きを有する。具体的には、図に示される角度θ1が90度よりも小さくなるようにギャップ322,324が設けられる。
ブロックコア312〜318で形成されるリアクトルL1Cのコア内に磁束が流れているとき、隣接するブロックコア間には、それぞれ図に示される方向の吸引力f1C〜f4Cが作用する。そして、このリアクトルL1Cにおいては、コアに設けられる4つのギャップのうち、2つのギャップ322,324のみが直線部に対して傾斜しているが、このようなギャップ構成でも、吸引力は複数の方向に分散される。したがって、このリアクトルL1Cによっても、ブロックコアの振動により発生する騒音が低減される。
なお、上記においても、ギャップ322,324において同一の角度θ1で傾斜角が決定される必要はなく、各ギャップにおける傾斜角は異なってもよい。
[実施の形態2]
図11〜図13は、実施の形態2におけるリアクトルL1Dの構成を示す図である。図11は、実施の形態2におけるリアクトルL1Dの平面図であり、図12は、図11に示されるリアクトルL1DをA方向から見た側面図であり、図13は、図11に示されるリアクトルL1DをB方向から見た側面図である。
図11〜図13は、実施の形態2におけるリアクトルL1Dの構成を示す図である。図11は、実施の形態2におけるリアクトルL1Dの平面図であり、図12は、図11に示されるリアクトルL1DをA方向から見た側面図であり、図13は、図11に示されるリアクトルL1DをB方向から見た側面図である。
図11〜図13を参照して、このリアクトルL1Dは、ブロックコア292〜298と、コアにおける2つの直線部の各々に巻回される図示されないコイルとからなる。各ブロックコア292〜298は、電磁特性に優れた珪素鋼板を巻いて得られる巻型コアをカットすることによって形成される。そして、ブロックコア292,296の間、ブロックコア292,298の間、ブロックコア294,296の間、およびブロックコア294,298の間には、それぞれギャップ300〜306が設けられる。
ギャップ300〜306は、リアクトルL1Dを側面から見たときに直線部の縦軸に垂直な面に対して傾きを有する。具体的には、ブロックコア292に隣接するギャップ300,302は、リアクトルL1Dの上部から下部に向かってギャップ300とギャップ302との間隔が広がる方向に傾斜して設けられ、ブロックコア294に隣接するギャップ304,306は、リアクトルL1Dを側面から見たときにリアクトルL1Dの上部から下部に向かってギャップ304とギャップ306との間隔が狭まる方向に傾斜して設けられる。
そして、ブロックコア292〜298で形成されるリアクトルL1Dのコア内に磁束が流れているとき、ブロックコア296,292間およびブロックコア298,292間には、それぞれ図12に示される方向の吸引力f1D,f2Dが作用する。また、ブロックコア296,294間およびブロックコア298,294間には、それぞれ図13に示される方向の吸引力f3D,f4Dが作用する。
このリアクトルL1Dにおいては、図12,13で定義されるx−z軸平面内で、いずれも図に示される角度θ5に相当する分だけ、各吸引力f1D〜f4Dがx軸方向から傾いている。そして、2つの直線部において、その傾斜方向は対称的である。したがって、このリアクトルL1Dにおいて発生する吸引力は、x−z軸平面内で複数の方向に分散される。
なお、上記においては、リアクトルL1Dにおけるギャップ300〜306の傾斜角は、いずれも同一の角度θ5によって決定されるものとしたが、すべてのギャップにおいてθ5である必要はなく、各ギャップにおいて傾斜角は異なってもよい。
また、上記においては、各ブロックコア292〜298は、巻型コアをカットすることによって形成されるものとしたが、積層コアであってもよい。但し、積層コアの場合、サイズの異なる鋼板を積層することになるため、製造コストが増加する。したがって、実施の形態2におけるリアクトルL1Dにおいては、巻型コアの方が好ましい。
以上のように、この実施の形態2によれば、リアクトルL1Dのコアにおいて隣接するギャップは、図11で定義されるy軸回りに傾斜し、ブロックコア292〜298間に作用する吸引力f1D〜f4Dが複数の方向に分散される。したがって、この実施の形態2によっても、特定の一方向のみに吸引力が作用する従来型のコアに比べて振動量が低減され、その結果、コアの振動による騒音が低減される。
なお、上記においては、リアクトルのコアは、4つまたは6つのギャップを有するものとしたが、この発明の適用範囲は、ギャップの数がこれらの数に限定されるものではなく、複数個のギャップを有するリアクトル装置すべてに適用することができる。
また、上記においては、各ブロックコアは、積層コアで構成されるか、または巻型コアをカットして構成されるものとしたが、鉄紛を加圧成形した圧紛鉄心(「ダストコア」とも称される)で各ブロックコアを構成してもよい。このダストコアは、珪素鋼板を積層した積層コアや巻型コアに比べて低コストであり、かつ、形状の自由度も大きいことから、近年注目されているコアである。
また、上記においては、騒音源となるリアクトルとしてコンバータ内のリアクトルL1を代表的に例示して説明したが、この発明の適用は、この場合に限定されるものではなく、コイル電流が変化または断続し、かつ、複数のギャップをコアに有する全てのリアクトル装置についてこの発明を適用することができる。
また、上記においては、リアクトルのコア形状として、略トラック形状のものを代表的に例示して説明したが、コア形状は、必ずしも略トラック形状に限定されるものではない。
また、上記においては、この発明によるリアクトル装置および負荷駆動装置が搭載される車両としてハイブリッド自動車の場合を代表的に例示して説明したが、この発明の適用範囲は、ハイブリッド自動車に限られるものではなく、電気自動車や電車などの車両にもこの発明を適用することができる。なお、この発明によるリアクトル装置は、車載用に限定されず固定放置型のリアクトル装置としても適用できるが、静粛性が強く要求される車両に搭載されたときに特にその効果を発揮する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 バッテリ、20 パワーコントロールユニット、30 動力出力装置、40 ディファレンシャルギア、50R,50L 前輪、60R,60L 後輪、70R,70L フロントシート、80 リアシート、100 ハイブリッド自動車、202,204 電源ライン、206 接地ライン、210 コンバータ、212 昇圧パワーモジュール、220 インバータ、222 U相アーム、224 V相アーム、226 W相アーム、230 制御装置、252,252A,252B,254,254A,254B,256,258,272〜278,292〜298,312〜318,502〜508,602〜608 ブロックコア、260〜270,280〜286,300〜306,320〜326,510〜516,610〜616 ギャップ、268 コイル、SMR システムメインリレー、C1,C2 平滑コンデンサ、L1,L1A〜L1D,500,600 リアクトル、Q1〜Q8 パワートランジスタ、D1〜D8 ダイオード、M1 モータジェネレータ、f1〜f4,F1〜F8,f1A〜f4A,f1B〜f6B,f1C〜f4C,f1D〜f4D 吸引力。
Claims (7)
- 複数のブロックコアからなる環状リアクトルコアと、
前記環状リアクトルコアに巻回されるコイルとを備え、
前記環状リアクトルコアは、対向する略平行な一対の直線部を含み、
前記一対の直線部の各々は、少なくとも1つのギャップを有し、
前記ブロックコアを介して隣接するギャップの少なくとも一方におけるギャップ面の法線方向は、前記直線部の長手方向に沿った軸に対して傾斜し、
前記隣接するギャップの一方における第1のギャップ面の法線方向は、前記隣接するギャップの他方における第2のギャップ面の法線方向と異なる、リアクトル装置。 - 前記環状リアクトルコアの平面形状は、略トラック形状である、請求項1に記載のリアクトル装置。
- 前記一対の直線部の各々は、少なくとも2つのギャップを有し、
前記一対の直線部の各々における2つのギャップ面の各法線方向は、前記直線部の長手方向に沿った軸に対して対称的に傾斜する、請求項1または請求項2に記載のリアクトル装置。 - 前記一対の直線部の各々において隣接するギャップの各ギャップ面の法線方向は、前記一対の直線部によって形成される面の法線軸回りに傾斜する、請求項3に記載のリアクトル装置。
- 前記一対の直線部の各々において隣接するギャップの各ギャップ面の法線方向は、前記一対の直線部によって形成される面に平行であって、かつ、前記直線部の長手方向に沿った軸に垂直な軸の回りに傾斜する、請求項3に記載のリアクトル装置。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル装置を含むコンバータと、
前記コンバータによって電圧変換された直流電圧を受けて電気負荷を駆動するインバータとを備える負荷駆動装置。 - 直流電源と、
モータと、
前記直流電源から受ける直流電圧を電圧変換して出力する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル装置を含むコンバータと、
前記コンバータによって電圧変換された直流電圧を受けて前記モータを駆動するインバータとを備える車両。
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JP2004049887A JP2005243805A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | リアクトル装置ならびにそれを備えた負荷駆動装置および車両 |
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JP2008053579A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 車載用リアクトル |
JP2009032994A (ja) * | 2007-07-28 | 2009-02-12 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトル装置 |
JP2011222590A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-04 | Nec Tokin Corp | 線輪部品 |
JP2015103644A (ja) * | 2013-11-25 | 2015-06-04 | 三菱電機株式会社 | 電鉄用リアクトル、電鉄用電力変換装置及び電鉄用駆動装置 |
-
2004
- 2004-02-25 JP JP2004049887A patent/JP2005243805A/ja not_active Withdrawn
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